JP2000185623A - エアベルト装置 - Google Patents
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Abstract
ト装置を提供する。 【解決手段】 エアベルト10は、袋状ベルト16と、
該袋状ベルト16を囲んでいる織物よりなる筒状のニッ
トカバー18とを備えている。ニットカバー18は幅方
向には柔軟に伸縮するが、加熱延伸加工を施すこと等に
より長手方向には殆ど伸長しない構成のものとなってい
る。所定の衝突速度以上で車両が衝突した時などにはイ
ンフレータ50が作動し、ガスがエアベルト10内に供
給され、該エアベルト10が膨張する。乗員の右側頭部
から胸及び左腹部に沿って膨張したエアバッグ10が延
在し、これによって乗員が十分に保護される。このエア
ベルト10が膨張するときには、エアベルト10の長手
方向の長さが短かくなり、ショルダーベルト12及びラ
ップベルト60がエアベルト10に引っ張られることに
より該ショルダーベルト12及びラップベルト60が引
き締められ、乗員が座席にしっかりと保持されるように
なる。
Description
突時等に保護するためのシートベルト装置に関するもの
であり、特にシートベルトの一部を袋状ベルトとし、ガ
ス発生装置からのガスによって該袋状ベルトを膨張させ
るようにしたエアベルト装置に関する。
特開平5−85301号公報記載のものがある。図4は
同号公報のエアベルト装置の斜視図である。
右上側から左下側へ斜めに延設されるエアベルト2b
と、該エアベルト2bに接続されたショルダーベルト2
aと、乗員の腰に沿って右側から左側へ延設されるラッ
プベルト3と、車体床部等に配設されたバックル装置4
と、ベルト装着時にバックル装置4に挿入係止されるタ
ング5と、ショルダーベルト2aを案内するスルーアン
カ6とを備えている。
シートベルトと同様のノーマルベルトよりなる。このシ
ョルダーベルトの後端は、車体に固定された緊急時ロッ
ク機構付きシートベルトリトラクタ(ELR)7に巻き
取り可能に連結されている。
置するようになっており、その下端部にタング5が連結
されている。
と同様のノーマルベルトにより形成され、その一端がタ
ング5に連結されているとともに、他端が車体に固定さ
れたシートベルトリトラクタ(ELR)8に巻き取り可
能に連結されている。バックル装置4には、車両衝突時
等の緊急必要時に作動して高圧のガスを発生するガス発
生装置9が連結されている。
生装置9からのガスをエアベルト2bに導くための通路
が設けられている。このガス発生装置9からのガスがエ
アベルト2b内に導入されることにより、エアベルト2
bが膨張する。
装置にあっては、タング5及びバックル装置4にガス通
路を設ける必要があり、タング5が通常のシートベルト
装置のタング及びバッグ装置よりもコスト高である。
易なエアベルト装置を提供することを目的とする。
は、乗員の上半身に沿って斜めに延在するように配置さ
れる膨張可能なエアベルトと、該エアベルトの長手方向
の上端側から該エアベルト内にガスを供給して膨張させ
るガス発生器と、該エアベルトの長手方向の下端側に先
端が接続されたショルダーベルトと、該ショルダーベル
トの後端側を巻き取るためのショルダーベルト用リトラ
クタと、該ショルダーベルトが掛け通された開口を有す
る中継体と、該中継体に先端が接続されたラップベルト
と、該ラップベルトの後端側を巻き取るためのラップベ
ルト用リトラクタと、該ラップベルトが掛け通されたタ
ングと、を有するものである。
ルトに対しその上端側からガスを供給するようにしてお
り、タング及びバックルにはガス供給手段が不要であ
る。従って、タング及びバックルの構成が簡易なものと
なる。
が膨張した場合、該エアベルトの長手方向の長さが膨張
前に比べ短かくなる。この結果、エアベルトの膨張に伴
ってショルダーベルト及びラップベルトに張力が与えら
れ、乗員が座席にしっかりと拘束されるようになる。
ルトが中継体の開口をスムーズに通るようにするため
に、該開口の縁部にショルダーベルト案内用のローラを
設けても良い。同様に、タングの開口の縁部にもラップ
ベルト案内用のローラを設けても良い。この中継体の開
口にエアベルトが入り込まないようにストッパをエアベ
ルトに設けても良い。
ルーアンカの開口に掛け通しても良い。このスルーアン
カは車体のピラーやシートバック等に取り付けられる。
具に接続し、この取付金具を車体のピラーやシートバッ
グに取り付けるようにしても良い。この場合、この取付
金具にガスをエアベルト内に供給するためのパイプやガ
ス発生器を保持させても良く、このようにすれば該パイ
プやガス発生器の設置を簡単に行うことが可能となる。
の形態について説明する。図1はこの実施の形態に係る
エアベルト装置の斜視図、図2はエアベルト装置の上部
を示す分解斜視図である。図3(a)はエアベルトとシ
ョルダーベルトとの連結部付近の正面図、図3(b)は
袋状ベルトの正面図、図3(c)はエアベルトが膨張し
た状態におけるエアベルト及びショルダーベルトの正面
図である。
って斜めに引き回されるように装着されるものであり、
この実施の形態では乗員の頭部の右側方部分から左腹部
にかけて配置される。
ルト12の先端が縫合により接続されている。図3
(a)の符号14はこの縫合糸を示している。このショ
ルダーベルト12は、従来のシートベルト装置のウェビ
ングと同様の材料にて構成されている。
と、該袋状ベルト16を囲んでいる織物よりなる筒状の
ニットカバー18とを備えている。袋状ベルト16は、
シートに座った乗員の胸から腹にかけた部分16aが広
がった形状を有しており、図3(b)に示すように、こ
の広がった部分16aを折り畳むことにより等幅の長い
帯状とされる。
するが、加熱延伸加工を施すこと等により長手方向には
殆ど伸長しない構成のものとなっている。
該エアベルト12が膨張すると、エアベルト10はその
長手方向の長さが短かくなる。図3(b)はエアベルト
12が膨張時にその長手方向の長さが短かくなる状況を
示している。上記の通り、ニットカバー18は加熱延伸
加工等が施されることによりベルト長手方向へは殆ど伸
びないものとなっているので袋状ベルト16が膨らんだ
ときにニットカバー18の編目が横方向に広がり、その
結果としてニットカバー18が長手方向に縮み、エアベ
ルト10の長手方向の長さが短くなる。
グ20の開口22に挿通されている。このリング20に
はガイドローラ24が設けられており、ショルダーベル
ト12は該ガイドローラ24によって折り返されるよう
に該ガイドローラ24に架けられている。エアベルト1
0とショルダーベルト12との接続部には、エアベルト
10がリング20の開口22内に入り込むことを防止す
るためのストッパ26が取り付けられている。このスト
ッパ26は、例えば合成樹脂製のボタン等の小ブロック
にて構成される。
引き回され、スルーアンカ30の開口32に挿通されて
下向きに引き回され、ショルダーベルト用リトラクタ3
6に巻き取り可能に連結されている。スルーアンカ30
は、ボルト34によって車両のピラーに取り付けられ
る。
取付金具40のスロット状開口42(図2)に挿通さ
れ、折り返され、重ね合わせた部分を縫合することによ
り該取付金具40に接続されている。図1の符号44は
この縫合糸を示している。
aと太幅部10bとの間に段差部10cが形成され、こ
の段差部10cに袋状ベルト16のガス導入口16aが
臨んでいる。
のパイプ保持部48が設けられ、パイプ46が該パイプ
保持部48に保持されている。このパイプ46はインフ
レータ(ガス発生器)50のガスを袋状ベルト16内に
送り込むためのものであり、該パイプ46の後端はイン
フレータ50に接続され、先端はガス導入口16a内に
差し込まれている。
イプ46と共に合成樹脂製のカバーモールドで覆っても
良い。
けられており、このブラケット52が取付金具40に重
ね合わされている。取付金具40及びブラケット52に
設けられたボルト孔54にボルトが挿通され、このボル
トによって取付金具40及びインフレータ50が車両の
ピラーに固定される。
端が接続されている。このラップベルト60は、その先
端をリング20の開口22に通して折り返し、ラップベ
ルト60と重ね合わせて縫合することによりリング20
に接続される。図1の符号62はこの縫合糸を示す。
66に挿通されている。このタング64にはラップベル
ト60を案内するガイドローラ68が設けられている。
ラップベルト60の後端はラップベルト用リトラクタ7
0に巻き取り可能に連結されている。タング64はバッ
クル72に装着可能とされている。
いて、タング64がバックル72に装着されることによ
り車両乗員の保護が行われる。インフレータ50が作動
しないときには、このエアベルト装置は通常のシートベ
ルト装置と同様の役割を果す。
どにはインフレータ50が作動し、ガスがエアベルト1
0内に供給され、該エアベルト10が膨張する。乗員の
右側頭部から胸及び左腹部に沿って膨張したエアバッグ
10が延在し、これによって乗員が十分に保護される。
このエアベルト10が膨張するときには、エアベルト1
0の長手方向の長さが短かくなり、ショルダーベルト1
2及びラップベルト60がエアベルト10に引っ張られ
ることにより該ショルダーベルト12及びラップベルト
60が引き締められ、乗員が座席にしっかりと保持され
るようになる。
4,68を設けているので、このエアベルト10の引張
力がスムーズにショルダーベルト12及びラップベルト
60に伝達される。
角い枠形のリング20が用いられているが、リング20
の代わりに開口を有したプレート等を用いても良い。
30及び取付金具40を車両のピラーに取り付けている
が、座席のシートバックにこれらを取り付けても良い。
いているが、インフレータをエアベルト内に配置しても
良い。
ガス発生装置からのガスをエアベルトの上端側よりエア
ベルト内に導入するよう構成しており、タング及びバッ
クルの構成が簡単なものとなる。また、本発明では、エ
アベルトの膨張に該エアベルトに生じる引張力によって
ラップベルト及びショルダーベルトを引き締めることも
できる。
である。
斜視図である。
の構成図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 乗員の上半身に沿って斜めに延在するよ
うに配置される膨張可能なエアベルトと、 該エアベルトの長手方向の上端側から該エアベルト内に
ガスを供給して膨張させるガス発生器と、 該エアベルトの長手方向の下端側に先端が接続されたシ
ョルダーベルトと、 該ショルダーベルトの後端側を巻き取るためのショルダ
ーベルト用リトラクタと、 該ショルダーベルトが掛け通された開口を有する中継体
と、 該中継体に先端が接続されたラップベルトと、 該ラップベルトの後端側を巻き取るためのラップベルト
用リトラクタと、 該ラップベルトが掛け通されたタングと、を有するエア
ベルト装置。 - 【請求項2】 請求項1において、該エアベルトに、該
エアベルトが該中継体の開口に入り込むことを阻止する
ストッパが設けられていることを特徴とするエアベルト
装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、該ショルダー
ベルトが掛け通された開口を有するスルーアンカを備え
たことを特徴とするエアベルト装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
て、前記エアベルトの長手方向の上端側が接続された取
付金具を備えており、該取付金具に前記ガス発生器から
のガスをエアベルト内へ導くためのパイプが支持されて
いることを特徴とするエアベルト装置。 - 【請求項5】 請求項4において、前記取付金具に前記
ガス発生器が支持されていることを特徴とするエアベル
ト装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
て、前記中継体の前記開口の縁部に、前記ショルダーベ
ルトを案内する回転自在なローラを備えていることを特
徴とするエアベルト装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項におい
て、前記タングの開口の縁部に前記ラップベルトを案内
する回転自在なローラを備えていることを特徴とするエ
アベルト装置。
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