JP3487152B2 - 磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド及びその製造方法

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JP3487152B2 JP35820597A JP35820597A JP3487152B2 JP 3487152 B2 JP3487152 B2 JP 3487152B2 JP 35820597 A JP35820597 A JP 35820597A JP 35820597 A JP35820597 A JP 35820597A JP 3487152 B2 JP3487152 B2 JP 3487152B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に対
して信号の記録及び/又は再生を行う磁気ヘッド並びに
この磁気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気ヘッドを回転ドラムに搭
載し、この回転ドラムを回転させることにより磁気ヘッ
ドを走行する磁気テープ上を斜めに摺動させ、磁気テー
プに所定のデータを書き込み又は磁気テープに書き込ま
れたデータを読み取るようにした、ヘリカルスキャン
(Helical Scan:斜め走査)方式と呼ばれる記録再生方
式が提案されている。
【0003】このヘリカルスキャン方式は、磁気ヘッド
が、走行する磁気テープ上を高速で摺動してデータの記
録再生を行うので、磁気テープと磁気ヘッドとの相対摺
動速度が速く、高いデータ転送レートが得られるという
利点を有する。
【0004】このヘリカルスキャン方式に用いられる磁
気ヘッドは、通常、支持基板に取り付けられた状態で回
転ドラムに搭載される。
【0005】磁気ヘッドには、コイルを用いた磁気誘導
型の磁気ヘッドの場合にはコイルに電流を供給するため
の接続端子が設けられ、外部磁界の変化により抵抗値が
変化する磁気抵抗効果素子(以下、MR素子という。)
を用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッド(以下、MRヘッド
という。)の場合にはMR素子に電流を供給するための
接続端子が設けられている。そして、この磁気ヘッドに
設けられた接続端子が、支持基板に設けられ電源と接続
された端子部と接続されることにより、コイル又はMR
素子に電流が供給されるようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の磁気
ヘッド100においては、図45に示すように、接続端
子103が、一対のコア材101,102のうち一方の
コア材101の他方のコア材102との接合面を構成す
る一側面101a上に形成されていた。すなわち、従来
の磁気ヘッド100は、一対のコア材101,102の
うち一方のコア材101の接合面を構成する一側面10
1aの面積が、他方のコア材102の接合面の面積より
も大とされており、これら一対のコア材101,102
が接合されたときに、一方のコア材101の一側面10
1aの外部に露呈した部分に接続端子103が形成され
ていた。
【0007】そして、磁気ヘッド100は、一方のコア
材101の一側面101aと非平行とされるヘッド側面
100aを取り付け面として、支持基板110の端子部
111,112が設けられた主面110a上に取り付け
られていた。
【0008】したがって、磁気ヘッド100が支持基板
110に取り付けられた状態において、磁気ヘッド10
0の接続端子103が設けられた一側面101aと支持
基板110の端子部111,112が設けられた主面1
10aとは非平行とされていた。
【0009】このように、互いに非平行とされる面上に
形成された磁気ヘッド100の接続端子103と支持基
板110の端子部111,112とを接続させるには、
フレキシブル導体シート113,114等を用いて手作
業で両者の接続を図る必要があり、半導体等の製造に用
いられるワイヤボンディング装置等の機械を用いた自動
接続が行えないため、作業性が著しく悪いとの問題を有
していた。
【0010】そこで、本発明は、接続端子を支持基板の
端子部に接続させる際に、機械を用いた自動接続を行え
るようにし、生産性の向上を図るようにした磁気ヘッド
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気ヘッド
は、接合一体化される一対のコア材のうち少なくとも一
方のコア材の支持台への取り付け面と非平行とされる
面上に、80μm以上の厚みをもって隆起して導電体が
設けられている。この磁気ヘッドは、導電体が厚み方向
に切断された切断面が、支持台への取り付け面又は支持
台への取り付け面と略平行な面に露呈して、支持台の端
子部と接続される接続端子部とされている。
【0012】この磁気ヘッドは、接続端子部が支持台へ
の取り付け面又は支持台への取り付け面と略平行な面に
設けられているので、接続端子部と支持台に設けられた
端子部とを接続する際に、機械を用いた自動接続が可能
となる。
【0013】 また、本発明に係る磁気ヘッドの製造方
法は、接合一体化される一対のコア材のうち少なくとも
一方のコア材の支持台への取り付け面と非平行とされる
側面上に、80μm以上の厚みをもって隆起した導電体
を形成する第1の工程と、この導電体を厚み方向に切断
しこの切断面を支持台への取り付け面又は上記支持台へ
の取り付け面と略平行な面に露呈させて支持台の端子部
に接続される接続端子部を形成する第2の工程とを備え
ている。
【0014】この磁気ヘッドの製造方法によれば、支持
台に接合される面と略平行な面に接続端子部を備えた磁
気ヘッドが製造され、接続端子部と支持台上に設けられ
た端子部とを接続する際に、機械を用いた自動接続が可
能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0016】まず、本発明を、外部磁界の変化により抵
抗値が変化する磁気抵抗効果素子(以下、MR素子とい
う。)を用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッド(以下、MR
ヘッドという。)に適用した例について説明する。
【0017】このMRヘッド1は、図1及び図2に示す
ように、Ni―Znフェライト等の軟磁性材料からなる
第1及び第2のシールドコア2,3が、ギャップ部g1
を介して接合一体化され、ギャップ部g1内に、MR素
子とこのMR素子にDCバイアス磁界を印加するための
軟磁性膜(Soft Adjacent Layer:以下、SAL膜とい
う。)とを備えた感磁部4が配設されてなる。そして、
MRヘッド1は、感磁部4の端部が外方を臨むように、
一方の面が研磨されている。そして、この研磨された面
が媒体摺動面mとされている。なお、図2は図1におけ
るA−A線断面図であり、第1のシールドコア2側を示
す図である。
【0018】第1のシールドコア2は、媒体摺動面mと
略直交する面が、第2のシールドコア3と比較して、媒
体摺動面mから離間する方向に大とされている。そし
て、この第1のシールドコア2の媒体摺動面m側に、第
2のシールドコア3がギャップ部g1を介して接合され
ている。
【0019】感磁部4は、MR素子とSAL膜とがそれ
ぞれ薄い非磁性層に挟み込まれてなり、第1のシールド
コア2と第2のシールドコア3との接合面間のギャップ
部g 1内に配設されている。すなわち、感磁部4は、図
3に示すように、例えばTa等からなる第1の非磁性層
5と、NiFeNb等からなるSAL膜6と、Ta等か
らなる第2の非磁性層7と、NiFe等からなるMR素
子8と、Ta等からなる第3の非磁性層9とが、ギャッ
プ部g1を構成するAl23等からなる第1のギャップ
膜10を介して、第1のシールドコア2の接合面2a上
に順次積層されてなる。
【0020】そして、感磁部4は、第1のシールドコア
2と第2のシールドコア3とが接合一体化されたとき
に、両者の接合面2a,3a間に形成されるギャップ部
1内に配設される。なお、図3は図2におけるB−B
線断面図である。
【0021】この感磁部4は、略直方体に形成され、長
手方向が媒体摺動面mと略平行となるように、ギャップ
部g1内に配設されている。そして、この感磁部4の長
手方向の長さが、MRヘッド1のトラック幅とされる。
【0022】また、ギャップ部g1内には、MR素子8
の磁区を単一化させるための、CoNiPt等よりなる
一対の強磁性体部11,12が、感磁部4の長手方向の
両端に隣接して設けられている。この強磁性体部11,
12は、感磁部4と同様に、第1のギャップ膜10が形
成された第1のシールドコア2の接合面2a上に形成さ
れることにより、第1のシールドコア2と第2のシール
ドコア3とが接合一体化されたときに、両者の接合面2
a,3a間に形成されるギャップ部g1内に配設される
ようになされている。
【0023】第1のギャップ膜10が形成された第1の
シールドコア2の接合面2a上には、Cu等からなる一
対の導体部13,14が設けられている。この一対の導
体部13,14は、MR素子8にセンス電流を供給する
ための電極となるものであり、それぞれの一端部13
a,14aが、強磁性体部11,12を介してMR素子
8に接続されている。また、一対の導体部13,14の
他端部13b,14b側は、第1のシールドコア2の接
合面2a上の媒体摺動面mから離間した位置、すなわ
ち、第2のシールドコア3が接合されない位置に位置す
るようになされている。
【0024】そして、一対の導体部13,14の他端部
13b,14b上に、Cu等からなる一対の導電体1
5,16が、例えば80μm以上の厚みをもって、第1
のシールドコア2の接合面2aから隆起して形成されて
いる。
【0025】 この一対の導電体15,16は、MRヘ
ッド1の製造工程においてMRヘッド1がチップ毎に切
断される際に、厚み方向に切断され、それぞれの切断面
が、媒体摺動面m及び接合面2aと略直交する第1のシ
ールドコア2の一側面(以下、ヘッド側面2bとい
う。)側から外部に露呈されている。この外部に露呈し
た一対の導電体15,16の切断面が、導体部13,1
4を電源に接続させるための一対の接続端子部17,1
8とされている。
【0026】感磁部4、一対の強磁性体部11,12及
び一対の導体部13,14と第2のシールドコア3との
間には、Al23等からなる第2のギャップ膜19が設
けられている。この第2のギャップ膜19は上述した第
1のギャップ膜10とともに、ギャップ部g1を構成し
ている。
【0027】また、第1のシールドコア2の接合面2a
上の媒体摺動面mから離間した箇所、すなわち、第2の
シールドコア3が接合されない箇所は、エポキシ樹脂等
の保護材20により覆われて、一対の導体部13,14
及び一対の導電体15,16の保護が図られている。
【0028】以上のように構成されるMRヘッド1は、
図4に示すように、ヘッド側面2bと略平行な面を接着
面として、ヘッドベース21に取り付けられる。
【0029】ヘッドベース21は、その主面21a上
に、電源と接続された一対の端子部22,23を備えて
いる。そして、MRヘッド1は、一対の接続端子部1
7,18を、ワイヤ等の接続部材24,25を介してヘ
ッドベース21の一対の端子部22,23に接続させる
ことにより、電源と接続され、MR素子8にセンス電流
が供給される。
【0030】このMRヘッド1は、一対の接続端子部1
7,18が、ヘッドベース21の主面21aへの接着面
と略平行なヘッド側面2b側から外部に露呈するように
設けられているので、このMRヘッド1の接続端子部1
7,18とヘッドベース21の主面21a上に設けられ
た端子部22,23とは略平行な位置関係とされる。し
たがって、MRヘッド1の接続端子部17,18をヘッ
ドベース21の端子部22,23に接続させる際は、ワ
イヤボンディング装置等の自動接続装置を用いて容易に
両者の接続を図ることが可能となる。
【0031】MRヘッド1は、このようにヘッドベース
21に取り付けられ、一対の接続端子部17,18がヘ
ッドベース21の一対の端子部22,23に接続された
状態で、例えば回転ドラムに搭載される。そして、MR
ヘッド1は、回転ドラムの回転に伴って回転し、媒体摺
動面mが、情報信号が記録された磁気記録媒体上を摺動
する。このとき、MR素子8は、情報信号に対応する磁
気記録媒体の磁界の変化に応じてその抵抗値を変化させ
る。MRヘッド1は、MR素子8にセンス電流を供給
し、その抵抗変化を検出することにより、磁気記録媒体
に記録された情報信号を読み取るようにしている。
【0032】なお、以上は、一対の接続端子部17,1
8を、ヘッドベース21の主面21aへの接着面と略平
行なヘッド側面2b側から外部に露呈するように設け、
この接続端子部17,18を、ワイヤ等の接続部材2
4,25を用いてヘッドベース21の一対の端子部2
2,23に接続させる例について説明したが、本発明に
係る磁気ヘッドはこの例に限定されるものではなく、一
対の接続端子部17,18を、ヘッドベース21の主面
21aへの接着面側から外部に露呈するように設け、こ
の接続端子部17,18を、ヘッドベース21の一対の
端子部22,23に直接接続させるようにしても良い。
【0033】この場合も接続端子部17,18は、第1
のシールドコア2の接合面2a上の第2のシールドコア
3が接合されない位置に隆起して形成された一対の導電
体15,16が、厚み方向に切断された切断面により構
成される。
【0034】また、以上はMRヘッド1をヘッドベース
21に取り付けた状態で回転ドラムに搭載した例につい
て説明したが、本発明に係る磁気ヘッドはこの例に限定
されるものではなく、回転ドラムに直接搭載されても良
い。
【0035】この場合、接続端子部17,18は、回転
ドラムに設けられた端子部に接続されることになる。
【0036】次に、MRヘッド1の製造方法について説
明する。
【0037】MRヘッド1は、図5に示すように、積層
膜形成工程ST1と、強磁性体部形成工程ST2と、感
磁部・導体部形成工程ST3と、導電体形成工程ST4
と、チップ切断工程ST5と、接合工程ST6とを経て
製造される。
【0038】まず、積層膜形成工程ST1において、図
6に示すように、例えばNi−ZnフェライトやMn−
Znフェライト等の軟磁性材料からなる基板30が用意
される。この基板30は、MRヘッド1の第1のシール
ドコア2となるものであり、例えば直径3インチで厚さ
が2mmの円板状の基板30が用いられる。この基板3
0の少なくとも一方の円形表面30aには、鏡面加工が
施されている。
【0039】次に、図7に示すように、この基板30の
鏡面加工が施された円形表面30a上に、例えばAl2
3等の非磁性非導電性材料が、スパッタ等の薄膜形成
法により成膜され、第1の非磁性非導電性膜31が形成
される。この第1の非磁性非導電性膜31は、MRヘッ
ド1の第1のギャップ膜10となるものであり、その厚
みはMRヘッド1が適用されるシステムで扱う周波数等
により決定される。ここでは、第1の非磁性非導電性膜
31の膜厚は、例えば約190nmに設定される。
【0040】次に、図8に示すように、第1の非磁性非
導電性膜31が形成された基板30上に、例えばTa等
の非磁性材料と、NiFeNb等の軟磁性材料と、Ta
等の非磁性材料と、NiFeNb等の軟磁性材料と、T
a等の非磁性材料とが、スパッタ等の薄膜形成法により
順次成膜され、第1の非磁性膜32と、SAL膜33
と、第2の非磁性膜34と、MR膜35と、第3の非磁
性膜36とが積層形成される。
【0041】これら第1の非磁性膜32と、SAL膜3
3と、第2の非磁性膜34と、MR膜35と、第3の非
磁性膜36とは、それぞれMRヘッド1の感磁部4を構
成する第1の非磁性層5、SAL膜6、第2の非磁性層
7、MR素子8、第3の非磁性層9となるものであり、
用いられる材料及びその膜厚は、MRヘッド1が適用さ
れるシステムに応じて決定される。ここでは、例えば第
1の非磁性膜32の膜厚は約5nm、SAL膜33の膜
厚は約43nm、第2の非磁性膜34の膜厚は約5n
m、MR膜35の膜厚は約40nm、第3の非磁性膜3
6の膜厚は約1nmに設定される。
【0042】次に、強磁性体部形成工程ST2におい
て、上述した感磁部4を構成する積層膜が形成された基
板30上に、フォトリソグラフィー技術により、MRヘ
ッド1の強磁性体部11,12を構成する強磁性体膜3
7,38を形成するためのレジストがパターニング形成
される。そして、このレジストをマスクとしてイオンエ
ッチング等を行うことにより、所定の箇所の積層膜が除
去される。この積層膜が除去された箇所に、例えばCo
NiPt等の強磁性材料が、スパッタ等の薄膜形成法に
より成膜され、図9に示すように、MRヘッド1の強磁
性体部11,12を構成する一対の強磁性体膜37,3
8が形成される。
【0043】強磁性材料としては、保磁力が1000O
e以上の材料が好ましく、CoNiPtの他に例えばC
oCrPt等が好適である。また、強磁性体膜37,3
8の大きさは、MRヘッド1が適用されるシステムに応
じて決定される。ここでは、例えば強磁性体膜37,3
8は、横方向の長さが約50μm、縦方向の長さが約1
0μm、厚さが感磁部4を構成する積層膜の総厚と同程
度に設定される。
【0044】なお、これら一対の強磁性体膜37,38
間の積層膜がMRヘッド1の感磁部4を構成することに
なるので、一対の強磁性体膜37,38間の距離tが、
MRヘッド1のトラック幅となる。この一対の強磁性体
膜37,38間の距離tも、MRヘッド1が適用される
システムに応じて決定される。ここでは、一対の強磁性
体膜37,38間の距離tは例えば約5μmに設定され
る。
【0045】次に、感磁部・導体部形成工程ST3にお
いて、フォトリソグラフィー技術により、MRヘッド1
の感磁部4となる箇所及び一対の導体部13,14が形
成される箇所にレジストがパターニング形成される。そ
して、このレジストをマスクとして、イオンエッチング
等を行うことにより、図10に示すように、感磁部4と
なる箇所及び一対の導体部13,14が形成される箇所
以外の余分な積層膜が除去される。
【0046】なお、感磁部4の縦方向の長さdは、MR
ヘッド1のMR素子8のデプス寸法となるので、この感
磁部4の縦方向の長さdも、MRヘッド1が適用される
システムに応じて決定される。ここでは、例えば感磁部
4の縦方向の長さdは約4μmに設定される。
【0047】次に、一対の導体部13,14が形成され
る箇所の積層膜を、より電気抵抗の小さい金属膜に置き
換えるため、フォトリソグラフィー技術により、一対の
導体部13,14が形成される箇所以外の箇所にレジス
トがパターニング形成される。そして、このレジストを
マスクとして、イオンエッチング等を行うことにより、
一対の導体部13,14が形成される箇所の積層膜が除
去される。
【0048】さらに、レジストが形成された状態で、ス
パッタ等の薄膜形成法により、例えばTi、Cu等の金
属材料が順次成膜されることにより、一端部13a,1
4aが一対の強磁性体膜37,38に接続された導体部
13,14が形成される。なお、導体部13,14以外
の箇所に成膜された金属材料は、レジストを洗浄除去す
る際にリフトオフ除去される。また、導体部13,14
の厚さは、MRヘッド1が適用されるシステムに応じて
決定されるが、ここでは、例えばTi膜の膜厚が約15
nm、Cu膜の膜厚が約70nmに設定される。
【0049】次に、導電体形成工程ST4において、一
対の導電体15,16を形成するために、図11及び図
12に示すように、フォトリソグラフィー技術により、
一対の導体部13,14の他端部13b,14b以外の
箇所に、膜厚が1μm程度のレジスト40がパターニン
グ形成される。このレジスト40が形成されない箇所の
縦方向の長さL1は、MRヘッド1の一対の接続端子部
17,18の一辺を構成するので、一対の接続端子部1
7,18の面積をワイヤボンディング可能なものとする
ため、80μm以上とされることが望ましい。なお、図
12は図11におけるC−C線断面図である。
【0050】次に、図13に示すように、スパッタ等の
薄膜形成法により、全面にCu等の金属材料が約30n
mの膜厚に成膜され、導電体15,16の下地となる金
属薄膜41が形成される。
【0051】次に、図14に示すように、一対の導体部
13,14の他端部13b,14b近傍以外の箇所に、
膜厚が100μm程度のレジスト42が形成される。こ
のレジスト42は、例えばAZ4903(商品名)等の
厚膜用のレジスト材料が、ごく低速で回転される基板3
0上に塗布されるか、または上記レジスト材料が数回繰
り返して基板30上に塗布されることにより形成され
る。また、このレジスト42は、厚みが100μm程度
のシートレジストを加熱圧線して貼り付けることにより
形成するようにしても良い。
【0052】次に、図15に示すように、レジスト42
をマスクとして、例えば硫酸銅水溶液を用いて電解めっ
き等を行い、一対の導体部13,14の他端部13b,
14b上に導電体15,16を形成する。導電体15,
16の材料としては、他の部材に影響を与えない金属材
料であればいかなる材料も適用可能で、例えばピロ燐酸
銅等を用いることができる。
【0053】また導電体15,16の厚さH1は、MR
ヘッド1の一対の接続端子部17,18の一辺を構成す
るので、一対の接続端子部17,18の面積をワイヤボ
ンディング可能なものとするため、上述したレジスト4
0が形成されない箇所の縦方向の長さL1と同様に80
μm以上とされることが望ましい。
【0054】なお、導電体15,16を形成する方法と
しては、電解メッキ等を行う代わりに、レジスト42に
囲まれた領域、すなわち一対の導体部13,14の他端
部13b,14b上に導電性ペースト等を充填する方法
を用いるようにしても良い。この場合も、導電体15,
16の厚さH1は80μm以上とされることが望まし
い。
【0055】次に、基板30を有機溶剤を用いて洗浄す
ることにより、図16に示すように、レジスト40及び
レジスト42が除去され、導電体15,16が基板30
上から隆起した状態とされる。
【0056】次に、図17に示すように、基板30上の
少なくとも感磁部4となる積層膜、強磁性体膜37,3
8及び一対の導体部13,14の一端部13a,14a
側が形成された箇所に亘って、例えばAl23等の非磁
性非導電性材料が、スパッタ等の薄膜形成法により成膜
され、第2の非磁性非導電性膜43が形成される。この
第2の非磁性非導電性膜43は、MRヘッド1の第2の
ギャップ膜19となるものであり、その厚みは、第1の
非磁性非導電性膜31と同様に、MRヘッド1が適用さ
れるシステムで扱う周波数等により決定される。ここで
は、例えば第2の非磁性非導電性膜43の膜厚は、約1
80nmに設定される。なお、図17においては、説明
の便宜上、第2の非磁性非導電性膜43の一部を省略し
ている。
【0057】次に、チップ切断工程ST5において、以
上の工程を経た基板30がチップ毎に切断される。この
際、基板30は、図18に示すように、一対の導電体1
5,16を通る切断線に沿って切断される。これによ
り、基板30の切断面と同一平面上に導電体15,16
の切断面が現れることになる。この基板30の切断面と
同一平面上に現れる導電体15,16の切断面が、MR
ヘッド1の接続端子部17,18とされる。
【0058】次に、接合工程ST6において、図19に
示すように、チップ毎に切断された基板30上に、感磁
部4となる積層膜、強磁性体膜37,38及び一対の導
体部13,14の一端部13a,14a側を覆うよう
に、第2のシールドコア3となるコア材44が接合され
る。このとき、一対の導体部13,14の他端部13
b,14b側及び導電体15,16は外部に露出した状
態とされる。なお、コア材44としては、基板30と同
様に、例えばNi−ZnフェライトやMn−Znフェラ
イト等の軟磁性材料が用いられる。
【0059】次に、図20に示すように、外部に露出し
た一対の導体部13,14の他端部13b,14b側と
導電体15,16の切断面を除く部分が、エポキシ樹脂
等の保護材20により被覆され、外気との遮断が図られ
る。
【0060】次に、図21に示すように、基板30及び
コア材44の感磁部4となる積層膜が設けられた側の側
面に円筒研磨加工が施され、媒体摺動面mが形成され
る。この円筒研磨加工により、感磁部4となる積層膜の
端部が外方に臨まされて、先に図1に示したMRヘッド
1が完成する。
【0061】以上のように製造されたMRヘッド1は、
接続端子部17,18が露呈した面(ヘッド側面2b)
と略平行な取り付け面をヘッドベース21の主面21a
上に接合させることにより、ヘッドベース21に取り付
けられる。そして、MRヘッド1の接続端子部17,1
8とヘッドベース21の主面21a上に設けられた一対
の端子部22,23とが、ワイヤ等の接続部材24,2
5により接続される。このとき、MRヘッド1の接続端
子部17,18と、ヘッドベース21の端子部22,2
3とは、それぞれ略平行な面上に設けられ、略平行な位
置関係とされているので、ワイヤボンディング装置等の
自動接続装置を用いて容易に両者の接続を図ることが可
能となる。
【0062】また、このMRヘッド1は、接続端子部1
7,18を取り付け面側から露呈させるようにしても良
い。この場合、MRヘッド1は、接続端子部17,18
を、ワイヤ等の接続部材24,25を用いずに、直接ヘ
ッドベース21の端子部22,23に接続させることが
できる。
【0063】次に、本発明を、磁気ギャップを介して接
合一体化される一対の磁気コア半体のうち少なくとも一
方の磁気コア半体の接合面に、コイル形成用凹部が形成
され、このコイル形成用凹部内に薄膜コイルが形成され
てなる、いわゆるバルク薄膜型磁気ヘッドに適用した例
について説明する。
【0064】バルク薄膜型磁気ヘッド50は、図22及
び図23に示すように、非磁性基板51に、スパッタ等
の薄膜形成法により、磁気コアとなる金属磁性膜52が
形成された一対の磁気コア半体53,54が、低温金属
拡散接合によって接合一体化され、接合面間に磁気ギャ
ップg2が形成されてなる。そして、このバルク薄膜型
磁気ヘッド50は、一対の磁気コア半体53,54のう
ち少なくとも一方の磁気コア半体53の接合面に、図示
しないコイル形成用凹部が形成され、このコイル形成用
凹部内に励磁用又は誘導起電圧検出用の薄膜コイル55
が形成されている。なお、図23は、図22におけるA
部を拡大して示す図である。
【0065】また、このバルク薄膜型磁気ヘッド50
は、金属磁性膜52が形成された一対の磁気コア半体5
3,54の接合面に、金属磁性膜52の接合面側の一部
を分離するように、巻線溝56が形成されている。した
がって、このバルク薄膜型磁気ヘッド50においては、
磁気ギャップg2は、この巻線溝56によって作動ギャ
ップであるフロントギャップ57とバックギャップ58
とに分離されている。
【0066】また、このバルク薄膜型磁気ヘッド50の
一対の磁気コア半体53,54には、図24に示すよう
に、コイル端子を外部に引き出すための導電体59,6
0が、それぞれの接合面から隆起して設けられている。
そして、この導電体59,60は、バルク薄膜型磁気ヘ
ッド50の製造工程においてバルク薄膜型磁気ヘッド5
0がチップ毎に切断される際に、厚み方向に切断され、
それぞれの切断面がヘッド側面50a側から外部に露呈
されている。そして、この外部に露呈した導電体59,
60の切断面が、薄膜コイル55に電流を供給するため
の電源に接続させるため接続端子部61,62とされて
いる。さらに、一対の磁気コア半体53,54のそれぞ
れの接合面には、これら一対の磁気コア半体53,54
が接合一体化されたときに、相対する磁気コア半体に設
けられた導電体が進入する導電体進入用凹部63,64
がそれぞれ形成されている。
【0067】以上のように構成されるバルク薄膜型磁気
ヘッド50は、図25に示すように、ヘッド側面50a
と略平行な面を接着面として、ヘッドベース65に取り
付けられる。
【0068】ヘッドベース65は、その主面65a上
に、電源と接続された一対の端子部66,67を備えて
いる。そして、バルク薄膜型磁気ヘッド50は、一対の
接続端子部61,62を、ワイヤ等の接続部材68,6
9を介してヘッドベース65の一対の端子部61,62
に接続させることにより、電源と接続され、薄膜コイル
55に駆動電流が供給される。
【0069】このバルク薄膜型磁気ヘッド50は、一対
の接続端子部61,62が、ヘッドベース65の主面6
5aへの接着面と略平行なヘッド側面50a側から外部
に露呈するように設けられているので、このバルク薄膜
型磁気ヘッド50の接続端子部61,62とヘッドベー
ス65の主面65a上に設けられた端子部66,67と
は略平行な位置関係とされる。したがって、バルク薄膜
型磁気ヘッド50の接続端子部61,62をヘッドベー
ス65の端子部66,67に接続させる際は、ワイヤボ
ンディング装置等の自動接続装置を用いて容易に両者の
接続を図ることが可能となる。
【0070】バルク薄膜型磁気ヘッド50は、このよう
にヘッドベース65に取り付けられ、一対の接続端子部
61,62がヘッドベース65の一対の端子部66,6
7に接続された状態で、例えば回転ドラムに搭載され
る。そして、バルク薄膜型磁気ヘッド50は、回転ドラ
ムの回転に伴って回転しながら磁気記録媒体上を摺動
し、この磁気記録媒体に対して情報信号の書き込みまた
は読み出しを行う。
【0071】なお、以上は、接続端子部61,62を、
ヘッドベース65の主面65aへの接着面と略平行なヘ
ッド側面50a側から外部に露呈するように設け、この
接続端子部61,62を、ワイヤ等の接続部材68,6
9を用いてヘッドベース65の一対の端子部66,67
に接続させる例について説明したが、本発明に係る磁気
ヘッドはこの例に限定されるものではなく、接続端子部
61,62を、ヘッドベース65の主面65aへの接着
面側から外部に露呈するように設け、この接続端子部6
1,62を、ヘッドベース65の一対の端子部66,6
7に直接接続させるようにしても良い。
【0072】この場合も接続端子部61,62は、一対
の磁気コア半体53,54の接合面に隆起して設けられ
た導電体59,60が、厚み方向に切断された切断面に
より構成される。
【0073】また、以上はバルク薄膜型磁気ヘッド50
をヘッドベース65に取り付けた状態で回転ドラムに搭
載した例について説明したが、本発明に係る磁気ヘッド
はこの例に限定されるものではなく、回転ドラムに直接
搭載されても良い。
【0074】この場合、接続端子部61,62は、回転
ドラムに設けられた端子部に接続されることになる。
【0075】次に、バルク薄膜型磁気ヘッド50の製造
方法について説明する。
【0076】バルク薄膜磁気ヘッド50は、図26に示
すように、磁気コア形成工程ST11と、分離溝・巻線
溝形成工程ST12と、薄膜コイル形成工程ST13
と、磁気コア半体接合工程ST14と、切断工程ST1
5とを経て製造される。
【0077】まず、磁気コア形成工程ST11におい
て、図27に示すように、一対の略平板状の非磁性基板
材70,71が準備される。この非磁性基板材70,7
1は、最終的に切断されて上述したバルク薄膜型磁気ヘ
ッド50の非磁性基板51となるものであり、摺動特
性、摩耗特性が良好で機械加工性に優れた材料が用いら
れ、例えば、チタン酸カルシウム,チタン酸カリウム,
チタン酸バリウム,酸化ジルコニウム(ジルコニア),
アルミナ,アルミナチタンカーバイト,SIO2 ,Mn
O―NiO混合焼結材,Znフェライト,結晶化ガラ
ス,高硬度ガラス等が用いられる。本例においては、厚
さが約2mm、長さ及び幅が約30mmのMnO―Ni
O混合焼結材を用いている。
【0078】そして、図28に示すように、この一対の
非磁性基板材70,71のそれぞれの主面70a,71
a上に、この主面70a,71aに対し所定の角度をも
って傾斜する傾斜面72aを有する磁気コア形成用溝7
2が複数列形成される。この磁気コア形成用溝72の傾
斜面72aの角度は25度から60度の範囲内で設定さ
れるが、疑似ギャップやトラック幅精度を考慮すると、
この傾斜面72aの角度は、35度から50度程度であ
ることが望ましい。本例においては、非磁性基板材7
0,71の主面70a,71aに対し45度の角度をも
って傾斜する傾斜面72aを有し、その深さが約130
μm、幅が約150μmとなる磁気コア形成用溝72を
形成する。この磁気コア形成用溝72は、片面を斜めに
成形した砥石を用いて形成される。
【0079】次に、図29に示すように、磁気コア形成
用溝72の傾斜面72a上に、金属磁性膜73が、マグ
ネトロンスパッタリング法等のPVD法又はCVD法等
の薄膜形成方法により均一の膜厚となるように形成され
る。この金属磁性膜73は、最終的に上述したバルク薄
膜型磁気ヘッド50の磁気コアを構成する金属磁性膜5
2となるものであり、高飽和磁化かつ高透磁率であり、
薄膜化が容易な材料が用いられ、例えば、センダスト
(Fe―Al―Si系合金),Fe―Al系合金,Fe
―Si―Co系合金,Fe―Ga―Si系合金,Fe―
Ga―Si―Ru系合金,Fe―Al―Ge系合金,F
e―Ga―Ge系合金,Fe―Si―Ge系合金,Fe
―Co―Si―Al系合金,Fe―Ni系合金等の結晶
質合金等が用いられる。あるいは、金属磁性膜73は、
Fe,Co,Niのうちの1以上の元素とP,C,B,
Siのうちの1以上の元素とからなる合金、またはこれ
を主成分としAl,Ge,Be,Sn,In,Mo,
W,Ti,Mn,Cr,Zr,Hf,Nb等を含んだ合
金等に代表されるメタル−メタロイド系アモルファス合
金や、Co,Hf,Zr等の遷移金属と希土類元素を主
成分とするメタル−メタル系アモルファス合金等の非晶
質合金からなるようなものであってもよい。
【0080】また、金属磁性膜73は、上述した金属磁
性材料の単層膜であってもよいが、より高周波領域にお
いて高感度を持たせるために、非磁性層により金属磁性
材料を複数の層に分断する積層構造とする方が好まし
い。このように、金属磁性膜73を金属磁性層と非磁性
層との積層構造とすることにより、渦電流損失を低減さ
せることができる。また、この場合、非磁性層の厚さ
は、最低限絶縁効果の得られる厚み以上が必要である
が、疑似ギャップとして作用してしまわない程度の厚み
とする。本例においては、厚さ約5μmのセンダストか
らなる金属磁性層、厚さ約0.15μmのアルミナから
なる非磁性層を交互に積層し、3層の磁性層を有するよ
うにしている。
【0081】次に、分離溝・巻線溝形成工程ST12に
おいて、図30に示すように、それぞれの非磁性基板材
70,71の主面70a,71a上に、磁気コア形成用
溝72と直交する方向に、分離溝74及び巻線溝75が
交互に複数列形成される。
【0082】分離溝74は、金属磁性膜73を磁気的に
分離して磁気コアを形成し、最終的にバルク薄膜型磁気
ヘッド50となったときの閉磁路を構成するためのもの
である。したがって、分離溝74は、金属磁性膜73を
確実に分断するだけの深さが必要であるが、その形状に
は制限はない。本例においては、磁気コア形成用溝72
の底辺より約150μm深く、すなわち、約280μm
の深さを有し、断面略コの字状の溝として形成する。
【0083】巻線溝75は、後述する工程で形成される
薄膜コイル55の巻き線に供するとともに、最終的にバ
ルク薄膜型磁気ヘッド50となったときに、フロントギ
ャップ57とバックギャップ58とを分離するものであ
り、金属磁性膜73を切断しない程度の深さ寸法で形成
される必要がある。そして、この巻線溝75は、その形
状がフロントギャップ57及びバックギャップ58の長
さ寸法に応じて決定されるが、ここでは、幅が約140
μm程度とされ、フロントギャップ57の長さが約30
0μmとなり、バックギャップ58の長さが約85μm
となるように形成される。
【0084】また、この巻線溝75は、最終的にバルク
薄膜型磁気ヘッド50となったときにフロントギャップ
57側の端部が鋭角に絞り込まれた形状となっている方
が、磁束を集中させ、ヘッドの記録感度を向上させるこ
とができる。したがって、この巻線溝75は、フロント
ギャップ57側が傾斜した形状に形成することが望まし
く、本例においては、フロントギャップ57側の壁面が
45度の傾斜面となるように形成する。
【0085】次に、図31に示すように、磁気コア形成
用溝72、分離溝74及び巻線溝75が形成された非磁
性基板材70,71の主面70a,71a上に、溶融し
た低融点ガラス76が充填される。そして、低融点ガラ
ス76が充填された非磁性基板材70,71の主面70
a,71aの表面がポリッシング等により平坦化され
る。
【0086】次に、薄膜コイル形成工程ST13におい
て、図32に示すように、平坦化された非磁性基板材7
0,71の主面70a,71a上の所定の位置に、イオ
ンエッチング等の手法を用いて、凹部77が形成され
る。この凹部77は、最終的にバルク薄膜型磁気ヘッド
50の導電体進入用溝部63,64となるものであり、
導電体59,60に対応した形状に形成される。
【0087】次に、図33乃至図36に示すように、非
磁性基板材70,71の主面70a,71a上に、コイ
ル形状に応じた形状のコイル形成用凹部79が形成され
る。そして、このコイル形成用凹部79内に、電解メッ
キ法等の方法により薄膜コイル55が形成される。コイ
ル形成用凹部79は、一端側にコイル端子収容部79a
を有し、このコイル端子収容部79a内に、薄膜コイル
55のコイル端子55aが形成される。なお、図34は
図33におけるB部を拡大して示す図であり、図35は
図33におけるC部を拡大して示す図であり、図36は
図34におけるD−D線断面図である。
【0088】ここで、一対の非磁性基板材70,71の
うち一方の非磁性基板材70には、図34に示すよう
に、コイル端子収容部79aが凹部77よりもバックギ
ャップ58側に位置するように、コイル形成用凹部79
が形成される。そして、薄膜コイル55は、コイル端子
55aが凹部77よりもバックギャップ58側に位置す
るように、コイル形成用凹部79内に形成される。
【0089】一方、一対の非磁性基板材70,71のう
ち他方の非磁性基板材71には、図35に示すように、
コイル端子収容部79aが凹部77よりもバックギャッ
プ58から離間した位置となるように、コイル形成用凹
部79が形成される。そして、薄膜コイル55は、コイ
ル端子55aが凹部77よりもバックギャップ58から
離間した位置となるように、コイル形成用凹部79内に
形成される。
【0090】そして、これら一対の非磁性基板材70,
71が突き合わされたときに、一方の非磁性基板材70
上に形成された薄膜コイル55のコイル端子55aが他
方の非磁性基板材71上に形成された凹部77と対向
し、他方の非磁性基板材71上に形成された薄膜コイル
55のコイル端子55aが一方の非磁性基板材70上に
形成された凹部77と対向するようになされている。
【0091】次に、図37に示すように、フォトリソグ
ラフィー技術により、コイル形成用凹部79のコイル端
子収容部79a以外の箇所に、膜厚が1μm程度のレジ
スト80がパターニング形成される。このレジスト80
が形成されないコイル端子収容部79aの幅方向の長さ
L2は、バルク薄膜型磁気ヘッド50の一対の接続端子
部61,62の一辺を構成するので、一対の接続端子部
61,62の面積をワイヤボンディング可能なものとす
るため、80μm以上とされることが望ましい。
【0092】次に、図38に示すように、レジスト80
をマスクとして、スパッタ等の薄膜形成法により、Cu
等の金属材料が約30nmの膜厚に成膜され、導電体5
9,60の下地となる金属薄膜81が形成される。
【0093】次に、図39に示すように、コイル形成用
凹部79のコイル端子収容部79a以外の箇所に、膜厚
が100μm程度のレジスト82が形成される。このレ
ジスト82は、例えばAZ4903(商品名)等の厚膜
用のレジスト材料が、ごく低速で回転される非磁性基板
材70,71上に塗布されるか、または上記レジスト材
料が数回繰り返して非磁性基板70,71上に塗布され
ることにより形成される。
【0094】次に、図40に示すように、レジスト82
をマスクとして、例えば硫酸銅水溶液を用いて電解めっ
き等を行い、コイル形成用凹部79のコイル端子収容部
79a上に、薄膜コイル55と接続された状態で、導電
体59,60が形成される。導電体59,60の材料と
しては、他の部材に影響を与えない金属材料であればい
かなる材料も適用可能で、例えばピロ燐酸銅等を用いる
ことができる。
【0095】また導電体59,60の厚さH2は、バル
ク薄膜型磁気ヘッド50の接続端子部61,62の一辺
を構成するので、接続端子部61,62の面積をワイヤ
ボンディング可能なものとするため、上述したレジスト
80が形成されない箇所の縦方向の長さL2と同様に8
0μm以上とされることが望ましい。
【0096】なお、導電体59,60を形成する方法と
しては、電解メッキ等を行う代わりに、レジスト82に
囲まれた領域、すなわちコイル形成用凹部79のコイル
端子収容部79a上に導電性ペースト等を充填する方法
を用いるようにしても良い。この場合も、導電体59,
60の厚さH2は80μm以上とされることが望まし
い。
【0097】次に、非磁性基板材70,71を有機溶剤
を用いて洗浄することにより、図41に示すように、レ
ジスト80及びレジスト82が除去され、導電体59,
60が非磁性基板材70,71上から隆起した状態とさ
れる。
【0098】次に、薄膜コイル55上に、この薄膜コイ
ル55を外気との接触から保護するための図示しないコ
イル保護層が形成される。このコイル保護層はAl2
3 等からなり、上述したコイル形成用凹部79内に埋め
込まれるように形成される。
【0099】次に、磁気コア半体接合工程ST14にお
いて、図42に示すように、上述のように同時に形成さ
れた複数個の磁気コア半体が横方向に一列に並ぶよう
に、非磁性基板材70,71が切断され、一対の磁気コ
ア半体ブロック83,84が作成される。
【0100】ここで、一対の磁気コア半体ブロック8
3,84のうち一方の磁気コア半体ブロック83に設け
られた導電体59は、凹部77よりもバックギャップ5
8側に位置している。一方、一対の磁気コア半体ブロッ
ク83,84のうち他方の磁気コア半体ブロック84に
設けられた導電体60は、凹部77よりもバックギャッ
プ58から離間した位置に位置している。
【0101】そして、これら一対の磁気コア半体ブロッ
ク83,84が突き合わされたときに、一方の磁気コア
半体ブロック83に設けられた導電体59が他方の磁気
コア半体ブロック84に設けられた凹部77と対向し、
他方の磁気コア半体ブロック84に設けられた導電体6
0が一方の磁気コア半体ブロック83に設けられた凹部
77と対向するようになされている。
【0102】その後、図示は省略するが、一対の磁気コ
ア半体ブロック83,84の接合面に、金属接合膜がス
パッタリング法等の薄膜形成方法により所定の形状に形
成される。この金属接合膜は、低温金属拡散接合により
一対の磁気コア半体ブロック83,84を接合するもの
であるので、その材料としては、Au,Ag,Pt,C
u,Al等の金属が好ましい。本例においては、金属接
合膜として、膜厚が約0.1μmのAu膜を形成してい
る。
【0103】そして、図43に示すように、一対の磁気
コア半体ブロック83,84の金属接合膜同士が突き合
わされて低温金属拡散接合が行われ、磁気コア半体ブロ
ック83,84が接合一体化される。このとき、一方の
磁気コア半体ブロック83に設けられた導電体59が他
方の磁気コア半体ブロック84に設けられた凹部77に
嵌合し、他方の磁気コア半体ブロック84に設けられた
導電体60が一方の磁気コア半体ブロック83に設けら
れた凹部77に嵌合する。
【0104】次に、切断工程ST15において、図44
に示すように、一対の磁気コア半体ブロック83,84
を貼り合わせることにより得られた磁気コアブロック8
5を、図44中A1−A2,B1―B2で示す線に沿っ
て切断し、個々のバルク薄膜型磁気ヘッド50に分離す
る。このとき、薄膜コイル形成工程ST13において形
成された導電体59,60の切断面がヘッド側面に露呈
し、このヘッド側面に露呈した導電体59,60の切断
面がバルク薄膜型磁気ヘッド50の接続端子部61,6
2とされる。
【0105】そして、図示しないが、このバルク薄膜型
磁気ヘッド50の媒体摺動面が円筒形を呈するように、
この媒体摺動面に円筒研磨加工が施される。この媒体摺
動面の円筒研磨加工により、フロントギャップ57のデ
プス寸法が決定される。
【0106】そして、媒体摺動面上に、磁気記録媒体と
の当たり特性を良好なものとなるための当たり規制溝
が、磁気記録媒体の摺動方向に対して略平行となるよう
に形成され、先に図22及び図23で示したバルク薄膜
型磁気ヘッド50が完成する。
【0107】以上のように製造されたバルク薄膜型磁気
ヘッド50は、接続端子部61,62が露呈したヘッド
側面と略平行な面を取り付け面として、ヘッドベース6
5の主面65a上に取り付けられる。そして、バルク薄
膜型磁気ヘッド50の接続端子部61,62とヘッドベ
ース65の主面65a上に設けられた一対の端子部6
6,67とが、ワイヤ等の接続部材68,69により接
続される。このとき、バルク薄膜型磁気ヘッド50の接
続端子部61,62と、ヘッドベース65の端子部6
6,67とは、それぞれ略平行な面上に設けられ、略平
行な位置関係とされているので、ワイヤボンディング装
置等の自動接続装置を用いて容易に両者の接続を図るこ
とが可能となる。
【0108】また、このバルク薄膜型磁気ヘッド50
は、接続端子部61,62を取り付け面側から露呈させ
るようにしても良い。この場合、バルク薄膜型磁気ヘッ
ド50は、接続端子部61,62を、ワイヤ等の接続部
材68,69を用いずに、直接ヘッドベース65の端子
部66,67に接続させることができる。
【0109】
【発明の効果】本発明に係る磁気ヘッドは、支持基板上
に設けられた端子部に接続される接続端子部が、支持基
板に接合される面と略平行な面に設けられているので、
接続端子部と支持基板上に設けられた端子部とを接続す
る際に、機械を用いた自動接続が可能となる。したがっ
て、この磁気ヘッドは、支持基板への搭載が容易である
とともに、支持基板上に設けられた端子部との接続が確
実となり、接続の信頼性の向上が図られる。
【0110】また、本発明に係る磁気ヘッドの製造方法
は、一対のコア材のうち少なくとも一方のコア材の接合
面上にこの接合面から隆起して形成された導電体を厚み
方向に切断し、この切断面を支持基板に接合される面と
略平行な面に露呈させて支持基板の端子部に接続される
接続端子部を形成するようにしているので、支持基板に
接合される面と略平行な面に接続端子部を備えた磁気ヘ
ッドを容易に製造することができ、磁気ヘッドの生産性
を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】MRヘッドの平面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】図2におけるB−B線断面図である。
【図4】支持基板に支持されたMRヘッドの平面図であ
る。
【図5】MRヘッドの製造工程を説明する図である。
【図6】MRヘッドの製造工程を説明する図であり、基
板の斜視図である。
【図7】MRヘッドの製造工程を説明する図であり、第
1の非磁性非導電性膜が形成された基板の要部断面図で
ある。
【図8】MRヘッドの製造工程を説明する図であり、積
層膜が形成された基板の要部断面図である。
【図9】MRヘッドの製造工程を説明する図であり、強
磁性体膜が形成された基板の要部平面図である。
【図10】MRヘッドの製造工程を説明する図であり、
導体部が形成された基板の要部平面図である。
【図11】MRヘッドの製造工程を説明する図であり、
レジストが形成された基板の要部平面図である。
【図12】MRヘッドの製造工程を説明する図であり、
図11におけるC−C線断面図である。
【図13】MRヘッドの製造工程を説明する図であり、
金属薄膜が形成された基板の要部断面図である。
【図14】MRヘッドの製造工程を説明する図であり、
厚膜レジストが形成された基板の要部断面図である。
【図15】MRヘッドの製造工程を説明する図であり、
導電体が形成された基板の要部断面図である。
【図16】MRヘッドの製造工程を説明する図であり、
厚膜レジストが除去された基板の要部断面図である。
【図17】MRヘッドの製造工程を説明する図であり、
第2の非磁性非導電性膜が形成された基板の要部断面図
である。
【図18】MRヘッドの製造工程を説明する図であり、
基板を切断する工程を説明する図である。
【図19】MRヘッドの製造工程を説明する図であり、
コア材が接合された基板の平面図である。
【図20】MRヘッドの製造工程を説明する図であり、
導体部及び導電体が保護材で被覆された状態を示す平面
図である。
【図21】MRヘッドの製造工程を説明する図であり、
媒体摺動面を形成する工程を説明する図である。
【図22】バルク薄膜型磁気ヘッドの全体斜視図であ
る。
【図23】図22におけるA部を拡大して示すバルク薄
膜型磁気ヘッドの斜視図である。
【図24】バルク薄膜型磁気ヘッドの分解斜視図であ
る。
【図25】支持基板に支持されたバルク薄膜型磁気ヘッ
ドの平面図である。
【図26】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図である。
【図27】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、一対の非磁性基板材の斜視図である。
【図28】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、磁気コア形成用溝が形成された一対の非磁
性基板材の斜視図である。
【図29】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、金属磁性膜が形成された一対の非磁性基板
材の斜視図である。
【図30】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、分離溝及び巻線溝が形成された一対の非磁
性基板材の斜視図である。
【図31】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、低融点ガラスが充填された一対の非磁性基
板材の斜視図である。
【図32】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、溝部が形成された一対の非磁性基板材の斜
視図である。
【図33】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、コイル形成用凹部が形成された一対の非磁
性基板材の斜視図である。
【図34】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、図32におけるB部を拡大して示す斜視図
である。
【図35】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、図32におけるC部を拡大して示す斜視図
である。
【図36】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、図34におけるD−D線断面図である。
【図37】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、レジストが形成された非磁性基板材の要部
断面図である。
【図38】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、金属薄膜が形成された非磁性基板材の要部
断面図である。
【図39】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、厚膜レジストが形成された非磁性基板材の
要部断面図である。
【図40】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、導電体が形成された非磁性基板材の要部断
面図である。
【図41】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、厚膜レジストが除去された非磁性基板材の
要部断面図である。
【図42】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、一対の磁気コア半体ブロックの斜視図であ
る。
【図43】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、一対の磁気コア半体ブロックを接合する工
程を説明する図である。
【図44】バルク薄膜型磁気ヘッドの製造工程を説明す
る図であり、磁気コアブロックを切断する工程を説明す
る図である。
【図45】支持基板に支持された従来の磁気ヘッドの斜
視図である。
【符号の説明】
1 MRヘッド、15,16 導電体、17,18 接
続端子部、21 ヘッドベース、22,23 端子部、
50 バルク薄膜型磁気ヘッド、59,60導電体、6
1,62 接続端子部、65 ヘッドベース、66,6
7 端子部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/127 - 5/17

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のコア材が接合一体化されてなり、
    支持台に取り付けられた状態で磁気記録媒体に対して信
    号の記録及び/又は再生を行う磁気ヘッドにおいて、 上記一対のコア材のうち少なくとも一方のコア材の上記
    支持台への取り付け面と非平行とされる側面上には、8
    0μm以上の厚みをもって隆起して導電体が設けられ、 上記導電体が厚み方向に切断された切断面が、上記支持
    台への取り付け面又は上記支持台への取り付け面と略平
    行な面に露呈して、上記支持台の端子部と接続される接
    続端子部とされていることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 外部磁界の変化により抵抗値が変化する
    磁気抵抗効果素子を備え、 上記接続端子部は、上記磁気抵抗効果素子と電気的に接
    続されていることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 上記導電体は、導電材料をメッキ成長す
    ることにより形成されてなることを特徴とする請求項1
    記載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 一対のコア材が接合一体化されてなり、
    支持台に取り付けられた状態で磁気記録媒体に対して信
    号の記録及び/又は再生を行う磁気ヘッドの製造方法に
    おいて、 上記一対のコア材のうち少なくとも一方のコア材の上記
    支持台への取り付け面と非平行とされる側面上に、80
    μm以上の厚みをもって隆起した導電体を形成する第1
    の工程と、 上記導電体を厚み方向に切断し、この切断面を上記支持
    台への取り付け面又は上記支持台への取り付け面と略平
    行な面に露呈させて上記支持台の端子部に接続される接
    続端子部を形成する第2の工程とを備えることを特徴と
    する磁気ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記磁気ヘッドは、外部磁界の変化によ
    り抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子を備え、 上記第1の工程は、上記誘電体を上記磁気抵抗効果素子
    に電気的に接続させて形成する工程であることを特徴と
    する請求項4記載の磁気ヘッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 上記第1の工程は、導電材料をメッキ成
    長することにより上記導電体を形成する工程であること
    を特徴とする請求項4記載の磁気ヘッドの製造方法。
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