JP2000211072A - 艶消し多層ポリスチレン系熱収縮フイルム - Google Patents

艶消し多層ポリスチレン系熱収縮フイルム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱収縮率、フイルム強度、透明性を備えた艶
消し多層ポリスチレン系熱収縮フイルムを提供する。 【解決の手段】 基材層がブタジエン単位含有量少なく
とも15重量%のスチレン−ブタジエン−スチレン型ブ
ロック共重合体を主体とする透明ポリスチレン系樹脂8
5〜100重量%と耐衝撃性ポリスチレン15〜0重量
%との混合物からなり、該基材層の少なくとも片面にブ
タジエン単位含有量少なくとも15重量%のスチレン−
ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体を主体とする
透明ポリスチレン系樹脂40〜80重量%と耐衝撃性ポ
リスチレン60〜20重量%との混合物からなる被覆層
を有し、全体の厚みに対する基材層の割合が50〜90
%であり、グロスが50%以下であることを特徴とする
艶消し多層ポリスチレン系熱収縮フイルムとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な艶消し多層
ポリスチレン系熱収縮フイルムであり、キャップシール
用、酒類用容器などのラベル用として好適な艶消し多層
ポリスチレン系熱収縮フイルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱収縮フイルムは、熱風、熱水などによ
って加熱すると収縮する性質を有し、包装材、ラベル、
キャップシールなどとして広い分野において利用されて
いる。この熱収縮フイルムとしては、例えばポリ塩化ビ
ニル系フイルム、ポリオレフィン系フイルム、ポリエス
テル系フイルム、ポリスチレン系フイルムなどが一般的
に知られている。また、艶消し熱収縮フイルムとして
は、架橋PVCを用いた艶消しポリ塩化ビニル系熱収縮
フイルムが知られているが、ポリ塩化ビニル系フイルム
は、使用後焼却処理すると塩化水素ガスを発生するた
め、次第にその使用が制限される傾向がある。
【0003】一方、ポリスチレン系フイルムとしては、
素材として汎用ポリスチレン(GPPS)、耐衝撃性ポ
リスチレン(HIPS)、スチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体あるいはこれらの混合物などを用いたものが
知られているが、GPPSフイルムは、透明性は良いと
しても、ビカット軟化点が100〜106℃程度と比較
的高いため、熱収縮開始温度が高く、低温での収縮性に
劣る上、脆くて裂けやすいなどの欠点を有しているし、
HIPSフイルムは、上記GPPSのような脆さと低温
収縮性は改良されているとしても、熱収縮収縮率の低
下、透明性、フイルム強度が劣るなどの欠点がある。さ
らに、スチレン−ブタジエンブロック共重合体フイルム
は、透明性や低温収縮性については問題はないが、腰が
弱く、かつ自然収縮率が大きいという欠点があるし、ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体とポリスチレンと
の混合物からなるフイルムは、腰の強さは改良されてい
るが、低温収縮性および衝撃強度が不十分で、自然収縮
率が大きいという欠点がある。自然収縮率が大きいと、
例えば多色印刷時の収縮による印刷模様のずれを生じ、
トラブルを起こしやすい。
【0004】また、艶消しポリスチレン系熱収縮フイル
ムを得るため、多量に添加するHIPSの影響で、熱収
縮率の低下、フイルム強度の低下が大きく、十分な艶消
し効果を得るための配合量を添加することができなかっ
た。
【0005】
【発明が解決使用とする課題】本発明は、このような事
情のもとで、十分な熱収縮率を持つとともに、強度、適
度なグロス、透明性をも合わせ持つ艶消し多層ポリスチ
レン系熱収縮フイルムを提供することを目的としてなさ
れたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、バランス
のとれた特性を有する多層ポリスチレン系熱収縮フイル
ムを開発すべく鋭意研究を重ねた結果、多層構造を有
し、基材層及び被覆層に、それぞれ特定のスチレン系高
分子材料を使用し、かつ全体の厚みに対する基材層の割
合が特定の範囲にある多層フイルムが十分な熱収縮率を
持つとともに、強度、グロス、透明性などの特性が優れ
ていることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、基材層がブタジエン
単位含有量少なくとも15重量%のスチレン−ブタジエ
ン−スチレン型ブロック共重合体を主体とする透明ポリ
スチレン系樹脂85〜100重量%と耐衝撃性ポリスチ
レン15〜0重量%との混合物からなり、該基材層の少
なくとも片面にブタジエン単位含有量少なくとも15重
量%のスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重
合体を主体とする透明ポリスチレン系樹脂40〜80重
量%と耐衝撃性ポリスチレン60〜20重量%との混合
物からなる被覆層を有し、全体の厚みに対する基材層の
割合が50〜90%であり、該被覆層面のグロスが50
%以下であることを特徴とする艶消し多層ポリスチレン
系熱収縮フイルムを提供するものである。
【0008】本発明の熱収縮フイルムは、多層積層体で
あって、その被覆層には、ブタジエン単位含有量少なく
とも15重量%のSBSブロック共重合体を主体とする
透明ポリスチレン系樹脂40〜80重量%とHIPS6
0〜20重量%との混合物が用いられる。
【0009】前記透明ポリスチレン系樹脂は、ブタジエ
ン単位含有量少なくとも15重量%のSBSブロック共
重合体を主体とし、このSBSブロック共重合体の一部
を、一般のポリスチレン(以下GPPSと略記する)や
スチレン−ブチルアクリレート共重合体などの他の透明
ポリスチレン系樹脂で置換することができる。この配合
量は、上記SBSブロック共重合体の8重量%以下であ
り、8重量%よりも多い量の他のポリスチレン系樹脂で
置換すると、得られるフイルムの低温での伸びが低下す
る傾向となり、その好ましい配合量は6重量%以下の範
囲である。また、SBSブロック共重合体のブタジエン
単位含有量が15重量%未満では得られるフイルムの強
度が不十分であるし、またあまり多すぎるとフイルムの
腰が弱くなるおそれがある。フイルムの強度及び腰の強
さなどを考慮すると、このブタジエン単位の好ましい含
有量は、15〜40重量%の範囲であり、特に16〜3
5重量%の範囲が好ましい。本発明においては、このS
BSブロック共重合体は単独でもちいてもよいし、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0010】一方、被覆層の前記SBSブロック共重合
体に配合されるHIPSは、ポリスチレンにブタジエン
共重合体などの弾性体をブレンドしたものである。この
HIPSの配合量は、20〜60重量%、好ましくは3
0〜50重量%の範囲である。この配合量が20重量%
未満では、グロスが必要な値以下に下がらないし、ま
た、60重量%を超えると主延伸方向に直角方向のエレ
メンドルフ引裂強度や熱収縮率などの物性面の低下が大
きくなる。
【0011】本発明の熱収縮フイルムにおいては、基材
層の両面に被覆層を設ける場合、その被覆層は同じ材料
からなるものであってもよいし、異なる材料からなるも
のであってもよい。
【0012】本発明の熱収縮フイルムにおいては、基材
層に、ブタジエン単位含有量少なくとも15重量%のS
BSブロック共重合体を主体とする透明ポリスチレン系
樹脂85〜100重量%とHIPS15〜0重量%との
混合物が用いられる。
【0013】前記透明ポリスチレン系樹脂は、ブタジエ
ン単位含有量少なくとも15重量%のSBSブロック共
重合体を主体とし、このSBSブロック共重合体の一部
を、GPPSやスチレン−ブチルアクリレート共重合体
などの他の透明ポリスチレン系樹脂で置換することがで
きる。この配合量は、上記SBSブロック共重合体の配
合量の8重量%以下であり、8重量%よりも多い量の他
のポリスチレン系樹脂で置換すると、得られるフイルム
の低温での伸びが低下する傾向となり、その好ましい配
合量は6重量%以下の範囲である。また、SBSブロッ
ク共重合体のブタジエン単位含有量が15重量%未満で
は得られるフイルムの強度が不十分であるし、またあま
り多すぎるとフイルムの腰が弱くなるおそれがある。フ
イルムの強度及び腰の強さなどを考慮すると、このブタ
ジエン単位の好ましい含有量は、15〜40重量%の範
囲であり、特に16〜35重量%の範囲が好ましい。本
発明においては、このSBSブロック共重合体は単独で
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0014】一方、基材層の前記SBSブロック共重合
体に配合されるHIPSは、被覆層に配合されるものと
同様の樹脂で、その配合量は0〜15重量%の範囲であ
る。この配合量が15重量%を超えると熱収縮率などの
物性面の低下が大きくなるので、12重量%以下とする
のが好ましい。
【0015】本発明の熱収縮フイルムにおいては、この
基材層は1層でもよく、2層以上設けてもよいが、全体
厚みに対する基材層の割合が50〜90%の範囲にある
ことが必要である。この基材層の割合が50%未満では
自然収縮率の増大や透明性の低下を招き、90%を超え
ると低温における伸びが低下する。自然収縮率及び低温
における伸びなどを考慮すると、全体に対する基材層の
割合は、好ましくは65〜85%の範囲である。
【0016】本発明の艶消し多層ポリスチレン系熱収縮
フイルムの全体の厚さは、通常20〜100μm、好ま
しくは25〜80μmの範囲で選ばれる。
【0017】本発明の艶消し多層ポリスチレン系熱収縮
フイルムの製造方法としては特に制限はなく、従来多層
ポリスチレン系熱収縮フイルムの製造において慣用され
ている方法、例えば共押出法により、多層フイルムを作
製したのち、一軸延伸法、逐次二軸延伸法、同時二軸延
伸法、チューブ延伸法などにより延伸処理する方法を用
いることができる。共押出法により多層フイルムを作製
するには、まず、被覆層形成用スチレン系樹脂組成物及
び基材層形成用スチレン系樹脂組成物を調整する。
【0018】被覆層形成用ポリスチレン系樹脂組成物及
び基材層形成用ポリスチレン系樹脂組成物は、前記樹脂
成分及び各種添加成分とを、それぞれ所定の割合で配合
し、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサーなどの混合
機を用いて混合することにより、又は混合後、押出機を
用いて溶融混練することにより、あるいはニーダー、バ
ンバリーミキサー、ロールなどの混練機を用いて溶融混
練することにより、調整することができる。
【0019】前記各種添加成分としては、例えば充填
剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、
滑剤、着色剤、さらには他の高分子重合体などが挙げら
れる。
【0020】共押出法により、多層フイルムを作製する
には、例えば2台以上の押出機をTダイスに連結して、
前記スチレン系樹脂組成物の溶融押出しを行い、溶融状
態で多層化したのち、冷却ロール、水冷又は空冷で冷却
する方法、あるいは環状ダイスを用いてチューブ状フイ
ルムを製膜したのち、切り開いてフラット状にする方法
などを用いることができる。
【0021】このようにして得られた多層フイルムを延
伸処理する場合、延伸倍率は、一般には主延伸方向が、
2.0〜10.0倍程度、好ましくは2.5〜8.0倍
であり、その直角方向が1.0〜2.0倍程度、好まし
くは1.05〜1.5倍である。延伸処理温度としては
特に制限はなく、一般的には70〜100℃の範囲であ
る。
【0022】このようにして得られた本発明の艶消し多
層ポリスチレン系熱収縮フイルムは、3層の場合は片側
の被覆層を、2層の場合は基材層の表面を、印刷性を向
上させるなどの目的で、所望により表面処理を行うこと
ができる。この表面処理の方法としては、特に制限はな
く、公知の方法、例えばコロナ放電処理、プラズマ処
理、火炎処理、酸処理などを用いることができるが、こ
れらの中でコロナ放電処理が好ましい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、十分な熱収縮率を持つ
とともに、強度、グロス、透明性をも合わせ持つ艶消し
多層ポリスチレン系熱収縮フイルムが容易に得られる。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。
【0025】なお、各例における熱収縮フイルムの物性
は、以下に示す方法に従って評価した。 (1)80℃での熱収縮率(%):フイルムの主延伸方
向(ヨコ方向)に、100mm間隔の標線を入れ、80
℃の温水中に10秒間保持し、直ちに冷水で冷却した
後、標線間の寸法(単位:mm)を測定し、下記式によ
って熱収縮率を求めた(n=5の平均値)。 熱収縮率={[(100)−(実験後の標線間の寸
法)]/(100)}×100 ○:熱収縮率が20%以上 △:熱収縮率が10%以上20%未満 ×:熱収縮率が10%未満
【0026】(2)縦方向エルメンドルフ引裂強度:主
延伸方向に直角方向(縦方向)試験片は、縦63mm×
横76mmの寸法で用意した後、JIS−K7128に
準拠して引裂試験を行い、フイルムの厚さで割って強度
を求めた(n=5の平均値)。 ○:10kg/cm以上 △:5kg/cm以上10kg/cm未満 ×:5kg/cm未満
【0027】(3)グロス:JIS−K7105に準拠
して、多層フイルムの被覆層表面の60度鏡面光沢度を
測定した(n=5の平均値)。 ○:30%未満 △:30%以上50%未満 ×:50%以上
【0028】(3)内部ヘ−ズ:フイルムの両面に流動
パラフィンを均一に塗布した状態で、JIS−K710
5に準拠して、ヘーズを測定した(n=5の平均値)。 ○:3%未満 △:3%以上6%未満 ×:6%以上
【0029】実施例1 基材層にブタジエン単位含有量が20重量%のスチレン
−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体90重量%
と耐衝撃性ポリスチレン10重量%との混合物を、被覆
層にブタジエン単位含有量が20重量%のスチレン−ブ
タジエン−スチレン型ブロック共重合体60重量%と耐
衝撃性ポリスチレン40重量%との混合物を用い、被覆
層/基材層/被覆層の厚さの比率が10/80/10で
ある3層構造の艶消し多層フイルムを共押出法により製
膜した。次いで、この艶消し多層フイルムを85℃にて
縦方向に1.1倍、横方向に5倍延伸処理し、厚さ50
μmの艶消し多層ポリスチレン系熱収縮フイルムを作製
した。この艶消し多層ポリスチレン系熱収縮フイルムの
物性については、80℃の熱収縮率32%、縦方向エル
メンドルフ引裂強度16kg/cm、グロス23%、内
部ヘーズ2.0%であり、全ての項目で評価は○であっ
た。
【0030】実施例2 実施例1において基材層の樹脂をスチレン−ブタジエン
−スチレン型ブロック共重合体100重量%とした以外
は、実施例1と同様にして艶消し多層ポリスチレン系熱
収縮フイルムを作製した。この艶消し多層ポリスチレン
系熱収縮フイルムの物性については、80℃の熱収縮率
35%、縦方向エルメンドルフ引裂強度17kg/c
m、グロス24%、内部ヘーズ1.8%であり、全ての
項目で評価は○であった。
【0031】実施例3 基材層にブタジエン単位含有量が20重量%のスチレン
−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体80重量
%、耐衝撃性ポリスチレン10重量%および汎用ポリス
チレン10重量%の混合物を、被覆層にブタジエン単位
含有量が20重量%のスチレン−ブタジエン−スチレン
型ブロック共重合体65重量%と耐衝撃性ポリスチレン
35重量%との混合物を用い、被覆層/基材層/被覆層
の厚さの比率が15/70/15である3層構造の艶消
し多層フイルムを共押出法により製膜した。次いで、こ
の艶消し多層フイルムを実施例1と同様に延伸処理し、
厚さ50μmの艶消し多層ポリスチレン系熱収縮フイル
ムを作製した。この艶消し多層ポリスチレン系熱収縮フ
イルムの物性については、80℃の熱収縮率28%、縦
方向エルメンドルフ引裂強度17kg/cm、グロス2
5%、内部ヘーズ1.7%であり、全ての項目で評価は
○であった。
【0032】実施例4 基材層にブタジエン単位含有量が20重量%のスチレン
−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体80重量
%、耐衝撃性ポリスチレン10重量%およびスチレン−
ブチルアクリレート共重合体10重量%の混合物を、被
覆層にブタジエン単位含有量が20重量%のスチレン−
ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体57重量%、
耐衝撃性ポリスチレン40重量%およびスチレン−ブチ
ルアクリレート共重合体3重量%の混合物を用い、外層
/中間層/外層の厚さの比率が10/80/10である
3層構造の艶消し多層フイルムを共押出法により製膜し
た。次いで、この艶消し多層フイルムを実施例1と同様
に延伸処理し、厚さ50μmの艶消し多層ポリスチレン
系熱収縮フイルムを作製した。この艶消し多層ポリスチ
レン系熱収縮フイルムの物性については、80℃の熱収
縮率36%、縦方向エルメンドルフ引裂強度14kg/
cm、グロス23%、内部ヘーズ2.1%であり、全て
の項目で評価は○であった。
【0033】比較例1 ブタジエン単位含有量が20重量%のスチレン−ブタジ
エン−スチレン型ブロック共重合体60重量%と耐衝撃
性ポリスチレン40重量%との混合物を用い、艶消し単
層フイルムを製膜した。次いで、この艶消し単層フイル
ムを実施例1と同様に延伸処理し、厚さ50μmの艶消
し単層ポリスチレン系熱収縮フイルムを作製した。この
艶消し単層ポリスチレン系熱収縮フイルムの物性につい
ては、80℃の熱収縮率9%、縦方向エルメンドルフ引
裂強度4.5kg/cm、グロス22%、内部ヘーズ
6.2%であり、グロスは○、それ以外の項目は×であ
った。
【0034】比較例2 ブタジエン単位含有量が20重量%のスチレン−ブタジ
エン−スチレン型ブロック共重合体80重量%と耐衝撃
性ポリスチレン20重量%との混合物を用い、艶消し単
層フイルムを製膜した。次いで、この艶消し単層フイル
ムを実施例1と同様にして延伸処理し、厚さ50μmの
艶消し単層ポリスチレン系熱収縮フイルムを作製した。
この艶消し単層ポリスチレン系熱収縮フイルムの物性に
ついては、80℃の熱収縮率17%、縦方向エルメンド
ルフ引裂強度7.1kg/cm、グロス31%、内部ヘ
ーズ5.3%であり、全ての項目が△であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA12X AA22 AA22X AA75 AF32Y AH06 BC01 BC12 4F100 AK12A AK12B AK12C AK73A AK73B AK73C AL02A AL02B AL02C AL05A AL05B AL05C BA02 BA03 BA06 BA07 BA10B BA10C BA25 EH20 GB15 GB90 JA03 JK01 JK10A JK10B JK10C JN01 JN01A JN01B JN01C JN21 JN21B JN21C JN26 YY00A YY00B YY00C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層がブタジエン単位含有量少なくと
    も15重量%のスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロ
    ック共重合体を主体とする透明ポリスチレン系樹脂85
    〜100重量%と耐衝撃性ポリスチレン15〜0重量%
    との混合物からなり、該基材層の少なくとも片面にブタ
    ジエン単位含有量少なくとも15重量%のスチレン−ブ
    タジエン−スチレン型ブロック共重合体を主体とする透
    明ポリスチレン系樹脂40〜80重量%と耐衝撃性ポリ
    スチレン60〜20重量%との混合物からなる被覆層を
    有し、全体の厚みに対する基材層の割合が50〜90%
    であり、該被覆層面のグロスが50%以下であることを
    特徴とする艶消し多層ポリスチレン系熱収縮フイルム。
  2. 【請求項2】 全体厚みに対する基材層の割合が65〜
    85%であることを特徴とする艶消し多層ポリスチレン
    系熱収縮フイルム。
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