JP2000195016A - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents

薄膜磁気ヘッド

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JP2000195016A
JP2000195016A JP10368039A JP36803998A JP2000195016A JP 2000195016 A JP2000195016 A JP 2000195016A JP 10368039 A JP10368039 A JP 10368039A JP 36803998 A JP36803998 A JP 36803998A JP 2000195016 A JP2000195016 A JP 2000195016A
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JP
Japan
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magnetic head
film magnetic
coil
lead
thin
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JP10368039A
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English (en)
Inventor
Kenji Honda
賢治 本田
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion

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  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気記録再生装置の磁気ディスクに設けられ
た一対の薄膜磁気ヘッドにおいて、容易に引き出し線の
形状パターンを変更でき、特性が安定した薄膜磁気ヘッ
ドを提供する。 【解決手段】 磁気ディスク1を挟んで相対向して配設
された、一対のスライダ3a及び3bにおいて、コイル
Ca及びCbの外周端と引き出し線6a1及び6b1と
の接続部を、書き込みギャップGと反対側に位置させ
る。また、一端がMR素子(図示せず)の導電層Ea2
及びEb2と接続され、他端が他の導電層の端部に近接
された位置に置かれて引き出し線6a4及び6b4と接
続された中間接続線8a及び8bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録再生装置
等に用いられる薄膜磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の薄膜磁気ヘッドを用いた
磁気記録再生装置の説明図であり、同図Aは磁気記録再
生装置の要部断面図であり、同図Bは、スライダの斜視
図である。また、図6〜図10は、従来の薄膜磁気ヘッ
ドに使用されるスライダのトレーリング側端面の概略平
面図である。
【0003】ハードディスク装置等の磁気記録再生録装
置においては、図5Aに示すように、円盤状で薄い複数
枚の磁気ディスク51は、間隔を置いて積層されて設け
られており、各磁気ディスク51の上下には、その磁気
ディスク51を挟んで2つ一組で対向された状態で磁気
ヘッドHが設けられている。
【0004】図5A及び図5Bに示すように、磁気ヘッ
ドHは、板バネ材料やフレキシブル回路基板等により構
成された支持部材52と、その先端に取り付けられた2
つのスライダ(上側のスライダ53a及び下側のスライ
ダ53b)とを有している。スライダ53a、53b
は、アルミナ・チタンカーバイド(Al23・TiC)
等のセラミックス材からなる。図5Bに例示したのは、
断面凹字状とされたいわゆる2レールのスライダ(下側
のスライダ53b)である。スライダ53a及び53b
の各々のトレーリング側端面Ta及びTbにはそれぞ
れ、薄膜からなるヘッド素子54a及び54bと、外部
の処理回路(図示せず)との接続端子となる4つのボン
ディングパッド55a1、〜55a4及び55b1〜5
5b4とが並設されている。
【0005】ヘッド素子54a及び54bは、読み出し
用の磁気抵抗効果(Magneto Resistive)型磁気ヘッド
(以下、MRヘッドと称す)と、その上に積層された書
き込み用の誘導型磁気ヘッド(以下、インダクティブヘ
ッドと称す)とからなる、いわゆる複合型薄膜磁気ヘッ
ドである。図6に示すように、MRヘッドは、MR素子
(図示せず)と、MR素子(図示せず)の両端部に接続
された導電層Ea1、Ea2及びEb1、Eb2とを有
している。尚、ボンディングパッド55a4及び55b
4側の導電層を、それぞれEa1及びEb1とする。ま
た、インダクティブヘッドは、ニッケル(Ni)及び銅
(Cu)等の低抵抗導電性材料からなる、絶縁層(図示
せず)に覆われた平面螺旋状のコイルCa及びCbを有
する。
【0006】また、それぞれのスライダ53a及び53
bにおいて、4本の引き出し線56a1〜56a4及び
56b1〜56b4は、それぞれニッケル(Ni)及び
銅(Cu)等の低抵抗導電性材料からなり、図6に示し
たように、ヘッド素子54a及び54b側方のトレーリ
ング側端面Ta及びTbに設けられている。引き出し線
56a1及び56b1は、それらの一端がコイルCa及
びCbの中央端と、コイルCa及びCbを跨ぐようにし
て絶縁層(図示せず)上に設けられた上部接続線57a
及び57bにより接続されている。また、引き出し線5
6a2及び56b2は、それぞれの一端がボンディング
パッド55a4及び55b4側の側部に位置するコイル
Ca及びCbの外周端と連続して接続されている。ま
た、引き出し線56a3及び56b3は、それぞれの一
端がボンディングパッド55a4及び55b4側の導電
層Ea1及びEb1と、引き出し線56a4及び56b
4は、他方の導電層Ea2及びEb2と、それぞれコン
タクトホール(図示せず)を介して接続されている。ま
た、4本の引き出し線56a1〜56a4及び56b1
〜56b4の他端は、それぞれの上層に設けられたボン
ディングパッド55a1〜55a4及び55b1〜55
b4に接続されている。また、ボンディングパッド55
a1〜55a4及び55b1〜55b4には、それぞれ
金の細線からなるワイヤ(図示せず)等が取り付けら
れ、外部に設けられた処理回路(図示せず)と接続され
ており、ボンディングパッド55a1、55a2及び5
5b1、55b2からは、インダクティブヘッドによる
書き込み用の信号電流が供給され、ボンディングパッド
55a3、55da4及び55b3、55b4からは、
MRヘッドによる読み出し用の電流(センス電流)が供
給される。
【0007】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法を以下に
説明する。まず、スライダ53a及び53bのトレーリ
ング側端面Ta及びTbに形成されたMRヘッド上に、
Ni−Fe系合金(パーマロイ)からなる下部コア層
(上部シールド層;図示せず)、非磁性材料層(図示せ
ず)、第1の絶縁層(図示せず)を順次積層する。次
に、フォトリソグラフィ及びメッキにより、第1の絶縁
層(図示せず)の上に銅等を用いてコイルCa及びCb
を形成する。また、同じ工程で、引き出し線56a1〜
56a4及び56b1〜56b4を同じ層に形成する。
尚、引き出し線56a1及び56b1は、コイルCa及
びCbの側部に位置する外周端と連続して形成される。
また、引き出し線56a3、56a4及び56b3、5
6b4は、予め設けてあったコンタクトホール(図示せ
ず)により、MR素子(図示せず)に接続されている2
つの導電層Ea1、Ea2及びEb1、Eb2にそれぞ
れ接続される。また、引き出し線56a2及び56b2
の一端部は、コイルCa及びCbの側部に位置するよう
に設けられている。
【0008】次に、コイルCa及びCbを覆うように、
有機樹脂材料等を塗布して第2の絶縁層(図示せず)を
フォトリソグラフィにより形成する。尚、第2の絶縁層
には、コイルCa及びCbの中央端へのコンタクトホー
ル(図示せず)を設けておく。引き続き、第2の絶縁層
(図示せず)の上に、Ni−Fe系合金(パーマロイ)
等を用いて、フレームメッキ法により上部コア層(図示
せず)を形成すると共に、同じ工程で引き出し線56a
1及び56b1の一端部とコイルCa及びCbの中央端
とを、コンタクトホール(図示せず)を介して接続し、
コイルCa及びCbを跨ぐように上部接続線57a及び
57bを形成する。尚、引き出し線56a1〜56a4
及び56b1〜56b4の他端には、上部コア層(図示
せず)の高さを超えるように後の工程で形成するボンデ
ィングパッド55a1〜55a4及び55b1〜55b
4との接続部材となるバンプ(図示せず)を形成してお
く。
【0009】次に、上部コア層(図示せず)、引き出し
線56a1〜56a4及び56b1〜56b4等の上層
を覆うように、アルミナ等からなる保護層(図示せず)
をスパッタにより形成する。そして、保護層(図示せ
ず)下にあるバンプ(図示せず)が研磨されて一部が露
出するまで表面を研磨し、露出したバンプ(図示せず)
上に金からなるボンディングパッド55a1〜55a4
及び55b1〜55b4をメッキにより形成して、スラ
イダ53a及び53bが完成する。このスライダ53a
及び53bを支持部材52に取り付け、処理回路に接続
されるフレキシブル回路基板(図示せず)とボンディン
グパッド55a1〜55a4及び55b1〜55b4と
を、金の細線からなるワイヤ(図示せず)等により接続
し、磁気ヘッドHが得られる。
【0010】磁気ヘッドHは、磁気ディスク51の両面
に効率よく記録するため、対向する2つのヘッド素子5
4a及び54bの位置が同じになるようにされた、図6
に示したような2種類のスライダ53a、53bが準備
される。一般的に、2種類のスライダ53a、53b
は、引き出し線56a1〜56a4及び56b1〜56
b4の形状パターン及びコイルCa及びCbの巻回方向
等が鏡像関係の対称にされた、「ミラーパターン」が用
いられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のハードディスク
装置等の磁気記録装置においては、それぞれの磁気ヘッ
ドHでの書き込み信号及び読み出し信号は、フレキシブ
ル回路基板(図示せず)で個別に接続された、アナログ
処理回路で処理されていた。その際に、ボンディングパ
ッド55a1〜55a4及び55b1〜55b4のそれ
ぞれの電極の極性を考慮する必要がない場合には、図6
に示したように、対向する2つのスライダ53a、53
bにおいて、上述の「ミラーパターン」を適用すること
による問題は生じていなかった。
【0012】近時、磁気記録再生装置においては、信号
処理の確実性を増すために、従来の各磁気ヘッドHにそ
れぞれ接続されていた複数のアナログ処理回路での処理
に代わり、複数の磁気ヘッドHからの信号を1つのデジ
タル処理回路によって処理する手段が採られるようにな
っている。併せて、デジタル処理回路と接続する上での
制約等からボンディングパッド55a1〜55a4及び
55b1〜55b4における電極の極性が決定されるよ
うになっている。さらに、磁気記録信号の書き込み時
に、コイルCa及びCbにおいて書き込み電流Iwが流
れる方向、及び導電層Ea1、Ea2及びEb1、Eb
2を通ってMR素子(図示せず)を流れる読み出し(セ
ンス)電流Isの流れる方向を、上下で同じ方向にする
場合も生じている。
【0013】このような中で、これまでの「ミラーパタ
ーン」のスライダ53a、53bを用いると、例えば、
ボンディングパッド55a1、55a2及び55b1及
び55b2における極性が、図7(簡単のためインダク
ティブヘッド部分のみを表示)に示すように非対称とな
るように決定された場合には、磁気ディスク51に対す
る書き込み電流Iwが流れる方向が逆となり、信号処理
の確実性を向上させることができない。
【0014】この問題を解決する手段として、従来のよ
うに「ミラーパターン」としてコイルCa及びCbの巻
回方向を逆向きだったものを、図8に示すように、非対
称としてコイルCa及びCbの巻回方向を同一にするこ
とである。この手段に依れば、書き込み電流Iwが流れ
る方向を同じにすることができる。しかし、コイルCb
の外周端と引き出し線56b2との接続点を、ボンディ
ングパッド55b4側の側方とすると、コイルCbの巻
き数、即ち全長がコイルCaと異なり、2つのコイルC
a及びCbにおけるインダクタンス等の特性に差が生
じ、確実な信号処理が実現できない。
【0015】また、2つのコイルCa及びCbにおける
巻き数を同じとすると、図9に示すように、コイルCb
の外周端と引き出し線56b2との接続点は、ボンディ
ングパッド55b4側と対向する側になり、引き出し線
56b2の形状パターンを大きく引き回さなければなら
なくなる。しかし、このようにすると、上側のスライダ
53aと下側のスライダ53bとで引き出し線の全長が
異なり、それらの抵抗の差が原因となって信号の強さや
同期性にずれが生じ、書き込みエラーが発生しやすくな
る。
【0016】また、センス電流Isに関しては、MR素
子(図示せず)の着磁方向に依存し、例えば、その着磁
方向が左から右へ向いており、図10に示すようにボン
ディングパッド55a3、55a4及び55b3、55
b4の極性が非対称に決定されたとすると、センス電流
Isもトラック幅方向の左から右へ流す必要があるた
め、下側のスライダ53bのボンディングパッド55b
3及び55b4の形状パターンを変更して引き回す必要
がある。この理由は、引き出し線56b3及び56b4
が同じ層に形成されており、且つそれらの間には引き出
し線56b1及び56b2が介在しているため、引き出
し線56b3又は56b4を引き回して接続することが
事実上出来ないことによる。しかし、このようにボンデ
ィングパッド55b3及び55b4を複雑に引き回す
と、それらの形状パターンを微小なスライダ53abの
トレーリング側端面Tbに形成するのが煩雑且つ困難と
なるばかりでなく、ボンディングパッド55b3及び5
5b4と引き出し線56b3及び56b4を合わせた配
線の長さが、上側のスライダ53aと下側のスライダ5
3bとで異なり、配線抵抗の差が原因となって2つのス
ライダ53a及び53bの間で信号の強さ等ずれが生
じ、エラーが発生しやすくなる。
【0017】このように、一対の磁気ヘッドにおいて、
所望の書き込み電流及び読み出し電流の方向や、所望の
ボンディングパッドに接続される各電流の極性に対応す
る場合、従来の薄膜磁気ヘッドでは、コイルの巻回方向
やMR素子の着磁方向に依存して、引き出し線やボンデ
ィングパッドの形状パターンを工夫して対応していた
が、上述のように配線の長さが異なるために抵抗の差が
生じて、デジタル処理回路に対応する事が十分にできな
かった。また、所望の書き込み電流及び読み出し電流の
方向や、所望のボンディングパッドに接続される各電流
の極性に対応するために、引き出し線やボンディングパ
ッドを形成する際の、フォトリソグラフィのマスクパタ
ーンを多数準備しなければならず、コスト上昇に繋がっ
ていた。
【0018】本発明が解決しようとする課題は、磁気記
録再生装置の磁気ディスクに設けられた一対の薄膜磁気
ヘッドにおいて、容易に引き出し線の形状パターンを変
更でき、特性が安定した薄膜磁気ヘッドを提供すること
である。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の解決手段として、本発明の薄膜磁気ヘッドは、
下部コア層とコイルと上部コア層とを有する書き込み用
の誘導型磁気ヘッドを備え、前記コイルの中央端と接続
された第1の引き出し線と、書き込みギャップと反対側
に位置する前記コイルの外周端に接続された第2の引き
出し線とを有する構成とした。
【0020】また、第2の解決手段として、本発明の薄
膜磁気ヘッドは、磁気抵抗効果素子と、該磁気抵抗効果
素子の両端にそれぞれ接続された2つの導電層とを有す
る読み出し用の磁気抵抗効果型磁気ヘッドを備え、一端
が一方の前記導電層と接続配置され、他端が他方の前記
導電層に近接させた中間接続線を有し、該中間接続線の
他端に接続された引き出し線と、他方の前記導電層に接
続させた引き出し線との間に電流を流すようにした構成
とした。
【0021】また、第3の解決手段として、本発明の薄
膜磁気ヘッドは、磁気抵抗効果素子と、該磁気抵抗効果
素子の両端にそれぞれ接続配置された2つの導電層とを
有する読み出し用の磁気抵抗効果型磁気ヘッドと、下部
コア層とコイルと上部コア層とを有し、前記磁気抵抗効
果型磁気ヘッドの上方に積層された書き込み用の誘導型
磁気ヘッドとを備え、前記コイルの中央端と接続された
第1の引き出し線と、書き込みギャップと反対側に位置
する前記コイルの外周端に接続された第2の引き出し線
と、一端が一方の前記導電層と接続配置され、他端が他
方の前記導電層に近接させ、前記第1及び第2の引き出
し線と異なる層に設けられた中間接続線と、該中間接続
線の他端に接続された第3の引き出し線と、他方の前記
導電層に接続させた第4の引き出し線とを有する構成と
した。
【0022】また、第4の解決手段として、本発明の薄
膜磁気ヘッドは、1つの磁気記録媒体を挟んで相対向し
て配設された一対の薄膜磁気ヘッドが、前記薄膜磁気ヘ
ッドである構成とした。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の薄膜磁気ヘッド
の実施の形態について説明する。図1は、本発明の薄膜
磁気ヘッドに使用される2レールタイプのスライダのト
レーリング側端面の概略平面図である。また、図2は、
本発明の薄膜磁気ヘッドに使用される2レールタイプの
スライダの製造方法を説明するための工程図である。ま
た、図3は、本発明の薄膜磁気ヘッドに使用される2レ
ールタイプのスライダのトレーリング側端面の概略平面
図である。また、図4は、本発明の薄膜磁気ヘッドに使
用される3レールタイプのスライダのトレーリング側端
面の概略平面図である。
【0024】従来の薄膜磁気ヘッドと同様に、ハードデ
ィスク装置等の磁気記録再生装置の、間隔を置いて積層
された円盤状で薄い複数枚の磁気ディスク1の上下に、
2つ一組で対向された磁気ヘッドは、板バネ材料やフレ
キシブル回路基板等により構成された支持部材(図示せ
ず)の先端に2つのスライダ(上側のスライダ3a及び
下側のスライダ3b)が取り付けられてなる。スライダ
3a及び3bの各々のトレーリング側端面Ta及びTb
には、図1に示すように、薄膜からなるヘッド素子4a
及び4bと、外部の処理回路(図示せず)との接続端子
となる4つのボンディングパッド5a1〜5a4及び5
b1〜5b4とが並設されている。
【0025】ヘッド素子4a及び4bは、読み出し用の
MRヘッドと、その上に積層された書き込み用のインダ
クティブヘッドとからなる、いわゆる複合型薄膜磁気ヘ
ッドである。MRヘッドは、MR素子(図示せず)と、
MR素子(図示せず)の両端部に接続された導電層Ea
1、Ea2及びEb1、Eb2とを有している。尚、ボ
ンディングパッド5a4及び5b4側の導電層を、それ
ぞれEa1及びEb1とする。また、インダクティブヘ
ッドは、Ni及びCu等の低抵抗導電性材料からなる、
絶縁層(図示せず)に覆われた平面螺旋状のコイルCa
及びCbを有する。
【0026】また、それぞれのスライダ3a及び3bに
おいて、4本の引き出し線6a1〜6a4及び6b1〜
6b4は、それぞれNi及びCu等の低抵抗導電性材料
からなり、ヘッド素子4a及び4b側方のトレーリング
側端面Ta及びTbに設けられている。引き出し線6a
1及び6b1は、その一端が磁気ディスク1に対面した
書き込みギャップGの反対側に位置された、コイルCa
及びCbの外周端と連続して接続されている。また、引
き出し線6a2及び6b2は、それぞれの一端がコイル
Ca及びCbの中央端と、コイルCa及びCbを跨ぐよ
うにして絶縁層(図示せず)上に設けられた上部接続線
7a及び7bにより接続されている。また、引き出し線
6a3及び6b3は、それぞれの一端がボンディングパ
ッド5a4及び5b4側の導電層Ea1及びEb1と、
コンタクトホール(図示せず)を介して接続されてい
る。また、中間接続線8a及び8bは、一端が他方の導
電層Ea2及びEb2に接続され、コイルCa及びCb
の周囲を周回するようにして他端が導電層Ea1及びE
b1に近接させた位置におかれ、その他端には引き出し
線6a4及び6b4の一端が、コンタクトホール(図示
せず)を介して接続されている。
【0027】また、4本の引き出し線6a1〜6a4及
び6b1〜6b4の他端は、それぞれの上層に設けられ
た4つのボンディングパッド5a1〜5a4及び5b1
〜5b4に接続されている。また、ボンディングパッド
5a1〜5a4及び5b1〜5b4には、それぞれ金の
細線からなるワイヤ(図示せず)等が取り付けられ、外
部に設けられた処理回路(図示せず)と接続されてお
り、ボンディングパッド5a1、5a2及び5b1、5
b2からはインダクティブヘッドによる書き込み用の信
号電流が供給され、ボンディングパッド5a3、5da
4及び5b3、5b4からはMRヘッドによる読み出し
用の電流(センス電流)が供給される。
【0028】次に、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
について、図面を参照して説明する。尚、以下の図面で
は上側のスライダ3aについて例示している。まず、図
2Aに示すように、スライダ3a及び3bのトレーリン
グ側端面Ta及びTbに形成されたMR素子(図示せ
ず)の両端部に、導電層Ea1、Ea2及びEb1、E
b2等を形成してMRヘッドを形成する。次に、MRヘ
ッド上に、Ni−Fe系合金からなる上部シールド層
(図示せず)をメッキにより形成する。この際、図2B
に示すように、同じ工程で中間接続線8a及び8bを形
成し、それらの一端は、コンタクトホール(図示せず)
を介して導電層Ea2及びEb2に接続し、他端は他方
の導電層Ea1及びEb1のそばに位置するように設け
る。次に、非磁性材料層(図示せず)、第1の絶縁層
(図示せず)を順次積層する。
【0029】次に、図2Cに示すように、フォトリソグ
ラフィ及びメッキにより、第1の絶縁層(図示せず)の
上に銅等を用いてコイルCa及びCbを形成する。ま
た、同じ工程で、引き出し線6a1〜6a4及び6b1
〜6b4を同じ層に形成する。尚、引き出し線6a1及
び6b1は、磁気ディスク1に対面した書き込みギャッ
プGと反対側に位置する外周端に連続して形成する。ま
た、引き出し線6a2及び6b2は、それぞれの一端が
コイルCa及びCbの外周端と引き出し線6a1及び6
b1との接続部の側に位置するように設ける。また、引
き出し線6a3及び6b3の一端は、非磁性材料層(図
示せず)及び第1の絶縁層(図示せず)に予め設けてあ
ったコンタクトホール(図示せず)により、MR素子
(図示せず)に接続されている導電層Ea1及びEb1
と接続する。また、引き出し線6a4及び6b4の一端
は、引き出し線6a3及び6b3と導電層Ea2及びE
b2との接続部の側に近接させて位置するように設けら
れた中間接続線8a及び8bと、非磁性材料層(図示せ
ず)及び第1の絶縁層(図示せず)に予め設けてあった
コンタクトホール(図示せず)により接続するように設
ける。
【0030】次に、コイルCa及びCb、中間接続線8
a及び8b、引き出し線6a1〜6a4及び6b1〜6
b4(但し他端を除く領域)の上を覆うように、有機樹
脂材料等を塗布して第2の絶縁層(図示せず)を設け
る。尚、第2の絶縁層には、コイルCa及びCbの中央
端へのコンタクトホール(図示せず)を設けておく。引
き続き、第2の絶縁層(図示せず)の上に、Ni−Fe
系合金(パーマロイ)等を用いて、フレームメッキ法に
より上部コア層(図示せず)を形成する。この工程と同
時に、図2Dに示すように、引き出し線6a2及び6b
2の一端部とコイルCa及びCbの中央端とを、第2の
絶縁層(図示せず)に設けたコンタクトホール(図示せ
ず)を介して接続するように、コイルCa及びCb及び
中間接続線8a及び8bを跨ぐように上部接続線7a及
び7bを設ける。尚、引き出し線6a1〜6a4及び6
b1〜6b4の他端には、上部コア層(図示せず)の高
さを超えるように後の工程で形成するボンディングパッ
ド5a1〜5a4及び5b1〜5b4との接続部材とな
るバンプ(図示せず)を形成しておく。
【0031】次に、上部コア層(図示せず)、引き出し
線6a1〜6a4及び6b1〜6b4等の上層を覆うよ
うに、アルミナ等からなる保護層(図示せず)をスパッ
タにより形成する。そして、保護層(図示せず)下にあ
るバンプ(図示せず)が研磨されて一部が露出するまで
表面を研磨し、露出したバンプ(図示せず)上に金から
なるボンディングパッド5a1〜5a4及び5b1〜5
b4をメッキにより形成する。最後に、研磨等により形
状を整えて、図1に示したようなスライダ3a及び3b
が完成する。このスライダ3a及び3bを支持部材(図
示せず)に取り付け、処理回路に接続されるフレキシブ
ル回路基板(図示せず)とボンディングパッド5a1〜
5a4及び5b1〜5b4とを金の細線からなるワイヤ
(図示せず)等により接続し、磁気ヘッドが得られる。
【0032】図1Aに示した一対のスライダ3a及び3
bでは、それぞれが「ミラーパターン」の関係にあり、
磁気ディスク1側から書き込みギャップGを臨んだ場合
に、ボンディングパッド5a1〜5a4等が右側に位置
する上側のスライダ3aと、ボンディングパッド5b1
〜5b4等が左側に位置する下側のスライダ3bとで
は、コイルCa及びCbやMR素子(即ち導電層Ea
1、Ea2及びEb1、Eb2)からの引き出し線6a
1〜6a4及び6b1〜6b4の引き出し方向が異な
る。また、ボンディングパッド5a1〜5a4とボンデ
ィングパッド5b1〜5b4とにおいて、それぞれの書
き込み側のボンディングパッド6a1、6a2及び6b
1、6b2の極性、読み出し側のボンディングパッド6
a3、6a4及び6b3、6b4の極性がそれぞれ非対
称である場合、書き込み電流Iw及びセンス電流Isが
流れる方向は、スライダ3a及び3bで共に逆方向とな
る(この場合、MR素子(図示せず)の着磁方向も逆向
きである)。
【0033】書き込み電流Iwが流れる方向を同じにす
る必要が生じた場合には、図1Bに示すように、下側の
スライダ3bの巻回方向を反転してコイルCbの上側の
スライダ3aのコイルCaと逆方向として、同じ方向に
巻回されたものにするだけで対応できる。この時、上述
のようにコイルCa及びCbの外周端と引き出し線6a
1及び6b1との接続部を、磁気ディスク1に対面した
書き込みギャップGと反対側に設けたことで、上側のス
ライダ3aの引き出し線6a1と6a2を合わせた配線
の長さが、下側のスライダ3bの引き出し線6b1と6
b2を合わせた配線の長さと略同じとなる。
【0034】上述のように各引き出し線6a1〜6a4
の引き出し位置を規定しておくことで、インダクティブ
ヘッドと接続された各ボンディングパッド5a1、5a
2及び5b1、5b2の極性や、書き込み電流Iwの方
向が種々規定されても、コイルCa及び/又はCbの巻
回方向を適宜反転するだけで、上下のスライダ3a及び
3bの間で配線長さを変えることなく、様々に対応する
ことができる。また、各配線の電気抵抗が同じとなり、
確実な信号処理や、統一された信号の強さが実現され
る。
【0035】また、センス電流Isが流れる方向を同じ
にする必要が生じた場合には、それぞれのMR素子(図
示せず)の着磁方向を同じにした上で、図1Aでは導電
層Eb1に接続されていた引き出し線6b3を図1Bで
は中間接続線8bに、逆に、図1Aでは中間接続線8b
に接続されていた引き出し線6b4を図1Bでは導電層
Eb1にそれぞれ入れ替えて接続するだけで実現するこ
とができる。
【0036】また、ボンディングパッド5a1〜5a4
及び5b1〜5b4等が設けられた側の反対側にある導
電層Ea2及びEb2と接続され、他の引き出し線の下
層をくぐるようにされた中間接続線8a及び8bを設け
て、その他端をもう一方の導電層Ea1及びEb1の側
に設けておくことで、MR素子(図示せず)の着磁方向
に依るセンス電流Isの方向やボンディングパッド5a
3、5a4及び5b3、5b4の極性が種々異なる場合
にも、図3A及び図3Bに示したように、引き出し線6
a3、6a4及び6b3、6b4やボンディングパッド
5a3、5a4及び5b3、5b4を引き回すことなく
設けることができる。また、中間接続線8a及び8bの
他端まで、並びに導電層Ea1及びEa2までの引き出
し線の形状パターンが上側のスライダ3aと下側のスラ
イダ3bとで若干異なるものの、上側のスライダ3aの
引き出し線6a3、6a4とボンディングパッド5a
3、5a4とを合わせた配線の長さと、下側のスライダ
3bの引き出し線6b3、6b4とボンディングパッド
5b3、5b4とを合わせた配線の長さは、略同じとす
ることができる。
【0037】また、コイルCa及びCbの巻回方向や、
引き出し線6a1〜6a4及び6b1〜6b4の形状パ
ターンが変更された場合にも、それらをフォトリソグラ
フィで形成する際の露光マスクの形状パターンを変える
だけで済み、その他の工程が増えることもないので、安
価に且つ容易に製造することができる。また、中間接続
線8a及び8bは、下部コア層(図示せず)をメッキで
形成する際に同時に形成するので、工程を増やすことな
く容易に製造できる。
【0038】尚、本実施の形態では、インダクティブヘ
ッドとMRヘッドとが積層された複合型の薄膜磁気ヘッ
ドについて説明したが、各ヘッドを別々に設けた薄膜磁
気ヘッド等の場合においても同様である。
【0039】上述の実施の形態では、ヘッド素子がスラ
イダの各々のトレーリング側端面の端部に位置して配設
された、いわゆる2レールタイプのスライダについて説
明したが、ヘッド素子がトレーリング側端面の中央に位
置されて、両側に各2つのボンディングパッドが配設さ
れている、いわゆる3レールタイプのスライダについて
も適用できる。図4Aに示した3レールタイプのスライ
ダ3a及び3bでは、それぞれが「ミラーパターン」の
関係にある。磁気ディスク1側からスライダ3aの書き
込みギャップGを臨んだ場合に、コイルCaと接続して
いる1組のボンディングパッド5a1及び5a2と、M
R素子(即ち導電層Ea1、Ea2)と接続しているボ
ンディングパッド5a3及び5a4とが、それぞれコイ
ルCaの両側に位置している。同様に、スライダ3bに
ついても、コイルCbと接続している1組のボンディン
グパッド5b1及び5b2と、MR素子(即ち導電層E
b1、Eb2)と接続しているボンディングパッド5b
3及び5b4とが、それぞれコイルCbの両側に位置し
ている。この例では、書き込み電流Iw及びセンス電流
Iaが流れる方向は、スライダ3a及び3bで逆方向と
なる(この場合、MR素子(図示せず)の着磁方向も逆
向きである。
【0040】書き込み電流Iwが流れる方向を同じにす
る必要が生じた場合には、図3Bに示すように、下側の
スライダ3bの巻回方向を反転してコイルCbの上側の
スライダ3aのコイルCaと逆方向として、同じ方向に
巻回されたものにするだけで対応できる。この時、図1
に示した2レールタイプのスライダと同様に、コイルC
a及びCbの外周端と引き出し線6a1及び6b1との
接続部を、磁気ディスク1に対面した書き込みギャップ
Gと反対側に設けたことで、上側のスライダ3aの引き
出し線6a1と6a2を合わせた配線の長さが、下側の
スライダ3bの引き出し線6b1と6b2を合わせた配
線の長さと略同じとなる。
【0041】また、センス電流Isが流れる方向を同じ
にする必要が生じた場合には、それぞれのMR素子(図
示せず)の着磁方向を同じにした上で、図1Aでは導電
層Eb1に接続されていた引き出し線6b3を図3Bで
は中間接続線8bに、逆に、図3Aでは中間接続線8b
に接続されていた引き出し線6b4を図3Bでは導電層
Eb1にそれぞれ入れ替えて接続するだけで実現するこ
とができる。
【0042】このように、3レールタイプのスライダに
おいても、各ボンディングパッド5a1〜5a4におけ
る電極の極性や、MR素子の着磁方向に依るセンス電流
Isの方向が決定された中で、書き込み電流やセンス電
流を適宜変える必要が生じた場合に、コイルの巻回方向
を変えて対応しようとする際に、各引き出し線の全長
(配線長さ)が同じとなるようにコイル及びMR素子
(即ち導電層)からの引き出し位置を規定しておくこと
で、容易に対応できる。
【0043】
【発明の効果】本発明の薄膜磁気ヘッドによれば、下部
コア層とコイルと上部コア層とを有する書き込み用の誘
導型磁気ヘッドを備え、コイルの中央端と接続された第
1の引き出し線と、書き込みギャップと反対側に位置す
るコイルの外周端に接続された第2の引き出し線とを有
することにより、ボンディングパッドの極性が規定さ
れ、所望の書き込み電流の方向を変更する必要が生じた
場合に、コイルの巻回方向を適宜反転するだけで対応で
き、コイルに接続する引き出し線を複雑に引き回すこと
なく設けることができる。また、コイルの長さが異なる
ことがないため、インダクタンス等の特性を統一でき、
確実に信号処理が行われる。また、コイルの反転前後
で、引き出し線とボンディングパッドとを合わせた配線
の長さが変化しないため、各配線の電気抵抗が同じとな
り、確実な信号処理や、統一された信号の強さが実現さ
れる。また、引き出し線やボンディングパッドを形成す
る際の、フォトリソグラフィのマスクパターンを変える
だけで、様々な極性や書き込み電流の方向に容易に対応
できる。
【0044】また、本発明の薄膜磁気ヘッドによれば、
磁気抵抗効果素子と、磁気抵抗効果素子の両端にそれぞ
れ接続された2つの導電層とを有する読み出し用の磁気
抵抗効果型磁気ヘッドを備え、一端が一方の導電層と接
続配置され、他端が他方の導電層に近接させた中間接続
線を有し、中間接続線の他端に接続された引き出し線
と、他方の導電層に接続させた引き出し線との間に電流
を流すようにしたことにより、ボンディングパッドの極
性が規定され、所望のセンス電流の方向を変更する必要
が生じた場合に、MR素子の着磁方向を変更した上で、
導電層に接続されていた一方の引き出し線と中間接続線
に接続されていた他方の引き出し線とをそれぞれ入れ替
えるだけで対応でき、各引き出し線を複雑に引き回すこ
となく設けることができる。また、2つの引き出し線の
入れ替え前後で、引き出し線とボンディングパッドとを
合わせた配線の長さが変化しないため、各配線の電気抵
抗が同じとなり、確実な信号処理や、統一された信号の
強さが実現される。また、引き出し線やボンディングパ
ッドを形成する際の、フォトリソグラフィのマスクパタ
ーンを変えるだけで、様々な極性やセンス電流の方向に
容易に対応できる。
【0045】また、本発明の薄膜磁気ヘッドによれば、
磁気抵抗効果素子と、磁気抵抗効果素子の両端にそれぞ
れ接続配置された2つの導電層とを有する読み出し用の
磁気抵抗効果型磁気ヘッドと、下部コア層とコイルと上
部コア層とを有し、磁気抵抗効果型磁気ヘッドの上方に
積層された書き込み用の誘導型磁気ヘッドとを備え、コ
イルの中央端と接続された第1の引き出し線と、書き込
みギャップと反対側に位置するコイルの外周端に接続さ
れた第2の引き出し線と、一端が一方の導電層と接続配
置され、他端が他方の導電層に近接させ、第1及び第2
の引き出し線と異なる層に設けられた中間接続線と、中
間接続線の他端に接続された第3の引き出し線と、他方
の導電層に接続させた第4の引き出し線とを有すること
により、ボンディングパッドの極性が規定され、所望の
書き込み電流及び/又はセンス電流の方向を変更する必
要が生じた場合に、コイルの巻回方向の反転及び/又は
導電層に接続されていた第3の引き出し線と中間接続線
に接続されていた第4の引き出し線との入れ替えで対応
でき、各引き出し線を複雑に引き回すことなく設けるこ
とができる。また、中間接続線をそれぞれの引き出し線
と異なる層に設けたことで、複雑な引き回しパターンを
設ける必要がない。また、コイルの巻回方向の反転前後
及び又は引き出し線の入れ替え前後で、引き出し線とボ
ンディングパッドとを合わせた配線の長さが変化しない
ため、各配線の電気抵抗が同じとなり、確実な信号処理
や、統一された信号の強さが実現される。また、引き出
し線やボンディングパッドを形成する際の、フォトリソ
グラフィのマスクパターンを変えるだけで、様々な極性
やセンス電流の方向に容易に対応できる。
【0046】また、本発明の薄膜磁気ヘッドによれば、
1つの磁気記録媒体を挟んで相対向して配設された一対
の薄膜磁気ヘッドが、薄膜磁気ヘッドであることによ
り、2つの薄膜磁気ヘッドの間で、ボンディングパッド
の極性がそれぞれ異なり、所望の書き込み電流及び/又
はセンス電流の方向を変更する必要が生じた場合に、い
ずれか又は両方のコイルの巻回方向の反転及び/又は導
電層に接続されていた引き出し線と中間接続線に接続さ
れていた引き出し線との入れ替えによって対応すること
ができる。また、コイルの巻回方向の反転前後及び又は
引き出し線の入れ替え前後で、引き出し線とボンディン
グパッドとを合わせた配線の長さが変化しないため、各
配線の電気抵抗が同じとなり、確実な信号処理や、統一
された信号の強さが実現される。また、引き出し線やボ
ンディングパッドを形成する際の、フォトリソグラフィ
のマスクパターンを変えるだけで、様々な極性やセンス
電流の方向に容易に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜磁気ヘッドに使用される2レール
タイプのスライダのトレーリング側端面の概略平面図で
ある。
【図2】本発明の薄膜磁気ヘッドに使用される2レール
タイプのスライダの製造方法を説明するための工程図で
ある。
【図3】本発明の薄膜磁気ヘッドに使用される2レール
タイプのスライダのトレーリング側端面の概略平面図で
ある。
【図4】本発明の薄膜磁気ヘッドに使用される3レール
タイプのスライダのトレーリング側端面の概略平面図で
ある。
【図5】従来の薄膜磁気ヘッドを用いた磁気記録再生装
置の説明図である。
【図6】従来の薄膜磁気ヘッドに用いられるスライダの
トレーリング側端面の概略平面図である。
【図7】従来の薄膜磁気ヘッドに使用されるスライダの
トレーリング側端面の概略平面図である。
【図8】従来の薄膜磁気ヘッドに使用されるスライダの
トレーリング側端面の概略平面図である。
【図9】従来の薄膜磁気ヘッドに使用されるスライダの
トレーリング側端面の概略平面図である。
【図10】従来の薄膜磁気ヘッドに使用されるスライダ
のトレーリング側端面の概略平面図である。
【符号の説明】
1 磁気ディスク 3a 上側のスライダ 3b 下側のスライダ 4a、4b ヘッド素子 5a1〜5a4、5b1〜5b4 ボンディングパッド 6a1〜6a4、6b1〜6b4 引き出し線 7a、7b 上部接続線 8a、8b 中間接続線 Ta、Tb トレーリング側端面 Ea1、Ea2、Eb1、Eb2 導電層 Ca、Cb コイル G 書き込みギャップ Iw 書き込み電流 Is センス電流

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部コア層とコイルと上部コア層とを
    有する書き込み用の誘導型磁気ヘッドを備え、前記コイ
    ルの中央端と接続された第1の引き出し線と、書き込み
    ギャップと反対側に位置する前記コイルの外周端に接続
    された第2の引き出し線とを有することを特徴とする薄
    膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 磁気抵抗効果素子と、該磁気抵抗効果素
    子の両端にそれぞれ接続された2つの導電層とを有する
    読み出し用の磁気抵抗効果型磁気ヘッドを備え、一端が
    一方の前記導電層と接続配置され、他端が他方の前記導
    電層に近接させた中間接続線を有し、該中間接続線の他
    端に接続された引き出し線と、他方の前記導電層に接続
    させた引き出し線との間に電流を流すようにしたことを
    特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 磁気抵抗効果素子と、該磁気抵抗効果素
    子の両端にそれぞれ接続配置された2つの導電層とを有
    する読み出し用の磁気抵抗効果型磁気ヘッドと、下部コ
    ア層とコイルと上部コア層とを有し、前記磁気抵抗効果
    型磁気ヘッドの上方に積層された書き込み用の誘導型磁
    気ヘッドとを備え、前記コイルの中央端と接続された第
    1の引き出し線と、書き込みギャップと反対側に位置す
    る前記コイルの外周端に接続された第2の引き出し線
    と、一端が一方の前記導電層と接続配置され、他端が他
    方の前記導電層に近接させ、前記第1及び第2の引き出
    し線と異なる層に設けられた中間接続線と、該中間接続
    線の他端に接続された第3の引き出し線と、他方の前記
    導電層に接続させた第4の引き出し線とを有することを
    特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 1つの磁気記録媒体を挟んで相対向して
    配設された一対の薄膜磁気ヘッドが、請求項1、請求項
    2又は請求項3に記載の前記薄膜磁気ヘッドであること
    を特徴とする薄膜磁気ヘッド。
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