JP2000179469A - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ

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JP2000179469A
JP2000179469A JP10353406A JP35340698A JP2000179469A JP 2000179469 A JP2000179469 A JP 2000179469A JP 10353406 A JP10353406 A JP 10353406A JP 35340698 A JP35340698 A JP 35340698A JP 2000179469 A JP2000179469 A JP 2000179469A
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    • F01C21/0863Vane tracking; control therefor by fluid means the fluid being the working fluid

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベーン側端面と側壁部材との間の摺動抵抗に
基づき、ロータに形成されたスリットの内壁の一方(回
転方向の後ろ側)にベーンを押し付ける力が発生し、ベ
ーンの円滑な飛び出しを阻害している。 【解決手段】 各側壁部材(リヤハウジング、サイドプ
レート3)のロータ5と摺接する面の少なくとも一方
に、ベーン6側端面と接触しない凹部(第2連通溝8の
幅広部82)を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力舵取装置の油
圧源として用いられるベーンポンプに関し、特に、始動
時におけるベーン飛び出し性を向上させたベーンポンプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のベーンポンプとして、特開平9−
32740号公報に記載されたようなものがある。この
ものは、カムリング内に回転可能に収納されたロータ
と、このロータに形成されたスリット内に出没自在に設
けられたベーンと、カムリング両側部を閉塞する一対の
側壁部材(ボディ端面、サイドプレート)などからな
る。そして、ロータの回転によって、ベーンは、先端面
をカムリング内周面に、両側端面を各側壁部材の対向す
る面にそれぞれ摺接させつつ、ロータとともに回転し、
ポンプ作用を行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなベーンポン
プにあっては、ポンプ始動時、ベーンがロータから十分
に飛び出さず、ポンプ作用が直ちに開始されない、とい
う現象が見られることがある。ポンプ作用が開始された
後には、各側壁部材に設けられた背圧溝(背圧導入溝)
に導かれるポンプ吐出圧によって、ベーンはその先端が
カムリング内周のカム面に当接するまで飛び出すことが
保証される。しかし、ポンプ作用が開始されないポンプ
始動直後には、ベーン飛び出しに寄与するのはロータの
回転による遠心力のみであり、この状況下でベーン飛び
出し不足が生じる。
【0004】そこで、本出願人はこの現象を解析したと
ころ、図8に示すように、ロータ50に形成されたスリ
ット510内にあるベーン60がロータ50とともに回
転する際、前記スリット510内壁の一方(ロータ回転
方向の後ろ側)にベーン60を押し付ける力Fが作用し
ており、これがベーン飛び出しを阻害していることがわ
かった。そして、さらに解析を進めた結果、前記ベーン
がスリット内壁に押し付けられる現象は、ベーン側端面
と側壁部材との間の摺動抵抗によって引き起こされる、
ことを突き止めた。
【0005】本発明は、ベーン側端面と側壁部材との間
の摺動抵抗がベーン飛び出し不足の遠因であることに着
目し、前記摺動抵抗を低減することにより、ポンプ始動
時におけるベーン飛び出し性を向上させようとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明では、ハウジングに装着され
たカムリングに回転可能に収納されたロータと、このロ
ータに形成されたスリット内に放射方向へ摺動可能に挿
入された複数のベーンと、前記カムリングの両側部を閉
塞する一対の側壁部材とを有し、これら側壁部材のロー
タと摺接する面に、前記スリットの内周側端部に通じる
複数の円弧状の背圧溝を凹設し、隣合う背圧溝どうしを
連通溝で連通するするとともに、前記背圧溝にポンプ吐
出圧を導入するように構成されたベーンポンプにおい
て、前記各側壁部材のロータと摺接する面の少なくとも
一方に、ベーン側端面と接触しない凹部を形成する構成
を採用した。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のものにおいて、前記凹部を、少なくとも前記背圧溝
に対応する円周方向の範囲で、前記背圧溝の半径方向外
方に形成する構成とした。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載のものにおいて、前記凹部を、ポンプの予圧
縮領域からロータ回転方向に隣接する吐出領域の円周方
向ほぼ全長にわたって形成する構成とした。
【0009】請求項4に記載の発明では、請求項1また
は2に記載のものにおいて、前記凹部を、円環状に連続
して形成する構成とした。請求項5に記載の発明では、
請求項1から4のいずれかに記載のものにおいて、前記
凹部を前記背圧溝または連通溝に連通して形成する構成
とした。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を、図1
から図4にしたがって説明する。1はフロントハウジン
グであり、このフロントハウジング1には凹所11が形
成されており、リヤハウジング2がこの凹所11を閉塞
している。前記凹所11には、サイドプレート3とカム
リング4が収納されており、カムリング4の一側にはサ
イドプレート3が、他側にはリヤハウジング2がそれぞ
れ対接している。これらサイドプレート3とリヤハウジ
ング2とが、カムリング4の両側部を閉塞する側壁部材
として機能する。
【0011】カムリング4の内周は、カム曲線の周期が
180度の楕円曲面であるカム面41になっており、こ
のカムリング4内にロータ5が回転可能に収納されてい
る。このロータ5には、放射方向に複数のスリット51
が形成されており、各スリット51には、前記カム面4
1に先端面が摺接する複数のベーン6が摺動可能に挿入
されている。これらベーン6は、一側端面がサイドプレ
ート3に、他側端面がリヤハウジング2にそれぞれ摺接
している。
【0012】これにより、カムリング4のカム面41と
ロータ5との間に、隣合うベーン6によって複数のポン
プ室Pが形成され、これらポンプ室Pはロータ5の回転
により容積変化を生じる。
【0013】前記リヤハウジング2およびサイドプレー
ト3のロータ5と摺接する面には、膨張領域(吸入領
域)のポンプ室に対応して一対の吸入ポート31が、圧
縮領域(吐出領域)のポンプ室に対応して一対の吐出ポ
ート32が、それぞれ直径方向の対称位置に形成されて
いる。加えて、同じ面に、ロータ5のスリット51の内
周側の端部にある背圧室52に通じる4つの背圧溝3
3、34が、ロータ5と同軸的に、前記各ポート31、
32に対応する角度位置に凹設され、吸入ポート31に
対応する吸入側背圧溝33は、図示しない通路によって
吐出ポート32と連通している。
【0014】本実施形態において特徴とするところは、
隣り合う前記背圧溝33、34どうしを連通するように
リヤハウジング2およびサイドプレート3に凹設された
連通溝の形状である。まず、吐出ポート32に対応する
吐出側背圧溝34とロータ5回転方向に隣設する吸入側
背圧溝33との間に設けられた第1連通溝7は、その全
長(円周方向)にわたって同幅(半径方向)の、絞り効
果を有する細溝として形成されており、この第1連通溝
7は従来装置のものと同様である。
【0015】一方、吸入側背圧溝33とロータ5回転方
向に隣接する吐出側背圧溝34との間に設けられた第2
連通溝8は、吸入側背圧溝33の近傍のみ幅狭の絞り部
81、この絞り部81から吐出側背圧溝34のロータ5
回転方向の後端まで、つまり予圧縮領域および圧縮領域
の円周方向ほぼ全域にわたって、吐出側背圧溝34より
も幅広の幅広部82となっている。この幅広部82は、
第2連通溝8の一部であるとともに、ベーン6側端面が
リヤハウジング2およびサイドプレート3と接触しない
部分を創出し、各部材6、2、3間の接触面積を減少さ
せる凹部として機能する。
【0016】前記幅広部82の幅は、リヤハウジング2
およびサイドプレート3のロータ5と摺接する面におい
て、この幅広部82と吐出ポート32との間に平坦部と
して残る部分に、十分なシール幅を残すように設定す
る。なお、各連通溝7、8は、その全域にわたって同深
であり、おおむね各背圧溝33、34の5分の1程度の
深さである。したがって、第1連通溝7よりも半径方向
の幅が大きい第2連通溝8も、絞り効果を有している。
【0017】以上のように構成された本実施形態のもの
の作用を、図5も参照しつつ以下に説明する。ポンプ始
動時、予圧縮領域にあるベーン6(図5、の位置)の
飛び出しに寄与するのは、ロータ5の回転による遠心力
のみである。しかしながら、第2連通溝8の幅広部82
によって、ベーン6両側端面とリヤハウジング2、サイ
ドプレート3との接触面積を減少させているので、これ
に基づいてロータ5をスリット51内壁へ押し付ける力
F(図8参照)を弱めることができ、遠心力によるベー
ン6の飛び出しが助長される。
【0018】このように予圧縮領域でベーン6(の位
置)が従来のものより大きく飛び出しうるので、カム面
41によってベーン6が押し下げられる圧縮領域におい
て、ベーン6(の位置)に対するカム面41による押
し下げ量が大きく、この押し下げによって吐出側背圧溝
34内の作動油が大きく圧縮される。
【0019】このとき、吐出側背圧溝34のロータ5回
転方向の両端は、それぞれ絞り効果を有する連通溝7、
8によって擬似的に閉じられているので、前記のように
の位置で圧縮された作動油は、ロータ5回転方向の反
対側に隣接するベーン6(の位置)後端に、このベー
ン6を飛び出させるように作用する。
【0020】すなわち、の位置のベーン6の押し下げ
量が大きい分、の位置のベーン6後端に吐出側背圧溝
34から作用する油圧力も大きい。しかも、の位置に
おいても第2連通溝8の幅広部82によって前記リヤハ
ウジング2、サイドプレート3との接触面積が減少して
いるので、この位置においてベーン6はもっとも抵抗な
く飛び出すことができる。
【0021】このようにしてベーン6の飛び出し性を向
上させたので、本実施形態のベーンポンプを用いれば、
ポンプ始動時、可及的すみやかにポンプ作用を開始させ
ることができる。
【0022】また、凹部である幅広部82を、ポンプの
予圧縮領域からロータ回転方向に隣接する吐出領域の円
周方向ほぼ全長、すなわち、ベーン6の円滑な飛び出し
が最も効果的に作用する領域にのみ形成したことによ
り、従来のものに対して必要最小限の追加工を施すのみ
で足りる。
【0023】さらに、凹部である幅広部82が、連通溝
として形成され、吐出側背圧溝34に連通して形成され
ているので、リヤハウジング2、サイドプレート3のロ
ータ5との摺接面において、幅広部82の半径方向外方
に平坦部として残る部分の半径方向幅を、凹部を背圧
溝、連通溝から独立して形成するよりも大きくとること
ができる。したがって、凹部と吸入ポート、吐出ポート
との間のシール性を十分に確保することができる。
【0024】ついで、第2の実施形態について、図6に
したがって説明する。第1の実施形態においては、リヤ
ハウジング2、サイドプレート3のロータ5との摺接面
に、形状の異なる2種類の連通溝7、8を設けたが、第
2連通溝8の幅広部82(以上、図3参照)の幅で円環
状に連続した1つの環状連通溝9とし、これを凹部とし
てもよい。その他は、第1の実施形態のものと同じであ
る。この場合も、環状連通溝9を、各背圧溝33、34
よりも相当程度浅く形成することにより、第1の実施形
態における連通溝7、8(図3)のような絞り効果を持
たせておく。
【0025】このような環状連通溝9を設けることによ
り、予膨張領域および膨張領域においても、ベーン両側
端面とリヤハウジング、サイドプレートとの接触面積を
減少させることができる。これにより、本実施形態のも
のにあっては、第1の実施形態の作用を呈することに加
え、予膨張領域および膨張領域においてもベーンの飛び
出しが助長され、より速やかにポンプ作用を開始させる
ことができる。
【0026】また、環状連通溝9をたとえばエンドミル
のような刃物で切削して形成する場合、一連の連続した
加工作業で形成できるので、加工時間を必要最小限にと
どめることができる。
【0027】最後に、第3の実施形態について、図7に
したがって説明する。そもそも凹部は、ベーン6とリヤ
ハウジング2、サイドプレート3との摺動抵抗(接触面
積)の低減が目的のものであって、圧力の導入は必要な
い。したがって、先の2つの実施形態のように、凹部
(幅広部82、環状連通溝9)を必ずしも背圧溝33、
34と連通させる必要はなく、背圧溝33、34間の圧
力連通用には従来通りの幅狭の連通溝10を形成し、こ
れら連通溝10からは独立した凹溝20を、凹部として
リヤハウジング2、サイドプレート3の適所に設けても
よい。これにより、第1または第2の実施形態の作用を
呈することができる。凹溝20は、図7のようにそれぞ
れ独立させて形成しても、環状に連続させて形成しても
よい。
【0028】なお、いずれの場合も、背圧溝33、34
に対応する範囲では、吸入ポート31、吐出ポート32
との間のシール性を確保するため、凹溝20の半径方向
の幅は、他の部位よりも小さくしておく。上記第1から
第3の各実施の形態では、リヤハウジング2、サイドプ
レート3の両方に凹部(幅広部82、環状連通溝9、凹
溝20)を設けたが、リヤハウジング2、サイドプレー
ト3のいずれか一方に設けるだけでも、従来装置に比
べ、ベーンの飛び出し性が大きく向上することはいうま
でもない。
【0029】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1に記載
の発明では、各側壁部材のロータと摺接する面の少なく
とも一方に、ベーン側端面と接触しない凹部を形成する
構成とした。
【0030】これにより、各側壁部材とベーン側端面と
の摺動抵抗が低減されることに基づき、ロータに形成さ
れたスリットの内壁の一方(ロータ回転方向の後ろ側)
にベーンを押し付ける力が弱まる。すなわち、従来、ベ
ーンの飛び出しを阻害していた前記押し付け力が弱めら
れるので、ポンプ始動時、可及的すみやかにポンプ作用
を開始させることができる。
【0031】請求項2に記載の発明では、凹部を、少な
くとも前記背圧溝に対応する円周方向の範囲で、前記背
圧溝の半径方向外方に形成することにより、請求項1の
ものと同様の効果を奏する。
【0032】請求項3に記載の発明では、凹部を、ポン
プの予圧縮領域からロータ回転方向に隣接する吐出領域
の円周方向ほぼ全長にわたって形成する、すなわち、ベ
ーンの円滑な飛び出しが最も効果的に作用する領域(第
1の実施形態についての説明参照)にのみ凹部を形成す
るようにした。これにより、従来のものに対して必要最
小限の追加工を施すのみで、請求項1または2に記載の
ものと同様の効果を奏することができる。
【0033】請求項4に記載の発明では、凹部を円環状
に連続して形成したので、凹部を、たとえばエンドミル
のような刃物で切削して形成する場合、一連の連続した
加工作業で形成できるので、加工時間を必要最小限にと
どめて請求項1または2に記載のものと同様の効果を奏
することができる。
【0034】請求項5に記載の発明では、凹部を前記背
圧溝または連通溝に連通して形成するようにした。これ
により、各側壁部材のロータとの摺接面において、凹部
の半径方向外方に平坦部として残る部分の半径方向幅
を、凹部を背圧溝、連通溝から独立して形成するよりも
大きくとることができる。したがって、凹部の半径方向
外方のシール性を十分に確保しつつ、請求項1から4の
いずれかに記載のものと同様の効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るベーンポンプの
全体断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る、サイドプレー
トの平面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】本発明の作動態様を示す作動説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る、サイドプレー
トの平面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る、サイドプレー
トの平面図である。
【図8】従来のベーンポンプの部分断面図である。
【符号の説明】
1 フロントハウジング 11 凹所 2 リヤハウジング(側壁部材) 3 サイドプレート(側壁部材) 31 吸入ポート 32 吐出ポート 33 吸入側背圧溝 34 吐出側背圧溝 4 カムリング 41 カム面 5 ロータ 51 スリット 52 背圧室 6 ベーン 7 第1連通溝 8 第2連通溝 81 絞り部 82 幅広部(凹部) 9 環状連通溝(凹部) 10 連通溝 20 凹溝(凹部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに装着されたカムリングに回
    転可能に収納されたロータと、このロータに形成された
    スリット内に放射方向へ摺動可能に挿入された複数のベ
    ーンと、前記カムリングの両側部を閉塞する一対の側壁
    部材とを有し、これら側壁部材のロータと摺接する面
    に、前記スリットの内周側端部に通じる複数の円弧状の
    背圧溝を凹設し、隣合う背圧溝どうしを連通溝で連通す
    るするとともに、前記背圧溝にポンプ吐出圧を導入する
    ように構成されたベーンポンプにおいて、前記各側壁部
    材のロータと摺接する面の少なくとも一方に、ベーン側
    端面と接触しない凹部を形成したことを特徴とするベー
    ンポンプ。
  2. 【請求項2】 前記凹部を、少なくとも前記背圧溝に対
    応する円周方向の範囲で、前記背圧溝の半径方向外方に
    形成した、請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 【請求項3】 前記凹部を、ポンプの予圧縮領域からロ
    ータ回転方向に隣接する吐出領域の円周方向ほぼ全長に
    わたって形成した、請求項1または2に記載のベーンポ
    ンプ。
  4. 【請求項4】 前記凹部を、円環状に連続して形成した
    請求項1または2に記載のベーンポンプ。
  5. 【請求項5】 前記凹部を前記背圧溝または連通溝に連
    通して形成した、請求項1から4のいずれかに記載のベ
    ーンポンプ。
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