JP4419225B2 - ロータリーエンコーダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転体の回転位置を検出するためのロータリーエンコーダに関するものであり、特に3相ACサーボモータに組み込まれて使用されるインクリメンタルエンコーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種機械の駆動用に使用されるサーボモータにはブラシ付きのDCサーボモータとブラシのないACサーボモータがあり、近年モータ保守の容易さからACサーボモータの需要が増している。
【0003】
サーボ系の位置検出器にもさまざまな種類があるが、近年サーボモータに組み込まれて使用される位置検出器としてロータリーエンコーダが普及している。ACサーボモータに組み込まれるエンコーダにはインクリメンタルタイプとアブソリュートタイプがあり、インクリメンタルタイプは各種機械のACサーボモータに取り付けられ広く使用されており、ACサーボ用エンコーダとして主流を占めている。
【0004】
一方、アブソリュートタイプは1回転内の絶対位置が判別できるエンコーダで原点復帰動作が不要なことから多関節ロボット等のロボット用サーボモータなどに普及している。
【0005】
以下に従来のインクリメンタルエンコーダについて説明する。図11は従来のインクリメンタルエンコーダの構成を示すものであり、91は発光素子、92は回転スリット板、93は受光素子、94は波形整形回路、95は信号伝送回路である。
【0006】
出力信号は図12に示すように、回転方向が判別できるように互いに90度位相差を有するA,B2相の信号と、1回転1パルスの原点基準Z信号と、ACサーボモータの相励磁切替のためのコミュテーション信号CS1,CS2,CS3を備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、出力信号の数が多いので配線数が多くなり量産性が悪く、機器への誤配線、信号線自身の断線も起こりやすいという問題点があった。
【0008】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、エンコーダの出力信号数を減らし、量産性が高く信頼性が高いインクリメンタルエンコーダを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明は、互いに90度位相差を有するA,B2相のインクリメンタル信号と、1回転中の原点を示す基準信号Z相と、3相ACサーボモータの相励磁切替信号(コミュテーション信号)CS1,CS2,CS3相とを出力する原信号出力部と、エンコーダ主電源の投入状態を検出する電源ON/OFF検出回路と、A,B2相の位相によりカウントアップパルスおよびダウンパルスを出力する方向弁別回路と、カウントデータのプリロードができ前記方向弁別回路の出力パルスをカウントする第1のアップダウンカウンタおよび第2のアップダウンカウンタと、電源ON後のA,B2相のレベルにより前記第1のアップダウンカウンタにプリロードする初期データを出力する初期値検出回路と、エンコーダの1回転当りの分解能を設定するパルス数設定値と前記A,B相と基準信号Z相と前記第2のアップダウンカウンタからのカウントデータより第2のアップダウンカウンタへ供給するプリロードデータとこのデータをロードするためのプリロード信号と初回の基準信号Z相の検出有無を示すプリロードフラグを出力するパルス数判別回路と、外部からのデータ要求信号を受信し要求信号受信と同時に前記原信号出力部からのCS1,CS2,CS3相と前記第1のアップダウンカウンタおよび第2のアップダウンカウンタからのデータとプリロードフラグを保持、かつシリアルデータに変換し出力するデータ送受信回路とを備えたものである。
【0010】
上記手段によって、エンコーダの出力信号であるA,B,Z,CS1,CS2,CS3の信号をシリアルデータとして1回線で伝送できるため、エンコーダ出力信号数が大幅に削減でき、機器への組み込みを含め量産性に優れ信頼性の高いロータリーエンコーダを得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
上記課題を解決するために本発明は、互いに90度位相差を有するA,B2相のインクリメンタル信号と、1回転中の原点を示す基準信号Z相と、3相ACサーボモータの相励磁切替信号(コミュテーション信号)CS1,CS2,CS3相とを出力する原信号出力部と、エンコーダ主電源の投入状態を検出する電源ON/OFF検出回路と、A,B2相の位相によりカウントアップパルスおよびダウンパルスを出力する方向弁別回路と、カウントデータのプリロードができ前記方向弁別回路の出力パルスをカウントする第1のアップダウンカウンタおよび第2のアップダウンカウンタと、電源ON後のA,B2相のレベルにより前記第1のアップダウンカウンタにプリロードする初期データを出力する初期値検出回路と、エンコーダの1回転当りの分解能を設定するパルス数設定値と前記A,B相と基準信号Z相と前記第2のアップダウンカウンタからのカウントデータより第2のアップダウンカウンタへ供給するプリロードデータとこのデータをロードするためのプリロード信号と初回の基準信号Z相の検出有無を示すプリロードフラグを出力するパルス数判別回路と、外部からのデータ要求信号を受信し要求信号受信と同時に前記原信号出力部からのCS1,CS2,CS3相と前記第1のアップダウンカウンタおよび第2のアップダウンカウンタからのデータとプリロードフラグを保持、かつシリアルデータに変換し出力するデータ送受信回路とを備えたロータリーエンコーダである。
【0012】
また、電源ON/OFF検出回路からの電源ON情報により、初期値検出回路からのデータを第1のアップダウンカウンタにプリロードし、以後前記カウンタが所有するビット幅の範囲で方向弁別回路から出力されるパルスのカウント動作を行うロータリーエンコーダである。
【0013】
また、電源ON後、初回の基準信号Z相を検出するまではパルス数設定値で決まる初期データをプリロードデータとして出力すると同時にプリロード信号は“L”を保持して第2のアップダウンカウンタをロード動作とし、初回の基準信号Z相を検出するとプリロード信号を“H”として第2のアップダウンカウンタをロード動作からカウント動作に切り替え、また、同時にプリロードフラグを出力するパルス数判別回路を備えたロータリーエンコーダである。
【0014】
また、第2のアップダウンカウンタのカウント範囲をエンコーダの1回転当りの分解能以下とするために第2のアップダウンカウンタのカウントデータがパルス数設定値より決まるエンコーダ分解能の下限値と一致し、かつA,B相の信号変化でカウントダウンを検出すると前記パルス数設定値より決まる上限値をプリロードデータとするとともにプリロード信号を一時“L”として第2のアップダウンカウンタにプリロードデータをロードし、また、前記カウントデータが前記上限値と一致し、かつA,B相の信号変化でカウントアップを検出すると前記下限値をプリロードデータとするとともにプリロード信号を一時“L”として第2のアップダウンカウンタにプリロードデータをロードするパルス数判別回路を備えたロータリーエンコーダである。
【0015】
さらに、第2のアップダウンカウンタのカウント範囲をエンコーダの1回転当りの分解能以下とするために基準信号Z相を検出し、かつA,B相の信号変化でカウントダウンを検出するとパルス数設定値より決まる上限値をプリロードデータとするとともにプリロード信号を一時“L”として第2のアップダウンカウンタにプリロードデータをロードし、また、基準信号Z相を検出し、かつA,B相の信号変化でカウントアップを検出するとパルス数設定値より決まる下限値をプリロードデータとするとともにプリロード信号を一時“L”として第2のアップダウンカウンタにプリロードデータをロードするパルス数判別回路を備えたロータリーエンコーダである。
【0016】
このように、エンコーダ出力信号数を大幅に削減することができる。また、電源投入直後のA,B相信号の論理レベルを含めたA,B相の変化量を得ることができる。また、電源投入後の初回のZ相検出有無の情報およびZ相の位置情報を含んだA,B相の変化量を得ることができる。また、エンコーダの1回転の分解能に応じたA,B相の変化量を得ることができる。
【0017】
さらに、Z相によるカウンタの初期化を行うことでカウンタ誤動作時の補正を行うことができる。
【0018】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施例におけるロータリーエンコーダの構成図である。図1において11は原信号出力部、12は方向弁別回路、13は初期値検出回路、14はパルス数判別回路、15はnビットの第1のアップダウンカウンタ、16はmビットの第2のアップダウンカウンタ、17はデータ送受信回路、18は電源ON/OFF検出回路、19は双方向性バスである。
【0019】
原信号出力部11は従来のインクリメンタルエンコーダと同様に図11に示す発光素子91、回転スリット板92、受光素子93、波形整形回路94より構成され、出力信号の代表例としては図12のようなインクリメンタル信号および3相励磁切替コミュテーション信号が出力される。
【0020】
図2は方向弁別回路12の動作波形例であり、A相がB相より進み位相のときはダウンパルスが出力され、A相がB相より遅れ位相のときはアップパルスが出力される。このアップパルス、ダウンパルスは第1のアップダウンカウンタ15および第2のアップダウンカウンタ16に入力されパルスを計数しカウントデータが変化する。
【0021】
図3(a)は初期値検出回路の動作波形図、図3(b)はその回路図であり、A,B相の信号“H”,“L”の組合せにより2ビットの初期値D1,D0が出力される。
【0022】
図4(a)は第1のアップダウンカウンタの動作波形図であり、ここでは16ビットカウンタの動作例を示す。このアップダウンカウンタは主電源ON/OFF検出回路18の出力であるロード信号により、データプリロード動作とカウント動作が切り替えられるパルスカウンタである。
【0023】
図4(b)は第1のアップダウンカウンタの全体動作波形図であり、まず主電源がONになると原信号出力部11よりA,B,Z,CS1,CS2,CS3信号が出力される。例えば図4(a)のようにA相“H”,B相“H”で主電源ONした場合、初期値検出回路13によりD1=1,D0=1となり電源ON/OFF検出回路18からのロード信号により第1のアップダウンカウンタ15には“0003”(16進数)がロードされる。次に軸がCWに回転すると方向弁別回路12からのダウンパルスをカウントし、前記アップダウンカウンタのカウントデータは減少方向に変化する。このように第1のアップダウンカウンタ15はカウンタのもつビット幅の範囲、ここでは16ビットの範囲で図4(b)のようにサイクリックな変化をする。
【0024】
図5はパルス数判別回路の構成図であり、パルス数設定値より決まるエンコーダ分解能の下限値および上限値を出力する演算回路31、A相,B相,Z相信号からセレクト信号、プリロード信号、プリロードフラグを出力するロジック回路32、前記セレクト信号で前記下限値,上限値の一方を選択するセレクタ33、第2のアップダウンカウンタ16のデータと前記下限値、上限値との一致比較を行い上限値一致信号および下限値一致信号を出力する比較回路34から構成される。
【0025】
以下、上記構成について詳細な動作説明をする。
【0026】
図6は本発明の一実施例であり、電源ON後の初回の基準信号Z相を検出し第2のアップダウンカウンタに初期データをプリロードする説明図である。
【0027】
まず主電源がONされ初回の基準信号Z相を検出するまではパルス数判別回路14から出力されるプリロード信号は“L”を保持し、この間第2のアップダウンカウンタ16の動作はデータロード状態となる。
【0028】
次に軸がCW方向に回転し、図6に示すようなA,B,Z相が原信号出力部11より出力されると、図5に示すロジック回路32によりA,B,Z相の電圧レベルの組合せによりセレクト信号“H”または“L”が出力され、この信号で演算回路31から出力される上限値、下限値のいずれか一方をセレクタ33でセレクトしプリロードデータとして出力する。
【0029】
例えば、パルス数設定値が64p/rの場合、本発明ではパルスカウンタはA,B相を4逓倍してカウントするため、1回転当りの分解能は64×4で256分解能となり、演算回路31から下限値は“0”、上限値は“255”が出力される。また、ロジック回路32ではA,B,Z相の論理レベルの判定が行われ組合せがA相=“H”、B相=“L”、Z相=“H”の場合前記下限値の選択を、また、A相=“H”、B相=“H”、Z相=“H”の場合前記上限値を選択するようにセレクト信号が出力される。
【0030】
ここでZ相の検出を行うと図6に示すようにプリロード信号が“L”から“H”に変化し、同時にプリロードフラグも“L”から“H”に変化し、また、第2のアップダウンカウンタ16もロード動作からカウント動作へ移行する。
【0031】
引き続き軸がCW方向に回転すると方向弁別回路12よりダウンパルスが出力され前記カウンタは減少方向に変化する。
【0032】
図7は図6における軸の回転動作をCCW方向で示した図であり、初回のZ相検出時のプリロードデータの出力やプリロード信号の変化は、前記図6と同様であり、方向弁別回路12からのアップパルスにより第2のアップダウンカウンタ16は増加方向に変化する。
【0033】
図8は第2のアップダウンカウンタのカウント範囲をエンコーダの1回転当りの分解能以下で行う実施例の説明図であり、前記カウンタの内容によりカウンタのプリロード動作を行う。
【0034】
まず、電源をONし軸がCCW方向に回転し初回の基準信号Z相を検出すると前述と同様にしてX点以降前記カウンタはプリロード動作からカウント動作に移行し、ここでは増加傾向のカウント動作を行う。
【0035】
ここで前記カウンタのデータは演算回路31からの上限値および下限値とそれぞれ一致比較が常に行われ、一致の時“H”、不一致の時“L”が上限値一致信号および下限値一致信号として図8のように出力される。
【0036】
さらに軸がCCWに回転しY点になると上限値一致信号が“H”かつ、さらに増加傾向の動作のためプリロード信号が発生し前記カウンタには下限値がロードされる。
【0037】
一方、軸の回転がCWの場合は、下限値一致信号が“H”かつ、さらに減少傾向の動作の時プリロード信号が発生しカウンタには上限値がロードされる。
【0038】
図9は第2のアップダウンカウンタのカウント範囲をエンコーダの1回転当りの分解能以下で行うための実施例の説明図であり、基準信号Z相の検出によりカウンタのプリロード動作を行う。
【0039】
この場合、A,B,Z相はロジック回路32でZ相が“H”のときのB相の変化エッジ検出が行われ、回転方向に応じて立上りパルスもしくは立下りパルスが図9のように出力される。同時に前述と同様にしてA,B,Z相のレベルの組合せによりプリロードデータとして上限値もしくは下限値はセレクトされプリロード信号により前記カウンタへデータロードされる。
【0040】
このようにして、Z相を検出する毎にアップダウンカウンタのデータをプリロードにより更新することで、例えば電気ノイズ等の要因でカウントデータにずれが生じてもZ相を検出することでずれをリセットすることができる。
【0041】
以上が本実施例における構成と動作説明である。
【0042】
次に上記のエンコーダ内で検出した各種データの使用方法について説明する。エンコーダ内のデータは、データ送受信回路17および双方向性バス19を介して上位機器、例えばサーボドライバ等とデータ通信が行われ、エンコーダデータが必要なタイミングに応じてデータ要求信号がサーボドライバ側からエンコーダ側へ送信され、エンコーダ側ではこの要求信号を受信すると同時に前述のエンコーダ内のデータを保持しシリアルデータに変換した後、サーボドライバ側へデータを出力する。
【0043】
上位機器であるサーボドライバ側ではエンコーダからのデータを受信したのち、さらに上位機器であるNC装置等に位置情報を出力するため受信したデータからA,B,Z相信号への復元を行う。ここで非常に重要なことはいかにして正確な位置でZ相信号の復元を行うかである。
【0044】
図10は本発明の実施例における第1のアップダウンカウンタと第2のアップダウンカウンタ、および前記サーボドライバ側とのデータ通信時のサンプリングパルスの動作例を示した図であり、電源ON後、軸はCCW方向に回転し第1のアップダウンカウンタは9ビット幅の動作、すなわちカウント値は0から1FF(16進数)までの動作、第2のアップダウンカウンタはエンコーダの1回転当りの分解能が256としてカウント値は0から0FF(16進数)までの動作を示している。
【0045】
また、図10においてサンプリングパルス間の前記カウンタの変化量として第1のアップダウンカウンタでは変化量をそれぞれa,b,cで示し、また、第2のアップダウンカウンタでは変化量をそれぞれaa,bb,ccで示している。
【0046】
以下、エンコーダのデータ通信および上位機器であるサーボドライバ側でのA,B,Z相信号への復元について説明する。
【0047】
図10において、サンプリングパルスはデータ通信にてエンコーダ内データをサーボドライバ側へ出力する時のコントロール信号であり、このタイミングにより第1のアップダウンカウンタ15、第2のアップダウンカウンタ16、原信号出力部11からのCS1,CS2,CS3信号、および各種フラグ信号がデータ送受信回路17にて保持されシリアルデータに変換されたのちデータ出力される。
【0048】
まず、A,B相の復元方法としては、サンプリングポイントのi,j,k,l点でのエンコーダ内のデータをサーボドライバに出力する。サーボドライバ側では受信したデータと1つ前の受信データとの差、つまり図10でのa,b,cを算出し変化量に応じてA,B相のパルスを出力する。
【0049】
次にZ相の復元方法であるが第1のアップダウンカウンタだけに着目しサンプリングパルス毎のカウントデータの変化を見た場合、k点ではZ相の検出が完了しているにもかかわらず変化量bの情報だけではZ相の正確な位置が判断できないので、Z相の復元は不可能である。そこで第2のアップダウンカウンタと併用してデータを着目すると、k点のエンコーダ情報をサーボドライバが受信した時点では変化量bと変化量bbの情報を有している。ここで変化量bと変化量bbとの差を算出し、k点からl点の間で変化量bの量だけA,B相を復元する内の前記差のポイントでZ相の復元を行うことでA,B,Z相の位相関係を保ちつつ信号の復元が可能となる。
【0050】
これ以降は、第2のアップダウンカウンタのみに着目すれば、このカウンタのデータは1回転内の絶対位置に等しいので例えばカウントデータの下限値と上限値をZ相の位置と定義すればこのカウンタのみでZ相の情報を含めた判別が可能となり、A,B,Z相の復元も容易となる。
【0051】
また、サーボドライバ側としてサンプリングパルス毎の第1のアップダウンカウンタの変化量と第2のアップダウンカウンタの変化量を比較することによりカウンタの動作状況の判定やデータ通信におけるデータ化けに対するデータの信頼性向上を図ることができる。
【0052】
以上のようにデータプリロードが可能なアップダウンカウンタ2つとデータロード動作の組合せ、およびエンコーダ分解能に応じたカウント動作を行いエンコーダ内のデータをシリアルデータとして出力することにより、エンコーダから出力される信号線数を大幅に削減すると同時に、エンコーダからのシリアルデータをもとに信頼性の高いA,B,Z相の復元が容易に実現できる。
【0053】
【発明の効果】
上記の実施例から明らかなように本発明は、A,B,Z,CS1,CS2,CS3信号をシリアルデータとしてデータ伝送することにより、従来14本必要としていた信号線数を4本まで削減することができ、量産性の向上と信頼性の高いロータリーエンコーダを実現できる。
【0054】
また、双方向伝送により、サーボ制御に最適なタイミングでエンコーダデータの要求およびデータ出力が実現できる。
【0055】
さらに、2つのアップダウンカウンタおよびデータロードの組合せ動作により初回の基準信号Z相の検出有無、および基準信号Z相からの正確な移動量の検出を実現することができ、これらの情報をもとにA,B,Z信号の復元を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のロータリーエンコーダの構成図
【図2】本発明の実施例の方向弁別回路の動作波形説明図
【図3】(a)本発明の実施例の初期値検出回路の動作波形図
(b)同動作回路説明図
【図4】(a)本発明の実施例の第1のアップダウンカウンタの詳細動作説明図
(b)同全体動作説明図
【図5】本発明の実施例のパルス数判別回路の構成図
【図6】本発明の実施例の第2のアップダウンカウンタの動作説明図
【図7】本発明の実施例の第2のアップダウンカウンタの動作説明図
【図8】本発明の実施例のパルス数判別回路の動作説明図
【図9】本発明の実施例のパルス数判別回路の動作説明図
【図10】本発明の実施例の第1のアップダウンカウンタおよび第2のアップダウンカウンタの動作説明図
【図11】従来のロータリーエンコーダ構成図
【図12】従来のロータリーエンコーダ動作波形図
【符号の説明】
11 原信号出力部
12 方向弁別回路
13 初期値検出回路
14 パルス数判別回路
15 第1のアップダウンカウンタ
16 第2のアップダウンカウンタ
17 データ送受信回路
18 電源ON/OFF検出回路
19 双方向性バス
31 演算回路
32 ロジック回路
33 セレクタ
34 比較回路
91 発光素子
92 回転スリット板
93 受光素子
94 波形整形回路
95 信号伝送回路

Claims (2)

  1. 互いに90度位相差を有するA,B2相のインクリメンタル信号と、
    1回転中の原点を示す基準信号Z相と、
    3相ACサーボモータの相励磁切替信号(コミュテーション信号)CS1,CS2,CS3相とを出力する原信号出力部と、
    エンコーダ主電源の投入状態を検出する電源ON/OFF検出回路と、
    A,B2相の位相によりカウントアップパルスおよびダウンパルスを出力する方向弁別回路と、
    カウントデータのプリロードができ前記方向弁別回路から出力されるアップパルスもしくはダウンパルスをカウントする第1のアップダウンカウンタおよび第2のアップダウンカウンタと、
    電源ON後のA,B2相のレベルにより前記第1のアップダウンカウンタにプリロードする初期データを出力する初期値検出回路と、
    エンコーダの1回転当りの分解能を設定するパルス数設定値と
    前記第1のアップダウンカウンタは、電源ON/OFF検出回路からの電源ONを示すロード信号により、前記初期値検出回路からのデータをプリロードし、以後、前記方向弁別回路から出力されるアップパルスもしくはダウンパルスのカウント動作を行い、電源ON後、初回の基準信号Z相を検出するまでは、前記パルス数設定値で決まる初期データを前記第2のアップダウンカウンタのプリロードデータとして出力すると同時にプリロード信号は“L”を保持して前記第2のアップダウンカウンタをロード動作とし、初回の基準信号Z相を検出するとプリロード信号を“H”として前記第2のアップダウンカウンタをロード動作からカウント動作に切り替え、また、同時に初回の基準信号Z相の検出有無を示すプリロードフラグを出力し、さらに、前記A,B相と基準信号Z相と前記第2のアップダウンカウンタからのカウントデータより前記第2のアップダウンカウンタへ再供給するプリロードデータとこのデータをロードするためのプリロード信号を生成するパルス数判別回路と、
    外部からのデータ要求信号を受信し要求信号受信と同時に前記原信号出力部からのCS1,CS2,CS3相と前記第1のアップダウンカウンタおよび第2のアップダウンカウンタからのデータとプリロードフラグを保持、かつシリアルデータに変換し出力するデータ送受信回路とを備え、
    前記パルス数判別回路は、前記第2のアップダウンカウンタのカウント範囲をエンコーダの1回転当りの分解能以下とするために第2のアップダウンカウンタのカウントデータがパルス数設定値より決まるエンコーダ分解能の下限値と一致し、かつA,B相の信号変化でカウントダウンを検出すると前記パルス数設定値より決まる上限値をプリロードデータとするとともにプリロード信号を一時“L”として第2のアップダウンカウンタにプリロードデータをロードし、また、前記カウントデータが前記上限値と一致し、かつA,B相の信号変化でカウントアップを検出すると前記下限値をプリロードデータとするとともにプリロード信号を一時“L”として第2のアップダウンカウンタにプリロードデータをロードすることを特徴とするロータリーエンコーダ。
  2. 互いに90度位相差を有するA,B2相のインクリメンタル信号と、
    1回転中の原点を示す基準信号Z相と、
    3相ACサーボモータの相励磁切替信号(コミュテーション信号)CS1,CS2,CS3相とを出力する原信号出力部と、
    エンコーダ主電源の投入状態を検出する電源ON/OFF検出回路と、
    A,B2相の位相によりカウントアップパルスおよびダウンパルスを出力する方向弁別回路と、
    カウントデータのプリロードができ前記方向弁別回路から出力されるアップパルスもしくはダウンパルスをカウントする第1のアップダウンカウンタおよび第2のアップダウンカウンタと、
    電源ON後のA,B2相のレベルにより前記第1のアップダウンカウンタにプリロードする初期データを出力する初期値検出回路と、
    エンコーダの1回転当りの分解能を設定するパルス数設定値と
    前記第1のアップダウンカウンタは、電源ON/OFF検出回路からの電源ONを示すロード信号により、前記初期値検出回路からのデータをプリロードし、以後、前記方向弁別回路から出力されるアップパルスもしくはダウンパルスのカウント動作を行い、電源ON後、初回の基準信号Z相を検出するまでは、前記パルス数設定値で決まる初期データを前記第2のアップダウンカウンタのプリロードデータとして出力すると同時にプリロード信号は“L”を保持して前記第2のアップダウンカウンタをロード動作とし、初回の基準信号Z相を検出するとプリロード信号を“H”として前記第2のアップダウンカウンタをロード動作からカウント動作に切り替え、また、同時に初回の基準信号Z相の検出有無を示すプリロードフラグを出力し、さらに、前記A,B相と基準信号Z相と前記第2のアップダウンカウンタからのカウントデータより前記第2のアップダウンカウンタへ再供給するプリロードデータとこのデータをロードするためのプリロード信号を生成するパルス数判別回路と、
    外部からのデータ要求信号を受信し要求信号受信と同時に前記原信号出力部からのCS1,CS2,CS3相と前記第1のアップダウンカウンタおよび第2のアップダウンカウンタからのデータとプリロードフラグを保持、かつシリアルデータに変換し出力するデータ送受信回路とを備え、
    前記パルス数判別回路は、第2のアップダウンカウンタのカウント範囲をエンコーダの1回転当りの分解能以下とするために基準信号Z相を検出し、かつA,B相の信号変化でカウントダウンを検出するとパルス数設定値より決まる上限値をプリロードデータとするとともにプリロード信号を一時“L”として第2のアップダウンカウンタにプリロードデータをロードし、また、基準信号Z相を検出し、かつA,B相の信号変化でカウントアップを検出するとパルス数設定値より決まる下限値をプリロードデータとするとともにプリロード信号を一時“L”として第2のアップダウンカウンタにプリロードデータをロードすることを特徴とするロータリーエンコーダ。
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