JP2000213925A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP2000213925A
JP2000213925A JP11016975A JP1697599A JP2000213925A JP 2000213925 A JP2000213925 A JP 2000213925A JP 11016975 A JP11016975 A JP 11016975A JP 1697599 A JP1697599 A JP 1697599A JP 2000213925 A JP2000213925 A JP 2000213925A
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Takashi Katagiri
崇 片桐
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易・安価な構成により原点位置データを高
精度に得るとともに、アブソリュートエンコーダを兼用
させることを可能とする。 【解決手段】 内挿データから作成した高分解能インク
リメンタル信号(Am,Bm)に基づいて、原点位置デ
ータ(ZR)のパルス幅内又はその近傍において、前記
内挿データが特定の値となることを条件として狭小なパ
ルス幅を有する微細原点位置データ(Zm)を高精度に
得る位置信号処理回路を設けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の移動を検出
する検出器から位置信号を得るようにした位置検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】モータ等の各種装置に付設される位置検
出装置では、被検出体の移動量に応じて、例えばMR素
子等の検出素子から90度位相差を有する略正弦波状の
a相及びb相の各出力信号Va,Vbを得るとともに、
物体の1移動範囲内につき1回立ち上がるz相の出力信
号Vzを得ており、それらを入力とした波形整形回路に
よって矩形波A,B,Zの各信号を形成することによ
り、上記移動体の移動位置データを検出している。
【0003】従来より、このような位置検出装置におい
て、位置検出の分解能を向上させるための提案が種々な
されている。例えば、特許2741431号公報や、特
開昭64−49914号公報等に記載された各種装置で
は、上記a相及びb相の各出力をA/Dコンバータをそ
れぞれ通し、これにより得たA/D変換データに基づい
てROMテーブル内のアドレスを指定し内挿データを得
ている。そして、その内挿データに基づいて上記回転体
の1回転を例えば20分割して高分解能な位置検出を行
うようにしている。また、多回転量を求める場合には、
上位カウンタ値に対して上述した内挿データを連結す
る。このようなA/Dコンバータ及びROMテーブルを
用いた各提案によれば、検出素子や各種アナログ回路等
を増大させることなく、簡易な構成で、検出分解能を高
めることができる。
【0004】一方、原点位置を検出するz相の原点位置
データを高精度に得るようにした提案に関しては、ほと
んど見出すことはできないが、本願発明者が先に提案し
た特願平6−213169号明細書では、簡易な検出器
を用いることによってz相の原点信号Vzを比較的大き
なパルス幅の原点位置データZRとして得ておき、その
比較的大きなパルス幅を有する原点位置データZRとと
もに、多相化したインクリメンタル信号と、m倍にてい
倍したインクリメンタル信号とをAND回路に用い、そ
れによって、狭小なパルス幅を有する微細な原点位置デ
ータZmを得るようにしている。このような装置によれ
ば、安価な構成で検出精度を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この提
案装置においても、インクメンタル信号のてい倍率を上
げるために、MRセンサや波形整形回路が複雑化する等
の理由から、製品がコスト高になるという傾向がなお存
在する。
【0006】そこで本発明は、さらに簡易・安価な構成
で、原点位置データを高精度に得ることができるように
した位置検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明では、物体の移動を検出する検出
器から得る90度位相の2相正弦波信号(Va,Vb)
を入力とし、上記2相正弦波信号(Va,Vb)の1周
期内を内挿して内挿データを得る内挿回路と、上記物体
の移動範囲内について少なくとも1回立ち上がるように
前記検出器から出力される原点信号(Vz)を入力と
し、比較的大きなパルス幅を有する原点位置データ(Z
R)を得る原点パルス発生回路と、上記原点位置データ
(ZR)のパルス幅内又はその近傍において、前記内挿
データが特定の値となることを条件として狭小なパルス
幅を有する微細原点位置データ(Zm)を得る位置信号
処理回路と、を備えている。
【0008】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1記載の位置検出装置に加えて、原点位置データ(Z
R)と内挿データの特定の値との論理積に基づいてより
微細原点位置データ(Zm)を作成する回路を有する。
【0009】さらに、請求項3記載の発明では、上記請
求項1記載の位置検出装置に加えて、2相正弦波信号
(Va,Vb)に基づいて、当該2相正弦波信号(V
a,Vb)より周期が短い微細な2相インクリメンタル
信号(Am,Bm)を作成する回路と、上記2相インク
リメンタル信号(Am,Bm)の変化点の数をカウント
するカウンタと、求めるべき微細原点位置データ(Z
m)の変化点を内挿データから算出する演算回路と、前
記カウンタにおけるカウンタ値と、前記演算回路の算出
値とを比較して微細原点位置データ(Zm)を作成する
回路と、を備えている。
【0010】このような各発明によれば、簡易・安価な
構成で、原点位置データが高精度に得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて動作とともに説明するが、以下の実施形態で
は、被検出体の移動体としてモータに連結された磁気ド
ラムを採用しており、その磁気ドラムの回転検出には、
当該磁気ドラムに近接して対向配置されたMR素子を用
いることとする。このような位置検出装置の構成は周知
であるので、当該位置検出装置全体の配置関係に関する
説明は省略することとし、以下、MR素子以降の実施形
態を、動作とともに説明する。
【0012】まず、図1に示されている第1の実施形態
においては、MR素子1から、略正弦波状の90度位相
のa相及びb相の位置信号Va,Vb(図2(a)参
照)と、1回転につき1回立ち上がるz相の原点信号V
z(図2(e)参照)とを得ているが、そのうちの略正
弦波状のa相及びb相の各位置信号Va,Vbは、一対
の増幅器2,3をそれぞれ通した後、A/Dコンバータ
4,5により信号変換される。このときの上記各A/D
コンバータ4,5としては高速対応のものが用いられて
おり、サンプリング周期タイマ6から発せられるサンプ
リングクロック信号(図2(g)参照)に対して内挿デ
ータの抜けを生じることなく、当該各A/Dコンバータ
4,5からのA/D変換データが、ROM内に内蔵され
たルックアップテーブル7に送られる。
【0013】そして、例えば特開平8−201110号
公報記載の装置と同様にして、上記ルックアップテーブ
ル7内のアドレスが前記A/D変換データに基づいて指
定され、内挿データ作成部8において高分解能な内挿デ
ータ(図2(f)参照)が一定周期毎に生成される。こ
の高分解能な内挿データのうちの下位2ビットのバイナ
リデータは、AmBm作成部9において、次の表1のよ
うに変換され、それによって、高分解能化されたA相,
B相の2相インクリメンタル信号Am,Bm(図2
(i),(j)参照)が得られるようになっている。
【表1】
【0014】なお、図2(b),(c)に示された各信
号AR,BRは、上記a相及びb相の各位置信号Va,
Vbを、次に説明するz相の原点信号Vzと同様にして
波形整形した場合における比較的幅広のパルス幅を有す
る仮想波形信号を表している。
【0015】上述したz相の原点信号Vzは、図1に示
された波形整形器10によって所定の閾値(図2(e)
参照)と比較され、これにより比較的大きなパルス幅を
有する原点位置データZR(図2(d)参照)が得られ
る。この原点位置データZRはフリップフロップ回路1
1に送られ、上述したサンプリング周期タイマ6からの
サンプリングクロック信号(図2(g)参照)に同期し
た一定周期毎に、上記フリップフロップ回路11内に記
憶される。
【0016】また、上述したようにして一定周期毎に生
成された内挿データ(図2(f)参照)は、最大値検出
回路12及びゼロ値検出回路13に入力され、当該内挿
データが最大値又はゼロとなったときに、上記各最大値
検出回路12及びゼロ値検出回路13の各出力がそれぞ
れアクティブ状態になされる。これら最大値検出回路1
2及びゼロ値検出回路13からの両出力は、OR回路1
4により論理和が採られて、そのOR回路15からの出
力がAND回路15に印加される。
【0017】さらに、上記AND回路15には、上述し
たフリップフロップ11からの一定周期毎の原点位置デ
ータZRが出力され、上記最大値検出回路12及びゼロ
値検出回路13の両出力との論理積が採られる。これに
よって、上記原点位置データZR(図2(d)参照)の
パルス幅内で、前記内挿データ(図2(f)参照)が特
定の値(最大値又はゼロ)となったときに、狭小なパル
ス幅を有する微細化された原点位置データZm(図2
(h)参照)が、上記AND回路15から得られる。
【0018】このようにして得られた高分解能なA相,
B相の各位置信号Am,Bm(図2(i),(j)参
照)、及び微細化された原点位置データZm(図2
(h)参照)は、RS422ラインドライバ16,1
7,18から、必要な制御装置に送信される。
【0019】次に、図3、図4及び図5に示された第2
の実施形態は、中速対応のA/Dコンバータを用いた場
合、或いはモータが高速回転を行う場合に関するもので
あって、サンプリング周期タイマ26からのサンプリン
グクロック信号m−1,m,・・・(図4(f)参照)
の周期は相対的に長く設定されており、上述した実施形
態におけるa相及びb相の各位置信号Va,Vbに関す
る幅広パルスの仮想波形信号AR,BRの周期に対して
約半分程度に設定されている。そして、内挿データへの
サンプリングは、少なくとも内挿分割数の半分未満、す
なわち内挿データの最大値に1を加えた値の半分((内
挿最大値+1)/2)未満毎に行われる。
【0020】まず、図3に示されているように、微細化
前の原点信号ZR(図4(d)参照)は、微細化前のA
R信号(図4(b)参照)とともにAND回路21に入
力されて論理和がとられ、そのAND回路21からの出
力信号ZR・AR(図4(g)参照)がZhold回路
22に入力されるとともに、当該Zhold回路22に
対して、上記サンプリング周期タイマ26からのサンプ
リングクロック信号(図4(f)参照)が入力される。
なお、本実施形態においては、位置信号Vaが、図示さ
れていない波形整形回路に入力され、パルス信号ARが
出力されるようになっている。
【0021】そして、特に図5に示されているように、
上記信号ZR・AR(図5(a)参照)のハイ状態がサ
ンプリング周期の間にあった場合には(図中の状
態)、上記Zhold回路22からの出力(図5(c)
参照)は、サンプリング周期の一周期分にわたってハイ
状態が延長される。また、上記信号ZR・AR(図5
(a)参照)のハイ状態が1回サンプリングされた後に
は(図中参照)、上記Zhold回路22からの出力
(図5(c)参照)が、サンプリング周期の二周期分に
わたってハイ状態が拡大延長され、それによってサンプ
リング抜けがないように構成されている。
【0022】図3に戻って、上記Zhold回路22か
らの出力(図4(h)参照)は、Zm作成用AmBm作
成クロックカウンタ23に出力され、上記Zhold回
路22からの出力がローの場合にはカウンタがクリアさ
れ、Zhold回路22からの出力がハイの時からカウ
ンタイネーブルとなってAmBm作成部24からのクロ
ック信号(図4(i)参照)のカウントが開始され、図
4(j)のようにしてカウント動作が行われる。上記A
mBm作成部24からのAmBm作成クロックは、例え
ば特願平6−213169号明細書中に記載されたもの
と同様であって、特に同明細書中の図5(p)のAmB
m相発生回路入力に相当している。
【0023】上記AmBm作成クロックは、a相及びb
相の各位置信号Va,Vbに基づいて作成される。すな
わちまず、a相及びb相の各位置信号Va,Vbに一定
周期毎に内挿データ作成部25で作成された内挿データ
が、右シフト回路27に送られる。一方、図示を省略し
たマイコン内のEEPROMから送出される分解能情報
が書き込まれた分解能設定レジスタ28からは、シフト
桁数設定信号が上記右シフト回路27に入力され、その
桁数分だけ内挿データの右シフトが行われる。このと
き、1ビット分がシフトされると、1回転あたりのエン
コーダ出力のパルス数は1/2となる。
【0024】このようにして右シフトされた内挿データ
は、上述したサンプリング周期タイマ26からのサンプ
リングクロック信号(図4(f)参照)に基づいた一定
の周期毎に、新データバッファ30及び旧データバッフ
ァ31に逐次移動して記憶され、図4(f)中の符号m
に対応するタイミングで上記新データバッファ30から
内挿データABS(m)が出力されるとともに、同じく
図4(f)の符号mに対応するタイミングで上記旧デー
タバッファ31から内挿データABS(m−1)が出力
され、これら内挿データABS(m)及び内挿データA
BS(m−1)が第1減算器32に出力される。また、
上記ABS(m−1)は、第2減算器33にも出力され
る。
【0025】そして、上記第1減算器33においては、
図4(e)で示されているように、内挿データがオーバ
ーフローするので、内挿データの最大値に1を加えてA
BS(m)とし、それからABS(m−1)を引くこと
によりΔABS(m)が算出される。このΔABS
(m)は、サンプリング周期毎に得られ、そのΔABS
(m)に基づいて、例えば特願平6−213169号明
細書に記載されているものと同様のA,B相再生方法を
用いることによって、上記AmBm作成部24において
高分解能な2相インクリメンタル信号Am,Bmの各信
号が生成される。また、このAmBm作成部24から
は、上述したようなAmBm作成クロック信号(図4
(i)参照)が、Zm作成用AmBm作成クロックカウ
ンタ23に出力され、図4(j)のようにカウント動作
が行われる。
【0026】一方、上記内挿データの最大値(図4
(e)参照)は、右シフト回路34に送出され、そこ
で、エンコーダ分解能に応じた右シフトが行われて第2
減算器33に入力される。上記第2減算器33には、前
記旧データバッファ31からの内挿データABS(m−
1)が入力され、上記内挿データがABS(m−1)分
だけ減じられることによりZMRISE(m)(図4
(e)参照)が算出される。この差分としてのZMRI
SE(m)は、サンプリングのタイミング(m−1)で
の内挿データ値から内挿データの最大値までの値である
から、これによって、サンプリングタイミング(m−
1)から微細原点データZmが立ち上がるべき位置が判
明する。
【0027】さらに、本実施形態では、微細原点データ
Zm信号のパルス幅が内挿データに換算したときに2つ
分あることから、上述したようにして得られたZMRI
SE(m)は加算器35に入力されて2が付加され、そ
れによって、上記Zm信号の立ち下がり位置が得られ
る。なお、Zm信号のパルス幅が内挿データに換算した
とき4つ分ある場合には、減算器33で(最大値−1)
から引いて得られたZMRISE(m)が加算器35に
入力され4が付加される。
【0028】そして、上述したZm作成用AmBm作成
クロックカウンタ23からのカウンタ値、及び上記ZM
RISE(m)の値は、セット用比較器36に出力され
て比較され、両値が一致していれば出力がハイとなっ
て、次段のRSフリップフロップ37でZmが立ち上げ
られる。同様にして、Zmの立ち下がり位置を表す加算
器35からの(ZMRISE(m)+2)の値が、リセ
ット用比較器38でカウンタ値と比較され、両値が一致
していれば出力がハイとなって、次段のRSフリップフ
ロップ37がリセットされる。このようにして微細化さ
れたZm信号が得られる。
【0029】一方、図6、図7、図8及び図9に示され
ている第3の実施形態は、さらに低速なA/Dコンバー
タを使用した場合、或いはモータの回転速度がさらに上
げられて、MR素子1からのa相及びb相の各出力V
a,Vbの周波数が相対的に高くなった場合に関するも
のであって、入力信号の条件としては、 1回転中における信号AR,BRのパルス数が102
4や2048等の2(nは自然数)となっているこ
と、 サンプリング周期がAR信号の複数周期にまたがる場
合があること、 内挿分割値が2(lは自然数)、すなわち内挿デー
タの最大値が全桁1でとなる値であること、がある。
【0030】上述した第2の実施形態に対応する各部を
同一の符号で表した図6において、相違点を説明する
と、まず、図示を省略した波形整形器からの出力信号A
R,BRは、上位カウンタ41に印加されており、そこ
で信号BRについてのカウント値が得られる。その上位
カウンタ41には、バックアップ用電池42が付設され
ており、図9に示されているように、5Vの通常電源が
OFF状態となっていてもそのときのカウンタ値が保持
される構成になされている。
【0031】図6に戻って、上記上位カウンタ41に
は、カウンタ値を初期化するための上位カウンタ初期化
回路43が付設されている。この上位カウンタ初期化回
路43には、ZR,BRの各信号(図7(b),(c)
参照)が入力されており、上記通常電源がON状態とな
っている場合に、最初の1回目にZR信号がハイとなっ
たときのBR信号の立ち上がりでカウンタ値がすべて0
になされ、或いは逆回転の場合には、BR信号の立ち下
がりでカウンタ値がすべて1になされるように初期化が
行われる。
【0032】一方、a相及びb相の各位置信号Va,V
bに基づいて、内挿データ作成部25において位置信号
Vbの1周期内の位置を表す内挿データ(図7(e)参
照)が作成されるとともに、上記上位カウンタ41にお
いて位置信号Vbの周期の数を表す上位カウンタ値が得
られる。これらの内挿データ及びカウンタ値は、位置デ
ータ連結回路45に入力され、そこで、上位カウンタ値
を上位桁とし、内挿データを下位桁とするようにして連
結が行われることによって、微細な位置データ(図7
(f)参照)が得られる。
【0033】このとき、サンプリング周期の間隔内に位
置信号Vbの1周期分は入るが2周期分は入らない場合
には、内挿データのオーバーフローが2回発生する可能
性があることから、上記連結データのうちの内挿データ
のビット数に対して、その上位に2ビットあれば十分で
ある。
【0034】また、連結データの立ち下がりの位置で
は、上位カウンタ41がすべて0となるように初期化さ
れているとともに、内挿データも0となるように分割さ
れており、これにより連結データはすべて0となる。一
方、BR信号が立ち下がる直前における上位データはす
べて1であり、内挿データは、2分割(lは自然数)
されているので最大値である全桁が1の値となってい
る。従って、そのときの連結データはすべて1となる。
加えて、1回転あたりの信号AR,BRのパルス数は2
(nは自然数)であるので、もう1回転してもこの位
置での連結データはすべて1となる。
【0035】つまり、連結により生成された連結データ
(図7(f)参照)は、内挿データ(図7(e)参照)
と桁数が異なるだけで、BR信号の立ち下がり前後です
べて1からすべて0に変化する動作に関しては上述した
第2実施形態と同様になる。従って、微細原点データZ
mの作成動作も、上述した第2実施形態と同様である。
この関係が、例えば図8に示されている。なお、新旧デ
ータバッファ30,31からの出力信号ABS(m)及
びABS(m−1)のデータ幅、すなわちビット幅が、
図8中のビット幅Dであれば前述した第2の実施形態の
場合となり、ビット幅が(D+1)以上であれば第3の
実施形態の場合となる。
【0036】またこのとき、上位カウンタ41及びその
入力信号生成部、すなわちMR素子、波形整形器がバッ
プアップされていれば、図8のように多回転部を含む十
分なカウンタ桁数を備えることによって、上位カウンタ
41に、多回転アブソリュート情報を記憶させることが
できる。従って、通常電源のON時に、内挿データを作
成し、右シフト後の値をパラレル・シリアル変換器にて
シリアル信号として送出させるように構成すれば、上述
した微細Zm信号の生成装置をアブソリュートエンコー
ダとしても兼用させることが可能となる。
【0037】さらに、図10及び図11にかかる第4の
実施形態は、基本的には上述した第3の実施形態と同様
であるが、1回転あたりの信号AR,BRのパルス数が
(nは自然数)の場合のみならず、そうでない場合
にも適用可能となっている。
【0038】すなわち、AND回路21からの出力信号
AR・ZRを受けるAR・ZR立上りホールド部51に
は、上位カウンタ41からのカウンタ値が常時入力され
ており、図11のようにAND回路21からのAR・Z
R出力信号の立ち上がりで、上位カウンタ値が図11
(e),(f)のようにしてホールドされ、そのホール
ド値が、図11(h)のようにZRPOS(l)になさ
れる。なお、このときの「l」は、サンプリング(図1
1(g)参照)のmとは異なるタイミングを表すものと
して使用されている。このとき、上位カウンタ41は、
BR信号の変化点をカウントする2てい倍カウンタであ
るため、信号ARの変化点に同期したAR・BR信号の
ホールドタイミングで不正確な値を取り込む心配はな
い。
【0039】上記AR・ZR立上りホールド部51から
の出力ZRPOS(l)は、Zm立上計算部52に発せ
られ、そこで、分解能設定レジスタ28からの内挿分割
数及び旧データバッファ31からのABS(m−1)信
号に基づいて、Zm信号の立ち上がり位置が以下のよう
にして演算される。
【0040】まず、図11(f)のように、ZRPOS
(l)から、ABS(m−1)の上位カウンタ41に相
当する上位桁が引かれることによって、ZMRISEH
(m)が得られる。そして、図11(f)の1ステップ
が内挿分割値の半分の重みを有することから、Zm信号
の立ち上り位置は、(m−1)のサンプリング位置から
概ね、 (ZMRISEH(m)×分割数)/2 の近辺にあることとなる。
【0041】内挿データの分解能でより正確に求める
と、図11(f)の波形の下に示されているように、 (ZMRISEH(m)+2)×分割数/2−1+オフ
セット となるが、使用可能なデータを用いて書き直すと、 (ZRPOS(l)−ABS(m−1)の上位+2)×
分割数/2−1+ABS(m−1)の下位 となり、これによってZm信号の立ち上り位置を、内挿
データの分解能で求めたZMRISE(m)が得られ
る。そして、そのZMRISE(m)が用いられること
によって、上述した実施形態と同様な微細原点位置デー
タZm信号が出力される。
【0042】以上、本発明者によってなされた発明の実
施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0043】例えば、ZR信号のある位置と内挿データ
の特定の値でZm信号を発生させる場合において、上述
した第1実施形態では、内挿データの特定の値を最大値
か0としているが、その内挿データの特定の値は、以下
のような他の値であってもよい。 最大値のみを採用し、内挿データの1区間のみのZm
をハイとする。 最大値、最大値−1、或いは0か1を採用して、内挿
データの4区間分のZmをハイとする。 内挿データの中央値(最大値+1)/2、(最大値+
1)/2−1を採用する。この場合の波形が図12に示
されている。 AR信号をAND回路に入力させることにより得る、
ZR・AR・(最大値又は0)信号を採用する。
【0044】また、本発明におけるZR信号は、BR信
号のハイに同期させるように構成することも可能であ
る。さらに本発明は、ロータリエンコーダのみならず、
リニアエンコーダにも適用可能である。さらにまた、内
挿データの作成方法としては、多種多様な方法を採用す
ることができる。
【0045】一方、上述した各実施形態では、内挿デー
タ及び上位カウンタがアップダカウントされる場合であ
るが、ダウンカウントの場合、すなわち検出対象物体が
逆方向に移動した場合であっても同様にして適用するこ
とができる。
【0046】さらに、図13のように、位置検出器60
からアナログ信号Va,Vb,Vzを出力させて、それ
をケーブル経由により所定の制御装置61に入力させ、
当該制御装置61の中でZm信号を同様にして作成する
ようにすることも可能である。
【0047】さらにまた、図14のようにして、位置検
出装置70から中間データをケーブル伝送するようにし
てもよい。すなわち、Am,Bm,Zmを作成するため
に必要な中間データ、すなわちZR有りの信号、ΔAB
S(m)、ZMRISE(m)を位置検出装置70内で
作成して、受信側の制御装置71に伝送し、その制御装
置71の内部で、Am,Bm,Zmを作成してもよい。
図13,図14にシメされているように、制御装置側に
Am,Bm,Zm作成回路がある場合は、それらを利用
する後段の回路を含めて、一つのICで構成してもよ
い。
【0048】また、上述した各実施形態では、Am,B
m作成クロック毎にAm又はBm毎にAm又はBmのい
ずれかが変化しているが(図7(i)参照)、図15に
示されているように、Am,Bm作成クロック毎にA
m,Bmを変化させることなく、間引きしてAm,Bm
作成クロックの2パルスの1回毎にAm,Bmを変化さ
せるようにしてもよい。この場合には、Am,Bmの変
化点の2倍の分解能のクロックでカウントさせることが
可能である。
【0049】また、上述した各実施形態では、原点位置
データZRのパルス幅内で微細位置データZmを作成し
ているが、その原点位置データZRがローであるハイの
近傍に微細位置データZmを作成してもよい。例えば、
ある片方の移動方向時の原点位置データZRが立ち下が
った次の信号BRの立ち下がりの位置がハイとなる微細
位置データZmを作成することも可能である。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、内挿
データから作成した高分解能インクリメンタル信号に基
づいて、簡易・安価な構成により原点位置データを高精
度に得ることができるとともに、上位カウンタをバック
アップすることによってアブソリュートエンコーダを兼
用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる高速サンプリング可能な位置検
出装置の実施形態における構成を表したブロック線図で
ある。
【図2】図1にかかる位置検出装置による信号作成手順
を表したタイミングチャート図である。
【図3】本発明にかかる中速サンプリングを行う位置検
出装置の実施形態における構成を表したブロック線図で
ある。
【図4】図3にかかる位置検出装置による信号作成手順
を表したタイミングチャート図である。
【図5】図3にかかる位置検出装置による信号ホールド
の手順を表したタイミングチャート図である。
【図6】本発明にかかる低速サンプリングを行う位置検
出装置の実施形態における構成を表したブロック線図で
ある。
【図7】図6にかかる位置検出装置による信号作成手順
を表したタイミングチャート図である。
【図8】図6にかかる位置検出装置による連結データの
例を表した模式図である。
【図9】図6にかかる位置検出装置におけるバックアッ
プ状態を表したタイミングチャート図である。
【図10】本発明にかかる低速サンプリングを行う位置
検出装置の他の実施形態における構成を表したブロック
線図である。
【図11】図10にかかる位置検出装置による信号作成
手順を表したタイミングチャート図である。
【図12】内挿データの中央値等に基づいてZm信号を
作成する他の実施形態を表したチャート図である。
【図13】位置検出器にケーブル接続された制御装置内
でZm信号を作成する他の実施形態を表したブロック線
図である。
【図14】位置検出器にケーブル接続された制御装置内
でZm信号を作成する更に他の実施形態を表したブロッ
ク線図である。
【図15】Am,Bm作成クロックの他の実施形態を表
したタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1 MR素子 2,3 増幅器 4,5 A/Dコンバータ 6 サンプリング周期タイマ 7 ルックアップテーブル 8 内挿データ作成部 9 AmBm作成部 10 波形整形器 11 フリップフロップ回路 12 最大値検出回路 13 ゼロ値検出回路 15 AND回路 16,17,18 RS422ラインドライバ 26 サンプリング周期タイマ 21 AND回路 22 Zhold回路 23 Zm作成用AmBm作成クロックカウンタ 24 AmBm作成部 25 内挿データ作成部 30 新データバッファ 31 旧データバッファ 32 第1減算器 33 第2減算器 34 右シフト回路 35 加算器 36 セット用比較器 37 RSフリップフロップ 38 リセット用比較器 41 上位カウンタ 42 バックアップ用電池 43 上位カウンタ初期化回路 45 位置データ連結回路 51 AR・ZR立上り位置ホールド部 52 Zm立上り計算部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体の移動を検出する検出器から得る9
    0度位相の2相正弦波信号(Va,Vb)を入力とし、
    上記2相正弦波信号(Va,Vb)の1周期内を内挿し
    て内挿データを得る内挿回路と、 上記物体の移動範囲内において少なくとも1回立ち上が
    るように前記検出器から出力される原点信号(Vz)を
    入力とし、比較的大きなパルス幅を有する原点位置デー
    タ(ZR)を得る原点パルス発生回路と、 上記原点位置データ(ZR)のパルス幅内又はその近傍
    において、前記内挿データが特定の値となることを条件
    として狭小なパルス幅を有する微細原点位置データ(Z
    m)を得る位置信号処理回路と、を備えたことを特徴と
    する位置検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の原点位置データ(ZR)
    と内挿データの特定の値との論理積に基づいて、微細原
    点位置データ(Zm)を作成する回路を有することを特
    徴とする位置検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の2相正弦波信号(Va,
    Vb)に基づいて、当該2相正弦波信号(Va,Vb)
    より周期が短い微細な2相インクリメンタル信号(A
    m,Bm)を作成する回路と、 上記2相インクリメンタル信号(Am,Bm)の変化点
    の数をカウントするカウンタと、 求めるべき微細原点位置データ(Zm)の変化点を内挿
    データから算出する演算回路と、 前記カウンタにおけるカウンタ値と、前記演算回路の算
    出値とを比較して微細原点位置データ(Zm)を作成す
    る回路と、を備えたことを特徴とする位置検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009036760A (ja) * 2007-07-06 2009-02-19 Victor Co Of Japan Ltd 原点検出装置及び原点検出方法
KR20190047081A (ko) 2016-10-25 2019-05-07 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 증분형 인코더의 펄스화 변환 장치 및 펄스화 변환 방법

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