JP2003031415A - 誘導性負荷制御装置,誘導性負荷制御装置の出荷検査方法,及びa/d変換器選別方法 - Google Patents

誘導性負荷制御装置,誘導性負荷制御装置の出荷検査方法,及びa/d変換器選別方法

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JP2003031415A
JP2003031415A JP2001219779A JP2001219779A JP2003031415A JP 2003031415 A JP2003031415 A JP 2003031415A JP 2001219779 A JP2001219779 A JP 2001219779A JP 2001219779 A JP2001219779 A JP 2001219779A JP 2003031415 A JP2003031415 A JP 2003031415A
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Takayoshi Honda
隆芳 本多
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導性負荷制御装置にて回路追加せずに電流
制御精度を向上させる。 【解決手段】 リニアソレノイドL1に直列の電流検出
抵抗R1と、該抵抗R1の両端電圧VH,VLを夫々入
力して、その入力電圧よりも一定電圧だけ高い電圧を出
力するレベルシフト回路C1,D1とを備え、一定周期
毎に、レベルシフト回路C1,D1の出力をA/D変換
器6にA/D変換させて、その両変換値の差分をソレノ
イドL1に流れる電流値として検出し、その検出値が目
標値となるように、通電用スイッチング素子22,21
を駆動するためのPWM信号のデューティ比を制御する
ECU1では、PWM信号のデューティ比が0%の場合
に、上記両回路C1,D1の出力をA/D変換して、そ
の両変換値の差分を、両回路C1,D1の出力特性差を
表すオフセット値として算出する。そして、PWM信号
のデューティ比算出に用いる上記検出値を、そのオフセ
ット値を用い補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導性負荷の電流
を制御する誘導性負荷制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、リニアソレノイド等の誘導性
負荷に流れる電流をフィードバック(F/B)制御する
技術が、特開平11−308107号公報や特開200
0−114038号公報などに開示されている。
【0003】ここで、特開2000−114038号公
報に記載の装置の具体例を、図12を用いて説明する。
図12に示すように、リニアソレノイドLに流れる電流
を制御する制御装置100は、リニアソレノイドLへの
通電経路においてリニアソレノイドLに対し直列に接続
されたスイッチング素子Trと、上記通電経路において
リニアソレノイドL及びスイッチング素子Trに対し直
列に接続された電流検出抵抗Rと、電流検出抵抗Rの高
圧側の端子電圧VHを入力し、その入力電圧VHよりも
所定の一定電圧Vsだけ高い電圧(=VH+Vs)を出
力するレベルシフト回路102と、電流検出抵抗Rの低
圧側の端子電圧VLを入力し、その入力電圧VLよりも
上記一定電圧Vsだけ高い電圧(=VL+Vs)を出力
するレベルシフト回路103と、両レベルシフト回路1
02,103の各出力VHs,VLsを、マルチプレク
サ(MPX)104を介して択一的に取り込み、その取
り込んだ電圧をデジタル値に変換(A/D変換)するA
/D変換器105と、CPU106と、CPU106か
らのデータに応じたデューティ比のPWM(パルス幅変
調)信号を、スイッチング素子Trへ駆動信号として出
力するPWM信号出力部107とを備えている。
【0004】そして更に、この制御装置100には、両
レベルシフト回路102,103の入力側をCPU10
6からの指令に応じて直結するスイッチ108が設けら
れている。つまり、スイッチ108の接点を抵抗Rの高
圧側P1から低圧側P2に切り替えれば、両レベルシフ
ト回路102,103の入力端子が直結されるようにな
っている。
【0005】また、この制御装置100において、電流
検出抵抗Rの低圧側の端子は、当該装置100のパワー
系接地端子(即ち、リニアソレノイドLの電流が流れる
接地端子)E01に接続されており、A/D変換器10
5やCPU106等の信号系半導体回路の接地端子は、
当該装置100の制御系接地端子(信号系接地端子)E
1に接続されている。そして、パワー系接地端子E01
と制御系接地端子E1との各々は、当該装置100の外
部に配設された別々のグランド線を介してバッテリ(図
示省略)のマイナス端子に接続されている。
【0006】このような制御装置100において、通常
時には、スイッチ108の接点が抵抗Rの高圧側P1に
なっており、両レベルシフト回路102,103の入力
端子が直結されない状態にされている。そして、CPU
106が、一定周期毎に、レベルシフト回路102の出
力VHsとレベルシフト回路103の出力VLsとをA
/D変換器105に順次A/D変換させて、その両A/
D変換値の差分(=VHs−VLsであり、理想的には
=VH−VL)をリニアソレノイドに流れる電流値とし
て検出すると共に、その検出値を目標値にするためのP
WM信号のデューティ比を計算し、その計算したデュー
ティ比を示すデータをPWM信号出力部107へ出力す
る。
【0007】すると、PWM信号出力部107は、CP
U106からのデータに対応したデューティ比のPWM
信号をスイッチング素子Trに出力することとなり、こ
れにより、スイッチング素子Trがデューティ駆動さ
れ、リニアソレノイドLに流れる電流が目標値と一致す
るように制御される。
【0008】ここで、レベルシフト回路102,103
を設けている理由は、制御系接地端子E1(即ち、A/
D変換器105の接地端子)の電圧VE1がパワー系接
地端子E01の電圧VE01より大きくなった場合(V
E1>VE01)でも、A/D変換器105に正の電圧
(VE1以上の電圧)が入力されるようにして、電流検
出抵抗の高圧側の端子電圧VHと低圧側の端子電圧VL
との差分(=VH−VL)を確実に検出できるようにす
るためと、A/D変換器には、一般に、0V付近の入力
電圧では正確なA/D変換値を出さない性質(いわゆる
0点誤差)があり、その0点誤差の影響を回避するため
である。
【0009】ところが、このようなレベルシフト回路1
02,103を設けると、今度は、その両レベルシフト
回路102,103の出力特性差により、電流制御精度
が低下するという問題が生じる。つまり、両レベルシフ
ト回路102,103におけるレベルシフト電圧Vsが
全く同じであれば良いが、そのレベルシフト電圧Vsに
差があると、レベルシフト回路102の出力VHsのA
/D変換値と、レベルシフト回路103の出力VLsの
A/D変換値との差分(=VHs−VLs)が、電流検
出抵抗Rの高圧側の端子電圧VHと低圧側の端子電圧V
Lとの差分(=VH−VL)に一致しなくなり、リニア
ソレノイドLに流れる電流値(実電流値)を正確に検出
することができなくなるからである。
【0010】そこで、図12の制御装置100では、C
PU106が、電流フィードバック制御を行わない時
(リニアソレノイドLの実電流値を検出しない時)に、
スイッチ108により、両レベルシフト回路102,1
03の入力端子を直結させると共に、その状態で、レベ
ルシフト回路102の出力VHsとレベルシフト回路1
03の出力VLsとをA/D変換器105にA/D変換
させて、その両A/D変換値の差分を、両レベルシフト
回路102,103の出力特性差を表すオフセット値V
ofとして算出するようにしている。
【0011】そして、CPU106は、電流フィードバ
ック制御を実施する通常時には、レベルシフト回路10
2の出力VHsのA/D変換値とレベルシフト回路10
3の出力VLsのA/D変換値との差分(=VHs−V
Ls)から、上記オフセット値Vofを引くことで、電
流検出値に相当する上記差分(=VHs−VLs)を補
正し、この補正により、両レベルシフト回路102,1
03の出力特性差の影響を無くすようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の制御装置100では、両レベルシフト回路102,
103の入力端子を直結させるためのスイッチ108が
必要となり、その分、コストと故障率との増加を招いて
しまう。そして、このことは、制御対象のリニアソレノ
イドの数が多くなるほど顕著になる。
【0013】また、上記従来技術では、A/D変換器の
特性に関した電流検出精度の向上を図ることができず、
制御精度を上げるには限界がある。本発明は、こうした
問題に鑑みなされたものであり、誘導性負荷の電流を制
御する誘導性負荷制御装置において、特別な回路を追加
することなく、電流制御精度を向上させることを目的と
している。
【0014】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1に記載の誘導性負荷
制御装置は、前述した従来装置と同様に、誘導性負荷に
電流を流すための通電経路において誘導性負荷に対し直
列に接続され、その誘導性負荷に流れる電流を制御する
ために所定周期のPWM信号で駆動されるスイッチング
手段と、上記通電経路において誘導性負荷及びスイッチ
ング手段に対し直列に接続された電流検出抵抗と、該電
流検出抵抗の高圧側の端子電圧VHを入力し、その入力
電圧VHよりも所定の一定電圧Vsだけ高い電圧を出力
する第1のレベルシフト回路と、電流検出抵抗の低圧側
の端子電圧VLを入力し、その入力電圧VLよりも上記
一定電圧Vsだけ高い電圧を出力する第2のレベルシフ
ト回路と、A/D変換器及び制御手段とを備えている。
そして、制御手段は、一定周期毎に、第1のレベルシフ
ト回路の出力VHsと第2のレベルシフト回路の出力V
LsとをA/D変換器にA/D変換させて、その両A/
D変換値の差分(=VHs−VLs)を誘導性負荷に流
れる電流値として検出し、その検出値が目標値となるよ
うに、スイッチング手段へのPWM信号のデューティ比
を制御する。
【0015】ここで特に、請求項1の誘導性負荷制御装
置には、オフセット値算出手段が設けられており、その
オフセット値算出手段は、制御手段によって制御される
スイッチング手段へのPWM信号のデューティ比が、そ
のスイッチング手段をPWM信号の1周期に亘りオフさ
せる0%の場合に、両レベルシフト回路の出力をA/D
変換器にA/D変換させて、その両A/D変換値から、
前記両レベルシフト回路の出力特性差を表すオフセット
値を算出する。例えば、オフセット値算出手段手段は、
上記両A/D変換値の差分をオフセット値として算出す
る。
【0016】そして、この請求項1の誘導性負荷制御装
置において、制御手段は、PWM信号のデューティ比を
制御するのに用いる前記検出値(即ち、第1のレベルシ
フト回路の出力VHsのA/D変換値と、第2のレベル
シフト回路の出力VLsのA/D変換値との差分を)
を、上記オフセット値算出手段により算出されているオ
フセット値を用いて補正するように構成されている。
【0017】つまり、請求項1の誘導性負荷制御装置で
は、従来装置のように両レベルシフト回路の入力側をス
イッチ等で直結するのではなく、スイッチング手段への
PWM信号のデューティ比が0%になって、スイッチン
グ手段が継続してオフ状態となり、誘導性負荷及び電流
検出抵抗に電流が流れなくなって、両レベルシフト回路
への入力電圧が同じになっている時に、両レベルシフト
回路の出力をA/D変換器にA/D変換させて、その両
A/D変換値の差分から、両レベルシフト回路の出力特
性差を表すオフセット値であって、両レベルシフト回路
の出力特性差による電流検出誤差を補正するための補正
値を算出するようにしている。
【0018】このような請求項1の誘導性負荷制御装置
によれば、図12におけるスイッチ108のような特別
な回路を追加しなくても、誘導性負荷に流れる電流値を
正確に検出することができ、延いては、電流制御精度を
向上させることができる。尚、この種の誘導性負荷制御
装置において、誘導性負荷及び電流検出抵抗には、図9
(a)に例示するように、スイッチング手段へのPWM
信号のデューティ比を0%にした後でも、少しの時間は
誘導性負荷のリアクタンス分によって電流が流れる。ま
た、F/B制御の方法にもよるが、図9(b)に例示す
るように、PWM信号のデューティ比をいきなり0%に
するのではなく徐々に小さくしていく場合においても、
PWM信号のデューティ比が完全に0%となってから少
しの時間は誘導性負荷及び電流検出抵抗に電流が流れる
こととなる。
【0019】このため、請求項2に記載のように、オフ
セット値算出手段は、スイッチング手段へのPWM信号
のデューティ比が0%になって、その状態が一定時間以
上継続した時点から、動作を開始するように構成すれ
ば、誘導性負荷及び電流検出抵抗の電流が確実に0Aと
なっている時に、オフセット値の学習(即ち、両レベル
シフト回路の出力をA/D変換器にA/D変換させて、
その両A/D変換値からオフセット値を算出する動作)
を行うことができる。尚、上記一定時間は、スイッチン
グ手段へのPWM信号のデューティ比が0%になってか
ら、誘導性負荷及び電流検出抵抗に流れる電流が確実に
0Aになると見なされる時間(図9(a)における10
0msや図9(b)における10ms)以上の時間に設
定しておけば良い。
【0020】次に、請求項3に記載の誘導性負荷制御装
置では、請求項1,2の誘導性負荷制御装置において、
制御手段は、オフセット値算出手段により算出されてい
るオフセット値が無い場合には、データの書き換えが可
能な不揮発性メモリ(例えば、EEPROMやフラッシ
ュROM)から読み出したオフセット値を用いて、前記
検出値を補正するように構成されている。
【0021】このような請求項3の誘導性負荷制御装置
によれば、製造工場での出荷検査時に、上記不揮発性メ
モリに適切なオフセット値を書き込んでおくことによ
り、オフセット値算出手段が一度も動作していない場合
でも、前記検出値の補正が行われることとなり、電流制
御精度を向上させることができる。
【0022】また、オフセット値算出手段により算出さ
れてRAMやスタンバイRAM(電源が常時供給された
RAM)等の記憶手段に記憶されている最新のオフセッ
ト値を、所定のバックアップ条件が成立する毎に(例え
ば定期的に)、上記不揮発性メモリへコピー(即ちバッ
クアップの為のコピー)しておけば、上記記憶手段内の
最新のオフセット値が何等かの原因で消失してしまって
も、上記不揮発性メモリからオフセット値算出手段によ
り算出されたオフセット値を読み出して使用することが
できる。
【0023】ここで、このような請求項3の誘導性負荷
制御装置において、製造工場での出荷検査時に、上記不
揮発性メモリにオフセット値を書き込む際には、請求項
4に記載の出荷検査方法を実施するのが好ましい。即
ち、請求項4に記載の出荷検査方法では、上記不揮発性
メモリに初期値(例えば、前記制御手段による補正に関
して無効な値である0)が記憶されている状態で、誘導
性負荷制御装置を実際に動作させて、誘導性負荷に流れ
る電流を計測し、その計測値と前記目標値(即ち、当該
誘導性負荷制御装置が誘導性負荷に流そうとしている電
流の目標値)との差が規格範囲から外れている場合にの
み、前記計測値から、誘導性負荷に流れる電流と前記目
標値との差を前記規格範囲内に納めるためのオフセット
値を算出して、そのオフセット値を上記不揮発性メモリ
に書き込む。
【0024】そして、このような請求項4の出荷検査方
法によれば、誘導性負荷の実電流値(計測値)と目標値
との差が規格範囲から外れた場合にのみ、不揮発性メモ
リ内のオフセット値を書き直すこととなる。換言すれ
ば、不揮発性メモリに記憶されている初期値でも誘導性
負荷の実電流値と目標値との差が規格範囲に入るのであ
れば、その誘導性負荷制御装置の不揮発性メモリに対し
てはオフセット値の書き換えを行わないこととなる。よ
って、出荷検査の所要時間を短縮することができる。
【0025】ところで、A/D変換器は、A/D変換の
精度面において、下記(1)〜(4)の特性を持ってい
る。 (1)0点誤差:入力可能な最小電圧(=0V)を入力
してもA/D変換値が0にならない、又は、最小電圧付
近の電圧(>0V)を入力しても、A/D変換値が0と
なってしまう特性。
【0026】(2)フルスケール誤差:入力可能な最大
電圧(=5V)を入力してもA/D変換値が理論上の最
大値にならない、又は、最大電圧付近の電圧(<5V)
を入力しても、A/D変換値が最大値となってしまう特
性。 (3)非直線性,微分直線性:図10に示すように、入
力電圧の変化に対する出力値(実際のA/D変換値)の
変化が、直線的にならず、少し湾曲する特性。
【0027】(4)総合精度:全ての精度を合わせたも
の。ここで、本発明者は、前述した従来装置100のよ
うに、電流検出抵抗Rの両端の各電圧(レベルシフト回
路102,103を設ける場合にはVHs,VLsであ
り、レベルシフト回路102,103を設けない構成の
場合にはVH,VLである)を1つのA/D変換器によ
り切り替えてA/D変換する場合、その装置に用いるA
/D変換器について、図10に示す「相対精度の場合の
誤差」が重要であることに気付いた。
【0028】即ち、まず、相対精度の場合の誤差(以
下、相対誤差という)とは、2つの異なる入力電圧A,
BについてのA/D変換値の理論値に対する誤差同士の
差であり、電圧Aの実際のA/D変換値を変換値Aと
し、電圧Bの実際のA/D変換値を変換値Bとし、電圧
AのA/D変換値の理論値を理論値Aとし、電圧BのA
/D変換値の理論値を理論値Bとすると、下記の式1で
表すことができる。
【0029】 相対誤差=(変換値A−理論値A)−(変換値B−理論値B) …式1 そして、電流検出抵抗の両端の各電圧を同じA/D変換
器でA/D変換する場合、例えば、電流検出抵抗の低圧
側の電圧を電圧Aとし、電流検出抵抗の高圧側の電圧を
電圧Bとすると、電圧AをA/D変換したA/D変換値
の理論値に対する誤差(図10において、入力電圧がA
の時の絶対精度の場合の誤差(=変換値A−理論値
A))と、電圧BをA/D変換したA/D変換値の理論
値に対する誤差(図10において、入力電圧がBの時の
絶対精度の場合の誤差(=変換値B−理論値B))とが
同じであれば、両A/D変換値の差分を誘導性負荷に流
れる電流値として検出する性格上、絶対精度の場合の誤
差は相殺されて、誘導性負荷の実電流値を正確に検出す
ることができる。これに対し、A/D変換器に入力され
る電流検出抵抗の両端の各電圧A,Bについて、上記絶
対精度の場合の誤差同士の差(即ち、相対誤差)が大き
ければ、その分だけ電流検出精度が低下して、電流制御
精度が悪化することとなる。尚、こうした相対誤差は、
0点誤差或いはフルスケール誤差と、非直線性,微分直
線性誤差とが加味されて発生する。
【0030】そこで、請求項5に記載の発明では、誘導
性負荷に電流を流すための通電経路において前記誘導性
負荷に対し直列に接続され、前記誘導性負荷に流れる電
流を制御するために所定周期のPWM信号で駆動される
スイッチング手段と、前記通電経路において前記誘導性
負荷及び前記スイッチング手段に対し直列に接続された
電流検出抵抗と、A/D変換器と、前記電流検出抵抗の
両端の各電圧を前記A/D変換器に切り替えてA/D変
換させて、その両A/D変換値の差分を前記誘導性負荷
に流れる電流値として検出し、その検出値が目標値とな
るように、前記スイッチング手段へのPWM信号のデュ
ーティ比を制御する制御手段とを備えた誘導性負荷制御
装置において、その誘導性負荷制御装置に搭載する前記
A/D変換を、以下のように選別するようにしている。
【0031】まず、検査対象のA/D変換器に、ある電
圧Aを印加してA/D変換させたA/D変換値(変換値
A)を測定すると共に、その検査対象のA/D変換器
に、電圧Aとは異なる電圧Bを印加してA/D変換させ
たA/D変換値(変換値B)を測定する。
【0032】そして、前記検査対象のA/D変換器に電
圧AをA/D変換させた場合のA/D変換値の理論値
(理論値A)に対する変換値Aの誤差(=変換値A−理
論値A)と、前記検査対象のA/D変換器に電圧BをA
/D変換させた場合のA/D変換値の理論値(理論値
B)に対する変換値Bの誤差(=変換値B−理論値B)
との差(即ち、2つの入力電圧が電圧Aと電圧Bである
時の相対誤差)が、ある基準値範囲内であることを確認
したA/D変換器のみを、誘導性負荷制御装置に搭載す
る。
【0033】このような請求項5のA/D変換器選別方
法においては、上記電圧A,Bの各々を、誘導性負荷制
御装置にてA/D変換器に入力される電流検出抵抗の両
端の各電圧付近の値に設定しておけば良く、このA/D
変換器選別方法が適用された誘導性負荷制御装置によれ
ば、A/D変換器の上記(1)〜(4)の特性に影響さ
れず、且つ、特別な回路を追加しなくても、誘導性負荷
の実電流値を高精度に検出して、電流制御精度を向上さ
せることができる。
【0034】尚、請求項5のA/D変換器選別方法にお
ける電圧Aと電圧Bとの電圧差は、請求項6に記載のよ
うに、誘導性負荷制御装置が動作する際に電流検出抵抗
の両端にかかる平均電圧の最大値以上に設定しておくこ
とが好ましい。例えば、図11に示すように、電流検出
抵抗の抵抗値が0.5Ωであり、その電流検出抵抗に流
れる平均電流の最大値(換言すれば、誘導性負荷制御装
置が誘導性負荷に流そうとする電流の目標値の最大値)
が1Aであるとすると、電流検出抵抗の両端の平均電位
差は最大でも0.5Vであるが、この種の誘導性負荷制
御装置では、スイッチング手段をPWM信号でデューテ
ィ駆動しているため、誘導性負荷及び電流検出抵抗に流
れる電流は、PWM信号に応じて脈動することとなり、
電流検出抵抗の両端の電位差の瞬時最大値は、電流検出
抵抗の両端にかかる平均電圧の最大値である上記0.5
V以上となる。このため、相対誤差が基準値範囲内であ
ることを検査するための入力電圧A,Bとしては、その
両電圧の差が0.5V以上である2つの電圧を選ぶと良
い。
【0035】より具体的に説明すると、例えば、電流検
出抵抗の抵抗値が0.5Ωであると共に、その電流検出
抵抗の一端が接地電位(グランドライン)に接続されて
おり、また、電流検出抵抗に流れる平均電流の最大値が
1Aであり、更に、誘導性負荷制御装置に搭載されたA
/D変換器には、電流検出抵抗の両端の各電圧がレベル
シフト回路により1V上昇された形で入力されるものと
すると、図10に例示するように、一方の電圧Aは、レ
ベルシフト回路によるレベルシフト電圧に相当する1V
付近の電圧とし、他方の電圧Bは、電圧Aよりも0.5
V以上高い例えば2V付近の電圧とすれば良い。つま
り、この例の場合には、電流検出抵抗の両端にかかる平
均電圧の最大値が0.5Vであるため、電圧Bは「電圧
A+0.5V」以上の値に設定すれば良く、このように
設定すれば、誘導性負荷制御装置の十分な電流検出精度
及び電流制御精度を、その装置における全ての電流制御
領域で確保することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態の電子制御装置について、図面を用いて説明する。ま
ず図1は、本実施形態の電子制御装置(以下、ECUと
いう)1の構成を表すブロック図である。
【0037】本実施形態のECU1は、自動車に搭載さ
れたエンジンを目標状態に制御するものであり、そのた
めに、少なくとも、エンジンに設けられた複数(本実施
形態では4個)のリニアソレノイドL1〜L4(図では
L1のみ示す)を各々に通電制御する。
【0038】そして、このECU1には、リニアソレノ
イドL1〜L4の通電制御を主な目的として構成された
制御IC2と、エンジンコントロール用のホストCPU
3とが備えられており、制御IC2は、ホストCPU3
にて演算された各リニアソレノイドL1〜L4に流すべ
き電流を表すデータ(目標電流値)に従って、各リニア
ソレノイドL1〜L4に流れる電流をフィードバック制
御する。
【0039】ここで、制御IC2は、電流コントローラ
としてのCPU4と、A/D変換器6と、そのA/D変
換器6のA/D変換結果が格納されると共に、CPU4
からアクセス可能なA/Dデータ受渡用のRAM7と、
ホストCPU3と当該IC2とのインターフェースであ
って、ホストCPU3とCPU4との間のデータ転送を
実現するダイレクト・メモリ・アクセス回路(DMA)
8とを備えている。
【0040】更に、制御IC2は、各リニアソレノイド
L1〜L4をデューティ制御するためのPWM信号PW
M1〜PWM4を夫々生成して出力するPWM信号出力
回路9と、PWM信号出力回路9がPWM信号PWM1
〜PWM4を生成するために用いるPWMデータ(PW
M指示値)が、CPU4によって格納されるPWMデー
タ受渡用のレジスタ10と、当該IC2の外部に設けら
れる発振子12に接続されて所定周波数(本実施形態で
は例えば20MHz)のクロック信号CK1を出力する
と共に、そのクロック信号CK1を内蔵の分周器13a
で分周した分周信号CK2(本実施形態では例えば10
MHz)も出力する発振回路13とを備えている。
【0041】そして、CPU4には、発振回路13から
のクロック信号CK1が動作クロックとして供給され、
A/D変換器6とPWM信号出力回路9との各々には、
発振回路13内の分周器13aから出力される分周信号
CK2が動作クロックとして供給される。
【0042】また、制御IC2には、CPU4が実行す
るプログラムなどが格納されたROM14と、CPU4
が処理の実行に用いるRAM15と、データの書き換え
が可能な不揮発性メモリとしてのEEPROM16とが
備えられている。RAM15の一部の記憶領域は、車載
バッテリの電力を元に生成される電源が常時供給された
スタンバイRAM(以下、SRAMと記す)として使用
されており、そのSRAM内のデータは、車載バッテリ
が外されたりバッテリ上がりが起こらない限り、基本的
には継続して保存されるようになっている。一方、EE
PROM16は、SRAMに保存されるデータのうち
で、確実に継続保存する必要がある学習値等のデータを
バックアップ保存することを主な目的として設けられて
おり、そのEEPROM16には、例えば定期的にSR
AM内のデータがバックアップのためにコピーされる。
また、データの書き換えが可能な不揮発性メモリとして
は、EEPROM16に代えて、フラッシュROMを用
いることも可能である。
【0043】このような制御IC2において、CPU4
は、各リニアソレノイドL1〜L4をデューティ制御す
るためのPWM信号PWM1〜PWM4のデューティ比
を一定周期毎に計算し、その計算結果をPWMデータ
(PWM指示値)としてPWMデータ受渡用のレジスタ
10に格納する。PWMデータは、PWM信号の1周期
時間を表す周期データと、PWM信号の1周期内に該P
WM信号をアクティブレベル(即ち、リニアソレノイド
に通電する方のレベルであり、本実施形態ではハイレベ
ル)に保持すべきオン時間を表すオン時間データとから
なっている。
【0044】そして、PWM信号出力回路9は、レジス
タ10から各リニアソレノイドL1〜L4に対するPW
Mデータを定期的に読み込み、その各PWMデータが示
すデューティ比のPWM信号PWM1〜PWM4を夫々
生成して出力する。具体的に説明すると、PWM信号出
力回路9は、出力する各PWM信号PWM1〜PWM4
について、そのPWM信号の周期を、該当するPWMデ
ータの周期データが示す周期に設定すると共に、その周
期中に、該当するPWMデータのオン時間データが示す
時間だけ、そのPWM信号の出力レベルをアクティブレ
ベル(ハイレベル)にすることにより、各PWM信号P
WM1〜PWM4を、該当するPWMデータが示すデュ
ーティ比の信号にする。
【0045】尚、このようなPWM信号出力回路につい
ては、例えば特開平11−308107号公報や特開2
000−116182号公報に詳しく記載されている。
また、本実施形態において、PWM信号PWM1〜PW
M4の周期は一定であり、PWMデータ中の周期データ
は変更されないため、以下の説明において、PWMデー
タとは、上記オン時間データのことを指すものとする。
【0046】一方、DMA8は、ホストCPU3に内蔵
されたRAMから各リニアソレノイドL1〜L4の目標
電流値を読み込んでCPU4に入力させ、また、CPU
4からの各種データをホストCPU3に入力させる。ま
た、本実施形態のECU1において、電流制御の対象と
なるリニアソレノイドL1は、バッテリの正極(電源電
圧+B)からバッテリの負極(グランド)に至る通電経
路中に配置されている。そして、その通電経路における
リニアソレノイドL1の電源電圧+B側には、所謂ハイ
サイドスイッチとしてのPチャンネルMOSFET(ス
イッチング手段に相当し、以下単にFETという)21
が設けられており、そのFET21のゲートには、エミ
ッタがグランドに接続されたNPNトランジスタ22の
コレクタが接続されている。
【0047】NPNトランジスタ22は、FET21の
ゲートを接地することにより、該FET21をオンさせ
るためのものであり、このNPNトランジスタ22のベ
ースには、PWM信号出力回路9からリニアソレノイド
L1通電用のPWM信号PWM1が入力される。
【0048】このため、NPNトランジスタ22及びF
ET21は、PWM信号PWM1がハイレベルであると
きに、オン状態となって、バッテリからリニアソレノイ
ドL1への通電経路を導通させ、逆に、PWM信号PW
M1がローレベルであるときに、オフ状態となり、リニ
アソレノイドL1への通電経路を遮断する。
【0049】そして、リニアソレノイドL1が接続され
るFET21のドレインとグランドとの間には、リニア
ソレノイドL1のフライバックエネルギーを吸収するた
めのダイオード23が、アノードをグランド側にして接
続されている。尚、図示は省略しているが、他の3つの
リニアソレノイドL2〜L4についても、リニアソレノ
イドL1と同様のスイッチング素子(NPNトランジス
タ22及びFET21)とダイオード23とが夫々設け
られており、PWM信号出力回路9から出力されるPW
M信号PWM2〜PWM4に従い、各スイッチング素子
がオン・オフして、各リニアソレノイドL2〜L4に流
れる電流がデューティ制御されるようになっている。
【0050】そして更に、リニアソレノイドL1のグラ
ンド側には、電流検出抵抗R1が設けられている。つま
り、電源電圧+Bだけ電位差のある通電経路中に、スイ
ッチング手段としてのFET21と、誘導性負荷として
のリニアソレノイドL1と、電流検出抵抗R1とが、直
列に接続されている。
【0051】このため、電流検出抵抗R1の両端α1,
β1には、リニアソレノイドL1に流れる電流に応じた
検出信号としての電圧が発生することとなる。尚、電流
検出抵抗R1の両端α1,β1の電圧波形は図2のよう
になり、高圧側(H側)の端子α1の電圧波形は、勿
論、低圧側(L側)の端子β1の電圧波形よりも大きく
変動する。
【0052】また、本ECU1において、電流検出抵抗
R1の両端α1,β1は、入力保護抵抗A1,B1を介
して、制御IC2に接続されている。そして、電流検出
抵抗R1の両端α1,β1の各電圧VH,HLは、制御
IC2に内蔵された同一構成のレベルシフト回路(入力
電圧よりも一定電圧Vsだけ高い電圧を出力する回路)
C1,D1を介して、制御IC2内のマルチプレクサ
(MPX)24に入力され、更に、そのマルチプレクサ
24を介してA/D変換器6に択一的に入力される。つ
まり、本ECU1においても、図12の従来装置100
と同様に、A/D変換器6には、電流検出抵抗R1の両
端の各電圧として、レベルシフト回路C1の出力VHs
(=VH+Vs)とレベルシフト回路D1の出力VLs
(=VL+Vs)とが、マルチプレクサ24を介して入
力されるようにしている。
【0053】尚、本実施形態では、レベルシフト回路C
1が第1のレベルシフト回路に相当し、レベルシフト回
路D1が第2のレベルシフト回路に相当している。そし
て、レベルシフト回路C1,D1を設けている理由は、
図12の従来装置100について述べた理由と同じであ
る。つまり、本ECU1においても、電流検出抵抗R1
の低圧側の端子β1は、当該ECU1のパワー系接地端
子(即ち、リニアソレノイドL1の電流が流れる接地端
子)E01に接続されており、A/D変換器6やCPU
4等を内蔵する制御IC2の接地端子は、当該ECU1
の制御系接地端子E1に接続されている。そして、パワ
ー系接地端子E01と制御系接地端子E1との各々は、
ECU1の外部に配設された別々のグランド線を介して
バッテリのマイナス端子に接続されている。このため、
両接地端子E1,E01の電圧変動により、制御系接地
端子E1(即ちA/D変換器6の接地端子)の電圧VE
1がパワー系接地端子E01の電圧VE01より大きく
なった場合(VE1>VE01)でも、A/D変換器6
にVE1以上の正の電圧が入力されるように、レベルシ
フト回路C1,D1を設けている。そして更に、レベル
シフト回路C1,D1を設けることで、A/D変換器6
を、前述の0点誤差の影響が無い領域で動作させること
もできる。
【0054】また、図示は省略しているが、本ECU1
には、他の3つのリニアソレノイドL2〜L4について
も、上記電流検出抵抗R1と同様の電流検出抵抗R2〜
R4と、上記入力保護抵抗A1,B1と同様の入力保護
抵抗A2,B2〜A4,B4とが夫々設けられている。
そして、制御IC2の内部においても、他の3つのリニ
アソレノイドL2〜L4に対応して、上記レベルシフト
回路C1,D1と同様のレベルシフト回路C2,D2〜
C4,D4が夫々設けられている。
【0055】一方更に、本ECU1において、制御IC
2内のマルチプレクサ24には、エンジンの冷却水温セ
ンサや吸気温センサ等の各種センサからのアナログ信号
も入力されている。そして、マルチプレクサ24を制御
することにより、4つの電流検出抵抗R1〜R4の両端
の各電圧と、上記各種センサからの信号とを、択一的に
A/D変換器6へ入力させることができるようになって
いる。
【0056】このため、A/D変換器6は、CPU4か
らの要求に応じて、上記4つの電流検出抵抗R1〜R4
の両端の各電圧と、上記各種センサからの信号との何れ
かを、マルチプレクサ24を介して択一的に取り込み、
その取り込んだ信号をデジタル値に変換(A/D変換)
して、該デジタル値(A/D変換結果)をA/Dデータ
受渡用のRAM7に格納する。
【0057】次に、制御IC2内のCPU4の動作につ
いて、更に詳しく説明する。まず、CPU4は、図2に
て「A/Dタイミング」と記した最下段に示すように、
一定周期T(本実施形態では100μs)毎に、上記4
つの電流検出抵抗R1〜R4の両端の各電圧をA/D変
換器6にA/D変換させる。尚、A/D変換器6は、電
流検出抵抗R1〜R4の両端の各電圧を、R1の高圧側
→R1の低圧側→R2の高圧側→R2の低圧側→R3の
高圧側→R3の低圧側→R4の高圧側→R4の低圧側、
という順に1つずつA/D変換する。また、周期Tは、
図2に示すように、PWM信号PWM1〜PWM4の周
期(PWM周期)に比べて十分に短い時間となってい
る。
【0058】そして、CPU4は、A/D変換器6が上
記各電圧についてのA/D変換を完了して、4つの抵抗
R1〜R4分のA/D変換結果(即ち合計8個のA/D
変換値)をA/Dデータ受渡用のRAM7に格納する毎
に、そのタイミングで起動される演算ルーチンにより、
上記RAM7から電流検出抵抗R1〜R4の両端の各電
圧のA/D変換値を取り込むと共に、各リニアソレノイ
ドL1〜L4の目標電流値をホストCPU3からDSP
8を介して取り込み、更に、その取り込んだA/D変換
値と目標電流値とから、各リニアソレノイドL1〜L4
に流れる電流を目標電流値にするためのPWM信号PW
M1〜PWM4のデューティ比を計算して、その計算結
果に応じた各リニアソレノイドL1〜L4毎のPWMデ
ータをPWMデータ受渡用のレジスタ10に格納する。
【0059】また、CPU4は、電流検出抵抗R1〜R
4の各電圧をA/D変換器6にA/D変換させる周期で
あって、上記演算ルーチンを実行する周期T(=100
μs)よりも十分に長い一定周期毎に、冷却水温センサ
や吸気温センサからの信号をA/D変換器6にA/D変
換させる。そして、そのA/D変換値を、DMA8を介
してホストCPU3に送る。尚、このようなセンサ信号
のA/D変換値は、ホストCPU3にて、エンジンへの
燃料噴射量などの計算に用いられる。
【0060】次に、CPU4が上記演算ルーチンで行う
デューティ比計算用の処理(即ち、PWMデータを求め
るための計算処理であり、以下、デューティ比計算処理
という)の内容について、図3を用いて説明する。尚、
図3は、CPU4がPWM信号のデューティ比(PWM
データ)を計算するために行うデューティ比計算処理の
内容を表す機能ブロック図である。そして、以下では、
リニアソレノイドL1についてのデューティ比計算処理
について説明するが、他のリニアソレノイドL2〜L4
についても、夫々同じ内容の処理が行われる。
【0061】図3に示すように、CPU4は、リニアソ
レノイドL1に流れる電流をホストCPU3からの目標
電流値Vtに制御するためのPWMデータを求めるため
に、目標値なまし部30,誤差検出部40,及び減算部
50,52を備えている。そして、ホストCPU3から
の目標電流値Vtが、目標値なまし部30に入力され
る。
【0062】目標電流値Vtが目標値なまし部30に入
力されると、その目標電流値Vtがなまし演算部31に
てなまされて、乗算部32でゲインMが乗算される。こ
こで、なまし演算部31の伝達関数は、1/(mm・s
+1)で表される。尚、mmは積分定数である。そし
て、このなまし演算部31では、入力される目標電流値
Vtに対して、例えば下記式2の1/256なまし演算
を行うことで、その目標電流値Vtの平均値Vtavr
を求めている。
【0063】 Vtavr=(Vt+255×Vtavrの前回値)/256 …式2 つまり、目標電流値Vtは、例えば、0mA→500m
Aといった具合にステップ値として与えられるため、こ
の値を直接制御に用いると実際の電流値がオーバーシュ
ートを起こしてしまう。このため、それを防止する目的
で、なまし演算部31により目標電流値Vtをなますよ
うにしている。また、乗算部32にて、なまし演算部3
1の出力値(平均値)VtavrにゲインMを乗ずるこ
とにより、目標電流値Vtのなまし値と、A/D変換器
6のA/D変換値から求められる電流値(後述するVI
O’)とのLSBが調節される。
【0064】そして、このような目標値なまし部30の
出力値(目標なまし値)VRFは、誤差検出部40に入
力される。また、減算部50には、A/D変換器6によ
る電流検出抵抗R1の高圧側(H側)のA/D変換値
(即ち、端子α1側の電圧のA/D変換値であり、レベ
ルシフト回路C1の出力VHsのA/D変換値)VIO
Hと、A/D変換器6による電流検出抵抗R1の低圧側
(L側)のA/D変換値(即ち、端子β1側の電圧のA
/D変換値であり、レベルシフト回路D1の出力VLs
のA/D変換値)VIOLとが、夫々入力されている。
【0065】そして、減算部50にて、「VIOH−V
IOL」の演算が行わて、該減算部50の出力値(即
ち、VIOHとVIOLとの差分であり、電流検出抵抗
R1の両端の電圧差)VIOが、補正手段としての減算
部52に入力される。尚、電流検出抵抗R1の両端の電
圧差VIOは、電流検出抵抗R1及びリニアソレノイド
L1に流れている実電流値に比例する値であり、リニア
ソレノイドL1に流れている電流の検出値(電流検出
値)に相当する。
【0066】減算部52には、SRAM内に記憶されて
いるオフセット値Vofも入力され、その減算部52に
て、「VIO−Vof」の補正演算が行われる。そし
て、その減算部52の演算結果VIO’(=VIOH−
VIOL−Vof)が、補正後の電流検出値に相当する
値として、誤差検出部40に入力される。
【0067】ここで、オフセット値Vofは、前述した
従来装置100の場合と同様に、レベルシフト回路C
1,D1の出力特性差を表すと共に、その出力特性差を
補償するためのものであり、基本的には、後述する図4
のオフセット学習処理により算出されてSRAMに記憶
されているものである。また、本ECU1が初めて動作
した場合や、バッテリ上がり又はバッテリ外れが生じた
場合等、SRAM内にオフセット学習処理によって算出
されているオフセット値Vofが無い場合には、EEP
ROM16からSRAMにオフセット値Vofが読み出
され、その読み出されたオフセット値Vofが減算部5
2での演算に用いられる。尚、この時にEEPROM1
6から読み出されるオフセット値は、本ECU1の製造
工場での出荷検査時にて該EEPROM16に書き込ま
れた出荷時初期値か、或いは、SRAMから当該EEP
ROM16にバックアップ保存されたオフセット値であ
る。
【0068】誤差検出部40では、目標値なまし部30
からの目標なまし値VRFと減算部52の出力値VO
I’とが減算部41に入力され、その減算部41にて、
「VRF−VIO’」の演算が行われる。そして、積分
演算部42にて、減算部41の算出結果X(=VRF−
VIO’)が積分される。ここで、積分演算部42の伝
達関数は、1/(gg・s+1)で表される。尚、gg
は積分定数である。そして更に、乗算部43にて、積分
演算部42の出力Yに対して誤差ゲインGが乗算され
る。
【0069】このようにして、補正後の電圧差VIO’
と目標なまし値VRFとの誤差分が算出され、その誤差
分が、加算部44にて、目標なまし値VRFに加算され
る。更に、誤差検出部40では、乗算部45にて、加算
部44の出力に対しゲインPが乗算され、この乗算によ
りLSBが調節されたデータが、PWM信号PWM1の
デューティ比を表すPWMデータとして、PWMデータ
受け渡し用のレジスタ10に格納されるようになってい
る。
【0070】従って、誤差検出部40の動作としては、
目標なまし値VRFと電流検出抵抗R1の両端の補正後
の電圧差VIO’とを比較し、目標なまし値よりも実電
流値が小さい場合(VIO’<VRF)には、リニアソ
レノイドL1に電流をもっと流すべくPWMデータの値
を増大させる。一方、目標なまし値よりも実電流値が大
きい場合(VIO’>VRF)には、リニアソレノイド
L1への電流を減らすべくPWMデータの値を減少させ
る。
【0071】このように、レジスタ10にPWMデータ
が格納されると、PWM信号出力回路9にて、そのPW
Mデータに対応したデューティ比のPWM信号PWM1
が生成され、そのPWM信号PWM1がNPNトランジ
スタ22に出力される。そして、このPWM信号PWM
1により、NPNトランジスタ22及びFET21がデ
ューティ駆動され、リニアソレノイドL1の電流が制御
される。具体的には、PWMデータの値が0ならば、P
WM信号のデューティ比が0%になり、NPNトランジ
スタ22及びFET21がPWM信号の1周期に亘って
オフ状態となるため、リニアソレノイドL1及び電流検
出抵抗R1に流れる電流は0Aとなる。また、PWMデ
ータの値が大きくなるほど、NPNトランジスタ22及
びFET21がオンする時間割合が増大して、リニアソ
レノイドL1及び電流検出抵抗R1に流れる電流は大き
くなる。
【0072】次に、CPU4が上記減算部52での補正
演算(VIO−Vof)に用いるオフセット値Vofを
算出するために実行するオフセット学習処理の内容につ
いて、図4及び図5を用いて説明する。尚、ここでも、
4つのリニアソレノイドL1〜L4のうち、リニアソレ
ノイドL1についてのみ説明するが、他のリニアソレノ
イドL2〜L4についても夫々同じ内容の処理が行われ
る。
【0073】まず、CPU4は、図5に示すように、リ
ニアソレノイドL1に対応するPWM信号PWM1のデ
ューティ比が前述のデューティ比計算処理によって0%
になると(即ち、誤差検出部40の乗算部45からレジ
スタ10へのPWM信号PWM1のPWMデータが0に
なると)、その状態の継続時間を計測し、その計測値が
一定時間Twに達すると、図4(a)に示すオフセット
学習処理を実行する。尚、上記一定時間Twは、NPN
トランジスタ22及びFET21へのPWM信号PWM
1のデューティ比が0%になってから、リニアソレノイ
ドL1及び電流検出抵抗R1に流れる電流が確実に0A
になると見なされる時間以上の時間(例えば100m
s)に設定されている。
【0074】そして、図4(a)に示すように、CPU
4がオフセット学習処理の実行を開始すると、まず、ス
テップ(以下単に、Sと記す)110にて、レベルシフ
ト回路C1の出力VHsをA/D変換器6にA/D変換
させて、そのA/D変換値(以下、H側電圧という)を
A/Dデータ受渡用RAM7から取り込む。
【0075】次に、S120にて、レベルシフト回路D
1の出力VLsをA/D変換器6にA/D変換させて、
そのA/D変換値(以下、L側電圧という)をA/Dデ
ータ受渡用RAM7から取り込む。そして、続くS13
0にて、上記S110及びS120で取り込んだ両A/
D変換値の差分(=H側電圧−L側電圧)を、レベルシ
フト回路C1とレベルシフト回路D1との出力特性差で
ある誤差として算出する。そして更に、続くS140に
て、上記S130で算出した誤差を、オフセット値Vo
fとしてSRAMに記憶し、その後、当該オフセット学
習処理を終了する。
【0076】つまり、このオフセット学習処理では、P
WM信号PWM1のデューティ比が0%になって、NP
Nトランジスタ22及びFET21が継続してオフ状態
となり、リニアソレノイドL1及び電流検出抵抗R1に
電流が流れなくなって、両レベルシフト回路C1,D1
への入力電圧が同じになっている時に、両レベルシフト
回路C1,D1の出力VHs,VLsをA/D変換器6
にA/D変換させて、その両A/D変換値の差分を、レ
ベルシフト回路C1,D1の出力特性差を表すオフセッ
ト値Vofとして算出しSRAMに記憶するようにして
いる。尚、このようなオフセット学習処理は、上記一定
時間Twが経過した時に1回だけ実行するのでも良い
が、PWM信号PWM1のデューティ比が0%になって
いる間、定期的に繰り返し実行するようにしても良い。
【0077】そして、本ECU1では、CPU4が、図
3のデューティ比計算処理にて、PWM信号PWM1の
デューティ比を計算するのに用いる電流検出値(=VI
O=VIOH−VIOL)を、上記オフセット学習処理
で算出されているオフセット値Vofを用いて補正する
ようにしている。詳しくは、レベルシフト回路C1の出
力VHsのA/D変換値VIOHとレベルシフト回路D
1の出力VLsのA/D変換値VIOLとの差分VIO
から、上記オフセット値Vofを引くことで、電流検出
値に相当する上記差分VIOを補正し、その補正後の差
分VIO’を用いてPWM信号PWM1のデューティ比
を計算することにより、両レベルシフト回路C1,D1
の出力特性差の影響を無くすようにしている。
【0078】よって、このような本実施形態のECU1
によれば、図12に示した従来装置100におけるスイ
ッチ108のような特別な回路を追加しなくても、リニ
アソレノイドL1〜L4に流れる電流値を正確に検出す
ることができ、延いては、電流制御精度を向上させるこ
とができる。
【0079】尚、本実施形態では、CPU4による図3
のデューティ比計算処理が、制御手段に相当し、CPU
4による図4(a)のオフセット学習処理が、オフセッ
ト値算出手段に相当している。また、オフセット値算出
手段としてのオフセット学習処理としては、図4(a)
のオフセット学習処理に代えて、図4(b)のオフセッ
ト学習処理を実行するようにしても良い。
【0080】即ち、図4(b)のオフセット学習処理で
は、図4(a)のS110〜S130と同じS110〜
S130の処理を行った後、続くS150にて、上記S
130で今回算出した誤差(=H側電圧−L側電圧)に
対して、例えば下記式3の1/128なまし演算を行う
ことで、その誤差の平均値を求める。尚、式3における
「記憶値」とは、前回の処理で求めた誤差の平均値であ
る。
【0081】 誤差の平均値=(今回の誤差+127×記憶値)/128 …式3 そして、続くS160にて、上記S150で算出した誤
差の平均値を、オフセット値VofとしてSRAMに記
憶し、その後、当該オフセット学習処理を終了する。
【0082】このような図4(b)のオフセット学習処
理を実施するようにすれば、オフセット値Vofの精度
及び信頼性が向上し、リニアソレノイドの電流検出精度
及び電流制御精度を一層向上させることができるように
なる。一方また、オフセット学習処理としては、図4
(a),(b)のS110,S120と同じ処理を行っ
た後、複数回の当該オフセット学習処理で取り込んだH
側電圧とL側電圧から、そのH側電圧の最大値と最小値
とを夫々決定すると共に、そのL側電圧の最大値と最小
値とを夫々決定するピークホールド処理を実施し、更
に、下記の式4〜6からオフセット値Vofを算出する
ようにしても良い。
【0083】 H側電圧の平均値=(H側電圧の最大値+H側電圧の最小値)/2 …式4 L側電圧の平均値=(L側電圧の最大値+L側電圧の最小値)/2 …式5 オフセット値Vof=H側電圧の平均値−L側電圧の平均値 …式6 そして、このようなオフセット学習処理によっても、オ
フセット値Vofの精度及び信頼性を向上させることが
できる。
【0084】ところで、本実施形態のECU1におい
て、CPU4は、前述したように、SRAM内にオフセ
ット学習処理によって算出されているオフセット値Vo
fが無い場合(例えば、当該ECU1が初めて動作した
場合や、バッテリ上がり又はバッテリ外れによってSR
AM内のデータが消えた場合等)には、EEPROM1
6からSRAMにオフセット値Vofを読み出して、そ
のオフセット値Vofを減算部52での補正演算に用い
るようにしている。そして、オフセット学習処理が一度
も実行されていない状況でEEPROM16からSRA
Mに読み出されるオフセット値は、本ECU1の製造工
場における出荷検査時に、そのEEPROM16に書き
込まれた出荷時初期値となる。
【0085】そこで次に、本ECU1の製造工場での出
荷検査時にて、EEPROM16にオフセット値の出荷
時初期値を書き込むために実施される出荷検査処理につ
いて、図6を用いて説明する。尚、この出荷検査処理
は、製造されたECU1に車両搭載状態と同様の負荷及
び信号線が接続された状態で、パーソナルコンピュータ
等を主要部とした自動検査装置により実施される。ま
た、ここでも、4つのリニアソレノイドL1〜L4のう
ち、リニアソレノイドL1を例に挙げて、そのリニアソ
レノイドL1についてのみ説明する。
【0086】図6に示すように、この出荷検査処理で
は、まず、ECU1に搭載されているEEPROM16
に、オフセット値Vofの初期値として、減算部52の
補正演算に関して無効な値である0を書き込む(S21
0)。そして、ホストCPU3から制御IC2のCPU
4へ目標電流値Iinを与えて、ECU1を実際に動作さ
せ(S220)、リニアソレノイドL1に実際に流れる
電流(実電流値)Iout を計測する(S230)。
【0087】次に、計測した実電流値Iout と目標電流
値Iinとの差Isa(=Iin−Iout)を求め(S24
0)、その差Isaが規格範囲内(本実施形態では、−1
0mA〜10mAの範囲内)であるか否かを判定する
(S250)。そして、差Isaが規格範囲内であれば
(S250:YES)、そのまま当該出荷検査処理を終
了する。よって、この場合には、S210でEEPRO
M16に書き込んだ初期値(=0)が、そのまま出荷時
初期値となる。
【0088】これに対して、上記差Isaが規格範囲内で
なければ(S250:NO)、その差Isaに電流検出抵
抗R1の設計上の抵抗値rを乗じた値(=r×Isa)
を、リニアソレノイドL1に流れる電流と目標電流値I
inとの差を上記規格範囲内に納めるためのオフセット値
として算出し、そのオフセット値をEEPROM16に
更新して書き込む(S260)。
【0089】その後、再び制御IC2のCPU4へ目標
電流値Iinを与えて、ECU1を実際に動作させ(S2
70)、リニアソレノイドL1に実際に流れる電流(実
電流値)Iout を計測する(S280)。そして、計測
した実電流値Iout と目標電流値Iinとの差Isa(=I
in−Iout )を求め(S290)、その差Isaが上記規
格範囲内であるか否かを判定して(S295)、差Isa
が規格範囲内であれば(S295:YES)、当該出荷
検査処理を終了する。よって、この場合には、S260
でEEPROM16に書き込まれた「r×Isa」が、オ
フセット値の出荷時初期値となる。
【0090】また、S295で差Isaが規格範囲内でな
いと判定した場合には(S295:NO)、そのECU
1は不良品であると判断して、当該ECU1を予め定め
られた場所に分別する。つまり、この出荷検査処理で
は、ECU1を実際に動作させて計測したリニアソレノ
イドL1の実電流値Iout と目標電流値Iinとの差Isa
が、規格範囲から外れている場合(S250:NO)に
のみ、計測した実電流値Iout から、リニアソレノイド
L1に流れる電流と目標電流値Iinとの差を上記規格範
囲内に納めるためのオフセット値(=r×Isa)を算出
して、その算出したオフセット値をEEPROM16に
書き込むようにしている(S260)。
【0091】そして、このような出荷検査処理によれ
ば、リニアソレノイドL1の実電流値(計測値)Iout
と目標電流値Iinとの差Isaが規格範囲から外れた場合
にのみ、EEPROM16内のオフセット値を書き直す
こととなるため、出荷検査の所要時間を短縮することが
できる。
【0092】一方、本実施形態のECU1では、電流検
出抵抗R1〜R4の両端の各電圧を1つのA/D変換器
6により切り替えてA/D変換しているため、A/D変
換器6の前述した相対誤差(相対精度の場合の誤差)
が、電流検出精度及び電流制御精度に影響する。
【0093】このため、本実施形態のECU1では、図
7に示す選別処理に合格したA/D変換器だけを、A/
D変換器6として用いるようにしている。図7に示すよ
うに、この選別処理では、まず、検査対象のA/D変換
器に、ある電圧Aを印加して(S310)、その電圧A
に対するA/D変換値(以下、変換値Aと記す)を取得
する(S320)。また、検査対象のA/D変換器に、
電圧Aとは異なる電圧Bを印加して(S330)、その
電圧Bに対するA/D変換値(以下、変換値Bと記す)
を取得する(S340)。
【0094】ここで、電圧Aと電圧Bは、以下のような
電圧に設定している。まず、本ECU1における電流検
出抵抗R1〜R4の抵抗値rは、0.5Ωである。ま
た、電流検出抵抗R1〜R4に流れる平均電流の最大値
(即ち、リニアソレノイドL1〜L4に対する制御電流
値の最大値)は、1Aである。よって、電流検出抵抗R
1〜R4の両端にかかる平均電圧の最大値は0.5Vで
ある。
【0095】このため、本実施形態では、まず、電圧A
と電圧Bとの電圧差が0.5V以上となるように、電圧
Bを、図10に示す如く、電圧Aよりも1V高い電圧に
設定している。これは、図11を用いて説明したよう
に、電流検出抵抗R1〜R4に流れる電流はPWM信号
に応じて脈動するため、電流検出抵抗R1〜R4の両端
の電位差の瞬時最大値は、電流検出抵抗R1〜R4の両
端にかかる平均電圧の最大値(=0.5V)以上となる
ためである。
【0096】また、本ECU1において、電流検出抵抗
R1〜R4の一端は接地電位(グランドライン)に接続
されていると共に、本ECU1に搭載されるA/D変換
器6には、電流検出抵抗R1〜R4の両端の各電圧がレ
ベルシフト回路C1,D1〜C4,D4により1V上昇
された形で入力される。つまり、レベルシフト回路C
1,D1〜C4,D4におけるレベルシフト電圧Vsの
理論値は1Vとなっている。
【0097】このため、本実施形態では、電圧Aを、図
10に示す如く、レベルシフト回路C1,D1〜C4,
D4のレベルシフト電圧Vsに相当する1Vとしてい
る。よって、結局、本実施形態では、電圧Aを1Vと
し、電圧Bを2Vとしている。図7に戻り、選別処理で
は、検査対象のA/D変換器に電圧AをA/D変換させ
た場合のA/D変換値の理論値を理論値Aとし、検査対
象のA/D変換器に電圧BをA/D変換させた場合のA
/D変換値の理論値を理論値Bとすると、次に、「変換
値A−理論値A」を誤差Aとして算出し(S350)、
「変換値B−理論値B」を誤差Bとして算出する(S3
60)。尚、誤差Aは、電圧AについてのA/D変換値
の理論値Aに対する誤差(入力電圧が電圧Aの時の絶対
精度の場合の誤差)であり、同様に、誤差Bは、電圧B
についてのA/D変換値の理論値Bに対する誤差(入力
電圧が電圧Bの時の絶対精度の誤差)である(図10参
照)。
【0098】次に、選別処理では、「誤差A−誤差B」
を、相対誤差として算出し(S370)、その相対誤差
が所定の基準値範囲内(本実施形態では、−5mV〜5
mVの範囲内)であるか否かを判定する(S380)。
そして、相対誤差が基準値範囲内であれば(S380:
YES)、その検査対象のA/D変換器は、合格(検査
OK)であるとして、ECU1に搭載する(S39
0)。また、相対誤差が基準値範囲内でなければ(S3
80:NO)、その検査対象のA/D変換器は、不合格
(検査NG)であるとして、ECU1に搭載しないよう
にする(S395)。
【0099】つまり、この選別処理では、理論値Aに対
する変換値Aの誤差(=変換値A−理論値A)と、理論
値Bに対する変換値Bの誤差(=変換値B−理論値B)
との差(即ち、2つの入力電圧が電圧Aと電圧Bである
時の相対誤差)が、基準値範囲内であることを確認した
A/D変換器のみを、ECU1に搭載するようにしてい
る。
【0100】そして、このような選別処理によって選別
されたA/D変換器がA/D変換器6として搭載される
ECU1によれば、A/D変換器6の前述した(1)〜
(4)の特性に影響されず、且つ、特別な回路を追加し
なくても、リニアソレノイドL1〜L4の実電流値を高
精度に検出して、電流制御精度を向上させることができ
る。
【0101】尚、図7にて一点鎖線で囲んだS350,
S360,及びS370の処理は、図8(a)のように
変更することができる。即ち、変換値Aと変換値Bとを
取得した後、「変換値A−変換値B」を変換値差として
算出し(S355)、その変換値差から理論値差(=理
論値A−理論値B)を引いて、相対誤差を算出するので
ある(S375)。
【0102】このようにすれば、S375で用いる理論
値差は、予め計算して固定値として用意しておくことが
できるため、選別処理における計算負荷を小さくするこ
とができる。また、図7にて点線で囲んだS350〜S
395の処理は、図8(b)のように変更することがで
きる。
【0103】即ち、変換値Aと変換値Bとを取得した
後、「変換値A−変換値B」を変換値差として算出し
(S355)、その変換値差が「理論値差±5mV」の
範囲内であるか否かを判定する(S385)。そして、
変換値差が「理論値差±5mV」の範囲内であれば(S
385:YES)、その検査対象のA/D変換器は、合
格であるとして、ECU1に搭載する(S390)。ま
た、変換値差が「理論値差±5mV」の範囲内でなけれ
ば(S385:NO)、その検査対象のA/D変換器
は、不合格であるとして、ECU1に搭載しないように
する(S395)。
【0104】このようにすれば、相対誤差そのものを算
出する手間が省けるため、選別処理における計算負荷を
一層小さくすることができる。以上、本発明の一実施形
態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得
ることは言うまでもない。
【0105】例えば、 図7,図8に示したA/D変換
器の選別処理は、前述のECU1からレベルシフト回路
C1,D1〜C4,D4を除いた構成のECUに対して
も適用することができる。また、ECU1において、C
PU4は、DSPであっても良い。また、CPU4に代
えて、それと同様の動作を行うハードウエアロジック回
路(プログラマブルではない論理集積回路)を用いても
良い。
【0106】一方、制御するリニアソレノイドの数は4
個に限るものではなく、4個よりも少或いは4個よりも
多であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の電子制御装置(ECU)の構成を
表すブロック図である。
【図2】 PWM信号の周期とA/D変換及び計算処理
の実施周期との関係、及び電流検出抵抗の両端電圧の波
形を表すタイムチャートである。
【図3】 CPUがPWM信号のデューティ比(PWM
データ)を計算するために行うデューティ比計算処理の
内容を表す機能ブロック図である。
【図4】 CPUが電流検出値補正用のオフセット値を
算出するために実行するオフセット学習処理を表すフロ
ーチャートである。
【図5】 図4のオフセット学習処理の実施タイミング
を説明するタイムチャートである。
【図6】 ECUの出荷検査時にて、EEPROMにオ
フセット値の出荷時初期値を書き込むために実施される
出荷検査処理を表すフローチャートである。
【図7】 ECUに用いるA/D変換器を選別するため
に実施されるA/D変換器の選別処理を表すフローチャ
ートである。
【図8】 図7の変形例を表すフローチャートである。
【図9】 請求項2に係る発明の作用を説明する説明図
である。
【図10】 A/D変換器の相対精度の場合の誤差(相
対誤差)を説明する説明図である。
【図11】 請求項6に係る発明を説明する説明図であ
る。
【図12】 従来装置の構成を表すブロック図である。
【符号の説明】
1…電子制御装置(ECU)、2…制御IC、3…ホス
トCPU、4…CPU、6…A/D変換器、7…A/D
データ受渡用RAM、8…ダイレクト・メモリ・アクセ
ス回路(DMA)、9…PWM信号出力回路、10…P
WMデータ受渡用レジスタ、12…発振子、13…発振
回路、13a…分周器、14…ROM、15…RAM、
16…EEPROM、21…PチャンネルMOSFE
T、22…NPNトランジスタ、23…ダイオード、2
4…マルチプレクサ、30…目標値なまし部、31…な
まし演算部、32,43,45…乗算部、40…誤差検
出部、41,50,52…減算部、42…積分演算部、
44…加算部、A1,B1…入力保護抵抗、C1,D1
…レベルシフト回路、L1…リニアソレノイド、R1…
電流検出抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G301 LC02 MA11 NA01 NA04 NA06 NA08 NB20 NC01 NC07 ND01 ND21 ND41 NE17 NE23 PA10Z PE08Z PG02A PG02Z 5H410 BB05 CC02 DD02 DD05 DD06 EA11 EB09 EB13 EB25 EB27 EB37 FF05 FF25 GG07 JJ05 5J022 AA01 BA03 CC02 CD02 CF07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導性負荷に電流を流すための通電経路
    において前記誘導性負荷に対し直列に接続され、前記誘
    導性負荷に流れる電流を制御するために所定周期のPW
    M信号で駆動されるスイッチング手段と、 前記通電経路において前記誘導性負荷及び前記スイッチ
    ング手段に対し直列に接続された電流検出抵抗と、 該電流検出抵抗の高圧側の端子電圧を入力し、その入力
    電圧よりも所定の一定電圧だけ高い電圧を出力する第1
    のレベルシフト回路と、 前記電流検出抵抗の低圧側の端子電圧を入力し、その入
    力電圧よりも前記一定電圧だけ高い電圧を出力する第2
    のレベルシフト回路と、 A/D変換器と、 一定周期毎に、前記第1のレベルシフト回路の出力と前
    記第2のレベルシフト回路の出力とを前記A/D変換器
    にA/D変換させて、その両A/D変換値の差分を前記
    誘導性負荷に流れる電流値として検出し、その検出値が
    目標値となるように、前記スイッチング手段への前記P
    WM信号のデューティ比を制御する制御手段と、 を備えた誘導性負荷制御装置において、 前記スイッチング手段へのPWM信号のデューティ比
    が、該スイッチング手段を前記PWM信号の1周期に亘
    りオフさせる0%の場合に、前記両レベルシフト回路の
    出力を前記A/D変換器にA/D変換させて、その両A
    /D変換値から、前記両レベルシフト回路の出力特性差
    を表すオフセット値を算出するオフセット値算出手段を
    備え、 前記制御手段は、前記PWM信号のデューティ比を制御
    するのに用いる前記検出値を、前記オフセット値算出手
    段により算出されているオフセット値を用いて補正する
    ように構成されていること、 を特徴とする誘導性負荷制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の誘導性負荷制御装置に
    おいて、 前記オフセット値算出手段は、前記スイッチング手段へ
    のPWM信号のデューティ比が0%になって、その状態
    が一定時間以上継続した時点から、動作を開始するこ
    と、 を特徴とする誘導性負荷制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の誘導性負
    荷制御装置において、 前記制御手段は、前記オフセット値算出手段により算出
    されているオフセット値が無い場合には、前記検出値
    を、データの書き換えが可能な不揮発性メモリから読み
    出したオフセット値を用いて補正するように構成されて
    いること、 を特徴とする誘導性負荷制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の誘導性負荷制御装置の
    出荷検査方法であって、 前記不揮発性メモリに初期値が記憶されている状態で、
    前記誘導性負荷制御装置を実際に動作させて、前記誘導
    性負荷に流れる電流を計測し、 該計測値と前記目標値との差が規格範囲から外れている
    場合にのみ、前記計測値から、前記誘導性負荷に流れる
    電流と前記目標値との差を前記規格範囲内に納めるため
    のオフセット値を算出して、該オフセット値を前記不揮
    発性メモリに書き込むこと、 を特徴とする誘導性負荷制御装置の出荷検査方法。
  5. 【請求項5】 誘導性負荷に電流を流すための通電経路
    において前記誘導性負荷に対し直列に接続され、前記誘
    導性負荷に流れる電流を制御するために所定周期のPW
    M信号で駆動されるスイッチング手段と、 前記通電経路において前記誘導性負荷及び前記スイッチ
    ング手段に対し直列に接続された電流検出抵抗と、 A/D変換器と、 前記電流検出抵抗の両端の各電圧を前記A/D変換器に
    切り替えてA/D変換させて、その両A/D変換値の差
    分を前記誘導性負荷に流れる電流値として検出し、その
    検出値が目標値となるように、前記スイッチング手段へ
    の前記PWM信号のデューティ比を制御する制御手段
    と、 を備えた誘導性負荷制御装置に用いられ、その誘導性負
    荷制御装置に搭載する前記A/D変換を選別するための
    選別方法であって、 検査対象のA/D変換器に、ある電圧Aを印加してA/
    D変換させたA/D変換値(以下、第1の変換値とい
    う)を測定すると共に、 前記検査対象のA/D変換器に、前記電圧Aとは異なる
    電圧Bを印加してA/D変換させたA/D変換値(以
    下、第2の変換値という)を測定し、 前記検査対象のA/D変換器に前記電圧AをA/D変換
    させた場合のA/D変換値の理論値に対する前記第1の
    変換値の誤差と、前記検査対象のA/D変換器に前記電
    圧BをA/D変換させた場合のA/D変換値の理論値に
    対する前記第2の変換値の誤差との差が、ある基準値範
    囲内であることを確認したA/D変換器のみを、前記誘
    導性負荷制御装置に搭載すること、 を特徴とする誘導性負荷制御装置のA/D変換器選別方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の誘導性負荷制御装置の
    A/D変換器選別方法において、 前記電圧Aと前記電圧Bとの電圧差は、 前記誘導性負荷制御装置が動作する際に前記電流検出抵
    抗の両端にかかる平均電圧の最大値以上であること、 を特徴とする誘導性負荷制御装置のA/D変換器選別方
    法。
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