JP2011053981A - 電源装置および車載用電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 消費電流の大きい負荷でも駆動することができるようにするとともに、熱分散効果を高めた汎用性の高いシリーズレギュレーション方式の電源装置および車載用電子機器を提供することにある。
【解決手段】 シリーズレギュレータ5と、シリーズレギュレータ5に並列に接続されるトランジスタTr1とで負荷10に対する電流の供給を分担することでシリーズレギュレータ5の定格を超える電流を消費する負荷10も駆動可能とする。また、シリーズレギュレータ5に定電圧化を行うトランジスタTr2と電流制限部を搭載し、電流制限部にはトランジスタTr2の発熱温度を検知する発熱検知部K11と、トランジスタTr2からの電流I2を出力部3に供給するトランジスタTr3を設け、発熱検知部K11で検知したトランジスタTr2の発熱温度に応じてトランジスタTr3に流れる電流を増減させることによって、トランジスタTr2とトランジスタTr1との間の電力分散制御を行う。
【選択図】 図3
【解決手段】 シリーズレギュレータ5と、シリーズレギュレータ5に並列に接続されるトランジスタTr1とで負荷10に対する電流の供給を分担することでシリーズレギュレータ5の定格を超える電流を消費する負荷10も駆動可能とする。また、シリーズレギュレータ5に定電圧化を行うトランジスタTr2と電流制限部を搭載し、電流制限部にはトランジスタTr2の発熱温度を検知する発熱検知部K11と、トランジスタTr2からの電流I2を出力部3に供給するトランジスタTr3を設け、発熱検知部K11で検知したトランジスタTr2の発熱温度に応じてトランジスタTr3に流れる電流を増減させることによって、トランジスタTr2とトランジスタTr1との間の電力分散制御を行う。
【選択図】 図3
Description
本発明は、シリーズレギュレーション方式の電源装置および車載用電子機器に関する。
シリーズレギュレータは、元電源の電圧が低下しても目標とする電圧(以下、「定格電圧」という)を出力することができるように許容最小入力電圧が定められている。シリーズレギュレータの許容最小入力電圧とは、シリーズレギュレータが定格電圧を出力しうる最小の入力電圧のことをいう。許容最小入力電圧以上の入力電圧が常に確保されることがシリーズレギュレータを設けるに際しての前提とされる。シリーズレギュレータは、許容最小入力電圧以上の元電源の電圧を入力することによって、安定した定格電圧を得ることができる。この際に生じる入力電圧および入力電流の積と、出力電圧および出力電流の積との差が負荷の駆動に関して無効な電力である。以下、前記負荷の駆動に関して無効な電力を「無効電力」という。入力電圧から安定した出力電圧への変換過程においてシリーズレギュレータ内で発生する無効電力は、発熱でもって消費されている。自動車のボンネットフード内のような狭小な空間に設置される車載機器用のシリーズレギュレータ等は、局所的に集中する発熱によって機器の動作に悪い影響を与えないようにすることが重要である。そのため熱の分散化に対し設計的配慮が図られている。
たとえば特許文献1に記載される定電圧生成装置は、前段に設けられる電圧可変型シリーズレギュレータおよび後段に設けられる電圧固定型シリーズレギュレータを直列に接続することによって発熱の分散化を図っている。この定電圧生成装置は、電圧可変型シリーズレギュレータによって、元電源の電圧が許容最小入力電圧以上の範囲で変動しても予め定める電圧を出力し、前段で制御された定電圧を入力する電圧固定型シリーズレギュレータによって、負荷が要求する電圧出力を得て、出力電圧値を一定に保つものである。
図1は、他の従来の技術であるシリーズレギュレータ方式の電源装置9の構成を示す回路図である。電源装置9は、シリーズレギュレータ4およびその外部に設けられるトランジスタTr1を並列に接続して、熱分散を図っている。以下、シリーズレギュレータの外部に設けられるトランジスタを「外付けトランジスタ」という。
電源装置9は、入力部2、出力部3、シリーズレギュレータ4、およびバイポーラ型外付けトランジスタであるトランジスタTr1を含んで構成されている。シリーズレギュレータ4は、トランジスタTr2、電圧制御部および過電流保護制御部を含んで構成されている。トランジスタTr2は、入力部2から供給される電流のうちから外付けトランジスタTr1に流れる電流を除いた残余の電流を出力部3に供給する。電圧制御部は、トランジスタTr2のゲートから流れ出す電流(以下、「ゲート電流」という)を制御して出力電圧値を一定に保つ制御を行う。また、設計上の許容値を超過する電流を「過電流」というが、過電流保護制御部は、外付けのトランジスタTr1の電流I1およびトランジスタTr2の電流I2の和が設計上の許容値を超過する場合に、シリーズレギュレータ4およびトランジスタTr1を停止させ、トランジスタTr1およびトランジスタTr2を破損から保護する。
トランジスタTr2は、金属酸化絶縁膜半導体(Metal Oxide Semiconductor:略称MOS)技術を使って製造されるPチャネルの電界効果型トランジスタ(以下、「FET」という)である。トランジスタTr2のソースは、端子T1の外部でトランジスタTr1のコレクタと接続され、トランジスタTr2のゲートは、シリーズレギュレータ4の内部でトランジスタTr4のコレクタに接続され、トランジスタTr2のドレインは、端子T2を介してトランジスタTr1のベースに接続されている。
電圧制御部は、出力電圧を分圧する抵抗R12,R13、演算増幅器11およびトランジスタTr4を含んで構成される。電圧制御部は、トランジスタTr2を制御して入力部2に印加される入力電圧を定格電圧に変換し、出力部3から出力する。電圧制御部は、前記変換を行うに際して比較用に抵抗R12と抵抗R13との接続点であるA点の電圧を検知し、その検知電圧値VCOおよび直流電源E1の基準電圧値VE1を演算増幅器11で比較させる。電圧制御部は、比較結果に応じてトランジスタTr4のコレクタエミッタ間(以下、「C−E間」という)の電位差を変動させ、トランジスタTr2のゲートの電位(以下、「ゲート電位」という)を制御している。ここで検知電圧VCOは、出力電圧Voutを抵抗R12と抵抗R13の比で分圧されたもので、式VCO=Vout×R13/(R12+R13)で算出される。
電圧制御部は、出力電圧Voutを以下のように制御する。基準電圧VE1は、定格電圧出力が得られる場合にVE1≧VCOとなるように設定される。演算増幅器11は、基準電圧VE1と検知電圧VCOとの差分に比例した電圧を出力する。トランジスタTr4のベース電位は、演算増幅器11が出力する電圧に応じて上下する。トランジスタTr4は、ベース電位が上昇すれば、コレクタ電流を増加させる。また、ベース電位が低下すればコレクタ電流を減少させる。トランジスタTr2のゲート電位は、トランジスタTr4のコレクタ電流が増加すれば低下し、トランジスタTr4のコレクタ電流が減少すれば上昇する。PチャネルMOSのトランジスタTr2は、ゲート電位が下がればゲート電流を増やし、ソースおよびドレイン間の電位差(以下、ソースおよびドレイン間を「S−D間」といい、S−D間の電位差を「VSD」という)を増加させる。また、トランジスタTr2は、ゲート電位が上がればゲート電流を減らしてVSDを減少させる。
出力電圧Voutが定格電圧より低下する場合、基準電圧VE1と検知電圧VCOとの差は、大きくなる。この結果、トランジスタTr4のベース電位が上昇し、コレクタ電流が増えるので、トランジスタTr2のゲート電位が下がり、ドレイン電流が増える。トランジスタTr2のドレイン電流が増えるとVSDが減少し、トランジスタTr1のC−E間の電位差が減少する。このため出力電圧Voutは、上昇する。
また、出力電圧Voutが定格電圧より上昇する場合、基準電圧VE1と検知電圧VCOとの差が小さくなる。この結果、トランジスタTr4のベース電位が下降し、コレクタ電流が減少するので、トランジスタTr2のゲート電位が上がり、ドレイン電流が減る。トランジスタTr2のドレイン電流が減るとトランジスタTr2のVSDが大きくなり、トランジスタTr1のC−E間の電位差が増加する。このため出力電圧Voutは、下降する。
過電流保護制御部は、過電流の検知に用いる抵抗R1、演算増幅器12およびトランジスタTr5を含んで構成される。抵抗R1の電圧降下は、R1×I0であるが、その電圧降下の値と直流電源E2で発生する基準電圧値VE2とを演算増幅器12で比較させることによって以下に記述する過電流保護制御がなされる。
電流I0がI0≧VE2/R1となるとき、演算増幅器12の比較結果が正となり、トランジスタTr5は、導通して前記電圧制御を行っている演算増幅器11の出力、すなわちトランジスタTr4のベース電位をほぼ0vの電位にまで落としてトランジスタTr4を遮断させる。これによってトランジスタTr2が遮断され、ドレインから電流I2が流れなくなるため、シリーズレギュレータ4が停止する。同時に、トランジスタTr2から外付けのトランジスタTr1にベース電流が供給されなくなるために外付けのトランジスタTr1も停止する。
図2は、さらに他の従来の技術であるシリーズレギュレータ方式の電源装置9aを示す図である。図1に示した電源装置9との相違点は、以下である。図1に示した電源装置9では、抵抗R2がトランジスタTr1のベースおよび出力部3の間に設けられ、トランジスタTr1のエミッタと出力部3とが直結されているが、電源装置9aでは、ダイオードD1および制御用の抵抗R3がトランジスタTr1のベースおよび出力部3の間に設けられるとともに、抵抗R4がトランジスタTr1のエミッタと出力部3との間に設けられていることである。
図1に示した電源装置9では、電流I1,I2は、I1=VBE/R2、およびI2=I0−I1と表される。ここでVBEは、トランジスタTr2のベースエミッタ間の順方向電圧である。電流I1,I2の電流I0に対して占める割合は、不定である。しかし、図2に示した電源装置9aでは、電流I1は、I1=I0×R4/(R3+R4)、および電流I2は、I2=I0×R3/(R3+R4)であり、電流I0が変わっても電流I1,I2の分担率は常に一定である。
しかしながら、特許文献1に記載される定電圧生成装置は、シリーズレギュレータが出力可能な電流以上に電流を大きく消費する負荷を接続することができないため、定電圧生成装置に接続可能な機器が限られている。
特許文献1に記載される定電圧生成装置は、前段に電圧可変型シリーズレギュレータおよび後段に電圧固定型シリーズレギュレータの2種類のシリーズレギュレータを直列に接続することによって、シリーズレギュレータの単一構成の場合に比べて発熱の分散を図っている。しかし、前記定電圧生成装置がシリーズレギュレータの電力供給能力を超えるような消費電流の大きい負荷を駆動することは、不可能である。特にシリーズレギュレータが集積回路化されているような場合、出力の範囲は小さく、該シリーズレギュレータは、その定格出力電流以上の電流を消費するような負荷を接続できないという問題がある。
他の従来の技術であるシリーズレギュレータ方式の電源装置9および電源装置9aは、トランジスタTr1が入力部2および出力部3の間にシリーズレギュレータ4に並列に設けられることによって、シリーズレギュレータの定格電流以上の電流を消費する負荷まで駆動できるようになり、特許文献1に記載される定電圧生成装置の問題を解決することができる。しかし、シリーズレギュレータ4は、外付けトランジスタTr1を常時並列に接続しているので、シリーズレギュレータ4のみによって負荷10が十分駆動され得るような場合でも、シリーズレギュレータ4およびトランジスタTr1は、両方とも常に動作している。このためシリーズレギュレータ4の入力電圧が低下し、シリーズレギュレータ4における電力損失が小さくなって、外付けトランジスタTr1から電流を供給する必要がなくなっても、トランジスタTr1に電流が流れて発熱することによる無効電力が大きいという問題がある。
本発明の目的は、消費電流の大きい負荷でも駆動することができるようにするとともに、熱分散効果を高めた汎用性の高いシリーズレギュレーション方式の電源装置および車載用電子機器を提供することである。
本発明(1)は、入力部に印加される電圧を予め定める電圧に変換して出力部から出力するシリーズレギュレータと、
入力部と出力部との間においてシリーズレギュレータに並列に接続されて設けられ、入力部に供給される電流のうち一部の電流を出力部に供給する第1のトランジスタとを含み、
シリーズレギュレータは、
入力部から供給される電流のうち前記一部の電流を除く残余の電流を得る第2のトランジスタと、
第2のトランジスタに直列に接続されて、第2のトランジスタから供給される前記残余の電流の一部を出力部に供給する第3のトランジスタを含み、前記第2のトランジスタの温度が上昇すると第3のトランジスタから出力され、かつ出力部に供給される電流が小さくなるように制限する電流制限部とを含むことを特徴とする電源装置である。
入力部と出力部との間においてシリーズレギュレータに並列に接続されて設けられ、入力部に供給される電流のうち一部の電流を出力部に供給する第1のトランジスタとを含み、
シリーズレギュレータは、
入力部から供給される電流のうち前記一部の電流を除く残余の電流を得る第2のトランジスタと、
第2のトランジスタに直列に接続されて、第2のトランジスタから供給される前記残余の電流の一部を出力部に供給する第3のトランジスタを含み、前記第2のトランジスタの温度が上昇すると第3のトランジスタから出力され、かつ出力部に供給される電流が小さくなるように制限する電流制限部とを含むことを特徴とする電源装置である。
また本発明(4)は、前記電源装置、または前記集積回路を用いる電源装置を備えることを特徴とする車載用電子機器である。
本発明(1)によれば、電源装置は、入力部に印加される電圧を予め定める電圧に変換して出力部から出力するシリーズレギュレータと、入力部と出力部との間にシリーズレギュレータに並列に接続されて設けられ、入力部に供給される電流のうちの一部の電流を出力部に供給する第1のトランジスタとを含んで構成される。シリーズレギュレータは、入力部から供給される電流のうち前記一部の電流を除く残余の電流を得る第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタに直列に接続されて、前記第2のトランジスタから供給される前記残余の電流の一部を出力部に供給する第3のトランジスタを含む電流制限部とを設けることによって、電流制限部で第2のトランジスタの温度を検出し、検出した温度が上昇するとき第3のトランジスタから出力され、かつ出力部に供給される電流が小さくなるように制限する。これによって、電源装置は、第1のトランジスタが用いられないシリーズレギュレータ単独構成の場合に比べ出力範囲を拡大し、消費電流の大きい負荷でも駆動することができるとともに、入力電圧の高低に応じてシリーズレギュレータの発熱を制御することによって熱分散効果を高めた汎用性の高いシリーズレギュレーション方式の電源装置として実現され得る。
また本発明(4)によれば、前記電源装置を備えるので、ノイズに強く電源からの発熱の影響を受けにくく、小型でコンパクト、かつ低コストおよび信頼性の高い車載用電子機器を実現することができる。
図3は、本発明の一実施形態である電源装置1の構成を示す回路図である。電源装置1は、入力部2、出力部3、シリーズレギュレータ5、抵抗R1,R2およびトランジスタTr1を含んで構成される。シリーズレギュレータ5は、入力部2に印加される電圧を予め定める電圧に変換して出力部3から出力するシリーズレギュレータである。トランジスタTr1は、たとえばNPN型のバイポーラトランジスタであり、入力部2と出力部3との間にシリーズレギュレータ5と並列に接続されて設けられ、入力部2から供給される電流I0のうち一部の電流I1を出力部3に供給する。
入力部2は、電源装置1の外部で蓄電池などの図示しない直流電源と接続されている。入力部2は、シリーズレギュレータ5の端子T0でシリーズレギュレータ5に接続されるとともに抵抗R1の一端にも接続される。抵抗R1は、抵抗素子であり、シリーズレギュレータ5およびトランジスタTr1の両方、またはいずれか一つの過電流を検知するために設けられる。抵抗R1の他端は、端子T1でシリーズレギュレータ5に接続されるとともにトランジスタTr1のコレクタに接続される。トランジスタTr1のベースは、端子T2でシリーズレギュレータ5に接続されている。トランジスタTr1のエミッタは、出力部3に接続される。抵抗R2は、抵抗素子であり、トランジスタTr1のベースとエミッタとの間に接続される。出力部3は、端子T3でシリーズレギュレータ5にも接続され、電源装置1の外部で負荷10に接続される。
入力部2に入力される電圧は、Vinで表される。トランジスタTr1のベースとエミッタとの間の電位差は、VBEで表わされる。また、出力部3から出力される電圧は、Voutで表わされる。さらに入力部2から入力される電流は、電流I0、トランジスタTr1に流れる電流は、電流I1、シリーズレギュレータ5に流れる電流は、電流I2で、それぞれ表わされる。電流I1と電流I2とは、電流I0が抵抗R1を通った後分流された電流である。
シリーズレギュレータ5は、トランジスタTr2、電圧制御部、過電流保護制御部および電流制限部を含んで構成され、端子T0〜T3が形成されている。トランジスタTr2は、たとえばPチャネルの電界効果型トランジスタ(以下「FET」という)によって構成され、ソースが端子T1および抵抗R11の一端に接続され、ゲートが抵抗R11の他端に接続され、ドレインが端子T2を介してトランジスタTr1のベースに接続されている。トランジスタTr2は、抵抗R1を流れる電流I0のうち、トランジスタTr1に流れる電流I1を除く残余の電流I2を流す。
電圧制御部および電流保護制御部は、図1に示した従来の技術のシリーズレギュレータ4の電圧制御部および電流保護制御部と同じ回路で構成される。図3およびそれ以降の図では、図1に示した構成要素と同一の構成要素については、図1と同じ参照符を付す。
電圧制御部は、出力電圧を分圧する抵抗R12,R13、演算増幅器11、直流電源E1およびトランジスタTr4を含んで構成される。電圧制御部は、トランジスタTr2を制御して入力部2に印加される電圧を予め定める電圧に変換し、出力部3から出力する。抵抗R12および抵抗R13の接続点をA点とすると、電圧制御部は、出力電圧に比例した電圧をA点から取り入れ、検知電圧値VCOを直流電源E1の基準電圧値VE1と演算増幅器11で比較させる。電圧制御部は、比較結果に応じてトランジスタTr4のコレクタエミッタ間(以下、「C−E間」という)の電位差を変動させ、トランジスタTr2のゲート電位を制御している。ここで検知電圧値VCOは、出力電圧Voutを抵抗R12と抵抗R13との比で分圧された値であり、式VCO=Vout×R13/(R12+R13)で算出される。
目標値の電圧を「定格電圧」というが、電圧制御部は、定格電圧の出力電圧Voutを得るために以下のように制御する。基準電圧値VE1は、定格電圧出力が得られている場合にVE1≧VCOとなるように予め設定される。演算増幅器11は、基準電圧値VE1と検知電圧値VCOとの差分に比例した電圧を出力する。トランジスタTr4のベース電位は、演算増幅器11が出力する電圧に応じて増減する。トランジスタTr4は、ベース電位が上昇すれば、コレクタ電流を増加させる。また、ベース電位が低下すればコレクタ電流も減少させる。トランジスタTr4のコレクタは、トランジスタTr2のゲートに接続される。トランジスタTr2のゲート電位は、トランジスタTr4のコレクタ電流が増えれば低下し、トランジスタTr4のコレクタ電流が減れば上昇する。PチャネルMOSのトランジスタTr2は、ゲート電位が下がればゲートから流れ出す電流(以下、「ゲート電流」という)を増やし、ソースおよびドレイン間の電位差(以下、ソースおよびドレイン間を「S−D間」といい、S−D間の電位差を「VSD」と記号で略す)を増加させる。また、トランジスタTr2は、ゲート電位が上がればゲート電流を減らしてS−D間の電位差を減少させる。
出力電圧Voutが定格電圧より減少する場合、基準電圧値VE1と検知電圧値VCOとの差は、大きくなる。この結果、トランジスタTr4のベース電位が上昇し、コレクタ電流が増えるので、トランジスタTr2のゲート電位が下がり、ドレイン電流が増える。トランジスタTr2のドレイン電流が増えるとVSDが減少し、トランジスタTr1のC−E間の電位差が減少する。このため出力電圧Voutは、上昇する。
また、出力電圧Voutが定格電圧より上昇する場合、基準電圧値VE1と検知電圧値VCOとの差が小さくなる。この結果、トランジスタTr4のベース電位が下降し、コレクタ電流が減少するので、トランジスタTr2のゲート電位が上がり、ドレイン電流が減る。トランジスタTr2のドレイン電流が減るとトランジスタTr2のVSDが大きくなり、トランジスタTr1のC−E間の電位差が増加する。このため出力電圧Voutは、下降する。
過電流保護制御部は、トランジスタTr1およびトランジスタTr2の両方、またはいずれか一方に過電流が流れることを防止する。過電流保護制御部は、過電流の検知に用いる抵抗R1、直流電源E2、演算増幅器12およびトランジスタTr5を含んで構成される。演算増幅器12は、非反転入力端子が直流電源のマイナス極に接続され、反転入力端子が端子T1を介して抵抗R1の他端とトランジスタTr1のコレクタに接続され、出力端子がトランジスタTr5のベースに接続されている。トランジスタTr5は、たとえばNPN型のバイポーラトランジスタによって構成され、ベースが演算増幅器12の出力端子に接続され、エミッタが接地され、コレクタがトランジスタTr4のベースに接続される。抵抗R1の電圧降下(=R1×I0)と直流電源E2の基準電圧値VE2とを演算増幅器12で比較させることによって以下に記述する過電流保護制御がなされる。
電流I0がI0≧VE2/R1となるとき、演算増幅器12の比較結果が正となり、トランジスタTr5は、導通する。導通によってトランジスタTr5は、トランジスタTr4のベース電位をほぼ0vの電位にまで落としてトランジスタTr4を遮断させる。これによってトランジスタTr2が遮断され、ドレインから電流I2が流れなくなるため、シリーズレギュレータ5が停止する。同時に、トランジスタTr2から外付けのトランジスタTr1にベース電流が供給されなくなるために外付けのトランジスタTr1も停止する。
電源装置1は、シリーズレギュレータ5の内部に電流制限部を設け、電流制限部の構成要素であるトランジスタTr3の出力電流を制御している。電流制限部は、PチャネルFETのトランジスタTr3、温度検出部K11、演算増幅器13、直流電源E3、抵抗R14およびトランジスタTr6を含んで構成される。
トランジスタTr3は、トランジスタTr2に直列に接続されて、トランジスタTr2から供給される電流I2の一部を出力部3に供給する。
温度検出部K11は、トランジスタTr2のS−D間の温度の検出を行う半導体温度センサからなる。演算増幅器13は、非反転入力端子が温度検出部K11の出力端子に接続され、反転入力端子が直流電源E3のプラス極に接続されている。トランジスタTr3は、ソースがトランジスタTr3のドレインおよび抵抗R14の一端に接続され、ゲートがトランジスタTr6のコレクタおよび抵抗R14の他端に接続され、ドレインが端子T3を介して出力部3に接続されている。トランジスタTr6は、たとえばNPN型のバイポーラトランジスタであり、ベースが演算増幅器13の出力端子と接続され、エミッタが接地され,コレクタがトランジスタTr3のゲートおよびR14の一端に接続される。
図4は、温度検出部K11の内部構成ならびにトランジスタTr2および演算増幅器13との接続を示す図である。温度検出部K11は、電流源CS1および温度センサSth1を含んで構成される。温度センサSth1は、たとえばダイオードDx,Dyによって構成されている。電流源CS1およびダイオードDxのアノードは、直列に接続され、ダイオードDxのカソードは、ダイオードDyのアノードに接続されている。電流源CS1は、端子s1を介してトランジスタTr2のソースに接続され、ダイオードDyのカソードは、端子s2を介して信号グラウンドに接続され、電流源CS1とダイオードDxのアノードとの接続点が端子s3を介して演算増幅器13の非反転端子に接続される。
さらに温度検出部K11の出力端子s3は、演算増幅器13の非反転入力端子に接続されている。温度検出部K11は、測定対象物の温度が上昇するほど出力電圧が直線的に下がるというダイオードの特性を活かして温度検知を行う。トランジスタTr2のS−D間の電流が増えれば、トランジスタTr2の接合部における温度が上昇する。トランジスタTr2の接合部における温度が上昇すると、温度検出部K11では温度センサSth1のインピーダンスが下がり、出力電圧が低下する。すなわち、温度検出部K11の出力電圧値Vk1が下がる。
図3を参照して、演算増幅器13は、温度検出部K11の出力電圧値Vk1および予め設定された基準電圧値VE3を比較する。入力電圧Vinが上昇すればトランジスタTr2のS−G間およびS−D間の電位差が大きくなり、ドレイン電流が増える。ドレイン電流の増加によってトランジスタTr2のS−D間の温度が上昇し、温度検出部K11の出力電圧値Vk1は、低下する。この結果、演算増幅器13の出力が小さくなる。演算増幅器13の出力が小さくなると、トランジスタTr6のコレクタの電位が上昇、すなわちトランジスタTr3のゲート電位が上昇するので、トランジスタTr3のドレイン電流が減る。トランジスタTr3のドレイン電流が減少すると、トランジスタTr2のドレイン電流も減少する。負荷に対する電流I0の電流値が一定であるため、トランジスタTr3の電流が減少した分は、トランジスタTr1によって補われる。
同様に入力電圧Vinが下がり、トランジスタTr2のドレイン電流が減れば、トランジスタTr2の接合部における温度が低下し、演算増幅器13の出力が大きくなる。演算増幅器13の出力が大きくなればトランジスタTr3のゲート電位が下降し、トランジスタTr3の電流が増える。トランジスタTr3の電流が増えるとトランジスタTr2の電流I2も増え、増えた分だけトランジスタTr1が負荷に供給する電流I1が減少する。以上のように、電源装置1は、電流制限部を設けてトランジスタTr2の接合温度を検出させ、検出結果に応じてトランジスタTr1およびトランジスタTr2の負荷に対する電力の供給比率を変えるという制御を行っている。
図5は、本発明の他の実施形態である電源装置1aの構成を示す回路図である。電源装置1aは、入力部2、出力部3、抵抗R1,R2、トランジスタTr1およびシリーズレギュレータ5aを含んで構成される。シリーズレギュレータ5aは、図3に示したシリーズレギュレータ5と比較してダイオードD11、PNP型のトランジスタTr7および抵抗R15が追加されている。電源装置1aの構成要素のうち、図3に示した電源装置1の構成要素と同じ構成要素については、同じ参照符を付して、重複を避けるために説明を省略する。
ダイオードD11のアノードは、トランジスタTr2のドレインおよびトランジスタTr3のソースと接続される。ダイオードD11のカソードは、トランジスタTr7のエミッタに接続される。トランジスタTr7のベースは、トランジスタTr3のドレインと接続されるとともに、端子T3を介して出力部3に接続される。トランジスタTr7のコレクタは、抵抗R15を介してトランジスタTr6のベースに接続される。抵抗R15は、抵抗素子であり、トランジスタTr7が導通したとき、トランジスタTr2からダイオードD11、トランジスタTr7およびトランジスタTr6という経路で大電流が流れることによるトランジスタおよびダイオードの破損を防護する目的で挿入される。
トランジスタTr2における発熱が低くなると、前記の通りトランジスタTr3においてゲート電位が下がり、ドレイン電流が増える。トランジスタTr3は、ドレイン電流が増えるとS−D間の接合部の抵抗によってトランジスタTr3の発熱が大きくなる。トランジスタTr3の発熱につながる電力損失を抑制するために、電源装置1aは、ダイオードD11、トランジスタTr7および抵抗R15を設けてトランジスタTr3のドレイン電流に対する分流回路を構成する。トランジスタTr3のVSDが、トランジスタTr7のVBEとダイオードD11の順方向電位差VFとの和を越える場合、すなわち、VSD≧VBE+VFとなる場合、トランジスタTr7が導通してトランジスタTr3に流れる電流を分流させる。これによってトランジスタTr3における電力損失の増大を抑制することができる。
図6は、本発明のさらに他の実施形態である電源装置1bの構成を示す回路図である。電源装置1bは、入力部2、出力部3、抵抗R1,R2、トランジスタTr1およびシリーズレギュレータ5bを含んで構成される。シリーズレギュレータ5bは、図3に示したシリーズレギュレータ5と比較して温度検出部K12、演算増幅器14、直流電源E4およびNPNトランジスタのトランジスタTr8から構成される遮断制御部が追加されている。電源装置1bの構成要素のうち、図3に示した電源装置1の構成要素と同じ構成要素については、同じ参照符を付して、重複を避けるために説明を省略する。
温度検出部K12は、前記温度検出部K11と構成および動作が同じであり、トランジスタTr3のS−D間の温度を検出し、検出した温度を電圧値に変換して電圧値で出力する。温度検出部K12の出力は、演算増幅器14に接続される。演算増幅器14は、3入力端子をもち、非反転入力端子が直流電源E4のプラス極に接続され、1個の反転入力端子が温度検出部K11の出力端子に接続され、他の1個の反転入力端子が温度検出部K12の出力端子に接続される。演算増幅器14の出力端子は、トランジスタTr8のベースに接続される。トランジスタTr8は、ベースが演算増幅器14の出力端子に接続され、エミッタが接地され、コレクタがトランジスタTr4のベースに接続される。演算増幅器14は、温度検出部K11から検知電圧値VK1、温度検出部K12から検知電圧値VK2および基準電圧値VE4が入力され、基準電圧値VE4と、VK1およびVK2とを比較する。VK1またはVK2のうちのいずれかが、基準電圧値VE4より低いと、演算増幅器14は正の出力となり、トランジスタTr8が導通するため、トランジスタTr4のベース電位はほぼ0vにまで低下す。これによってトランジスタTr4が遮断されてトランジスタTr2が遮断状態になる。トランジスタTr2が遮断されるとベース電流の供給が断たれるので外付けトランジスタTr1は、遮断される。また、トランジスタTr2が遮断されるとトランジスタTr2からドレイン電流の供給がなくなりトランジスタTr3も停止する。演算増幅器14における比較結果に基づき電源動作を停止させ、VK1およびVK2がともに基準電圧値VE4より大きいと、再度動作可能にさせるので、VK1またはVK2が基準電圧値VE4となる付近で、演算増幅器14が出力反転を繰返さないように演算増幅器14には、ヒステリシス特性が設定される。また、トランジスタTr3の電流は、最大でもトランジスタTr2の電流I2を超えることがないので、基準電圧値VE4は、VK11の最大値以上の数値に設定される。
図7は、シリーズレギュレータ5bの回路を集積回路化した場合の電源装置1cの構成を示す回路図である。電源装置1cは、入力部2、出力部3、抵抗R1,R2、トランジスタTr1および集積回路化されたシリーズレギュレータ6を含んで構成される。
集積回路化されたシリーズレギュレータ6は、個別の部品で離散的に構成されていた図6に示したシリーズレギュレータ5aの回路を母体にして、トランジスタTr2、電圧制御部、過電流保後制御部、トランジスタTr3を含む電流制限部および遮断制御部を含み、さらにリセット信号発生部と入力電圧低下検知部とを含み、端子J0〜J5およびJGが形成される。図7では、図6に示した構成要素と同一の構成要素については、図6と同じ参照符を付し、説明を省略する。
リセット信号発生部は、該電源装置の負荷としてマイクロコンピュータが考えられるので設けられる。リセット信号を発生させるために図6に示した抵抗R12は、関係式R12=R121+R122が成り立つ抵抗R121,R122に置き換えられる。演算増幅器15は、ヒステリシス特性を有し、出力電圧が3つの抵抗R121ならびにR122およびR13で分圧されて決まる電圧値VRと、基準電圧値VE1とを比較する。VR>VE1であるとき、リセット信号(図では「Reset」という)は正の電圧である。電源装置1cの立ち上がり時、過電流保護制御回路および遮断制御部によって電源動作を停止させられる場合、VR≦VE1となり、比較の対象とする電圧値VRが基準電圧値VE1より大となるまで非正電圧のリセット信号を出力する。ここでVR=(R13+R121)/(R121+R122+R13)×Voutである。VRは、電圧制御部出力の検知電圧値VCOより高く設定されている。したがって、リセット信号(Reset)が外部に出力されるのは、電源投入時点の出力が安定するまでに過渡応答が見られた場合、トランジスタTr2に対する過電流検知がなされた場合、トランジスタTr2およびトランジスタTr3の発熱異常が検知された場合および電圧制御部が何らかの理由で作動しなくなり定格値以上に電圧出力が上った場合などがあげられる。
入力電圧低下検知部は、演算増幅器16および直流電源E5を含んで構成される。演算増幅器16は、非反転入力端子が端子J0に接続され、反転入力端子が直流電源E5のプラス極に接続される。端子J0は、集積回路化されたシリーズレギュレータ6の外部で電源装置入力に接続される。電圧低下検知部は、端子J0から取り込まれた入力電圧値Vinおよび基準電圧値VE5を、ヒステリシス特性を有する演算増幅器16で比較し、入力電圧値Vinが基準電圧値VE5より大きければ正極性の入力電圧低下検知信号(図では「Low Power」という)を端子J5より出力する。また、入力電圧低下検知部は、入力電圧値Vinが(VE5−α)より小さければ非正極性の入力電圧低下検知信号を出力端子(J5)より出力する。αは、ヒステリシス分の電圧値である。入力電圧低下検知信号は、電源異常を知らせるモニタリング信号として用いられる。
図8は、図7で示される集積回路化されたシリーズレギュレータ6を用いた電源装置1dを用いた電子機器100を模式的に示す構成図である。電源装置1dは、入力部2の外部で蓄電池などの直流電源E0に接続される。また、電源装置1dは、出力部3からマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」という)10aおよび電気的書込み消去可能なROM(Erasable Programmable ROM:以下「EPROM」という)10bなどの負荷に接続される。
電源装置1dは、内部に電源フィルタ7が設けられ、電源フィルタ7の後段に抵抗R1、トランジスタTr1および集積回路化されたシリーズレギュレータ6を有し、リセット信号用端子20と入力電圧低下検知信号用端子21とを設けている。電源フィルタ7は、一定方向に電流を流すためのダイオードD0、その後に一定の高い電圧を抑える、すなわち、クリッピングを行うためのツェナーダイオードDz0およびπ型のLCフィルタで構成される。ダイオードD0のアノードは入力部2に接続され、カソードがπ型のLCフィルタのインダクタンスL0の一端およびツェナーダイオードDz0のカソードに接続され、インダクタンスL0の他端は抵抗R1およびシリーズレギュレータ6の端子J0に接続される。ツェナーダイオードDz0は、アノードが接地される。π型のLCフィルタはたとえばダイオードD0のアノードに接続されるインダクタンスL0の一端と電源グラウンドとの間に直列接続されたコンデンサC1,C2が、またインダクタンスL0の他端と電源グラウンドとの間に有極性の電界コンデンサC0を設けて構成する。ここでコンデンサC1,C2と2個用いているがこれに限定されることはなく、必要に応じて1個でも良いし2個以上の複数個としても良い。
リセット信号は、集積回路化されたシリーズレギュレータ6の端子J4から出力され、電源装置1dのリセット信号用端子20を経てマイコン10aに与えられる。また、入力電圧低下検知信号は、シリーズレギュレータ集積回路6の端子J5から出力され、電源装置1dの入力電圧低下検知信号用端子21を経てマイコン10aに与えられる。
このように、電源装置1は、入力部2に印加される電圧を予め定める電圧に変換して出力部3から出力するシリーズレギュレータ5と、入力部2と出力部3との間にシリーズレギュレータ5に並列に接続されて設けられ、入力部に供給される電流I0のうち電流I1を出力部に供給するトランジスタTr1とを含んで構成される。シリーズレギュレータ5は、入力部2から供給される電流I0のうちI1を除くI2を得るトランジスタTr2と、トランジスタTr2に直列に接続されて、トランジスタTr2から供給される電流I2の一部を出力部に供給するトランジスタTr3を含む電流制限部とを設けることによって、電流制限部でトランジスタTr2の温度を検出し、検出した温度が上昇するときトランジスタTr3から出力され、かつ出力部3に供給される電流が小さくなるように制限するので、負荷に対して電力を供給する能力を高め、消費電流の大きい負荷でも駆動することができるとともに、熱分散効果を高めた汎用性の高いシリーズレギュレーション方式の電源装置が実現できる。
さらに、電流制限部のトランジスタTr3に対しトランジスタTr3の電流制限回路を設けることによって、トランジスタTr3のドレイン電流I3が予め定める電流値以下となるように制限させ、トランジスタTr3の発熱を抑制することができる。
さらに、シリーズレギュレータ5bは、トランジスタTr2の温度を検出する温度検出部温度K11と検出部K12と遮断制御部とを含み、温度検出部K12でトランジスタTr3の温度を検出させるとともに、温度検出部K11によって検出される温度または温度検出部K12によって検出される温度が上昇し,予め設定した基準電圧値VE4を超えたときにトランジスタTr1およびトランジスタTr2を遮断状態とし、過熱からトランジスタTr1およびトランジスタTr2を保護することができる。
さらに、シリーズレギュレータ5〜5bのいずれか1つの回路を用いた電源装置1、または前記シリーズレギュレータ5〜5bのいずれか1つの集積化した回路を用いる電源装置を備えることによって、ノイズに強く電源部からの発熱の影響を受けにくく、小型でコンパクト、低コストおよび信頼性の高い車載用電子機器を実現することができる。
1,1a,1b,1c,9,9a 電源装置
2 入力部
3 出力部
4,4a,5,5a,5b,6 シリーズレギュレータ
7 電源フィルタ
10 電源装置の負荷
10a マイコン
10b EPROM
11,12,13,14,15,16 演算増幅器
100 電子機器
Tr1,Tr2,Tr3,Tr4,Tr5,Tr6,Tr7,Tr8 トランジスタ
2 入力部
3 出力部
4,4a,5,5a,5b,6 シリーズレギュレータ
7 電源フィルタ
10 電源装置の負荷
10a マイコン
10b EPROM
11,12,13,14,15,16 演算増幅器
100 電子機器
Tr1,Tr2,Tr3,Tr4,Tr5,Tr6,Tr7,Tr8 トランジスタ
Claims (4)
- 入力部に印加される電圧を予め定める電圧に変換して出力部から出力するシリーズレギュレータと、
入力部と出力部との間においてシリーズレギュレータに並列に接続されて設けられ、入力部に供給される電流のうち一部の電流を出力部に供給する第1のトランジスタとを含み、
シリーズレギュレータは、
入力部から供給される電流のうち前記一部の電流を除く残余の電流を得る第2のトランジスタと、
第2のトランジスタに直列に接続されて、第2のトランジスタから供給される前記残余の電流の一部を出力部に供給する第3のトランジスタを含み、前記第2のトランジスタの温度が上昇すると第3のトランジスタから出力され、かつ出力部に供給される電流が小さくなるように制限する電流制限部とを含むことを特徴とする電源装置。 - 前記電流制限部は、前記第3のトランジスタを流れる電流の値が予め定める電流値以下となるように制限する制限回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
- 前記シリーズレギュレータは、前記第2のトランジスタの温度を検出する第1の温度検出部と、前記第3のトランジスタの温度を検出する第2の温度検出部と、前記第1の温度検出部が検出する温度または第2の温度検出部が検出する温度が上昇し、予め設定した許容値を超えたときに第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを遮断状態とする遮断制御部とをさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の電源装置。
- 請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置を備えることを特徴とする車載用電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009203070A JP2011053981A (ja) | 2009-09-02 | 2009-09-02 | 電源装置および車載用電子機器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009203070A JP2011053981A (ja) | 2009-09-02 | 2009-09-02 | 電源装置および車載用電子機器 |
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Family
ID=43942903
Family Applications (1)
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JP2009203070A Withdrawn JP2011053981A (ja) | 2009-09-02 | 2009-09-02 | 電源装置および車載用電子機器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2011053981A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8895863B2 (en) | 2011-12-28 | 2014-11-25 | Denso Corporation | Multilayer printed circuit board |
CN104679087A (zh) * | 2013-11-26 | 2015-06-03 | 惠州市德赛西威汽车电子有限公司 | 车载低压差线性稳压器电路及其低压补偿电路 |
JP2017229131A (ja) * | 2016-06-21 | 2017-12-28 | ローム株式会社 | 電源装置 |
-
2009
- 2009-09-02 JP JP2009203070A patent/JP2011053981A/ja not_active Withdrawn
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20121106 |