JPH0787768A - 可変リラクタンスモータの電気角検出装置 - Google Patents

可変リラクタンスモータの電気角検出装置

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Publication number
JPH0787768A
JPH0787768A JP5248493A JP24849393A JPH0787768A JP H0787768 A JPH0787768 A JP H0787768A JP 5248493 A JP5248493 A JP 5248493A JP 24849393 A JP24849393 A JP 24849393A JP H0787768 A JPH0787768 A JP H0787768A
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JP
Japan
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electrical angle
angle
signal
rotor
phase
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JP5248493A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Sakano
哲朗 坂野
Kohei Arimoto
公平 有本
Takayuki Sato
貴之 佐藤
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可変リラクタンスモータにおけるインクリメ
ント型ロータリエンコーダを用いた電気角の検出におい
て、電気角の検出値と実際の電気角との誤差を補正した
電気角を検出する可変リラクタンスモータの電気角検出
装置を提供する。 【構成】 励磁コイルを励磁した時のインダクタンスを
2相以上測定し、該インダクタンスにより電気角を求め
る可変リラクタンスモータの始動時のロータの電気角を
検出する可変リラクタンスモータの電気角検出装置にお
いて、ロータの回転角に比例したパルス信号、及びロー
タの回転に同期してあらかじめ決められた電気角あるい
は機械角におけるZ相信号を発生する位置検出器12,
21,22,23と、電流ループの割り込み時点からZ
相信号の発生時点及び電気角検出時点までのロータの回
転角を格納するレジスタ27,28とを具備し、検出電
気角をパルス信号により更新するとともに、レジスタ2
7,28に格納したロータの回転角によって補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リラクタンスモータの
電気角検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】可変リラクタンスモータは、ステータの
励磁コイルに励磁電流を供給して、ステータ突起歯を励
磁し、スーテタ突起歯に発生する磁気吸引力によってロ
ータの突起歯を引き寄せ、その力を回転力としてロータ
を回転駆動するモータである。そのため、各相ごとに励
磁コイルに励磁電流を供給するためのスイッチング素子
を設けるとともに、ロータの回転位置、すなわちロータ
の電気角を検出器で検出し、検出した電気角に応じてス
イッチング素子を開閉させて励磁する相を定めている。
このロータの電気角を検出する検出手段として、モータ
の回転位置を絶対位置として検出することができるアブ
ソリュート型ロータリエンコーダと、所定回転ごとにパ
ルスを出力して、モータの回転位置を相対位置として検
出するインクリメント型ロータリエンコーダとが知られ
ている。
【0003】可変リラクタンスモータを始動する場合、
アブソリュート型ロータリエンコーダによるロータの電
気角の検出ではモータに電源を投入した時点での電気角
を知ることができるが、インクリメント型ロータリエン
コーダによるロータの電気角の検出では始動時における
電気角が不明である。従来、このインクリメント型ロー
タリエンコーダによるロータの電気角の検出において、
始動時における電気角を検出するものとして、可変リラ
クタンスモータの始動時において、励磁コイルを励磁し
た時のインダクタンスを2相以上測定し、該インダクタ
ンスを電気角に対して折れ線により近似し、その折れ線
近似によってそれぞれのインダクタンスについて求めら
れる2つの電気角の内、共通する電気角を始動時のロー
タの停止位置における電気角として検出するものが知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の可
変リラクタンスモータの電気角の検出においては、モー
タの製造時の形状精度、電流検出の精度等に依存するイ
ンダクタンスのばらつきや、インダクタンス変化の折れ
線近似と真値との誤差によって、検出された電気角は誤
差を含んでいるという問題点がある。この検出した電気
角の持つ誤差は、可変リラクタンスモータ自体に対して
悪影響を与え、モータの効率やモータの制御性を低下さ
せることになる。
【0005】そこで、本発明は前記した従来の可変リラ
クタンスモータの電気角の検出における問題点を解決
し、可変リラクタンスモータにおけるインクリメント型
ロータリエンコーダを用いた電気角の検出において、電
気角の検出値と実際の電気角との誤差を補正して、誤差
の少ない電気角を検出することができる可変リラクタン
スモータの電気角検出装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、励磁コイルを
励磁した時のインダクタンスを2相以上測定し、該イン
ダクタンスにより電気角を求める可変リラクタンスモー
タの始動時のロータの電気角を検出する可変リラクタン
スモータの電気角検出装置において、ロータの回転に対
応する信号を検出する位置検出器と、電流ループの割り
込み時点からの回転位置を記憶する記憶手段とを具備
し、検出電気角を位置検出器の出力により更新するとと
もに、記憶手段に格納した値によって補正することによ
って、前記目的を達成するものである。
【0007】また、本発明は、励磁コイルを励磁した時
のインダクタンスを2相以上測定し、該インダクタンス
により電気角を求める可変リラクタンスモータの始動時
のロータの電気角を検出する可変リラクタンスモータの
電気角検出装置において、ロータの回転角に比例したパ
ルス信号、及びロータの回転に同期してあらかじめ決め
られた電気角あるいは機械角におけるZ相信号を発生す
る位置検出器と、電流ループの割り込み時点から前記Z
相信号の発生時点までのロータの回転角、及び電流ルー
プの割り込み時点から電気角検出時点までのロータの回
転角を格納するレジスタとを具備し、検出電気角をパル
ス信号により更新するとともに、レジスタに格納したロ
ータの回転角によって補正することによって、前記目的
を達成するものである。
【0008】本発明において、電流ループは可変リラク
タンスモータの回転制御を行なうループ処理であり、電
流ループの割り込みにより該処理が開始されるものであ
る。
【0009】また、本発明のレジスタにおいて格納され
るロータの回転角は、位置検出器から出力されるパルス
信号により求めることができるものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、励磁コイルを励磁した時のイ
ンダクタンスを2相以上測定し、該インダクタンスによ
り電気角を求める可変リラクタンスモータの始動時のロ
ータの電気角を検出する可変リラクタンスモータの電気
角検出装置において、電気角検出装置に設けた位置検出
器によってロータの回転に対応する信号を検出し、電流
ループの割り込み時点からの回転位置までの間隔を前記
検出信号によって求めるとともに記憶手段に記憶し、前
記検出した電気角を位置検出器の出力により更新すると
ともに、記憶手段に格納した値によって検出した電気角
の誤差を補正する。
【0011】また、励磁コイルを励磁した時のインダク
タンスを2相以上測定し、該インダクタンスにより電気
角を求める可変リラクタンスモータの始動時のロータの
電気角を検出する可変リラクタンスモータの電気角検出
装置において、電気角検出装置に設けた位置検出器によ
って、ロータの回転角に比例したパルス信号、及びロー
タの回転に同期してあらかじめ決められた電気角あるい
は機械角におけるZ相信号を検出し、電流ループの割り
込み時点からZ相信号の発生時点までの間隔であるロー
タの回転角、及び電流ループの割り込み時点から電気角
検出時点までの間隔であるロータの回転角を前記パルス
信号とZ相信号によって求めるとともにレジスタに格納
し、前記検出した電気角をパルス信号により更新すると
ともに、レジスタに格納したロータの回転角によって検
出した電気角の誤差を補正する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら詳
細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものでは
ない。
【0013】図5は、本発明を実施する一実施例の可変
リラクタンスモータの断面図である。
【0014】ロータ2は4極を有し、ステータ1はA
相,B相,C相の3相で各々2つの突起歯3a,3a
´,3b,3b´,3c,3c´の6極で構成され、A
相の突起歯3a,3a´には、A相の励磁コイル4aが
巻回され、B相の突起歯3a,3a´には、B相の励磁
コイル4bが巻回され、C相の突起歯3a,3a´に
は、C相の励磁コイル4cが巻回されている。なお、
A,A´、B,B´、C,C´はA相、B相、C相の励
磁コイル4a,4b,4cの端子である。
【0015】この実施例では、突起歯の幅はロータ、ス
テータともに45度(機械角)である。そして、ロータ
2の電気角θeはロータの突起歯とA相の突起歯3a,
3a´との対向面積が最小となる位置(対向開始位置)
を0度とし、図面中で右回りを電気角の正方向としてお
り、上記突起歯の対向面積が最大となる位置(突起歯が
完全に対向する位置)を180度とし、そして、ロータ
2が回転し、再び対向面積が最小となる位置を電気角の
360度としている。
【0016】図2は本発明の可変リラクタンスモータの
電気角と機械角との関係、及びロータリエンコーダの出
力を説明する図である。図2はロータが4極の場合を示
しており、機械角の0度〜90度、90度〜180度、
180度〜270度、270度〜360度は、それぞれ
電気角の0度〜360度に対応している。つまり、ロー
タが機械角で360度回転の間に、電気角は0度〜36
0度を4回出力することになる。ここで、機械角の増加
する方向をCCW方向とし、機械角の減少する方向をC
W方向とする。可変リラクタンスモータに取付けたロー
タリエンコーダは、回転方向に応じて位相の異なるA相
信号及びB相信号と、1回転に1つのZ相信号の3種類
の信号を出力する。図2のロータリエンコーダを360
(ppr)のロータリエンコーダとすると、例えばA相
信号はロータが電気角でそれぞれ0度〜1度,3度〜5
度,・・・,355度〜357度,359度〜360度
で1(ハイ)となり、B相信号はロータが電気角でそれ
ぞれ2度〜4度,6度〜8度,・・・,354度〜35
6度,358度〜360度で1(ハイ)となり、また、
Z相信号は、機械角で0度〜4度で1(ハイ)となる。
【0017】(本発明の可変リラクタンスモータの電気
角検出装置の構成)次に、本発明の可変リラクタンスモ
ータの電気角検出装置の構成について説明する。図1
は、本発明の可変リラクタンスモータの電気角検出装置
の一実施例のブロック図である。
【0018】図1において、11は可変リラクタンスモ
ータであり、12は可変リラクタンスモータ11に接続
され、その回転角度に応じたA相,B相,及びZ相の各
信号を出力するロータリエンコーダである。このロータ
リエンコーダ12の出力信号の内、A相信号及びB相信
号はCCW方向4逓倍回路21とCW方向4逓倍回路2
2に入力され、Z相信号はエッジ検出回路23に入力さ
れる。CCW方向4逓倍回路21は、ロータリエンコー
ダ12からのA相信号とB相信号を入力して、モータが
CCW方向(機械角が増加する方向)に回転し、B相信
号がA相信号に比較して位相が進んでいる場合に、A相
信号とB相信号の立ち上がりと立ち下がりのエッジを検
出し、1クロック幅の4逓倍のパルスアップ信号(以
下、UPパルスという)を出力する。一方、CW方向4
逓倍回路22は、ロータリエンコーダ12からのA相信
号とB相信号を入力して、モータがCW方向(機械角が
減少する方向)に回転し、A相信号がB相信号に比較し
て位相が進んでいる場合に、A相信号とB相信号の立ち
上がりと立ち下がりのエッジを検出し、1クロック幅の
4逓倍のパルスダウン信号(以下、DOWNパルスとい
う)を出力する。また、エッジ検出回路23は、Z相信
号を入力してZ相信号の立ち上がりのエッジを検出し、
1クロック幅のZEDG信号をJKフリップフロップ
(以下、JKF.Fという)25とZ相レジスタ28に
入力する。なお、このエッジ検出回路23は図示しない
チャタリング除去回路を含むものであり、低速回転等に
おいて生じるZ相信号のチャタリングを除去する機能を
有しているものである。
【0019】アップダウンカウンタ24は、前記CCW
方向4逓倍回路21、及びCW方向4逓倍回路22の出
力信号を入力し、UPパルスの場合にはカウンタ値を1
カウントアップし、DOWNパルスの場合にはカウンタ
値を1カウントダウンするものであり、分離回路26の
出力PCLD信号によりリセットされる。
【0020】26は分離回路であり、電流ループ割込信
号(以下、INTA信号という)を4逓倍のパルスの隙
間にPCLD信号として出力する回路であり、INTA
と4逓倍のパルスとの重なりによるカウント抜けを防止
している。
【0021】27はポジションカウンタレジスタであ
り、前記アップダウンカウンタ24のカウント値(以
下、UDCNTという)を分離回路26からのPCLD
信号の入力のタイミングでロードし、その出力PCRG
をスリーステートバッファ31を通してMPU13のデ
ータバス34に接続している。MPU13は、スリース
テートバッファ31のコントロール端子にポジションカ
ウンタレジスタリード信号を送信することにより、ポジ
ションカウンタレジスタ27に格納されているPCRG
を読み取り、この値によってモータの電気角を更新す
る。
【0022】28はZ相レジスタであり、前記アップダ
ウンカウンタ24のUDCNTをZEDG信号の入力の
タイミングでロードしてINTA信号が入力してからZ
相信号が発生するまでのロータの回転角を格納するもの
であり、その出力ZRGをスリーステートバッファ32
を通してMPU13のデータバス34に接続している。
MPU13は、スリーステートバッファ32のコントロ
ール端子にZ相検出レジスタリード信号を送信すること
により、Z相レジスタ28に格納されているZRGを読
み取り、Z相信号が入った時のアップダウンカンウタ2
4の値ZRGを知ることができる。
【0023】JKF.F25はZEDG信号の立ち上が
りを検出してZFLG1に1を出力して、Z相信号の入
力を記憶する。また、このJKF.F25の出力信号で
あるZFLG1は、PCLD信号の入力のタイミングで
Z相検出レジスタ29にロードされる。Z相検出レジス
タ29は電流ループ割り込みであるPCLD信号に同期
してZFLG2を出力することにより、MPU13にZ
相信号が検出されたことを知らせるものであり、MPU
13は、スリーステートバッファ33のコントロール端
子にZ相検出レジスタリード信号を送信することによ
り、Z相検出レジスタ29に格納されているZFLG2
を読み取り、Z相信号が1つ前の電流ループ内に入った
か否かを知ることができる。なお、この回路構成におい
ては、MPU13は電流ループ周期内で2回以上Z相信
号が検出されたことを把握できないので、電流ループ内
ではZ相信号を1回のみ検出するように電流ループ周期
とモータの回転速度とを選定する。
【0024】また、MPU13は、図示しない従来の電
気角検出装置により、インクリメント型ロータリエンコ
ーダによる可変リラクタンスモータの始動時の電気角検
出において、励磁コイルを励磁した時のインダクタンス
を2相以上測定し、該インダクタンスを電気角に対して
折れ線により近似し、その折れ線近似によってそれぞれ
のインダクタンスについて求められる2つの電気角の
内、共通する電気角を始動時のロータの停止位置におけ
る電気角として検出し、その値を記憶する。
【0025】(本発明の可変リラクタンスモータの電気
角検出装置の作用)次に、本発明の可変リラクタンスモ
ータの電気角検出装置の作用について、前記図1、図3
の本発明の可変リラクタンスモータの電気角検出装置の
一実施例のタイムチャート、及び図4の本発明の可変リ
ラクタンスモータの電気角検出装置の電気角の更新処理
のフローチャートを用いて説明する。
【0026】はじめに、モータは電気角356.2度、
機械角359.05度の位置に停止しており、この位置
において電源を投入してモータの駆動を開始するものと
する。この電源投入時において、MPU13は、励磁コ
イルを励磁した時のインダクタンスを2相以上測定し、
電気角に対して該インダクタンスを折れ線により近似
し、その折れ線近似によってそれぞれのインダクタンス
について求められる2つの電気角の内、共通する電気角
を始動時のロータの停止位置における電気角として検出
してその値を記憶する。図3では、この検出した電気角
は350度であり、実際の電気角との間に6.2度の検
出誤差を持つことになる。MPU13は、この検出した
電気角350度に基づいてモータの制御を開始する。そ
して、MPU13は、内部にフラグSIGNと電気角を
表すEANGLを設け、最初の電流ループに入る前にS
IGN=0とし、EANGLに前記で検出した電気角3
50度を記憶しておく。このフラグSIGNは、現在の
処理が始めてZ相信号が入った後の電流ループであるか
どうかの判定に使用されるものであり、始めてZ相信号
が入った後の電流ループ内で「0」から「1」に値が変
更される。
【0027】モータの回転が開始すると、可変リラクタ
ンスモータに接続されているロータリエンコーダ12は
A相信号、B相信号、及びZ相信号を図3に示すように
出力する。A相信号とB相信号は電気角にして4度を一
周期としてそれぞれ、1/4周期分だけ位相がずれて出
力され、図3においてはモータのロータがCCW方向
(機械角が増加する方向)に回転して、B相信号がA相
信号より進んだ位相関係で出力されている。また、Z相
信号は、電気角及び機械角が0度で立ち上がり電気角が
4度で立ち下がって、電気角にして4度分の出力を行な
う。
【0028】実際の電気角及び機械角は、時間の経過
(モータの回転)とともに連続的に変化するが、検出さ
れる電気角は、PCLD信号で表される電流ループごと
に更新され、その電流ループ内においては更新されるま
で同一の電気角が使用され、不連続に変化することにな
る。
【0029】ロータリエンコーダ12からのA相信号及
びB相信号は、CCW方向4逓倍回路21及びCW方向
4逓倍回路22に入力され、モータの回転方向に応じて
回転量に対応したパルスがA相信号及びB相信号の一周
期に対して4個のパルスが出力される。図3において
は、モータはCCW方向であるためCCW方向4逓倍回
路21からパルスが出力され、UPパルスとしてアップ
ダウンカウンタ24のUP端子に入力される。アップダ
ウンカウンタ24は、このパルスを計数しUDCNTと
して保持する。この値は、図3において、UDCNTと
して表されている。なお、モータが逆回転した場合に
は、CW方向4逓倍回路22からDOWNパルスが出力
されて、アップダウンカウンタ24のDOWN端子に入
力されるが、図3の場合にはDOWNパルスは出力され
ない。図3において、アップダウンカウンタ24のカウ
ント値は、電源投入時に「0」にリセットされ、A相信
号の立ち下がりによるUPパルスをカウントして「1」
となり、さらにB相信号の立ち下がりによるUPパルス
をカウントして「2」となる。
【0030】この時点で、電流ループ割込信号がMPU
13に入ると、MPU13は電流ループの処理を開始す
る。また、この電流ループ割込信号はINTA信号とし
て、分離回路26に入力される。分離回路26はこのI
NTA信号をPCLD信号として出力する。このPCL
D信号は、分離回路26においてINTA信号が4逓倍
のパルスと重ならないようにその隙間に出力されるもの
であり、電流ループの割り込みが生じたことを知らせる
ものである。前記アップダウンカウンタ24はPCLD
信号の入力によって、カウント値を「0」にリセットす
るとともに、保持していたカウント値「2」をUDCN
T信号としてポジションカウントレジスタ27に入力し
格納する。図3では、UDCNT信号の「2」から
「0」への変化、及びPCLD信号におけるPCRG=
2で表され、ポジションカウントレジスタ27にPCR
Gとして「2」が格納されることになる。
【0031】一方、ロータリエンコーダ12からのZ相
信号は、エッジ検出回路23においてその立ち上がりに
おいてZEDG信号を出力し、その出力は一方はJK
F.F25に入力されてZFLG1を「1」としてZ相
信号が入ったことを記憶するとともに、他方はZ相レジ
スタ28に前記アップダウンカウンタ24のUDCNT
信号をロードする。図3において最初の電流ループの割
り込みが生じた時点ではZ相信号の入力はないので、Z
FLG1は「0」であり、Z相レジスタ28へのUDC
NT信号のロードも行なわれない。図3においてZ相信
号が立ち上がるのはUDCNTの値が「1」の時であ
り、このZ相信号の検出によりZ相レジスタ28は
「1」を記憶する。また、JKF.F25からのZFL
G1信号は、前記PCLD信号によりZ相検出レジスタ
29にロードされる。
【0032】電流ループの割り込み信号を受けたMPU
13は、その後、スリーステートバッファ31のコント
ロール端子にポジションカウンタリード信号を送信し、
ポジションカウンタレジスタ27に格納されているPC
RG値である「2」を読み取り、測定しておいた電気角
である350度とこのPCRG値とにより電気角の更新
処理を行なう。なお、この時点では、Z相レジスタリー
ド信号及びZ相検出レジスタリード信号をスリーステー
トバッファ32及び33のコントロール端子に入力し
て、Z相レジスタ28とZ相検出レジスタ29に格納さ
れているZRG及びZFLG2を読み出しても、Z相信
号は出力されていないため、「0」の値となる。
【0033】この時点での更新処理では、Z相がまだ検
出されておらずSIGN=0であるためステップS3に
進み(ステップS1)、ZFLG2が「1」かどうかの
判定を行なう(ステップS3)。このZFLG2は、Z
相検出レジスタ29の値であって、Z相信号が1つ前の
電流ループ内に入ったかどうかを知らせるものであり、
この場合には「0」であるためステップS2において、
電気角EANGLの350度にPCRG値の2度を加算
する演算を行い、352度を得る(ステップS2)。そ
の後、ステップS8からステップS11において更新し
た電気角を0度から360度の間の角度値におさめる処
理を行なう。352度は、正の角度であり(ステップS
8)、360度を超えない角度であるため(ステップS
10)、求めた角度である352度を更新角度とする。
電流ループ処理において使用する電気角は、次の電流ル
ープ処理までこの更新された電気角352度となる。
【0034】その後、アップダウンカウンタ24はUP
パルスをカウントし、UDCNTをカウントアップして
いく。ここで、UDCNTの値が「6」となった時点
で、次の電流ループの割り込みが生じたとする。
【0035】この時点で、電流ループ割込信号がMPU
13に入ると、MPU13は次の電流ループの処理を開
始する。INTA信号として分離回路26に入力された
電流ループ割込信号は、PCLD信号として出力され
る。アップダウンカウンタ24はこのPCLD信号の入
力によって、カウント値を「6」から「0」にリセット
するとともに、保持していたカウント値「6」をUDC
NT信号としてポジションカウントレジスタ27に入力
し格納する。この状態は、図3ではUDCNT信号の
「6」から「0」への変化、及びPCLD信号における
PCRG=6で表され、ポジションカウントレジスタ2
7にPCRGとして「6」が格納されることになる。
【0036】一方、ロータリエンコーダ12からのZ相
信号は、この時点以前において入力されており、エッジ
検出回路23はその立ち上がりでZEDG信号を出力
し、その出力の一方はJKF.F25に入力されてZF
LG1を「1」としてZ相信号が入ったことを記憶し、
他方はZ相レジスタ28に前記アップダウンカウンタ2
4のUDCNT信号をロードする。図3においてUDC
NTの値が「1」の時にZ相信号が立ち上がっており、
電流ループの割り込みの時点でZ相レジスタ28は
「1」を記憶している。また、JKF.F25からのZ
FLG1信号は、PCLD信号によりZ相検出レジスタ
29にロードされ、「1」の状態となる。
【0037】電流ループの割り込み信号を受けたMPU
13は、その後、スリーステートバッファ31のコント
ロール端子にポジションカウンタリード信号を送信し、
ポジションカウンタレジスタ27に格納されているPC
RG値である「6」を読み取り、測定しておいた電気角
である352度とこのPCRG値とにより電気角の更新
処理を行なう。また、Z相レジスタリード信号及びZ相
検出レジスタリード信号をスリーステートバッファ32
及び33のコントロール端子に入力して、Z相レジスタ
28とZ相検出レジスタ29に格納されているZRG及
びZFLG2を読み出すことにより、ZRGとして
「1」が得られ、ZFLG2は「1」となる。
【0038】この時点での更新処理では、図4のフロー
チャートにおいて、まだフラグSIGNの変更が行なわ
れていないためSIGN=0であり、ステップS3に進
んで(ステップS1)、ZFLG2が「1」かどうかの
判定を行なう(ステップS3)。このZFLG2は、こ
の場合には「1」であるため、フラグSIGNを「1」
にセットし、Z相検出レジスタリセット信号ZFGRT
を「1」にセットした(ステップS4)後、PCRG値
の正負を判定する(ステップS5)。この処理におい
て、フラグSIGNを「1」にセットするのは、Z相信
号から電気角の値を用いた電気角の更新処理による検出
誤差の補正は1度行なえば十分であるため、フラグSI
GNを「1」としてステップS1の判定において、再び
ステップS3の処理に進まないようにするためである。
また、Z相検出レジスタリセット信号ZFGRTを
「1」にセットするのは、これによりZ相検出レジスタ
29をリセットして、再びZ相信号の検出を可能とする
ためである。
【0039】このとき、PCRG値は「6」の正であ
り、また、このときモータはCCW方向に回転している
ので、図3に示すようにZ相信号の立ち上がりは電気角
が0度で生じ、この場合の正確な電気角EANGLはP
CRG値からZRGの値を減算した値で表される。図3
の場合ではPCRG値「6」からZRGの値「1」を減
算した減算値である「5」が更新した電気角EANGL
となる(ステップS6)。
【0040】その後、前記と同様にして、ステップS8
からステップS11において更新した電気角を0度から
360度の値におさめる処理を行なう。更新された電気
角である5度は、正の角度であり(ステップS8)、3
60度を超えない角度であるため(ステップS10)、
求めた角度である5度を更新角度とする。電流ループ処
理において使用する電気角は、次の電流ループ処理まで
この更新された電気角5度となる。
【0041】なお、ステップS5において、PCRG値
が負の場合には、Z相の立ち上がりは電気角が4度の位
置において生じるので、この場合の正確な電気角EAN
GLはPCRG値からZRGの値を減算した値に4度を
加算した値で表される(ステップS7)。
【0042】また、前記ステップS10において、更新
された電気角が360度を超える角度である場合には、
ステップS11において電気角EANGLから360度
を減算して電気角を0度から360度の間の角度値にお
さめる。また、前記ステップS8において、電気角EA
NGLが負の場合には、ステップS9で電気角EANG
Lに360度を加算して電気角を0度から360度の値
におさめる。
【0043】前記のようにして、一度電気角の補正が終
了すると、フラグSIGNは「1」となるため、電流ル
ープの割り込み処理は常にステップS2による電気角の
更新が行なわれる。この時、更新された電気角の誤差は
最初に検出した電気角の誤差と比較して減少するもので
ある。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可変リラクタンスモータにおけるインクリメント型ロー
タリエンコーダを用いた電気角の検出において、電気角
の検出値と実際の電気角との誤差を補正して、誤差の少
ない電気角を検出することができる可変リラクタンスモ
ータの電気角検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変リラクタンスモータの電気角検出
装置の一実施例のブロック図である。
【図2】本発明の可変リラクタンスモータの電気角と機
械角との関係、及びロータリエンコーダの出力を説明す
る図である。
【図3】本発明の可変リラクタンスモータの電気角検出
装置の一実施例のタイムチャートである。
【図4】本発明の可変リラクタンスモータの電気角検出
装置の電気角の更新処理のフローチャートである。
【図5】本発明を実施する一実施例の可変リラクタンス
モータの断面図である。
【符号の説明】
11 可変リラクタンスモータ 12 ロータリエンコーダ 13 MPU 21 CCW方向4逓倍回路 22 CW方向4逓倍回路 23 エッジ検出回路 24 アップダウンカウンタ 25 JKF.F 26 分離回路 27 ポジションカウンタレジスタ 28 Z相レジスタ 29 Z相検出レジスタ 31,32,33 スリーステートバッファ 34 データバス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁時の励磁コイルのインダクタンスを
    2相以上測定し、該インダクタンスにより電気角を求め
    る可変リラクタンスモータの始動時のロータの電気角を
    検出する可変リラクタンスモータの電気角検出装置にお
    いて、 ロータの回転に対応する信号を検出する位置検出器と、
    電流ループの割り込み時点からの回転位置を記憶する記
    憶手段とを具備し、前記検出電気角を前記位置検出器の
    出力により更新するとともに、前記記憶手段に格納した
    値によって補正することを特徴とする可変リラクタンス
    モータの電気角検出装置。
  2. 【請求項2】 励磁時の励磁コイルの励磁コイルを励磁
    した時インダクタンスを2相以上測定し、該インダクタ
    ンスにより電気角を求める可変リラクタンスモータの始
    動時のロータの電気角を検出する可変リラクタンスモー
    タの電気角検出装置において、ロータの回転角に比例し
    たパルス信号、及びロータの回転に同期してあらかじめ
    決められた電気角あるいは機械角におけるZ相信号を発
    生する位置検出器と、電流ループの割り込み時点から前
    記Z相信号の発生時点までのロータの回転角、及び電流
    ループの割り込み時点から電気角検出時点までのロータ
    の回転角を格納するレジスタとを具備し、前記検出電気
    角を前記パルス信号により更新するとともに、前記レジ
    スタに格納したロータの回転角によって補正することを
    特徴とする可変リラクタンスモータの電気角検出装置。
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