JP2010008235A - 速度検出装置 - Google Patents

速度検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010008235A
JP2010008235A JP2008168012A JP2008168012A JP2010008235A JP 2010008235 A JP2010008235 A JP 2010008235A JP 2008168012 A JP2008168012 A JP 2008168012A JP 2008168012 A JP2008168012 A JP 2008168012A JP 2010008235 A JP2010008235 A JP 2010008235A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
latch
speed
edge
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008168012A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuya Sato
以久也 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Systems Co Ltd filed Critical Fuji Electric Systems Co Ltd
Priority to JP2008168012A priority Critical patent/JP2010008235A/ja
Publication of JP2010008235A publication Critical patent/JP2010008235A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

【課題】速度演算誤差を生じず、コストの低減を可能にした速度検出装置を提供する。
【解決手段】エンコーダの出力パルスのエッジを検出するラッチ信号作成部21と、速度演算周期に同期して時間を計測する時間カウンタ23と、ラッチ信号作成部21から出力される第1ラッチ信号により時間計測値を保持する第1ラッチ部41のデータラッチ25−1〜25−4と、第1ラッチ部41により保持された時間計測値を第2ラッチ信号により保持する第2ラッチ部42のデータラッチ28−1〜28−4と、前記エッジが速度演算周期信号と同時に発生した際に同時検出信号を発生する同時信号検出手段35と、同時検出信号の発生時に、速度演算周期信号を所定時間だけずらした調整信号を第2ラッチ信号として第2ラッチ部42に与える第2ラッチ信号選択手段36と、第2ラッチ部42により保持した時間計測値を用いて回転速度を演算するCPU30と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば電動機を可変速駆動する電動機駆動装置において、電動機に取り付けたエンコーダの出力パルスを用いて電動機速度を検出する速度検出装置に関するものである。
電動機を可変速駆動する装置として、インバータが知られている。インバータの機能の中で、電動機の速度を高精度に制御するために、電動機に取り付けたエンコーダの出力パルス信号に基づいて電動機速度を検出し、速度指令値との偏差をゼロにする速度調節機能を用いて制御を行うものがある。
しかし、エンコーダの出力パルスは通常、1回転あたりのパルス数が決められており、パルスは回転速度によって粗密が発生する。パルスが粗となる低速領域では、検出精度が悪化して速度検出値に誤差が生じるため、速度制御性能を悪化させる原因となる。速度制御性能が悪化すると、例えばクレーンなどでは、速度制御誤差がトルクのリプルとなり、積荷に振動が伝わって問題になる。あるいは速度制御誤差により、自動運転中に積荷の停止位置に誤差が生じ、他の機器に影響を及ぼす等の問題が生じる。
また、エンコーダの取り付け方により、出力パルスの位相誤差が発生し、この出力パルスに基づく検出方法では、速度検出値に位相誤差の影響が現れ、上述したようなトルクリプル等の問題を引き起こす。
そこで、上述の問題を解決するため、特許文献1には、エンコーダの出力パルスの立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジを利用して速度を検出する方法が開示されている。以下、この従来技術について簡単に説明する。
図3は、特許文献1に記載された従来技術の構成図である。
図3において、ラッチ信号作成部21は、エンコーダから出力されるA相、B相という位相の異なった2種類のパルスからそれぞれの立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジを検出し、合計4種類のラッチ信号ED0〜ED3を作成する。角度計測カウンタ22は、ラッチ信号(4F)と電動機の回転方向を示すUP/DOWN信号を用いてカウンタのUP,DOWNを行う。
時間計測カウンタ23は、速度演算周期に同期してゼロになるダウンカウンタである。また、4種類のラッチ信号ED0〜ED3のそれぞれに対応させて、角度計測カウンタ22の値をラッチして保存する第1データラッチ24−1〜24−4と、時間計測カウンタ23による時間計測値をラッチして保存する第2データラッチ25−1〜25−4とを設け、更に、速度演算周期毎に入力データをラッチする角度データラッチ27−1〜27−4,時間データラッチ28−1〜28−4を設ける。
CPU30では、速度演算周期毎に角度計測値(データラッチ27−1〜27−4の値)と時間計測値(データラッチ28−1〜28−4の値)とを読み込み、検出フローチャートに従って電動機の速度を検出する。
なお、26は、ラッチ信号ED0〜ED3からA相パルス、B相パルスのエッジ変化を検出して保持するエッジ保持部、29は、エッジ保持部26の出力信号FIL0〜FIL3から、エッジの変化が1回でもあれば「1」を、エッジの変化が1回もなければ「0」を設定して保持することによりエッジの変化情報を保持するエッジ変化情報保持部、31はコントローラ、32は第3データラッチを示す。
図4は、上記従来技術による速度検出動作を示すフローチャートである。
速度演算周期毎にエッジの変化の有無を図3のエッジ保持部26により検出し、速度演算周期毎にラッチしたエッジ変化情報保持部29の出力値F0〜F3をCPU30が読み込む。速度演算周期において一度でもエッジを検出していたら、カウント値の大小から最新のエッジを検索し、最新エッジに対応するデータラッチ27−1〜27−4の角度計測値とデータラッチ28−1〜28−4の時間計測値とを用いて、数式1に基づいて速度ωを演算する。
Figure 2010008235
ただし、θNewは今回のサンプルタイミングで読み込んだ角度計測値、θOLDは前回のサンプルタイミングで読み込んだ角度計測値、Tはサンプリング周期、TNewは今回のサンプルタイミングで読み込んだ時間計測値、TOLDは前回のサンプルタイミングで読み込んだ時間計測値である。
また、速度演算周期内にパルスが一度も存在しなかった場合は、TOLDにサンプリング周期Tを加えて速度ωを推定する。
特開平6−118090号公報([0024]〜[0043]、図2,図14)
上述した従来技術においては、角度計測カウンタ22によりエンコーダの出力パルスの数を計測しているので、速度演算周期毎にパルスが多数存在するような高速域では、角度計測カウンタ22がオーバーフローして速度を検出できないことがある。これを防止するために、角度計測カウンタ22の測定可能な範囲に余裕をもたせると記憶容量が大きくなり、制御装置のコストが増大する等の問題がある。
そこで出願人は、上記の問題点を解決可能な速度検出装置を、特願2007−254445号として既に出願している。
この先願発明は、エンコーダの出力パルスが粗となる低速域での検出精度を悪化させずに、高速域でも高精度に速度を検出可能としたものであり、図3における角度計測カウンタ22と、その値を保持する第1データラッチ24−1〜24−4及び角度データラッチ27−1〜27−4を用いずに速度検出を行っている。
図5は上記先願発明の構成を示している。図5において、21はエッジ検出手段としてのラッチ信号作成部であり、エンコーダ(図示せず)から出力される位相の異なったA相パルス、B相パルスの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジ(合計4種類のエッジ)とを検出し、ラッチ信号(第1ラッチ信号)ED0,ED1,ED2,ED3を作成する。上記エンコーダは、例えば速度を検出するべき回転体である電動機回転軸に連結されて、その回転速度に比例した数のA相パルス、B相パルスを出力する。
上記A相パルス、B相パルスは、回転方向検出部37にも入力されている。この回転方向検出部37は、後述するように、A相パルス、B相パルス及びラッチ信号ED0,ED1,ED2,ED3から、電動機の回転方向(CW:正転,CCW:逆転)を検出するものである。
回転方向検出部37から出力される信号CW/CCWは、回転方向保持部33に入力され、速度演算周期信号(サンプリング信号)SMPLによりラッチされて回転方向検出信号CWDETとして出力される。
前記ラッチ信号ED0,ED1,ED2,ED3は、時間記憶手段としてのデータラッチ25−1〜25−4に入力されていると共に、J−Kフリップフロップ等からなるエッジ保持部26にも入力されている。
データラッチ25−1〜25−4には、図3と同様に時間計測カウンタ23から出力された時間計測値TDE0EN〜TDE3ENが入力されており、ラッチ信号ED0,ED1,ED2,ED3によってこれらの時間計測値TDE0EN〜TDE3ENを記憶し、次段のデータラッチ28−1〜28−4に送るように構成されている。上記時間計測カウンタ23は、速度演算周期に同期してゼロになるダウンカウンタである。
データラッチ28−1〜28−4では、第2ラッチ信号としての速度演算周期信号SMPLによりラッチした時間計測値TDE0EN〜TDE3ENを、時間計測値T0EN〜T3ENとしてCPU30に送出する。
ラッチ信号ED0,ED1,ED2,ED3はエッジ保持部26に入力され、速度演算周期における各エッジの変化の有無が検出される。エッジ保持部26では、各ラッチ信号ED0,ED1,ED2,ED3について、エッジの変化が1回でもあれば「1」を設定して保持し、変化が1回もなければ「0」を設定して保持する。これらの保持データは、エッジ変化情報保持部29に送られ、速度演算周期信号SMPLによりラッチされてエッジ変化検出信号EDF0〜EDF3としてCPU30に送出される。
図6は、前記回転方向検出部37の動作を示すタイミングチャートである。
回転方向検出部37は、ラッチ信号ED0,ED1,ED2,ED3が発生した際の、A相パルス,B相パルスの状態から回転方向を検出する。
図6において、例えば時点(3)でA相パルスの立ち上がりエッジを信号ED0により検出したときに(ED0が「1」)、B相パルスが検出されない場合(B相パルスが「0」)は、正回転と判断して信号CW(=「1」)を出力する。一方、時点(4)においてB相パルスの立ち下がりエッジを信号ED3により検出したときに(ED3が「1」)、A相パルスが検出された場合(A相パルスが「1」)には、逆回転と判断して信号CCW(=「0」)を出力する。
こうして得られた回転方向検出信号は、回転方向保持部33において速度演算周期信号SMPLによりラッチされ、回転方向検出信号CWDETとしてCPU30に送られる。
なお、図6において、TCHNGは回転方向が変化した時点を示している。
CPU30では、速度演算周期毎に、データラッチ28−1〜28−4からの時間計測値T0EN〜T3ENと、回転方向保持部33からの回転方向検出信号CWDETと、エッジ変化情報保持部29からのエッジ変化検出信号EDF0〜EDF3とを用いて、電動機の速度を検出する。
図7は、先願発明における速度検出動作を示すタイミングチャートである。ここでは、一例として、図7における時点(1)のサンプルタイミング(速度演算周期信号SMPLのタイミング)で速度を検出するものとして説明する。
図7の時点(1)において、図示するサンプルタイミングによれば、最新のエッジは信号ED0によるA相パルスの立ち上がりエッジである。これは、エッジ変化検出信号EDF0〜EDF3から、EDF0が「1」であり、その他のEDF1〜EDF3が「0」であることから判断する。ここで、図7ではEDF0の値のみを図示し、EDF1〜EDF3を省略してある。
なお、エッジ変化検出信号EDF0〜EDF3のうち複数が「1」になった場合は、対応する時間計測値が最小になるものを最新のエッジとみなす。これは、時間計測カウンタ23が、サンプルタイミングでゼロとなるダウンカウンタであり、最新エッジに対応する時間計測値がゼロに近いからである。勿論、時間計測カウンタ23としてアップカウンタを使用しても良く、その場合には、対応する時間計測値が最大になるものを最新のエッジとみなせば良い。
このため、信号ED0によりラッチした時間計測値TDE0EN=T0EN1が最新の時間計測値(今回値)であり、前回の信号ED0が発生した時の時間計測値TDE0EN=T0EN0を前回値として使用する。このT0EN0の値は、時点(1)でデータラッチ28−1から読み込むことはできないが、前回のエッジ変化検出信号EDF0が「1」であった時点(1)’でCPU30内のメモリに保存しておくことにより使用可能である。
また、速度演算周期に対応する時間計測カウンタ23の最大値をTmaxとし、前回値T0EN0から今回値T0EN1までの間にEDF0がゼロであったサンプリング回数をNとして、これらをCPU30のメモリに記憶しておき、数式2に基づいて速度nを演算する。
Figure 2010008235
なお、数式2において、CWsignは回転方向を示し、正回転(CW)を「1」、逆回転(CCW)を「−1」とする。また、Kはエンコーダの1回転あたりの出力パルス数に関係する定数である。
上記の先願発明において、図3の従来技術における角度計測カウンタ22及びデータラッチ24−1〜24−4,27−1〜27−4を用いずに速度検出が可能になる理由は以下の通りである。
回転方向が変化していない場合には、A相パルス、B相パルスは順序通り発生する。例えば、図7より、A相パルスの立ち上がり→B相パルスの立ち上がり→A相パルスの立ち下がり→B相パルスの立ち下がりという順序は不変である。このため、図7の時点(1)のサンプルタイミングで速度検出を行う場合、回転方向が変化していなければ、前回のA相パルスの立ち上がりから今回のA相パルスの立ち上がりまでに計4回のエッジが発生したことがわかる。
従って、角度計測カウンタ等を用いてパルス数を計測することなく、数式2の分子を、A相パルス1周期内に存在するA相,B相パルスのエッジ数とおいて速度nを検出することができる。なお、数式2における分子の4は、A相パルス,B相パルスを出力する2相エンコーダを使用した場合に、A相パルス(またはB相パルス)の1周期内に存在する全相(つまりA相,B相)パルスのエッジ数であり、エンコーダの相数によって異なるのは明らかである。また、数式2における定数Kは、前述した如く、使用するエンコーダの1回転あたりの出力パルス数によって変わる。
従って、エンコーダの相数や出力パルス数に応じて上記エッジ数(数式2における分子の数値)や定数KをCPU30が変更すれば、数式2により、エンコーダの相数や出力パルス数に関係なく速度を検出することができる。また、低速域において、速度演算周期内にエンコーダの出力パルスのエッジが存在しない場合は、数式2におけるNの値に1を加えれば、低速域でも簡単に速度を検出可能である。
さて、図3に示した従来技術や前記先願発明では、速度演算周期信号SMPLに同期した時間計測カウンタ23による時間計測値をラッチ信号(第1ラッチ信号)ED0,ED1,ED2,ED3によりラッチするデータラッチ25−1〜25−4(そのラッチデータ、つまり時間計測値を第1ラッチデータという)と、これらの第1ラッチデータを速度演算周期信号SMPL(第2ラッチ信号)によりラッチするデータラッチ28−1〜28−4(そのラッチデータを第2ラッチデータという)とを備えている。
ここで、第1ラッチ信号ED0,ED1,ED2,ED3と速度演算周期信号SMPLとは通常、同期しておらず、両信号は任意のタイミングで発生する。従って、場合によっては両信号が同時に発生する可能性がある。
第1ラッチ信号と速度演算周期信号SMPLとが同時に発生すると、第2ラッチデータは、第1ラッチデータが確定していないために誤った値を保持するおそれがあり、その結果、第2ラッチデータが不定となって速度を正確に演算できないおそれがある。
この問題の解決手段としては、データラッチ25−1〜25−4及びデータラッチ28−1〜28−4以外に第3のデータラッチを設け、この第3のデータラッチが、速度演算周期信号SMPLと異なるタイミングで第1ラッチデータをラッチし、これを第2ラッチデータと使い分けることも可能であるが、この場合、第3のデータラッチの記憶容量や演算負荷が増大し、コストが増加するおそれがある。
そこで本発明の解決課題は、第1ラッチ信号と速度演算周期信号SMPLとが同時に発生した場合でも速度演算誤差を生じず、しかもコストの増加を招くおそれもない速度検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、速度検出対象としての回転体に取り付けられたエンコーダの出力パルスから、回転体の回転速度を検出する速度検出装置において、
前記出力パルスのエッジを検出するエッジ検出手段と、
速度演算周期信号に同期した時間を計測する時間計測手段と、
前記エッジ検出手段によるエッジ検出信号を第1ラッチ信号として用いることにより前記時間計測手段による時間計測値を保持する第1の時間記憶手段と、
第1の時間記憶手段により保持された時間計測値を、第2ラッチ信号により保持する第2の時間記憶手段と、
前記エッジが前記速度演算周期信号と同時に発生した際に同時検出信号を発生する同時信号検出手段と、
前記同時検出信号の発生時に、前記速度演算周期信号を所定時間だけずらした調整信号を前記第2ラッチ信号として第2の時間記憶手段に与える第2ラッチ信号選択手段と、
第2の時間記憶手段により保持した時間計測値を用いて、前記回転体の回転速度を演算する演算手段と、
を備えたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載した速度検出装置において、
第1の時間記憶手段は、位相が異なる複数のパルスのエッジ検出信号を第1ラッチ信号として複数の時間計測値をそれぞれ保持し、
第2の時間記憶手段は、複数の前記エッジ検出信号のうち前記速度演算周期信号と同時に発生したエッジ検出信号に対応する時間計測値を、第2ラッチ信号としての前記調整信号により保持すると共に、他のエッジ検出信号に対応する時間計測値を、第2ラッチ信号としての前記速度演算周期信号により保持するものである。
本発明によれば、第1ラッチ信号と速度演算周期信号SMPLとが同時に発生した場合に、第2ラッチデータを得るためのラッチ信号(第2ラッチ信号)を速度演算周期信号SMPLに対して所定時間だけずらすことにより、第1ラッチデータの確定後に第2ラッチデータを得ることができる。このため、速度演算誤差の発生を防ぐことができ、新たなデータラッチの増設に伴うコストや演算負荷の増加を招くおそれもない。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。この実施形態は、前述したデータラッチ28−1〜28−4に対するラッチタイミングだけを所定時間だけ遅らせることで、速度演算誤差の発生を防ぎ、記憶容量や演算負荷の増加を防止するものである。
図1は、本発明の実施形態を示す構成図であり、図5と同一の部分には同一の参照符号を付してある。以下では、図5と異なる部分を中心に説明する。
図1において、35は、ラッチ信号(第1ラッチ信号)ED0,ED1,ED2,ED3とコントローラ31からの速度演算周期信号SMPLとが同時に発生したか否かを検出するための同時信号検出手段であり、各ラッチ信号ED0,ED1,ED2,ED3にそれぞれ対応する同時検出信号ST0,ST1,ST2,ST3として、各ラッチ信号ED0,ED1,ED2,ED3が速度演算周期信号SMPLと同時に発生した場合には「1」を、同時でない場合には「0」を出力する。
上記の同時検出信号ST0,ST1,ST2,ST3は、速度演算周期信号SMPLと共に第2ラッチ信号選択手段36に入力されている。
なお、図1において、データラッチ25−1〜25−4を便宜的に第1ラッチ部41とし、データラッチ28−1〜28−4、エッジ変化情報保持部29、33及び回転方向変化エッジ記憶部34を第2ラッチ部42というものとする。ここで、回転方向変化エッジ記憶部34は、回転方向の変化検出要因となったエッジ情報を記憶し、これを回転方向変化エッジ信号CHNGEDとして出力するものである。
第2ラッチ信号選択手段36は、同時検出信号ST0〜ST3が「1」である第1ラッチ信号ED0〜ED3(言い換えればA相またはB相パルスの立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジ)に対応した第2ラッチ部42内のデータラッチに対する第2ラッチ信号だけを、速度演算周期信号SMPLから所定時間だけ遅らせた信号(第2ラッチ調整信号という)として出力し、それ以外のデータラッチに対する第2ラッチ信号としては、元の速度演算周期信号SMPLを出力する。
前述した第2ラッチ調整信号を得るために速度演算周期信号SMPLを遅らせる所定時間(遅延時間)は、集積化されたロジックIC(FPGAやPLDなど)のクロックの一周期程度でよい。また、本実施形態において、同時検出信号が「1」であるラッチ信号だけを操作するのは、余計な論理回路や記憶容量を必要とすることなく最小限の構成により本発明を実現するためである。
次に、この実施形態の動作を説明する。
ラッチ信号作成部21は、A相パルス、B相パルスの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジを検出し、第1ラッチ信号ED0〜ED3を出力する。第1ラッチ部41では、各ラッチ信号ED0〜ED3に基づいて時刻計測カウンタ23の出力データをラッチし、時間計測値TDE0EN〜TDE3ENとして記憶する。
回転方向検出部37は、前述した図6の動作により、A相パルス、B相パルス及びラッチ信号ED0,ED1,ED2,ED3から、電動機の回転方向(CW:正転,CCW:逆転)を検出する。この回転方向検出部37から出力される信号CW/CCWは、回転方向保持部33に入力され、第2ラッチ信号によりラッチされて回転方向検出信号CWDETとして出力される。
また、回転方向が変化した際に回転方向検出部37から出力される回転方向変化検出信号CHNGが、回転方向変化エッジ記憶部34によって記憶される。
更に、第1ラッチ信号ED0,ED1,ED2,ED3はエッジ保持部26に入力され、エッジ保持部26では、各ラッチ信号ED0,ED1,ED2,ED3について、エッジの変化が1回でもあれば「1」を設定して保持し、変化が1回もなければ「0」を設定して保持する。これらの保持データは、エッジ変化情報保持部29に送られ、第2ラッチ信号によりラッチされてエッジ変化検出信号EDF0〜EDF3としてCPU30に送出される。
CPU30では、速度演算周期毎に、データラッチ28−1〜28−4からの時間計測値T0EN〜T3ENと、回転方向保持部33からの回転方向検出信号CWDETと、回転方向変化エッジ記憶部34からの回転方向変化エッジ信号CHNGEDと、エッジ変化情報保持部29からのエッジ変化検出信号EDF0〜EDF3とを用いて、電動機の速度を検出する。
図2は、同時信号検出手段35や第2ラッチ信号選択手段36等を中心とした本実施形態の動作を説明するためのものである。図2におけるクロックは、集積化されたロジックICのクロック周波数で、速度演算周期信号SMPLよりも十分に高い周波数を有するものとする。
いま、図2に示すように、A相パルスの立ち上がりエッジによる第1ラッチ信号ED0と速度演算周期信号SMPLとが同一のクロックによって発生したとする。この時、同時信号検出手段35により、論理が「1」の同時検出信号ST0が生成される。
次に、第2ラッチ信号選択手段36では、第1ラッチ信号ED0に対応したデータラッチ28−1に対する第2ラッチ信号として、図示する如く速度演算周期信号SMPLを1クロック遅らせた第2ラッチ調整信号を生成する。
第2ラッチ部42において、データラッチ28−1では、第2ラッチ信号として上記第2ラッチ調整信号を用いて入力データ(時間計測値TDE0EN)をラッチすることにより時間計測値T0ENを保持し、他のデータラッチ28−2〜28−4では、第2ラッチ信号として速度演算周期信号SMPLを用いて入力データ(時間計測値TDE1EN〜TDE3EN)をラッチすることにより時間計測値T1EN〜T3ENを保持する。
この結果、時間計測値T0ENと他の時間計測値T1EN〜T3ENとはクロック1周期分だけ時間が異なったものとなるが、第1ラッチ部41におけるラッチタイミングはずれていないため、実際の演算値に誤差が発生することはない。
上記のように、本実施形態によれば、第1ラッチ部41に対するラッチタイミングを変更せずに、第2ラッチ部42において第1ラッチ信号ED0〜ED3と速度演算周期信号SMPLとが同時に発生した場合にのみ、第2ラッチ調整信号により第2ラッチ部42内の該当するデータラッチに対するラッチタイミングを遅延させるようにした。
このため、第1ラッチ信号と速度演算周期信号SMPLとが同時に発生した場合でも、第1ラッチ部41によるラッチデータが確定してから第2ラッチ部42によりラッチされ、かつ、第1ラッチ部41によるラッチデータのバラツキも発生しないため、速度演算誤差が発生するおそれはない。また、CPU30における速度演算タイミングを第2ラッチ調整信号から更に1クロック分、遅延させれば、CPU30がデータを読み込むタイミングが第2ラッチ部42によるラッチデータの確定後になるので、同様に演算誤差の発生を防止することができる。
本発明の実施形態を示す構成図である。 実施形態の動作説明図である。 従来技術を示す構成図である。 従来技術による速度検出動作を示すフローチャートである。 先願発明の構成図である。 先願発明における回転方向検出部の動作を示すタイミングチャートである。 先願発明における速度検出動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
21:ラッチ信号作成部
23:時間計測カウンタ
25−1〜25−4:データラッチ
26:エッジ保持部
28−1〜28−4:データラッチ
29:エッジ変化情報保持部
30:CPU
31:コントローラ
33:回転方向保持部
34:回転方向変化エッジ記憶部
35:同時信号検出手段
36:第2ラッチ信号選択手段
37:回転方向検出部
41:第1ラッチ部
42:第2ラッチ部

Claims (2)

  1. 速度検出対象としての回転体に取り付けられたエンコーダの出力パルスから、回転体の回転速度を検出する速度検出装置において、
    前記出力パルスのエッジを検出するエッジ検出手段と、
    速度演算周期信号に同期した時間を計測する時間計測手段と、
    前記エッジ検出手段によるエッジ検出信号を第1ラッチ信号として用いることにより前記時間計測手段による時間計測値を保持する第1の時間記憶手段と、
    第1の時間記憶手段により保持された時間計測値を、第2ラッチ信号により保持する第2の時間記憶手段と、
    前記エッジが前記速度演算周期信号と同時に発生した際に同時検出信号を発生する同時信号検出手段と、
    前記同時検出信号の発生時に、前記速度演算周期信号を所定時間だけずらした調整信号を前記第2ラッチ信号として第2の時間記憶手段に与える第2ラッチ信号選択手段と、
    第2の時間記憶手段により保持した時間計測値を用いて、前記回転体の回転速度を演算する演算手段と、
    を備えたことを特徴とする速度検出装置、
  2. 請求項1に記載した速度検出装置において、
    第1の時間記憶手段は、位相が異なる複数のパルスのエッジ検出信号を第1ラッチ信号として複数の時間計測値をそれぞれ保持し、
    第2の時間記憶手段は、複数の前記エッジ検出信号のうち前記速度演算周期信号と同時に発生したエッジ検出信号に対応する時間計測値を、第2ラッチ信号としての前記調整信号により保持すると共に、他のエッジ検出信号に対応する時間計測値を、第2ラッチ信号としての前記速度演算周期信号により保持することを特徴とする速度検出装置。
JP2008168012A 2008-06-27 2008-06-27 速度検出装置 Pending JP2010008235A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008168012A JP2010008235A (ja) 2008-06-27 2008-06-27 速度検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008168012A JP2010008235A (ja) 2008-06-27 2008-06-27 速度検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010008235A true JP2010008235A (ja) 2010-01-14

Family

ID=41588929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008168012A Pending JP2010008235A (ja) 2008-06-27 2008-06-27 速度検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010008235A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018025391A (ja) * 2016-08-08 2018-02-15 株式会社明電舎 速度検出装置および速度制御システム
JP2021143925A (ja) * 2020-03-12 2021-09-24 株式会社明電舎 速度検出装置および速度検出方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05130789A (ja) * 1991-11-01 1993-05-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd デイジタル速度検出回路
JPH06118090A (ja) * 1992-10-06 1994-04-28 Meidensha Corp 速度検出装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05130789A (ja) * 1991-11-01 1993-05-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd デイジタル速度検出回路
JPH06118090A (ja) * 1992-10-06 1994-04-28 Meidensha Corp 速度検出装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018025391A (ja) * 2016-08-08 2018-02-15 株式会社明電舎 速度検出装置および速度制御システム
JP2021143925A (ja) * 2020-03-12 2021-09-24 株式会社明電舎 速度検出装置および速度検出方法
JP7327222B2 (ja) 2020-03-12 2023-08-16 株式会社明電舎 速度検出装置および速度検出方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4253372B2 (ja) エレベータにおける速度制御装置およびエレベータの速度検出プログラムを記録した記録媒体
JP2010008235A (ja) 速度検出装置
JP3173174B2 (ja) 速度検出装置
JP4998789B2 (ja) 速度検出装置
JP4952631B2 (ja) 速度検出装置
JP4998788B2 (ja) 速度検出装置
JP5023051B2 (ja) パルス合成回路
JP2009095154A (ja) モータ制御装置とその速度検出方法
JP5664895B2 (ja) 電動機の制御装置
JP3949134B2 (ja) ステッピングモータの制御装置
JP2008128721A (ja) エンコーダのパルス信号処理回路及びモータ制御装置
JP2010117150A (ja) 速度検出装置
JP3067729B2 (ja) エンコーダの信号処理方法及び装置
JPH061279B2 (ja) デイジタル式速度検出装置
JP2024000028A (ja) 速度検出装置および速度検出方法
JP2005156208A (ja) 位相速度検出装置
US11797463B2 (en) Signal generation device
JP7468511B2 (ja) 電動機の制御装置
JP6101117B2 (ja) パルスモータ制御装置
JP2006067744A (ja) 同期モータ制御装置及びその初期位相設定方法
JP7327222B2 (ja) 速度検出装置および速度検出方法
JP2007333669A (ja) エンコーダ信号処理回路及びモータ制御システム
JP2002202154A (ja) モータ制御装置
JP3283188B2 (ja) パルスカウント回路
JP3982766B2 (ja) ステッピングモータの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20110414

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110422

A977 Report on retrieval

Effective date: 20121207

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121218

A02 Decision of refusal

Effective date: 20130416

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02