JP2000213924A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

Info

Publication number
JP2000213924A
JP2000213924A JP11012419A JP1241999A JP2000213924A JP 2000213924 A JP2000213924 A JP 2000213924A JP 11012419 A JP11012419 A JP 11012419A JP 1241999 A JP1241999 A JP 1241999A JP 2000213924 A JP2000213924 A JP 2000213924A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
counter
value
detecting device
position detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11012419A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Katagiri
崇 片桐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP11012419A priority Critical patent/JP2000213924A/ja
Publication of JP2000213924A publication Critical patent/JP2000213924A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易・安価な構成によって、安定した信頼性
ある位置データ出力を可能とする。 【解決手段】 物体の移動を検出する検出器1から得た
90度位相の2相正弦波を入力として、A/Dコンバー
タ702及びROMテーブル703を用いて上記2相正
弦波の1周期内の内挿データを得るとともに、上記2相
正弦波を波形整形して入力とする2てい倍カウンタから
なる上位カウンタ505からの信号をグレイコード変換
器504bによってグレイコード化し、それに基づいて
上位カウンタ値と上記内挿データ値とを適宜選択するこ
とにより、前記上位カウンタ505におけるカウンタ値
における不定部分の上位桁を上位桁修正回路504bに
より定義付けし、上位カウンタ値と前記内挿データ値と
の連結データを生成するようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上位カウンタ値と
内挿データ値との連結データを生成するようにした位置
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モータ等の各種装置に付設される位置検
出装置では、被検出体としての回転体の回転に応じて、
例えばMR素子等の検出素子から90度位相差を有する
略正弦波状のa相及びb相の各出力va,vbを得ると
ともに、それらを入力とした波形整形回路によって矩形
波A,B信号を形成することにより、上記回転体の回転
位置を検出するようにしている。
【0003】従来より、このような位置検出装置におい
て、位置検出の分解能を向上させるための提案が種々な
されている。例えば、特許2741431号公報や、特
開昭64−49914号公報等に記載された各種装置で
は、上記a相及びb相の各出力をA/Dコンバータをそ
れぞれ通し、これにより得たA/D変換データによりR
OMテーブル内のアドレスを指定して内挿データを得て
いる。そして、これによって上記回転体の1回転を例え
ば20分割して高分解能な位置検出を行うようにしてい
る。また、多回転量を求める場合には、上位カウンタ値
に対して、上述した内挿データを連結する。このような
A/Dコンバータ及びROMテーブルを用いた各提案に
よれば、検出素子や各種アナログ回路等を増大させるこ
となく、簡易な構成で、検出分解能を高めることができ
るという利点が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置では、上位カウンタ値と内挿データとの連
結操作において複雑な演算や操作を要しており、各種演
算回路やソフトウェアが膨大になってしまうとともに、
その分、電流消費も多くなっている。特に、上位カウン
タをバックアップして位置データをアブソリュート化す
る場合には、電流消費の問題はより顕在化する。また、
分解能を上げるに従って高速伝送が難しくなり、回路が
さらに複雑化する上、伝送速度が遅いために、特に高速
回転の場合において、受信側に誤検知動作を招来させて
しまうこともある。さらに、高速回転に対応するために
応答性に優れた高速A/Dコンバータや高速マイコンを
使用しなければならず、部品コストが高いという問題も
ある。さらにまた、出力の分解能を変更したい場合に
は、ROMテーブル全体を取り替える等の煩雑な操作が
必要となり、与えられたスペックへの対応性に欠けると
ともに、生産性向上のための規格統一等も困難になって
おり、生産性が良好でないという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、簡易な構成で、上位カ
ウンタ値と内挿データとの連結操作を容易な行わせるこ
とができるとともに、電流消費が少なく、しかも高回転
時においても低速伝送で正確なデータを受信することが
でき、かつ、低コストの低速A/Dコンバータや低速マ
イコンを使用することができ、さらに、生産性の向上を
図ることができるようにした位置検出装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明では、物体の移動を検出する検出
器から得た90度位相の2相正弦波を入力とし、上記2
相正弦波の1周期内を内挿して内挿データを得る内挿回
路と、上記2相正弦波を波形整形して入力とする2てい
倍カウンタからなる上位カウンタと、その上位カウンタ
値と上記内挿データ値とを適宜選択することによって、
前記上位カウンタにおけるカウンタ値における不定部分
の上位桁を、当該上位カウンタにおけるカウンタ値のグ
レイコードを使用して定義付けする上位桁修正回路と、
を備え、上記上位桁修正回路で得た上位カウンタ値と前
記内挿データ値との連結データを生成するようにしてい
る。
【0007】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1記載の位置検出装置に加えて、前記上位カウンタに
は、バックアップ装置が付設されている。
【0008】さらに、請求項3記載の発明では、上記請
求項1記載の位置検出装置に加えて、連結データにおけ
る一定周期毎の前後の差分値を伝送する手段を備えてい
る。
【0009】さらにまた、請求項4記載の発明では、上
記請求項3記載の位置検出装置に加えて、連結データを
伝送する手段を有する。
【0010】一方、請求項5記載の発明では、上記請求
項1記載の位置検出装置に加えて、連結データの差分値
からAm及びBm相の矩形波を生成する手段を備えてい
る。
【0011】また、請求項6記載の発明では、上記請求
項1記載の位置検出装置に加えて、分解能設定データが
格納された不揮発性メモリを有しているとともに、その
不揮発性メモリ内に記憶した分解能設定データに基づい
て、内挿データ又は連結データの下位ビットの桁数を一
部欠落させる手段を備えている。
【0012】このような各発明によれば、上位カウンタ
値と内挿データとの連結操作部にグレイコード式の選択
回路を設けることによって、データ連結が簡易に行われ
るとともに、上位カウンタを2てい倍カウンタとしてい
るので、電流消費が低減され、また、差分値ΔABS
(m)を伝送することによって低速度の伝送でリアルタ
イムのデータが得られ、さらに、上位カウンタを採用す
ることによって低速A/Dコンバータ或いは低速マイコ
ンを使用することが可能となっており、しかも、分解能
が外部から電気的に容易に変更設定可能となっている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて動作とともに説明する。まず、図1に示され
ている送信側においては、MR素子1から一対の増幅器
2,3を通した略正弦波状のa相及びb相の各出力v
a,vbが、波形整形回路4により矩形波A,B信号に
なされてゲートアレイ5側に送られるとともに、サンプ
ルホールド回路6を通してマイコン7に送られる。
【0014】上記サンプルホールド回路6には、ゲート
アレイ5中に設けられたサンプリング周期タイマ501
からのサンプリング信号が印加されており、その信号に
基づいてサンプリングされた上記a相及びb相の各出力
va,vbは、マルチプレクサ701によって選択的に
切り替えられながらA/Dコンバータ702を通して信
号変換され、各々8ビットのA/D変換データとしてバ
ス経由によりゲートアレイ5側に送出される。
【0015】上記8ビットの両A/D変換データは、平
面を円に描くリサージュと等価であるため、ゲートアレ
イ5中の象限別テーブルアドレス変換器502内に書き
込まれ、そこで、次の表1に示されているような第1か
ら第4までの4つの象限に対応した2ビットの内挿デー
タのベース値が、例えば第4象限を代表としたテーブル
に基づいて以下述べるようなアドレス変換により作成さ
れる。なお、表1は、1周期を8分割することにより内
挿データとして0から7を得る簡単な例を示している。
【0016】
【表1】
【0017】より詳細には、図2のように、まず上記8
ビットのva,vbのA/D変換データ502a,50
2bのうちのMSBの値に基づいて、ベース作成回路5
02fにて表1に示された2ビットのベース値が作成さ
れるとともに、上記MSBの変換制御により、表2のよ
うにして各象限が判別される。
【0018】
【表2】
【0019】また、上記A/D変換データ502a,5
02bのうちの下位7ビットデータは、上位アドレス変
換502c及び下位アドレス変換502dにより、表2
記載の内容のようにして変換が行われ、14ビットのア
ドレス502eが算出される。その変換後のアドレス5
02eは、上述した図1のマイコン7内に設けられたR
OMテーブル703に戻され、そこで、上述したように
指定されたアドレス502eに対応して、正弦波1/4
周期に相当する1つの象限に関するテーブルデータ、す
なわち表1中のオフセット値が引き出される。そのオフ
セット値は、上記ゲートアレイ5側のROMテーブル出
力レジスタ503へ書き込まれ、8ビットデータとして
出力される。
【0020】上記ROMテーブル出力レジスタ503か
らの8ビットのオフセット値と、上述した象限別テーブ
ルアドレス変換器502からの2ビットのベース値と
は、位置データ連結回路504に出力される。
【0021】一方、前述した波形整形回路4からのA,
B各相の矩形波信号は、上位カウンタ505でカウント
される。この上位カウンタ505は、2てい倍カウンタ
からなり、上記B信号の変化点をカウントし、そのカウ
ント値を上位カウンタバッファ506に送出している。
このようにすれば、A,B両信号の変化点をカウントす
る4てい倍カウンタを用いる場合に比して低いクロック
周波数を用いることができ、消費電流を低減することが
できる。
【0022】上記上位カウンタバッファ506には、上
記サンプリング周期タイマ501からのサンプリング信
号が印加されており、例えば25ビットのカウンタ値が
上位カウンタバッファ506内に読み込まれて、上記位
置データ連結回路504に出力され、そこでデータ連結
が行われる。この位置データ連結回路504におけるデ
ータ連結操作では、存在する不定部分を合わせ込むため
に1ビットのデータを用いることとしており、そのため
上述した例では、計34ビットの連結データが得られ
る。この位置データ連結操作について次に説明する。
【0023】まず、図3に示されているように、上述し
た上位カウンタバッフア506から出力されたNHビッ
トのバイナリカウンタ値は、上位桁修正部504aに送
り込まれる一方、上記NHビットのカウンタ値は、バイ
ナリグレイコード変換器504bに印加され、そこで、
グレイコード変換により得られた選択制御信号が、上記
上位桁修正部504aに発せられる。また、上記上位桁
修正部504aには、前述した象限別テーブルアドレス
変換器502からの2ビットデータ、及びROMテーブ
ルレジスタ503からの(NL−2)ビット(本例では
8ビット)からなるNLビットの下位の内挿データが送
り込まれる。
【0024】そして、上記バイナリグレイコード変換器
504bから発せられるグレイコード選択制御信号に基
づいて、後述するようにして上位カウンタ値と下位内挿
データとを用いた上位桁の修正を行うか否かの選択制御
が行われ、その修正された結果としての(NH−1)ビ
ットの上位カウンタ値は、上述した下位のNLビットの
内挿データとともに、NCビットの連結位置データとし
て出力される。
【0025】本実施形態における連結動作においては、
図4に示されているように、上位カウンタ値のNHビッ
トが3ビット(HB2,HB1,HB0)であり、内挿
データのNLビットが3ビット(LB2,LB1,LB
0)であるが、これら上位カウンタ値のNHビット(3
ビット)と、内挿データのNLビット(3ビット)との
端桁における各1ビット(HB0及びLB2)は、連結
させる際にいずれかが選択して用いられることとなり、
そのため、これらの2ビット分が1ビットとなって、連
結データの全体では1ビット分減少して5ビット(CB
4,CB3,CB2,CB1,CB0)となる。
【0026】このときの上記内挿データは、表1を参照
した場合には、象限別テーブルアドレス変換回路502
からのベース分(LB2,LB1)と、ROMテーブル
出力レジスタ503の出力であるオフセット分(LB
0)とからなる0〜7の8種類の内容を表していること
となる。
【0027】すなわち、図5中の(b)に示されている
ように、まず上記3ビットの内挿データ(LB2,LB
1,LB0)は「0」から「7」まで変化するが、この
とき、同図(a)の2相正弦波va,vbが波形整形に
より、(c)及び(d)のようなA相,B相の矩形波と
なって、上位カウンタ値(バイナリ)が、(e)のよう
にして「0」から「7」まで上昇していく。このときの
各値は、(f)のようなHB2,HB1,HB0の組み
合わせとなっているが、それぞれの間に、バイナリカウ
ント値の桁数変化に従って不定部分(PN3,PN0,
PN1,PN0,PN2,PN0,PN1,PN3,・
・・)がそれぞれ形成される。この不定部分とは、図1
の増幅器2,3や波形整形器4等のDCオフセット電
圧、ドリフト、遅延時間によって、内挿データ(b)の
変化点と上位カウンタ値(e)の変化点が同期しないこ
とを意味している。そして、このような不定部分におけ
る変化点を明らかにするために以下のような操作が行わ
れる。
【0028】まず、各不定部分(PN0,PN1,PN
2,PN3)は、(g)のように定義付けされるが、結
果的には、表3に示されているように、上位カウンタの
グレイコードデータと内挿データとで表すことができ
る。
【表3】
【0029】つまり、表3及び図5から明らかなよう
に、不定部分PN0は、内挿データLB2とLB1とが
互いに異なっていることを示す排他論理和(エクスクル
ーシブOR)(LB2+LB1)で表される。表3及び
図5では、排他論理和を丸印の中に+で表現している。
一方、PN1は、まず内挿データLB2とLB1とが一
致していることを示す排他論理和(エクスクルーシブO
R)(LB2+LB1)の反転と、上位カウンタのHB
1とHB0とが互いに異なっていることを示す排他論理
和(エクスクルーシブOR)(HB1+HB0)とで表
される。以下、同様にして、PN2は、内挿データLB
2とLB1とが一致していることを示す排他論理和(エ
クスクルーシブOR)(LB2+LB1)の反転と、上
位カウンタのHB1とHB0とが一致していることを示
す排他論理和(エクスクルーシブOR)(HB1+HB
0)の反転と、上位カウンタのHB2とHB1とが互い
に異なっていることを示す排他論理和(エクスクルーシ
ブOR)(HB2+HB1)とで表される。さらに、P
N3は、内挿データLB2とLB1とが一致しているこ
とを示す排他論理和(エクスクルーシブOR)(LB2
+LB1)の反転と、上位カウンタのHB1とHB0と
が一致していることを示す排他論理和(エクスクルーシ
ブOR)(HB1+HB0)の反転と、上位カウンタの
HB2とHB1とが一致していることを示す排他論理和
(エクスクルーシブOR)(HB2+HB1)の反転と
で表される。
【0030】従って、このような上述した各不定部分
(PN0,PN1,PN2,PN3)の定義付けは、図
5(h)のように、上位カウンタ値のグレイコード化し
たもので表3に示されているように場合分け(場所指
定)されることとなる。さらに、その場合には、下位の
連結データCB0,CB1,CB2については、内挿デ
ータLB0,LB1,LB2に関してはそのまま用いる
ことができるが、連結データの上位桁CB3,CB4に
ついては、表4のように、各不定部分(PN0,PN
1,PN2,PN3)に対応して修正する必要がある。
【0031】
【表4】
【0032】例えば、連結データCB3を得るために
は、PN0ではHB1を用い、PN1ではLB2の反転
を用い、PN2及びPN3ではLB2を用いればよい。
この状態が、図4(j)に表されているが、波線で表さ
れた不定部分が、明確に表されていることが解る。
【0033】再び図1に戻って、上述したようにして得
た34ビットの連結データは、一度に送られることな
く、分解能の指定が設定されている場合には、後述する
シフト量レジスタ507からシフト移動の桁数、例えば
4ビットシフトの指示信号が右シフタ508に印加され
て、例えば1024分割の内挿分解能が、現在必要とし
ている64分割(=1024/24)内挿分解能の30
ビットのアブソリュート信号ABS(m)に変換されて
出力される。
【0034】この30ビットのアブソリュート信号AB
S(m)は、指定分解能位置データバッファ509を通
して、上述したサンプリング周期タイマ501からのサ
ンプリング信号に基づいた長い周期のアブソリュート信
号ABS(l)として、サブ・パラレル/シリアル変換
器511を通してメイン・パラレル/シリアル変換器5
12から、RS422ラインドライバ8に送出され、そ
こから+SD信号及び−SD信号として受信側に送信さ
れる。
【0035】一方、上記30ビットアブソリュート信号
ABS(m)のうちの1周期毎の下位の9ビット分のデ
ータは、新ショート位置データバッファ513に与えら
れ、そこからのデータが減算器514に送られるととも
に、旧ショート位置データバッファ515に与えられ
る。そして、この旧ショート位置データバッファ515
から1周期前のデータが減算器514に与えられ、上記
新ショート位置データバッファ513からの現在のデー
タとの間の差分演算が、上述したサンプリング周期タイ
マ501からのサンプリング信号に基づいて実行され、
9ビットの差分値ΔABS(m)が得られる。このよう
にして、内挿データ同士ではなく上位カウンタ値の下位
ビットも含めたショート位置バッファの差分を得ている
ので、サンプリング周期間に複数の正弦波の波数が到来
しても、上位カウンタ値として記憶され、波数のサンプ
リング漏れがない。ゆえに、低速A/Dコンバータや低
速マイコンを使用してサンプリング周期が長くなっても
正確な内挿が可能である。
【0036】このときの送信側のサンプリングタイミン
グと、ABS(m)及びΔABS(m)の作成タイミン
グとが図6に示されている。
【0037】得られた差分値ΔABS(m)は、単位時
間あたりのパルス変化量を表しているが、他のU,V,
W,Z信号等とともに、メイン・パラレル/シリアル変
換器512を通して、上述した長い周期のアブソリュー
ト信号ABS(l)を重畳しながら、RS422ライン
ドライバ8から+SD信号及び−SD信号として送信さ
れる。
【0038】一方、図7に示されているように受信側に
おいては、上述した送信側から出力された+SD信号及
び−SD信号が、RS422ラインレシーバ9に受けら
れる。このとき、回転体の回転が行われずに、Am,B
mが変化しないときには、上述した長い周期のアブソリ
ュート信号ABS(l)の値をアップダウンカウンタ9
01にプリセットされる。すなわち、上述した長いサン
プリング周期のアブソリュート信号ABS(l)は、メ
イン・シリアル/パラレル変換器902及びサブ・シリ
アル/パラレル変換器903を通してパラレル信号に戻
されるが、それと同時に、上述した差分値ΔABS
(m)に基づいて擬似的等間隔な2相信号Am及びBm
が、公知の手段、例えば特願平6−213169号明細
書の特に図3乃至図6及び図10に示されているように
して作成され(符号904参照)、それがアップダウン
カウンタ901に入れられ累積されていく。このように
差分値ΔABS(m)からAm及びBmを生成し累積す
るようにすれば、低速伝送でもリアルタイム性を有し、
かつ内挿分割数が多くても高速回転に対応させることが
できる。なお、Am、Bm信号はリアルタイム性信号で
あるので、他の機器に伝送されて使用される。
【0039】ところが、この差分値ΔABS(m)を累
積するだけではアブソリュートエンコーダとして使用で
きず、初期値が必要である。そして、その初期値を設定
するために、上記差分値ΔABS(m)を回転停止検出
部905に入力し、そこで、上記長いサンプリングの間
に上記差分値ΔABS(m)の累積値が「0」であるこ
と、すなわち回転が行われていないことが判明したら、
初期化するためのロード制御信号が上記アップダウンカ
ウンタ901に入れられる。そして、そのときのアブソ
リュート信号ABS(l)がアップダウンカウンタ90
1に初期値としてロードされ、以後その初期値に対して
差分値ΔABS(m)が累積されてデータを得るように
している。このようにすれば、アップダウンカウンタ9
01からの累積カウント値がリアルタイム性を有するこ
ととなる。
【0040】より詳細には、まず図8中の(a)のよう
に、長い周期のABS(l)(=ABS(m))が増大
していくときに、ある時間m−1,m,m+1・・・毎
にサンプリングが行われるが、そのときの差分が上記差
分値ΔABS(m)となることから、それを伝送して受
信側で累積することによって波線で示された実際のAB
S(m)が得られることとなる。しかしながら、受信側
は、累積する場合の初期値が解らないので、受信側で初
期化制御を行う。
【0041】そのとき、受信側で受信したABS(l)
は、図8の(d)のように、サンプリング周期のある整
数倍L(例えば50倍)の長さ分だけシリアル伝送遅れ
が生じることとなる。そこで、ABS(l)のサンプリ
ングタイミングを表した図15の(b)において、例え
ば、時間lに送られてきたABS(l)と次に伝送され
てきた時間l+1におけるABS(l+1)との間で、
差分値ΔABS(m)の累積値を、
【数1】 により演算しておき、その累積値が「0」である場合に
は回転が無かったこととなって、ABS(l)=ABS
(l+1)となるため、そのABS(l)をアップダウ
ンカウンタにロードして初期値とする。そして、このよ
うな初期化を行った後に、ΔABS(m)の累積を始め
ることにより、リアルタイム性を備えたデータが早い周
期で得られることとなる。これによって、伝送速度を低
減させつつ長い周期の最新データを得られる。
【0042】このようにして得た上記アップダウンカウ
ンタ901からの累積カウント値は、ABS(t)信号
としてモータ制御装置用の上位マイコンに出力されると
ともに、上記回転停止検出部から、上位マイコンに対し
てアップダウンカウンタ901が有効であることを表示
する信号が、図8(f)のように出力される。
【0043】一方、図1に示されているように、上記+
SD信号又は−SD信号のいずれかが、何らかの原因で
信号としてあり得ない状態となった際には、それを送信
停止要求部516が検出し、そこから割込要求(SDS
TOP)信号が、マイコン7内の割込制御部704に入
力される。この割込要求(SDSTOP)信号を受けた
中央演算装置(CPU)705からは、PIO706を
介してRS422ラインドライバ8に対して送信停止信
号(TXEN)が出力され、これによって送信停止が行
われる。
【0044】また、不揮発性メモリ(EEPROM)7
07内には、分解能設定データが記憶されているが、外
部のパソコン等を経由してRxDライン及びTxDライ
ンのシリアル通信にて分解能の変更データがSCI70
8に与えられると、その変更された新たな分解能設定値
が不揮発性メモリ707内に書き込まれる。次いで、そ
の新たな分解能設定値に基づいて、シフト量レジスタ5
07の桁移動量、例えば4ビットシフトが設定される。
このように、桁数を欠落させる機能を有するシフト量レ
ジスタ501によって電気的に分解能を変更させるよう
にすれば、ROM交換等の作業を行うことなく簡易に分
解能の変更を行うことができる。なお、+SD、−SD
伝送用ラインを使用するので、位置検出器のケースをか
ぶせた状態でも分解能変更が可能である。
【0045】このような実施形態によれば、上位カウン
タ値と内挿データとの連結操作部にグレイコード式の選
択回路504bが設けられているので、データ連結が簡
易に行われるとともに、上位カウンタ505を2てい倍
カウンタとしているので、電流消費が低減され、また、
差分値ΔABS(m)を伝送することによって低速度の
伝送でリアルタイムのデータが得られ、さらに、上位カ
ウンタ505を採用することによって低速A/Dコンバ
ータ或いは低速マイコンを使用することが可能となって
おり、しかも、分解能が外部から電気的に容易に変更設
定可能となっている。
【0046】一方、図9に示されている実施形態では、
上述した実施形態におけるメイン・パラレル/シリアル
変換器512に代えて、Am,Bm発生手段11が設け
られており、前実施形態におけるSD出力が、高分解能
のAm,Bm出力となっている。本実施形態において
も、上述したと同様な連結操作や分解能の変更設定が可
能であり、同様な作用・効果を得ることができる。
【0047】さらに、図10に示されている実施形態の
ように、上位カウンタ12をグレイコード出力としてお
くとともに、次段にグレイバイナリ変換器13を設け、
そこで得られたバイナリ信号を用いるようにしても、同
様な作用・効果を得ることができる。
【0048】また、受信側におけるAm,Bmの作成操
作においては、アップパルスやダウンパルス等のような
他のパルス形態としても同様な作用・効果を得ることが
できる。
【0049】さらに、上述した実施形態では、上位カウ
ンタ505においてB相の変化点をカウントしている
が、A相の変化点をカウントしたり、A相及びB相の変
化点をカウントする4てい倍カウンタとしておき、最下
位ビットを使用しないことによって実質的に2てい倍カ
ウンタとすることも可能であり、このような実施形態で
も同様な作用・効果を得ることができる。
【0050】さらにまた、上述した実施形態における受
信側のアップダウンカウンタ入力として、Am,Bm信
号を用いることなく、ΔABS(m)をそのまま累積利
用することもで$きる。
【0051】一方、上記実施形態では、内挿回路を位置
検出装置の内部側に設けているが、制御装置内に設けて
も良い。この場合には、2相正弦波を制御装置までアナ
ログ伝送し、それを利用することとなる。
【0052】また、上述した実施形態では、右シフトさ
れるデータ量を連結データとしているが、上位カウンタ
を無視して、内挿データのみを右シフトするように構成
することも可能である。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、以下
のような効果が得られる。 1.上位カウンタ値と内挿データとの連結操作部にグレ
イコード式の選択回路を設けているので、データ連結が
簡易に行われることとなり、各種回路やソフトを簡素化
することができる。 2.上位カウンタとしては2てい倍カウンタを採用して
いるので、電流消費が低減される。 3.差分値ΔABS(m)を伝送するので、低速度の伝
送でも、受信側で高分解能のAm,Bm或いは連結デー
タを、リアルタイムで得ることができる。 4.上位カウンタを採用していることから、低速A/D
コンバータ或いは低速マイコンを使用することができ、
対応可能な最大回転数の向上を図ることができる。 5.分解能を外部から電気的に変更設定可能に構成して
いるため、規格の統一化や機能切替えを容易に行うこと
ができ、生産管理の簡素化等を通して生産性の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる位置検出装置の一実施形態にお
ける送信側の構成を表したブロック線図である。
【図2】象限別テーブルアドレス変換器の構成例を表し
たブロック線図である。
【図3】位置データ連結回路の構造例を表したブロック
線図である。
【図4】連結位置データの構成を説明するための模式図
である。
【図5】連結位置データの作成タイミングを表したチャ
ート図である。
【図6】送信側における送信データ作成タイミングを表
したチャート図である。
【図7】受信側の構成例を表したブロック線図である。
【図8】送信側のサンプリングタイミングと、受信側の
信号再生タイミングとを表した線図である。
【図9】本発明の他の実施形態における送信側構成を表
したブロック図である。
【図10】本発明の更に他の実施形態における位置デー
タ連結回路の構造例を表したブロック線図である。
【符号の説明】
1 MR素子 4 波形整形回路 5 ゲートアレイ 7 マイコン 8 RS422ラインドライバ 9 RS422ラインレシーバ 501 サンプリング周期タイマ 502 象限別テーブルアドレス変換器 503 ROMテーブル出力レジスタ 504 位置データ連結回路 504a 上位桁修正部 504b バイナリグレイコード変換器 505 上位カウンタ 507 シフト量レジスタ 508 右シフタ 511 サブ・パラレル/シリアル変換器 512 メイン・パラレル/シリアル変換器 514 減算器 515 旧ショート位置データバッファ 516 送信停止要求部 513 新ショート位置データバッファ 702 A/Dコンバータ 703 ROMテーブル 704 割込制御部 705 中央演算装置(CPU) 707 不揮発性メモリ(EEPROM) 901 アップダウンカウンタ 902 メイン・シリアル/パラレル変換器 903 サブ・シリアル/パラレル変換器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体の移動を検出する検出器から得た9
    0度位相の2相正弦波を入力とし、上記2相正弦波の1
    周期内を内挿して内挿データを得る内挿回路と、 上記2相正弦波を波形整形して入力とする2てい倍カウ
    ンタからなる上位カウンタと、 その上位カウンタ値と上記内挿データ値とを適宜選択す
    ることによって、前記上位カウンタにおけるカウンタ値
    における不定部分の上位桁を、当該上位カウンタにおけ
    るカウンタ値のグレイコードを使用して定義付けする上
    位桁修正回路と、を備え、 上記上位桁修正回路で得た上位カウンタ値と前記内挿デ
    ータ値との連結データを生成するようにしたことを特徴
    とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位置検出装置において、 前記上位カウンタには、バックアップ装置が付設されて
    いることを特徴とする位置検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の位置検出装置において、 連結データにおける一定周期毎の前後の差分値を伝送す
    る手段を備えていることを特徴とする位置検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の位置検出装置において、 連結データを伝送する手段を有することを特徴とする位
    置検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の位置検出装置において、 連結データの差分値からAm及びBm相の矩形波を生成
    する手段を備えていることを特徴とする位置検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の位置検出装置において、 分解能設定データが格納された不揮発性メモリを有して
    いるとともに、 その不揮発性メモリ内に記憶した分解能設定データに基
    づいて、内挿データ又は連結データの下位ビットの桁数
    を一部欠落させる手段を備えていることを特徴とする請
    求項1記載の位置検出装置。
JP11012419A 1999-01-20 1999-01-20 位置検出装置 Withdrawn JP2000213924A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11012419A JP2000213924A (ja) 1999-01-20 1999-01-20 位置検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11012419A JP2000213924A (ja) 1999-01-20 1999-01-20 位置検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000213924A true JP2000213924A (ja) 2000-08-04

Family

ID=11804761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11012419A Withdrawn JP2000213924A (ja) 1999-01-20 1999-01-20 位置検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000213924A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008122264A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd エンコーダの位置情報補間回路
KR101117241B1 (ko) * 2004-04-22 2012-03-15 가부시키가이샤 마그네스케일 변위 검출 장치
JP2013134068A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Nidec Sankyo Corp エンコーダ装置およびエンコーダ装置の信号生成方法
JP2014524576A (ja) * 2011-08-19 2014-09-22 アレグロ・マイクロシステムズ・エルエルシー 磁界センサによって知覚される回転の速度に応じて磁界センサを自動的に調整するための回路および方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101117241B1 (ko) * 2004-04-22 2012-03-15 가부시키가이샤 마그네스케일 변위 검출 장치
JP2008122264A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd エンコーダの位置情報補間回路
JP4682968B2 (ja) * 2006-11-14 2011-05-11 パナソニック株式会社 エンコーダの位置情報補間回路
JP2014524576A (ja) * 2011-08-19 2014-09-22 アレグロ・マイクロシステムズ・エルエルシー 磁界センサによって知覚される回転の速度に応じて磁界センサを自動的に調整するための回路および方法
JP2013134068A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Nidec Sankyo Corp エンコーダ装置およびエンコーダ装置の信号生成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3015747B2 (ja) エンコーダの内挿回路
JPH07218288A (ja) 絶対位置検出装置及びその誤差補正方法
US5706219A (en) Interpolation device
JPH01301115A (ja) 絶対位置エンコーダ
CN108375391B (zh) 正余弦信号处理方法及系统
EP0502534A2 (en) Encoder
JP2000213924A (ja) 位置検出装置
JP3026949B2 (ja) エンコーダのオフセット補正回路
US7102317B2 (en) Method and apparatus to process an analog encoder signal
JP2009053067A (ja) エンコーダの補正値制御方法
EP2144041B1 (en) A/B phase signal generator, RD converter, and angle detection unit
JP5336249B2 (ja) 内挿装置
US7489260B2 (en) Resolver hall decoding circuit
JPH08201110A (ja) 内挿装置
JP3201120B2 (ja) 多回転式アブソリュートエンコーダ
JP2000213925A (ja) 位置検出装置
JP2993950B1 (ja) エンコーダの方向誤差補正装置
KR100565097B1 (ko) 아날로그 인코더 신호 처리 방법 및 장치
EP0379589A1 (en) Interpolation circuit of an encoder
JP3283188B2 (ja) パルスカウント回路
JP4793236B2 (ja) 同期電動機の初期位相設定装置
JP3794408B2 (ja) 正弦波状アナログ信号の補正方法、複相正弦波状アナログ信号の補正方法及び位置データ生成方法
JP4005241B2 (ja) 位置検出装置
JP2001317962A (ja) R/dコンバータ
JPH0850033A (ja) 多回転アブソリュートエンコーダ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060404