JPH08201110A - 内挿装置 - Google Patents

内挿装置

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JPH08201110A
JPH08201110A JP1298595A JP1298595A JPH08201110A JP H08201110 A JPH08201110 A JP H08201110A JP 1298595 A JP1298595 A JP 1298595A JP 1298595 A JP1298595 A JP 1298595A JP H08201110 A JPH08201110 A JP H08201110A
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quadrant
data
signal
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JP1298595A
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Shigeru Ishimoto
茂 石本
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Sony Magnescale Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ルックアップ・テーブルを用いる内挿装置に
おいて、ルックアップ・テーブルに記憶するデータの量
を減らすこと。 【構成】 移動体の変位等の検出信号をディジタル化し
た信号値(103,104)の最上位ビットからその信
号の1周期を4象限に分割したどの象限に対応するかを
識別し、それ以外のビットでアドレス指定して(10
5)ルックアップ・テーブル(106)から1象限分の
内挿データを読み出し、これを各象限に合うようにデー
タ値の入れ替え、反転を行う補正回路(107)に送っ
て補正された出力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば工作機械や産業機
械、精密測長、測角装置等に用いられるリニヤーエンコ
ーダやロータリーエンコーダの内挿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リニヤーエンコーダやロータリーエンコ
ーダの90°位相の異なる2相信号内挿回路で100分
割以上の様な高内挿を得るには、平衡変調器を用いて、
位相変調信号を得て、内挿する方法(特公平5−183
64号公報参照)、A/D変換器とディジタルコンピュ
ータとを組み合わせてarctanを計算し、内挿する
方法、A/D変換器とルックアップ・テーブルによる内
挿方法(特開昭49−106744号公報参照)、更に
は、専用の極座標変換IC(PDSP16330:19
87年5月発売 英国プレシー社製)を使った内挿方法
等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】位相変調信号で内挿す
る場合、平衡変調するキャリア周波数の分割数倍もの比
較的高い周波数の内挿クロックが必要で高速のロジック
回路が必要になる。また、応答周波数が平衡変調するキ
ャリア周波数の±5%位までしか取れず高内挿・高速応
答には不向きである。
【0004】A/D変換器を使った内挿法は、一般にデ
ィジタルコンピュータで、arctanを計算して分割
する方法が知られているがリアルタイム処理を行うのに
は適しておらず、従って、制御用途には不向きであっ
た。
【0005】ルックアップ・テーブルを使う場合は、A
/D変換器のデータをそのままxy平面のx,yに対応
するアドレスに入力しているため、1周期分の内挿デー
タを保持する必要性があり、高分解能を得るには大きな
容量を必要とするため、コスト負担が大きかった。
【0006】本発明は、従来のルックアップ・テーブル
を使う内挿装置において、ルックアップ・テーブルのた
めのデータROMの記憶容量を小さくしてコストを下
げ、かつ、高分解能の内挿装置を得ることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明によれば、変位検出器から供給される、変
位量の位置の関数として周期的に変化する振幅を有し位
相差が90°異なる2つの周期性アナログ信号を内挿す
る内挿装置であって、上記アナログ信号の振幅をディジ
タル信号に変換するアナログ・ディジタル変換手段と、
上記アナログ信号をxy平面に配置した時にできるリサ
ージュ上の1つの象限に対応する内挿データを記憶させ
たルックアップ・テーブルと、該ルックアップ・テーブ
ルの記憶内容を使って、残りの他の象限の内挿データを
得るために、上記ディジタル信号の最上位ビット又は符
号ビットの論理値0、1を識別し、その識別結果に応じ
て上記最上位ビット又は符号ビットを除いた部分のディ
ジタル信号を反転又は非反転とし、かつ、2つのディジ
タル信号を入れ替えることができる象限変換手段とを備
えた内挿装置を提供する。この内挿装置において、前記
ルックアップ・テーブルに予め記憶された内挿データ
が、変位検出器から供給される周期性アナログ信号の周
期を16の倍数に分割した小さい周期の2ビットグレー
コード(A/B相)信号とすることができる。
【0008】また、この内挿装置において、前記ルック
アップ・テーブルに予め記憶された内挿データが、変位
検出器から供給される周期性アナログ信号の周期を8の
奇数倍に分割した小さい周期の2ビットグレーコード
(A/B相)信号であり、前記象限変換手段により、前
記象限中の隣接する象限では上記2ビットグレーコード
信号が反転して出力されるようにルックアップ・テーブ
ルの読み出し制御をするようにすることができる。
【0009】更に、この内挿装置において、前記ルック
アップ・テーブルに予め記憶された内挿データが、変位
検出器から供給される周期性アナログ信号の周期を4の
奇数倍に分割した小さい周期の2ビットグレーコード
(A/B相)信号であり、前記象限変換手段により、前
記象限中の隣接する象限では上記A相およびB相の2ビ
ットグレーコード信号の一方が他方の前回値と入れ替わ
り、他方が上記一方の前回値の反転信号と入れ替わるよ
うにルックアップ・テーブルの読み出し制御をすること
ができる。また、上述の内挿装置に於いて、前記ルック
アップ・テーブルに予め記憶された内挿データが、変位
検出器から供給される周期性アナログ信号の周期を夫々
16の倍数、8の奇数倍、および4の奇数倍に分割した
小さい周期の2ビットグレーコード信号からなる3組の
データを備え、選択信号によって、1組の内挿データを
選択できるようにすることができる。
【0010】更に、上述の内挿装置に於いて、前記ルッ
クアップ・テーブルから得られるデータに象限の位置に
より分割数の1/4,1/2,3/4の値をオフセット
値として加算する加算器を備えた内挿装置を提供する。
【0011】この装置に於いて、前記加算器から出力デ
ータを各サンプリング毎に保持し、前回値と今回値の差
を得るための差分値生成回路を設けることができる。更
に、前記差分値生成回路の出力データを2相のパルス列
に変換するA/B相変換器を設けることもできる。
【0012】
【作用】変位検出器から供給され、A/D変換器でディ
ジタル化された信号の1/4周期分について内挿データ
を記憶しておくだけで良いので、同一分解能の内挿を行
う場合にはROMの記憶容量を小さくすることができ、
同一記憶容量にする場合には分解能の高い内挿装置を得
ることができる。1象限分の内挿データを使って、他の
象限の内挿データを得るのに簡単な反転操作や入れ替え
操作で実施できるので、回路構成が簡単であり、高速で
実時間処理のできる装置が得られる。
【0013】
【実施例】本発明の内挿装置においては図1に示すとお
り、A/D変換器から供給されるデータを直接内挿用ル
ックアップ・テーブルに入力しないで、まず、A/D変
換器から得られたデータの最上位のビット又は符号ビッ
トを用いて、そのデータが表すxy座標上の象限の検出
を行い、ルックアップ・テーブルを一つの象限(例えば
第1象限)の内挿データで全象限を代用できるように、
次象限によりデータ値の増減方向を変え、どの象限にお
いてもルックアップ・テーブルのアドレスの増減方向に
合わせ、必要に応じて象限毎にオフセットを加算し内挿
データを得るようにしている。
【0014】エンコーダ等から出力されるアナログ信号
は90°位相の異なる周期性信号であり、それらの周期
性信号はsin(正弦波)とcos(余弦波)の関係に
なっている。このアナログ信号の振幅値をA/D変換器
でディジタル化し、それらのディジタル化された信号を
ルックアップ・テーブルROMの下位アドレスと上位ア
ドレスに振り分けて入力し、ルックアップテーブルに予
め記憶されている値を読み出すことによって内挿が行わ
れる。
【0015】図6は、上述の正弦波および余弦波で与え
られる周期性信号の性質を説明したもので、横軸をx軸
とし、縦軸をy軸として、xy座標の原点の周りに円を
描き、その円の半径をrとし、回転角をωとすれば、 y=rsinωt x=rcosωt の関係があるので、縦軸にsin、横軸にcosの値を
とってある。
【0016】同図において、I,II,III,IVは
第1〜第4象限を表しており、I象限、II象限は夫々
IV象限、III象限とx軸に関して対称であるからそ
れらの組は同じxの値を持つ。同様にして、I象限、I
V象限は夫々II象限、III象限とy軸に関して対称
であり、それぞれ同じyの値を持つ。
【0017】そこで、図示のとおり、II及びIII象
限のxの値を000から1FFに定め、IおよびIV象
限のxの値を200から3FFにとり、IV及びIII
象限のyの値を000から1FFに定め、I及びII象
限のyの値を200から3FFに定めることができる。
【0018】I象限のx,yの値とII象限のx,yの
値を比較すると、yに関しては、I象限、II象限とも
200〜3FFであり、xに関しては、I象限が200
〜3FFで、II象限が000〜1FFである。従っ
て、最上位ビットを除いて、全てのビットが同じ(00
0〜1FF)になっており、II象限はI象限で置換で
きることを表している。
【0019】同様にして、III象限、IV象限につい
ても、夫々、xの値が000〜1FF、yの値が000
〜1FF、xの値が200〜3FF、yの値が000〜
1FFとなっているので、I象限で置換できることを表
している。図7はこれらを代表する1つの象限をディジ
タル符号に対応させて表したものである。
【0020】図8、図9は図7に示す1象限の内挿デー
タの具体的数値例を示したもので、図8はA/B相の場
合、図9は2ビットグレーコードの場合を示している。
これらの具体的な数値は本発明の要部ではないので、こ
れ以上の説明は省略して、図7の略式図を使って説明す
る。
【0021】図7に示す1/4円はアドレス値が左から
右へ、下から上へ大きくなるような配列であるから、I
象限についてはこのまま適用できるが、II象限につい
てはROMに記憶された値をそのまま使用することはで
きず、図10に示す様な変換を行う必要がある。
【0022】図10において、(a)はROMに記憶さ
れた基本データで、これをI象限とすると、II象限を
時計回りに90°回転したものはI象限と等価であるか
ら、図10の(b)のように表せるが、この時縦軸は上
から下へ数値が大きくなる順序で数値が並んでいるの
で、これを反転しなければならない。また、(a)では
横軸がCOS、縦軸がSINであるが、(b)では、横
軸がSIN、縦軸がCOSとなるので、これも入れ替え
なければならない。また、III象限を180°回転し
たものはI象限と等価であるから、図10の(c)のよ
うに表せるが、縦軸も横軸も数値の増加方向が図10の
(a)と逆になっているので、それらを反転しなければ
ならない。
【0023】IV象限を270°回転したものはI象限
と等価であるから図10の(d)の様に表せるが横軸の
数値の増加方向が図10(a)の場合と逆になっている
のでこれを反転する必要がある。また、(a)では横軸
がCOS、縦軸がSINであるが、(d)では、横軸が
SIN、縦軸がCOSとなるので、これも入れ替えなけ
ればならない。以上は、各象限における数値の絶対値に
ついての説明であるが、これらの4つの象限を区別する
ための符号ビットとして最上位ビットが与えられる。
【0024】図3は、この様子を表したものである。同
図表中、scはsinとcosの最上位ビットを表し、
I〜IV象限に対応して11〜01となっている。ま
た、下位アドレス、上位アドレスの欄に上横線を引いた
値は補数値(反転値)を表している。
【0025】本発明は、上述の関係に注目して、si
n、cosの1周期分(360°)の内挿データを1/
4周期(90°)のデータで代行させることが目的であ
る。例として、sinとcosのデータ長が符号無し1
0ビットで、このデータをxy平面に配置したときにで
きるリサージュ(図6参照)の場合について考えると、
このリサージュ上の第1象限(図7参照)だけで、他の
象限を代行させるために、sinとcosのデータの最
上位ビットを使い各象限毎にsinとcosのデータの
最上位ビットを取り除いたデータをそれぞれ最上位ビッ
トが0の時反転を行い偶数の象限ではsinとcosの
データを入れ替え、第1象限のデータの増減方向と一致
する様に変換して第1象限のルックアップ・テーブルR
OMの下位アドレスと上位アドレスに振り分ける。
【0026】この例では、データ長が10ビット(00
0〜3FF)なので下位9ビット(000〜1FF)を
反転し、入れ替えを最上位ビットの状態に基いて行う
(図10参照)。また、この例の真理値表を図3に示
す。なお、ルックアップ・テーブルROMの内挿データ
と下位アドレス、上位アドレスとの関係は次式による。
但し、本例ではX軸を上位アドレス、Y軸を下位アドレ
スとしているが、逆であっても良い。
【0027】内挿データ=arctan(下位アドレス
/上位アドレス)・内挿数/2π 但し、下位アドレス≧上位アドレス又は 内挿データ=内挿数/4−arctan(上位アドレス
/下位アドレス)・内挿数/2π 但し、下位アドレス<上位アドレス
【0028】この状態で得られる内挿データは、例え
ば、1周期移動したとしても、0〜1/4周期のデータ
が4回出力されるだけなので、1周期分のデータを得る
にはオフセットを象限毎に加算すればよい。
【0029】図11は、本発明の内挿回路の一例を示す
ブロック図である。同図の回路においては、センサから
のsin,cos信号は夫々A/D変換器1、2に供給
され、そこでサンプリング・クロックによりサンプリン
グされたディジタル信号に変換され、象限変換器4に供
給される。
【0030】象限変換器4は、入力信号の最上位ビット
より象限を区別する信号を作ってオフセット・セレクタ
に送るとともに、sin.cos入力信号の絶対値から
1象限内のデータに対応したアドレス信号を生成してル
ックアップ・テーブルのアドレス信号としてルックアッ
プ・テーブル5に供給する。
【0031】ルックアップ・テーブル5には内挿された
データ信号が記憶されていて、アドレス指定がなされる
と指定されたアドレスからデータを読み出すようになっ
ている。上述の各象限に対応して、I象限オフセット
値、II象限オフセット値、III象限オフセット値、
IV象限オフセット値が記憶された記憶装置8〜11が
設けられていて、上述のセレクタ7によって対応する1
つが選択されるようになっている。
【0032】I〜IV象限のオフセット値は、例えば、
I象限が0、II象限が1/4、III象限が2/4、
IV象限が3/4となる割合で選定される。選択された
オフセット値は加算器6において、ルックアップ・テー
ブル5からのデータに加算されて、位置データとして出
力される。
【0033】図12は、図11の象限変換器4の詳細を
説明する回路図で、この回路の入力信号はA/D変換器
の出力から供給されるバイナリ信号で、変位検出器から
供給される正弦波および余弦波の振幅に対応している。
同図中、SIN及びCOSで示された端子は説明を簡単
にするために1端子づつしか描かれていないが実際には
夫々9端子づつある。INVはインバータで対応するビ
ットが論理1の時は論理0を出力し、論理0の時は論理
1を出力する。
【0034】ANDは論理積回路、ORは論理和回路で
ある。ここに示した回路は、図3に示す真理値を回路図
として描いたものであり、その構成は真理値表から明ら
かであるから、これ以上の説明は省略する。
【0035】上述の内挿回路(図11)の出力、従って
加算器6の出力を、1周期分のデータをサンプル毎に保
持し、1サンプル前のデータと比較し減算することで、
差分値が得られる。次に、このための回路について、図
14を参照して説明する。
【0036】図14は図11の内挿回路の後段に接続し
て位置データの差分値を得るための回路を示す。同図の
回路に於いて、入力位置データは端子21に供給され、
端子22に供給されるサンプリングクロックによって、
フリップフロップF/F 23に取り込まれる。従っ
て、F/F 23の出力は1サンプル前のデータを表し
ている。
【0037】現在のデータ値と前回のデータ値が減算器
24で減算されて、その出力にリサージュ上の移動方向
の反時計回り方向の差を出力し、同様に減算器25で現
在データと前回データが減算されて時計方向の差信号を
出力する。減算器24の出力は比較回路26の一入力に
印加され、他の入力に印加される最大差分値と比較さ
れ、最大差分値より大きければハイレベル出力を出し
て、アンド回路34の一方の入力をオンにする。
【0038】同様にして、減算器25の出力は比較回路
32の一入力に印加され、他の入力に印加される最大差
分値と比較される。減算器25からの差信号が最大差分
値よりも大きければ比較器32の出力はハイレベルとな
り、アンド回路34のもう一つの入力がオンになるの
で、アンド回路34の出力にエラー信号が出力される。
【0039】上記差信号が最大差分値を越えない範囲で
あれば、比較器26,32の出力はローレベルにあるの
で、アンド回路28,29の出力がオンになってオア回
路30の出力には差分値が出力される。この時比較器3
2の出力は時計方向の差分を示しているので、それを出
力することで、方向の指示ができる。
【0040】上述の差分値変換回路の出力を累積加算す
ればエンコーダの絶対値が得られることは容易に理解で
きるであろう。図17は、この場合に適用できる累積加
算器の一例を示している。図示のとおり、入力端子51
に入力する方向信号に従って、差分変換回路の出力から
供給されて端子52に入力する差分値を加算器53に入
力し、フリップフロップ54にセットされた前回値と累
積加算すれば、出力55にエンコーダの絶対値が得られ
る。
【0041】また、差分値をプログラマブルタイマに入
力して、A/B相又はUP/DOWN出力を得ることも
可能である。図15、図16は、このための回路を示し
ている。図15は、UP/DOWN変換回路を示し、前
述の差分値変換回路の出力から得られ、入力端子T2に
入力する差分値をプログラマブル・ゲートタイマC1に
供給し、基準発振器からのクロック信号に従って差分信
号をオン・オフの2値信号に変換する。
【0042】プログラマブル・ゲートタイマの出力は、
AND回路A1及びA2に印加され、AND回路A1に
は端子T3に入力する方向信号が直接入力し、AND回
路A2にはT3に入力する方向信号の反転値が入力す
る。従って、A1の出力にはUP計数用のクロックが、
A2の出力にはDOWN計数用のクロックが出力され
る。
【0043】また、A/B相変換回路は図16に示す回
路によって実施することができる。この回路について、
動作の説明とともに構成を簡単に説明すると、今、フリ
ップフロップ回路F1,F2が論理0の状態にあるとす
ると、排他的OR回路XO3の出力は0であり、従っ
て、XO1の入力は1であるから、端子T3に入力する
信号が論理0ならばXO1の出力は1となり、ゲート信
号が1の間、クロック信号はアンド回路A1を通過して
F1に供給される。
【0044】このA1の出力によってF1はオンにな
り、その出力Qに論理1を出力するので、XO3は出力
が1になり、XO1の入力は0となるから、XO1の出
力は0となりアンド回路A1で構成されるゲートを閉
じ、XO2の出力が1となり、アンド回路A2で構成さ
れるゲートが開いてクロック信号をフリップフロップF
2に供給する。
【0045】F2がオンになると、XO3の出力は0に
なり、再びA1が開き、A2が閉じる。A1が開いたと
きクロック信号がF1に供給されるので、F1は反転し
論理0になる。そこで、XO3の出力が1になり、再び
A1が閉じ、A2が開く。従ってF2が論理0となり元
へ戻る。
【0046】上記の動作はゲート信号が1の時に行わ
れ、方向信号が1ならば、F2が先にオンしF1が後か
らオンし、方向信号が0ならば、F1が先にオンしF2
が後からオンするようになる。なお、ゲート信号が0の
時はゲートA1,A2はともに閉じているのでF1とF
2は前回の状態を保つ。
【0047】更に、出力がA/B相だけならばルックア
ップ・テーブルROMの内挿データは前記の式で得られ
たデータの下位2ビットのみをグレーコードに変換して
配置して構成でき、内挿が16の倍数であれば、その2
ビットがそのままA/B相として出力できる。即ち、図
1の回路の補正回路107を省くことができる。
【0048】しかし、この方法は、論理的に4の倍数で
ないと成立しない。何故ならば、A/B相の値が4値
(00,01,10,11)であるため、1周期の初め
が0ならば終りは3でなければならないためである。
【0049】更に、本発明においてはルックアップ・テ
ーブルが1/4周期しか無いため1/4周期の初めが0
ならば1/4周期の終りは4でなければならない。その
ため内挿値は、4値の4倍で16の倍数でなければなら
ない。しかし、内挿数が8の奇数倍(偶数倍は16の倍
数)又は、4の奇数倍(偶数倍は8の倍数)は図2に示
すとおりの簡単な補正をすることによって容易に扱うこ
とができる。
【0050】同図において、AはA相信号、BはB相信
号を表し、aはA相信号の第1象限の内挿信号、bはB
相信号の第1象限の内挿信号である。16n,8(2n
−1),4(2n−1)は夫々16の倍数、8の奇数
倍、4の奇数倍で内挿することを示している。なお、
a,bの上に「−」を付けたものは夫々の反転値(補
数)を表している。図13は、4の奇数倍処理の具体的
な回路で図2の真理値表から明らかなので、これ以上の
説明は省略する。
【0051】図4は、上述の様子を示す波形図である。
同図は、4の奇数倍の一例として4×3=12分割の場
合を示している。上段の2つの波形は希望するA相、B
相の波形であり、中段の2つの波形はルックアップ・テ
ーブルROMから読み出された値を単純につなげただけ
の波形を示す。
【0052】同図の下段は補正後のA相、B相の波形で
ある。この波形は、点線で分割した4つのセクションの
うち最左端のセクションの波形としてルックアップ・テ
ーブルから読み出した値をそのまま使い、次のセクショ
ンには、A相信号として前回のB相信号を用い、B相信
号として前回のA相信号の反転値を用いる。
【0053】更に次のセクションでは、A相信号として
前回のB相信号、即ち初回のA相信号を反転した値を用
い、B相信号として前回のA相信号の反転値を用いる。
第4のセクションでは、A相信号として前回のB相信号
を用い、B相信号として前回のA相信号の反転値を用い
る。
【0054】この様な規則に従って、ルックアップ・テ
ーブルから読み出したデータの反転および入れ替えを行
えば、デューティ50%の希望する波形が得られる。
【0055】図5は、分割数が8の奇数倍の一例として
8×3=24分割の場合を示している。上段は希望する
波形であり、中段はルックアップ・テーブルから読み出
した内挿データを単純につなぎ合わせた場合の波形であ
る。この場合、A相信号、B相信号とも、各セクション
毎に自己の前回値を反転した値を用いることにより、同
図の下段に示すとおりデューティ50%の希望する波形
が得られる。
【0056】本発明に於いて各象限毎にデータの判定及
び入れ替え動作は一見複雑に見えるが、基本構成は簡単
なAND−OR構成(図12、図13参照)であり、高
速化が容易である。
【0057】また、今日においては、ゲートアレイや少
量品にはPLA(プログラマブル・ロジック・デバイ
ス)などの発達で簡単かつ安価に構成できる。従来の1
/4の容量のメモリで高内挿が実現でき、更に、プリン
ト基板の実装面積の縮小等により、トータル的なコスト
メリットが出せることが最大の特徴である。
【0058】
【発明の効果】本発明の内挿装置は、ルックアップ・テ
ーブルのためのメモリの容量が従来のメモリの1/4で
すむので小型化、低コスト化に適している。また、メモ
リ容量を従来の内挿装置と同じにする場合は1象限当た
りの内挿データのビット数を増やせるので、高分解能の
内挿装置を得ることができる。本発明の内挿装置は、上
述の説明から明らかなとおり、基本的に逐次処理で行う
ため高速処理ができる。また、象限切り換えに、A/D
変換器からの出力を使うため、象限間の誤差がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内挿装置の基本的なシステム構成図で
ある。
【図2】1象限分の内挿データを反転し、A相B相間で
入れ替えするルールを示す図表である。
【図3】1象限分の内挿データを他の象限分の内挿デー
タとして使うためのSINとCOSデータを、反転、入
れ替えするルールを示す図表である。
【図4】1周期を4の奇数倍に分割して内挿する方法を
示すA/B相信号の波形図である。
【図5】1周期を8の奇数倍に分割して内挿する方法を
示すA/B相信号の波形図である。
【図6】内挿前の信号の振幅をxy平面に配置した時の
リサージュを示す説明図である。
【図7】図6のリサージュ曲線の1象限を示すメモリ上
の内挿データの説明図である。
【図8】A/B相信号に対するルックアップ・テーブル
の内容の一例を示す図表である。
【図9】2ビット信号に対するルックアップ・テーブル
の内容の一例を示す図表である。
【図10】各象限間のデータの大きさと極性の関係を示
す説明図である。
【図11】各象限に対するオフセット値の補正を行った
内挿回路の要部を示すブロック図である。
【図12】象限変換回路の詳細な回路の一例を示す回路
図である。
【図13】4の奇数倍のときのルックアップ・テーブル
から与えられるA/B相を補正する回路の一例を示す回
路図である。
【図14】差分値変換器の一例を示す回路図である。
【図15】UP/DOWN変換器の一例を示す回路図で
ある。
【図16】A/B相変換器の一例を示す回路図である。
【図17】差分値を累積加算して絶対値を出力する回路
の回路図である。
【符号の説明】
101,102 入力端子 103,104 A/D変換器 105 象限変換回路 106 メモリ(ルックアップ・テーブル) 107 補正回路 108 出力端子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変位検出器から供給される変位量の位置
    の関数として周期的に変化する振幅を有し、位相差が9
    0°異なる2つの周期性アナログ信号を内挿する内挿装
    置であって、 上記アナログ信号の振幅をディジタル信号に変換するア
    ナログ・ディジタル変換手段と、 上記アナログ信号をxy平面に配置した時にできるリサ
    ージュ上の1つの象限に対応する内挿データを記憶させ
    たルックアップ・テーブルと、 該ルックアップ・テーブルの記憶内容を使って、残りの
    他の象限の内挿データを得るために、上記ディジタル信
    号の最上位ビット又は符号ビットの論理値0、1を識別
    し、その識別結果に応じて上記最上位ビット又は符号ビ
    ットを除いた部分のディジタル信号を反転又は非反転と
    し、かつ、2つのディジタル信号を入れ替えることがで
    きる象限変換手段と、を備えた内挿装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内挿装置において、前
    記ルックアップ・テーブルに予め記憶された内挿データ
    が、変位検出器から供給される周期性アナログ信号の周
    期を16の倍数に分割した小さい周期の2ビットグレー
    コード信号である内挿装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の内挿装置において、前
    記ルックアップ・テーブルに予め記憶された内挿データ
    が、変位検出器から供給される周期性アナログ信号の周
    期を8の奇数倍に分割した小さい周期の2ビットグレー
    コード信号であり、前記象限変換手段により、前記象限
    中の隣接する象限では上記2ビットグレーコード信号が
    反転して出力されるようにルックアップ・テーブルの読
    み出し制御をする内挿装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の内挿装置において、前
    記ルックアップ・テーブルに予め記憶された内挿データ
    が、変位検出器から供給される周期性アナログ信号の周
    期を4の奇数倍に分割した小さい周期の2ビットグレー
    コード信号であり、前記象限変換手段により、前記象限
    中の隣接する象限では上記A相およびB相の2ビットグ
    レーコード信号の一方が他方の前回値と入れ替わり、他
    方が上記一方の前回値の反転信号と入れ替わるようにル
    ックアップ・テーブルの読み出し制御をする内挿装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の内挿装置に於いて、前
    記ルックアップ・テーブルに予め記憶された内挿データ
    が、変位検出器から供給される周期性アナログ信号の周
    期を夫々16の倍数、8の奇数倍、および4の奇数倍に
    分割した小さい周期の2ビットグレーコード信号からな
    る3組のデータを備え、選択信号によって、1組の内挿
    データを選択できるようにした内挿装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の内挿装置に於いて、前
    記ルックアップ・テーブルから得られるデータに象限の
    位置により分割数の1/4,1/2,3/4の値をオフ
    セット値として加算する加算器を備えた内挿装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の装置に於いて、前記加
    算器からの出力データを各サンプリング毎に保持し、前
    回値と今回値の差を得るための差分値生成回路を設けた
    内挿装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の装置において、前記差
    分値生成回路の出力データを2相のパルス列に変換する
    A/B相変換器を設けた内挿装置。
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