JP3519533B2 - 低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成物 - Google Patents
低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成物Info
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- JP3519533B2 JP3519533B2 JP02869196A JP2869196A JP3519533B2 JP 3519533 B2 JP3519533 B2 JP 3519533B2 JP 02869196 A JP02869196 A JP 02869196A JP 2869196 A JP2869196 A JP 2869196A JP 3519533 B2 JP3519533 B2 JP 3519533B2
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K6/00—Preparations for dentistry
- A61K6/90—Compositions for taking dental impressions
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Dental Preparations (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末状で提供され
る歯科用アルギン酸塩印象材組成物に関するものであ
り、更に詳しくは粉末の計量時や練和時における粉塵の
飛散性を低減せしめた低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象
材組成物に関するものである。
る歯科用アルギン酸塩印象材組成物に関するものであ
り、更に詳しくは粉末の計量時や練和時における粉塵の
飛散性を低減せしめた低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象
材組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歯科用アルギン酸塩印象材組成物(以
下、単にアルギン酸塩印象材と記すことがある)は、ア
ルギン酸塩,ゲル化反応剤,ゲル化調節剤及び充填剤を
主成分とするものであり、主として口腔内の印象採得に
使用されるものである。このアルギン酸塩印象材は安価
であり、印象操作も容易であり、しかも適度な精度を有
すること等から歯科用印象材として最も多く使用されて
いるものである。その使用に当たっては、所定量のアル
ギン酸塩印象材を採取して水と練和し、ペースト状とし
た後に印象用トレーに盛り、口腔内に挿入圧接して保持
し、ペーストがゲル化して弾性体となった時点で口腔内
から撤去することによって印象の採得を行うものであ
る。
下、単にアルギン酸塩印象材と記すことがある)は、ア
ルギン酸塩,ゲル化反応剤,ゲル化調節剤及び充填剤を
主成分とするものであり、主として口腔内の印象採得に
使用されるものである。このアルギン酸塩印象材は安価
であり、印象操作も容易であり、しかも適度な精度を有
すること等から歯科用印象材として最も多く使用されて
いるものである。その使用に当たっては、所定量のアル
ギン酸塩印象材を採取して水と練和し、ペースト状とし
た後に印象用トレーに盛り、口腔内に挿入圧接して保持
し、ペーストがゲル化して弾性体となった時点で口腔内
から撤去することによって印象の採得を行うものであ
る。
【0003】アルギン酸塩印象材は、水と練和して容易
にペースト状となり更に均質なゲル弾性体を形成させる
ために微粉末状の形態で提供されおり、所定量のアルギ
ン酸塩印象材を採取する方法としては、一般に一定容積
を持つ専用スプーンを用いた採取が多用されている。し
かし、アルギン酸塩印象材粉末は容器内での貯蔵中に沈
降が起き、粉末自体の嵩密度が徐々に変化する性質があ
るため、スプーンでの採取前に容器を振盪するなどして
沈降した粉末の嵩密度を最も小さい状態に戻す操作が必
要となっているが、容器を振盪した後に容器の蓋を開け
ると粉塵が風媒となって外部に飛散する現象が発生す
る。また、所定量のアルギン酸塩印象材の粉末を水で練
和する際のスパチュラを用いた撹拌操作時にも粉塵が発
生する傾向がある。このような粉塵発生の現象は使用者
に不快感を与えるばかりでなく、環境汚染や健康を害す
る恐れがあり、アルギン酸塩印象材の欠点として指摘さ
れているところである。
にペースト状となり更に均質なゲル弾性体を形成させる
ために微粉末状の形態で提供されおり、所定量のアルギ
ン酸塩印象材を採取する方法としては、一般に一定容積
を持つ専用スプーンを用いた採取が多用されている。し
かし、アルギン酸塩印象材粉末は容器内での貯蔵中に沈
降が起き、粉末自体の嵩密度が徐々に変化する性質があ
るため、スプーンでの採取前に容器を振盪するなどして
沈降した粉末の嵩密度を最も小さい状態に戻す操作が必
要となっているが、容器を振盪した後に容器の蓋を開け
ると粉塵が風媒となって外部に飛散する現象が発生す
る。また、所定量のアルギン酸塩印象材の粉末を水で練
和する際のスパチュラを用いた撹拌操作時にも粉塵が発
生する傾向がある。このような粉塵発生の現象は使用者
に不快感を与えるばかりでなく、環境汚染や健康を害す
る恐れがあり、アルギン酸塩印象材の欠点として指摘さ
れているところである。
【0004】この欠点を解決するものとして、特表昭57
−501426号公報に記載されているように水に容易に且つ
急速に湿潤する被覆剤を用いてアルギン酸塩印象材の粉
末粒子を被覆する方法や、特開昭60−105607号公報に記
載されているように疎水性の炭化水素やシリコーンオイ
ルをアルギン酸塩印象材粉末中に含有させる方法による
低粉塵化が行われるようになって来ている。
−501426号公報に記載されているように水に容易に且つ
急速に湿潤する被覆剤を用いてアルギン酸塩印象材の粉
末粒子を被覆する方法や、特開昭60−105607号公報に記
載されているように疎水性の炭化水素やシリコーンオイ
ルをアルギン酸塩印象材粉末中に含有させる方法による
低粉塵化が行われるようになって来ている。
【0005】しかし、これらの低粉塵化の方法は、いず
れもアルギン酸塩印象材中に液状物質を含有させている
ため、アルギン酸塩印象材粉末の性質に少なからず影響
を及ぼしている。即ち、特表昭57−501426号に開示され
ているアルギン酸塩印象材は、親水性の被覆剤がアルギ
ン酸塩印象材の吸水性を上昇させ、水の介在に起因する
アルギン酸塩の解重合やアルカリ性成分と酸性成分との
相互反応などが促進され、品質の劣化を速め保存安定性
が劣るという欠点があり、特開昭60−105607号に開示さ
れているアルギン酸塩印象材は、疎水性物質がアルギン
酸塩印象材粉末と水との練和性を低下させるという欠点
を生じさせている。また、これらの液状物質による低粉
塵化の場合には、アルギン酸塩印象材粉末が常に湿った
状態となっているため、粉末の流れが悪く、スプーンで
の一定量の採取も難しい等の現象も生じている。また、
長期間の保存において液状成分が変質する恐れも生じて
いる。
れもアルギン酸塩印象材中に液状物質を含有させている
ため、アルギン酸塩印象材粉末の性質に少なからず影響
を及ぼしている。即ち、特表昭57−501426号に開示され
ているアルギン酸塩印象材は、親水性の被覆剤がアルギ
ン酸塩印象材の吸水性を上昇させ、水の介在に起因する
アルギン酸塩の解重合やアルカリ性成分と酸性成分との
相互反応などが促進され、品質の劣化を速め保存安定性
が劣るという欠点があり、特開昭60−105607号に開示さ
れているアルギン酸塩印象材は、疎水性物質がアルギン
酸塩印象材粉末と水との練和性を低下させるという欠点
を生じさせている。また、これらの液状物質による低粉
塵化の場合には、アルギン酸塩印象材粉末が常に湿った
状態となっているため、粉末の流れが悪く、スプーンで
の一定量の採取も難しい等の現象も生じている。また、
長期間の保存において液状成分が変質する恐れも生じて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した如
き従来技術の欠点を解消し、アルギン酸塩印象材粉末の
諸性能には何ら影響を生ぜしめることがなく、低粉塵性
及び保存安定性に優れたアルギン酸塩印象材を提供する
ことを課題とする。
き従来技術の欠点を解消し、アルギン酸塩印象材粉末の
諸性能には何ら影響を生ぜしめることがなく、低粉塵性
及び保存安定性に優れたアルギン酸塩印象材を提供する
ことを課題とする。
【0007】
【課題が解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく鋭意検討の結果、アルギン酸塩印象材粉末
成分中に、粉末性状を呈するセピオライト及び/又は四
フッ化エチレン樹脂を含有させることによって、液状成
分を使用しなくても低粉塵化したアルギン酸塩印象材粉
末を得ることができることを究明し本発明を完成したの
である。
を解決すべく鋭意検討の結果、アルギン酸塩印象材粉末
成分中に、粉末性状を呈するセピオライト及び/又は四
フッ化エチレン樹脂を含有させることによって、液状成
分を使用しなくても低粉塵化したアルギン酸塩印象材粉
末を得ることができることを究明し本発明を完成したの
である。
【0008】即ち、セピオライトは、ケイ酸マグネシウ
ムを主成分とする天然鉱物繊維であり、繊維同士が絡み
合った形状を成しているが、製造時にアルギン酸塩印象
材粉末中に混合させておくと、この繊維の絡み合いの中
や、一部の繊維の解れ部分にアルギン酸塩印象材粉末成
分中の微細な粒子が捕捉されて粉塵の発生を低減するの
である。また、四フッ化エチレン樹脂は、応力を受ける
と微細な蜘蛛の巣状の繊維になる性質を有する樹脂であ
り、製造時にアルギン酸塩印象材粉末中に混合させてお
くと、混合時の応力で蜘蛛の巣状となりアルギン酸塩印
象材粉末成分中の微細な粒子が捕捉されて粉塵の発生を
低減するのである。このように、本発明はセピオライト
及び/又は四フッ化エチレン樹脂の粉末成分を使用して
低粉塵効果を得るという全く新規な発想に基づいた低粉
塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成物を提供するもので
ある。
ムを主成分とする天然鉱物繊維であり、繊維同士が絡み
合った形状を成しているが、製造時にアルギン酸塩印象
材粉末中に混合させておくと、この繊維の絡み合いの中
や、一部の繊維の解れ部分にアルギン酸塩印象材粉末成
分中の微細な粒子が捕捉されて粉塵の発生を低減するの
である。また、四フッ化エチレン樹脂は、応力を受ける
と微細な蜘蛛の巣状の繊維になる性質を有する樹脂であ
り、製造時にアルギン酸塩印象材粉末中に混合させてお
くと、混合時の応力で蜘蛛の巣状となりアルギン酸塩印
象材粉末成分中の微細な粒子が捕捉されて粉塵の発生を
低減するのである。このように、本発明はセピオライト
及び/又は四フッ化エチレン樹脂の粉末成分を使用して
低粉塵効果を得るという全く新規な発想に基づいた低粉
塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成物を提供するもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】即ち、本発明に係る低粉塵性歯科
用アルギン酸塩印象材組成物は、アルギン酸塩、ゲル化
反応剤、ゲル化調節剤及び充填剤を主成分とする歯科用
アルギン酸塩印象材組成物において、真比重が2.0〜3.0
であるセピオライト及び/又は四フッ化エチレン樹脂が
含有されていることを特徴とするものである。なお、セ
ピオライト及び/又は四フッ化エチレン樹脂としては、
平均粒径が1〜40μmであること、含有量は0.5〜20重
量%であることが好ましい。
用アルギン酸塩印象材組成物は、アルギン酸塩、ゲル化
反応剤、ゲル化調節剤及び充填剤を主成分とする歯科用
アルギン酸塩印象材組成物において、真比重が2.0〜3.0
であるセピオライト及び/又は四フッ化エチレン樹脂が
含有されていることを特徴とするものである。なお、セ
ピオライト及び/又は四フッ化エチレン樹脂としては、
平均粒径が1〜40μmであること、含有量は0.5〜20重
量%であることが好ましい。
【0010】本発明に係る低粉塵性歯科用アルギン酸塩
印象材組成物中の歯科用アルギン酸塩印象材成分として
は、通常、歯科用として使用されている粉末状のアルギ
ン酸塩印象材であればいずれも使用可能であり、アルギ
ン酸塩、ゲル化反応剤、ゲル化調節剤及び充填剤を主成
分とするものである。
印象材組成物中の歯科用アルギン酸塩印象材成分として
は、通常、歯科用として使用されている粉末状のアルギ
ン酸塩印象材であればいずれも使用可能であり、アルギ
ン酸塩、ゲル化反応剤、ゲル化調節剤及び充填剤を主成
分とするものである。
【0011】アルギン酸塩としては、アルギン酸のナト
リウム,カリウム,アンモニウム,トリエタノールアミ
ンなどの塩のような水に可溶な塩の一種以上が使用され
ており、通常、アルギン酸塩印象材中に約10〜20重量%
含有されている。ゲル化反応剤としては、2価以上の難
溶性の金属塩が使用されるが、好適には硫酸カルシウム
の二水塩や半水塩が使用されており、通常、アルギン酸
塩印象材中に約10〜20重量%含有されている。ゲル化調
節剤としては、ナトリウム又はカリウムの各種燐酸塩,
ケイ酸塩,炭酸塩などの一種以上が使用されおり、通
常、アルギン酸塩印象材中に約1〜5重量%含有されて
いる。充填剤としては、ケイソウ土,無水ケイ酸,タル
ク,炭酸カルシウム,パーライトなどの一種以上の粉末
が使用されており、通常、アルギン酸塩印象材中に約40
〜75重量%含有されている。これらの主成分の他に、必
要に応じて、ゲル強化剤としての金属の酸化物,水酸化
物,弗化物や、着色剤、着香料などが配合されていても
良く、本発明において使用される歯科用アルギン酸塩印
象材の成分や組成は、特に限定されるものではない。
リウム,カリウム,アンモニウム,トリエタノールアミ
ンなどの塩のような水に可溶な塩の一種以上が使用され
ており、通常、アルギン酸塩印象材中に約10〜20重量%
含有されている。ゲル化反応剤としては、2価以上の難
溶性の金属塩が使用されるが、好適には硫酸カルシウム
の二水塩や半水塩が使用されており、通常、アルギン酸
塩印象材中に約10〜20重量%含有されている。ゲル化調
節剤としては、ナトリウム又はカリウムの各種燐酸塩,
ケイ酸塩,炭酸塩などの一種以上が使用されおり、通
常、アルギン酸塩印象材中に約1〜5重量%含有されて
いる。充填剤としては、ケイソウ土,無水ケイ酸,タル
ク,炭酸カルシウム,パーライトなどの一種以上の粉末
が使用されており、通常、アルギン酸塩印象材中に約40
〜75重量%含有されている。これらの主成分の他に、必
要に応じて、ゲル強化剤としての金属の酸化物,水酸化
物,弗化物や、着色剤、着香料などが配合されていても
良く、本発明において使用される歯科用アルギン酸塩印
象材の成分や組成は、特に限定されるものではない。
【0012】本発明は、アルギン酸塩印象材粉末中の微
細な粒子を捕捉して粉塵の発生を低減するように、真比
重が2.0〜3.0であるセピオライト及び/又は四フッ化エ
チレン樹脂が含有されていることを特徴とする。
細な粒子を捕捉して粉塵の発生を低減するように、真比
重が2.0〜3.0であるセピオライト及び/又は四フッ化エ
チレン樹脂が含有されていることを特徴とする。
【0013】セピオライトは、天然に産出されるケイ酸
マグネシウム[Mg8Si12O30(OH)4(OH2)48H2
O]を主成分とする天然鉱物繊維であり、繊維同士が絡
み合った形状を成している。アルギン酸塩印象材を製造
する際に前記各粉末成分と共にセピオライトを含有させ
ておくと、粉末成分の混合時にセピオライトの繊維の絡
み合いの中や、一部が解れた繊維の部分にアルギン酸塩
印象材粉末中の微細な粒子が捕捉され、粉塵の発生が低
減されるのである。また、セピオライトは水に対する親
和性が強く、アルギン酸塩印象材の増粘剤として作用し
圧縮強度を向上する効果も有している。また、意外にも
石膏との適合性が良く、アルギン酸塩印象材を使用して
採得した印象に基づいて作製する石膏模型の石膏面が滑
沢になる効果も有していることが判明した。
マグネシウム[Mg8Si12O30(OH)4(OH2)48H2
O]を主成分とする天然鉱物繊維であり、繊維同士が絡
み合った形状を成している。アルギン酸塩印象材を製造
する際に前記各粉末成分と共にセピオライトを含有させ
ておくと、粉末成分の混合時にセピオライトの繊維の絡
み合いの中や、一部が解れた繊維の部分にアルギン酸塩
印象材粉末中の微細な粒子が捕捉され、粉塵の発生が低
減されるのである。また、セピオライトは水に対する親
和性が強く、アルギン酸塩印象材の増粘剤として作用し
圧縮強度を向上する効果も有している。また、意外にも
石膏との適合性が良く、アルギン酸塩印象材を使用して
採得した印象に基づいて作製する石膏模型の石膏面が滑
沢になる効果も有していることが判明した。
【0014】四フッ化エチレン樹脂は、−(CF2−CF
2)n−の構造を持つ直鎖状ポリマーであり、水溶液中で
四フッ化エチレンを重合した微細な粒子状の樹脂であ
る。この微細な樹脂の分子鎖は分子間凝集力が低く、僅
かな圧縮・剪断応力を受けると微細な蜘蛛の巣状の繊維
となる性質があり、アルギン酸塩印象材を製造する際に
前記各粉末成分と共に四フッ化エチレン樹脂を含有させ
ておくと、粉末成分の混合時に四フッ化エチレン樹脂が
応力を受け微細な蜘蛛の巣状の性状に変化してアルギン
酸塩印象材粉末中の微細な粒子を捕捉して粉塵の発生が
低減されるのである。また、四フッ化エチレン樹脂は疎
水性を有しており、アルギン酸塩印象材の保存安定性を
向上する効果も有している。更に、四フッ化エチレン樹
脂は表面摩擦係数が小さく接着しにくい性質があり、ア
ルギン酸塩印象材の粉の流れをスムーズにし、水との練
和時に水がアルギン酸塩印象材粉末中に徐々に浸透して
滑らかなペーストが得易くなるという効果も有してい
る。
2)n−の構造を持つ直鎖状ポリマーであり、水溶液中で
四フッ化エチレンを重合した微細な粒子状の樹脂であ
る。この微細な樹脂の分子鎖は分子間凝集力が低く、僅
かな圧縮・剪断応力を受けると微細な蜘蛛の巣状の繊維
となる性質があり、アルギン酸塩印象材を製造する際に
前記各粉末成分と共に四フッ化エチレン樹脂を含有させ
ておくと、粉末成分の混合時に四フッ化エチレン樹脂が
応力を受け微細な蜘蛛の巣状の性状に変化してアルギン
酸塩印象材粉末中の微細な粒子を捕捉して粉塵の発生が
低減されるのである。また、四フッ化エチレン樹脂は疎
水性を有しており、アルギン酸塩印象材の保存安定性を
向上する効果も有している。更に、四フッ化エチレン樹
脂は表面摩擦係数が小さく接着しにくい性質があり、ア
ルギン酸塩印象材の粉の流れをスムーズにし、水との練
和時に水がアルギン酸塩印象材粉末中に徐々に浸透して
滑らかなペーストが得易くなるという効果も有してい
る。
【0015】アルギン酸塩印象材粉末を低粉塵化するた
めのセピオライト,四フッ化エチレン樹脂は何れかを単
独で使用しても、両者を組み合わせて使用しても良い。
本発明において使用するセピオライト,四フッ化エチレ
ン樹脂は何れも真比重が2.0〜3.0であり、真比重が2.0
未満の場合には、軽過ぎてそれ自身が飛散する傾向があ
り充分な粉塵の低減効果が得られず、3.0を越えた場合
には、重過ぎてそれ自身が粉末中で沈降してしまい粉末
の分散性が低下する傾向があり不適当である。また、セ
ピオライト,四フッ化エチレン樹脂の平均粒径は何れも
1〜40μmであることが好ましく、平均粒径が1μm未
満の場合には、アルギン酸塩印象材の微細粉末粒子を捕
捉する効果が少なくなる傾向が生じ、40μmを越えると
印象材粉末の流動性が低下しスプーンでの採取量のバラ
ツキが大きくなり一定量採取することが難しくなる傾向
が生じる。このセピオライト及び/又は四フッ化エチレ
ン樹脂の含有量は0.5〜20重量%の範囲が好適であり、
特に2〜15重量%であることが望ましい。含有量が0.5
重量%未満の場合には、低粉塵化の効果が弱くなる傾向
があるが、20重量%を越えてもそれ以上の低粉塵化効果
の向上は認められず、却ってセピオライトや四フッ化エ
チレン樹脂の性質が強くなり、アルギン酸塩印象材の粉
末が綿状となる傾向が生じる。
めのセピオライト,四フッ化エチレン樹脂は何れかを単
独で使用しても、両者を組み合わせて使用しても良い。
本発明において使用するセピオライト,四フッ化エチレ
ン樹脂は何れも真比重が2.0〜3.0であり、真比重が2.0
未満の場合には、軽過ぎてそれ自身が飛散する傾向があ
り充分な粉塵の低減効果が得られず、3.0を越えた場合
には、重過ぎてそれ自身が粉末中で沈降してしまい粉末
の分散性が低下する傾向があり不適当である。また、セ
ピオライト,四フッ化エチレン樹脂の平均粒径は何れも
1〜40μmであることが好ましく、平均粒径が1μm未
満の場合には、アルギン酸塩印象材の微細粉末粒子を捕
捉する効果が少なくなる傾向が生じ、40μmを越えると
印象材粉末の流動性が低下しスプーンでの採取量のバラ
ツキが大きくなり一定量採取することが難しくなる傾向
が生じる。このセピオライト及び/又は四フッ化エチレ
ン樹脂の含有量は0.5〜20重量%の範囲が好適であり、
特に2〜15重量%であることが望ましい。含有量が0.5
重量%未満の場合には、低粉塵化の効果が弱くなる傾向
があるが、20重量%を越えてもそれ以上の低粉塵化効果
の向上は認められず、却ってセピオライトや四フッ化エ
チレン樹脂の性質が強くなり、アルギン酸塩印象材の粉
末が綿状となる傾向が生じる。
【0016】このように、本発明は、粉末状のアルギン
酸塩印象材組成物中に繊維状構造を呈する粉末状のセピ
オライト及び/又は四フッ化エチレン樹脂を含有させる
ことによって低粉塵化した歯科用アルギン酸塩印象材組
成物を得るものであるが、従来の親水性物質や疎水性物
質のような液体成分を使用した低粉塵化の方法と組み合
わせても良いことは勿論である。
酸塩印象材組成物中に繊維状構造を呈する粉末状のセピ
オライト及び/又は四フッ化エチレン樹脂を含有させる
ことによって低粉塵化した歯科用アルギン酸塩印象材組
成物を得るものであるが、従来の親水性物質や疎水性物
質のような液体成分を使用した低粉塵化の方法と組み合
わせても良いことは勿論である。
【0017】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明に係る低粉塵性
歯科用アルギン酸塩印象材組成物を更に具体的に説明す
るが、本発明は実施例の記載に制限されるものではな
い。
歯科用アルギン酸塩印象材組成物を更に具体的に説明す
るが、本発明は実施例の記載に制限されるものではな
い。
【0018】実施例1
アルギン酸ナトリウム 15(重量%)
硫酸カルシウム2水塩 15
第3リン酸ナトリウム 2
ケイソウ土 57
弗化チタンカリウム 1
酸化アルミニウム 2
セピオライト(真比重2.6:平均粒径15μm) 8
上記各成分をブレンダー中で充分に混合して低粉塵性歯
科用アルギン酸塩印象材組成物を得た。
科用アルギン酸塩印象材組成物を得た。
【0019】実施例2
アルギン酸ナトリウム 13(重量%)
硫酸カルシウム2水塩 15
第3リン酸ナトリウム 2
ケイソウ土 60
タルク 3
弗化チタンカリウム 1
酸化アルミニウム 2
四フッ化エチレン樹脂(真比重2.2:平均粒径5μm) 4
上記各成分をブレンダー中で充分に混合して低粉塵性歯
科用アルギン酸塩印象材組成物を得た。
科用アルギン酸塩印象材組成物を得た。
【0020】実施例3
アルギン酸カリウム 16(重量%)
硫酸カルシウム2水塩 17
第3リン酸ナトリウム 2
無水ケイ酸 7
ケイソウ土 35
パーライト 10
ケイ弗化カリウム 1
酸化亜鉛 2
四フッ化エチレン樹脂(真比重2.1:平均粒径25μm) 10
上記各成分をブレンダー中で充分に混合して低粉塵性歯
科用アルギン酸塩印象材組成物を得た。
科用アルギン酸塩印象材組成物を得た。
【0021】実施例4
アルギン酸カリウム 12(重量%)
硫酸カルシウム2水塩 14
第3リン酸ナトリウム 2
無水ケイ酸 5
ケイソウ土 44
パーライト 5
ケイ弗化カリウム 1
酸化亜鉛 2
セピオライト(真比重2.5:平均粒径33μm) 15
上記各成分をブレンダー中で充分に混合して低粉塵性歯
科用アルギン酸塩印象材組成物を得た。
科用アルギン酸塩印象材組成物を得た。
【0022】実施例5
アルギン酸カリウム 18(重量%)
硫酸カルシウム2水塩 19
第3リン酸ナトリウム 2
無水ケイ酸 8
ケイソウ土 33
パーライト 7
ケイ弗化カリウム 1
酸化亜鉛 2
セピオライト(真比重2.5:平均粒径20μm) 7
四フッ化エチレン樹脂(真比重2.2:平均粒径20μm) 3
上記各成分をブレンダー中で充分に混合して低粉塵性歯
科用アルギン酸塩印象材組成物を得た。
科用アルギン酸塩印象材組成物を得た。
【0023】比較例1
アルギン酸ナトリウム 15(重量%)
硫酸カルシウム2水塩 15
第3リン酸ナトリウム 2
ケイソウ土 60
タルク 5
弗化チタンカリウム 1
酸化アルミニウム 2
上記各成分をブレンダー中で充分に混合して歯科用アル
ギン酸塩印象材組成物を得た。
ギン酸塩印象材組成物を得た。
【0024】比較例2
アルギン酸ナトリウム 15(重量%)
硫酸カルシウム2水塩 15
第3リン酸ナトリウム 2
ケイソウ土 56
タルク 5
弗化チタンカリウム 1
酸化アルミニウム 2
ポリプロピレングリコール 4
予めケイソウ土及びタルクをポリプロピレングリコール
で被覆した後、残りの各成分と共にブレンダー中で充分
に混合して低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成物を
得た。
で被覆した後、残りの各成分と共にブレンダー中で充分
に混合して低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成物を
得た。
【0025】比較例3
アルギン酸カリウム 16(重量%)
硫酸カルシウム2水塩 17
第3リン酸ナトリウム 2
無水ケイ酸 7
ケイソウ土 40
パーライト 10
ケイ弗化カリウム 1
酸化亜鉛 2
流動パラフィン 4
ポリビニルピロリドン 1
先ず流動パラフィンを除いた上記各成分をブレンダー中
で混合し、次に流動パラフィンを滴下しながらブレンダ
ー中で混合を行い低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組
成物を得た。
で混合し、次に流動パラフィンを滴下しながらブレンダ
ー中で混合を行い低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組
成物を得た。
【0026】前記の各実施例と各比較例のアルギン酸塩
印象材組成物について、粉塵の重量濃度を比較すると共
に、強制保存の前後において、粉末16重量部と水40重量
部の割合で練和して日本工業規格JIS T 6505に準じてゲ
ル化時間と圧縮強度を測定すると共に、このアルギン酸
塩印象材組成物のゲル弾性体の印象面上に練和した歯科
模型用硬石膏泥を置いて硬化させた石膏の表面粗さをJI
S B 0601に準じて測定して比較を行った。その結果を表
1に纏めて示した。なお、強制保存は、各粉末をアルミ
パックで密封し、温度60℃・湿度100%の状態で7日間
保存とした。
印象材組成物について、粉塵の重量濃度を比較すると共
に、強制保存の前後において、粉末16重量部と水40重量
部の割合で練和して日本工業規格JIS T 6505に準じてゲ
ル化時間と圧縮強度を測定すると共に、このアルギン酸
塩印象材組成物のゲル弾性体の印象面上に練和した歯科
模型用硬石膏泥を置いて硬化させた石膏の表面粗さをJI
S B 0601に準じて測定して比較を行った。その結果を表
1に纏めて示した。なお、強制保存は、各粉末をアルミ
パックで密封し、温度60℃・湿度100%の状態で7日間
保存とした。
【0027】
【表1】
【0028】《粉塵の重量濃度の測定》粉末試料150g
をプラスチック製容器(155mm幅×155mm奥行×155mm高
さ)内に採り、蓋を閉めて毎秒1往復で上下5回振盪
後、直ちに蓋を外し、デジタル粉塵計P−5型(柴田化
学株式会社製)を用いて容器から放出する粉塵を3分間
測定し重量濃度を求めた。
をプラスチック製容器(155mm幅×155mm奥行×155mm高
さ)内に採り、蓋を閉めて毎秒1往復で上下5回振盪
後、直ちに蓋を外し、デジタル粉塵計P−5型(柴田化
学株式会社製)を用いて容器から放出する粉塵を3分間
測定し重量濃度を求めた。
【0029】《石膏の表面粗さの測定》粉末16重量部と
水40重量部の割合で練和したアルギン酸塩印象材ペース
トをプラスチック板(100mm幅×100mm奥行×4mm厚)上
に置き、同一寸法の別のプラスチック板を上から圧接
し、2分間温水(35℃)に浸漬して印象材をゲル化させ
た後、上側のプラスチック板を外し、印象面上に歯科模
型用硬石膏(商品名「ニュープラストーン」:株式会社
ジーシー製)をメーカー指示に従って練和した石膏泥を
置き、30分間放置して石膏を硬化させた後に印象材表面
から撤去し、室温で一昼夜放置した後、表面粗さ計(サ
ーフコーダー SE-40D型:小坂研究所株式会社製)を使
用して10点平均粗さを測定した。
水40重量部の割合で練和したアルギン酸塩印象材ペース
トをプラスチック板(100mm幅×100mm奥行×4mm厚)上
に置き、同一寸法の別のプラスチック板を上から圧接
し、2分間温水(35℃)に浸漬して印象材をゲル化させ
た後、上側のプラスチック板を外し、印象面上に歯科模
型用硬石膏(商品名「ニュープラストーン」:株式会社
ジーシー製)をメーカー指示に従って練和した石膏泥を
置き、30分間放置して石膏を硬化させた後に印象材表面
から撤去し、室温で一昼夜放置した後、表面粗さ計(サ
ーフコーダー SE-40D型:小坂研究所株式会社製)を使
用して10点平均粗さを測定した。
【0030】表1の結果より明らかなように、各実施例
の本発明に係る低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成
物は、比較例2,3の従来の液状成分を使用した低粉塵
性歯科用アルギン酸塩印象材組成物とほぼ同様の粉塵量
を示し、使用時の粉塵の発生が少なく、また各実施例の
印象材を用いて採得した印象面に注入して作製した石膏
の表面の粗さは各比較例に比べて滑沢であることが確認
できた。特に、強制保存後の石膏の表面粗さにも全く変
化を生じることがなく優れた滑沢性が保持できることが
確認できた。更に、本発明に係る低粉塵性歯科用アルギ
ン酸塩印象材組成物は、各比較例に比べて高い圧縮強度
を示しており変形の少ない印象採得ができると共に、強
制保存後も安定したゲル化時間,圧縮強度を有しており
保存安定性にも優れていることが確認された。即ち、本
発明に係る低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成物
は、従来品(比較例)と比べて、強制保存後のゲル化時
間、圧縮強度及び石膏表面の粗さが低下することなく、
長期保存でも極めて安定した性能を維持することのでき
る低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成物と云うこと
ができるものである。
の本発明に係る低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成
物は、比較例2,3の従来の液状成分を使用した低粉塵
性歯科用アルギン酸塩印象材組成物とほぼ同様の粉塵量
を示し、使用時の粉塵の発生が少なく、また各実施例の
印象材を用いて採得した印象面に注入して作製した石膏
の表面の粗さは各比較例に比べて滑沢であることが確認
できた。特に、強制保存後の石膏の表面粗さにも全く変
化を生じることがなく優れた滑沢性が保持できることが
確認できた。更に、本発明に係る低粉塵性歯科用アルギ
ン酸塩印象材組成物は、各比較例に比べて高い圧縮強度
を示しており変形の少ない印象採得ができると共に、強
制保存後も安定したゲル化時間,圧縮強度を有しており
保存安定性にも優れていることが確認された。即ち、本
発明に係る低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成物
は、従来品(比較例)と比べて、強制保存後のゲル化時
間、圧縮強度及び石膏表面の粗さが低下することなく、
長期保存でも極めて安定した性能を維持することのでき
る低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成物と云うこと
ができるものである。
【0031】
【発明の効果】以上に詳述したように本発明に係る低粉
塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成物は、アルギン酸塩
印象材粉末中の微細な粒子を捕捉して粉塵の発生を低減
するセピオライト及び/又は四フッ化エチレン樹脂の粉
末成分が含有されているため、アルギン酸塩印象材自体
の性能には何等悪影響を与えることがなく、保存安定性
に極めて優れた理想的な低粉塵性歯科用アルギン酸塩印
象材組成物を提供することができるのであり、その歯科
分野に貢献する価値の非常に大きなものである。
塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成物は、アルギン酸塩
印象材粉末中の微細な粒子を捕捉して粉塵の発生を低減
するセピオライト及び/又は四フッ化エチレン樹脂の粉
末成分が含有されているため、アルギン酸塩印象材自体
の性能には何等悪影響を与えることがなく、保存安定性
に極めて優れた理想的な低粉塵性歯科用アルギン酸塩印
象材組成物を提供することができるのであり、その歯科
分野に貢献する価値の非常に大きなものである。
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平3−7211(JP,A)
特開 昭60−105607(JP,A)
特開 昭59−225104(JP,A)
米国特許3620778(US,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61K 6/00 - 6/10
Claims (3)
- 【請求項1】 アルギン酸塩、ゲル化反応剤、ゲル化調
節剤及び充填剤を主成分とする歯科用アルギン酸塩印象
材組成物において、真比重が2.0〜3.0であるセピオライ
ト及び/又は四フッ化エチレン樹脂が含有されているこ
とを特徴とする低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成
物。 - 【請求項2】 セピオライト及び/又は四フッ化エチレ
ン樹脂の平均粒径が1〜40μmである請求項1に記載の
低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成物。 - 【請求項3】 セピオライト及び/又は四フッ化エチレ
ン樹脂の含有量が、0.5〜20重量%である請求項1又は
2に記載の低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成物。
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JP02869196A JP3519533B2 (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | 低粉塵性歯科用アルギン酸塩印象材組成物 |
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AU10057/97A AU706654B2 (en) | 1996-01-24 | 1997-01-07 | Low-dust dental alginate impression material composition |
CA002194808A CA2194808C (en) | 1996-01-24 | 1997-01-10 | Low-dust dental alginate impression material composition |
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AU2005330080B2 (en) * | 2004-10-14 | 2011-12-01 | Malcolm Grenness | Improved optical composition for impressions or replicas of small objects |
US20070246683A1 (en) * | 2006-04-24 | 2007-10-25 | David Paul Miller | Reduced dusting gypsum composites and method of making them |
US20080111106A1 (en) * | 2006-05-22 | 2008-05-15 | Renn Donald W | Non-silica containing impression and casting materials |
US20070267598A1 (en) * | 2006-05-22 | 2007-11-22 | Artmolds, Inc. | Non-silica containing impression and casting materials |
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JP6853072B6 (ja) * | 2017-03-10 | 2021-04-28 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 歯科印象材用基材及び歯科印象材 |
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---|---|---|---|---|
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US4394172A (en) | 1980-08-26 | 1983-07-19 | Dentsply Research & Development Corp. | Non-dusting and fast-wetting impression material and method of preparing same |
US4515913A (en) * | 1983-05-02 | 1985-05-07 | Laclede Professional Products, Inc. | Dental impression composition |
JPS60105607A (ja) * | 1983-11-02 | 1985-06-11 | G C Dental Ind Corp | 低粉塵性粉末状歯科用アルギン酸塩印象材 |
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DE3535132A1 (de) * | 1985-10-02 | 1987-04-02 | Bayer Ag | Staubfreie alginat-abformmassen |
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- 1996-01-24 JP JP02869196A patent/JP3519533B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-01-03 US US08/779,236 patent/US5698610A/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-01-07 AU AU10057/97A patent/AU706654B2/en not_active Ceased
- 1997-01-10 CA CA002194808A patent/CA2194808C/en not_active Expired - Fee Related
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- 1997-01-23 DE DE69726031T patent/DE69726031T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1997-01-23 EP EP97101030A patent/EP0787478B1/en not_active Expired - Lifetime
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