JP3423211B2 - エンコーダの位置ずれ量検出装置 - Google Patents

エンコーダの位置ずれ量検出装置

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JP3423211B2
JP3423211B2 JP06857598A JP6857598A JP3423211B2 JP 3423211 B2 JP3423211 B2 JP 3423211B2 JP 06857598 A JP06857598 A JP 06857598A JP 6857598 A JP6857598 A JP 6857598A JP 3423211 B2 JP3423211 B2 JP 3423211B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変位体の直線変位
若しくは回転変位に伴って、互いに90度位相の異なる
パルス信号をA相信号及びB相信号として出力すると共
に、変位体の変位位置が基準点に達するとC相信号を出
力するエンコーダの位置ずれ量検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば光学式のロータリエンコーダ(以
下、エンコーダと称す)は、変位体たる例えば電動機の
回転軸に、外周部に複数のスリットを有する円盤状のス
ケールを設け、そのスケールを挟んでA,B及びC相に
対応する発光素子と受光素子とを配置してなるものであ
る。
【0003】そして、電動機の回転に伴ってスケールが
回転すると、発光素子による投光を受光素子がスリット
を介して受光することにより、互いに位相が90度異な
るA相及びB相信号、並びに電動機が一回転する毎に一
回だけ出力されるC相信号(原点信号)が出力される。
【0004】電動機の駆動制御を行う制御装置は、エン
コーダからこれらのA,B及びC相信号を得ると、C相
信号の出力時を原点として、例えばA相及びB相信号の
エッジ出力をカウントすることにより回転子の回転位置
を検出すると共に、A相及びB相信号の位相関係より回
転子の回転方向を検出して、電動機に関する各種の制御
を行うようになっている。
【0005】この様なエンコーダに対しては、C相信号
が出力される毎に、前記カウント動作によるカウント値
の差分を求めて、その差分値とエンコーダの分解能から
決定される正常値とを比較することによる異常検出処理
を行うようにしている。
【0006】そして、エンコーダは、一般にノイズが発
生しやすい環境で使用されることが多くA,B及びC相
信号に外来ノイズがのったり、或いはスリットにゴミな
どが付着することによるパルス抜け等による誤検出(誤
カウント)が比較的高い頻度で発生する。
【0007】従って、実用上問題ない程度の検出誤差は
許容することとして、前記異常検出処理においても、カ
ウント値と正常値との差分が許容範囲を超えた場合に異
常判定を行うようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、A相またはB相信号にノイズがのることによって許
容範囲内の誤カウントが連続して発生した場合を想定す
ると、従来は、今回と前回とのカウント値の差分でしか
判断しないため、異常判定がなされないまま誤カウント
による回転位置ずれが大きくなってしまうという問題が
ある。
【0009】また、C相信号にノイズがのった場合は、
本来のタイミングとは全く異なるタイミングで原点検出
が行われて許容範囲を超えることにより異常と判定され
るので、ノイズレベルが高い環境下では、異常判定が頻
発して使用不能な状態になってしまう。加えて、エンコ
ーダ自身の異常によるものか、ノイズの影響によるもの
かを判別することができない。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、エンコーダの位置ずれをより確実に
検出することができるエンコーダの位置ずれ量検出装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のエンコーダの位置ずれ量検出装置
は、変位体の直線変位若しくは回転変位に伴って、互い
に90度位相の異なるパルス信号をA相信号及びB相信
号として出力すると共に、前記変位体の変位位置が基準
点に達するとC相信号を出力するエンコーダと、このエ
ンコーダが出力する前記A相及びB相信号をカウントす
ることにより前記変位体の変位位置データを出力する位
置データ出力手段と、少なくとも前記C相信号の出力タ
イミングに基づいて前記変位体の原点を検出し、原点検
出信号を出力する原点検出手段と、この原点検出手段に
より前記原点検出信号が出力されたタイミングにおい
て、前記位置データ出力手段により出力される前記変位
位置データを前記変位体の原点位置として検出する位置
検出手段と、この位置検出手段により前記変位体の原点
位置が検出される毎に、前回に検出された原点位置デー
タとの差分値に基づいて前記位置データ出力手段がカウ
ントする変位位置データのずれ量を検出する位置ずれ量
検出手段と、この位置ずれ量検出手段により検出される
前記ずれ量を累積する位置ずれ量累積手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0012】斯様に構成すれば、例えば、エンコーダの
スリットにゴミなどが付着することによって、A相信号
若しくはB相信号の1パルス抜けが変位体の変位周期毎
に生じる場合でも、その1パルス抜けによるずれ量は、
位置ずれ量累積手段によって累積されることで確実に検
出される。
【0013】この場合、請求項2に記載したように、前
記位置ずれ量累積手段により累積されたずれ量が、予め
設定された累積ずれ量許容値を超えた場合に異常と判定
する異常判定手段を備えるのが好ましく、斯様に構成す
れば、僅かなずれ量が毎回確実に生じるような状態で
も、異常判定手段によって確実に異常判定を行うことが
できる。
【0014】また、請求項3に記載したように、前記位
置ずれ量累積手段により累積されたずれ量を表示する表
示手段を備えても良く、斯様に構成すれば、累積された
ずれ量の表示を参照することによって、変位体が動作し
ている環境のノイズ発生頻度を、視覚的に把握すること
ができる。
【0015】請求項4に記載したように、前記位置ずれ
量検出手段により検出された前記ずれ量が予め設定され
た原点検出許容値を超えた場合は原点検出異常が発生し
たと判断して、前記位置ずれ量累積手段による前記ずれ
量の累積を禁止する累積禁止手段を備えるのが好まし
い。
【0016】斯様に構成すれば、原点検出許容値を比較
的大なる値に設定することにより、位置ずれ量検出手段
により検出された単独のずれ量が明らかな異常を示す値
である場合は、そのずれ量を位置ずれ量累積手段に累積
させることなく、その明らかな異常の発生に応じた適切
な処理を行うことができる。
【0017】この場合、請求項5に記載したように、前
記累積禁止手段により検出される原点検出異常の連続発
生回数をカウントして、前記カウント値が所定値を超え
た場合に異常と判定する原点検出異常判定手段を備える
のが好適である。斯様に構成すれば、例えばノイズの影
響によりC相信号が本来とは全く異なるタイミングで出
力された場合のように、原点検出が不能となる異常が連
続して発生した時にも、異常判定を行うことができる。
【0018】また、請求項6に記載したように、前記原
点検出異常の発生回数を表示する原点検出異常表示手段
を備えても良く、斯様に構成すれば、請求項3と同様
に、変位体が動作している環境のノイズ発生頻度を視覚
的に把握することができる。
【0019】請求項7に記載したように、前記位置ずれ
量検出手段により検出された前記ずれ量が予め設定され
た補正許容値以下である場合は、前記ずれ量に基づいて
所定の補正動作を行う位置補正手段を備えるのが好まし
い。斯様に構成すれば、補正許容値以下のずれ量に基づ
いて例えば変位体の位置データを補正することによっ
て、変位体の正確な変位位置を得ることができる。
【0020】この場合、請求項8に記載したように、前
記位置ずれ量検出手段により検出された前記ずれ量が、
連続して前記補正許容値以下となった回数をカウントし
て、前記カウント値が所定値を超えた場合に異常と判定
する連続補正異常判定手段を備えても良い。斯様に構成
すれば、補正許容値以下のずれ量が連続して発生する場
合は異常が発生している確率が高いので、そのような場
合を異常として判定することができる。
【0021】この場合、請求項9に記載したように、前
記位置補正手段によって補正が行われた回数を表示する
補正回数表示手段を備えても良く、斯様に構成すれば、
請求項3または6と同様に、変位体が動作している環境
の比較的低レベルのノイズ発生頻度を視覚的に把握する
ことができる。
【0022】以上の場合において、請求項10に記載し
たように、前記原点検出手段を、前記C相信号が出力さ
れた期間における前記A相またはB相の一方の信号レベ
ルと、他方の信号エッジの出力タイミングとに基づい
て、前記変位体の原点を検出する構成とするのが好まし
く、斯様に構成すれば、C相信号は、原点とすべき変位
体の変位位置において、その変位位置に対応するA相ま
たはB相の信号エッジが出力される時に有意であれば良
く、エンコーダにおけるC相信号の出力条件をより緩和
することができ、エンコーダの作り込みが容易となる。
そして、経時変化によるA,B相及びC相信号の出力特
性の変化や、変位体が変位することによる機械的な振動
による信号出力の変動についても、より大きな許容範囲
を持たせることが可能となる。
【0023】また、請求項11に記載したように、前記
原点検出手段を、前記位置データ出力手段がアップカウ
ントを行っている期間の前記C相信号の一方のエッジ及
び前記位置データ出力手段がダウンカウントを行ってい
る期間の前記C相信号の他方のエッジに基づいて、前記
変位体の原点を検出する構成としても良い。斯様に構成
すれば、変位体の原点検出は、変位体の変位方向にかか
わらず、常にC相信号の同一エッジの出力タイミングに
基づいて決定されるので、より簡単な構成で原点位置デ
ータを得ることができる。
【0024】更に、請求項12に記載したように、前記
C相信号を、その出力期間が前記A相信号及びB相信号
間の最短エッジ出力間隔よりも短く設定すると共に、前
記最短エッジ出力間隔内に位置するように設定し、前記
原点検出手段を、前記C相信号の出力タイミングのみに
基づいて、前記変位体の原点を検出する構成としても良
い。斯様に構成すれば、変位体の原点検出を、変位体の
変位方向を示す信号などを参照することなく、C相信号
の出力タイミングのみに基づいて行うことができるの
で、構成を極めて簡単にすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て図1乃至図7を参照して説明する。図3は、全体構成
を示す機能ブロック図である。CPU(位置ずれ量検出
手段,位置ずれ量累積手段,異常判定手段,累積禁止手
段,原点検出異常判定手段,位置補正手段,連続補正異
常判定手段)1には、ROM2,RAM3,通信ポート
4,I/Oポート5,表示装置(表示手段,原点検出異
常表示手段,補正回数表示手段)6,操作装置7及びカ
ウンタ回路8の各デバイスが、アドレスバス9及びデー
タバス10などによって接続されている。
【0026】そして、CPU1は、ROM2に記憶され
ている制御プログラムを読み出すと、その制御プログラ
ムに従って処理を行うようになっている。RAM3は、
制御プログラムのダウンロードやCPU1の作業領域な
どとして使用される。
【0027】カウンタ回路8には、変位体たるサーボモ
ータ11に取り付けられているエンコーダ12(図4参
照)よりエンコーダ信号(A,B及びC相信号)が与え
られるており、カウンタ回路8は、そのエンコーダ信号
に基づくカウント動作を行うようになっている。
【0028】CPU1は、カウンタ回路8からサーボモ
ータ11の回転位置情報を得ると、制御プログラムに基
づいて、通信ポート4を介してサーボモータ11を駆動
するサーボドライバ(図示せず)に指令を与えるように
なっている。また、CPU1とカウンタ回路8とは、I
/Oポート5を介して後述する各種コントロール信号の
伝送を行うようになっている。
【0029】ユーザは、例えばキーボードなどで構成さ
れる操作装置7を操作することによって、後述する各種
の許容値などの設定を行うことができる。また、例えば
CRTディスプレイなどからなる表示装置6には、CP
U1から与えられる指令に基づいて、後述する各種の情
報が表示されるようになっている。
【0030】図4は、カウンタ回路8の詳細な構成を示
す機能ブロック図である。サーボモータ11の回転子に
は、光学式のエンコーダ12が取付けられている。具体
的には図示しないが、サーボモータ11の回転軸には、
エンコーダ12のA相,B相及びC相信号に夫々対応す
るスリットを同心配置状に有する円盤状のスケールが取
付け固定されている。
【0031】各相信号に対応する例えばLEDからなる
発光素子(図示せず)、及び例えばフォトダイオードか
らなる受光素子12A,12B及び12C(A相,B相
及びC相信号出力手段)は、前記スケールのスリットを
挟んで対向するように配設されている。尚、一般的なエ
ンコーダと同様に、A相及びB相信号はデューティ比5
0%で互いに90度の位相差をもって出力されるパルス
信号であり、C相信号はサーボモータ11の回転軸が一
回転する毎に、回転変位の基準点に達する時点で一回だ
け出力されるパルス信号である。
【0032】ここで、C相信号として出力されるパルス
信号のパルス幅は、A相及びB相信号の周期Tと略等し
くなるように、スケールに設けられているスリットの形
状及び配置が調整されている(図7参照)。加えて、C
相信号のパルスは、そのパルス幅の略中心位相にA相信
号パルスの立下がりエッジが位置するように調整されて
いる。
【0033】受光素子12A及び12Bの出力端子は、
4逓倍回路13の入力端子に接続されており、4逓倍回
路13は、A相及びB相信号の立上がり,立下がりエッ
ジが入力される毎にUP/DOWNパルスをアップダウ
ンカウンタ(位置データ出力手段,以下、カウンタと称
す)14に出力するようになっている。即ち、UP/D
OWNパルスは、A相及びB相信号の周波数を4逓倍し
た信号である。
【0034】また、4逓倍回路13は、UP/DOWN
信号をもカウンタ14に出力するようになっており、A
相及びB相信号の立上がりエッジ(↑),立下がりエッ
ジ(↓)の入力順がA(↑),B(↓),A(↓),B
(↑),…である場合(即ち、B相進みの場合)は、サ
ーボモータ11の回転が正転であると判別してUP/D
OWN信号をハイレベルにし、また、入力順がA
(↑),B(↑),A(↓),B(↓),…である場合
(即ち、A相進みの場合)は、サーボモータ11の回転
が逆転であると判別してUP/DOWN信号をロウレベ
ルにするようになっている。
【0035】そして、カウンタ14は、UP/DOWN
パルスの入力に応じて、UP/DOWN信号がハイレベ
ルである間はアップカウント動作を行い、ロウレベルで
ある間はダウンカウント動作を行うようになっている。
そして、カウンタ14のカウント値が出力されるデータ
バス15は、2つのカウンタデータラッチ回路(以下、
ラッチ回路と称す)16及び17に接続されている。
【0036】CPU1は、ラッチ回路16に対してラッ
チ信号(1)を定期的に出力することでカウントデータ
のラッチを行うようになっている。そして、CPU1
が、ラッチ回路16に割り当てられているアドレスをア
ドレスバス9に出力すると、そのアドレスがアドレスデ
コーダ18によりデコードされてラッチ回路16にチッ
プセレクト信号が出力される。すると、ラッチ回路16
がイネーブルとなって、ラッチされているデータがデー
タバス10上に出力される。
【0037】原点検出回路(原点検出手段)19には、
エンコーダ12のA,B及びC相信号並びに4逓倍回路
13が出力するUP/DOWNパルス及びUP/DOW
N信号が与えられていると共に、CPU1が出力するラ
ッチ2クリア信号が与えられている。そして、原点検出
回路19は、これらの信号に基づいてサーボモータ11
の原点を検出し、原点検出信号をラッチ回路(位置検出
手段)17及びCPU1に出力するようになっている。
【0038】ラッチ回路17は、原点検出信号をラッチ
信号としてカウンタ14のカウントデータをラッチする
ようになっている。そして、ラッチ回路16と同様に、
CPU1によりラッチ回路17に割り当てられているア
ドレスがアドレスバス9に出力され、アドレスデコーダ
18によりチップセレクト信号が出力されるとイネーブ
ルとなって、ラッチされているデータをデータバス10
上に出力する。
【0039】図5は、原点検出回路19の詳細な電気的
構成を示すものであり、図6は、原点検出回路19各部
における信号波形を示すものである。シリアルに接続さ
れている3つのDフリップフロップ20,21及び22
のクロック入力端子CKには、クロック回路23のクロ
ック信号CLKが与えられるようになっている。そし
て、初段のDフリップフロップ20のD入力端子に与え
られるA相信号は、Dフリップフロップ20,21,2
2のQ出力端子において、夫々クロック信号CLK1個
分ずつシフトされた信号,,として出力される
(図6(c)〜(e)参照)。
【0040】EXORゲート24は、信号及びの排
他的論理和をとって信号を出力する(図6(g)参
照)。即ち、信号は、図6(a)に示すA相信号の立
上がり及び立下がりエッジの出力に応じて出力される、
クロック信号CLKの1パルス分のパルス幅を有する信
号である。また、EXORゲート25は、信号及び
の排他的論理和をとって信号を出力する(図6(f)
参照)ので、信号は、信号に対してクロック信号C
LKの1パルス分だけ遅延された信号となっている。
【0041】これらのEXORゲート24及び25が出
力する信号及びは、ANDゲート26及び27の一
方の入力端子に与えられており、そのANDゲート26
及び27の他方の入力端子(ANDゲート26側は負論
理)には、UP/DOWN信号(U/D信号)が与えら
れている。そして、ANDゲート26及び27の出力端
子は、ORゲート28の入力端子に夫々接続されてお
り、ORゲート28の出力信号は、3入力のANDゲ
ート29の1つの入力端子に与えられている。
【0042】即ち、図6(h)及び(i)に示すよう
に、U/D信号がロウレベル(ダウン)の時には、AN
Dゲート26及びORゲート28を介して信号が信号
として出力され、U/D信号がハイレベル(アップ)
の時には、ANDゲート27及びORゲート28を介し
て信号が信号として選択的に出力されるようになっ
ている。
【0043】そして、3入力ANDゲート29の残り2
つの入力端子には、エンコーダ12のB相及びC相信号
が与えられており、ANDゲート29の出力端子はDフ
リップフロップ30のクロック入力端子に接続されてい
る。Dフリップフロップ30のD入力端子はハイレベル
にプルアップされており、Q出力端子には、原点検出信
号が出力されるようになっている。
【0044】次に、本実施例の作用について図7をも参
照して説明する。例えば、サーボモータ11が逆転して
いる場合は、A相及びB相信号の立上がり,立下がりエ
ッジの出力に応じて、カウンタ14はダウンカウント動
作を行う(図7(a),(b),(e)参照)。尚、カ
ウンタ14はA相及びB相信号の入力状態が変化してか
らクロック信号CLK(図7(d)参照)の2クロック
後にカウントアップ(ダウン)を行うようになってい
る。この時、図7(h)に示すように、U/D信号はロ
ウレベルであり、図7(f)に示す信号としては、図
6(g)の信号が出力されている。
【0045】そして、回転子の回転位置が基準点にさし
かかると、C相信号が出力される(図7(c)参照)。
逆転の場合は、B相及びC相の信号レベルが共にハイで
ある期間で、且つ、A相信号の立下がりエッジが出力さ
れると、ANDゲート29の入力が全てハイレベルとな
って原点検出信号が出力される(図7(g)参照)。す
ると、ラッチ回路17は、その原点検出信号の立上がり
エッジにおいて、カウンタ14がデータバスに出力して
いるカウント値“3”をラッチする。同時に、CPU1
にも原点検出信号が与えられるので、CPU1は、サー
ボモータ11の回転位置が原点に達したタイミングを知
ることができる。
【0046】また、サーボモータ11が逆転している場
合は、カウンタ14はアップカウント動作を行う(図7
(a),(b),(e)参照)。そして、回転子の回転
位置が基準点にさしかかるとC相信号が出力されるが
(図7(c)参照)、逆転の場合は、B相及びC相の信
号レベルが共にハイである期間で、且つ、A相信号の立
上がりエッジの出力に基づいて原点検出信号が出力され
る(図7(g)参照)。
【0047】この時、図7(h)に示すように、U/D
信号はハイレベルであり、図7(f)に示す信号とし
ては、図6(f)の信号が出力されている。すると、
ラッチ回路17は、その原点検出信号の立上がりエッジ
において、カウンタ14がデータバスに出力しているカ
ウント値“3”をラッチする。
【0048】この場合、図7では、カウンタ14のカウ
ント値が変化するタイミングと信号及び原点検出信号
が出力されるタイミングとは等しいように図示されてい
るが、信号は、ANDゲート29及びDフリップフロ
ップ30を経た後出力される信号であるため、実際の原
点検出信号の出力タイミングにはゲート遅延が生じてい
る。従って、カウンタ14のカウント値が変化してラッ
チ回路17に出力された後に原点検出信号が立上がるの
で、その時出力されているカウンタ14のカウント値
“3”がラッチされるようになっている。
【0049】以上のように、U/D信号のレベルに応じ
て原点検出信号の出力タイミングを変化させるのは、正
転の場合と逆転の場合とで原点位置として検出されるカ
ウンタ14のカウント値が等しくなるようにするためで
ある。
【0050】また、C相信号は、前述のように、そのパ
ルス幅の略中心位相がA相信号の立下がりエッジに位置
するように調整されている。そこから、C相信号の出力
タイミングが変化した場合でも、図7と同様に、カウン
ト値“3”を原点位置として検出するためには、少なく
ともA相信号の立下がりエッジに基づく原点検出信号が
出力されている間にC相信号が有意(ハイレベル)とな
れば良い。従って、中心位相のずれの許容範囲は、略±
T/2となる。
【0051】図1及び図2は、CPU1の制御内容を示
すフローチャートである。図1において、CPU1は、
内部に組み込まれている図示しないシステムタイマが既
定値に達してタイマ割込み信号を出力するのを待つ(ス
テップA1)。このタイマ割込み信号は、ラッチ信号
(1)としてラッチ回路16に出力されるようになって
いる。
【0052】そして、CPU1は、タイマ割込み信号が
与えられると、ラッチ回路16によりラッチされている
カウンタ14のカウンタ値(a)を読み込んで、RAM
3に書き込み記憶させる(ステップA2)。次に、ステ
ップA2で読み込んだ今回のカウンタ値と、RAM3に
記憶されている前回のカウンタ値との差分をとり、その
差分を前回のカウント値に加算して現在の回転位置を更
新する(ステップA3)。
【0053】この様にカウンタ値の差分を累積して回転
位置を求めるのは、カウンタ14の最大カウント値は、
サーボモータ11などの変位体のフルストローク(最大
変位量)間で出力されるエンコーダ12のUP/DOW
Nパルス数よりも小さいため、カウンタ値を直接読み込
んでもサーボモータ11の回転位置を判別することがで
きないからである。また、システムタイマの周期は、サ
ーボモータ11が最高速度で回転した場合のカウンタ1
4のオーバーフロー周期よりも十分短くなるように設定
してある。
【0054】次に、CPU1は、ステップA3で更新し
た回転位置及びタイマ割り込み周期に基づき計算したサ
ーボモータ11の速度に応じてサーボモータ11の制御
を行うと(ステップA4)、入力ポートを参照し、原点
検出回路19より原点検出信号が出力されているか否か
を判断する(ステップA5)。原点検出信号が出力され
ていない場合はステップA1に移行して、次のタイマ割
り込みが発生するのを待つ。
【0055】判断ステップA5において原点検出信号が
出力されている場合、CPU1は、ラッチ回路17にラ
ッチされているカウンタ値(b)を読込んで、その後
に、ラッチ2クリア信号を出力することによりDフリッ
プフロップ30をクリアして原点検出信号をインアクテ
ィブにする(ステップA6,図7(i)参照)。
【0056】次に、CPU1は、カウンタ値(b)と
(a)との差分を求めて原点検出信号が出力された時点
の回転位置(B)、即ち原点位置を得ると(ステップA
7)、RAM3に記憶されている前回の原点位置(A)
と比較する(ステップA8)。判断ステップA9におい
て、両原点位置の差分値{(B)−(A)}がサーボモ
ータ11の半回転分に相当するカウンタ値(パルス数)
よりも大であれば、サーボモータ11は正転しており、
単発ずれ量(C)を、{(B)−(1回転のパルス数)
−(A)}として求め(ステップA13)、ステップA
12の「ずれ判定処理」に移行する。
【0057】また、判断ステップA9において、両原点
位置の差分値{(B)−(A)}がサーボモータ11の
半回転分に相当するカウンタ値(パルス数)以下である
場合は、判断ステップA10に移行する。そして、両原
点位置の差分値{(A)−(B)}が半回転相当のパル
ス数よりも大である場合は、サーボモータ11は逆転し
ており、単発ずれ量(C)を、{(B)+(1回転のパ
ルス数)−(A)}として求め(ステップA14)た後
「ずれ判定処理」に移行する。
【0058】更に、判断ステップA10において、両原
点位置の差分値{(A)−(B)}が半回転相当のパル
ス数以下である場合は、前回と同じ回転位置に応じたC
相信号を検出していると判断されるので、単発ずれ量
(C)を、{(B)−(A)}として求め(ステップA
11)た後「ずれ判定処理」に移行する。尚、ステップ
A9〜A11,A13,A14は、位置ずれ量検出手段
に対応する。
【0059】図2は、「ずれ判定処理」のフローチャー
トである。尚、以下のカウンタ(E)〜(H)は、電源
投入後の初期処理においてゼロクリアされた状態から以
下の処理が開始されるようになっている。最初の判断ス
テップB1において、CPU1は、単発ずれ量(C)が
“0”であるか否かを判断する。単発ずれ量(C)が
“0”の場合はずれは発生していないので、後述するよ
うに、連続原点検出無効回数及び連続補正回数をカウン
トするためのカウンタ(E)及び(G)をゼロクリアし
て(ステップB2)処理を終了する。
【0060】単発ずれ量(C)が“0”でない場合は、
CPU1は、その単発ずれ量(C)が原点検出許容値を
超えているか否かを判断する(ステップB3,累積禁止
手段)。ここでの判断は、例えば、ノイズなどの影響に
より、エンコーダ12のC相信号が本来とは全く異なる
タイミングで出力されることにより、単発ずれ量(C)
が非常に大きな値となった場合を判定するものである。
【0061】判断ステップB3において、単発ずれ量
(C)が原点検出許容値以下である場合、CPU1は、
連続原点検出無効回数のカウンタ(E)をゼロクリアし
て(ステップB4)、位置補正モードであるか否かを判
断する(ステップB5)。位置補正モードは、例えばユ
ーザが、操作装置7によって予め設定するものである。
【0062】位置補正モードが設定されていない場合、
CPU1は、RAM3に記憶されている前回までの累積
ずれ量に単発ずれ量(C)を足し込んで累積ずれ量を更
新する(ステップB6,位置ずれ量累積手段)。そし
て、その更新した累積ずれ量が、累積ずれ許容値を超え
ているか否かを判断する(ステップB7,異常判定手
段)。累積ずれ量が、累積ずれ許容値以下である場合
は、図1のステップA7で求めた原点位置(B)により
原点位置(A)を更新してRAM3に記憶させてから
(ステップB12)、処理を終了する。
【0063】判断ステップB5において、位置補正モー
ドが設定されている場合、CPU1は、単発ずれ量
(C)が位置補正許容値を超えているか否かを判断し
(ステップB8)、位置補正許容値以下である場合は、
連続補正回数のカウンタ(G)及び電源投入時からの補
正回数表示用のカウンタ(H)を共にインクリメントす
る(ステップB9)。尚、カウンタ(H)の値は、表示
装置6に表示される。
【0064】そして、カウンタ(G)の値が、所定の連
続補正回数を超えているか否かを判断し(ステップB1
0,連続補正異常判定手段)、所定の連続補正回数以下
である場合は、ステップA7で求めた原点位置(B)を
単発ずれ量(C)分だけ補正して(ステップB11,位
置補正手段)、補正した原点位置(B)′を原点位置
(A)として更新すると(ステップB12)処理を終了
する。
【0065】また、判断ステップB8において、単発ず
れ量(C)が位置補正許容値を超えている場合、及び判
断ステップB10において、カウンタ(G)の値が所定
の連続補正回数を超えている場合は、何れもエンコーダ
12に異常があると判断し、表示装置6に表示を行うな
どの異常処理を行った後(ステップB15)、処理を終
了する。
【0066】一方、判断ステップB3において、単発ず
れ量(C)が原点検出許容値を超えている場合、CPU
1は、連続原点検出無効回数のカウンタ(E)及び電源
投入時からの原点検出無効回数表示用のカウンタ(F)
を共にインクリメントして(ステップB13)、カウン
タ(E)のカウンタ値が所定の連続原点検出無効回数を
超えているか否かを判断する(ステップB14,原点検
出異常判定手段)。尚、カウンタ(F)の値は、カウン
タ(H)と同様にして表示装置6に表示される。
【0067】カウンタ(E)の値が所定の連続原点検出
無効回数を以下である場合は、ステップB12における
原点位置(A)の更新を行うことなく処理を終了する。
即ち、今回の原点位置検出は無効とする。また、所定の
連続原点検出無効回数を超えている場合は、ステップB
15に移行して異常処理を行う。
【0068】以上の処理は、電源投入後において最初に
ラッチされた原点位置データを初期値として、その次の
原点位置データのラッチ時点から開始される。また、機
械原点復帰処理が必要である場合は、電源投入後に原点
復帰処理を行った後に、処理が開始される。
【0069】以上のように本実施例によれば、CPU1
は、ラッチ回路17によりサーボモータ11の原点位置
が検出される毎に、前回に検出された原点位置データと
の差分値に基づいてカウンタ14の単発ずれ量(C)を
検出するとその単発ずれ量(C)を累積して、累積され
た位置ずれ量が、予め設定された累積ずれ量許容値を超
えた場合に異常と判定するようにした。
【0070】従って、例えば、エンコーダ12のスリッ
トにゴミなどが付着することによって、A相信号若しく
はB相信号の1パルス抜けが原点位置の検出毎に生じる
場合でも、その1パルス抜けによるずれ量は累積される
ことで確実に検出されるので、確実に異常判定を行うこ
とができる。
【0071】また、本実施例によれば、CPU1は、カ
ウンタ14のずれ量が予め設定された原点検出許容値を
超えた場合は原点検出異常が発生したと判断して、ステ
ップB6における単発ずれ量(C)の累積を禁止すると
共に、原点検出異常の連続発生回数をカウントして、カ
ウント値が所定値を超えた場合に異常と判定するように
した。
【0072】従って、原点検出許容値を比較的大なる値
に設定することにより、例えばノイズの影響によりC相
信号が本来とは全く異なるタイミングで出力された場合
のように、単発ずれ量(C)が明らかな異常を示す値で
ある場合は、その単発ずれ量(C)を累積させる冗長な
処理を行うことなく、その明らかな異常の発生に応じた
適切な処理を行うことができると共に、そのような原点
検出が不能となる異常が連続して発生した時にも、異常
判定を行うことができる。
【0073】更に、本実施例によれば、エンコーダ12
の単発ずれ量(C)が予め設定された補正許容値以下で
ある場合は、検出された原点位置データを単発ずれ量
(C)に基づいて補正するので、補正許容値以下のずれ
量で原点位置データを補正することで、正確な原点位置
を得ることができる。
【0074】そして、エンコーダ12の単発ずれ量
(C)が連続して前記補正許容値以下となった回数をカ
ウントして、そのカウント値が所定値を超えた場合に異
常と判定するので、補正許容値以下であっても、ずれ量
が連続して発生するという異常が発生している確率が高
い場合についても異常として判定することができる。
【0075】また、電源投入時から原点位置データの補
正が行われた回数及び電源投入時から原点検出が無効と
なった回数をカウンタ(H)及び(F)によりカウント
して、表示装置6に表示させるようにしたので、ユーザ
は、サーボモータ11が動作している環境のノイズ発生
頻度を視覚的に把握することができる。
【0076】加えて、本実施例によれば、原点検出回路
19を、C相信号が出力された期間におけるB相の信号
レベルと、A相の信号エッジの出力タイミングとに基づ
いて、サーボモータ11の原点を検出するようにした。
【0077】従って、C相信号は、原点とすべきサーボ
モータ11の変位位置において、その変位位置に対応す
るA相またはB相の信号エッジが出力される時に有意で
あれば良く、エンコーダ12におけるC相信号の出力条
件をより緩和することができ、エンコーダ12の作り込
みが容易となる。そして、経時変化によるA,B相及び
C相信号の出力特性の変化や変位体が変位することによ
る機械的な振動による信号出力の変動についても、より
大きな許容範囲を持たせることが可能となる。
【0078】図8乃至図11は本発明の第2実施例を示
すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付
して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明す
る。図8は、第1実施例のカウンタ回路8に代わるカウ
ンタ回路8aの構成を示す機能ブロック図である。カウ
ンタ回路8aの構成は、第1実施例における原点検出回
路19が、原点検出回路(原点検出手段)31に置き換
わったものである。
【0079】また、エンコーダ12に代わるエンコーダ
12aからは、原点検出回路31に対してC相信号のみ
が与えられている。エンコーダ12aが出力するC相信
号は、少なくともその一方のエッジが、A相信号とB相
信号との最も近いエッジの間に位置するようになってい
る(図10(a)〜(c)参照)。
【0080】図9は、原点検出回路31の詳細な電気的
構成を示すものである。UP/DOWN信号は、Dフリ
ップフロップ32及び33のD入力端子(33側は負論
理)に与えられていると共に、ANDゲート34及び3
5の一方の入力端子(35側は負論理)に与えられてい
る。C相信号は、Dフリップフロップ32及び33のク
ロック入力端子(33側は負論理)に与えられている。
【0081】UP/DOWNパルスは、ANDゲート3
4及び35の他方の入力端子に与えられており、AND
ゲート34及び35の出力端子は、Dフリップフロップ
36及び37のクロック入力端子並びにNORゲート3
8及び39の一方の入力端子に夫々接続されている。
【0082】ラッチ2クリア信号は、NORゲート38
及び39の他方の入力端子及びNOTゲート40の入力
端子に与えられており、NORゲート38及び39の出
力端子は、Dフリップフロップ33及び32の負論理の
CLR入力端子に夫々接続されている。また、NOTゲ
ート40の出力端子は、Dフリップフロップ36及び3
7の負論理のCLR入力端子に接続されている。
【0083】Dフリップフロップ32及び33のQ出力
端子は、Dフリップフロップ36及び37のD入力端子
に夫々接続されており、Dフリップフロップ36及び3
7のQ出力端子は、ORゲート41の入力端子に夫々接
続されている。そして、ORゲート41の出力端子か
ら、原点検出信号が出力されるようになっている。
【0084】次に、第2実施例の作用について図10及
び図11をも参照して説明する。原点検出回路31にお
いて、Dフリップフロップ32は、カウンタ14のアッ
プカウント動作時におけるC相信号の立上がりエッジを
検出するものであり、Dフリップフロップ33は、カウ
ンタ14のダウンカウント動作時におけるC相信号の立
下がりエッジを検出するものである。
【0085】即ち、図10において、サーボモータ11
が正転しており、B相信号の進み位相でカウンタ14が
アップカウント動作を行っている期間は、UP/DOW
N信号はハイレベルであり(図10(e)参照)、その
状態でC相信号の立上がりエッジが入力されると、Dフ
リップフロップ32がトリガされて信号がハイレベル
となる(図10(h)参照)。
【0086】そして、Dフリップフロップ36は、アッ
プカウント動作期間にANDゲート34から出力される
アップパルスでトリガされるため、信号がハイレベ
ルとなった次のアップパルスの入力タイミングで信号
がハイレベルとなり(図10(k)参照)、ORゲー
ト41を介して原点検出信号が出力される(図10
(p)参照)。
【0087】すると、原点検出信号をトリガとして、ラ
ッチ回路17は、カウンタ14のカウンタ値“3”を原
点位置データとしてラッチする。CPU1は、第1実施
例と同様に、原点検出信号が出力されたことを認識する
と、ラッチ2クリア信号を出力して(図10(g)参
照)Dフリップフロップ32及び36をクリアする。
【0088】尚、図10(f)に示すカウンタ14のカ
ウンタ値は、図10(f)に示すUP/DOWN信号が
出力されると同時に更新されるように図示されている
が、実際のカウンタ値は、UP/DOWN信号が出力さ
れた時点でトリガされ、その後多少の時間遅れがあった
後に更新されるようになっており、原点検出信号が出力
された時点でのカウンタ値は、更新される前の“3”を
示している。
【0089】一方、サーボモータ11が逆転しており、
A相信号の進み位相でカウンタ14がダウンカウント動
作を行っている期間は、UP/DOWN信号はロウレベ
ルであり、その状態でC相信号の立下がりエッジが入力
されると、ネガティブエッジトリガのDフリップフロッ
プ33がトリガされて信号がハイレベルとなる(図1
0(l)参照)。
【0090】そして、Dフリップフロップ37は、ダウ
ンカウント動作期間にANDゲート35から出力される
ダウンパルスでトリガされるため、信号がハイレベ
ルとなった次のダウンパルスの入力タイミングで信号
がハイレベルとなり(図10(o)参照)、ORゲー
ト41を介して原点検出信号が出力される(図10
(p)参照)。
【0091】すると、ラッチ回路17は、正転時と同様
にカウンタ14のカウンタ値“3”を原点位置データと
してラッチし、CPU1は、原点検出信号が出力された
ことを認識すると、ラッチ2クリア信号を出力して(図
10(g)参照)Dフリップフロップ33及び37をク
リアする。
【0092】即ち、原点検出回路31は、サーボモータ
11の正転時にはC相信号の立上がりエッジに基づい
て、逆転時には立ち下がりエッジに基づいて原点検出信
号を出力するので、原点検出信号は、サーボモータ11
の正逆転にかかわらず、C相信号の同一側エッジのタイ
ミングで出力されることになる。
【0093】従って、第1実施例における原点検出回路
19のように、正転時と逆転時とで原点検出信号の出力
タイミングを変化させる構成を要せずとも、サーボモー
タ11の正転時と逆転時とでラッチ回路17がラッチす
るカウンタ14のカウンタ値は同じ値となる。
【0094】また、例えば図11に示すように、サーボ
モータ11が逆転している状態(A相進み)で、非検出
側(立上がり)のC相信号エッジが出力された直後に反
転し、UP/DOWN信号のレベルがロウからハイに切
り替わる前に逆転時検出側(立下がり)のC相信号エッ
ジが出力された場合を考える。
【0095】原点検出回路31は、上述のように、正転
時にはC相信号の立上がりエッジを検出した後アップパ
ルスに同期させて、逆転時には立ち下がりエッジを検
出した後ダウンパルスに同期させて原点検出信号を出
力するようにしている。
【0096】従って、この場合でも、Dフリップフロッ
プ33はその逆転時検出側の立下がりエッジを検出して
信号はハイレベルとなるが、その後に出力されるのは
アップパルスであり次段のDフリップフロップ37は
トリガされない。また、そのアップパルスは、NOR
ゲート38を介してDフリップフロップ33にCLR信
号として与えられるので、非検出側のエッジ出力に基づ
いて誤ったタイミングで原点検出信号を出力することが
ない。尚、原点検出回路31によって原点検出を行う以
外の作用は第1実施例と同様であり、CPU1は、図1
及び図2のフローチャートに従って処理を行う。
【0097】以上のように第2実施例によれば、原点検
出回路31は、サーボモータ11の正転時にはC相信号
の立上がりエッジに基づいて、逆転時には立ち下がりエ
ッジに基づいて原点検出信号を出力するので、原点検出
信号は、サーボモータ11の正逆転にかかわらず、C相
信号の同一側エッジのタイミングで出力されることにな
る。従って、第1実施例における原点検出回路19のよ
うな複雑な構成を要せずとも、サーボモータ11の正転
時と逆転時とでラッチ回路17がラッチするカウンタ1
4のカウンタ値は同じ値となるので、構成を簡単にする
ことができる。
【0098】図12及び図13は本発明の第3実施例を
示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を
付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明
する。図12は、第1実施例のカウンタ回路8に代わる
カウンタ回路8bの構成を示す機能ブロック図である。
カウンタ回路8bの構成は、第1実施例における原点検
出回路19が、Dフリップフロップからなる原点検出回
路42に置き換わったものである。
【0099】また、エンコーダ12aはエンコーダ12
bに置き換わっている。そして、原点検出回路42に外
部から与えられている信号は、エンコーダ12bからの
C相信号のみである。エンコーダ12bが出力するC相
信号は、そのパルス幅がA相信号及びB相信号の周期の
1/4未満となるように設定されており、A相信号とB
相信号との最も近いエッジの間(最小エッジ間隔)に位
置するようになっている(図13(a)〜(c)参
照)。
【0100】以上のように構成された第3実施例によれ
ば、図13(e)に示すように、原点検出回路42は、
サーボモータ11の正転時,逆転時の何れの場合もC相
信号の立上がりエッジでトリがされるが、エンコーダ1
2bのC相信号がA相信号とB相信号との最小エッジ間
隔内に位置することで、ラッチ回路17が原点位置デー
タをラッチするタイミングとしては、何れの場合も
“3”となる。従って、構成を極めて簡単にすることが
できる。
【0101】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。第1実施例において、C相信号のパ
ルス幅(ここで、Wとする)は、A相及びB相信号の周
期Tに必ずしも等しくする必要はなく、T/8<W≦T
の範囲で適宜変更して良い。また、C相信号の中心位相
とエッジ検出信号の出力タイミングとは必ずしも略一致
させる必要はなく、実際の各個別の原点検出装置におけ
るずれや変動の特性に応じて適宜変更すれば良い。基準
点の選択に応じて、C相信号が出力されている期間にお
いて、B相信号がロウレベルでありA相信号のエッジ
(正転の場合は立上がりエッジ)の入力タイミングに基
づいて原点検出信号が出力されるように構成しても良
い。また、A相信号とB相信号とを入れ替えて、A相信
号のレベルとB相信号のエッジとに基づいて原点検出信
号を出力するように構成しても良い。
【0102】サーボモータ11の変位方向に応じてエッ
ジ検出信号の出力タイミングを遅延させるものに代え
て、以下のように構成することも可能である。カウンタ
14が出力するU/D信号を原点検出回路19に与える
代わりにラッチ回路17に与えそのラッチ回路17に
は、ラッチしたデータをデクリメントすることができる
減算器を備える。そして、U/D信号がロウレベル、即
ちサーボモータ11が逆転している場合には、ラッチ回
路5は、ラッチしたデータをデクリメントしてCPU1
に出力するように構成する。斯様に構成した場合でも、
サーボモータ11の回転方向が変化したことにより生じ
る原点位置のずれを補正することができる。
【0103】また、カウンタ14を、アップカウント動
作時には、A相及びB相信号の入力状態が変化してから
クロック信号CLKの1クロック後にカウントアップさ
せ、ダウンカウント動作時には、A相及びB相信号の入
力状態が変化してから2クロック後にカウントダウンさ
せるように構成しても良い。即ち、アップカウント動作
時に対して、ダウンカウント動作時のカウントタイミン
グを1クロック分遅延させるようにする。原点検出手段
は、必ずしも変位方向信号に応じて原点検出信号の出力
タイミングを変化させる必要はない。出力タイミングを
変化させない場合は、例えば図7においてはサーボモー
タ11が逆転した場合の原点位置は“2”となるが、例
えば、CPU1は、電源投入後において、最初にサーボ
モータ11を正転させて原点検出信号が入力された時に
ラッチ回路17から得た原点位置を入力ポートから読み
込んで内部のメモリに記憶させるなどして、以降、原点
位置を得る必要がある場合には、メモリから読み出すよ
うにすれば良い。図2に示すステップB11で行う所定
の補正動作は、カウンタ値を補正するものに限ることな
く、単発ずれ量(C)に応じてCPU1がサーボドライ
バに補正指令を与えることにより、サーボモータ11側
を変位させても良い。
【0104】また、第1実施例において、単発ずれ量
(C)を累積して判定せずに、単発ずれ量(C)につい
てのみ、ずれ量許容値を超えるか否かによって異常判定
を行っも良い。表示装置6による各種の表示は、夫々必
要に応じて行えば良い。ステップB3,B7,B10及
びB14における異常判定処理も夫々必要に応じて行え
ば良い。エンコーダは、ロータリエンコーダに限らず、
リニアエンコーダでも全く同様に適用が可能である。ま
た、エンコーダは、光学式のものに限らず磁気式などで
も良い。変位体は、サーボモータ11に限ることなく、
回転変位若しくは直線変位するものであれば適用が可能
である。
【0105】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1記載のエンコーダの位置
ずれ量検出装置によれば、例えば、エンコーダのスリッ
トにゴミなどが付着することによって、A相信号若しく
はB相信号の1パルス抜けが原点位置の検出毎に生じる
場合でも、その1パルス抜けによるずれ量は、位置ずれ
量累積手段によって累積されることで確実に検出するこ
とができる。
【0106】請求項2記載のエンコーダの位置ずれ量検
出装置によれば、異常判定手段は、位置ずれ量累積手段
により累積されたずれ量が予め設定された累積ずれ量許
容値を超えた場合に異常と判定するので、僅かなずれ量
が毎回確実に生じるような状態でも、確実に異常判定を
行うことができる。
【0107】請求項3記載のエンコーダの位置ずれ量検
出装置によれば、表示手段は、位置ずれ量累積手段によ
り累積されたずれ量を表示するので、累積されたずれ量
の表示を参照することによって、変位体が動作している
環境のノイズ発生頻度を視覚的に把握することができ
る。
【0108】請求項4記載のエンコーダの位置ずれ量検
出装置によれば、累積禁止手段に与える原点検出許容値
を比較的大なる値に設定することにより、位置ずれ量検
出手段により検出された単独のずれ量が明らかな異常を
示す値である場合、そのずれ量の累積を禁止するので、
その明らかな異常の発生に応じた適切な処理を行うこと
ができる。
【0109】請求項5記載のエンコーダの位置ずれ量検
出装置によれば、ノイズの影響によりC相信号が本来と
は全く異なるタイミングで出力された場合のように、原
点検出が不能となる異常が連続して発生した時にも、原
点検出異常判定手段によって異常判定を行うことができ
る。
【0110】請求項6記載のエンコーダの位置ずれ量検
出装置によれば、原点検出異常表示手段によって、請求
項3と同様に、変位体が動作している環境のノイズ発生
頻度を視覚的に把握することができる。
【0111】請求項7記載のエンコーダの位置ずれ量検
出装置によれば、位置補正手段は、位置ずれ量検出手段
により検出された位置データ出力手段の位置データずれ
量が予め設定された補正許容値以下である場合は、ずれ
量に基づいて所定の補正動作を行うので、補正許容値以
下のずれ量に基づいて例えば変位体の位置データを補正
することによって、変位体の正確な変位位置を得ること
ができる。
【0112】請求項8記載のエンコーダの位置ずれ量検
出装置によれば、連続補正異常判定手段は、位置ずれ量
検出手段により検出されたずれ量が、連続して補正許容
値以下となった回数をカウントして、カウント値が所定
値を超えた場合に異常と判定するので、補正許容値以下
のずれ量が連続して発生する場合をも異常として判定す
ることができる。
【0113】請求項9記載のエンコーダの位置ずれ量検
出装置によれば、補正回数表示手段は、位置補正手段に
よって補正が行われた回数を表示するので、請求項3ま
たは6と同様に、変位体が動作している環境の比較的低
レベルのノイズ発生頻度を視覚的に把握することができ
る。
【0114】請求項10記載のエンコーダの位置ずれ量
検出装置によれば、C相信号は、原点とすべき変位体の
変位位置において、その変位位置に対応するA相または
B相の信号エッジが出力される時に有意であれば良く、
エンコーダにおけるC相信号の出力条件をより緩和する
ことができ、エンコーダの作り込みが容易となる。そし
て、経時変化によるA,B相及びC相信号の出力特性の
変化や、変位体が変位することによる機械的な振動によ
る信号出力の変動についても、より大きな許容範囲を持
たせることが可能となる。
【0115】請求項11記載のエンコーダの位置ずれ量
検出装置によれば、原点検出手段は、位置データ出力手
段がアップカウントを行っている期間のC相信号の一方
のエッジ及び位置データ出力手段がダウンカウントを行
っている期間のC相信号の他方のエッジに基づいて変位
体の原点を検出するので、変位体の原点検出は、変位体
の変位方向にかかわらず常にC相信号の同一エッジの出
力タイミングに基づいて決定されるので、より簡単な構
成で原点位置データを得ることができる。
【0116】請求項12記載のエンコーダの位置ずれ量
検出装置によれば、C相信号を、A相信号及びB相信号
間の最短エッジ出力間隔内に位置するように設定し、原
点検出手段は、C相信号の出力タイミングのみに基づい
て変位体の原点を検出するので、変位体の原点検出を、
変位体の変位方向を示す信号などを参照することなく、
C相信号の出力タイミングのみに基づいて行うことがで
き、構成を極めて簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CPUの制御内容を示すフローチャート
【図2】ずれ判定処理の制御内容を示すフローチャート
【図3】全体構成を示す機能ブロック図
【図4】カウンタ回路の詳細な構成を示す機能ブロック
【図5】原点検出回路の詳細な電気的構成を示す図
【図6】原点検出回路の各部における信号波形図
【図7】アップダウンカウンタのカウンタ値と原点検出
信号との出力タイミングを示す図
【図8】本発明の第2実施例を示す図4相当図
【図9】図5相当図
【図10】図6及び図7相当図
【図11】非検出側のC相信号エッジが出力された直後
にサーボモータが反転し、UP/DOWN信号のレベル
が切り替わる前に検出側のC相信号エッジが出力された
場合を説明するタイミングチャート
【図12】本発明の第3実施例を示す図4相当図
【図13】図7相当図
【符号の説明】
1はCPU(位置ずれ量検出手段,位置ずれ量累積手
段,異常判定手段,累積禁止手段,原点検出異常判定手
段,位置補正手段,連続補正異常判定手段)、6は表示
装置(表示手段,原点検出異常表示手段,補正回数表示
手段)、11はサーボモータ(変位体)、12,12a
及び12bはエンコーダ、14はアップダウンカウンタ
(位置データ出力手段)、17はカウンタデータラッチ
回路(位置検出手段)、19,31及び42は原点検出
回路(原点検出手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/62 G01B 7/00 - 7/34 G01B 11/00 - 11/30 G01P 1/00 - 3/80

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変位体の直線変位若しくは回転変位に伴
    って、互いに90度位相の異なるパルス信号をA相信号
    及びB相信号として出力すると共に、前記変位体の変位
    位置が基準点に達するとC相信号を出力するエンコーダ
    と、 このエンコーダが出力する前記A相及びB相信号をカウ
    ントすることにより前記変位体の変位位置データを出力
    する位置データ出力手段と、 少なくとも前記C相信号の出力タイミングに基づいて前
    記変位体の原点を検出し、原点検出信号を出力する原点
    検出手段と、 この原点検出手段により前記原点検出信号が出力された
    タイミングにおいて、前記位置データ出力手段により出
    力される前記変位位置データを前記変位体の原点位置と
    して検出する位置検出手段と、 この位置検出手段により前記変位体の原点位置が検出さ
    れる毎に、前回に検出された原点位置データとの差分値
    に基づいて前記位置データ出力手段がカウントする変位
    位置データのずれ量を検出する位置ずれ量検出手段と、 この位置ずれ量検出手段により検出される前記ずれ量を
    累積する位置ずれ量累積手段とを備えたことを特徴とす
    るエンコーダの位置ずれ量検出装置。
  2. 【請求項2】 前記位置ずれ量累積手段により累積され
    たずれ量が、予め設定された累積ずれ量許容値を超えた
    場合に異常と判定する異常判定手段を備えたことを特徴
    とする請求項1記載のエンコーダの位置ずれ量検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記位置ずれ量累積手段により累積され
    たずれ量を表示する表示手段を備えたことを特徴とする
    請求項1または2記載のエンコーダの位置ずれ量検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記位置ずれ量検出手段により検出され
    た前記ずれ量が予め設定された原点検出許容値を超えた
    場合は原点検出異常が発生したと判断して、前記位置ず
    れ量累積手段による前記ずれ量の累積を禁止する累積禁
    止手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れ
    かに記載のエンコーダの位置ずれ量検出装置。
  5. 【請求項5】 前記累積禁止手段により検出される原点
    検出異常の連続発生回数をカウントして、前記カウント
    値が所定値を超えた場合に異常と判定する原点検出異常
    判定手段を備えたことを特徴とする請求項4記載のエン
    コーダの位置ずれ量検出装置。
  6. 【請求項6】 前記原点検出異常の発生回数を表示する
    原点検出異常表示手段を備えたことを特徴とする請求項
    4または5記載のエンコーダの位置ずれ量検出装置。
  7. 【請求項7】 前記位置ずれ量検出手段により検出され
    た前記ずれ量が予め設定された補正許容値以下である場
    合は、前記ずれ量に基づいて所定の補正動作を行う位置
    補正手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何
    れかに記載のエンコーダの位置ずれ量検出装置。
  8. 【請求項8】 前記位置ずれ量検出手段により検出され
    た前記ずれ量が、連続して前記補正許容値以下となった
    回数をカウントして、前記カウント値が所定値を超えた
    場合に異常と判定する連続補正異常判定手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項7記載のエンコーダの位置ずれ量
    検出装置。
  9. 【請求項9】 前記位置補正手段によって補正が行われ
    た回数を表示する補正回数表示手段を備えたことを特徴
    とする請求項7または8記載のエンコーダの位置ずれ量
    検出装置。
  10. 【請求項10】 前記原点検出手段は、前記C相信号が
    出力された期間における前記A相またはB相の一方の信
    号レベルと、他方の信号エッジの出力タイミングとに基
    づいて、前記変位体の原点を検出することを特徴とする
    請求項1乃至9の何れかに記載のエンコーダの位置ずれ
    量検出装置。
  11. 【請求項11】 前記原点検出手段は、前記位置データ
    出力手段がアップカウントを行っている期間の前記C相
    信号の一方のエッジ及び前記位置データ出力手段がダウ
    ンカウントを行っている期間の前記C相信号の他方のエ
    ッジに基づいて、前記変位体の原点を検出することを特
    徴とする請求項1乃至9の何れかに記載のエンコーダの
    位置ずれ量検出装置。
  12. 【請求項12】 前記C相信号は、その出力期間が前記
    A相信号及びB相信号間の最短エッジ出力間隔よりも短
    く設定されると共に、前記最短エッジ出力間隔内に位置
    するように設定されており、 前記原点検出手段は、前記C相信号の出力タイミングの
    みに基づいて、前記変位体の原点を検出することを特徴
    とする請求項1乃至9の何れかに記載のエンコーダの位
    置ずれ量検出装置。
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