JPH0850033A - 多回転アブソリュートエンコーダ - Google Patents

多回転アブソリュートエンコーダ

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JPH0850033A
JPH0850033A JP6204597A JP20459794A JPH0850033A JP H0850033 A JPH0850033 A JP H0850033A JP 6204597 A JP6204597 A JP 6204597A JP 20459794 A JP20459794 A JP 20459794A JP H0850033 A JPH0850033 A JP H0850033A
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徹 森田
Yuji Yamazaki
雄二 山▲崎▼
Motomasa Imai
基勝 今井
Yasushi Ono
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 多回転量データの補正動作をしても多回転数
リセット指令に対して多回転数を確実にリセットするこ
とができる多回転アブソリュートエンコーダを提供す
る。 【構成】 多回転量系回路ブロック1のバックアップ系
回転量保持・計数回路3は、磁気式エンコーダ2が出力
するインクリメンタル2相信号aおよびbに基づいて求
めた多回転量データDを多回転量データバスを介して多
回転数補正回路8に送出する。1回転内絶対番地系回路
ブロック4のデータ変換回路部6は、光学式エンコーダ
5が出力する1回転内絶対値データ信号cと、1回転内
インクリメンタル2相信号dおよびeとに基づいて求め
た1回転内絶対番地データEを1回転内絶対番地データ
バスを介してデータ出力回路9に送出する。なお、1回
転内絶対番地系回路ブロック4は、外部コントローラの
主電源によって駆動され、電力供給停止時には動作が停
止するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多回転アブソリュート
エンコーダに関し、特に多回転アブソリュートエンコー
ダのリセット方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の多回転アブソリュートエ
ンコーダの構成をブロック構成図である。図示の多回転
アブソリュートエンコーダは、回転軸に設けられた符号
板(不図示)に形成されたパターンから検出した信号に
基づいて多回転量データQを求めて出力するための多回
転量系回路ブロック10、および符号板の別のパターン
から検出した信号に基づいて1回転内絶対番地データR
を求めて出力するための1回転内絶対番地系回路ブロッ
ク13を備えている。
【0003】図示の多回転アブソリュートエンコーダは
さらに、多回転量データQを補正するための多回転数補
正回路16、および多回転数補正回路16で補正された
多回転量データSおよび1回転内絶対番地系回路ブロッ
ク13からの1回転内絶対番地データRを受けるデータ
出力回路17を備えている。データ出力回路17は、補
正された多回転量データSと1回転内絶対番地データR
とを内部ラッチして、符号板の絶対位置に対応する外部
(シリアル)出力信号tを送出する。
【0004】多回転量系回路ブロック10は、磁気式エ
ンコーダ11とバックアップ系回転量保持・計数回路1
2とからなる。バックアップ系回転量保持・計数回路1
2は、磁気式エンコーダ11が出力するインクリメンタ
ル2相(A相およびB相)信号nおよびoに基づいて求
めた多回転量データQを多回転量データバスを介して多
回転数補正回路16に送出する。なお、多回転量系回路
ブロック10は、外部コントローラ(不図示)の主電源
オフ時にも外部バッテリまたはエンコーダ内部の大容量
コンデンサ(以下、「外部バッテリ」という)により駆
動され、電力供給停止時にも動作するように構成されて
いる。
【0005】一方、1回転内絶対番地系回路ブロック1
3は、光学式エンコーダ14とデータ変換回路15とか
らなる。データ変換回路15は、光学式エンコーダ14
が出力する1回転内絶対値データ信号(アブソリュート
信号)pと、1回転内インクリメンタル2相信号(A相
およびB相)qおよびrとに基づいて求めた1回転内絶
対番地データRを1回転内絶対番地データバスを介して
データ出力回路17に送出する。なお、1回転内絶対番
地系回路ブロック13は、外部コントローラの主電源に
よって駆動され、電力供給停止時には動作が停止するよ
うに構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来の多
回転アブソリュートエンコーダでは、磁気式エンコーダ
11の出力信号nおよびoは1回転1パルス出力の2相
信号であるが、その検出部にはMRセンサが用いられ
る。ところが、MRセンサの配置精度(検出側)および
磁石の張り付け位置精度(パターン側)を制御すること
は難しい。したがって、光学式エンコーダ14によって
検出した位置情報と磁気式エンコーダ11によって検出
した多回転数との間には、微小な誤差が発生する。この
ように、MRセンサの配置精度(検出側)および磁石の
張り付け位置精度(パターン側)に起因する上述の誤差
を除去することは一般的に非常に困難である。
【0007】前述のような従来の多回転アブソリュート
エンコーダでは、位置情報の優先度が1回転内絶対値側
にあるため、後述するように多回転数の切り替わり時点
で多回転数を最大で±1だけ誤ることになる。この多回
転数の誤動作を防止するために、多回転数の切り替わり
時点において、磁気式エンコーダ11の検出した多回転
数データに±1を増減する動作すなわち補正動作を多回
転数補正回路16で行う必要がある。図5は、多回転数
補正回路16における補正動作を説明するための図であ
る。
【0008】図5において、(1)は、光学式エンコー
ダが検出した1回転内絶対値データpの増減に基づいて
求めた多回転数を示している。例えば、1回転3ビット
の分解能のアブソリュートエンコーダの場合、1回転内
絶対値が5、6、7から0になった時点で多回転数を1
だけインクリメント(増加)すれば、光学式エンコーダ
の1回転内絶対値データと同期した多回転数を求めるこ
とができる。また、逆に、1回転内絶対値が2、1、0
から7になった時点で多回転数を1だけデクレメント
(減少)すれば、光学式エンコーダの1回転内絶対値デ
ータと同期した多回転数を求めることができる。
【0009】(2)は、1回転内絶対値データpの上位
2ビットを抽出し10進データに変換した値を示してい
る。換言すれば、1回転内絶対値を4分割した値を示し
ている。(3)は、磁気式エンコーダで検出した多回転
数を示している。(4)は、1回転1パルス出力に相当
する磁気式エンコーダの2相矩形波を、昇順2ビットバ
イナリデータとなるようなコード変換を施した後、10
進で表記したものである。換言すれば、磁気式エンコー
ダの多回転量データを4分割した値に相当する。
【0010】(5)は、図4の多回転数補正回路16に
おける補正動作を示している。なお、補正動作について
は図6を参照して後述する。(6)は、多回転数補正回
路16において補正された多回転量データを示してい
る。図6は、多回転数補正回路16における補正動作を
決定する真理値表である。図6に示すように、磁気式エ
ンコーダの2相信号を2進数に変換した2ビットデータ
のうち上位ビットが1で下位ビットが1(すなわち10
進数で3)であり、且つ光学式エンコーダの1回転内絶
対値の上位2ビットのうち最上位ビット(MSB)vが
0で次の上位ビットwが0(すなわち10進数で0)の
とき(図中、斜線で示す)、多回転数補正回路16では
+1の補正動作を行う。
【0011】また、磁気式エンコーダの2相信号を2進
数に変換した2ビットデータのうち上位ビットが0で下
位ビットが0(すなわち10進数で0)であり、且つ光
学式エンコーダの1回転内絶対値の上位2ビットのうち
最上位ビット(MSB)vが1で次の上位ビットwが1
(すなわち10進数で3)のとき、多回転数補正回路1
6では−1の補正動作を行う。なお、その他の場合に
は、多回転数補正回路16において補正動作を行わな
い。
【0012】一方、図7は、多回転量系回路ブロック1
0が外部コントローラから多回転数リセット指令信号u
を受けたときの多回転数リセット動作を説明する図であ
る。図7において、(11)は、光学式エンコーダが検
出した1回転内絶対値データの増減に基づいて求めた多
回転数であり、図5の(1)に対応している。
【0013】(12)は、1回転内絶対値データの上位
2ビットを抽出し10進データに変換した値を示してい
る。換言すれば、1回転内絶対値を4分割した値であ
り、図5の(2)に対応している。(13)は、磁気式
エンコーダで検出した多回転数であり、図5の(3)に
対応している。(14)は、1回転1パルス出力に相当
する磁気式エンコーダの2相矩形波を、昇順2ビットバ
イナリデータとなるようなコード変換を施した後、10
進で表記したものである。換言すれば、磁気式エンコー
ダの多回転量データを4分割した値に相当し、図5の
(4)に対応している。
【0014】(15)は、図7の矢印で示す時点におい
てバックアップ系回転量保持・計数回路12に外部コン
トローラから多回転数リセット指令が入力された場合
に、多回転量系回路ブロック10から出力される多回転
量データQを示している。図示のように、多回転数リセ
ット指令により多回転数は0にリセットされる。(1
6)は、図4の多回転数補正回路16における補正動作
を示している。すなわち、図5の(5)に対応してい
る。(17)は、図7の矢印で示す時点においてリセッ
ト指令が入力された場合の多回転数補正回路16の出力
多回転量データを示している。
【0015】図7に示すように、多回転数リセット指令
により多回転量系回路ブロック10から出力される多回
転数は0にリセットされるが、多回転数補正回路16に
おいて補正された多回転量データは補正動作により+1
となる。すなわち、多回転数リセット指令にもかかわら
ず、多回転数補正回路16で補正動作を受けることによ
り「0」にリセットされない多回転数データがデータ出
力回路17に入力されてしまう。換言すれば、従来の多
回転アブソリュートエンコーダでは、多回転数リセット
指令が入力される位置によっては、本来0となるべき多
回転数が「+1」または「−1」になってしまうという
不都合があった。
【0016】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、多回転量データの補正動作をしても多回転数
リセット指令に対して多回転数を確実にリセットするこ
とができる多回転アブソリュートエンコーダを提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、第1パターンと第2パターンと
が形成された符号板と、前記第1パターンを読み取り、
前記符号板の1回転内情報を出力する第1の検出部と、
前記第2パターンを読み取り、前記符号板の第1多回転
情報を出力する第2の検出部と、前記1回転内情報と前
記第1多回転情報とを同期させるために、前記第1多回
転情報を補正し、補正多回転情報を出力する補正手段
と、前記補正多回転情報を所定値にリセットするための
リセット信号を出力するリセット手段と、前記リセット
信号を入力し、前記補正多回転情報が所定値になるよう
に、前記第2の検出部からの前記第1多回転情報に所定
値をプリセットする多回転情報プリセット手段と、前記
1回転内情報と前記補正多回転情報とに基づいて、前記
符号板の多回転絶対位置情報を出力するデータ出力手段
と、を備えていることを特徴とする多回転アブソリュー
トエンコーダを提供する。
【0018】好ましい態様によれば、前記補正手段は、
前記1回転内情報の増減に基づいて検出された第2多回
転情報と、前記第1多回転情報とを同期させるために、
前記第1多回転情報を補正し、補正多回転情報を出力す
る。さらに、前記多回転情報プリセット手段は、前記補
正手段が「+1」の補正をするときには「−1」の値を
プリセットする第1の指令信号を前記第2の検出部に出
力し、前記補正手段が「−1」の補正をするときには
「+1」の値をプリセットする第2の指令信号を前記第
2の検出部に出力し、前記補正手段が補正を行わないと
きには「0」の値をプリセットする第3の指令信号を前
記第2の検出部に出力するのが好ましい。
【0019】
【作用】本発明の多回転アブソリュートエンコーダで
は、リセット信号が入力されたとき、補正手段の出力が
所定値(たとえば零)になるように、第2の検出部から
の第1多回転情報を所定の値にプリセットするための多
回転情報プリセット手段を備えている。すなわち、多回
転情報プリセット手段は、多回転数リセット指令が入力
された場合、多回転数リセット指令が入力された位置に
応じて、たとえば「+1」、「0」および「−1」をプ
リセットする指令信号を出力する。
【0020】具体的には、補正手段において+1の補正
動作をする領域において多回転数リセット指令が入力さ
れた場合、第2の検出部の出力を「−1」にプリセット
して補正手段に入力する。その結果、補正手段の出力は
「0」になる。また、補正手段において−1の補正動作
をする領域において多回転数リセット指令が入力された
場合、第2の検出部の出力を「+1」にプリセットして
補正手段に入力する。その結果、補正手段の出力は
「0」になる。
【0021】さらに、補正手段において補正動作を行わ
ない領域において多回転数リセット指令が入力された場
合、第2の検出部の出力を「0」をプリセットして補正
手段に入力する。その結果、多回転量データ補正手段の
出力は「0」になる。このように、本発明の多回転アブ
ソリュートエンコーダでは、多回転数リセット指令が入
力された位置に応じて、第2の検出部の出力を「+
1」、「0」および「−1」に適宜プリセットするの
で、補正手段を介して補正された多回転情報はリセット
指令により確実に「0」となる。
【0022】
【実施例】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の実施例にかかる多回転アブソリ
ュートエンコーダのブロック構成図である。図示の多回
転アブソリュートエンコーダは、回転軸に固定された符
号板(不図示)に形成されたパターンから検出した信号
に基づき、符号板の多回転情報である多回転量データD
を求めて出力するための多回転量系回路ブロック1を備
えている。多回転量系回路ブロック1は、検出部にたと
えばMRセンサ(磁気抵抗センサ)を用いた磁気式エン
コーダ2とバックアップ系回転量保持・計数回路3とか
らなる。バックアップ系回転量保持・計数回路3は、磁
気式エンコーダ2が出力するインクリメンタル2相(A
相およびB相)信号aおよびbに基づいて求めた多回転
量データDを多回転量データバスを介して多回転数補正
回路8に送出する。なお、多回転量系回路ブロック1
は、外部コントローラ(不図示)の主電源オフ時にも外
部バッテリにより駆動され、電力供給停止時にも動作す
るように構成されている。
【0023】さらに、図示の多回転アブソリュートエン
コーダは、符号板に形成された別のパターンから検出し
た信号に基づき、符号板の1回転内情報である1回転内
絶対番地データEを求めて出力するための1回転内絶対
番地系回路ブロック4を備えている。1回転内絶対番地
系回路ブロック4は、光学式エンコーダ5とデータ変換
回路部6とからなる。データ変換回路部6は、光学式エ
ンコーダ5が出力する1回転内絶対値データ信号(アブ
ソリュート信号)cと、1回転内インクリメンタル2相
信号(A相およびB相)dおよびeとに基づいて求めた
1回転内絶対番地データEを1回転内絶対番地データバ
スを介してデータ出力回路9に送出する。
【0024】また、データ変換回路部6は、1回転内絶
対番地データEの最上位ビットlおよび次の上位ビット
mを多回転数プリセット値コントロール回路7に送出す
る。一方、磁気式エンコーダ2は、磁気式エンコーダ2
が出力するインクリメンタル2相(A相およびB相)信
号aおよびbを多回転数プリセット値コントロール回路
7に送出する。多回転数プリセット値コントロール回路
7は、外部コントローラからの多回転数リセット指令h
を受けて、「+1」のプリセット指令信号i、「0」の
プリセット指令信号jまたは「−1」のプリセット指令
信号kをバックアップ系回転量保持・計数回路3に出力
する。
【0025】多回転数補正回路8は、多回転量系回路ブ
ロック1からの多回転量データDを後述のように補正す
る。データ出力回路9は、多回転数補正回路8で補正さ
れた多回転量データFと1回転内絶対番地系回路ブロッ
ク4からの1回転内絶対番地データEとに基づいて、符
号板の多回転絶対位置情報である外部(シリアル)出力
信号gを外部コントローラに送出する。なお、1回転内
絶対番地系回路ブロック4は、外部コントローラの主電
源によって駆動され、電力供給停止時には動作が停止す
るように構成されている。
【0026】図8および図9は、図1の多回転アブソリ
ュートエンコーダにおける磁気式エンコーダ部および光
学式エンコーダ部の具体的な構成を概略的に示す平面図
および側面図である。回転軸31に固定された符号板2
4には、アブソリュートパターンを有する第1トラック
21、インクリメンタルパターンを有する第2トラック
22、および1回転に1パルスを発生させる回転数計数
用の第3トラック23が、それぞれ同心円状に独立に形
成されている。第1および第2トラック21、22は光
学式の白黒パターンであり、トラック23は磁気式のS
Nパターンである。
【0027】回転計数用検出器である磁気式エンコーダ
部は、第3トラック23に沿って検出することにより1
回転に1パルスを発生させるMRセンサ27からなる。
このMRセンサ27から出力される信号が、前述したイ
ンクリメンタル2相(A相およびB相)信号aおよびb
になる。また光学式エンコーダ部は、第2トラック22
に沿って1回転内インクリメンタル2相信号dおよびe
を検出するインクリメンタル検出部26と、第1トラッ
ク21に沿って1回転内絶対値データcを検出するアブ
ソリュート検出部25とからなる。
【0028】磁気式エンコーダ部27で検出されたイン
クリメンタル2相信号aおよびbは、端子30を介して
バックアップ系回転量計数・保持回路3に出力される。
また、アブソリュート検出部25で検出された1回転内
絶対値データcは、端子28を介してデータ変換回路部
6に出力される。さらに、インクリメンタル検出部26
で検出された1回転内インクリメンタル2相信号dおよ
びeは、端子29Aおよび29Bを介してデータ変換回
路部6に出力される。
【0029】以上の構成を有する本実施例の多回転アブ
ソリュートエンコーダの多回転数補正動作および多回転
数リセット指令におけるプリセット動作について図2お
よび図3を参照して説明する。図2は、多回転数補正動
作およびプリセット動作を説明する図である。図2にお
いて、(21)は、光学式エンコーダが検出した1回転
内絶対値データcの増減に基づいて求めた多回転数を示
している。例えば、1回転3ビットの分解能のアブソリ
ュートエンコーダの場合、1回転内絶対値が5、6、7
から0になった時点で多回転数を1だけインクリメント
(増加)すれば、光学式エンコーダの1回転内絶対値デ
ータと同期した多回転数を求めることができる。また、
逆に、1回転内絶対値が2、1、0から7になった時点
で多回転数を1だけデクレメント(減少)すれば、光学
式エンコーダの1回転内絶対値データと同期した多回転
数を求めることができる。
【0030】(22)は、1回転内絶対値データcの上
位2ビットを抽出し10進データに変換した値を示して
いる。換言すれば、1回転内絶対値を4分割した値を示
している。(23)は、磁気式エンコーダで検出した多
回転数を示している。(24)は、1回転1パルス出力
に相当する磁気式エンコーダの2相矩形波a、bを、昇
順2ビットバイナリデータとなるようなコード変換を施
した後、10進で表記したものである。換言すれば、磁
気式エンコーダの多回転量データを4分割した値に相当
する。
【0031】(25)は、図2の矢印で示す時点におい
て多回転数プリセット値コントロール回路7に外部コン
トローラから多回転数リセット指令が入力された場合
に、多回転量系回路ブロック1から出力される多回転量
データDを示している。図示のように、多回転数リセッ
ト指令により多回転数は−1にプリセットされる。な
お、プリセット動作については図3の真理値表を参照し
て後述する。(26)は、図1の多回転数補正回路8に
おける補正動作を示している。なお、補正動作について
は図3の真理値表を参照して後述する。(27)は、図
2の矢印で示す時点においてリセット指令が入力された
場合の多回転数補正回路8の出力多回転量データFを示
している。
【0032】図3に示すように、磁気式エンコーダの2
相信号a、bを2進数に変換した2ビットデータのうち
上位ビットが1で下位ビットが1(すなわち10進数で
3)であり、且つ光学式エンコーダの1回転内絶対値の
上位2ビットのうち最上位ビット(MSB)fが0で次
の上位ビットmが0(すなわち10進数で0)のとき
(図中、斜線で示す)、多回転数補正回路8では+1の
補正動作を行う。したがって、この領域において多回転
数プリセット値コントロール回路7が外部コントローラ
から多回転数リセット指令hを受けると、多回転数プリ
セット値コントロール回路7は「−1」のプリセット指
令信号kをバックアップ系回転量保持・計数回路3に出
力する。その結果、バックアップ系回転量保持・計数回
路3は多回転量データとしてプリセットされた「−1」
を多回転数補正回路8に出力する。多回転数補正回路8
では、上述したように+1の補正動作を行うので、外部
リセット指令hを受けた時点で多回転数補正回路8の出
力は「0」となる。
【0033】一方、磁気式エンコーダの2相信号a、b
を2進数に変換した2ビットデータのうち上位ビットが
0で下位ビットが0(すなわち10進数で0)であり、
且つ光学式エンコーダの1回転内絶対値の上位2ビット
のうち最上位ビット(MSB)fが1で次の上位ビット
mが1(すなわち10進数で3)のとき、多回転数補正
回路16では−1の補正動作を行う。したがって、この
領域において多回転数プリセット値コントロール回路7
が外部コントローラから多回転数リセット指令hを受け
ると、多回転数プリセット値コントロール回路7は「+
1」のプリセット指令信号iをバックアップ系回転量保
持・計数回路3に出力する。その結果、バックアップ系
回転量保持・計数回路3は多回転量データとしてプリセ
ットされた「+1」を多回転数補正回路8に出力する。
多回転数補正回路8では、上述したように−1の補正動
作を行うので、外部リセット指令hを受けた時点で多回
転数補正回路8の出力は「0」となる。
【0034】さらに、その他の場合には、多回転数補正
回路16において補正動作を行わない。したがって、こ
の領域において多回転数プリセット値コントロール回路
7が外部コントローラから多回転数リセット指令hを受
けると、多回転数プリセット値コントロール回路7は
「0」のプリセット指令信号jをバックアップ系回転量
保持・計数回路3に出力する。その結果、バックアップ
系回転量保持・計数回路3は多回転量データとしてプリ
セットされた「0」を多回転数補正回路8に出力する。
多回転数補正回路8では、上述したように補正動作を行
わないので、外部リセット指令hを受けた時点で多回転
数補正回路8の出力は「0」となる。
【0035】なお、上述の実施例では、多回転検出部と
して磁気式エンコーダを、アブソリュート用検出部およ
びインクリメンタル用検出部として光学式エンコーダを
備えたアブソリュートエンコーダについて本発明を説明
したが、これらのエンコーダに限定されないことはいう
までもない。
【0036】さらに、本実施例の光学式エンコーダ部で
は、インクリメンタルパターンを備える構成にしている
が、アブソリュートパターンだけで構成してもよい。こ
の場合、1回転内絶対番地データEはアブソリュートパ
ターンを読み取って出力する1回転内絶対値データ信号
から求めればよい。
【0037】
【効果】以上説明したように、本発明の請求項1に記載
の多回転アブソリュートエンコーダによれば、多回転数
の補正動作中に多回転数リセット指令を受けても、補正
後の多回転数を「0」に確実にリセットすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる多回転アブソリュート
エンコーダのブロック構成図である。
【図2】本実施例の多回転アブソリュートエンコーダの
多回転数補正動作および多回転数プリセット動作を説明
する図である。
【図3】図2の多回転数補正動作および多回転数プリセ
ット動作のための真理値表である。
【図4】従来の多回転アブソリュートエンコーダの構成
をブロック構成図である。
【図5】従来の多回転アブソリュートエンコーダの多回
転数補正動作を説明する図である。
【図6】図5の多回転数補正動作を決定する真理値を示
す図である。
【図7】従来の多回転アブソリュートエンコーダのリセ
ット動作を説明する図である。
【図8】図1の多回転アブソリュートエンコーダにおけ
る磁気式エンコーダ部および光学式エンコーダ部の具体
的な構成を概略的に示す平面図である。
【図9】図1の多回転アブソリュートエンコーダにおけ
る磁気式エンコーダ部および光学式エンコーダ部の具体
的な構成を概略的に示す側面図である。
【符号の説明】
1、10 多回転量系回路ブロック 2、11 磁気式エンコーダ 3、12 バックアップ系回転量計数・保持回路 4、13 1回転内絶対番地系回路ブロック 5、14 光学式エンコーダ 6、15 データ変換回路 7 多回転数プリセット値コントロール回
路 8、16 多回転数補正回路 9、17 データ出力回路 a、b、n、o 多回転量インクリメンタル2相信号 c、p 1回転内絶対値データ信号(アブソリ
ュート信号) d、e、q、r 1回転内インクリメンタル2相信号 i、j、k プリセット指令信号 f 、v 1回転内絶対値データの最上位ビッ
ト m、w 1回転内絶対値データの次の上位ビッ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01D 5/36 E 5/56 (72)発明者 大野 康 神奈川県横浜市栄区長尾台町471番地 株 式会社ニコン横浜製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1パターンと第2パターンとが形成さ
    れた符号板と、 前記第1パターンを読み取り、前記符号板の1回転内情
    報を出力する第1の検出部と、 前記第2パターンを読み取り、前記符号板の第1多回転
    情報を出力する第2の検出部と、 前記1回転内情報と前記第1多回転情報とを同期させる
    ために、前記第1多回転情報を補正し、補正多回転情報
    を出力する補正手段と、 前記補正多回転情報を所定値にリセットするためのリセ
    ット信号を出力するリセット手段と、 前記リセット信号を入力し、前記補正多回転情報が所定
    値になるように、前記第2の検出部からの前記第1多回
    転情報に所定値をプリセットする多回転情報プリセット
    手段と、 前記1回転内情報と前記補正多回転情報とに基づいて、
    前記符号板の多回転絶対位置情報を出力するデータ出力
    手段と、 を備えていることを特徴とする多回転アブソリュートエ
    ンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記1回転内情報の増
    減に基づいて検出された第2多回転情報と、前記第1多
    回転情報とを同期させるために、前記第1多回転情報を
    補正し、補正多回転情報を出力することを特徴とする請
    求項1に記載の多回転アブソリュートエンコーダ。
  3. 【請求項3】 前記多回転情報プリセット手段は、前記
    補正手段が「+1」の補正をするときには「−1」の値
    をプリセットする第1の指令信号を前記第2の検出部に
    出力し、前記補正手段が「−1」の補正をするときには
    「+1」の値をプリセットする第2の指令信号を前記第
    2の検出部に出力し、前記補正手段が補正を行わないと
    きには「0」の値をプリセットする第3の指令信号を前
    記第2の検出部に出力することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の多回転アブソリュートエンコーダ。
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