JP2003340987A - 多層ポリスチレン系熱収縮フィルム - Google Patents

多層ポリスチレン系熱収縮フィルム

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JP2003340987A
JP2003340987A JP2002158425A JP2002158425A JP2003340987A JP 2003340987 A JP2003340987 A JP 2003340987A JP 2002158425 A JP2002158425 A JP 2002158425A JP 2002158425 A JP2002158425 A JP 2002158425A JP 2003340987 A JP2003340987 A JP 2003340987A
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Akihiko Shiraishi
明彦 白石
Ryuichi Edazaki
隆一 枝崎
Masato Tayauchi
政人 田谷内
Shoichi Satani
昭一 佐谷
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CI Kasei Co Ltd
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CI Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然収縮率を低減と、強度、滑り性などの表
面特性、腰の強さの改良と、低温収縮性を向上と共に、
特に熱収縮応力を低減させた多層ポリスチレン系熱収縮
フィルムを提供すること。 【解決手段】 両外層が、(a)スチレン−ブタジエン
−スチレン型ブロック共重合体を主成分とし、中間層
が、(c)スチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック
共重合体と(d)スチレン−ブチルアクリレート共重合
体と(e)のスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロッ
ク共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレン型ブロッ
ク共重合体水素添加物及びスチレン−イソプレン−スチ
レン型ブロック共重合体水素添加物の中から選ばれた少
なくとも1種と(f)ポリスチレン樹脂との混合物から
なる少なくとも3層構造を有し、全体におけるブタジエ
ン単位と水添ブタジエン単位と水添イソプレン単位の合
計含有量が5〜15重量%であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な多層ポリスチ
レン系熱収縮フィルム、さらに詳しくは、自然収縮率を
低減させ、かつ強度、表面特性、腰の強さを改良すると
共に、特に低温収縮性を向上させ、かつ熱収縮応力を低
下させた多層ポリスチレン系熱収縮フィルムに関するも
ので、熱収縮ラベルとしての容器への装着時、ミシン目
の開きを低減し仕上り性の良好な熱収縮ラベルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱収縮フィルムは、熱風、熱水、赤外線
などによって加熱すると収縮する性質を有し、包装材、
ラベル、キャップシールなどとして広い分野において利
用されている。この熱収縮フィルムとしては、例えばポ
リ塩化ビニル系フィルム、ポリオレフィン系フィルム、
ポリエステル系フィルム、ポリスチレン系フィルムなど
が一般的に知られている。しかしながら、上記ポリ塩化
ビニル系フィルムは、使用後焼却処理すると塩化水素ガ
スを発生するため、次第にその使用が制限される傾向が
ある。また、ポリオレフィン系フィルムは、焼却時に塩
化水素ガスが発生することはないが、低温収縮性に劣る
という欠点を有している。さらに、ポリエステル系フィ
ルムは、透明性、耐溶剤性、耐候性が良好で、焼却時に
塩化水素ガスの発生がないなどの長所がある反面、収縮
速度が速すぎるため、仕上り外観が不均一になったり、
必要な収縮率を発現させた場合、その温度における収縮
応力が大きいという欠点がある。
【0003】一方、ポリスチレン系フィルムとしては、
素材として汎用ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体あるいはこれら
の混合物などを用いたものが知られているが、汎用ポリ
スチレンフィルムは、透明性はよいとしても、ビカット
軟化点が100〜106℃程度と比較的高いため、熱収
縮開始温度が高く、低温での収縮性に劣る上、脆くて裂
けやすいなどの欠点を有しているし、耐衝撃性ポリスチ
レンフィルムは、上記汎用ポリスチレンのような脆さと
低温収縮性は改良されているとしても、透明性やフィル
ム強度が劣るという欠点がある。自然収縮率が大きい
と、例えばスリーブ状に形成したラベルを自動包装機な
どで容器に被覆する際、多色印刷時の収縮による印刷模
様のずれを生じ、トラブルを起こしやすい。さらに、ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体フィルムは、透明
性や低温収縮性については問題ないが、腰が弱く、かつ
自然収縮率が大きいという欠点があるし、スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体とポリスチレンとの混合物か
らなるフィルムは、腰の強さは改良されているが、低温
収縮性及び衝撃強度が不十分で、自然収縮率が大きいと
いう欠点がある。
【0004】このようなポリスチレン系熱収縮フィルム
における欠点を改良するために、例えばスチレン−ブチ
ルアクリレート共重合体とB−S−B−S型スチレン−
ブタジエンブロック共重合体又はS−B−S型スチレン
−ブタジエンブロック共重合体との混合物からなる熱収
縮性硬質フィルム(特開平5−104630号公報)、
内外層がスチレン−ブタジエンブロック共重合体とポリ
スチレンとの混合物からなり、中間層がポリスチレンか
らなる積層構造を有する熱収縮性多層フィルム(特開平
9−272182号公報)スチレン−ブチルアクリレー
ト共重合体とスチレン−ブタジエン−スチレンブロック
共重合体からなる中間層を持った低温収縮性の多層ポリ
スチレン系熱収縮フィルム(特許第3001158号)
などが提案されている。
【0005】しかしながら、これらのフィルムは、前述
のポリスチレン系熱収縮フィルムにおける欠点がある程
度改良されてはいるが、自然収縮率、強度、滑り性など
の表面特性、腰の強さ、低温収縮性など、すべてを十分
に満足しうるものではない。特に、特許第300115
8号に記載の多層ポリスチレン系熱収縮フィルムは、自
然収縮率や低温収縮性を向上させることができたが、熱
収縮応力が若干大きく、そのため熱収縮ラベルとしての
容器への装着時、ミシン目の開きが大きくなり仕上りが
劣るという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、自然収縮率を低減と、強度、滑り性など
の表面特性、腰の強さの改良と、低温収縮性を向上と共
に、特に熱収縮応力を低減させた多層ポリスチレン系熱
収縮フィルムを提供することを目的としてなされたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、バランス
のとれた特性を有する多層ポリスチレン系熱収縮フィル
ムを開発すべく鋭意研究を重ねた結果、少なくとも3層
構造を有し、両外層及び中間層に、それぞれ特定のスチ
レン系高分子材料を使用し、かつ全体に対する中間層の
厚さの比率、全体におけるブタジエン単位類の含有量及
び低温収縮特性を規定した多層フィルムが、熱収縮応力
を低減させた熱収縮フィルムとして前記目的に適合しう
ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成する
に至った。
【0008】すなわち、本発明は、両外層が、(a)ブ
タジエン単位含有量少なくとも15重量%のスチレン−
ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体90〜100
重量%と(b)ブチルアクリレート単位含有量10〜3
0重量%のスチレン−ブチルアクリレート共重合体及び
ポリスチレン樹脂の中から選ばれた少なくとも1種10
〜0重量%との混合物からなり、中間層が、(c)ブタ
ジエン単位含有量15〜40重量%のスチレン−ブタジ
エン−スチレン型ブロック共重合体9〜59重量%と
(d)ブチルアクリレート単位含有量20〜30重量%
のスチレン−ブチルアクリレート共重合体40〜90重
量%と(e)ブタジエン単位含有量50〜80重量%の
スチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体、
ブタジエン単位含有量20〜50重量%のスチレン−ブ
タジエン−スチレン型ブロック共重合体水素添加物及び
イソプレン単位含有量20〜50重量%のスチレン−イ
ソプレン−スチレン型ブロック共重合体水素添加物の中
から選ばれた少なくとも1種1〜8重量%と(f)ポリ
スチレン樹脂0〜5重量%との混合物からなる少なくと
も3層構造を有し、全体に対する中間層の厚さの比率が
50〜90%で、全体におけるブタジエン単位と水添ブ
タジエン単位と水添イソプレン単位の合計含有量が5〜
15重量%であり、70℃水浴中10秒間保持した際の
主収縮方向の熱収縮率が7%以上、かつ85℃における
主収縮方向の熱収縮応力が3.0N/mm2 以下である
ことを特徴とする多層ポリスチレン系熱収縮フィルムを
提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の熱収縮フィルムは、少な
くとも3層構造を有する多層積層体であって、その両外
層には、スチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共
重合体、又はフィルムの腰の強さを向上させるなどの目
的で、この(a)スチレン−ブタジエン−スチレン型ブ
ロック共重合体90重量%以上と(b)ブチルアクリレ
ート単位含有量10〜30重量%のスチレン−ブチルア
クリレート共重合体やポリスチレン樹脂10重量%以下
との混合物が用いられる。
【0010】前記(a)成分のスチレン−ブタジエン−
スチレン型ブロック共重合体は、ブタジエン単位含有量
が15重量%以上であることが必要である。この含有量
が15重量%未満では得られるフィルムの強度が不十分
であるし、またあまり多すぎるとフィルムの腰が弱くな
る。フィルムの強度及び腰の強さなどを考慮すると、こ
のブタジエン単位の好ましい含有量は、15〜40重量
%の範囲であり、特に16〜35重量%の範囲が好まし
い。本発明においては、このスチレン−ブタジエン−ス
チレン型ブロック共重合体は単独で用いてもよいし、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0011】一方、上記(a)成分のスチレン−ブタジ
エン−スチレン型ブロック共重合体に、所望により配合
される(b)成分のうちブチルアクリレート単位含有量
10〜30重量%のスチレン−ブチルアクリレート共重
合体としては、重合時にイオン架橋源として、例えばア
クリル酸の金属塩などを適当量添加し、得られる共重合
体の粘度を適宜調節して、製膜性の改良やフィルム物性
の改良を行うこともできる。本発明においては、このス
チレン−ブチルアクリレート共重合体は単独で用いても
よいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0012】また、(b)成分のうちのポリスチレン樹
脂としては、特に制限はなく、スチレンの単独重合体で
ある汎用ポリスチレンや、ポリスチレンにブタジエン共
重合体などの弾性体をブレンドした耐衝撃性ポリスチレ
ンなど、いずれも用いることができるが、特に汎用ポリ
スチレンが好適である。本発明においては、このポリス
チレン樹脂は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。
【0013】本発明においては、(b)成分として、上
記スチレン−ブチルアクリレート共重合体を単独で用い
てもよいし、ポリスチレン樹脂を単独で用いてもよく、
またこれらを組み合わせて用いてもよい。この(b)成
分の配合量は、前記(a)成分のスチレン−ブタジエン
−スチレン型ブロック共重合体と(b)成分との合計量
に基づき、0〜10重量%の範囲で選ばれる。この配合
量が10重量%を超えると低温での伸びが低下する。フ
ィルムの腰の強さ及び低温での伸びなどを考慮すると、
この(b)成分の好ましい配合量は、6重量%以下の範
囲である。本発明の熱収縮フィルムにおいては、両外層
は同じ材料からなるものであってもよいし、異なる材料
からなるものであってもよい。
【0014】本発明の熱収縮フィルムにおいては、中間
層に、(c)スチレン−ブタジエン−スチレン型ブロッ
ク共重合体と(d)ブチルアクリレート単位含有量20
〜30重量%のスチレン−ブチルアクリレート共重合体
と(e)スチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共
重合体やスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共
重合体水素添加物やスチレン−イソプレン−スチレン型
ブロック共重合体水素添加物と所望により配合される
(f)ポリスチレン樹脂との混合物が用いられる。
【0015】上記(c)成分のスチレン−ブタジエン−
スチレン型ブロック共重合体は、ブタジエン単位含有量
が15〜40重量%の範囲にあることが必要である。こ
の含有量が15重量%未満では得られるフィルムの強度
が不十分であるし、40重量%を超えるとフィルムの腰
が弱くなるおそれがある。フィルムの強度及び腰の強さ
などを考慮すると、このブタジエン単位の好ましい含有
量は16〜35重量%の範囲である。本発明において
は、この(c)成分のスチレン−ブタジエン−スチレン
型ブロック共重合体は単独で用いてもよいし、2種以上
を組み合わせて用いてもよい。(d)成分のスチレン−
ブチルアクリレート共重合体は、前記両外層の(b)成
分と異なり、ブチルアクリレート単位含有量20〜30
重量%の範囲のものが必要である。このスチレン−ブチ
ルアクリレート共重合体は単独で用いてもよいし、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。また、前記中間層に
おいて、(d)ブチルアクリレート単位含有量20〜3
0重量%のスチレン−ブチルアクリレート共重合体の一
部を、(d′)ブチルアクリレート単位含有量10重量
%〜20重量%未満のスチレン−ブチルアクリレート共
重合体で置き換えることができる。その場合、前記中間
層に配合される(d)成分と(d′)成分の合計量が4
0〜90重量%で、かつ(d)成分の配合量が前記合計
量の25%以上であり、好ましくは(d)成分の配合量
が前記合計量30〜70%、(d′)成分の配合量が前
記合計量70〜30%の範囲である。ラベルの連続カッ
ト時における開口不良率の低減などバランスの良い熱収
縮フィルムとすることが出きる。また、(d′)成分の
配合量が前記合計量の75%を超えると熱収縮応力が大
きくなり、ミシン目の目開きが大きくなるという欠点が
生じる。
【0016】前記(e)成分のうちのスチレン−ブタジ
エン−スチレン型ブロック共重合体は、ブタジエン単位
含有量が50〜80重量%の範囲にあることが必要であ
る。この含有量が50重量%未満では70℃におけるフ
ィルムの加熱収縮率が不十分であるし、80重量%を超
えるとフィルムの耐熱性が低下する。本発明において
は、このスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共
重合体は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
【0017】また、(e)成分のうちのスチレン−ブタ
ジエン−スチレン型ブロック共重合体水素添加物及びス
チレン−イソプレン−スチレン型ブロック共重合体水素
添加物としては、それぞれブタジエン単位含有量が20
〜50重量%のスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロ
ック共重合体及びイソプレン単位含有量が20〜50重
量%のスチレン−イソプレン−スチレン型ブロック共重
合体の水素添加物が用いられる。ブタジエン単位含有量
やイソプレン単位含有量が20重量%未満では70℃に
おけるフィルムの加熱収縮率が不十分であるし、50重
量%を超えると中間層の透明性が低下する。本発明にお
いては、このスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロッ
ク共重合体水素添加物は単独で用いてもよいし、2種以
上を組み合わせて用いてもよく、また、スチレン−イソ
プレン−スチレン型ブロック共重合体水素添加物は単独
で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0018】本発明においては、中間層の(e)成分と
して、上記のスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロッ
ク共重合体のみを用いてもよいし、スチレン−ブタジエ
ン−スチレン型ブロック共重合体水素添加物のみを用い
てもよく、またスチレン−イソプレン−スチレン型ブロ
ック共重合体水素添加物のみを用いてもよい。あるい
は、これらを適当に組み合わせて用いてもよい。さら
に、所望により配合される(f)成分のポリスチレン樹
脂としては、汎用ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン
のいずれも用いることができるが、特に汎用ポリスチレ
ンが好適である。また、このポリスチレン樹脂は単独で
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0019】本発明においては、中間層における各成分
の含有割合は、(c)成分が9〜59重量%、(d)成
分が40〜90重量%、(e)成分が1〜8重量%及び
(f)成分が0〜5重量%の範囲にあることが必要であ
る。(c)成分の含有量が9重量%未満ではフィルムの
強度が低下するし、59重量%を超えると自然収縮率が
増大する。フィルム強度及び自然収縮率を考慮すると、
この(c)成分の好ましい含有量は14〜49重量%の
範囲であり、特に19〜41重量%の範囲が好適であ
る。また、(d)成分の含有量が40重量%未満ではフ
ィルムの自然収縮率が大きくなり、85℃における主収
縮方向の熱収縮応力が3.0N/mm2 を超えるように
なり、ボトル等に装着したラベルのミシン目の穴が大き
く開くので好ましくない。また、90重量%を超えると
フィルムの強度が低下する。フィルムの自然収縮率及び
強度を考慮すると、この(d)成分の好ましい含有量は
45〜84重量%の範囲であり、特に50〜79重量%
の範囲が好適である。
【0020】一方、(e)成分の含有量が1重量%未満
では70℃におけるフィルムの加熱収縮率が不十分であ
るし、8重量%を超えると自然収縮率が増大する。加熱
収縮率及び自然収縮率を考慮すると、この(e)成分の
含有量は2〜7重量%の範囲が好ましい。さらに、
(f)成分の含有量が5重量%を超えるとフィルムの自
然収縮率が増大する。
【0021】本発明の熱収縮フィルムにおいては、この
中間層は1層設けてもよいし、2層以上設けてもよい
が、全体に対する中間層の厚さの比率が50〜90%の
範囲にあることが必要である。この中間層の比率が50
%未満では自然収縮率や熱収縮応力が増大するし、90
%を超えると低温における伸びが低下する。自然収縮
率、熱収縮応力及び低温における伸びなどを考慮する
と、全体に対する中間層の厚さの比率は、55〜85%
の範囲が好ましい。
【0022】また、本発明の熱収縮フィルムにおいて
は、全体におけるブタジエン単位と水添ブタジエン単位
と水添イソプレン単位の合計含有量が5〜15重量%の
範囲にあることが必要である。この含有量が5重量%未
満では低温における伸びが低下するし、15重量%を超
えると自然収縮率が増大する。低温における伸び及び自
然収縮率などを考慮すると、これらの単位の合計含有量
は、8〜12重量%の範囲が好ましい。
【0023】さらに、本発明の熱収縮フィルムにおいて
は、70℃水溶中10秒間保持した際の加熱収縮率が一
方向(主延伸方向)に7%以上であることが必要であ
る。この加熱収縮率が7%未満では低温収縮性が不十分
で、本発明の目的が達せられない。好ましい上記加熱収
縮率は9%以上である。本発明の多層熱収縮フィルムの
層数については、3層以上であればよく特に制限はな
い。また、熱収縮フィルムの全体の厚さは、通常20〜
100μm、好ましくは25〜80μmの範囲で選ばれ
る。
【0024】本発明の多層ポリスチレン系熱収縮フィル
ムの製造方法としては特に制限はなく、従来多層ポリス
チレン系熱収縮フィルムの製造において慣用されている
方法、例えば共押出法により、多層フィルムを作製した
のち、一軸延伸法、逐次二軸延伸法、同時二軸延伸法、
チューブ延伸法などにより延伸処理する方法を用いるこ
とができる。共押出法により多層フィルムを作製するに
は、まず、両外層形成用スチレン系樹脂組成物及び中間
層形成用スチレン系樹脂組成物を調製する。
【0025】両外層形成用スチレン系樹脂組成物は、前
記(a)成分のスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロ
ック共重合体と、所望により用いられる前記(b)成分
及び各種添加成分とを、それぞれ所定の割合で配合し、
リボンブレンダー、ヘンシェルミキサーなどの混合機を
用いて混合することにより、又は混合後、単軸押出機や
多軸押出機を用いて溶融混練することにより、あるいは
ニーダー、バンバリーミキサー、ロールなどの混練機を
用いて溶融混練することにより、調製することができ
る。
【0026】一方、中間層形成用スチレン系樹脂組成物
は、前記の(c)成分と(d)成分と(e)成分と、所
望により用いられる(f)成分及び各種添加成分を、そ
れぞれ所定の割合で配合し、上記と同様にして混合又は
溶融混練することにより、調製することができる。
【0027】前記各種添加成分としては、例えば充填
剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止
剤、滑剤、核剤、難燃剤、着色剤、さらにはα−オレフ
ィン系樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴム類、炭化水素
樹脂などの他の高分子重合体などが挙げられる。
【0028】共押出法により、多層フィルムを作製する
には、例えば2台以上の押出機にそれぞれTダイスを連
結して、前記スチレン系樹脂組成物の溶融押出しを行
い、溶融状態で多層化したのち、冷却ロール、水冷又は
空冷で冷却する方法、あるいは環状ダイスを用いてチュ
ーブ状フィルムを製膜したのち、切り開いてフラット状
にする方法などを用いることができる。
【0029】このようにして得られた多層フィルムを延
伸処理する場合、延伸倍率は、一般には主延伸方向が
2.0〜10.0倍程度、好ましくは2.5〜8.0倍
であり、その直角方向が1.0〜2.0倍程度、好まし
くは1.05〜1.5倍である。延伸処理温度としては
特に制限はなく、一般的には70〜100℃の範囲であ
る。
【0030】このようにして得られた本発明の多層ポリ
スチレン系熱収縮フィルムの表面層には、印刷性を向上
させるなどの目的で、所望により表面処理を行うことが
できる。この表面処理の方法としては特に制限はなく、
従来公知の方法、例えばコロナ放電処理、プラズマ処
理、火炎処理、酸処理などを用いることができるが、こ
れらの中でコロナ放電処理が好ましい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、自然収縮率を低減さ
せ、かつ強度、表面特性、腰の強さを改良すると共に、
特に低温収縮性を向上させ、かつ熱収縮応力を低減させ
た多層ポリスチレン系熱収縮フィルムが容易に得られ
る。本発明の熱収縮フィルムは、特に低温収縮性に優
れ、85℃における主収縮方向の熱収縮応力が3.0N
/mm 2 以下であるので、例えば耐熱性に劣るPETボ
トル(アセプティック用など)やポリエチレンボトルな
どに対しても、ボトルを変形させることなく、かつミシ
ン目の目開きが少なく仕上がりの良い装着が可能であ
る。
【0032】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。
【0033】なお、各例における熱収縮フィルムの物性
は、以下に示す方法に従って評価した。 (1)熱収縮応力:熱収縮フィルムを主収縮方向に長さ
100mm、幅25mmで裁断し、これをチャック間距
離50mmのロードセル式熱収縮応力測定機にセット
し、85℃の恒温室内に装入し、その応力を測定し、最
大値を断面積あたりの応力として計算した(n=5の平
均値)。
【0034】(2)ミシン目の目開き:ミシン目を設け
た熱収縮フィルムを溶剤シールで加工した長尺筒状ラベ
ルを単位長さにカットした筒状ラベルを500mlペッ
トボトルに被せた状態で、85℃の蒸気トンネルで加熱
して装着し、ミシン目の穴の状態を次の評価基準で評価
した。なお、筒状ラベルの周長は500mlペットボト
ルの周長の105%に設定した。 ○:ミシン目の穴は、小さくそろっている。 △:ミシン目の穴は、収縮方向に一部大きく開いた穴が
ある。 ×:ミシン目の穴は、収縮方向にほとんど大きく開いて
いる。
【0035】(3)自然収縮率:フィルムの主延伸方向
(ヨコ方向)に、500mm間隔の標線を入れ、40℃
±1℃のオーブン中で7日間保管した後、フィルムの寸
法を測定し、下記式によって自然収縮率を求めた(n=
5の平均値)。 自然収縮率(%)={[(標線の間隔)−(40℃、7
日後の寸法)]/(標線の間隔)}×100
【0036】(4)カット性:ミシン目を設けた熱収縮
フィルムを溶剤シールで加工した長尺筒状ラベルを用
い、単位長さに2000枚を連続カットしながら筒状ラ
ベルをラベル装着装置でペットボトルに装着したときの
開口不良率を次の評価基準に従って評価した。 ◎:0.1%未満 ○:0.1%以上0.5%未満 △:0.5%以上2.0%未満 ×:2.0%以上
【0037】(5)熱収縮性: (5)加熱収縮率フィルムの横方向(主延伸方向)に、
長さ100mm、幅10mmの大きさに切り取ったサン
プルを、70℃と85℃の温度に調整した温水浴中に1
0秒間浸漬して、下記の式により熱収縮率を算出する
(n=5の平均値)。 熱収縮率(%)=[(浸漬前の長さ−浸漬後の長さ)/
浸漬前の長さ]×100
【0038】(6)低温伸び:フィルムの主延伸方向の
対直角方向(タテ方向)に、幅10mm、長さ100m
mに切り取ったサンプルの長さ方向の中間部に40mm
間隔の標線を設け、そのフィルムを恒温槽付引張試験装
置のチャック間50mmにセットし、10℃で1時間放
置後、引張速度50mm/分で低温伸びを測定し(n=
5の平均値)、次の評価基準に従って、低温伸びを評価
した。 ◎:伸びが200%以上 ○:伸びが100%以上200%未満 △:伸びが100%以上100%未満 ×:伸びが50%未満
【0039】実施例1 両外層にブタジエン単位含有量が20重量%のスチレン
−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体(旭化成工
業(株)製「アサフレックス805」)を、中間層に上
記「アサフレックス805」27重量%とブチルアクリ
レート単位含有量が23重量%のスチレン−ブチルアク
リレート共重合体(A&M社製「KD−350」、ビカ
ット軟化点66℃)70重量%とブタジエン単位含有量
が60重量%のスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロ
ック共重合体(旭化成工業(株)製「タフプレン12
6」)3重量%との混合物を用い、外層/中間層/外層
の厚さの比率が10/80/10である3層構造の多層
フィルムを共押出法により製膜した。次いで、この多層
フィルムを85℃にて縦方向に1.1倍、横方向に5倍
延伸処理し、厚さ50μmの多層熱収縮フィルムを作製
した。この熱収縮フィルムの物性を表1に示す。
【0040】実施例2 両外層にスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共
重合体「アサフレックス805」を、中間層にスチレン
−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体「アサフレ
ックス805」27重量%とブチルアクリレート単位含
有量が23重量%のスチレン−ブチルアクリレート共重
合体「KD−350」35重量%とブチルアクリレート
単位含有量が15重量%のスチレン−ブチルアクリレー
ト共重合体(A&M社製「SC008」、ビカット軟化
点79℃)35重量%とスチレン−ブタジエン−スチレ
ン型ブロック共重合体「タフプレン126」3重量%と
の混合物を用い、外層/中間層/外層の厚さの比率が1
0/80/10である3層構造の多層フィルムを共押出
法により製膜した。次いで、この多層フィルムを実施例
1と同様にして延伸処理し、厚さ50μmの多層熱収縮
フィルムを作製した。この熱収縮フィルムの物性を表1
に示す。
【0041】比較例1 実施例1の中間層のスチレン−ブチルアクリレート共重
合体として、ブチルアクリレート単位含有量が15重量
%のスチレン−ブチルアクリレート共重合体(A&M社
製「SC008」、ビカット軟化点79℃)を用いるこ
と以外は実施例1と同様にして厚さ50μmの多層熱収
縮フィルムを作製した。この熱収縮フィルムの物性を表
1に示す。
【0042】実施例3 両外層にスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共
重合体「アサフレックス805」97重量%とブチルア
クリレート単位含有量が15重量%のスチレン−ブチル
アクリレート共重合体「SC008」3重量%との混合
物を、中間層にスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロ
ック共重合体「アサフレックス805」20重量%とブ
チルアクリレート単位含有量が23重量%のスチレン−
ブチルアクリレート共重合体「KD−350」50重量
%とブチルアクリレート単位含有量が15重量%のスチ
レン−ブチルアクリレート共重合体「SC008」25
重量%とスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共
重合体「タフプレン126」3重量%とブタジエン単位
含有量が33重量%のスチレン−ブタジエン−スチレン
型ブロック共重合体水添物(旭化成工業(株)製「タフ
テックL509」)2重量%との混合物を用い、外層/
中間層/外層の厚さの比率が10/80/10である3
層構造の多層フィルムを共押出法により製膜した。次い
で、この多層フィルムを実施例1と同様にして延伸処理
し、厚さ50μmの多層熱収縮フィルムを作製した。こ
の熱収縮フィルムの物性を表2に示す。
【0043】実施例4 両外層にスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共
重合体「アサフレックス805」98重量%とブチルア
クリレート単位含有量が23重量%のスチレン−ブチル
アクリレート共重合体「KD−350」2重量%との混
合物を、中間層にスチレン−ブタジエン−スチレン型ブ
ロック共重合体「アサフレックス805」20重量%と
ブチルアクリレート単位含有量が23重量%のスチレン
−ブチルアクリレート共重合体「KD−350」40重
量%とブチルアクリレート単位含有量が15重量%のス
チレン−ブチルアクリレート共重合体「SC008」3
5重量%とスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック
共重合体「タフプレン126」3重量%とイソプレン単
位含有量が35重量%のSIS水添物(クラレ(株)製
「セプトン2104」)2重量%との混合物を用い、外
層/中間層/外層の厚さの比率が10/80/10であ
る3層構造の多層フィルムを共押出法により製膜した。
次いで、この多層フィルムを実施例1と同様にして延伸
処理し、厚さ50μmの多層熱収縮フィルムを作製し
た。この熱収縮フィルムの物性を表2に示す。
【0044】実施例5 両外層にスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共
重合体「アサフレックス805」を、中間層にスチレン
−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体「アサフレ
ックス805」26重量%とブチルアクリレート単位含
有量が23重量%のスチレン−ブチルアクリレート共重
合体「KD−350」50重量%とブチルアクリレート
単位含有量が15重量%のスチレン−ブチルアクリレー
ト共重合体「SC008」20重量%とスチレン−ブタ
ジエン−スチレン型ブロック共重合体水添物「タフテッ
クL509」4重量%との混合物を用い、外層/中間層
/外層の厚さの比率が10/80/10である3層構造
の多層フィルムを共押出法により製膜した。次いで、こ
の多層フィルムを実施例1と同様にして延伸処理し、厚
さ50μmの多層熱収縮フィルムを作製した。この熱収
縮フィルムの物性を表2に示す。
【0045】比較例2 両外層にスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共
重合体「アサフレックス805」を、中間層にスチレン
−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体「アサフレ
ックス805」65重量%とブチルアクリレート単位含
有量が23重量%のスチレン−ブチルアクリレート共重
合体「KD−350」30重量%とスチレン−ブタジエ
ン−スチレン型ブロック共重合体「タフプレン126」
5重量%との混合物を用い、外層/中間層/外層の厚さ
の比率が10/80/10である3層構造の多層フィル
ムを共押出法により製膜した。次いで、この多層フィル
ムを実施例1と同様にして延伸処理し、厚さ50μmの
多層熱収縮フィルムを作製した。この熱収縮フィルムの
物性を表2に示す。
【0046】比較例3 両外層にスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共
重合体「アサフレックス805」を、中間層にスチレン
−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体「アサフレ
ックス805」4重量%とブチルアクリレート単位含有
量が23重量%のスチレン−ブチルアクリレート共重合
体「KD−350」95重量%とスチレン−ブタジエン
−スチレン型ブロック共重合体「タフプレン126」1
重量%との混合物を用い、外層/中間層/外層の厚さの
比率が10/80/10である3層構造の多層フィルム
を共押出法により製膜した。次いで、この多層フィルム
を実施例1と同様にして延伸処理し、厚さ50μmの多
層熱収縮フィルムを作製した。この熱収縮フィルムの物
性を表2に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】[注]SBS−1:ブタジエン単位含有量
20重量%のスチレン−ブタジエン−スチレン型ブロッ
ク共重合体、旭化成工業(株)製「アサフレックス80
5」。SBS−2:ブタジエン単位含有量60重量%の
スチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体、
旭化成工業(株)製「タフプレン126」。 St−BA−1:ブチルアクリレート単位含有量が23
重量%のスチレン−ブチルアクリレート共重合体、A&
M社製「KD−350」。 St−BA−2:ブチルアクリレート単位含有量15重
量%のスチレン−ブチルアクリレート共重合体、A&M
社製「SC008」。 SBS−H:ブタジエン単位含有量33重量%のスチレ
ン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体水添物、
旭化成工業(株)製「タフテックL509」。 SIS−H:イソプレン単位含有量35重量%のスチレ
ン−イソプレン−スチレン型ブロック共重合体水添物、
クラレ(株)製「セプトン2104」。 全ブタジエン単位類含有量:フィルム全体におけるブタ
ジエン単位と水添ブタジエン単位と水添イソプレン単位
との合計含有量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 9:00 B29L 9:00 (72)発明者 佐谷 昭一 東京都中央区京橋一丁目18番1号 シーア イ化成株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AK12A AK12B AK12C AK12J AK25A AK25B AK25J AK28C AK29A AK29B AK29C AK29J AL02A AL02B AL02C AL05A AL05B AL05C BA03 BA06 BA10A BA10B GB15 GB90 JA03 YY00A YY00B YY00C 4F210 AA12F AA13F AA21E AE01 AG01 AG03 AH54 RA03 RC02 RG04 RG09 RG43

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両外層が、(a)ブタジエン単位含有量
    少なくとも15重量%のスチレン−ブタジエン−スチレ
    ン型ブロック共重合体90〜100重量%と(b)ブチ
    ルアクリレート単位含有量10〜30重量%のスチレン
    −ブチルアクリレート共重合体及びポリスチレン樹脂の
    中から選ばれた少なくとも1種10〜0重量%との混合
    物からなり、中間層が、(c)ブタジエン単位含有量1
    5〜40重量%のスチレン−ブタジエン−スチレン型ブ
    ロック共重合体9〜59重量%と(d)ブチルアクリレ
    ート単位含有量20〜30重量%のスチレン−ブチルア
    クリレート共重合体40〜90重量%と(e)ブタジエ
    ン単位含有量50〜80重量%のスチレン−ブタジエン
    −スチレン型ブロック共重合体、ブタジエン単位含有量
    20〜50重量%のスチレン−ブタジエン−スチレン型
    ブロック共重合体水素添加物及びイソプレン単位含有量
    20〜50重量%のスチレン−イソプレン−スチレン型
    ブロック共重合体水素添加物の中から選ばれた少なくと
    も1種1〜8重量%と(f)ポリスチレン樹脂0〜5重
    量%との混合物からなる少なくとも3層構造を有し、全
    体に対する中間層の厚さの比率が50〜90%で、全体
    におけるブタジエン単位と水添ブタジエン単位と水添イ
    ソプレン単位の合計含有量が5〜15重量%であり、7
    0℃水浴中10秒間保持した際の主収縮方向の熱収縮率
    が7%以上、かつ85℃における主収縮方向の熱収縮応
    力が3.0N/mm2以下であることを特徴とする多層
    ポリスチレン系熱収縮フィルム。
  2. 【請求項2】 前記中間層において、(d)ブチルアク
    リレート単位含有量20〜30重量%のスチレン−ブチ
    ルアクリレート共重合体の一部を、(d′)ブチルアク
    リレート単位含有量10重量%〜20重量%未満のスチ
    レン−ブチルアクリレート共重合体で置き換え、(d)
    成分と(d′)成分の合計量が40〜90重量%、かつ
    (d)成分の配合量が前記合計量の25%以上であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の多層ポリスチレン系熱収
    縮フィルム。
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