JP2000242826A - 紙葉類計数機 - Google Patents

紙葉類計数機

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JP2000242826A
JP2000242826A JP11042381A JP4238199A JP2000242826A JP 2000242826 A JP2000242826 A JP 2000242826A JP 11042381 A JP11042381 A JP 11042381A JP 4238199 A JP4238199 A JP 4238199A JP 2000242826 A JP2000242826 A JP 2000242826A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エリアセンサにて受光してからデータを読み
出し終わるまでの読み出し時間の短縮を可能とする紙葉
類計数機の提供。 【解決手段】 紙葉類S1に光を照射する光源27と、
紙葉類S1からの反射光を検出するエリアセンサ28
と、紙葉類S1からの反射光をエリアセンサ28の全検
出領域のうちの一部の結像領域内のみに結像させる結像
手段29と、エリアセンサ28からデータを読み出して
一時記憶する一時記憶手段と、該一時記憶手段に一時記
憶されたデータに基づいて画像判別を行う判別手段とを
具備する。このように、結像手段29が紙葉類S1から
の反射光をエリアセンサ28の全検出領域のうちの一部
の結像領域内のみに結像させるため、エリアセンサ28
から読み出すデータ量が少なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙葉類を計数する
紙葉類計数機に関し、特に紙葉類計数機における紙葉類
のパターン認識に関する。
【0002】
【従来の技術】紙幣等の紙葉類を計数する紙葉類計数機
として、例えば、特開平2−22786号公報に示され
るように、ホルダに装填された紙葉類を吸引軸により吸
着させて一枚ずつめくり取りながら金種判別および計数
するものがある。また、この種の機械に用いられるパタ
ーン認識装置に関して、処理するデータを圧縮する技術
が特開平5−231841号公報に開示されている。こ
の装置では、紙葉類に照射した光の透過光または反射光
をエリアセンサにて検出することにより紙葉類の画像パ
ターンを読み取り、エリアセンサより出力されたデータ
に基づき、紙葉類の画像パターンの演算判別を行うよう
になっている。すなわち、エリアセンサでは、紙葉類か
ら読み取った読み取った画像パターンの濃淡に応じた電
荷を受光素子へ蓄積した後、該受光素子の蓄積電荷を垂
直シフトレジスタへ一斉に移すようになっている。蓄積
電荷が移されると、水平シフトレジスタ転送停止期間中
において、垂直シフトレジスタへm個の垂直シフトレジ
スタ転送パルスを入力することにより、垂直シフトレジ
スタの垂直方向m個分の画素の電荷を、水平シフトレジ
スタへ加算蓄積する。加算蓄積されると、水平シフトレ
ジスタへ水平シフトレジスタ転送パルスを入力すること
により、コンデンサメモリへ電荷を順次流入させる。コ
ンデンサメモリの電位は、リセットパルス信号の入力に
よりリセットスイッチがON状態になると、VDDに固
定されるようになっている。また、リセットパルス信号
の周波数を、水平シフトレジスタへ入力される水平シフ
トレジスタ転送パルスの1/nに低下させると、隣接し
た水平シフトレジスタn個分の電荷がコンデンサメモリ
に加算蓄積されるようになっている。そして、エリアセ
ンサの出力からは、垂直方向m×水平方向nの検出領域
の画素の加算出力を得るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記においては、エリ
アセンサ内で画像データを圧縮しており、このように圧
縮された画像データに基づいて判別処理を行うことがで
きるため、エリアセンサからデータを読み出した後に判
別処理が終了するまでの時間は高速になるが、エリアセ
ンサにて受光してからデータを読み出し終わるまでの読
み出し時間を短縮することはほとんどできないという問
題があった。本発明は、エリアセンサにて受光してから
データを読み出し終わるまでの読み出し時間の短縮を可
能とする紙葉類計数機の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の紙葉類計数機は、紙葉類に
光を照射する光源と、紙葉類からの反射光を検出するエ
リアセンサと、紙葉類からの反射光を前記エリアセンサ
の全検出領域のうちの一部の結像領域内のみに結像させ
る結像手段と、前記エリアセンサからデータを読み出し
て一時記憶する一時記憶手段と、該一時記憶手段に一時
記憶されたデータに基づいて画像判別を行う判別手段
と、を具備することを特徴としている。
【0005】これにより、光源で紙葉類に光を照射する
と、結像手段が紙葉類からの反射光をエリアセンサの全
検出領域のうちの一部の結像領域内のみに結像させるこ
とになり、エリアセンサでこの反射光が検出されるタイ
ミングで、一時記憶手段が該エリアセンサからデータを
読み出して一時記憶し、判別手段が該一時記憶手段に一
時記憶されたデータに基づいて画像判別を行うことにな
る。
【0006】このように、結像手段が紙葉類からの反射
光をエリアセンサの全検出領域のうちの一部の結像領域
内のみに結像させるため、エリアセンサから読み出すデ
ータ量が少なくなる。また、エリアセンサから読み出す
データ量が少なくなることから、一時記憶手段に一時記
憶させるデータ量も少なくなり、よって、画像判別処理
に用いるデータ量も少なくなる。
【0007】本発明の請求項2記載の紙葉類計数機は、
請求項1記載のものに関し、前記一時記憶手段は、前記
エリアセンサから、一のX方向においては全検出領域分
であって、該X方向に直交するY方向においては全検出
領域のうちの一部となる前記結像領域に対応する所定検
出領域分のみのデータを読み出して、該データをすべて
一時記憶することを特徴としている。
【0008】これにより、光源で紙葉類に光を照射する
と、結像手段が紙葉類からの反射光をエリアセンサの全
検出領域のうちの一部の結像領域内のみに結像させるこ
とになり、エリアセンサでこの反射光が検出されるタイ
ミングで、一時記憶手段が、エリアセンサから、一のX
方向においては全検出領域分であって、該X方向に直交
するY方向においては全検出領域のうちの一部となる結
像領域に対応する所定検出領域分のみのデータを読み出
し、該データをすべて一時記憶して、判別手段が該一時
記憶手段に一時記憶されたデータに基づいて画像判別を
行うことになる。
【0009】このように、結像手段が紙葉類からの反射
光をエリアセンサの全検出領域のうちの一部の結像領域
内のみに結像させるとともに、一時記憶手段が、エリア
センサから、一のX方向においては全検出領域分であっ
て、該X方向に直交するY方向においては全検出領域の
うちの一部となる結像領域に対応する所定検出領域分の
みのデータを読み出すことになるため、エリアセンサか
ら読み出すデータ量が少なくなる。また、エリアセンサ
から読み出すデータ量が少なくなることから、一時記憶
手段に一時記憶させるデータ量も少なくなり、よって、
画像判別処理に用いるデータ量も少なくなる。
【0010】本発明の請求項3記載の紙葉類計数機は、
請求項1記載のものに関し、前記一時記憶手段は、前記
エリアセンサから、一のX方向においては全検出領域分
であって、該X方向に直交するY方向においては全検出
領域のうちの一部となる前記結像領域に対応する所定検
出領域分のみのデータを読み出すとともに、前記X方向
および前記Y方向のいずれの方向においても全検出領域
のうちの一部となる前記結像領域に対応する所定検出領
域分のみのデータを一時記憶することを特徴としてい
る。
【0011】このように、結像手段が紙葉類からの反射
光をエリアセンサの全検出領域のうちの一部の結像領域
内のみに結像させるとともに、一時記憶手段が、エリア
センサから、一のX方向においては全検出領域分であっ
て、該X方向に直交するY方向においては全検出領域の
うちの一部となる結像領域に対応する所定検出領域分の
みのデータを読み出し、前記X方向および前記Y方向の
いずれの方向においても全検出領域のうちの一部となる
結像領域に対応する所定検出領域分のみのデータを一時
記憶することになる。よって、一時記憶手段に記憶させ
るデータ量がさらに少なくなるため、画像判別処理に用
いるデータ量がさらに少なくなる。
【0012】本発明の請求項4記載の紙葉類計数機は、
請求項1記載のものに関し、前記一時記憶手段は、前記
エリアセンサから、一のX方向および該X方向に直交す
るY方向のいずれの方向においても全検出領域のうちの
一部となる前記結像領域に対応する所定検出領域分のみ
のデータを読み出して一時記憶することを特徴としてい
る。
【0013】このように、結像手段が紙葉類からの反射
光をエリアセンサの全検出領域のうちの一部の結像領域
内のみに結像させるとともに、一時記憶手段が、エリア
センサから、一のX方向および該X方向に直交するY方
向のいずれの方向においても全検出領域のうちの一部と
なる結像領域に対応する所定検出領域分のみのデータを
読み出して一時記憶することになるため、エリアセンサ
から読み出すデータ量がさらに少なくなる。また、エリ
アセンサから読み出すデータ量がさらに少なくなること
から、一時記憶手段に一時記憶させるデータ量もさらに
少なくなり、よって、画像判別処理に用いるデータ量も
さらに少なくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態の紙葉
類計数機を図1〜図5を参照して以下に説明する。第1
の実施の形態の紙葉類計数機は、紙葉類として紙幣を取
り扱うもので、計数するための紙幣Sを集積状態で保持
するホルダ11と、該ホルダ11に保持された紙幣Sを
一枚ずつめくり取る捲取部12とを有する装置本体13
と、該装置本体13でめくり取られる紙幣を判別する判
別部14とを有している。
【0015】ホルダ11は、離間および近接可能とされ
た一対の略平行な挟持部材16,17を有しており、こ
れら挟持部材16,17で、紙幣Sをその長手方向にお
ける一側を捲取部12側に露出させた状態で集積方向に
おける両側から挟持する。このホルダ11の一方の挟持
部材16には、紙幣Sの保持および取り出しのために挟
持部材16,17同士を近接および離間させる手動スイ
ッチ18が設けられている。
【0016】ホルダ11は、捲取部12に対し反対側に
設けられた軸20を中心として水平旋回可能とされてお
り、保持した紙幣Sの露出する先側を捲取部12に近接
させる計数位置(図1において実線で示す位置)と、保
持した紙幣Sの露出する先側を捲取部12から離間させ
る待機位置(図1において一点鎖線で示す位置)との間
で水平旋回する。
【0017】捲取部12は、鉛直軸回りに回転する回転
筒21と、該回転筒21に、該回転筒21の中心軸と平
行をなし、また該中心軸からそれぞれ等距離離間し、さ
らに隣り合うもの同士が等間隔で配置された複数具体的
には5本の吸引軸22,22,…とを有している。
【0018】各吸引軸22,22,…には、半径方向外
方の所定位置に略平面状の吸引面23がそれぞれ形成さ
れており、各吸引面23,23,…には、真空ポンプに
連通された図示せぬ吸引穴が開口している。
【0019】そして、回転筒21は、上方から見て反時
計回り方向に回転することになり、また吸引軸22,2
2,…は、回転筒21上で上方から見て時計回り方向に
回転する。これにより吸引軸22,22,…は、上方か
ら見て時計回り方向に自転しつつ回転筒21の回転中心
を中心に反時計回り方向に公転することになる。ここ
で、吸引軸22,22,…は、同じ公転位置においては
位相がすべて一致するように回転筒21に対するそれぞ
れの位相が決められている。
【0020】各吸引軸22,22,…は、その自転およ
び公転で、ホルダ11に保持された紙幣S側に位置した
ときに、吸引面23を捲取部12側の紙幣の先端側に接
触させることで、該紙幣を真空圧で吸引面23に吸着さ
せる。そして、この状態からのさらなる公転および自転
で、紙幣の吸着部分をホルダ11側かつ回転筒21の中
心軸側に移動させることにより該紙幣をめくり取るとと
もにホルダ11に向って移動する次の吸引軸22との間
に位置させる。
【0021】そして、このようにめくり取られた紙幣
は、さらなる前記次の吸引軸22の公転で該次の吸引軸
22の外側に位置するまで湾曲される。このようにし
て、ホルダ11に近接する吸引軸22が順次紙幣をめく
り取る。
【0022】回転筒21には、各吸引軸22,22,…
にそれぞれ対応して作動片25,25,…が外周面に取
り付けられており、回転筒21の側方には作動片25,
25,…の有無を検出することにより回転筒21におけ
る各吸引軸22,22,…の公転位置を検出する回転筒
位置センサ26が設けられている。なお、各吸引軸2
2,22,…の自転位置は公転位置に対し既定であるた
め、回転筒位置センサ26は、各吸引軸22,22,…
の公転位置とともに自転位置を検出することになる。
【0023】判別部14は、紙幣を画像判別するための
もので、ホルダ11に保持された紙幣であって捲取部1
2でめくり取られる直前の状態にある(すなわちこれよ
り捲取部12側の紙幣はすべてめくり取られた状態にあ
る)検出紙幣S1に対し光を照射する光源27と、該光
源27で照射された光の検出紙幣S1からの反射光を検
出するエリアセンサ28と、検出紙幣S1およびエリア
センサ28の間に配置され、光源27から照射された光
の検出紙幣S1からの反射光を集光させてエリアセンサ
28に結像させる集光レンズ(結像手段)29とを有し
ている。ここで、エリアセンサ28は、多数の検出素子
が面状に配置されてなるものである。
【0024】また、判別部14は、図3に示すように、
駆動回路31、増幅回路32、A/Dコンバータ33、
ROM34、RAM35、インターフェース36、本体
制御部インターフェース37およびCPU38を有して
いる。
【0025】エリアセンサ28は、CPU38により制
御される駆動回路31で駆動されるもので、駆動回路3
1により駆動された状態で、めくり取られる直前の状態
にある検出紙幣S1に照射した光の反射光を検出するこ
とになる。そして、検出した紙幣の画像パターンである
検出信号を増幅回路32に出力するようになっている。
【0026】増幅回路32も、CPU38により制御さ
れる駆動回路31により駆動されるもので、駆動回路3
1により駆動された状態でエリアセンサ28から出力さ
れるデータすなわち駆動回路31によりエリアセンサ2
8から読み出された読出データを増幅し、A/Dコンバ
ータ33に出力するようになっている。
【0027】このA/Dコンバータ33も、CPU38
により制御される駆動回路31により駆動されるもの
で、駆動回路31により駆動された状態で、増幅回路3
2を介して出力されたアナログの読出データをデジタル
データに変換する。
【0028】RAM35は、このデジタル化された読出
データを一時記憶することになり、その結果、エリアセ
ンサ28からデータを読み出すための、駆動回路31、
増幅回路32、A/Dコンバータ33およびCPU38
とともに、エリアセンサ28からデータを読み出して一
時記憶する一時記憶手段を構成する。ROM34には、
制御プログラムおよび判別の基準データ等が記憶されて
いる。
【0029】CPU38は、A/Dコンバータ33から
出力されRAM35に一時記憶された読出データを、R
OM34に記憶された基準データと比較することによ
り、検出紙幣S1の画像パターンの判別(真偽判別およ
び金種判別)を行い、その結果を表す紙幣判別データを
出力するようになっている。すなわち、CPU38は、
RAM35に一時記憶された読出データに基づいて画像
判別を行う判別手段をROM34とともに構成する。
【0030】インターフェース36は、CPU38と駆
動回路31との間の同期信号の送受を行う。本体制御部
インターフェース37は、CPU38と装置本体13を
制御する本体制御部40との間の紙幣判別データの送受
を行うことになり、本体制御部40では、CPU38か
ら出力された紙幣判別データに基づいて紙幣の計数や回
転筒21の駆動・停止の制御等を行う。
【0031】また、本体制御部インターフェース37
は、回転筒位置センサ26の出力に基づいて本体制御部
40から出力される信号のCPU38との間の送受を行
う。すなわち、この信号に基づいてCPU38は駆動回
路31にエリアセンサ28、増幅回路32およびA/D
コンバータ33を駆動させるための指令である同期信号
を出力させるのである。
【0032】そして、この第1の実施の形態において
は、上記した集光レンズ29が、検出紙幣S1の判別の
ための所定範囲からの反射光を縮小し、エリアセンサ2
8の全検出領域(全検出素子)ではなく検出領域の所定
の一部(一部の検出素子群)の結像領域内のみに結像さ
せるようにエリアセンサ28に対する相対位置が決めら
れている。ここでは、集光レンズ29が、エリアセンサ
28の読み出し開始位置に最も近い位置にある面状の所
定の結像領域内に反射光を結像させるようになってい
る。
【0033】具体的には、図2のエリアセンサ28にお
いて、読み出し開始位置が右下のA点であるとすると、
エリアセンサ28の右下部となりかつエリアセンサ28
の全検出領域に対し面積が1/4の結像領域内に反射光
が結像するように集光レンズ29が配置されている。こ
の時、集光レンズ29は検出紙幣S1の像を180゜回
転(上下左右ともに反転)させることになる。
【0034】次に、第1の実施の形態の紙葉類計数機の
制御内容について説明する。ここで、図4にエリアセン
サ28を実際に対し180゜回転(上下左右ともに反
転)させた状態を示す。図4に示すように、エリアセン
サ28の読み出し開始位置A点を原点とし、左右方向を
X軸とし、上下方向をY軸とする。
【0035】なお、読み出し開始位置A点の検出素子の
座標を(x0,y0)とし、エリアセンサ28の全検出領
域のX軸方向におけるA点に対し反対側の端部の検出素
子の座標を(xm,y0)とし、エリアセンサ28の全検
出領域のY軸方向におけるA点に対し反対側の端部の検
出素子の座標を(x0,yn)とする。すなわち、エリア
センサ28の全検出領域は、(x0,y0)、(xm,y
0)、(xm,yn)および(x0,yn)で囲まれた領域
となる。
【0036】また、集光レンズ29の配置により、エリ
アセンサ28における全検出領域のうち、集光レンズ2
9による反射光の結像領域に対応する領域となる所定検
出領域Wは予め決められるものである。このため、該所
定検出領域WのX軸方向におけるA点に対し反対側の予
め決められた端部の検出素子の座標を(xa,y0)と
し、該所定検出領域WのY軸方向におけるA点に対し反
対側の予め決められた端部の検出素子の座標を(x0,
yb)とする。すなわち、エリアセンサ28の集光レン
ズ29による反射光の結像領域に対応する所定検出領域
Wは、(x0,y0)、(xa,y0)、(xa,yb)およ
び(x0,yb)で囲まれた領域となる。
【0037】紙幣Sが集積状態で開状態のホルダ11に
セットされてスイッチ18が押圧操作されると、本体制
御部40が、ホルダ11で紙幣Sを挟持させるとともに
該ホルダ11を計数位置に位置させ、捲取部12の回転
筒21を図示せぬ駆動モータで駆動させる。すると、吸
引軸22,22,…が自転しつつ公転する。これによ
り、捲取部12の吸引軸22,22,…がホルダ11の
紙幣Sを一枚ずつめくり取ることになる。
【0038】ここで、作動片25の検出により回転筒位
置センサ26が信号を出力する各タイミングに基づい
て、各紙幣の画像検出に最適なめくり取られる直前のタ
イミングが得られるため、上記しためくり取りの最中
に、CPU38は、回転筒位置センサ26の信号出力の
タイミングに基づいて、各検出紙幣S1毎に以下の制御
を行う。
【0039】CPU38が、光源27により光を照射さ
せると、捲取部12でめくり取られる直前の検出紙幣S
1からの反射光が集光レンズ29にて集光され、エリア
センサ28の一部の所定の結像領域内に結像される。こ
こで、CPU38は、本体制御部40から出力される、
検出紙幣S1がその反射光をエリアセンサ28の結像領
域内に結像させるタイミングに基づいて、駆動回路31
により、エリアセンサ28と増幅回路32とA/Dコン
バータ33とを駆動する。
【0040】これにより、CPU38は、駆動回路31
によるエリアセンサ28の駆動で、図5に示すように、
該エリアセンサ28の読み出し開始位置である所定のA
(x0,y0)点の検出素子からX軸方向に読み出しを開
始し、エリアセンサ28のX軸方向は一つのラインセン
サと見ることにより、X軸方向に沿って順次、A(x
0,y0)点に対し、全検出領域における反対側の端部と
なる所定の(xm,y0)点の検出素子まで、Y=y0の
ラインの読み出しを行うとともに、該読出データを、駆
動回路31による増幅回路32およびA/Dコンバータ
33の駆動で変換等してRAM35に一時記憶させる。
【0041】続いて、一ライン分Y軸方向にずれたY=
y1のラインについて、エリアセンサ28の所定の(x
0,y1)点の検出素子からX軸方向に沿って順次、所定
の(xm,y1)点の検出素子まで読み出しを行い、同様
にRAM35に一時記憶させる。
【0042】以下、同様にして、一ライン分の読み出し
およびRAM35への一時記憶が終わると、Y軸方向に
一ライン分ずれた次のラインの読み出しおよびRAM3
5への一時記憶を行うという処理を繰り返す。
【0043】そして、最終的に、所定検出領域WのY軸
方向におけるA点に対し反対側の予め決められた端部と
なるエリアセンサ28のY=ybのラインの所定の(x
0,yb)点の検出素子から所定の(xm,yb)点の検出
素子までの読み出しおよびRAM35への一時記憶を行
うと、CPU38は駆動回路31によりエリアセンサ2
8、増幅回路32およびA/Dコンバータ33の駆動を
停止させて、次の紙幣の検出に備える。
【0044】これにより、所定のY=ybのラインより
Y軸方向におけるA(x0,y0)点に対し反対側の範囲
の検出素子については読出データの読み出しは一切行わ
ないことになる。
【0045】CPU38は、このようにしてRAM35
に一時記憶された読出データをROM34に記憶された
基準データと比較し、例えば真偽および金種を判別し
て、その結果を示す紙幣判別データを本体制御部40に
出力する。すると、本体制御部40では、この紙幣判別
データから、当該検出紙幣S1が現在計数中の金種のも
のであると判定した場合、計数値を1加算するとともに
回転筒21の回転状態をそのまま維持する。
【0046】このようにして、順次判別計数およびめく
り取りを繰り返し行って、ホルダ11に保持された紙幣
をすべて判別計数し、最終的に、検出紙幣が存在しなく
なったことがエリアセンサ28により検出されたことを
示す紙幣判別データがCPU38から出力されると、本
体制御部40は、回転筒21を回転駆動させている図示
せぬ駆動モータにブレーキをかけ回転筒21の回転を停
止させる。
【0047】他方、本体制御部40は、CPU38から
出力される紙幣判別データから、当該検出紙幣S1が現
在計数中の金種ではない異金種および偽券のいずれかで
あると判定した場合、計数値を1加算することなく、回
転筒21を回転駆動させている図示せぬ駆動モータにブ
レーキをかけ、前記読出データに対応する紙幣が図1に
示す吸引軸22(22a)と吸引軸22(22b)との
間にある状態で回転筒21を停止させ、その結果、この
異金種および偽券のいずれかである紙幣をホルダ11側
のめくり取り前の紙幣Sと最も回転筒21側にめくり取
られた紙幣との間に位置させる等する。
【0048】以上に述べたように、第1の実施の形態の
紙葉類計数機によれば、光源27で検出紙幣S1に光を
照射すると、集光レンズ29が該検出紙幣S1からの反
射光をエリアセンサ28の全検出領域の所定の一部の結
像領域内のみに結像させることになり、エリアセンサ2
8でこの反射光が検出されるタイミングで、駆動回路3
1、増幅回路32、A/Dコンバータ33およびCPU
38が、エリアセンサ28から、一のX方向においては
全検出領域分であって、該X方向に直交するY方向にお
いては全検出領域のうちの一部となる集光レンズ29に
よる結像領域に対応する所定検出領域W分のみのデータ
を読み出し、該データをすべてRAM35に一時記憶さ
せて、該RAM35に一時記憶されたデータに基づいて
画像判別を行うことになる。
【0049】このように、集光レンズ29が紙幣からの
反射光をエリアセンサ28の全検出領域のうちの一部の
結像領域内のみに結像させるとともに、駆動回路31、
増幅回路32、A/Dコンバータ33およびCPU38
が、エリアセンサ28から、一のX方向においては全検
出領域分であって、該X方向に直交するY方向において
は全検出領域のうちの一部となる集光レンズ29による
結像領域に対応する所定検出領域W分のみのデータを読
み出すことになるため、エリアセンサ28から読み出す
データ量が、エリアセンサ28の全検出領域に結像させ
る場合に比して、上述したb,nを用いて表した場合に
b/n倍((b/n)<1)と少なくなる。したがっ
て、エリアセンサ28が受光してからデータを読み出し
終わるまでの読み出し時間をb/n倍に短縮することが
できる。
【0050】また、エリアセンサ28から読み出すデー
タ量がb/n倍と少なくなることから、RAM35に一
時記憶させるデータ量もb/n倍と少なくなり、よっ
て、画像判別処理に用いるデータ量もb/n倍と少なく
なる。したがって、画像判別処理に要する画像判別処理
時間もb/n倍に短縮することができる。
【0051】具体的には、従来の紙葉類計数機において
は、エリアセンサ28の全面を一コマ分(紙幣一枚分)
読み出すのに16msの時間がかかる。また、吸引軸2
2,22,…により紙幣が一枚めくられ、次の紙幣がめ
くられるまでに40msの間隔がある。その結果、40
ms−16ms=24msが画像判別処理時間として使
用可能である。
【0052】これに対し、第1の実施の形態の紙葉類計
数機において、集光レンズ29によりエリアセンサ28
の1/4(縦横の長さがそれぞれ1/2)の面積の結像
領域内に結像したとすると、読み出し時間は、全面読み
出し時の1/2、つまり8msで読み出すことができ
る。
【0053】また、画像判別処理に要する画像判別処理
時間は、単純にデータ量に比例すると仮定すると、読み
出されたデータ量も1/2であるため、画像判別処理時
間も1/2、つまり12msで処理可能となる。よっ
て、一枚の紙幣の判別にかかる時間は、8ms+12m
s=20msとなり、一枚の紙幣の判別にかかる時間が
短縮される。
【0054】なお、RAM35に一時記憶されたデータ
は、X軸方向の後半部分(x(a+1)〜xm)の検出素子に
おける結像されていないデータをも含むので、判別時に
X軸方向の後半部分の検出素子における結像されていな
いデータを無視しX軸方向の前半部分(x0〜xa)の検
出素子についてのみ画像判別処理を行えば、画像判別処
理時間がさらに1/2、つまり6msで処理可能とな
る。
【0055】以上においては、集光レンズ29がエリア
センサ28の全検出領域に対し1/4の面積の検出領域
内のみに反射光を結像させる場合を例にとり説明した
が、上記効果を得るためには、エリアセンサ28の全検
出領域に対し、例えば1/2〜1/4の面積の検出領域
内のみに反射光を結像させるのが好ましい。
【0056】本発明の第2の実施の形態の紙葉類計数機
を図3および図6を主に参照して、第1の実施の形態と
の相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1の実施
の形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略
す。第2の実施の形態は、第1の実施の形態に対しその
制御内容の一部が相違している。
【0057】CPU38は、第1の実施の形態と同様、
検出紙幣S1の反射光をエリアセンサ28の一部の所定
の結像領域内に結像させるタイミングに基づいて、駆動
回路31により、エリアセンサ28と増幅回路32とA
/Dコンバータ33とを駆動することになる。
【0058】ここで、このとき、第2の実施の形態によ
れば、エリアセンサ28の読み出し開始位置である所定
のA(x0,y0)点の検出素子からX軸方向に読み出し
を開始し、エリアセンサ28のX軸方向は一つのライン
センサと見ることにより、X軸方向に沿って順次、A
(x0,y0)点に対し、全検出領域における反対側の端
部の所定の(xm,y0)点の検出素子まで、Y=y0の
ラインの読み出しを行うが、このとき駆動回路31によ
るA/Dコンバータ33の駆動制御で、この読出データ
のうち、所定検出領域WのX軸方向におけるA(x0,
y0)点に対し反対側の予め決められた端部となる所定
の(xa,y0)点の検出素子までの読出データのみを、
増幅回路32とA/Dコンバータ33とで変換等してR
AM35に一時記憶させる。
【0059】具体的には、所定の(xa,y0)点の検出
素子までは駆動回路31により増幅回路32およびA/
Dコンバータ33を駆動させて、読出データをRAM3
5に一時記憶させるが、所定の(x(a+1),y0)点の検
出素子から所定の(xm,y0)点の検出素子まではA/
Dコンバータ33を駆動させず、読出データをRAM3
5に一時記憶させない。
【0060】続いて、一ライン分Y軸方向にずれたY=
y1のラインについて、エリアセンサ28の所定の(x
0,y1)点の検出素子からX軸方向に沿って順次、所定
の(xm,y1)点の検出素子まで読み出しを行うが、こ
の読出データのうち、所定検出領域WのX軸方向におけ
るA(x0,y0)点に対し反対側の予め決められた端部
となる所定の(xa,y1)点の検出素子までの読出デー
タのみをRAM35に一時記憶させる。
【0061】以下、同様にして、一ライン分の読み出し
およびRAM35への一時記憶が終わると、Y軸方向に
一ライン分ずれた次のラインの読み出しおよびRAM3
5への一時記憶を行うという処理を繰り返す。
【0062】そして、最終的に、所定検出領域WのY軸
方向におけるA点に対し反対側の予め決められた端部と
なるY=ybのラインの所定の(x0,yb)点の検出素
子から所定の(xm,yb)点の検出素子までの読み出し
および所定の(x0,yb)点の検出素子から所定の(x
a,yb)点の検出素子までのデータのRAM35への一
時記憶を行うと、CPU38は、駆動回路31によりエ
リアセンサ28、増幅回路32およびA/Dコンバータ
33の駆動を停止させて、次の紙幣の検出に備える。
【0063】これにより、第1の実施の形態と同様、所
定のY=ybのラインよりY軸方向におけるA(x0,y
0)点に対し反対側の範囲の検出素子については読出デ
ータの読み出しは一切行わないことになる。
【0064】CPU38は、このようにしてRAM35
に一時記憶された読出データをROM34に記憶された
基準データと比較し、例えば真偽および金種を判別し
て、その結果を示す紙幣判別データを本体制御部40に
出力し、以下第1の実施の形態と同様の処理を行う。
【0065】以上に述べたように、第2の実施の形態の
紙葉類計数機によれば、光源27で紙幣に光を照射する
と、集光レンズ29が検出紙幣S1からの反射光をエリ
アセンサ28の全検出領域の所定の一部の結像領域内の
みに結像させることになり、エリアセンサ28でこの反
射光が検出されるタイミングで、駆動回路31、増幅回
路32、A/Dコンバータ33およびCPU38が、エ
リアセンサ28から、一のX方向においては全検出領域
分であって、該X方向に直交するY方向においては全検
出領域のうちの一部となる集光レンズ29による結像領
域に対応する所定検出領域W分のみのデータを読み出す
とともに、前記X方向および前記Y方向のいずれの方向
においても全検出領域のうちの一部となる集光レンズ2
9による結像領域に対応する所定検出領域W分のみのデ
ータをRAM35に一時記憶することになる。よって、
RAM35に一時記憶させるデータ量がさらに少なくな
るため、画像判別処理に用いるデータ量がさらに少なく
なる。したがって、画像判別処理に要する時間をさらに
短縮することができる。
【0066】本発明の第3の実施の形態の紙葉類計数機
を図3および図7を主に参照して、第1の実施の形態と
の相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1の実施
の形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略
す。第3の実施の形態は、第1の実施の形態に対しその
制御内容の一部が相違している。
【0067】CPU38は、第1の実施の形態と同様、
検出紙幣S1の反射光をエリアセンサ28の一部の所定
の結像領域内に結像させるタイミングに基づいて、駆動
回路31により、エリアセンサ28と増幅回路32とA
/Dコンバータ33とを駆動することになる。
【0068】ここで、このとき、第3の実施の形態によ
れば、エリアセンサ28の読み出し開始位置である所定
のA(x0,y0)点の検出素子からX軸方向に読み出し
を開始し、エリアセンサ28のX軸方向は一つのライン
センサと見ることにより、X軸方向に沿って順次、所定
検出領域WのX軸方向におけるA(x0,y0)点に対し
反対側の予め決められた端部となる所定の(xa,y0)
点の検出素子まで、Y=y0のラインの読み出しを行う
とともに、読出データを、駆動回路31による増幅回路
32およびA/Dコンバータ33の駆動で変換等してR
AM35に一時記憶させる。
【0069】CPU38は、Y=y0のラインについ
て、所定の(xa,y0)点の検出素子までの読み出しが
終わると、所定の(x(a+1),y0)点の検出素子の読み
出しが行われる前にリセットパルス信号を駆動回路31
によりエリアセンサ28に出力し該エリアセンサ28の
Y=y0のラインをリセットする。
【0070】すると、CPU38では、所定の(xa,
y0)点の検出素子よりX軸方向におけるA(x0,y
0)点に対し反対側の所定の(x(a+1),y0)点の検出
素子から所定の(xm,y0)点の検出素子までの読出デ
ータの読み出しおよびRAM35への一時記憶は行わな
いことになる。
【0071】続いて、一ライン分Y軸方向にずれたY=
y1のラインについて、同様にエリアセンサ28の所定
の(x0,y1)点の検出素子からX軸方向に沿って順
次、所定の(xa,y1)点の検出素子まで読み出しを行
い、同様にRAM35に一時記憶させる。
【0072】以下、同様にして、一ライン分の読み出し
およびRAM35への一時記憶が終わると、Y軸方向に
一ライン分ずれた次のラインの読み出しおよびRAM3
5への一時記憶を行うという処理を繰り返す。
【0073】そして、最終的に、所定検出領域WのY軸
方向におけるA点に対し反対側の予め決められた端部と
なるY=ybのラインの所定の(x0,yb)点の検出素
子から所定の(xa,yb)点の検出素子までの読み出し
およびRAM35への一時記憶を行うと、CPU38
は、駆動回路31によりエリアセンサ28、増幅回路3
2およびA/Dコンバータ33の駆動を停止させて、次
の紙幣の検出に備える。
【0074】これにより、第1の実施の形態と同様、Y
=ybのラインよりY軸方向におけるA(x0,y0)点
に対し反対側の検出素子については読出データの読み出
しは一切行わないことになることに加えて、X=xaの
ラインよりX軸方向におけるA(x0,y0)点に対し反
対側の検出素子についても読出データの読み出しは一切
行わないことになる。
【0075】CPU38は、このRAM35に一時記憶
された読出データをROM34に記憶された基準データ
と比較し、例えば真偽および金種を判別して、その結果
を示す紙幣判別データを本体制御部40に出力する。
【0076】以上に述べたように、第3の実施の形態の
紙葉類計数機によれば、光源27で紙幣に光を照射する
と、集光レンズ29が紙幣からの反射光をエリアセンサ
28の全検出領域の所定の一部の結像領域内のみに結像
させることになり、エリアセンサ28でこの反射光が検
出されるタイミングで、駆動回路31、増幅回路32、
A/Dコンバータ33およびCPU38が、エリアセン
サ28から、一のX方向および該X方向に直交するY方
向のいずれの方向においても全検出領域のうちの一部と
なる集光レンズ29による結像領域に対応する所定検出
領域W分のみのデータを読み出すことになるため、エリ
アセンサ28から読み出すデータ量が、エリアセンサ2
8の全検出領域に結像させる場合に比して、上述した
a,b,m,nを用いて表した場合に(a/m)×(b
/n)倍((a/m)<1、(b/n)<1)とさらに
少なくなる。したがって、エリアセンサ28にて受光し
てからデータを読み出し終わるまでの読み出し時間を
(a/m)×(b/n)倍と、さらに短縮することがで
きる。
【0077】また、エリアセンサ28から読み出すデー
タ量が、(a/m)×(b/n)倍とさらに少なくなる
ことから、RAM35に一時記憶させるデータ量も(a
/m)×(b/n)倍とさらに少なくなり、よって、画
像判別処理に用いるデータ量も(a/m)×(b/n)
倍とさらに少なくなる。したがって、画像判別処理に要
する時間も、(a/m)×(b/n)倍とさらに短縮す
ることができる。
【0078】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の紙葉類計数機によれば、光源で紙葉類に光を照射
すると、結像手段が紙葉類からの反射光をエリアセンサ
の全検出領域のうちの一部の結像領域内のみに結像させ
ることになり、エリアセンサでこの反射光が検出される
タイミングで、一時記憶手段が該エリアセンサからデー
タを読み出して一時記憶し、判別手段が該一時記憶手段
に一時記憶されたデータに基づいて画像判別を行うこと
になる。
【0079】このように、結像手段が紙葉類からの反射
光をエリアセンサの全検出領域のうちの一部の結像領域
内のみに結像させるため、エリアセンサから読み出すデ
ータ量が少なくなる。したがって、エリアセンサにて受
光してからデータを読み出し終わるまでの読み出し時間
を短縮することができる。また、エリアセンサから読み
出すデータ量が少なくなることから、一時記憶手段に一
時記憶させるデータ量も少なくなり、よって、画像判別
処理に用いるデータ量も少なくなる。したがって、画像
判別処理に要する時間も短縮することができる。
【0080】本発明の請求項2記載の紙葉類計数機によ
れば、光源で紙葉類に光を照射すると、結像手段が紙葉
類からの反射光をエリアセンサの全検出領域のうちの一
部の結像領域内のみに結像させることになり、エリアセ
ンサでこの反射光が検出されるタイミングで、一時記憶
手段が、エリアセンサから、一のX方向においては全検
出領域分であって、該X方向に直交するY方向において
は全検出領域のうちの一部となる結像領域に対応する所
定検出領域分のみのデータを読み出して、該データをす
べて一時記憶して、判別手段が該一時記憶手段に一時記
憶されたデータに基づいて画像判別を行うことになる。
【0081】このように、結像手段が紙葉類からの反射
光をエリアセンサの全検出領域のうちの一部の結像領域
内のみに結像させるとともに、一時記憶手段が、エリア
センサから、一のX方向においては全検出領域分であっ
て、該X方向に直交するY方向においては全検出領域の
うちの一部となる結像領域に対応する所定検出領域分の
みのデータを読み出すことになるため、エリアセンサか
ら読み出すデータ量が少なくなる。したがって、エリア
センサにて受光してからデータを読み出し終わるまでの
読み出し時間を短縮することができる。また、エリアセ
ンサから読み出すデータ量が少なくなることから、一時
記憶手段に一時記憶させるデータ量も少なくなり、よっ
て、画像判別処理に用いるデータ量も少なくなる。した
がって、画像判別処理に要する時間も短縮することがで
きる。
【0082】本発明の請求項3記載の紙葉類計数機によ
れば、結像手段が紙葉類からの反射光をエリアセンサの
全検出領域のうちの一部の結像領域内のみに結像させる
とともに、一時記憶手段が、エリアセンサから、一のX
方向においては全検出領域分であって、該X方向に直交
するY方向においては全検出領域のうちの一部となる結
像領域に対応する所定検出領域分のみのデータを読み出
すとともに、前記X方向および前記Y方向のいずれの方
向においても全検出領域のうちの一部となる結像領域に
対応する所定検出領域分のみのデータを一時記憶するこ
とになる。よって、一時記憶手段に記憶させるデータ量
がさらに少なくなるため、画像判別処理に用いるデータ
量がさらに少なくなる。したがって、画像判別処理に要
する時間をさらに短縮することができる。
【0083】本発明の請求項4記載の紙葉類計数機によ
れば、結像手段が紙葉類からの反射光をエリアセンサの
全検出領域のうちの一部の結像領域内のみに結像させる
とともに、一時記憶手段が、エリアセンサから、一のX
方向および該X方向に直交するY方向のいずれの方向に
おいても全検出領域のうちの一部となる結像領域に対応
する所定検出領域分のみのデータを読み出して一時記憶
することになるため、エリアセンサから読み出すデータ
量がさらに少なくなる。したがって、エリアセンサにて
受光してからデータを読み出し終わるまでの読み出し時
間をさらに短縮することができる。また、エリアセンサ
から読み出すデータ量がさらに少なくなることから、一
時記憶手段に一時記憶させるデータ量がさらに少なくな
り、よって、画像判別処理に用いるデータ量もさらに少
なくなる。したがって、画像判別処理に要する時間もさ
らに短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の紙葉類計数機を
示す平面図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態の紙葉類計数機の
判別部の一部を示す概略構成図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態の紙葉類計数機の
判別部を示すブロック図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態の紙葉類計数機の
エリアセンサの座標系を示す図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態の紙葉類計数機の
判別部のデータ処理の概念を示す図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態の紙葉類計数機の
判別部のデータ処理の概念を示す図である。
【図7】 本発明の第3の実施の形態の紙葉類計数機の
判別部のデータ処理の概念を示す図である。
【符号の説明】
27 光源 28 エリアセンサ 31 駆動回路(一時記憶手段) 32 増幅回路(一時記憶手段) 33 A/Dコンバータ(一時記憶手段) 34 ROM(判別手段) 35 RAM(一時記憶手段) 38 CPU(一時記憶手段・判別手段) W 所定検出領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類に光を照射する光源と、 紙葉類からの反射光を検出するエリアセンサと、 紙葉類からの反射光を前記エリアセンサの全検出領域の
    うちの一部の結像領域内のみに結像させる結像手段と、 前記エリアセンサからデータを読み出して一時記憶する
    一時記憶手段と、 該一時記憶手段に一時記憶されたデータに基づいて画像
    判別を行う判別手段と、を具備する紙葉類計数機。
  2. 【請求項2】 前記一時記憶手段は、前記エリアセンサ
    から、一のX方向においては全検出領域分であって、該
    X方向に直交するY方向においては全検出領域のうちの
    一部となる前記結像領域に対応する所定検出領域分のみ
    のデータを読み出して、該データをすべて一時記憶する
    ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類計数機。
  3. 【請求項3】 前記一時記憶手段は、前記エリアセンサ
    から、一のX方向においては全検出領域分であって、該
    X方向に直交するY方向においては全検出領域のうちの
    一部となる前記結像領域に対応する所定検出領域分のみ
    のデータを読み出すとともに、前記X方向および前記Y
    方向のいずれの方向においても全検出領域のうちの一部
    となる前記結像領域に対応する所定検出領域分のみのデ
    ータを一時記憶することを特徴とする請求項1記載の紙
    葉類計数機。
  4. 【請求項4】 前記一時記憶手段は、前記エリアセンサ
    から、一のX方向および該X方向に直交するY方向のい
    ずれの方向においても全検出領域のうちの一部となる前
    記結像領域に対応する所定検出領域分のみのデータを読
    み出して一時記憶することを特徴とする請求項1記載の
    紙葉類計数機。
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