JP2001116589A - ロータリーエンコーダ - Google Patents

ロータリーエンコーダ

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JP2001116589A
JP2001116589A JP29330999A JP29330999A JP2001116589A JP 2001116589 A JP2001116589 A JP 2001116589A JP 29330999 A JP29330999 A JP 29330999A JP 29330999 A JP29330999 A JP 29330999A JP 2001116589 A JP2001116589 A JP 2001116589A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ACサーボモータに用いるインクリメンタル
エンコーダは、従来A,B,Z相と3相励磁切替信号C
S1,CS2,CS3の各信号伝送のため6回線必要と
していた。そのため量産性が悪く、誤配線、信号線の断
線が起こりやすいという課題があった。本発明はこの出
力信号数を減らし、かつエンコーダからの情報をもとに
A,B,Z相の復元を容易に実現できるインクリメンタ
ルエンコーダを提供することを目的とする。 【解決手段】 原信号出力部と、パルスカウントのため
の方向弁別回路、カウント初期値検出回路、データロー
ドが可能な2種類のアップダウンカウンタ、パルス数判
別回路、電源ON/OFF検出回路より構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体の回転位置
を検出するためのロータリーエンコーダに関するもので
あり、特に3相ACサーボモータに組み込まれて使用さ
れるインクリメンタルエンコーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種機械の駆動用に使用されるサーボモ
ータにはブラシ付きのDCサーボモータとブラシのない
ACサーボモータがあり、近年モータ保守の容易さから
ACサーボモータの需要が増している。
【0003】サーボ系の位置検出器にもさまざまな種類
があるが、近年サーボモータに組み込まれて使用される
位置検出器としてロータリーエンコーダが普及してい
る。ACサーボモータに組み込まれるエンコーダにはイ
ンクリメンタルタイプとアブソリュートタイプがあり、
インクリメンタルタイプは各種機械のACサーボモータ
に取り付けられ広く使用されており、ACサーボ用エン
コーダとして主流を占めている。
【0004】一方、アブソリュートタイプは1回転内の
絶対位置が判別できるエンコーダで原点復帰動作が不要
なことから多関節ロボット等のロボット用サーボモータ
などに普及している。
【0005】以下に従来のインクリメンタルエンコーダ
について説明する。図11は従来のインクリメンタルエ
ンコーダの構成を示すものであり、91は発光素子、9
2は回転スリット板、93は受光素子、94は波形整形
回路、95は信号伝送回路である。
【0006】出力信号は図12に示すように、回転方向
が判別できるように互いに90度位相差を有するA,B
2相の信号と、1回転1パルスの原点基準Z信号と、A
Cサーボモータの相励磁切替のためのコミュテーション
信号CS1,CS2,CS3を備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、出力信号の数が多いので配線数が多くな
り量産性が悪く、機器への誤配線、信号線自身の断線も
起こりやすいという問題点があった。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、エンコーダの出力信号数を減らし、量産性が高く信
頼性が高いインクリメンタルエンコーダを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、互いに90度位相差を有するA,B2相
のインクリメンタル信号と、1回転中の原点を示す基準
信号Z相と、3相ACサーボモータの相励磁切替信号
(コミュテーション信号)CS1,CS2,CS3相と
を出力する原信号出力部と、エンコーダ主電源の投入状
態を検出する電源ON/OFF検出回路と、A,B2相
の位相によりカウントアップパルスおよびダウンパルス
を出力する方向弁別回路と、カウントデータのプリロー
ドができ前記方向弁別回路の出力パルスをカウントする
第1のアップダウンカウンタおよび第2のアップダウン
カウンタと、電源ON後のA,B2相のレベルにより前
記第1のアップダウンカウンタにプリロードする初期デ
ータを出力する初期値検出回路と、エンコーダの1回転
当りの分解能を設定するパルス数設定値と前記A,B相
と基準信号Z相と前記第2のアップダウンカウンタから
のカウントデータより第2のアップダウンカウンタへ供
給するプリロードデータとこのデータをロードするため
のプリロード信号と初回の基準信号Z相の検出有無を示
すプリロードフラグを出力するパルス数判別回路と、外
部からのデータ要求信号を受信し要求信号受信と同時に
前記原信号出力部からのCS1,CS2,CS3相と前
記第1のアップダウンカウンタおよび第2のアップダウ
ンカウンタからのデータとプリロードフラグを保持、か
つシリアルデータに変換し出力するデータ送受信回路と
を備えたものである。
【0010】上記手段によって、エンコーダの出力信号
であるA,B,Z,CS1,CS2,CS3の信号をシ
リアルデータとして1回線で伝送できるため、エンコー
ダ出力信号数が大幅に削減でき、機器への組み込みを含
め量産性に優れ信頼性の高いロータリーエンコーダを得
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】上記課題を解決するために本発明
は、互いに90度位相差を有するA,B2相のインクリ
メンタル信号と、1回転中の原点を示す基準信号Z相
と、3相ACサーボモータの相励磁切替信号(コミュテ
ーション信号)CS1,CS2,CS3相とを出力する
原信号出力部と、エンコーダ主電源の投入状態を検出す
る電源ON/OFF検出回路と、A,B2相の位相によ
りカウントアップパルスおよびダウンパルスを出力する
方向弁別回路と、カウントデータのプリロードができ前
記方向弁別回路の出力パルスをカウントする第1のアッ
プダウンカウンタおよび第2のアップダウンカウンタ
と、電源ON後のA,B2相のレベルにより前記第1の
アップダウンカウンタにプリロードする初期データを出
力する初期値検出回路と、エンコーダの1回転当りの分
解能を設定するパルス数設定値と前記A,B相と基準信
号Z相と前記第2のアップダウンカウンタからのカウン
トデータより第2のアップダウンカウンタへ供給するプ
リロードデータとこのデータをロードするためのプリロ
ード信号と初回の基準信号Z相の検出有無を示すプリロ
ードフラグを出力するパルス数判別回路と、外部からの
データ要求信号を受信し要求信号受信と同時に前記原信
号出力部からのCS1,CS2,CS3相と前記第1の
アップダウンカウンタおよび第2のアップダウンカウン
タからのデータとプリロードフラグを保持、かつシリア
ルデータに変換し出力するデータ送受信回路とを備えた
ロータリーエンコーダである。
【0012】また、電源ON/OFF検出回路からの電
源ON情報により、初期値検出回路からのデータを第1
のアップダウンカウンタにプリロードし、以後前記カウ
ンタが所有するビット幅の範囲で方向弁別回路から出力
されるパルスのカウント動作を行うロータリーエンコー
ダである。
【0013】また、電源ON後、初回の基準信号Z相を
検出するまではパルス数設定値で決まる初期データをプ
リロードデータとして出力すると同時にプリロード信号
は“L”を保持して第2のアップダウンカウンタをロー
ド動作とし、初回の基準信号Z相を検出するとプリロー
ド信号を“H”として第2のアップダウンカウンタをロ
ード動作からカウント動作に切り替え、また、同時にプ
リロードフラグを出力するパルス数判別回路を備えたロ
ータリーエンコーダである。
【0014】また、第2のアップダウンカウンタのカウ
ント範囲をエンコーダの1回転当りの分解能以下とする
ために第2のアップダウンカウンタのカウントデータが
パルス数設定値より決まるエンコーダ分解能の下限値と
一致し、かつA,B相の信号変化でカウントダウンを検
出すると前記パルス数設定値より決まる上限値をプリロ
ードデータとするとともにプリロード信号を一時“L”
として第2のアップダウンカウンタにプリロードデータ
をロードし、また、前記カウントデータが前記上限値と
一致し、かつA,B相の信号変化でカウントアップを検
出すると前記下限値をプリロードデータとするとともに
プリロード信号を一時“L”として第2のアップダウン
カウンタにプリロードデータをロードするパルス数判別
回路を備えたロータリーエンコーダである。
【0015】さらに、第2のアップダウンカウンタのカ
ウント範囲をエンコーダの1回転当りの分解能以下とす
るために基準信号Z相を検出し、かつA,B相の信号変
化でカウントダウンを検出するとパルス数設定値より決
まる上限値をプリロードデータとするとともにプリロー
ド信号を一時“L”として第2のアップダウンカウンタ
にプリロードデータをロードし、また、基準信号Z相を
検出し、かつA,B相の信号変化でカウントアップを検
出するとパルス数設定値より決まる下限値をプリロード
データとするとともにプリロード信号を一時“L”とし
て第2のアップダウンカウンタにプリロードデータをロ
ードするパルス数判別回路を備えたロータリーエンコー
ダである。
【0016】このように、エンコーダ出力信号数を大幅
に削減することができる。また、電源投入直後のA,B
相信号の論理レベルを含めたA,B相の変化量を得るこ
とができる。また、電源投入後の初回のZ相検出有無の
情報およびZ相の位置情報を含んだA,B相の変化量を
得ることができる。また、エンコーダの1回転の分解能
に応じたA,B相の変化量を得ることができる。
【0017】さらに、Z相によるカウンタの初期化を行
うことでカウンタ誤動作時の補正を行うことができる。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。図1は本発明の実施例におけるロータリー
エンコーダの構成図である。図1において11は原信号
出力部、12は方向弁別回路、13は初期値検出回路、
14はパルス数判別回路、15はnビットの第1のアッ
プダウンカウンタ、16はmビットの第2のアップダウ
ンカウンタ、17はデータ送受信回路、18は電源ON
/OFF検出回路、19は双方向性バスである。
【0019】原信号出力部11は従来のインクリメンタ
ルエンコーダと同様に図11に示す発光素子91、回転
スリット板92、受光素子93、波形整形回路94より
構成され、出力信号の代表例としては図12のようなイ
ンクリメンタル信号および3相励磁切替コミュテーショ
ン信号が出力される。
【0020】図2は方向弁別回路12の動作波形例であ
り、A相がB相より進み位相のときはダウンパルスが出
力され、A相がB相より遅れ位相のときはアップパルス
が出力される。このアップパルス、ダウンパルスは第1
のアップダウンカウンタ15および第2のアップダウン
カウンタ16に入力されパルスを計数しカウントデータ
が変化する。
【0021】図3(a)は初期値検出回路の動作波形
図、図3(b)はその回路図であり、A,B相の信号
“H”,“L”の組合せにより2ビットの初期値D1,
D0が出力される。
【0022】図4(a)は第1のアップダウンカウンタ
の動作波形図であり、ここでは16ビットカウンタの動
作例を示す。このアップダウンカウンタは主電源ON/
OFF検出回路18の出力であるロード信号により、デ
ータプリロード動作とカウント動作が切り替えられるパ
ルスカウンタである。
【0023】図4(b)は第1のアップダウンカウンタ
の全体動作波形図であり、まず主電源がONになると原
信号出力部11よりA,B,Z,CS1,CS2,CS
3信号が出力される。例えば図4(a)のようにA相
“H”,B相“H”で主電源ONした場合、初期値検出
回路13によりD1=1,D0=1となり電源ON/O
FF検出回路18からのロード信号により第1のアップ
ダウンカウンタ15には“0003”(16進数)がロ
ードされる。次に軸がCWに回転すると方向弁別回路1
2からのダウンパルスをカウントし、前記アップダウン
カウンタのカウントデータは減少方向に変化する。この
ように第1のアップダウンカウンタ15はカウンタのも
つビット幅の範囲、ここでは16ビットの範囲で図4
(b)のようにサイクリックな変化をする。
【0024】図5はパルス数判別回路の構成図であり、
パルス数設定値より決まるエンコーダ分解能の下限値お
よび上限値を出力する演算回路31、A相,B相,Z相
信号からセレクト信号、プリロード信号、プリロードフ
ラグを出力するロジック回路32、前記セレクト信号で
前記下限値,上限値の一方を選択するセレクタ33、第
2のアップダウンカウンタ16のデータと前記下限値、
上限値との一致比較を行い上限値一致信号および下限値
一致信号を出力する比較回路34から構成される。
【0025】以下、上記構成について詳細な動作説明を
する。
【0026】図6は本発明の一実施例であり、電源ON
後の初回の基準信号Z相を検出し第2のアップダウンカ
ウンタに初期データをプリロードする説明図である。
【0027】まず主電源がONされ初回の基準信号Z相
を検出するまではパルス数判別回路14から出力される
プリロード信号は“L”を保持し、この間第2のアップ
ダウンカウンタ16の動作はデータロード状態となる。
【0028】次に軸がCW方向に回転し、図6に示すよ
うなA,B,Z相が原信号出力部11より出力される
と、図5に示すロジック回路32によりA,B,Z相の
電圧レベルの組合せによりセレクト信号“H”または
“L”が出力され、この信号で演算回路31から出力さ
れる上限値、下限値のいずれか一方をセレクタ33でセ
レクトしプリロードデータとして出力する。
【0029】例えば、パルス数設定値が64p/rの場
合、本発明ではパルスカウンタはA,B相を4逓倍して
カウントするため、1回転当りの分解能は64×4で2
56分解能となり、演算回路31から下限値は“0”、
上限値は“255”が出力される。また、ロジック回路
32ではA,B,Z相の論理レベルの判定が行われ組合
せがA相=“H”、B相=“L”、Z相=“H”の場合
前記下限値の選択を、また、A相=“H”、B相=
“H”、Z相=“H”の場合前記上限値を選択するよう
にセレクト信号が出力される。
【0030】ここでZ相の検出を行うと図6に示すよう
にプリロード信号が“L”から“H”に変化し、同時に
プリロードフラグも“L”から“H”に変化し、また、
第2のアップダウンカウンタ16もロード動作からカウ
ント動作へ移行する。
【0031】引き続き軸がCW方向に回転すると方向弁
別回路12よりダウンパルスが出力され前記カウンタは
減少方向に変化する。
【0032】図7は図6における軸の回転動作をCCW
方向で示した図であり、初回のZ相検出時のプリロード
データの出力やプリロード信号の変化は、前記図6と同
様であり、方向弁別回路12からのアップパルスにより
第2のアップダウンカウンタ16は増加方向に変化す
る。
【0033】図8は第2のアップダウンカウンタのカウ
ント範囲をエンコーダの1回転当りの分解能以下で行う
実施例の説明図であり、前記カウンタの内容によりカウ
ンタのプリロード動作を行う。
【0034】まず、電源をONし軸がCCW方向に回転
し初回の基準信号Z相を検出すると前述と同様にしてX
点以降前記カウンタはプリロード動作からカウント動作
に移行し、ここでは増加傾向のカウント動作を行う。
【0035】ここで前記カウンタのデータは演算回路3
1からの上限値および下限値とそれぞれ一致比較が常に
行われ、一致の時“H”、不一致の時“L”が上限値一
致信号および下限値一致信号として図8のように出力さ
れる。
【0036】さらに軸がCCWに回転しY点になると上
限値一致信号が“H”かつ、さらに増加傾向の動作のた
めプリロード信号が発生し前記カウンタには下限値がロ
ードされる。
【0037】一方、軸の回転がCWの場合は、下限値一
致信号が“H”かつ、さらに減少傾向の動作の時プリロ
ード信号が発生しカウンタには上限値がロードされる。
【0038】図9は第2のアップダウンカウンタのカウ
ント範囲をエンコーダの1回転当りの分解能以下で行う
ための実施例の説明図であり、基準信号Z相の検出によ
りカウンタのプリロード動作を行う。
【0039】この場合、A,B,Z相はロジック回路3
2でZ相が“H”のときのB相の変化エッジ検出が行わ
れ、回転方向に応じて立上りパルスもしくは立下りパル
スが図9のように出力される。同時に前述と同様にして
A,B,Z相のレベルの組合せによりプリロードデータ
として上限値もしくは下限値はセレクトされプリロード
信号により前記カウンタへデータロードされる。
【0040】このようにして、Z相を検出する毎にアッ
プダウンカウンタのデータをプリロードにより更新する
ことで、例えば電気ノイズ等の要因でカウントデータに
ずれが生じてもZ相を検出することでずれをリセットす
ることができる。
【0041】以上が本実施例における構成と動作説明で
ある。
【0042】次に上記のエンコーダ内で検出した各種デ
ータの使用方法について説明する。エンコーダ内のデー
タは、データ送受信回路17および双方向性バス19を
介して上位機器、例えばサーボドライバ等とデータ通信
が行われ、エンコーダデータが必要なタイミングに応じ
てデータ要求信号がサーボドライバ側からエンコーダ側
へ送信され、エンコーダ側ではこの要求信号を受信する
と同時に前述のエンコーダ内のデータを保持しシリアル
データに変換した後、サーボドライバ側へデータを出力
する。
【0043】上位機器であるサーボドライバ側ではエン
コーダからのデータを受信したのち、さらに上位機器で
あるNC装置等に位置情報を出力するため受信したデー
タからA,B,Z相信号への復元を行う。ここで非常に
重要なことはいかにして正確な位置でZ相信号の復元を
行うかである。
【0044】図10は本発明の実施例における第1のア
ップダウンカウンタと第2のアップダウンカウンタ、お
よび前記サーボドライバ側とのデータ通信時のサンプリ
ングパルスの動作例を示した図であり、電源ON後、軸
はCCW方向に回転し第1のアップダウンカウンタは9
ビット幅の動作、すなわちカウント値は0から1FF
(16進数)までの動作、第2のアップダウンカウンタ
はエンコーダの1回転当りの分解能が256としてカウ
ント値は0から0FF(16進数)までの動作を示して
いる。
【0045】また、図10においてサンプリングパルス
間の前記カウンタの変化量として第1のアップダウンカ
ウンタでは変化量をそれぞれa,b,cで示し、また、
第2のアップダウンカウンタでは変化量をそれぞれa
a,bb,ccで示している。
【0046】以下、エンコーダのデータ通信および上位
機器であるサーボドライバ側でのA,B,Z相信号への
復元について説明する。
【0047】図10において、サンプリングパルスはデ
ータ通信にてエンコーダ内データをサーボドライバ側へ
出力する時のコントロール信号であり、このタイミング
により第1のアップダウンカウンタ15、第2のアップ
ダウンカウンタ16、原信号出力部11からのCS1,
CS2,CS3信号、および各種フラグ信号がデータ送
受信回路17にて保持されシリアルデータに変換された
のちデータ出力される。
【0048】まず、A,B相の復元方法としては、サン
プリングポイントのi,j,k,l点でのエンコーダ内
のデータをサーボドライバに出力する。サーボドライバ
側では受信したデータと1つ前の受信データとの差、つ
まり図10でのa,b,cを算出し変化量に応じてA,
B相のパルスを出力する。
【0049】次にZ相の復元方法であるが第1のアップ
ダウンカウンタだけに着目しサンプリングパルス毎のカ
ウントデータの変化を見た場合、k点ではZ相の検出が
完了しているにもかかわらず変化量bの情報だけではZ
相の正確な位置が判断できないので、Z相の復元は不可
能である。そこで第2のアップダウンカウンタと併用し
てデータを着目すると、k点のエンコーダ情報をサーボ
ドライバが受信した時点では変化量bと変化量bbの情
報を有している。ここで変化量bと変化量bbとの差を
算出し、k点からl点の間で変化量bの量だけA,B相
を復元する内の前記差のポイントでZ相の復元を行うこ
とでA,B,Z相の位相関係を保ちつつ信号の復元が可
能となる。
【0050】これ以降は、第2のアップダウンカウンタ
のみに着目すれば、このカウンタのデータは1回転内の
絶対位置に等しいので例えばカウントデータの下限値と
上限値をZ相の位置と定義すればこのカウンタのみでZ
相の情報を含めた判別が可能となり、A,B,Z相の復
元も容易となる。
【0051】また、サーボドライバ側としてサンプリン
グパルス毎の第1のアップダウンカウンタの変化量と第
2のアップダウンカウンタの変化量を比較することによ
りカウンタの動作状況の判定やデータ通信におけるデー
タ化けに対するデータの信頼性向上を図ることができ
る。
【0052】以上のようにデータプリロードが可能なア
ップダウンカウンタ2つとデータロード動作の組合せ、
およびエンコーダ分解能に応じたカウント動作を行いエ
ンコーダ内のデータをシリアルデータとして出力するこ
とにより、エンコーダから出力される信号線数を大幅に
削減すると同時に、エンコーダからのシリアルデータを
もとに信頼性の高いA,B,Z相の復元が容易に実現で
きる。
【0053】
【発明の効果】上記の実施例から明らかなように本発明
は、A,B,Z,CS1,CS2,CS3信号をシリア
ルデータとしてデータ伝送することにより、従来14本
必要としていた信号線数を4本まで削減することがで
き、量産性の向上と信頼性の高いロータリーエンコーダ
を実現できる。
【0054】また、双方向伝送により、サーボ制御に最
適なタイミングでエンコーダデータの要求およびデータ
出力が実現できる。
【0055】さらに、2つのアップダウンカウンタおよ
びデータロードの組合せ動作により初回の基準信号Z相
の検出有無、および基準信号Z相からの正確な移動量の
検出を実現することができ、これらの情報をもとにA,
B,Z信号の復元を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のロータリーエンコーダの構成
【図2】本発明の実施例の方向弁別回路の動作波形説明
【図3】(a)本発明の実施例の初期値検出回路の動作
波形図 (b)同動作回路説明図
【図4】(a)本発明の実施例の第1のアップダウンカ
ウンタの詳細動作説明図 (b)同全体動作説明図
【図5】本発明の実施例のパルス数判別回路の構成図
【図6】本発明の実施例の第2のアップダウンカウンタ
の動作説明図
【図7】本発明の実施例の第2のアップダウンカウンタ
の動作説明図
【図8】本発明の実施例のパルス数判別回路の動作説明
【図9】本発明の実施例のパルス数判別回路の動作説明
【図10】本発明の実施例の第1のアップダウンカウン
タおよび第2のアップダウンカウンタの動作説明図
【図11】従来のロータリーエンコーダ構成図
【図12】従来のロータリーエンコーダ動作波形図
【符号の説明】
11 原信号出力部 12 方向弁別回路 13 初期値検出回路 14 パルス数判別回路 15 第1のアップダウンカウンタ 16 第2のアップダウンカウンタ 17 データ送受信回路 18 電源ON/OFF検出回路 19 双方向性バス 31 演算回路 32 ロジック回路 33 セレクタ 34 比較回路 91 発光素子 92 回転スリット板 93 受光素子 94 波形整形回路 95 信号伝送回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに90度位相差を有するA,B2相
    のインクリメンタル信号と、1回転中の原点を示す基準
    信号Z相と、3相ACサーボモータの相励磁切替信号
    (コミュテーション信号)CS1,CS2,CS3相と
    を出力する原信号出力部と、エンコーダ主電源の投入状
    態を検出する電源ON/OFF検出回路と、A,B2相
    の位相によりカウントアップパルスおよびダウンパルス
    を出力する方向弁別回路と、カウントデータのプリロー
    ドができ前記方向弁別回路の出力パルスをカウントする
    第1のアップダウンカウンタおよび第2のアップダウン
    カウンタと、電源ON後のA,B2相のレベルにより前
    記第1のアップダウンカウンタにプリロードする初期デ
    ータを出力する初期値検出回路と、エンコーダの1回転
    当りの分解能を設定するパルス数設定値と前記A,B相
    と基準信号Z相と前記第2のアップダウンカウンタから
    のカウントデータより第2のアップダウンカウンタへ供
    給するプリロードデータとこのデータをロードするため
    のプリロード信号と初回の基準信号Z相の検出有無を示
    すプリロードフラグを出力するパルス数判別回路と、外
    部からのデータ要求信号を受信し要求信号受信と同時に
    前記原信号出力部からのCS1,CS2,CS3相と前
    記第1のアップダウンカウンタおよび第2のアップダウ
    ンカウンタからのデータとプリロードフラグを保持、か
    つシリアルデータに変換し出力するデータ送受信回路と
    を備えたロータリーエンコーダ。
  2. 【請求項2】 電源ON/OFF検出回路からの電源O
    N情報により、初期値検出回路からのデータを第1のア
    ップダウンカウンタにプリロードし、以後前記カウンタ
    が所有するビット幅の範囲で方向弁別回路から出力され
    るパルスのカウント動作を行う請求項1記載のロータリ
    ーエンコーダ。
  3. 【請求項3】 電源ON後、初回の基準信号Z相を検出
    するまではパルス数設定値で決まる初期データをプリロ
    ードデータとして出力すると同時にプリロード信号は
    “L”を保持して第2のアップダウンカウンタをロード
    動作とし、初回の基準信号Z相を検出するとプリロード
    信号を“H”として第2のアップダウンカウンタをロー
    ド動作からカウント動作に切り替え、また、同時にプリ
    ロードフラグを出力するパルス数判別回路を備えた請求
    項1記載のロータリーエンコーダ。
  4. 【請求項4】 第2のアップダウンカウンタのカウント
    範囲をエンコーダの1回転当りの分解能以下とするため
    に第2のアップダウンカウンタのカウントデータがパル
    ス数設定値より決まるエンコーダ分解能の下限値と一致
    し、かつA,B相の信号変化でカウントダウンを検出す
    ると前記パルス数設定値より決まる上限値をプリロード
    データとするとともにプリロード信号を一時“L”とし
    て第2のアップダウンカウンタにプリロードデータをロ
    ードし、また、前記カウントデータが前記上限値と一致
    し、かつA,B相の信号変化でカウントアップを検出す
    ると前記下限値をプリロードデータとするとともにプリ
    ロード信号を一時“L”として第2のアップダウンカウ
    ンタにプリロードデータをロードするパルス数判別回路
    を備えた請求項1または請求項3記載のロータリーエン
    コーダ。
  5. 【請求項5】 第2のアップダウンカウンタのカウント
    範囲をエンコーダの1回転当りの分解能以下とするため
    に基準信号Z相を検出し、かつA,B相の信号変化でカ
    ウントダウンを検出するとパルス数設定値より決まる上
    限値をプリロードデータとするとともにプリロード信号
    を一時“L”として第2のアップダウンカウンタにプリ
    ロードデータをロードし、また、基準信号Z相を検出
    し、かつA,B相の信号変化でカウントアップを検出す
    るとパルス数設定値より決まる下限値をプリロードデー
    タとするとともにプリロード信号を一時“L”として第
    2のアップダウンカウンタにプリロードデータをロード
    するパルス数判別回路を備えた請求項1または請求項3
    記載のロータリーエンコーダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108061564A (zh) * 2017-12-15 2018-05-22 中国电子科技集团公司第四十研究所 一种增量编码器相位信号单线传输识别和同步方法

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