JP2003183111A - 根管充填用グラスアイオノマー系シーラー組成物 - Google Patents

根管充填用グラスアイオノマー系シーラー組成物

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JP2003183111A JP2001389949A JP2001389949A JP2003183111A JP 2003183111 A JP2003183111 A JP 2003183111A JP 2001389949 A JP2001389949 A JP 2001389949A JP 2001389949 A JP2001389949 A JP 2001389949A JP 2003183111 A JP2003183111 A JP 2003183111A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グラスアイオノマーセメントの優れた特性を
有し、根管の再治療が必要なときには容易に根管から取
り除くことが可能で、計量や練和操作が容易な根管充填
用シーラー組成物を提供する。 【解決手段】 第一ペースト1に対して第二ペーストを
重量比で0.5〜3の所定割合で混合して使用する根管
充填用グラスアイオノマー系シーラー組成物の第一ペー
ストをα−β不飽和カルボン酸の重合体:30〜70重
量%,α−β不飽和カルボン酸の重合体と反応しないポ
リマー及び/又はα−β不飽和カルボン酸の重合体と反
応しない無機充填材(非反応物という):10重量%以
下,残部の水から成り、第二ペーストをフルオロアルミ
ノシリケートガラス粉末:50〜85重量%,非反応
物:10重量%以下,水溶性の増粘剤:0.05〜5重
量%,残部の水から成り、両ペースト中の非反応物の合
計量が使用する際の混合物中に0.5重量%以上となる
ように配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科の根管治療に於い
て根管内に充填されるガッタパーチャポイントと根管壁
との隙間を封鎖するために使用する根管充填用グラスア
イオノマー系シーラー組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歯髄疾患や根尖歯周疾患等の歯科治療を
行うに際し、抜髄後の根管内に材質的に安定な物質を充
填し、根管内の空隙を封鎖し根管と歯周組織や、根管と
口腔との間の感染経路を遮断する根管治療が広く行われ
ている。この処置を行う際に現在最も多く用いられてい
る方法は、抜髄後の根管内にガッタパ−チャと酸化亜鉛
とを主成分とするガッタパーチャポイントと呼ばれる細
い針状の根管充填材を充填し、セメントなどで封鎖する
方法である。このガッタパーチャポイントを用いた根管
の充填方法は、複数本のガッタパーチャポイントを順次
根管内に充填する側方加圧充填法と呼ばれる方法が一般
的に行われている。このとき、ガッタパーチャポイント
を根管内に緻密に充填することが必要であるが、ガッタ
パーチャポイントは根管壁に対する密着性が不充分であ
るので、ガッタパーチャポイントに根管充填用シーラー
と呼ばれる材料を塗布してから根管内に充填して根管壁
とガッタパーチャポイントとの隙間を埋めて封鎖性を高
めることが行われている。
【0003】この根管充填用シーラーとして現在広く使
用されているものは、酸化亜鉛とユージノールとを主成
分とした材料である。しかし、酸化亜鉛・ユージノール
系の根管充填用シーラー組成物は、根管壁とガッタパー
チャポイントとの隙間を埋めることはできるが、根管壁
及びガッタパ−チャ−ポイント双方に対する接着性がな
いことから臨床に於いて根管の封鎖性が充分ではないと
いう欠点があった。また、ユージノールは生体に対する
為害作用があり、安全性にも問題があった。
【0004】一方、歯科の充填治療や合着に用いられて
いる歯科用グラスアイオノマーセメントを根管充填用シ
ーラー組成物として利用した製品も販売されており、こ
の根管充填用シーラーとして用いられる歯科用グラスア
イオノマーセメントは、歯牙に対する接着力がありまた
ガッタパーチャポイントとも接着することから根管の封
鎖性に優れ、更に生体親和性が高いことから安全性にも
優れている。しかし、次に述べる理由により一般には殆
ど使用されていない。
【0005】一般的に根管は複雑な形状をしており、歯
牙の種類によっては1歯当り3〜4本の根管が存在し、
しかもその形状も扁平状,樽状,湾曲状など個々の歯牙
により種々様々であるため、前述のようにガッタパーチ
ャポイントと根管充填用シーラーとを用いて治療を行っ
ても根管の隅々まで完全に密封し細菌の侵入を防止する
ことは難しく、細菌等の侵入により歯痛や歯肉の腫れが
起きてしまうことがあった。このような場合、根管治療
を再度やり直すことが必要となり、その場合には根管に
充填されているガッタパーチャポイント及び根管充填用
シーラーをリーマーやファイルで取り除き、再度前記側
方加圧充填法等を用いてガッタパーチャポイントを充填
し直すのである。
【0006】しかし、根管充填用シーラーとしてグラス
アイオノマーセメントを用いた場合は、ガッタパーチャ
ポイント及び歯質との接着性が高く且つ強度も高いため
(圧縮強さは110MPa程度、酸化亜鉛・ユージノー
ル系の根管充填用シーラー組成物の圧縮強さは10〜3
0MPa程度)、リーマーやファイルを使用して切削し
ながら除去することが非常に難しく、根管からのガッタ
パーチャポイントの除去を諦めて抜歯せねばならないこ
とがあったのである。更に、一般的な歯科用グラスアイ
オノマーセメントは、粉成分と液成分とで構成されてお
り、計量及び練和等の操作の煩雑さは勿論、粉と液とを
練和するには熟練を要するため練りムラが発生した場合
には部分的に流動性が悪化し根管の細部にまで行き渡ら
なかったり物性的にも劣る問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、前記
した従来技術の欠点を解消するため従来のグラスアイオ
ノマーセメントの優れた封鎖性や生体親和性を有しなが
ら、根管の再治療が必要なときには容易に根管から取り
除くことが可能であり、計量や練和操作が容易な根管充
填用グラスアイオノマー系シーラー組成物を提供するこ
とを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、根管充填用シーラーを2
ペースト状のグラスアイオノマー系の根管充填用シーラ
ー組成物とし、更にα−β不飽和カルボン酸の重合体と
反応しないポリマー及び/又は無機充填材を配合すると
グラスアイオノマーセメントの優れた特長を有しなが
ら、計量や練和操作が容易で且つ必要なときには根管か
ら除去することが容易な根管充填用グラスアイオノマー
系シーラー組成物を得ることが可能であることを究明し
て本発明を完成した。
【0009】
【発明の実施の形態】即ち本発明に係る根管充填用グラ
スアイオノマー系シーラー組成物は、第一ペースト1に
対して第二ペーストを重量比で0.5〜3の範囲内の所
定割合で混合して使用する根管充填用グラスアイオノマ
ー系シーラー組成物であって、第一ペーストが、α−β
不飽和カルボン酸の重合体:30〜70重量%と,α−
β不飽和カルボン酸の重合体と反応しないポリマー及び
/又はα−β不飽和カルボン酸の重合体と反応しない無
機充填材:10重量%以下と,残部の水とから成り、第
二ペーストが、フルオロアルミノシリケートガラス粉
末:50〜85重量%と,α−β不飽和カルボン酸の重
合体と反応しないポリマー及び/又はα−β不飽和カル
ボン酸の重合体と反応しない無機充填材:10重量%以
下と,水溶性の増粘剤:0.05〜5重量%と,残部の
水とから成り、両ペースト中のα−β不飽和カルボン酸
の重合体と反応しないポリマー及び/又はα−β不飽和
カルボン酸の重合体と反応しない無機充填材の合計量が
使用する際の混合物中に0.5重量%以上となるように
配合されていることを特徴とする根管充填用グラスアイ
オノマー系シーラー組成物であり、α−β不飽和カルボ
ン酸の重合体と反応しないポリマーはミツロウ,天然ガ
ッタパーチャ,カルナバワックス,カスターワックス,
セラック,ダンマルゴム,コーパルゴム,ポリイソプレ
ン,ポリイソプレン共重合体,ポリスチレンから選ばれ
る少なくとも1種であり、α−β不飽和カルボン酸の重
合体と反応しない無機充填材は珪藻土,タルク,パーラ
イトから選ばれる少なくとも1種であることが好ましい
のである。
【0010】本発明の第一ペーストで使用するα−β不
飽和カルボン酸の重合体は、従来のグラスアイオノマー
セメントに使用されていたα−β不飽和モノカルボン酸
又はα−β不飽和ジカルボン酸の重合体が特に限定され
ずに使用可能である。α−β不飽和カルボン酸の重合体
は、アクリル酸,メタアクリル酸,2−クロロアクリル
酸,3−クロロアクリル酸,アコニット酸,メサコン
酸,マレイン酸,イタコン酸,フマール酸,グルタコン
酸,シトラコン酸の中から選ばれた1種以上を含む共重
合体又は単独重合体であって重合可能なエチレン性不飽
和二重結合を含まない重量平均分子量3000〜400
00の重合体であることが好ましい。これらのα−β不
飽和カルボン酸の重合体に於いて3000未満の重量平
均分子量を有する重合体を使用した場合は、硬化組成物
の強度が低くなり易く、また歯質への接着力も低下する
傾向がある。40000を超える重量平均分子量を有す
る重合体を使用した場合は、練和時の稠度が大き過ぎて
練和が困難になる傾向がある。このようなα−β不飽和
カルボン酸の重合体の第一ペースト中の割合は30〜7
0重量%である。30重量%未満では歯科用グラスアイ
オノマーとしての特長である歯質接着性が低下し、70
重量%を超えるとペーストの粘度が高くなり練和及び操
作感が低下する。
【0011】本発明の第一ペーストで使用する水は後述
する第二ペースト中のフルオロアルミノシリケートガラ
ス粉末と第一ペースト中のα−β不飽和カルボン酸の重
合体との中和反応のため必要であり、第一ペースト中の
α−β不飽和カルボン酸の重合体と更に配合されること
があるα−β不飽和カルボン酸の重合体と反応しないポ
リマー及び/又はα−β不飽和カルボン酸の重合体と反
応しない無機充填材との残部であり、その配合割合が少
なすぎるとペーストの粘度が高くなりすぎ、多すぎると
歯質接着性が低下する。
【0012】第二ペーストで使用するフルオロアルミノ
シリケートガラス粉末は、具体的には特公平6−270
47号公報に開示されているようなシリカとアルミナを
主成分とし、それにフッ化カルシウム,フッ化アルミニ
ウム,リン酸アルミニウム等を混合して溶融し冷却した
後に粉砕するという公知のガラス粉末作製法により作製
したフルオロアルミノシリケートガラス粉末等を挙げる
ことができる。このフルオロアルミノシリケートガラス
粉末は、第二ペースト中に50〜85重量%の範囲で配
合される。50重量%未満では硬化体の物性が劣り、8
5重量%を超えると第二ペーストが堅くなり混合時の操
作性が悪化する。
【0013】本発明に係る根管充填用グラスアイオノマ
ー系シーラー組成物の第二ペースト中の水は、第二ペー
スト中のフルオロアルミノシリケートガラス粉末と後述
する水溶性の増粘剤と更に配合されることがあるα−β
不飽和カルボン酸の重合体と反応しないポリマー及び/
又はα−β不飽和カルボン酸の重合体と反応しない無機
充填材との残部であり、その配合割合が少なすぎるとグ
ラスアイオノマーセメント由来の特長である歯質接着性
が低下し、多すぎると硬化体の物性が低下する。
【0014】本発明に係る根管充填用グラスアイオノマ
ー系シーラー組成物では、第二ペーストを操作性の高い
ペースト状とすることを目的として水溶性の増粘剤を用
いる。本発明に用いる水溶性の増粘剤は物性に影響を与
えない程の僅かな量、即ち第二ペースト中に1重量%以
下、好ましくは0.4重量%以下の配合量であることが
必要である。具体的には1重量%水溶液としたときに温
度が25℃に於いてB型粘度計を用いて測定した値が5
00〜10000mPa・sとなる増粘効果を有する増
粘剤であることが好ましい。1重量%水溶液としたとき
に温度が25℃に於いてB型粘度計を用いて測定した値
が500mPa・s未満の増粘剤では少ない配合量で充
分な増粘効果を得難い傾向がある。一方、1重量%水溶
液としたときに温度が25℃に於いてB型粘度計を用い
て測定した値が10000mPa・sを超える増粘剤で
はペーストの練和性が低下する傾向がある。
【0015】このような本発明に使用する水溶性の増粘
剤としては、無機系,有機系のどちらを使用しても構わ
ず、例えば、カルボキシメチルセルロースカルシウム,
カルボキシメチルセルロースナトリウム,デンプン,デ
ンプングリコール酸ナトリウム,デンプンリン酸エステ
ルナトリウム,メチルセルロース,ポリアクリル酸ナト
リウム,アルギン酸,アルギン酸ナトリウム,アルギン
酸プロピレングリコールエステル,カゼイン,カゼイン
ナトリウム,ポリエチレングリコール,エチルセルロー
ス,ヒドロキシエチルセルロース,グルテン,ローカス
トビーンガム,ゼラチン等が挙げることができ、中でも
カルボキシメチルセルロースカルシウム,カルボキシメ
チルセルロースナトリウムが僅かな量でも増粘効果が高
く且つ安価であるために好ましい。これらの水溶性の増
粘剤は2種以上を混合して用いてもよいのは勿論であ
る。水溶性の増粘剤は第二ペースト中に0.05〜5重
量%の範囲で配合される。0.05重量%未満では増粘
剤による効果が得られず、5重量%を超えると硬化体の
物性が低下する傾向がある。
【0016】本発明に係る根管充填用グラスアイオノマ
ー系シーラー組成物に用いられるα−β不飽和カルボン
酸の重合体と反応しないポリマーとしては、セルロース
等の天然ポリマーや合成ポリマー等を示すことができ
る。更に詳細に述べると、天然ポリマーとしては、例え
ばセルロースアセテート,セルロイド,カルボキシメチ
ルセルロース,エチルセルロース,酢酸セルロース,プ
ロピオンセルロース,硝酸セルロース等の水不溶性のセ
ルロースが適しており、その他の天然ポリマーとして、
ミツロウ,天然ガッタパーチャ,カルナバワックス,カ
スターワックス,セラック,ダンマルゴム,コーパルゴ
ム,デンプン,ケラチン,アラビアゴム,エステルガ
ム,ガゼイン,木ロウ,ロジン,天然ゴム等が使用可能
である。
【0017】また合成ポリマーとしては、ポリイソプレ
ン,ポリブタジエン,ポリブチル,ポリクロロプレン,
アクリルゴム,ヒドリンゴム,ウレタンゴム,多硫化ゴ
ム,シリコーンゴム,フッ素ゴム等のゴム系ポリマー及
びその共重合体、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ
ブチレン等のオレフィン系ポリマー及びその共重合体、
ポリ(メタ)アクリル酸等のアクリル系ポリマー及びそ
の共重合体、ポリスチレン,ポリ(アクリロニトリル−
スチレン),ポリ(プタジエン−スチレン),ABS樹
脂等のスチレン系ポリマー及びその共重合体、ポリ塩化
ビニリデン,ポリ塩素化塩化ビニル,プロピレン塩化ビ
ニル共重合体等のビニル系ポリマー及びその共重合体、
ナイロン6,ナイロン66,ナイロン610,ナイロン
612,ナイロン11,ナイロン12,ナイロン46等
のアミド系ポリマー、ポリエチレンテレフタレート等の
不飽和ポリエステル樹脂、テトラフルオロエチレン,ト
リフルオロエチレン,ポリフッ化ビニリデン等のフッ素
系ポリマー及びその共重合体、その他ポリカーボネー
ト,ポリアセタール,ポリエーテルスルホン,ポリフェ
ニレンオキシド,ポリフェニレンスルファイド,ポリス
ルホンとその共重合体を挙げることができる。これらの
α−β不飽和カルボン酸の重合体と反応しないポリマー
は1種でも2種以上を混合して用いてもよく、各々の共
重合体を用いてもよい。
【0018】α−β不飽和カルボン酸の重合体と反応し
ない無機充填材は、生体に対して為害作用を示さなけれ
ば特に限定されないが、通常歯科材料で使用されている
珪藻土,タルク,パーライト,石英,クリストバライ
ト,溶融石英,二酸化チタン,ヒュームドシリカ等の無
機充填材が適しており、中でも比較的に無機充填材自体
が柔らかい珪藻土,タルク,パーライトが適している。
【0019】このようなα−β不飽和カルボン酸の重合
体と反応しないポリマー及び/又はα−β不飽和カルボ
ン酸の重合体と反応しない無機充填材は、硬化後の根管
充填用グラスアイオノマー系シーラー組成物の圧縮強さ
が10〜70MPaとなるようにその種類によって根管
充填用グラスアイオノマー系シーラー組成物の第一ペー
ストと第二ペーストの少なくとも一方に適宜配合され
る。硬化後の組成物の圧縮強さが10MPa未満では歯
質やガッタパーチャポイントとの接着性が劣る傾向があ
り、70MPaを超えるとリーマーやファイルで切削し
て除去することが難しくなる。なお、根管充填後の歯牙
には強度の高い歯科用補綴物が構築されるため根管充填
用グラスアイオノマー系シーラー組成物には高い強度は
必要なく、実際に現在広く使用されている酸化亜鉛・ユ
ージノール系の根管充填用シーラー組成物の強度は圧縮
強さで10〜30MPa程度である。従って、本発明に
係る根管充填用グラスアイオノマー系シーラー組成物の
強度は根管充填用シーラーとして充分機能できるもので
ある。
【0020】第一ペーストと第二ペーストとの少なくと
も一方に配合されるα−β不飽和カルボン酸の重合体と
反応しないポリマー及び/又はα−β不飽和カルボン酸
の重合体と反応しない無機充填材は、使用する際の第一
ペーストと第二ペーストとの混合物中に0.5重量%以
上となるように配合され、且つ第一,第二の各ペースト
中に配合される最大量は10重量%である。使用する際
の混合物中に0.5重量%未満の配合量では硬化後の根
管充填用グラスアイオノマー系シーラー組成物の圧縮強
さを低下させる効果が得られず、第一,第二の各ペース
ト中の配合量が10重量%を超えると各ペーストの練和
操作性が悪化してしまう。
【0021】α−β不飽和カルボン酸の重合体と反応し
ないポリマーは、根管内で安定であれば粉末状,液状の
何れの形態でも良いが、粉末状の場合には歯科で一般に
用いられている充填材の粒径である0.1〜30μmの
粉末状であることが好ましい。α−β不飽和カルボン酸
の重合体と反応しない無機充填材の形状も前記強度を得
るものであれば特に限定されないが、歯科で一般に用い
られている粒径である0.02〜30μmの粉末状の無
機充填材を使用することが好ましい。
【0022】本発明に係る根管充填用グラスアイオノマ
ー系シーラー組成物は、従来の酸化亜鉛・ユージノール
系根管充填用シーラー組成物と同程度の強度であること
から再度根管治療が必要となった場合には根管内からリ
ーマー・ファイル等を用いて容易に除去することが可能
である。更に、α−β不飽和カルボン酸の重合体と反応
しないポリマーとして特定のポリマーを用い、根管から
除去する際にはそのポリマーを溶解する溶剤でポリマー
を溶解することにより更に根管充填用グラスアイオノマ
ー系シーラー組成物の強度が下がり、根管内からの除去
を容易にすることができるのでより好ましい。例えば、
ミツロウはクロロホルムに可溶であり、ポリイソプレ
ン,ポリイソプレン共重合体,ポリスチレン,天然ガッ
タパーチャポイントはクロロホルム,ユーカリオイル,
リモネン,キシレン等に可溶であり、カルナバワック
ス,カスターワックスはクロロホルム,エタノール,エ
ーテル,リモネン,ユーカリオイルに、セラックはアル
コールやエステル類に、ダンマルゴムはクロロホルム,
ベンゼン,エーテルに、コーパルゴムはアルコールに可
溶であるためこれらのポリマーと溶剤とを用いることが
可能である。
【0023】本発明に係る根管充填用グラスアイオノマ
ー系シーラー組成物は、第一ペースト1に対して第二ペ
ーストを重量比で0.5〜3の範囲内の所定割合で混合
して使用するものである。第一ペースト1に対する第二
ペーストの混合比が0.5未満では硬化後の組成物の歯
質への接着性が低下し、3を超えると根管の封鎖性やペ
ーストの練和操作が悪化する。
【0024】なお、本発明に係る根管充填用グラスアイ
オノマー系シーラー組成物には必要に応じて通常用いら
れる無機イオン担持のゼオライト,シリカゲル,リン酸
ジルコニウム,酸化チタン等の無機系、スルホン誘導
体,イミダゾール誘導体等の有機系、茶カテキン,から
し油等の天然の抗菌剤、陰イオン,陽イオン,両性,非
イオンの各種界面活性剤、顔料等の着色剤を適宜配合す
ることもできる。
【0025】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。 <フルオロアルミノシリケートガラス粉末A>酸化アル
ミニウム22g,無水珪酸23g,フッ化カルシウム1
2g,リン酸カルシウム15g及びフッ化ストロンチウ
ム28gを乳鉢にて充分に混合・撹拌し、得られたバッ
チを磁器るつぼに入れ,電気炉にて約7℃/分の昇温速
度にて1200℃に昇温した。溶融時間として3時間係
留した後、融液を水中に流し出し急冷ガラスを得た。得
られたガラスを粉砕してフルオロアルミノシリケートガ
ラス粉末Aとした。この粉末の平均粒径は2.5μmで
あった。
【0026】<フルオロアルミノシリケートガラス粉末
B>酸化アルミニウム23g,無水珪酸31g,フッ化
カルシウム1g,クライオライト9g,リン酸アルミニ
ウム2g及びフッ化ストロンチウム34gを乳鉢にて充
分に混合・撹拌し、得られたバッチを磁器るつぼに入
れ,電気炉にて約7℃/分の昇温速度にて1200℃に
昇温した。溶融時間として3時間係留した後、融液を水
中に流し出し急冷ガラスを得た。得られたガラスを粉砕
してフルオロアルミノシリケートガラス粉末Aとした。
この粉末の平均粒径は2.5μmであった。
【0027】<フルオロアルミノシリケートガラス粉末
C>市販のグラスアイオノマーセメント用ガラス粉末
(商品名:フジI(粉末),株式会社ジーシー製)をフ
ルオロアルミノシリケートガラス粉末Cとした。
【0028】<実施例1〜8>表1に示す配合にて根管
充填用グラスアイオノマー系シーラー組成物を作製し
た。第一ペースト及び第二ペーストを表1に示した重量
比で計り採り、練和紙上でスパチュラを用いて15秒間
練和して以下の試験を行った。
【0029】比較例1 市販の酸化亜鉛・ユージノール系根管充填用シーラー組
成物として製品名「キャナルス」(昭和薬品化工株式会
社製)を用いた。各試験は使用説明書に基づいて粉と液
とを練和したものを用いて以下の試験を行った。
【0030】比較例2 市販のグラスアイオノマーセメント系の根管充填用シー
ラー組成物として製品名「ケタックエンド」(エスペ社
製)を用いた。各試験は製品の使用説明書に基づいて粉
と液とを練和したものを用いて以下の試験を行った。
【0031】<圧縮強度>練和後の試料を内径4mm,
高さ6mmの金属製割型に填入し、金属板にて上下を塞
ぎクランプで圧接・固定した。これを37℃,湿度10
0%にて保存し1時間後に硬化した試料を型より外し
た。得られた円柱状の試料を37℃の蒸留水に24時間
浸漬した。その後、万能試験機(商品名:オートグラ
フ,株式会社島津製作所製)にてクロスヘッドスピード
1mm/分の条件にて圧縮試験を行った。この結果を表
1に纏めて示す。
【0032】<根管封鎖性>抜歯後、10%ホルマリン
溶液中に保存された標準的なヒト上顎側切歯を試料と
し、切端を削除し髄室開拡後、通常の根管拡大操作で根
管形成を行った。その根管に根管充填用シーラー組成物
を塗布したガッタパ−チャポイント(製品名:ジーシー
ガッタパーチャポイント,株式会社ジーシー製)を側方
加圧充填法にて充填した。その試料を37℃恒温器内で
0.6%ロ−ダミン水溶液に7日浸漬後、歯牙を切断
し、根管壁と根管充填用シーラー組成物間に進入した色
素の長さを測定した。
【0033】<根管からの除去のし易さ>根管封鎖性と
同様の方法により根管充填を行った標準的なヒト上顎側
切歯について、根管拡大操作によりガッタパーチャポイ
ント及び根管充填用シーラー組成物をリーマー・ファイ
ルを用いて取り除き、除去のし易さを確認した。また、
実施例4〜8に関しては溶剤を塗布しながらガッタパー
チャポイント及び硬化した根管充填用グラスアイオノマ
ー系シーラー組成物をリーマー・ファイルを用いて取り
除いて根管壁からの除去のし易さを確認し、以下の基準
で評価した。 A:象牙質よりも切削抵抗が小さいか同程度なので、リ
ーマー・ファイルで容易に切削・除去できる。 B:切削抵抗がやや大きいが、リーマー・ファイルで切
削・除去できる。 C:リーマー・ファイルでは殆ど切削できないため除去
できない。
【0034】実施例1〜8から明らかなように、本発明
に係る根管充填用グラスアイオノマー系シーラー組成物
は、従来の根管充填用シーラー組成物と同等の封鎖性を
有しながらリーマー・ファイルで簡単に根管壁から削り
取って細部まで確実に除去することが可能であることが
確認できた。特に、実施例4〜8ではクロロホルム等の
溶剤により根管充填用グラスアイオノマー系シーラー組
成物中に含まれるポリイソプレン,天然ガッタパーチャ
ポイント等のポリカルボン酸と反応しないポリマーの成
分が溶解することにより、圧縮強度が或る程度高くても
切削時には強度を低下させて簡単に根管内から除去する
ことが可能であった。また、根管封鎖性に関しても従来
のグラスアイオノマーセメント系の根管充填用シーラー
と同等であることが確認できた。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】以上に詳述した如く本発明に係る根管充
填用グラスアイオノマー系シーラー組成物は、グラスア
イオノマーセメントの特長である生体親和性を有しなが
らペースト状であるため操作性が良く、ガッタパーチャ
ポイントと根管壁との双方に接着性があるため根管の封
鎖性に優れ、更に根管の再治療が必要なときには容易に
根管から取り除くことが可能であり、歯科医療に貢献す
る価値の非常に大きなものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 6/087 A61K 6/087 Fターム(参考) 4C089 AA07 BA04 BA11 BA13 BA14 BA16 BD08 BE01 BE02 BE13 BE14 BE15 CA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一ペースト1に対して第二ペーストを
    重量比で0.5〜3の範囲内の所定割合で混合して使用
    する根管充填用グラスアイオノマー系シーラー組成物で
    あって、第一ペーストが、α−β不飽和カルボン酸の重
    合体:30〜70重量%と,α−β不飽和カルボン酸の
    重合体と反応しないポリマー及び/又はα−β不飽和カ
    ルボン酸の重合体と反応しない無機充填材:10重量%
    以下と,残部の水とから成り、第二ペーストが、フルオ
    ロアルミノシリケートガラス粉末:50〜85重量%
    と,α−β不飽和カルボン酸の重合体と反応しないポリ
    マー及び/又はα−β不飽和カルボン酸の重合体と反応
    しない無機充填材:10重量%以下と,水溶性の増粘
    剤:0.05〜5重量%と,残部の水とから成り、両ペ
    ースト中のα−β不飽和カルボン酸の重合体と反応しな
    いポリマー及び/又はα−β不飽和カルボン酸の重合体
    と反応しない無機充填材の合計量が使用する際の混合物
    中に0.5重量%以上となるように配合されていること
    を特徴とする根管充填用グラスアイオノマー系シーラー
    組成物。
  2. 【請求項2】 α−β不飽和カルボン酸の重合体と反応
    しないポリマーが、ミツロウ,天然ガッタパーチャ,カ
    ルナバワックス,カスターワックス,セラック,ダンマ
    ルゴム,コーパルゴム,ポリイソプレン,ポリイソプレ
    ン共重合体,ポリスチレンから選ばれる少なくとも1種
    である請求項1に記載の根管充填用グラスアイオノマー
    系シーラー組成物。
  3. 【請求項3】 α−β不飽和カルボン酸の重合体と反応
    しない無機充填材が、珪藻土,タルク,パーライトから
    選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2に記載の
    根管充填用グラスアイオノマー系シーラー組成物。
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