JPH06118090A - 速度検出装置 - Google Patents

速度検出装置

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JPH06118090A
JPH06118090A JP4266413A JP26641392A JPH06118090A JP H06118090 A JPH06118090 A JP H06118090A JP 4266413 A JP4266413 A JP 4266413A JP 26641392 A JP26641392 A JP 26641392A JP H06118090 A JPH06118090 A JP H06118090A
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signal
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speed
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Yasuhiro Yamamoto
康弘 山本
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 速度変動ムラがあっても、正確な平均速度を
計測することができるようにした。 【構成】 IMの回転子軸に取り付けられたインクリメ
ンタルエンコーダからなる回転角度検出器11から90
゜位相差を有するA,B相の出力信号を得る。この出力
を計測部12で計測して出力に角度及び時刻データを得
る。両データは第1ラッチ群13に入力される。このラ
ッチ群13は常に最新のデータが更新されるように構成
されてそのデータは速度演算周期毎に第2ラッチ群14
に転送される。第2ラッチ群14に転送されたデータは
速度検出周期毎に速度演算部15で演算され、出力に速
度が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はモータの回転制御等に
応用されるインクリメンタルエンコーダを用いた速度検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインバータ装置に使用されている
速度検出装置には、現在のようにカスタムICが簡単に
開発できなかったため、ICメーカのマイコン周辺タイ
マーLSI(例えばインテル8254)等を用いて構成
していた。次に、速度検出原理について述べる。速度の
定義は角度=θ、時刻=tとすると、速度ωはω=dθ
/dtで表わされる。この式をいま、差分近似で表わす
と、次のようになる。
【0003】速度ω=Δθ/Δt=θtn−θtn-1/tn
−tn-1(nはサンプリングタイミング) 従って、図15のようにθ,tのデータが離散値として
与えられた場合、時刻tn-1〜tn間で速度演算を行え
ば、最も応答の早い速度検出ができ、tnとtn-2,t
n-3…と前々回と古いデータを用いるほど、応答は悪い
が定常時の平均速度精度が向上する。従って、速度計測
は各時刻tnとそのときの位相角のみを検出し、CPU
等の演算部を用いてソフトウェアで差分演算を行う手段
を採っている。
【0004】図16はインクリメンタルエンコーダの出
力信号で、A,Bは90゜位相差を持った信号、Zは原
点信号である。図16の波形のA,B相の1周期(X1
〜X4)においては、4種類のエッジが存在する。従っ
て、A,B相の各エッジ変化点を抽出すれば、エンコー
ダパルスの4逓倍(4F)の信号が得られる。
【0005】しかし、精度については上記エンコーダで
は1周期Tに対して、(1)1周期間の誤差は0.00
5×T、(2)整数倍周期間の誤差は0.01×T、
(3)4逓倍を用いた1/4Tの整数倍周期の誤差0.
10×Tと、4逓倍を用いた場合、位相精度は周期誤差
の10倍以下の誤差が含まれることになる。このため、
速度検出には1周期Tの整数倍の値を用る必要がある。
また、以下パルス周期は時間の記号と混用を避けるため
θを用いる。
【0006】上述したエンコーダのA,B信号は誘導電
動機(IM)の回転子軸の一端にパルスピックアップ
(PP)を取り付け、このPPから得る。そして、IM
の正転/逆転と、信号のエッジを次のように定義する。
【0007】(a)IMが反時計方向CCWで回転して
いるとき、PPからの出力波形を波形整形し、極性選択
された信号を図17に示す。
【0008】(b)IMが時計方向CWで回転している
ときのPPの出力波形を示すと図18のようになる。
【0009】なお、図17、図18において、エッジ選
択信号ED0〜ED3はスリットの位置に対応してお
り、図19のような物理的位置角を意味している。
【0010】次に上述したエンコーダの信号を前述した
LSI(インテル8254)に供給して速度検出を行う
場合について述べる。図20、図21において、エンコ
ーダ出力信号(A相,B相)は波形整形部1に入力さ
れ、ここで、パルスエッジが検出されるとともにエンコ
ーダ信号の周期毎の信号1F又は4逓倍の信号4Fに変
換される。この信号1F又は4Fによりエンコーダ位相
差カウンタ2を動作させ、エンコーダの回転角を計測す
る。そして、時間計測カウンタ3にて基準クロックCL
Kをカウントすることにより、カウンタ2の回転角に対
応する時間を計測する。
【0011】計測には、まず予測速度に対してカウンタ
3の時間カウントがオーバーフローせず、かつある程度
の精度が得られるパルス数を計算してカウンタ2に設定
し、カウンタ開始信号を与える。カウンタ2はカウンタ
開始信号の次のエンコーダからの入力パルス時刻からカ
ウンタに設定されたパルス数だけエンコーダパルスを計
測し、カウンタ値が設定値に達するまでの間、カウンタ
3にカウントイネーブル信号が与えられる。これによ
り、カウンタ3はカウンタ2に設定されたパルス数に相
当する時間を計測することができ、これらの値の比によ
り速度検出ができる。そして、演算速度を用いて次回の
エンコーダ位相差カウンタの値を設定し、計測開始信号
を与える動作を繰り返す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述のように構成した
従来例では次のような不具合がある。
【0013】(1)エンコーダ位相差カウンタに設定す
る計測パルス数は速度予測値を用いて計算しなければな
らず演算が必要である。
【0014】(2)エンコーダ位相差カウンタ設定に用
いた速度予測値より実速度が大幅に遅い場合は時間計測
カウンタはオーバーフローし、速度検出ができない。
【0015】(3)零速附近ではエンコーダパルス周期
が長くなり、低速まで計測しようとすると、時間計測カ
ウンタのビット長を長くする必要がある。
【0016】(4)エンコーダ位相差カウンタの計測終
了時から、次回のエンコーダ位相差カウンタ値が設定さ
れ、開始信号が与えられるまでの間は、パルスを計測し
ておらず情報を拾っている期間がある。もし、図22に
示すように、エンコーダ位相差カウンタの計測期間と休
止期間の間に速度変動ムラがあると、正確な平均速度が
計測できないこともある。
【0017】(5)図23に示すように、低速域では信
号1Fが速度演算周期毎に得られず、信号4Fを用いて
4逓倍した信号間の位相角を用いて計測しなければなら
ない。この場合、エンコーダの相間の位相誤差が大き
く、計測速度に誤差が多く含まれてしまう。
【0018】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、速度変動ムラがあっても正確な平均速度を計測す
ることができるとともに4種類のエッジについて個々に
速度演算して平均化して精度の向上を図ることができる
速度検出装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するために、第1発明は回転角度検出器からのパル
ス列のパルスエッジの種類に応じて回転角度及び時刻デ
ータを計測し、これらデータを最新データとして常に更
新を行う第1ラッチ群を設け、この第1ラッチ群のデー
タを速度演算周期毎に第2ラッチ群に転送し、速度検出
周期毎に任意のエッジ種類を用いて速度演算を行うこと
を特徴とするものである。
【0020】第2発明はエンコーダからのパルス列を波
形整形するとともに波形のエッジ、回転の方向及びエッ
ジの種類を検出出力するラッチ信号作成部と、このラッ
チ信号作成部から出力されるエッジ検出と回転方向信号
によりアップ/ダウンカウントを行ない、信号のエッジ
位置角を検出出力する角度計測カウンタと、基準クロッ
クをカウントして時刻を検出し、出力するとともに設定
された周期毎に周期信号を送出する時刻計測カウンタ
と、前記ラッチ信号作成部からの出力信号が供給され、
エッジ変化時に各エッジの種類に応じた信号によりセッ
ト動作を行ない、各エッジの種類のエッジ変化の有無を
保持するエッジ検出保持部と、前記ラッチ信号作成部か
ら送出されるエッジ変化信号をイネーブル信号として各
エッジ種類に応じて前記角度計測カウンタから送出され
るエッジの角度および時刻計測カウンタから送出される
エッジの発生時刻を保持する第1、第2のデータラッチ
部と、前記エッジ検出保持部および第1、第2のデータ
ラッチ部のデータが転送され、CPU等の演算処理部か
ら読み出し可能な第3のデータラッチ部と、外部および
内部ラッチ指令や前記時刻計測カウンタから送出される
周期信号が与えられ、これらの条件に基づいて前記第3
のデータラッチ部に最新データを第1、第2のデータラ
ッチ部から転送される信号を発生するコントロール部と
からなることを特徴とするものである。
【0021】
【作用】90度位相差出力(A相,B相)を回転角検出
器から得、得られた位相差出力のA相,B相の立上り、
立下りの4種類のエッジの位相角と時刻のデータをラッ
チして速度演算を行う。このような演算を行うことによ
り計測値を取込む周期を速くし、速度変動ムラがあって
も正確な平均値を得ることができる。
【0022】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は第1実施例で、この図1において、11は
例えば、IMの回転子軸に取り付けられたインクリメン
タルエンコーダからなる回転角度検出器11で、この回
転角検出器11からは90゜位相差があるA,B相の出
力信号が送出される。このA,B相の出力信号にはA信
号の立上り、立下り、B信号の立上り、立下りの4種類
のエッジが存在する。これらのエッジが発生したとき
に、物理的な回転スリットの位相角に相当するエッジ種
類毎に各エッジの位相角と時刻が計測部12で計測さ
れ、出力に角度と時刻データが送出される。
【0023】両データは第1ラッチ群13に入力され、
この第1ラッチ群13は常に入力されるデータを最新デ
ータとして更新されるように構成されている。第1ラッ
チ群13の更新されたデータは速度演算周期毎に第2ラ
ッチ群14に転送される。第2ラッチ群14に入力され
たデータは速度検出周期毎に任意のエッジ種類を用いて
速度演算部15で演算され、出力に速度が検出される。
【0024】図2は第2実施例で、この図2は第1実施
例の詳細なブロック図である。21はエンコーダからの
2相信号(A相,B相)が供給されるラッチ信号作成部
で、このラッチ信号作成部21には波形整形回路が組み
込まれている。ラッチ信号作成部21にエンコーダから
の2相(A,B相)信号が入力されると、その信号より
まずパルスエッジが検出し、そのパルス変化により正転
エッジ/逆転エッジを検出し、UP/DOWN信号を出
力する。また、各エッジ変化を物理的なスリット等の軸
角転角により、4種類に分類し、対応する後述のデータ
ラッチ部へデータラッチイネーブル信号EN0〜EN3
を出力する。なお、イネーブル信号EN0〜EN3は4
つのうちエッジ毎に1つのみ動作する。図3A,Bはエ
ンコーダからUP/DOWN信号を得るときの動作タイ
ミングチャートおよびエッジ選択信号ED0〜ED3を
得るときの動作タイミングチャートである。
【0025】22は角度計測カウンタ(角検出カウン
タ)で、このカウンタ22にはラッチ信号作成部11か
らの出力信号のうち4逓倍(4F)信号とUP/DOW
N信号が供給される。両信号は角度計測カウンタ22で
図4に示すタイミングチャートに示すように計測され、
出力にエンコーダの回転角がカウンタデータとして得ら
れる。なお、図4は16進カウンタ2桁の場合を示す。
【0026】23は時刻計測カウンタ(時刻検出カウン
タ)で、このカウンタ23は計測基準クロックCLKと
周期設定値とを計測し、出力に演算周期カウント値とタ
イミング出力(周期信号)SMPLを得る。そのタイミ
ングチャートを図5に示す。このカウンタ23は前記4
F信号発生時刻となる基準時刻を計測するもので、カウ
ンタの有効ビット長は速度演算周期以上であればよい。
ここでは、カウンタ23を速度演算周期発生器として用
いる場合を示し、また、カウンタ23はDOWNカウン
タの例として示した。
【0027】24−1、24−2…24−4は第1デー
タラッチ部(角度データラッチ)で、この第1データラ
ッチ部24−1、24−2…24−4には角度計測カウ
ンタ22のカウント値出力(角度出力)が供給される。
また、これらラッチ部24−1…24−4にはイネーブ
ル信号ENとしてエッジ選択信号ED0〜ED3が供給
される。これにより各エッジの角度をラッチする。第1
のデータラッチ部24−1は図6に示すD型フリップフ
ロップから構成され、これらフリップフロップは角度計
測カウンタ22のビット数と同数により構成される。な
お、第1データラッチ部24−2…24−4も同様に構
成される。図7は図6の第1データラッチ部24−1の
動作タイミングチャートで、図中「18H」、「1
H」、「1AH」は実際にはこのような動作はないが回
路動作を明確にするための説明用のものである。また、
25−1…25−4は第2データラッチ部で、これらラ
ッチ部25−1…25−4の構成は第1データラッチ部
24−1…24−4と同一構成である。第2データラッ
チ部25−1…25−4には時刻計測カウンタ23のカ
ウント値出力TCNが供給される。
【0028】26はラッチ信号作成部21から送出され
るエッジ選択信号ED0〜ED3が供給されるエッジ検
出保持部で、このエッジ検出保持部26は図8に示すよ
うにJ−Kフリップフロップから形成され、速度検出周
期中にED0〜ED3の各エッジの変化検出の有無を検
出保持する。1回でも対応するエッジの変化があれば、
「1」を設定し、1回も生じなかった場合は「0」を保
持する。この保持データは第1データラッチ部24−1
…24−4から第2データラッチ部25−1…25−4
にデータ転送する毎に「0」にリセットする。図9は図
8のタイミングチャートである。
【0029】32は第3データラッチ部で、この第3デ
ータラッチ部は次の3つの回路から構成されている。ま
ず、27−1…27−4は角度データラッチで、このラ
ッチはパルスエッジ毎に更新繰り返している第1データ
ラッチ部24−1…24−4のラッチデータについて速
度演算周期信号SMPLが出力された時刻のデータをラ
ッチする。CPU30からは前記角度データラッチ27
−1…27−4を通して角度情報が読み取られる。上記
のようにデータラッチ部の構成を2重化としたため、C
PU30からの読出し動作中でも第1データラッチ部2
4−1…24−4は計測及びデータの変更が可能となる
利点がある。
【0030】28−1…28−4は第3データラッチ部
32のうちの時刻データラッチで、このラッチ28−1
…28−4は速度演算周期信号SMPLのタイミング
で、第2データラッチ部25−1…25−4のデータを
転送/保持する。この時刻データラッチ28−1…28
−4もCPU30から読出し可能である。
【0031】29は第3データラッチ部32のうちのエ
ッジ検出部で、この検出部29もSMPL信号のタイミ
ングでラッチ動作を行う。このエッジ検出部29はエッ
ジ検出保持部26からのデータが入力され、1ビットで
構成され、CPU30から読み出し可能になっている。
【0032】31は速度演算周期信号SMPLを出力す
るコントロール部で、このコントロール部31には時刻
計測カウンタ23からのタイミング出力、CPU30か
らのラッチ信号及び外部端子からのラッチ信号等により
上記SMPL信号を送出し、この信号が第3データラッ
チ部とエッジ検出保持部26のイネーブル信号ENとな
る。
【0033】次に上記実施例の速度検出演算について述
べる。速度検出演算には次の2通りの手段がある。
【0034】(1)SMPL周期間にエッジ検出が1つ
以上存在する場合、(2)SMPL周期間にエッジ検出
が1つも無い場合。
【0035】まず、上記(1)の場合について述べる。
図10のように低速でエンコーダパルス周期が長く(A
相,B相のように)、速度演算周期TS間に4逓倍の信
号が4種類ともないような場合であっても、現在の検出
時刻をT1とすると、T2→T1間に少なくとも1つのパ
ルスの変化が存在する場合(図中、td,teがT2→T1
間にエッジ検出した時刻である)、この新しい方のデー
タ(カウント値の小さい方)を用いて速度演算を行う
(ここではte)。そして、位相はパルスの1周期で計
算するため、対応するエッジでかつ前回CPUに検出さ
れた値taの時刻のデータを用いる。
【0036】位相角の差はΔθ=θe−θaにより計算で
きる。しかし、時間については、 T2→Te間=(Ts−Te) T3→T2間=Tsa→Td間=Ta の3つのサンプル周期にわたる期間の和であり、 ΔT=(Ts−Te)+Ts+Taとなる。
【0037】そして、速度ωはω=Δθ/ΔTの式で計
算する。高速で、サンプル周期毎に4逓倍の信号が4種
類とも発生する場合には、上記のT3→T2間のデータは
存在せず、Ta…TOLD,Te=TNewと一般形とおくと、
ωは次式で計算できる。
【0038】 ω=(θNew−θOLD)/{(TS−TNew)+TOLD} この実施例では、前述の図1のようにT3→T2間にパル
スが無い期間が存在する場合には図11に示すようにサ
ンプル周期TS分をTaの値に加算すればよく、加算をソ
フトウェアで実現すれば、4逓倍信号が1サンプル期間
に1パルスしか入力されず、前回パルスとの1周期分の
時間差が時刻計測カウンタ23をオーバする場合でも、
エンコーダパルスの1周期の整数倍について時刻計測カ
ウンタ23以上の時刻が正確に計測できる。また、4逓
倍の全てのエッジデータを記憶しておけば、サンプル時
にどのエッジが発生しても、任意のエッジの1周期の整
数倍の周期が得られる。
【0039】ここで、TS+Taのようにパルスが発生し
ない場合を述べると、F(0)〜F(3)のフラグにて
対応するエッジが発生しないときには、前回データにT
sだけ加算するようにすれば、何周期にわたり、エッジ
が来なくても、Taの前回値は正確に維持できる。これ
を各エッジ毎に判定及び加算処理を行えばよい。
【0040】次に前記(2)のSMPL周期間にエッジ
検出が1つも無い場合について述べる。図12Aはタイ
ミングチャート、図12BはSMPL割込直後の前回値
時刻データの推移を示す説明図で、ΔT=ZT(0)〜
ZT(3)のうち最も古い値(値の大きなもの)(図1
2Bではta+2Ts)、Δθ=1(エンコーダ1周期)
とすると、T1のサンプル直後に最も古い値のデータの
エッジが発生すると仮定した場合の速度推定値は次式で
求められる。
【0041】 ω=Δθ/ΔT=(1/ΔT)×Sgn(ω’) Sgn(ω’)は前回の速度検出値の回転方向極性であ
る。
【0042】もし、次回のサンプルT0の時刻までエン
コーダパルスが発生しない場合、ZT(0)〜ZT
(3)はTsだけ速度推定後加算されており、ΔT=ta
・3Tsのように前回よりTsだけ長いΔTで速度推定で
き、図13のようにパルス入力停止時でも、推定速度が
低下しながら追従できる。いわゆる、タウマチック動作
を行う。
【0043】図14は上述した速度検出演算動作のフロ
ーチャートである。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
次のような効果が得られる。
【0045】(1)この発明では常にデータを計測して
いるので、(a)計測値を取込む周期を速くすることが
でき、(b)速度ムラがあっても漏なくデータをカウン
トするため正確な平均値が計測でき、(c)従来のよう
な角度計測カウンタ値の設定のための速度演算が不要と
なる。
【0046】(2)4種類のエッジに関して個別に計測
値をラッチするので、(a)従来の1F信号(同一エッ
ジ間で計測)や4F信号(隣合ったエッジ間で計測)に
より速度演算の切換えが計測後任意に選択できる、
(b)従来の1F信号の場合でも4種類のエッジについ
て個々に速度演算して平均化することにより、精度向上
を図ることができる。
【0047】(3)位相角と時刻の形で検出するので、
(a)速度演算は前回値との差のみでなく、CPUメモ
リ上に格納した前々回等のデータを用いて、計測時間を
長くすることにより、精度も向上でき、(b)時刻計測
カウンタも速度演算周期間だけ計測できれば、それ以上
長い場合はソフトウェアで内部メモリに速度検出を加算
するようにすれば、長時間タイマが構成できる。
【0048】(4)角度計測カウンタは位置制御に用い
る位置検出器と兼用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】この発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図3】A,Bはラッチ信号作成部のタイミングチャー
トである。
【図4】角度計測カウンタのタイミングチャートであ
る。
【図5】時刻計測カウンタのタイミングチャートであ
る。
【図6】データラッチ部の構成説明図である。
【図7】図6の動作タイミングチャートである。
【図8】エッジ検出保持部の構成説明図である。
【図9】図8の動作タイミングチャートである。
【図10】速度検出演算を説明するためのもので、エッ
ジ検出が1つ以上ある場合のタイミングチャートであ
る。
【図11】速度検出演算を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図12】Aは速度検出演算を説明するためのもので、
エッジ検出が1つも無い場合のタイミングチャート、B
は前回値時刻データ説明図である。
【図13】パルス入力停止時における速度検出演算のタ
イミングチャートである。
【図14】速度検出演算を説明するフローチャートであ
る。
【図15】θ,tのデータが離散値として与えられた場
合の説明図である。
【図16】インクリメンタルエンコーダの出力波形図で
ある。
【図17】IMが反時計方向に回転しているときのパル
スピックアップの出力波形図である。
【図18】IMが時計方向に回転しているときのパルス
ピックアップの出力波形図である。
【図19】エッジ選択信号とスリット位置との物理的位
置角の説明図である。
【図20】従来例を示すブロック図である。
【図21】図20の動作タイミングチャートである。
【図22】速度変動ムラがあるときの平均速度計測説明
図である。
【図23】低速域における動作タイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
11…回転角度検出器 12…計測部 13…第1ラッチ群 14…第2ラッチ群 15…速度演算部 21…ラッチ信号作成部 22…角度計測カウンタ 23…時刻計測カウンタ 24−1〜24−4…第1データラッチ部 25−1〜25−4…第2データラッチ部 26…エッジ検出保持部 27−1〜27−4、28−1〜28−4、29…第3
データラッチ部 30…CPU 31…コントロール部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転角度検出器からのパルス列のパルス
    エッジの種類に応じて回転角度及び時刻データを計測
    し、これらデータを最新データとして常に更新を行う第
    1ラッチ群を設け、この第1ラッチ群のデータを速度演
    算周期毎に第2ラッチ群に転送し、速度検出周期毎に任
    意のエッジ種類を用いて速度演算を行うことを特徴とす
    る速度検出装置。
  2. 【請求項2】 エンコーダからのパルス列を波形整形す
    るとともに波形のエッジ、回転の方向及びエッジの種類
    を検出出力するラッチ信号作成部と、 このラッチ信号作成部から出力されるエッジ検出と回転
    方向信号によりアップ/ダウンカウントを行ない、信号
    のエッジ位置角を検出出力する角度計測カウンタと、 基準クロックをカウントして時刻を検出し、出力すると
    ともに設定された周期毎に周期信号を送出する時刻計測
    カウンタと、 前記ラッチ信号作成部からの出力信号が供給され、エッ
    ジ変化時に各エッジの種類に応じた信号によりセット動
    作を行ない、各エッジの種類のエッジ変化の有無を保持
    するエッジ検出保持部と、 前記ラッチ信号作成部から送出されるエッジ変化信号を
    イネーブル信号として各エッジ種類に応じて前記角度計
    測カウンタから送出されるエッジの角度および時刻計測
    カウンタから送出されるエッジの発生時刻を保持する第
    1、第2のデータラッチ部と、 前記エッジ検出保持部および第1、第2のデータラッチ
    部のデータが転送され、CPU等の演算処理部から読み
    出し可能な第3のデータラッチ部と、 外部および内部ラッチ指令や前記時刻計測カウンタから
    送出される周期信号が与えられ、これらの条件に基づい
    て前記第3のデータラッチ部に最新データを第1、第2
    のデータラッチ部から転送させる信号を発生するコント
    ロール部とからなることを特徴とする速度検出装置。
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