JP6309855B2 - レギュレータ回路 - Google Patents

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Description

本発明の実施態様は、レギュレータ回路に関する。
リニアレギュレータの一種としてシリーズレギュレータが知られている。シリーズレギュレータは、入力端子と出力端子との間の電流路に制御トランジスタが設けられ、制御回路がこの制御トランジスタを制御することにより、出力電圧を一定に保つ。一般的に、制御トランジスタには、MOSトランジスタが使用される。
特開平10−341141号公報 特開平04−116708号公報 特開2005−165716号公報
電源切断時等、レギュレータの入力端子電圧が出力端子電圧より低くなることがある。MOSトランジスタは、その構造上、ボディダイオードを有している。制御トランジスタにMOSトランジスタを使用した場合、電源切断時等に、ボディダイオードを経由して、出力端子から入力端子に電流が逆流する。
本発明が解決しようとする課題は、電流の逆流が少ないレギュレータ回路を提供することである。
上記課題を達成するために、実施形態のレギュレータ回路は、電源電流路に接続された第1のMOSトランジスタと、第1のMOSトランジスタを制御することにより出力電圧を一定に保つレギュレータ制御回路と、電源電流路のうちの入力端子から第1のMOSトランジスタまでの間に配置された第2のMOSトランジスタと、第2のMOSトランジスタを制御するスイッチ制御回路と、を備える。第2のMOSトランジスタは、ボディダイオードの電流通過方向が第1のMOSトランジスタのボディダイオードの電流通過方向とは逆向きとなるように、電源電流路に接続されている。スイッチ制御回路は、コンパレータと、抵抗と、を備える。コンパレータは、入力端子から第1のMOSトランジスタまでの電源電流路に接続される第1のコンパレータ入力端子と、第1のMOSトランジスタから出力端子までの電源電流路に接続される第2のコンパレータ入力端子と、第2のMOSトランジスタのゲート端子に接続されるコンパレータ出力端子と、を備える。抵抗の一端はコンパレータ出力端子に接続され、抵抗の他端は第1のMOSトランジスタから第2のMOSトランジスタまでの電源電流路及び前記第2のMOSトランジスタのゲート端子に接続される。
制御トランジスタにPchMOSFETを使用したレギュレータ回路を示す図である。 実施形態1のレギュレータ回路を示す図である。 図2に示すレギュレータ回路の具体的な回路構成例である。 図2に示すレギュレータ回路のその他の回路構成例である。 図2に示すレギュレータ回路のその他の回路構成例である。 図2に示すレギュレータ回路のその他の回路構成例である。 実施形態2のレギュレータ回路を示す図である。 図7に示すレギュレータ回路の具体的な回路構成例である。 図7に示すレギュレータ回路のその他の回路構成例である。 図7に示すレギュレータ回路のその他の回路構成例である。 図7に示すレギュレータ回路のその他の回路構成例である。 実施形態3のレギュレータ回路を示す図である。 図12に示すレギュレータ回路の具体的な回路構成例である。 図12に示すレギュレータ回路のその他の回路構成例である。 図12に示すレギュレータ回路の具体的な回路構成例である。 図12に示すレギュレータ回路の具体的な回路構成例である。 実施形態1のレギュレータ回路の変形例を示す図である。 実施形態2のレギュレータ回路の変形例を示す図である。 実施形態3のレギュレータ回路の変形例を示す図である。
以下、本実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
(実施形態1)
図1は、実施形態1のレギュレータ回路を示す図である。レギュレータ回路1は、制御トランジスタにMOSFET(Metal-Oxide Silicon Field-Effect Transmitter)を使用したシリーズレギュレータである。レギュレータ回路1は、例えば、車載用のレギュレータである。レギュレータ回路1の入力端子Vinには、バッテリや発電機等の電力源が接続され、出力端子Voutには、ドライブレコーダやカーナビゲーション等の車載機器が接続される。
図1は、制御トランジスタにPchMOSFETを使用した例である。MOSトランジスタM1は、ドレインからソースに向けて電流を流すボディダイオードb1を有するPchMOSFETである。エンジンの停止等によりレギュレータ回路1への電力供給が停止されると、入力端子INの電圧が出力端子OUTの電圧より低くなり、ボディダイオードb1を経由して電流が逆流する。この場合、コンデンサC0等に蓄積されていた電荷がレギュレータ回路1を通じて放出されるので、出力端子OUTの電圧は急速に低下する。車載機器は、エンジン停止後の電圧低下期間を利用して機器終了動作を行うことがある。しかし、電圧が急速に低下すると、車載機器は、電圧低下期間を利用して機器の終了動作を行うことができない。例えば、車載機器がドライブレコーダであったとすると、ドライブレコーダは、映像ファイルの保存を完了する前に、動作を終了することになる。
この電流の逆流は、入力端子INとソース端子S1との間に逆流防止用のダイオードを配置することで防止できる。しかしながら、この場合、MOSトランジスタM1に到達する電圧は常時、順方向電圧分、低下したものとなる。この電圧の降下は、レギュレータ回路を含めた製品全体の最低動作電圧を上昇させる。これは、消費エネルギーの増加や製品コストの増加をもたらす。
特に、アイドリングストップ機能を備えた車は、エンジンが頻繁に再起動し、電力が大きく消費されるので、常にバッテリ電圧が低下しやすい状況にある。そのため、最低動作電圧が高いと、エンジン再起動時に電圧不足で車載機器が停止したり、エンジンが再起動できなかったり、といった問題が起こり易くなる。
そこで、本実施形態のレギュレータ回路1では、図2に示すように、入力端子INとMOSトランジスタM1との間にMOSトランジスタM2を配置する。MOSトランジスタM2は、ボディダイオードb2を介して電流が逆流しないように、MOSトランジスタM1の向きとは反対向きに接続する。そして、MOSFETトランジスタM2は、電流が逆流していない時はスイッチONし、電流が逆流している時はスイッチOFFする。これにより、レギュレータ回路1は、電流の逆流を抑えつつ、回路内部で無駄に大きな電圧降下を起こさない。
なお、一般的に、MOSFETのボディダイオードは回路図に示さない。しかし、本実施形態では、逆流電流の流れを理解容易にするため、あえて、ボディダイオードを図示することとする。以下、実施形態1のレギュレータ回路1について、図3を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1の具体例1)
図3は、図2のレギュレータ回路1の具体的な回路構成例である。レギュレータ回路1は、MOSトランジスタM1と、MOSトランジスタM2と、レギュレータ制御回路10と、スイッチ制御回路20と、を備える。また、レギュレータ回路1は、入力端子INと、出力端子OUTと、を備える。入力端子INと出力端子OUTとの間には、L1〜L3の符号で示す電流路が形成されている。L1〜L3は、入力端子INから入力され、出力端子OUTから出力される電源電流の通路である。ここで、「電源電流」とは、バッテリ、発電機等の電力源から入力され、車載機器等の接続機器に出力される電流のことである。なお、以下の説明では、この電流路を、他の電流路と区別するために、電源電流路と呼ぶ。
MOSトランジスタM1は、ソース端子S1と、ドレイン端子D1と、ゲート端子G1と、を有するエンハンスメント型のPchMOSFETである。MOSトランジスタM1は、電源電流路に接続されている。具体的には、ソース端子S1は、電源電流路L2を介して、MOSトランジスタM2のソース端子S2と接続さている。ドレイン端子D1は、電源電流路L3を介して、出力端子OUTと接続されている。また、ゲート端子G1は、レギュレータ制御回路10の出力と接続されている。なお、MOSトランジスタM1はNchMOSFETであってもよい。この場合、ソース端子S1は電源電流路L3に接続され、ドレイン端子D1は電源電流路L2に接続される。
MOSトランジスタM2は、ソース端子S2と、ドレイン端子D2と、ゲート端子G2と、を有するエンハンスメント型のPchMOSFETである。また、MOSトランジスタM2は、ボディダイオードb2を有している。ボディダイオードは、寄生ダイオードとも呼ばれ、MOSトランジスタの構造上形成されるものである。PchMOSFETの場合、ドレインからソースに向けて電流が流れるボディダイオードが形成される。
MOSトランジスタM2は、ボディダイオードb2の電流通過方向がMOSトランジスタM1のボディダイオードb1の電流通過方向とは逆向きとなるように、電源電流路に配置される。具体的には、MOSトランジスタM2は、ボディダイオードb2のカソード側(Nch半導体側)がMOSトランジスタM1側となるように、電源電流路に配置される。そのため、ボディダイオードb2のカソード側がMOSトランジスタM1側となるように、ソース端子S2は電源電流路L2と接続され、ドレイン端子D2は電源電流路L1と接続される。ゲート端子G2は、スイッチ制御回路20の出力と接続される。なお、MOSトランジスタM2がNchMOSFETの場合は、ソース端子S2は電源電流路L1に接続され、ドレイン端子D2は電源電流路L2に接続される。
レギュレータ制御回路10は、MOSトランジスタM1を制御する。レギュレータ制御回路10は、抵抗R1と、抵抗R2と、増幅器11と、を備える。抵抗R1と抵抗R2は、出力電圧Voutを分圧する抵抗である。抵抗R1と抵抗R2で分圧された電圧は、帰還電圧Vfbとして、増幅器11のプラス端子に入力される。
増幅器11は、MOSトランジスタM1を制御する。増幅器11のマイナス端子には、基準電圧Vrefが入力され、プラス端子には、帰還電圧Vfbが入力される。そして、増幅器11は、プラス端子に入力された電圧とマイナス端子に入力された電圧との差分を増幅し、増幅した電圧をゲート端子G1に出力する。MOSトランジスタM1は、ゲート端子G1に入力された電圧に基づいて、ソース−ドレイン間を通過する電流を調整する。これにより、出力端子OUTから出力される電圧Voutは一定に保たれる。なお、この回路の場合、出力端子OUTからはVref*(R1+R2)/R1の電圧が出力される。
スイッチ制御回路20は、電流の逆流を抑制制御する。スイッチ制御回路20は、入力電圧Vinが出力電圧Voutより低くなった場合に、電源電流路に流れる電流が逆流状態となったものとして、MOSトランジスタM2をスイッチOFFする。スイッチ制御回路20は、抵抗R3と、ツェナーダイオードZ1と、コンパレータ21と、を備える。抵抗R3の一端はソース端子S2に接続されており、他端はゲート端子G2に接続されている。同様に、ツェナーダイオードZ1のカソードはソース端子S2に接続されており、アノードはゲート端子G2に接続されている。
コンパレータ21は、MOSトランジスタM2を制御する電圧を比較する。コンパレータ21は、反転入力端子(以下、「マイナス端子」という。)と、非反転入力端子(以下、「プラス端子」という。)と、出力端子と、を有している。マイナス端子は、電源電流路L1に接続されており、プラス端子は、電源電流路L3に接続されている。また、出力端子は、ゲート端子G2に接続されている。電源電流路L1は、入力端子INから出力端子OUTまでの電源電流路のうち、入力端子INからMOSトランジスタM2までの電流路である。また、電源電流路L3は、入力端子INから出力端子OUTまでの電源電流路のうち、MOSトランジスタM1から出力端子OUTまでの電流路である。
また、コンパレータ21は、電流源としての機能を有している。コンパレータ21は、マイナス端子に印加される電圧Vinが、プラス端子に印加される電圧Voutより低くなると、電源電流路に電流の逆流が発生したものとして、電流I1の出力を停止する。また、コンパレータ21は、マイナス端子に入力された電圧Vinが、プラス端子に入力された電圧Voutより高くなると、電流I1を出力する。なお、MOSトランジスタM2はPchMOSFETであるので、コンパレータ21がMOSトランジスタM2のドレイン−ソース間を接続するためには、コンパレータ21はゲート端子G2にマイナスの電圧を印加する必要がある。そのため、コンパレータ21が出力する電流I1は、マイナスの電流である。なお、MOSトランジスタM2がNchMOSFETの場合、ドレイン−ソース間を接続するためには、電流I1はプラスの電流である必要がある。
次にこのような構成を有するレギュレータ回路1の動作を説明する。
入力端子INに電源電圧が印加される前は、いずれのMOSトランジスタもソース−ゲート間に電圧差はない。そのため、MOSトランジスタM1とMOSトランジスタM2は、両方ともOFF状態である。
しかし、入力端子INに電源電圧が印加されると、入力端子INの電圧Vinは、出力端子OUTの電圧Voutより高くなる。そうなると、コンパレータ21のマイナス端子電圧はプラス端子電圧より高くなるので、コンパレータ21はマイナスの電流I1を出力する。そうすると、ゲート端子G2にマイナスの電圧が印加されるので、MOSトランジスタM2はスイッチONとなる。これにより、MOSトランジスタM2のソース―ドレイン間が接続されるので、入力端子INとMOSトランジスタM1との間で大きな電圧降下は起こらない。
この状態で、増幅器11は、ゲート端子G1に電圧を印加する。増幅器11がゲート端子G1に印加する電圧は、帰還電圧Vfbと基準電圧Vrefの差分電圧を予め設定された増幅率で増幅した電圧である。これにより、出力電圧Voutは、Vref*(R1+R2)/R1に保たれる。
一方、エンジンの停止等により、入力端子INへの電源電圧の印加が停止されると、入力電圧Vinは出力電圧Voutより低くなる。そうなると、電源電流路に流れる電流は、ボディダイオードb1を介して逆流する。しかし、この場合、コンパレータ21のマイナス端子の電圧Vinもプラス端子の電圧Voutより低くなるので、コンパレータ21は電流出力を停止する。すると、ゲート端子G2の電圧は上昇するので、MOSトランジスタM2はスイッチOFFとなる。このとき、ボディダイオードb2が逆流防止ダイオードとして機能するので、電源電流路の電流は逆流しない。その結果、出力電圧Voutが急速に低下することがなくなるので、車載機器は電圧低下期間を利用して終了動作を行うことができる。
本実施形態によれば、入力端子INとMOSトランジスタM1との間に、ボディダイオードb2の向きがボディダイオードb1の向きとは逆向きとなるように、MOSトランジスタM2を配置している。そして、入力電圧Vinが出力電圧Voutより低くなった時にスイッチ制御回路20がMOSトランジスタM2をスイッチOFFするので、電源切断時等に発生する電流の逆流は少ない。しかも、出力電圧Voutから一定電圧が出力される通常動作時には、スイッチ制御回路20はMOSトランジスタM2をスイッチONするので、レギュレータ回路1は、無駄に回路内部で大きな電圧降下を起こさない。
なお、具体例1では、コンパレータ21は、電流の逆流を検出した後にMOSトランジスタM2をスイッチOFFした。そのため、具体例1の場合、レギュレータ回路1は、電源切断直後、電流をしばらく逆流させることになる。このとき発生する逆流電流は、数アンペアに達することもある。
一般的に、レギュレータ回路1は、出力端子OUT側に、容量若しくは容量を有する機器が接続される。図3では、その容量をコンデンサC0で示している。ESR(Equivalent Series Resistance:等価直列抵抗)及びESL(Equivalent Series Inductance:等価直列インダクタンス)が無いコンデンサが理想であるが、現実には、全てのコンデンサはESR及びESLを有している。同様に、レギュレータ回路1の内部及び外部の配線も、僅かではあるが、ESR及びESLを有している。そのため、電流が逆流した後にMOSトランジスタM2をスイッチOFFすると、ESLによって、電流路に逆起電圧が発生することになる。この逆起電圧は出力電圧Voutにオーバーシュートを発生させることがある。オーバーシュートは、最悪の場合、出力端子OUTに接続された接続機器を破壊する。
そこで、コンパレータ21は、入力電圧Vinが出力電圧Voutより低くなったタイミングではなく、入力電圧Vinが出力電圧Voutとは異なる第3の電圧より低くなったタイミングでMOSトランジスタM2をスイッチOFFする。第3の電圧は、出力電圧Voutより設定電圧Va分高い電圧である。設定電圧Vaは製造時等に予め決定される。設定電圧Vaは、例えば10mVより大きな電圧である。設定電圧Vaは、100mVより大きな電圧であってもよい。これにより、レギュレータ回路1は、電流逆流後ではなく、電流が逆流する前の逆流直前状態(例えば、入力電圧Vinから設定電圧Vaを減じた電圧が出力電圧Voutより低い状態)でMOSトランジスタM2をスイッチOFFできるので、出力電圧Voutに発生するオーバーシュートを抑制できる。
(実施形態1の具体例2)
図4は、実施形態1のその他の回路構成例である。図3のレギュレータ回路1とは、コンパレータ21の出力端子とゲート端子G2との間に抵抗R4が設けられている点が異なっている。この抵抗R4は、ゲート端子G2に印加される電圧の立ち上がり及び立ち下がりを鈍らせためのものである。その他の構成は、図3に示す具体例1と同じであるので説明を省略する。
本実施形態によれば、抵抗R4によりゲート端子G2に印加される電圧の立ち上がり及び立ち下がりが緩やかになるので、MOSトランジスタM2のスイッチOFFは緩やかなものとなる。その結果、出力電圧Voutに発生するオーバーシュートが抑制される。
なお、コンパレータ21は、入力電圧Vinが、出力電圧Voutより設定電圧Va分高い第3の電圧より低くなったタイミングでMOSトランジスタM2をスイッチOFFしてもよい。逆流直前状態でMOSトランジスタM2がスイッチOFFされるので、レギュレータ回路1は、電流の逆流を更に少なくできる。
(実施形態1の具体例3)
図5は、実施形態1のその他の回路構成例である。レギュレータ回路1は、MOSトランジスタM1と、MOSトランジスタM2と、レギュレータ制御回路10と、スイッチ制御回路20と、を備える。MOSトランジスタM1、M2と、レギュレータ制御回路10は、図3と同じであるので説明を省略する。
スイッチ制御回路20は、抵抗R3と、ツェナーダイオードZ1と、コンパレータ21と、電流源22と、接続スイッチ23と、を備える。抵抗R3の一端はMOSトランジスタM2のソース端子S2に接続されており、他端はMOSトランジスタM2のゲート端子G2に接続されている。
電流源22は、電流I1を出力する電流源である。MOSトランジスタM2がPchMOSFETの場合、電流I1はマイナスの電流である。電流源22の出力端子は、ゲート端子G2に接続されている。
接続スイッチ23は、ゲート端子G2とソース端子S2とを接続するためのスイッチである。接続スイッチ23は、例えばPchMOSFETである半導体スイッチから構成される。接続スイッチ23の一端はソース端子S2に接続されており、他端はゲート端子G2に接続されている。接続スイッチ23は、コンパレータ21の出力に基づいて、スイッチONまたはスイッチOFFする。
コンパレータ21は、接続スイッチ23を制御する。コンパレータ21のプラス端子は、電源電流路L1に接続されており、マイナス端子は電源電流路L3に接続されている。また、コンパレータ21の出力端子は、接続スイッチ23の制御端子(例えば、ゲート端子)に接続されている。
電圧Vinが電圧Voutより高くなると、コンパレータ21は、接続スイッチ23をスイッチOFFする。そうすると、出力電流I1により、ゲート端子G2にマイナスの電圧が印加されるので、MOSトランジスタM2はスイッチONとなる。これにより、レギュレータ回路1は、入力端子INとMOSトランジスタM1とが直接接続されたのとほぼ同じ状態となる。この状態で、レギュレータ制御回路10の増幅器11が、帰還電圧Vfbと基準電圧Vrefの差分電圧に基づいてゲート端子G1を制御することで、出力電圧Voutは一定に保たれる。
一方、電圧Vinが電圧Voutより低くなると、コンパレータ21は、接続スイッチ23をスイッチONする。そうすると、ソース端子S2とゲート端子G2とが短絡されるので、MOSトランジスタM2はスイッチOFFとなる。このとき、ボディダイオードb2は、逆流防止ダイオードとして機能する。そのため、レギュレータ回路1に電流の逆流は発生しない。
本実施形態によれば、ソース端子S2とゲート端子G2との間に接続スイッチ23が設けられている。コンパレータ21が接続スイッチ23を制御してMOSトランジスタM2のソース−ゲート間を短絡することにより、MOSトランジスタM2のスイッチOFFのスピードが速くなる。その結果、レギュレータ回路1は高速な電源の瞬断に対応できる。
なお、コンパレータ21は、入力電圧Vinが出力電圧Voutより設定電圧Va分高い第3の電圧より低くなったタイミングで接続スイッチ23をスイッチONしてもよい。これにより、逆流直前状態でMOSトランジスタM2がスイッチOFFされるので、レギュレータ回路1は、電流の逆流を更に少なくできる。しかも、レギュレータ回路1は、出力電圧Voutに発生するオーバーシュートも抑制できる。
(実施形態1の具体例4)
図6は、実施形態1のその他の回路構成例である。図5のレギュレータ回路1とは、抵抗R4が設けられている点が異なっている。抵抗R4は、コンパレータ21の出力端子とゲート端子G2との間に設けられている。より具体的には、抵抗R4は、接続スイッチ23とゲート端子G2との間に設けられている。その他の構成は、図3に示す具体例1と同じであるので説明を省略する。
本実施形態によれば、抵抗R4によりゲート端子G2に印加される電圧の立ち上がりが緩やかになるので、コンパレータ21が電流逆流発生後にMOSトランジスタM2をスイッチOFFしたとしても、出力電圧Voutにはほとんどオーバーシュートが発生しない。
なお、コンパレータ21は、具体例3と同様に、入力電圧Vinが出力電圧Voutより設定電圧Va分高い第3の電圧より低くなったタイミングで接続スイッチ23をスイッチONしてもよい。これにより、逆流直前状態でMOSトランジスタM2がスイッチOFFされるので、レギュレータ回路1は電流の逆流を更に少なくできる。
(実施形態2)
図7は、実施形態2のレギュレータ回路を示す図である。実施形態2のレギュレータ回路2は、電源電流路L2の電圧と電源電流路L3の電圧との比較結果に基づいてMOSトランジスタM2を制御する。以下、レギュレータ回路2について説明する。
(実施形態2の具体例1)
図8は、図7に示すレギュレータ回路2の具体的な回路構成例である。レギュレータ回路2は、MOSトランジスタM1と、MOSトランジスタM2と、レギュレータ制御回路10と、スイッチ制御回路20と、を備える。MOSトランジスタM1、M2と、レギュレータ制御回路10は、図3と同じであるので説明を省略する。
スイッチ制御回路20は、抵抗R3と、ツェナーダイオードZ1と、コンパレータ21と、を備える。抵抗R3の一端はソース端子S2に接続されており、他端はゲート端子G2に接続されている。
コンパレータ21は、MOSトランジスタM2を制御する。コンパレータ21のマイナス端子は電源電流路L2に接続されており、プラス端子は電源電流路L3に接続されている。また、出力端子は、ゲート端子G2に接続されている。電源電流路L2の電圧V1が電源電流路L3の電圧Voutより低くなると、コンパレータ21は、電流の逆流が発生したものとして、MOSトランジスタM2への電流I1の出力を停止する。これにより、MOSトランジスタM2はスイッチOFFし、電流の逆流は抑制される。
本実施形態によれば、入力端子INとソース端子S1との間にMOSトランジスタM2が配置されているので、レギュレータ回路2は電流の逆流を少なくできる。しかも、レギュレータ回路2は、無駄に回路内部で大きな電圧降下を起こさない。
なお、コンパレータ21は、実施形態1の具体例1と同様に、電源電流路L2の電圧V1が電圧Voutとは異なる第3の電圧より低くなったタイミングでMOSトランジスタM2をスイッチOFFしてもよい。このとき、第3の電圧は、出力電圧Voutより設定電圧Va分高い電圧である。設定電圧Vaは、例えば、10mVより大きな電圧である。設定電圧Vaは、100mVより大きな電圧であってもよい。これにより、電流が逆流する前の逆流直前状態(例えば、電圧V1から設定電圧Vaを減じた電圧が電圧Voutより低い状態)でMOSトランジスタM2がスイッチOFFされるので、レギュレータ回路2は電流の逆流を更に少なくできる。
(実施形態2の具体例2)
図9は、実施形態2のレギュレータ回路2のその他の回路構成例である。図4に示す実施形態1の具体例2のレギュレータ回路1とは、コンパレータ21のマイナス端子が、電源電流路L2に接続されている点が異なっている。その他の構成は、実施形態1の具体例2のレギュレータ回路1と同じであるので説明を省略する。
本実施形態によれば、抵抗R4によりゲート端子G2に印加される電圧の立ち上がりが緩やかになるので、電流逆流後にMOSトランジスタM2がスイッチOFFしたとしても、出力電圧Voutにオーバーシュートがほとんど発生しない。
なお、コンパレータ21は、実施形態1の具体例2と同様に、電源電流路L2の電圧V1が出力電圧Voutより設定電圧Va分高い第3の電圧より低くなったタイミングでMOSトランジスタM2をスイッチOFFしてもよい。逆流直前状態でMOSトランジスタM2がスイッチOFFされるので、レギュレータ回路2は電流の逆流を更に少なくできる。
(実施形態2の具体例3)
図10は、実施形態2のレギュレータ回路2のその他の回路構成例である。図5に示す実施形態1の具体例3のレギュレータ回路1とは、コンパレータ21のマイナス端子が、電源電流路L2に接続されている点が異なっている。その他の構成は、実施形態1の具体例3のレギュレータ回路1と同じであるので説明を省略する
本実施形態によれば、スイッチ制御回路20が接続スイッチ23をスイッチONすることにより、MOSトランジスタM2をスイッチOFFしているので、MOSトランジスタM2のスイッチOFFのスピードを速くできる。その結果、レギュレータ回路2は高速な電源の瞬断に対応できる。
なお、コンパレータ21は、実施形態1の具体例3と同様に、電源電流路L2の電圧V1が出力電圧Voutより設定電圧Va分高い第3の電圧より低くなったタイミングで接続スイッチ23をスイッチONしてもよい。これにより、逆流直前状態でMOSトランジスタM2がスイッチOFFされるので、レギュレータ回路2は電流の逆流を更に少なくできる。しかも、レギュレータ回路2は出力電圧Voutに発生するオーバーシュートを抑制できる。
(実施形態2の具体例4)
図11は、実施形態2のレギュレータ回路2のその他の回路構成例である。図6に示す実施形態1の具体例4のレギュレータ回路1とは、コンパレータ21のマイナス端子が、電源電流路L2に接続されている点が異なっている。その他の構成は、図6に示す実施形態1の具体例4のレギュレータ回路1と同じであるので説明を省略する
本実施形態によれば、抵抗R4によりゲート端子G2に印加される電圧の立ち上がりが緩やかになるので、電流逆流後にコンパレータ21がMOSトランジスタM2をスイッチOFFしたとしても、出力電圧Voutにオーバーシュートがほとんど発生しない。
なお、コンパレータ21は、実施形態1の具体例4と同様に、電源電流路L2の電圧V1が出力電圧Voutより設定電圧Va分高い第3の電圧より低くなったタイミングで接続スイッチ23をスイッチONしてもよい。これにより、逆流直前状態でMOSトランジスタM2がスイッチOFFされるので、レギュレータ回路2は電流の逆流を更に少なくできる。
(実施形態3)
図12は、実施形態3のレギュレータ回路を示す図である。実施形態3のレギュレータ回路3は、電流検出回路30が電流の逆流を検出した場合に、MOSトランジスタM2をスイッチOFFする。以下、レギュレータ回路3について説明する。
(実施形態3の具体例1)
図13は、図12に示すレギュレータ回路3の具体的な回路構成例である。レギュレータ回路3は、MOSトランジスタM1と、MOSトランジスタM2と、レギュレータ制御回路10と、スイッチ制御回路20と、電流検出回路30と、を備える。MOSトランジスタM1、M2と、レギュレータ制御回路10は、図3と同じであるので説明を省略する。
スイッチ制御回路20は、ツェナーダイオードZ1と、電流源22と、トランジスタ24と、を備える。ツェナーダイオードZ1の一端はソース端子S2に接続されており、他端はゲート端子G2に接続されている。また、電流源22の出力端子はゲート端子G2に接続されている。
トランジスタ24は、PNP型のバイポーラトランジスタである。トランジスタ24のエミッタ端子はソース端子S2に接続されており、コレクタ端子はゲート端子G2及び電流源22の出力端子に接続されている。また、トランジスタ24のベース端子は電流検出回路30の出力端子と接続されている。トランジスタ24は、電流検出回路30の出力に基づいて、エミッタ−コレクタ間を接続する。
電流検出回路30は、電源電流路に流れる電流を検出する。電流検出回路30は、電流検出抵抗Rsと、トランジスタQ1〜Q4と、電流源31と、を備える。
電流検出抵抗Rsは、電源電流路に流れる電流の方向を検出する。電流検出抵抗Rsは、電源電流路L2に挿入されている。具体的には、電流検出抵抗Rsの一端はソース端子S2に接続されており、他端はソース端子S1に接続されている。なお、電流検出抵抗Rsは、電流の方向を検出するためだけの抵抗であるので、微小抵抗であってもよい。例えば、電流検出抵抗Rsは、MOSトランジスタM2とMOSトランジスタM1とを接続する配線が有する微小な抵抗であってもよい。配線が有する微小な抵抗をそのまま電流検出抵抗Rsとして利用することで、追加の抵抗によりレギュレータ回路3が無駄に大きな電圧降下を起こすことを防止できる。
トランジスタQ1〜Q4は、電流検出抵抗Rsに流れる電流を検出する。トランジスタQ1とQ2は、NPN型のバイポーラトランジスタであり、トランジスタQ3とQ4は、PNP型のバイポーラトランジスタである。
トランジスタQ1のエミッタ端子は電流源31の出力端子と接続されており、コレクタ端子はトランジスタQ3のコレクタ端子、及びトランジスタQ1〜Q4のベース端子と接続されている。また、トランジスタQ2のエミッタ端子は、電流源31の出力端子と接続されており、コレクタ端子はトランジスタQ4のコレクタ端子、及びトランジスタ24のベース端子と接続されている。また。トランジスタQ3のエミッタ端子は電流検出抵抗Rsの一端(トランジスタM1側)と接続されており、コレクタ端子はトランジスタQ1のコレクタ端子、及びトランジスタQ1〜Q4のベース端子と接続されている。また、トランジスタQ4のエミッタ端子は電流検出抵抗Rsの一端(トランジスタM2側)と接続されており、コレクタ端子はトランジスタQ2のコレクタ端子、及びトランジスタ24のベース端子と接続されている。いずれのトランジスタも、ベース端子は他のトランジスタのベース端子と接続されている。
電流源31は、電流I2を出力する。電流源31の出力端子は、トランジスタQ1とQ2のエミッタ端子と接続されている。
レギュレータ回路3のその他の構成は、図3に示す実施形態1の具体例1のレギュレータ回路1と同じであるので説明を省略する。
次に、このような構成を有するレギュレータ回路3の動作について説明する。
入力端子INに電源電圧が印加されると、電流検出抵抗Rsには順方向に電流が流れる。そうすると、トランジスタQ4のエミッタ電圧V1はトランジスタQ3のエミッタ電圧V2より高くなるので、トランジスタQ4はエミッタ−コレクタ間を接続する。そうすると、トランジスタ24は、エミッタとベースが接続されるので、スイッチOFFとなる。そうなると、電流源22によりゲート端子G2にマイナスの電圧が印加されるので、MOSトランジスタM2はスイッチONとなる。これにより、MOSトランジスタM2のソース―ドレイン間が接続されるので、入力端子INとMOSトランジスタM1との間で大きな電圧降下は起こらない。
一方、入力端子INへの電源電圧の印加が停止されると、電流検出抵抗Rsには逆方向に電流が流れる。そうすると、トランジスタQ4のエミッタ電圧V1はトランジスタQ3のエミッタ電圧V2より低くなるので、トランジスタQ4はエミッタ−コレクタ間を切断する。そうすると、トランジスタ24のベース電圧が低下するので、トランジスタ24はスイッチONとなる。そうなると、ゲート端子G2の電圧は上昇するので、MOSトランジスタM2はスイッチOFFとなる。このとき、ボディダイオードb2が逆流防止ダイオードとして機能するので、電流の逆流は抑制される。
本実施形態によれば、入力端子INとMOSトランジスタM1との間に、ボディダイオードb2の向きがボディダイオードb1の向きとは逆向きとなるように、MOSトランジスタM2が配置され、そして、電流検出回路30が電流の逆流を検出した時にスイッチ制御回路20がMOSトランジスタM2をスイッチOFFしているので、電源切断時等の電流の逆流を少なくできる。しかも、電流が逆流していない通常動作時には、スイッチ制御回路20はMOSトランジスタM2をスイッチONするので、レギュレータ回路3は、無駄に回路内部で大きな電圧降下を起こさない。
なお、トランジスタQ3のエミッタの面積はトランジスタQ4のエミッタ面積より大きくてもよい。例えば、トランジスタQ3のエミッタの面積はトランジスタQ4のエミッタ面積の2倍であってもよい。これにより、入力端子INから出力端子OUTに向かう電流(以下、「順方向電流」という。)がゼロになる前の微小電流状態(すなわち、逆流直前状態)のときにMOSトランジスタM2がスイッチOFFされるので、レギュレータ回路3は電流の逆流を更に少なくできる。しかも、レギュレータ回路3は出力電圧Voutに発生するオーバーシュートを小さくできる。
(実施形態3の具体例2)
図14は、実施形態3のその他の回路構成例である。レギュレータ回路3は、MOSトランジスタM1と、MOSトランジスタM2と、レギュレータ制御回路10と、スイッチ制御回路20と、電流検出回路30と、を備える。MOSトランジスタM1、M2と、レギュレータ制御回路10と、スイッチ制御回路20は、実施形態3の具体例1と同じであるので説明を省略する。
電流検出回路30は、電源電流路に流れる電流を検出する。電流検出回路30は、MOSトランジスタM3と、電流検出抵抗Rsと、トランジスタQ1〜Q4と、電流源31と、を備える。トランジスタQ1〜Q4と、電流源31は、実施形態3の具体例1と同じである。
MOSトランジスタM3は、エンハンスメント型のPchMOSFETである。MOSトランジスタM3は、電源電流路L1〜L3とは異なる電流路に配置されている。MOSトランジスタM3のドレイン端子D3は、出力端子OUTと接続されており、ソース端子S3は、電流検出抵抗Rsの一端及びトランジスタQ3のエミッタと接続されている。また、ゲート端子G3は、レギュレータ制御回路10の出力と接続されている。なお、MOSトランジスタM3はNchMOSFETであってもよい。この場合、ソース端子S3は出力端子OUTに接続され、ドレイン端子D3は電流検出抵抗Rsの一端及びトランジスタQ3のエミッタに接続される。
電流検出抵抗Rsは、電源電流路に流れる電流の方向を検出するための抵抗である。電流検出抵抗Rsの一端はソース端子S2及びトランジスタQ4のエミッタに接続されており、他端はMOSトランジスタM3のソース端子S3に接続されている。
本実施形態によれば、電流検出回路30が電流の逆流を検出した時にスイッチ制御回路20がMOSトランジスタM2をスイッチOFFしているので、電源切断時等の電流の逆流を少なくできる。しかも、通常動作時には、スイッチ制御回路20がMOSトランジスタM2をスイッチONするので、レギュレータ回路3は無駄に回路内部で大きな電圧降下を起こさない。
なお、トランジスタQ3のエミッタの面積はトランジスタQ4のエミッタ面積より大きくてもよい。これにより、電流が逆流する前の逆流直前状態のときにMOSトランジスタM2がスイッチOFFされるので、レギュレータ回路3は電流の逆流を更に少なくできる。しかも、レギュレータ回路3は出力電圧Voutに発生するオーバーシュートも小さくできる。
(実施形態3の具体例3)
図15は、実施形態3のその他の回路構成例である。図13に示す実施形態3の具体例1のレギュレータ回路3とは、トランジスタ24が接続スイッチ23に置き換わっている点、並びに、トランジスタQ1〜Q4及び電流源31がコンパレータ32に置き換わっている点が異なっている。
接続スイッチ23の一端はソース端子S2に接続されており、他端はゲート端子G2に接続されている。また、コンパレータ32のプラス端子は、電流検出抵抗Rsの一端(トランジスタM2側)に接続されており、マイナス端子は電流検出抵抗Rsの他端(トランジスタM1側)に接続されている。また、コンパレータ32の出力端子は、接続スイッチ23の制御端子(接続スイッチ23がMOSトランジスタなのであれば、ゲート端子)に接続されている。コンパレータ32は、マイナス端子電圧がプラス端子電圧より低くなると、接続スイッチ23をOFFし、マイナス端子電圧がプラス端子電圧より高くなると、接続スイッチ23をONする。
入力端子INに電源電圧が印加されると、電流検出抵抗Rsには順方向に電流が流れる。そうすると、コンパレータ32のマイナス端子電圧はプラス端子電圧より低くなるので、コンパレータ32は、接続スイッチ23をスイッチOFFする。そうすると、ゲート端子G2にマイナスの電圧が印加されるので、MOSトランジスタM2はスイッチONとなる。これにより、ソース―ドレイン間が接続されるので、入力端子INとMOSトランジスタM1との間で大きな電圧降下は起こらない。
一方、入力端子INへの電源電圧の印加が停止されると、電流検出抵抗Rsには逆方向に電流が流れる。そうすると、コンパレータ32のマイナス端子電圧はプラス端子電圧より高くなるので、コンパレータ32は、接続スイッチ23をスイッチONする。そうすると、ソース端子S2とゲート端子G2とが短絡されるので、MOSトランジスタM2はスイッチOFFとなる。このとき、ボディダイオードb2は、ボディダイオードb1とは反対向きとなっているので、逆流防止ダイオードとして機能する。そのため、レギュレータ回路3に電流の逆流は発生しない。
本実施形態によれば、電流検出回路30が電流の逆流を検出した時にスイッチ制御回路20がMOSトランジスタM2をスイッチOFFしているので、電源切断時等の電流の逆流を少なくできる。しかも、通常動作時には、スイッチ制御回路20がMOSトランジスタM2をスイッチONするので、レギュレータ回路3は無駄に回路内部で大きな電圧降下を起こさない。
(実施形態3の具体例4)
図16は、実施形態3のその他の回路構成例である。図14に示す実施形態3の具体例2のレギュレータ回路3とは、トランジスタ24が接続スイッチ23に置き換わっている点、並びに、トランジスタQ1〜Q4及び電流源31がコンパレータ32に置き換わっている点が異なっている。接続スイッチ23及びコンパレータ32の動作は、実施形態3の具体例3で説明した接続スイッチ23及びコンパレータ32と同様である。
本実施形態によれば、電流検出回路30が電流の逆流を検出した時にスイッチ制御回路20がMOSトランジスタM2をスイッチOFFしているので、電源切断時等の電流の逆流を少なくできる。しかも、通常動作時には、スイッチ制御回路20がMOSトランジスタM2をスイッチONするので、レギュレータ回路3は無駄に回路内部で大きな電圧降下を起こさない。
なお、上述の各実施形態は種々の変更及び応用が可能である。
例えば、上述の各実施形態では、MOSトランジスタM1とM2は、いずれもPchMOSFETであるものとして説明したが、例えば図17、図18及び図19に示すように、MOSトランジスタM1とM2はNchMOSFETであってもよい。あるいは、MOSトランジスタM1とM2のいずれか一方がNchMOSFETであってもよい。
また、上述の各実施形態では、MOSトランジスタM1とM2は、いずれもエンハンスメント型のMOSFETであるものとして説明したが、MOSトランジスタM1とM2は、デプレッション型のMOSFETであってもよい。
また、コンパレータ21、32はヒステリシス付であってもよい。この場合、レギュレータ回路1〜3は、ON/OFF切り替え閾値近傍での、MOSトランジスタM2の誤動作を防ぐことができる。
また、上述の各実施形態では、レギュレータ回路1〜3は、車載用のレギュレータであるものとして説明したが、レギュレータ回路1〜3は車載用のレギュレータに限られない。例えば、家電機器等の電気機器に搭載されるレギュレータ回路であってもよい。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、2、3...レギュレータ回路
10...レギュレータ制御回路
11...増幅器
20...スイッチ制御回路
21、32...コンパレータ
22、31...電流源
23...接続スイッチ
24...トランジスタ
30...電流検出回路
b1、b2、b3...ボディダイオード
L1、L2、L3...電源電流路
M1、M2、M3...MOSトランジスタ
Q1、Q2、Q3、Q4...トランジスタ
R1、R2、R3、R4...抵抗
Rs...電流検出抵抗
Z1...ツェナーダイオード

Claims (6)

  1. 入力端子から入力され出力端子から出力される電源電流の通路である電源電流路に接続された第1のMOSトランジスタと、
    前記第1のMOSトランジスタを制御することにより、前記出力端子から出力される電圧を一定に保つレギュレータ制御回路と、
    前記電源電流路のうちの前記入力端子から前記第1のMOSトランジスタまでの間に配置され、ボディダイオードの電流通過方向が前記第1のMOSトランジスタのボディダイオードの電流通過方向とは逆向きとなるように、前記電源電流路に接続された第2のMOSトランジスタと、
    前記第2のMOSトランジスタを制御するスイッチ制御回路と、
    を備え、
    前記スイッチ制御回路が、
    前記入力端子から前記第1のMOSトランジスタまでの前記電源電流路に接続される第1のコンパレータ入力端子と、前記第1のMOSトランジスタから前記出力端子までの前記電源電流路に接続される第2のコンパレータ入力端子と、前記第2のMOSトランジスタのゲート端子に接続されるコンパレータ出力端子と、を備えるコンパレータと、
    一端が前記コンパレータ出力端子に接続され他端が前記第1のMOSトランジスタから前記第2のMOSトランジスタまでの前記電源電流路及び前記第2のMOSトランジスタのゲート端子に接続される抵抗と、を備える、
    レギュレータ回路。
  2. 前記コンパレータは、
    前記第1のコンパレータ入力端子に入力される第1の入力電圧と前記第2のコンパレータ入力端子に入力される第2の入力電圧との比較結果に基づいて、前記第2のMOSトランジスタをスイッチOFFまたはスイッチONする請求項1に記載のレギュレータ回路。
  3. 前記第1のコンパレータ入力端子は、前記第2のMOSトランジスタから前記第1のMOSトランジスタまでの間の前記電源電流路に接続されており、
    前記コンパレータは、前記第1の入力電圧が前記第2の入力電圧より低くなった場合に、前記第2のMOSトランジスタをスイッチOFFする、
    請求項2に記載のレギュレータ回路。
  4. 前記電源電流路に流れる電流を検出する電流検出回路、を備え、
    前記スイッチ制御回路は、前記電流検出回路の検出結果に基づいて前記第2のMOSトランジスタをスイッチOFFまたはスイッチONする、
    請求項1に記載のレギュレータ回路。
  5. 前記電流検出回路は、前記電源電流路に流れる電流の逆流を検出し、
    前記スイッチ制御回路は、前記電流検出回路が電流の逆流を検出した場合に、前記第2のMOSトランジスタをスイッチOFFする、
    請求項4に記載のレギュレータ回路。
  6. 前記電流検出回路は、前記電源電流路に流れる順方向電流が予め設定された大きさ以下となったことを検出する回路であり、
    前記スイッチ制御回路は、前記順方向電流が予め設定された大きさ以下となったことを前記電流検出回路が検出した場合に、前記第2のMOSトランジスタをスイッチOFFする、
    請求項4に記載のレギュレータ回路。
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