JP2000229806A - 歯科用根管充填材組成物 - Google Patents

歯科用根管充填材組成物

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JP2000229806A JP11036137A JP3613799A JP2000229806A JP 2000229806 A JP2000229806 A JP 2000229806A JP 11036137 A JP11036137 A JP 11036137A JP 3613799 A JP3613799 A JP 3613799A JP 2000229806 A JP2000229806 A JP 2000229806A
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    • A61K6/70Preparations for dentistry comprising inorganic additives
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 根管壁に対する高い密着性と加熱軟化し充填
する際に充分な操作余裕時間を付与させた、歯科の根管
治療を行う際に根管内へ加熱軟化して充填する方法に使
用する歯科用根管充填材組成物を提供する。 【解決手段】 歯科用根管充填材組成物を、ガッタパー
チャ及び/又はトランスポリイソプレン:1〜50重量
%と、数平均分子量が600〜4000のポリブテン:
0.1〜10重量%と、エステルガム:0.1〜10重量
%と、パラフィンワックス:0.1〜20重量%と、酸
化亜鉛,硫酸バリウム,水酸化カルシウムから選ばれる
1種又は2種以上の無機充填材:10〜95重量%とで
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科の根管治療を
行う際に根管内へ加熱軟化して充填する方法に使用する
歯科用根管充填材組成物であって、特に、根管への充填
操作性及び根管壁に対する密着性を改善した歯科用根管
充填材組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歯科の歯髄疾患及び根尖歯周疾患の治療
として、抜随後の根管内に材質的に安定で且つ生体に対
しても安定な物質である歯科用根管充填材組成物を充填
し、歯根を歯周組織に対して無害なものとして保つ根管
治療処置が行われている。この歯科用根管充填材組成物
には種々のものが存在するが、最も多く用いられている
のはガッタパーチャポイントと呼ばれる細い針状の歯科
用根管充填材である。一般にガッタパーチャポイントは
天然の樹脂であるガッタパーチャと亜鉛華とを主成分と
する材料から成り、抜随後の根管内にそのまま充填され
るものである。
【0003】このガッタパーチャポイントを根管内に充
填するには、側方加圧充填法と呼ばれる方法が一般的に
実施されている。これは太さの異なる2種類のガッタパ
ーチャポイント(主ポイント及び副ポイント)を用い、
先ず根管形成に使用したリーマやファイルと同じ太さの
主ポイントを根管内に充填し、その後、根管壁と主ポイ
ントとの間の隙間に細い副ポイントを加圧しながら充填
していく方法である。このような方法でガッタパーチャ
ポイントによって根管内を良好な状態に封鎖するには、
ガッタパーチャポイントを根管内に緻密に充填すること
が必要である。しかしガッタパーチャポイントは可塑性
が極めて低いため根管内を完全に密閉することが難し
く、根管充填が不完全な場合には根尖から根管内に組織
液が侵入して炎症を引き起こす原因となっていた。ま
た、場合によってはガッタパーチャポイントが根尖孔外
に突き出てしまって炎症が発生することもあった。更
に、側方加圧充填を行うには数本のガッタパーチャポイ
ントを充填する必要があり、操作も非常に煩雑であっ
た。
【0004】このようなガッタパーチャポイントによる
側方加圧充填の煩雑さを解消するため、比較的軟化温度
の低い歯科用根管充填材組成物を加熱軟化後にシリンジ
等を用いて根管内に充填する方法も開発されている。し
かし、現在この方法に使用されている歯科用根管充填材
組成物は、軟化温度は比較的低いものの根管内に充填さ
れると急激に冷却されて流動性が極めて短時間に低下し
てしまうため、根管内に完全充填される前に硬化してし
まい、不完全な充填となり易い欠点があると共に、根管
壁に対する密着性が低く、熱収縮も大きいため根管内を
歯科用根管充填材組成物で完全に密閉できない不都合も
発生していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の欠点を解消するため、加熱軟化して充填する方法に
使用する歯科用根管充填材組成物を、現在根管充填に使
用されている歯科用根管充填材組成物より根管壁に対す
る密着性が高い特性を有し、且つ根管充填操作を簡単に
行えるようにするために、比較的低い温度で軟化するこ
とが可能でしかも軟化後は容易に硬化することがなく根
管内で充填操作を行える充分な操作余裕時間を有する特
性を付与したものにすることを課題とする。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意研究の結果、根管壁に対する密着性が良
好であり、比較的低温(40〜70℃程度)で軟化可能
であり、しかも軟化後は充分な操作余裕時間をもって根
管に充填することが可能であり、根管内での硬化の際に
収縮が少なく且つ硬さも充分である歯科用根管充填材組
成物を開発した。
【0007】即ち、本発明に係る歯科用根管充填材組成
物は、通常ガッタパーチャポイントに用いられる天然の
樹脂であるガッタパーチャ及び/又はその主成分である
トランスポリイソプレンに、根管壁に対する密着性の向
上と根管内での硬化の際の収縮を少なくさせる目的で所
定数平均分子量のポリブテンとエステルガムを含有させ
ると共に、加熱軟化後の粘性を低下させる目的でパラフ
ィンワックスを含有させ、加えて根管内での適度の硬度
を保つために酸化亜鉛,硫酸バリウム,水酸化カルシウ
ムより選ばれた1種又は2種以上の無機充填材を加えた
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】更に詳しくは、本発明は A)ガッタパーチャ及び/又はトランスポリイソプレン 1〜50重量% B)数平均分子量が600〜4000のポリブテン 0.1〜10重量% C)エステルガム 0.1〜10重量% D)パラフィンワックス 0.1〜20重量% E)酸化亜鉛,硫酸バリウム,水酸化カルシウムから選ばれる1種又は2種以上 の無機充填材 10〜95重量% から成ることを特徴とする歯科用根管充填材組成物であ
る。
【0009】A成分のガッタパーチャ及び/又はトラン
スポリイソプレンは、本発明に係る歯科用根管充填材組
成物の基本成分であり、歯科用根管充填材組成物として
の基本的な強度,成型性を与えるものである。このうち
ガッタパーチャは天然の樹脂であって不純物として種々
の化合物を含む樹脂であり、トランスポリイソプレンは
このガッタパーチャの主成分を成す樹脂であり、天然の
ガッタパーチャに代わるものとして合成により作製され
使用されている樹脂である。このA成分は本発明に係る
歯科用根管充填材組成物中に1〜50重量%必要であ
る。1重量%より少ないと、歯科用根管充填材組成物に
充分な強度を与えることができなくなると共に非常に脆
いものとなり、根管内での安定性が低下する。また、5
0重量%より多いと、加熱軟化した際の粘性が高すぎる
ため根管内への充填操作が非常に行いにくくなり、結果
として不完全な根管充填となり易くなる。中でも、この
A成分が3〜40重量%であると、加熱軟化させた状態
で根管内に充填する際の粘性が適正で充填操作が簡単に
なるので好ましい。
【0010】B成分の数平均分子量が600〜4000
のポリブテンは、次に示すC成分のエステルガムと共に
用いることにより根管壁に対する密着性を向上させるこ
とができると共に、加熱軟化させた状態で根管内に充填
した際に生じる収縮を低下する効果を有すると共に、加
熱軟化し根管充填を行う際の操作時間を延長する効果も
有する。このポリブテンは、イソブチレンを主体とし若
干の1−ブテンが共重合した液状ポリマーであり、数平
均分子量が600〜4000のものが適切である。この
数平均分子量が600より少ないとC成分と共存させた
時の粘着性が低くなって根管壁に対する密着性が充分で
なく、加熱軟化後に歯科用根管充填材組成物を根管内に
充填する際に急速に流動性が失なわれれ、充填操作でき
る時間が極めて短くなってしまう。また、数平均分子量
が4000より高いと歯科用根管充填材組成物を加熱軟
化した際の粘性が高くなり充填操作が困難となってしま
う。中でも、このB成分の数平均分子量が1000〜3
000であると、流動性が適当で且つ根管壁に対する密
着性が良いので好ましい。またこのポリブテンは、0.
1重量%より少ないとその効果は充分ではなく、10重
量%より多くなると歯科用根管充填材組成物の硬さが著
しく低下してくる。中でも、このB成分が1〜5重量%
であると、根管壁に対する密着性が充分であり、しかも
適度に硬いため根管内へ充填後に除去しなければならな
い場合でも途中で引きちぎれることなく簡単に除去する
ことができるので好ましい。
【0011】C成分のエステルガムは、上記のようにB
成分のポリブテンと共に用いることにより根管壁に対す
る密着性を向上させる効果及び根管内における充填後の
収縮低下に役立つ。このC成分のエステルガムは、ロジ
ンをグリセリンでエステル化したものが一般的である
が、水素化ロジンをグリセリンでエステル化したものも
使用することができる。このエステルガムは、0.1重
量%より少ないとB成分と共存した時の根管壁に対する
密着性が充分ではなく、10重量%より多いと過度に粘
着性が生じ、根管内に充填後に除去しなければいけない
場合に除去が非常に困難となってくる。中でも、このC
成分が1〜5重量%であると、根管壁に対する密着性が
充分であり、しかも根管内に歯科用根管充填材組成物を
充填する器具に粘着しすぎることがないので、実際の充
填操作を用に行うことができるので好ましい。
【0012】D成分のパラフィンワックスは、歯科用根
管充填材組成物を加熱軟化した時の粘性を低下させる効
果を有する。このD成分のパラフィンワックスは、単独
で使用した場合には粘性を低下させる一方、根管壁への
密着性を低下させ加熱軟化後の収縮を大きくする不具合
を発生する傾向がある。しかし、前記のB,C成分を共
存させることによりこの不具合が解消される。このD成
分は、歯科用根管充填材組成物において0.1〜20重
量%含有されることが必要で、0.1重量%より少ない
と加熱軟化後の粘性が高く充填操作が行いにくく、20
重量%より多いと根管壁に対する密着性が悪化してく
る。中でも、このD成分が2〜10重量%であると、前
記のB,C成分の含有範囲内において根管壁に対する密
着性を損なうこと無く、加熱軟化後の粘性を適度の低下
させることができるので好ましい。
【0013】E成分の酸化亜鉛,硫酸バリウム,水酸化
カルシウムから選ばれる1種又は2種以上の無機充填材
は、歯科用根管充填材組成物に硬さ及びX線不透過性を
与える効果を有する。歯科用根管充填材組成物として適
切な硬さを与えるには前記のA〜D成分のみでは不充分
であり、E成分が必要となる。また根管内に充填された
状態を確認するためにはレントゲンによる確認が必要で
あるが、このためには歯科用根管充填材組成物がX線不
透過性を有していることが必要であり、酸化亜鉛,硫酸
バリウム,水酸化カルシウムは何れもX線不透過性を有
しており、その含有量は10〜95重量%が適当であ
る。10重量%より少ないと硬度が低くX線不透過性も
不充分であり、レントゲンでの確認もほとんどできな
い。また95重量%より多いと脆くなりすぎると共に、
加熱軟化後に歯科用根管充填材組成物を根管内に充填す
る際の流動性が極めて低下してしまい充填操作性が悪化
する。中でも、このE成分が50〜87重量%である
と、レントゲンによる確認が容易であると共に、加熱軟
化後の粘性も適当であって、歯科用根管充填材組成物を
根管内に充填する作業が容易であるので好ましい。な
お、本発明に係る歯科用根管充填材組成物には、その特
性を失わない範囲で各種の無機及び/又は有機の着色剤
を使用しても良い。
【0014】
【実施例】次に、本発明に係る歯科用根管充填材組成物
ついて実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明はこれ
等に限定されるものではない。 <実施例1> トランスポリイソプレン 10重量% ポリブテン(数平均分子量:2900) 5重量% エステルガム(ロジンのグリセリンエステル) 5重量% パラフィンワックス 10重量% 酸化亜鉛 70重量% 上記成分を秤量し、加圧ニーダーにて110〜120℃
の条件下で加熱練和して歯科用根管充填材組成物を作製
した。作製した歯科用根管充填材組成物について、以下
の方法により、密着性,操作余裕時間,加圧短縮率(3
7℃)を試験した。結果は表1に纏めて示した。
【0015】a)密着性 内径2mm、長さ20mmのガラス管に歯科用根管充填材組
成物を70℃に加熱後に充填し、37℃恒温器内で0.
6%ローダミン水溶液に7日間浸漬した。浸漬後、ガラ
ス管内に進入した色素の長さを測定し、2mm以下を良,
2mm以上を不良と判定した。b)操作余裕時間 透明なアクリルブロックにHファイル#25を用いて深
さ15mmの根管状の穴を穿ち、37℃恒温器中に放置し
た。歯科用根管充填材組成物を70℃に加熱後、レンチ
ュロにて37℃のアクリルブロック中の根管状の穴に充
填した。この充填操作が行える最大の時間を測定した。 c)加圧短縮率 JIS T 6504「歯科用インプレッションコンパウンド」を
準用して37℃における加圧短縮率を求めた。この数値
が小さい程、37℃において変形し難く硬いことを表わ
す。
【0016】 <実施例2> トランスポリイソプレン 4.4重量% ポリブテン(数平均分子量:3700) 0.2重量% エステルガム(ロジンのグリセリンエステル) 0.2重量% パラフィンワックス 0.2重量% 酸化亜鉛 60重量% 硫酸バリウム 35重量% 上記成分を秤量し、加圧ニーダーにて110〜120℃
の条件下で加熱練和して歯科用根管充填材組成物を作製
した。作製した歯科用根管充填材組成物について、実施
例1と同様の試験を行った。結果は表1に纏めて示し
た。
【0017】 <実施例3> トランスポリイソプレン 50重量% ポリブテン(数平均分子量:1000) 10重量% エステルガム(水添ロジンのグリセリンエステル) 10重量% パラフィンワックス 20重量% 酸化亜鉛 10重量% 上記成分を秤量し、加圧ニーダーにて110〜120℃
の条件下で加熱練和して歯科用根管充填材組成物を作製
した。作製した歯科用根管充填材組成物について、実施
例1と同様の試験を行った。結果は表1に纏めて示し
た。
【0018】 <実施例4> トランスポリイソプレン 4重量% ポリブテン(数平均分子量:1400) 4重量% エステルガム(ロジンのグリセリンエステル) 4重量% パラフィンワックス 4重量% 酸化亜鉛 84重量% 上記成分を秤量し、加圧ニーダーにて110〜120℃
の条件下で加熱練和して歯科用根管充填材組成物を作製
した。作製した歯科用根管充填材組成物について、実施
例1と同様の試験を行った。結果は表1に纏めて示し
た。
【0019】 <比較例1> ガッタパーチャ 15重量% 酸化亜鉛 85重量% 上記成分を秤量し、加圧ニーダーにて110〜120℃
の条件下で加熱練和して歯科用根管充填材組成物を作製
した。作製した歯科用根管充填材組成物について、実施
例1と同様の試験を行った。結果は表1に纏めて示し
た。
【0020】 <比較例2> ガッタパーチャ 10重量% パラフィンワックス 10重量% 酸化亜鉛 80重量% 上記成分を秤量し、加圧ニーダーにて110〜120℃
の条件下で加熱練和して歯科用根管充填材組成物を作製
した。作製した歯科用根管充填材組成物について、実施
例1と同様の試験を行った。結果は表1に纏めて示し
た。
【0021】<比較例3>ジーシー ガッタパーチャポ
イント(ジーシー社製)を上記密着性試験用のガラス管
にできるだけ密になるよう数本充填し、同様に密着性試
験を行った。また加圧短縮率についても実施例1と同様
に行った。結果は表1纏めて示した。
【0022】 <比較例4> ガッタパーチャ 10重量% ポリブテン(数平均分子量:1400) 20重量% 酸化亜鉛 70重量% 上記成分を秤量し、加圧ニーダーにて110〜120℃
の条件下で加熱練和して歯科用根管充填材組成物を作製
した。作製した歯科用根管充填材組成物について、実施
例1と同様の試験を行った。結果は表1に纏めて示し
た。
【0023】
【表1】
【0024】この表1より明らかなように本発明に係る
歯科用根管充填材組成物は、密着性が良好であり、加熱
軟化後の操作余裕時間も2分〜4分と実際の根管充填を
行うのに充分な時間を有していることが確認された。ま
た、37℃での加圧短縮率も3.9〜6.3%であり、現
在ガッタパーチャポイントとして使用されている比較例
3の加圧短縮率:4.2%とほぼ同じ程度であり、根管
内においても充分な硬さを有することが判った。一方、
ガッタパーチャと酸化亜鉛とだけによって作製された比
較例1、ガッタパーチャとパラフィンワックスと酸化亜
鉛とによって作製された比較例2は、共に密着性に劣
り、加熱軟化後の操作余裕時間も非常に短いものであっ
た。また、比較例4はポリブテンを含有しているため加
熱軟化後の操作余裕時間は充分であったが、含有量が本
発明に係る歯科用根管充填材組成物と比較して多すぎた
ため冷却後の硬度が低く、37℃での加圧短縮率が60
%と非常に大きく歯科用根管充填材組成物としては不適
当であり、また密着性も劣っていた。
【0025】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明に係る歯
科用根管充填材組成物は、根管壁に対する密着性が高
く、しかも加熱軟化後充分な操作余裕を持っているため
余裕を持って簡単に充填操作を行うことができるもので
あり、これまで加熱軟化して根管内に充填する方法に使
用する歯科用根管充填材組成物の欠点とされていた特性
を格段に改善することができ、歯科界に貢献する価値は
非常に大きなものである。
フロントページの続き (72)発明者 安蒜 正雄 東京都板橋区蓮沼町76番1号 株式会社ジ ーシー内 Fターム(参考) 4C089 AA07 BA07 BA18 BA20 BE01 BE13 CA03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)ガッタパーチャ及び/又はトランスポリイソプレン 1〜50重量% B)数平均分子量が600〜4000のポリブテン 0.1〜10重量% C)エステルガム 0.1〜10重量% D)パラフィンワックス 0.1〜20重量% E)酸化亜鉛,硫酸バリウム,水酸化カルシウムから選ばれる1種又は2種以上 の無機充填材 10〜95重量% から成ることを特徴とする歯科用根管充填材組成物。
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