JPWO2018180598A1 - 熱収縮性フィルム - Google Patents

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Abstract

優れた収縮仕上りと、ミシン目の開封性と、装着性を備えながら、従来のポリスチレン系熱収縮性フィルムと比べて、保管時のフィルムの安定性が向上した、ポリスチレン系熱収縮性フィルムを提供する。ポリスチレン系樹脂を含有する熱収縮性フィルムであって、70℃の水に10秒間浸したときの、主収縮方向の熱収縮率が15%以下であり、98℃の水に10秒間浸したときの、主収縮方向の熱収縮率が60%以上であり、主収縮方向のエルメンドルフ引裂き強度が3〜10N/mmの範囲にあり、主収縮方向と直交する方向のエルメンドルフ引裂き強度が10〜20N/mmの範囲にあり、85℃で5分間放置したときの、主収縮方向の収縮応力が4.0N/mm2以下であり、40℃で7日間放置したときの、主収縮方向の収縮率が1.5%以下である、熱収縮性フィルムである。

Description

本発明は、熱収縮性フィルムに関する。
本願は、2017年3月29日に日本に出願された特願2017−064407号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
容器の収縮包装や収縮ラベルとして熱収縮性フィルムが広く用いられている。一般的に、熱収縮性フィルムは、あらかじめフィルム上に設けられたミシン目に沿って切り離され、容器と別々に廃棄され、リサイクルされる。
熱収縮性フィルムには、収縮性や印刷適性、環境対応素材であること、フィルムの腰が強いことなどに加え、収縮仕上りが優れること(例えば、シワや収縮斑が生じにくいことなど)、ミシン目の開封性に優れること、装着性に優れること(例えば、装着時にラベルの破裂が起きにくいことなど)、自然収縮率が低く、保管時のフィルムの安定性に優れること(例えば、保管時のフィルムにシワや寸法変化が生じにくいことなど)ことが要求されている。
容器の収縮包装や収縮ラベルに用いられる熱収縮性フィルムとしては、ポリ塩化ビニル系熱収縮性フィルム、ポリエステル系熱収縮性フィルム、ポリスチレン系熱収縮性フィルムなどがある(特許文献1、2)。
ポリ塩化ビニル系熱収縮性フィルムは、収縮仕上り、ミシン目の開封性、装着性に優れ、自然収縮率が低いが、焼却時に有毒性の塩素含有ガスが発生するなどの問題がある。また、ポリエステル系熱収縮性フィルムは、保管時のフィルムの安定性や、腰強さなどに優れるが、収縮仕上り、ミシン目の開封性、装着性が優れないなどの問題がある。
一方、ポリスチレン系熱収縮性フィルムは、上記の他の材質を用いたフィルムと比べて、収縮仕上り、ミシン目の開封性、装着性に優れるが、自然収縮率が高く、保管時のフィルムの安定性に問題を有している。
特開2006−044219号公報 特開2012−031339号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、優れた収縮仕上りと、ミシン目の開封性と、装着性を備えながら、従来のポリスチレン系熱収縮性フィルムと比べて、保管時のフィルムの安定性が向上した、ポリスチレン系熱収縮性フィルムを提供することを目的とする。
本発明の実施態様は、以下の側面を有する。
[1]ポリスチレン系樹脂を含有する熱収縮性フィルムであって、70℃の水に10秒間浸したときの、主収縮方向の熱収縮率が15%以下であり、98℃の水に10秒間浸したときの、主収縮方向の熱収縮率が60%以上であり、主収縮方向のエルメンドルフ引裂き強度が3〜10N/mmの範囲にあり、主収縮方向と直交する方向のエルメンドルフ引裂き強度が10〜20N/mmの範囲にあり、85℃で5分間放置したときの、主収縮方向の収縮応力が4.0N/mm以下であり、40℃で7日間放置したときの、主収縮方向の収縮率が1.5%以下である、熱収縮性フィルム。
[2]前記熱収縮性フィルムは、押出成形後に主収縮方向について延伸されることにより形成され、前記延伸は余熱温度が100℃以上、延伸温度及び熱固定温度が90℃以上、延伸倍率が4.9以上となるよう延伸されてなる、[1]に記載の熱収縮性フィルム。
本発明の熱収縮性フィルムは、優れた収縮仕上りと、ミシン目の開封性と、装着性を備えながら、従来のポリスチレン系熱収縮性フィルムと比べて保管時のフィルムの安定性が向上している。
本発明の熱収縮性フィルム(以下、「本フィルム」とも記す。)は、ポリスチレン系樹脂を含有する。
(ポリスチレン系樹脂)
ポリスチレン系樹脂は、熱収縮性フィルムの製造用途に用いられる公知のものであればよく、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−ビニル・ポリイソプレン−スチレン共重合体などのポリスチレン系熱可塑性エラストマー;スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体などの耐衝撃性スチレン系樹脂を挙げることができる。これらのうち、1種を単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
(他の樹脂)
本フィルムは本発明の効果を損なわない範囲で、ポリスチレン系樹脂以外の樹脂を他の樹脂として含んでもよい。他の樹脂としては、熱収縮性フィルムの製造の用途に用いられる公知のものでよい。他の樹脂としては、オレフィン系樹脂(プロピレン系樹脂など)、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂などが挙げられる。これらの他の樹脂成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
(樹脂成分の含有量)
本フィルムを構成する全樹脂の質量の合計を100%としたときに、ポリスチレン系樹脂の含有量は、50〜100質量%であることが好ましく、80〜100質量%であることがより好ましい。
(熱収縮性フィルム)
本フィルムを、70℃の水に10秒間浸したときの、主収縮方向の熱収縮率(以下、「熱収縮率1」とも記す。)は15%以下であり、5〜15%であることが好ましく、7〜12%であることがより好ましい。熱収縮率1が15%以下であれば、通常の蒸気トンネルによるフィルムの収縮を穏やかにし、シワや収縮斑などを防止し、収縮仕上りが良好となる。
本フィルムを、98℃の水に10秒間浸したときの、主収縮方向の熱収縮率(以下、「熱収縮率2」とも記す。)は60%以上であり、60〜80%であることが好ましく、65〜75%であることがより好ましい。熱収縮率2が60%以上であれば、収縮性に優れ、種々の容器に対する装着が可能となり、収縮不足による装着トラブルを防止することができる。
本フィルムを、100℃の水に10秒間浸したときの、主収縮方向の熱収縮率(以下、「熱収縮率3」とも記す。)は60%以上であり、60〜80%であることが好ましく、65〜75%であることがより好ましい。熱収縮率3が60%以上であれば、収縮性に優れ、種々の容器に対する装着が可能となり、収縮不足による装着トラブルを防止することができる。
また、熱収縮率2と熱収縮率3の差(Δ23)は±1%以内であることが好ましい。Δ23が±1%以内であれば、種々の容器に対する装着が可能となり、収縮不足による装着トラブルをさらに防止することができる。
本発明において、「熱収縮率」とは、JIS Z1709に準じて70±0.5℃、98±0.5℃および100±0.5℃においてそれぞれ測定される値である。
本フィルムの、主収縮方向(以下、「TD方向」とも記す。)のエルメンドルフ引裂き強度は、3〜10N/mmの範囲にあり、3〜8N/mmの範囲にあることが好ましく、3〜6N/mmの範囲にあることがより好ましい。MD方向のエルメンドルフ引裂き強度が、3〜10N/mmの範囲にあれば、ミシン目の開封性に優れる。ここで「ミシン目の開封性に優れる」とは、例えば、本フィルムを用いたラベルなどを、ラベルの主収縮方向と直行する方向に沿って設けたミシン目により切り離すときに、主収縮方向にラベルが裂けることなく、容易にラベルを容器から剥がすことができることをいう。
本フィルムの、主収縮方向と直交する方向(以下、「MD方向」とも記す。)のエルメンドルフ引裂き強度は、10〜20N/mmの範囲にあり、10〜17N/mmの範囲にあることが好ましく、10〜14N/mmの範囲にあることがより好ましい。TD方向のエルメンドルフ引裂き強度が、10〜20N/mmの範囲にあれば、ミシン目の開封性に優れる。
本発明において、「エルメンドルフ引裂き強度」とは、JIS K7128‐2に準じて、MD方向およびTD方向について、測定される値をフィルムの厚さで除した値である。
本フィルムを、85℃で5分間放置したときの、主収縮方向の収縮応力は、4.0N/mm以下であり、3.5N/mm以下であることが好ましく、3.0N/mm以下であることがより好ましい。主収縮方向の収縮応力が4.0N/mm以下であれば、本フィルムを用いたラベルを容器などに装着するときに、該ラベルがミシン目から破袋することを防止できるので、装着性に優れる。
本発明において、「収縮応力」とは、主収縮方向の長さが80mm、幅が25mmの試料片について、ロードセルを備えたチャックに、チャック間50mmで保持した状態で、85℃のオーブン内に投入し、5分間放置したときに測定される単位断面積あたりの最大応力である。
本フィルムを、40℃で7日間放置したときの、主収縮方向の収縮率(以下、「自然収縮率」とも記す。)は1.5%以下であり、1.2%以下であることが好ましく、1.0%以下であることがより好ましい。自然収縮率が1.5%以下であれば、保管中における収縮を低減することができ、保管中のフィルムにシワや寸法変化が起きにくく、保管時のフィルムの安定性に優れる。
自然収縮率は、主収縮方向の長さが500mmのサンプルを40℃で7日間放置したときの、主収縮方向の収縮率であり、次式(I)によって算出される値である。
自然収縮率[%]={[(500)−(放置後の長さ[mm])]/(500)}×100 ・・・(I)
本フィルムは、ポリスチレン系樹脂からなる単層フィルムであってもよく、ポリスチレン系樹脂からなる最表層と、ポリスチレン系樹脂と他の樹脂からなる他の層とを有する多層フィルムであってもよい。また、本フィルムは透明のフィルムであってもよく、印刷適性の観点から不透明なフィルムや白色などの色つきフィルムであってもよい。
熱収縮性フィルムには、充填材、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤などの添加物が含まれてもよい。
単層フィルムの場合、本フィルムの厚さは、20〜80μmが好ましく、40〜60μmがより好ましい。
多層フィルムの場合、本フィルムの最表層の厚さは、2〜8μmが好ましく、4〜6μmがより好ましく、他の層の厚さの合計は、18〜78μmが好ましく、16〜54μmがより好ましい。
(使用例)
熱収縮性フィルムは、特に限定されないが、主にボトル容器のラベルとして使用される。ラベルとして使用する場合には、意匠性を向上させるために、熱収縮性フィルムに印刷を施してもよい。
熱収縮性フィルムからなるラベルをボトル容器に装着する方法としては、例えば、熱収縮性フィルムを所定の長さに切断し、その切断したフィルムの端部どうしを接合して筒状体とし、該筒状体にボトル容器を挿入した後、加熱して収縮させる方法が挙げられる。
(熱収縮性フィルムの製造方法)
本フィルムは、公知の方法(Tダイ法、インフレーション法など、多層フィルムの場合はそれらの共押出法)によって得ることができる。例えば、これに限定されないが、材料を、フラット状またはチューブ状に、160〜240℃に加熱したダイスから押出成形して、得られた未延伸物を主収縮方向(TD方向)と、これに直交する方向(MD方向)とに二軸延伸することが好ましい。この場合、MD方向とTD方向の逐次二軸延伸であってもよく、同時二軸延伸であってもよい。
なお、TD方向の延伸は、予熱工程、延伸工程および熱固定工程の3工程で行うことが好ましい。
本実施形態のフィルムは、前記製造のTD方向の延伸工程を行う工程において、余熱温度が100℃以上、延伸温度及び熱固定温度が90℃以上で延伸を行い、延伸倍率が4.9以上となるよう行うことが好ましい。この条件で延伸工程を行うことにより、フィルムの自然収縮率を適切な値とすることができる。
(作用効果)
以上説明したように、本発明の熱収縮性フィルムは、上記の各物性値を満たすため、優れた収縮仕上りと、ミシン目の開封性と、装着性を備えながら、従来のポリスチレン系熱収縮性フィルムと比べて、保管時のフィルムの安定性が向上している。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されない。
実施例中の熱収縮性フィルムの各物性値の測定と、各評価項目の評価は、以下の記載および基準にしたがって行った。
(熱収縮率)
JIS Z1709に準じて、70±0.5℃(「熱収縮率1」の測定温度)、98±0.5℃(「熱収縮率2」の測定温度)および100±0.5℃(「熱収縮率3」の測定温度)における熱収縮性フィルムの熱収縮率を測定した。
(エルメンドルフ引裂き強度)
JIS K7128‐2に準じて、熱収縮性フィルムのMD方向およびTD方向について引裂き力を測定し、それぞれ熱収縮性フィルムの厚みで除して算出した。
(収縮応力)
主収縮方向の長さが80mm、幅が25mmの試料片について、85℃で5分間放置したときに測定される応力の最大値を収縮応力とした。
(自然収縮率)
熱収縮性フィルムの主収縮方向の長さが500mmのサンプルを、40℃で7日間放置した後、サンプルの長さを測定し、次式(I)により算出した。
自然収縮率[%]={[(500)−(放置後の長さ[mm])]/(500)}×100 ・・・(I)
熱収縮性フィルムを所定の幅と長さに切断し、その切断した熱収縮性フィルムの端部どうしを接合して、熱収縮性フィルムの主収縮方向が円周方向となるような筒状体のラベルを作成した。その後、該筒状体にボトル容器を挿入した後、熱収縮させることにより、ラベルを装着した。熱収縮後のラベルの外観を目視で観察し、収縮仕上り、装着性を評価した。
(収縮仕上り)
目視により、熱収縮後のラベル上のシワおよび収縮斑の有無を判定し、下記の基準により評価した。
○:シワも収縮斑も生じていない。
×:シワまたは収縮斑が生じている。
(装着性)
目視により、熱収縮後のラベル上の破裂の有無を判定し、下記の基準により評価した。
○:破裂が生じていない。
×:破裂が生じている。
(ミシン目開封性)
予め主収縮方向と直向する方向にミシン目を入れた上記の筒状体のラベルを、ボトル容器に装着した。ただし、ミシン目は、長さ1mmの孔を4mm間隔で入れることによって形成し、ミシン目の方向(MD方向)に幅20mm、長さ200mmにわたって2本設けた。その後、ラベルのミシン目を指先で引裂き、MD方向に設けたミシン目に沿って裂けたかどうかを判定した。
○:ミシン目に沿ってラベルが裂けた。
×:ミシン目に沿ってラベルが裂けなかった、またはTD方向ではない向きにラベルが裂けた。
(保管時のフィルムの安定性)
熱収縮性フィルムを、40℃で7日間保管した後、熱収縮性フィルム上のシワや寸法変化の有無を目視により判定し、下記の基準により保管時のフィルムの安定性を評価した。
○:シワまたは寸法変化が従来品と比べて生じていない。
×:シワまたは寸法変化が従来品と同等に生じている。
<実施例1>
(ポリスチレン系熱収縮性フィルムの原料)
以下に述べる実施例のポリスチレン系熱収縮性フィルムは、次の成分からなる3層構造をとる。
ポリスチレン系熱収縮性フィルムの中間層は、スチレン−ブタジエン共重合体である、SBC(A)とSBC(B)の混合物を原料として用いた。
ポリスチレン系熱収縮性フィルムの両外層は、スチレン−ブタジエン共重合体(SBC(A))および耐衝撃性ポリスチレン系樹脂(表1中、「HiPS」と記す。)の混合物を原料として用いた。
各構成成分のビカット軟化点およびメルトマスフローレート(表1中、「MFR」と記す。)、ならびに各層の構成成分の成分比を表1に示す。
Figure 2018180598
(ポリスチレン系熱収縮性フィルムの製造)
ポリスチレン系熱収縮性フィルムの原料を表1に示す配合量で混合して、200℃に保った3層ダイスより共押出し、3層構造のポリスチレン系フィルム原反を得た。このフィルム原反の両外層の厚さは34μmで、中間層の厚さは270μmであった。次に、このフィルム原反を85℃でMD方向に1.35倍に延伸処理して、厚さ250μmのポリスチレン系樹脂からなる延伸フィルムを得た。さらに、このMD方向に延伸処理を施したフィルムを105℃で10秒間予熱した後、98℃でTD方向に5.00倍に延伸し、その後97℃で約15秒間延伸した状態を保持してから冷却し、ポリスチレン系熱収縮性フィルムを得た。
<比較例1>
延伸条件を表2に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして、ポリスチレン系熱収縮性フィルムを得た。
Figure 2018180598
<比較例2>
(ポリエステル系熱収縮性フィルムの原料)
以下に述べる比較例2のポリエステル系熱収縮性フィルムは、単層構造であり、SKケミカル社製のP−SFであるポリエステル系樹脂(表1中、「ポリエステル(A)」と記す。)とスミカカラー社製のEPM7E―325であるシリカゲルマスターバッチ(表1中、「シリカゲルMB」と記す。)の混合物を原料として用いた。
使用したポリエステルAのガラス転移点(表1中、「Tg」と記す。)および極限粘度(表1中、「IV」と記す。)ならびにフィルムを構成する成分の成分比を表1に示す。
(ポリエステル系熱収縮性フィルムの製造)
ポリエステル系熱収縮性フィルムの原料を表1に示す配合量で混合して、260℃に保ったダイスより押出し、厚さ200μmの単層構造のポリエステル系フィルム原反を得た。この単層構造のフィルム原反を用いたこと、および表2に示すように延伸条件を変更したこと以外は、実施例1と同様にして、ポリエステル系熱収縮性フィルムを得た。
各例で得られた熱収縮性フィルムについて、各物性値を上記の方法で測定した結果を表3に示す。
また、各評価項目について上記の基準で評価した結果を表4に示す。
Figure 2018180598
Figure 2018180598
表3、表4に示すように、実施例1のポリスチレン系熱収縮性フィルムは、自然収縮率が1.5%を超える比較例1のポリスチレン系熱収縮性フィルムよりも保管時のフィルムの安定性が向上していた。
ポリエステル系樹脂を用いた比較例2のポリエステル系熱収縮性フィルムは、実施例1の熱収縮性フィルムに比べて、収縮仕上がり、装着性およびミシン目開封性に劣っていた。

Claims (2)

  1. ポリスチレン系樹脂を含有する熱収縮性フィルムであって、
    70℃の水に10秒間浸したときの、主収縮方向の熱収縮率が15%以下であり、
    98℃の水に10秒間浸したときの、主収縮方向の熱収縮率が60%以上であり、
    主収縮方向のエルメンドルフ引裂き強度が3〜10N/mmの範囲にあり、
    主収縮方向と直交する方向のエルメンドルフ引裂き強度が10〜20N/mmの範囲にあり、
    85℃で5分間放置したときの、主収縮方向の収縮応力が4.0N/mm以下であり、
    40℃で7日間放置したときの、主収縮方向の収縮率が1.5%以下である、熱収縮性フィルム。
  2. 前記熱収縮性フィルムは、押出成形後に主収縮方向について延伸されることにより形成され、前記延伸は余熱温度が100℃以上、延伸温度及び熱固定温度が90℃以上、延伸倍率が4.9以上となるよう延伸されてなる、請求項1に記載の熱収縮性フィルム。
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