JPH0618681U - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ

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JPH0618681U JP5672092U JP5672092U JPH0618681U JP H0618681 U JPH0618681 U JP H0618681U JP 5672092 U JP5672092 U JP 5672092U JP 5672092 U JP5672092 U JP 5672092U JP H0618681 U JPH0618681 U JP H0618681U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプ駆動動力を削減する。 【構成】 カムリング26の内側に回転可能なロータ3
4を収容する。このロータ34の外側リング状部37に
ベーン40を半径方向に進退可能に装着するとともに、
各ベーン40の半径方向内側にベーン突出しリング42
を設ける。そして、上記外側リング状部37の内側の空
間をロータ連通溝62及び連通路64を介して流体吸入
路20に連通する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、オイル供給用ポンプ等として用いられるベーンポンプに関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
上記のようなベーンポンプとしては、例えば特開平3−271579号公報に 示すものが知られている。
【0003】 このポンプは、図3,4に示すように、ケース80a及びカバー80bからな るハウジング本体80を備え、このハウジング本体80に流体吸入路81及び流 体吐出路82が形成されるとともに、ハウジング本体80内にカムリング83が 設けられ、このカムリング83内にポンプ室90が形成されている。このカムリ ング83の内側にはロータ84が設けられている。
【0004】 このロータ84の外周部84aにはその半径方向に進退可能に複数枚のベーン 85が装着され、これらのベーン85の内側にベーン突出しリング88が設けら れている。上記カムリング83は、その外周部であって上記流体吐出路82に近 い部分87を中心に揺動可能とされ、この揺動によってカムリング83の中心O 2 と上記ロータ84の回転中心O1との偏心量が増減し、吐出流量が変化するよう になっている。
【0005】 このようなポンプにおいて、ロータ84が上記ケース80a及びカバー80b の内側面に摺接しながら回転することにより、各ベーン85が各ベーン85自身 の遠心力及びベーン突出しリング88によって半径方向外側に突き出され、その 径方向外側端面がカムリング83内周面86に摺接しながらベーン85もロータ 84と一体に回転する。このような回転により、オイル等の流体は流体吸入路8 1からカムリング83内周面86とロータ84外周面との間の部分に吸入され、 かつ流体吐出路82から吐出される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記ポンプにおいて、ロータ84はケース80a及びカバー80bの内側面と 摺接しながら回転するが、両者の間にはどうしても微小の隙間ができるため、こ の隙間を通じてロータ84外側の流体がロータ84内すなわちロータ84の外周 部84aの径方向内側の領域に侵入する。一方、この領域ではロータ84に対し て偏心状態でベーン突出しリング88が存在しているため、このベーン突出しリ ング88の外周面とロータ外周部84aの内周面との間の空間89に侵入した流 体は、この空間89が次第に狭くなる領域において上記ベーン85の回転ととも に圧縮される。このような流体の圧縮には相当のトルクを要するため、その分ロ ータ84の必要動力が増大し、エネルギの浪費を招く不都合がある。
【0007】 本考案は、このような事情に鑑み、ロータの回転駆動に必要な動力を削減し、 これによって省エネルギ化を図ることができるベーンポンプを提供することを目 的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ポンプ室及びこれに通ずる流体吸入路及び流体吐出路をもつポンプ ハウジングと、上記ポンプ室内に設けられ、このポンプ室の中心に対して偏心し た位置で回転駆動されるロータと、このロータの外周部にその半径方向に進退可 能に設けられ、半径方向外側端部が上記カムリングの内周面に摺接しながらロー タとともに回転する複数のベーンと、上記ロータの外周部内側に設けられ、各ベ ーンの内側端部に接触するベーン突出しリングとを備え、上記ロータの回転によ り、上記ベーン突出しリングが各ベーンを径方向外側に押し出すように構成され たベーンポンプにおいて、上記ポンプハウジングに、上記ロータの外周部と上記 ベーン突出しリングとの間の空間を上記流体吸入路に連通する連通路を設けたも のである(請求項1)。
【0009】 さらに、上記ポンプハウジングに、上記ロータ回転方向に延び、上記ロータの 外周部と上記ベーン突出しリングとの間の空間に開口するロータ連通溝を形成し 、このロータ連通溝に上記連通路をつなげば、より効果的である(請求項2)。
【0010】 上記連通路が上記ロータの外周部と上記ベーン突出しリングとの間の空間につ ながる位置は、この空間が上記ロータ回転方向に向かうに従って小さくなる領域 の終端近傍の位置が特に好ましく(請求項3)、また連通路の方向は、上記ロー タの回転半径方向に対してロータ回転方向に沿う向きに傾斜していることがより 好ましい(請求項4)。
【0011】
【作用】
上記ベーンポンプによれば、ロータ外周部内周面とベーン突出しリング外周面 との間に侵入した流体は、ロータ及びベーンの回転に伴い、上記空間から連通路 を通じて適宜流体吸入路に逃がされるので、上記空間内で流体が高圧状態まで圧 縮されることが防がれ、これに起因するロータ回転駆動必要動力の増大が抑えら れる。
【0012】 より具体的に、請求項2記載のベーンポンプでは、上記ポンプハウジングに、 上記ロータ回転方向に延び、上記ロータの外周部と上記ベーン突出しリングとの 間の空間に開口するロータ連通溝を形成し、このロータ連通溝に上記連通路を通 じさせているので、上記空間内の流体をより広い領域にわたって回収し、流体吸 入路へ逃がすことができる。
【0013】 また、請求項3記載のベーンポンプでは、上記連通路が上記ロータの外周部と 上記ベーン突出しリングとの間の空間につながる位置を、この空間が上記ロータ 回転方向に向かうに従って小さくなる領域、すなわち空間内の流体がベーンの回 転に伴って次第に圧縮される領域の終端近傍の位置に設定しているので、流体が 最も高圧となる直前の部分から流体吸入路へ流体を逃がすことになる。
【0014】 また、請求項4記載のベーンポンプでは、上記連通路が上記ロータの回転半径 方向に対してロータ回転方向に沿う向きに傾斜しているため、ベーンの回転によ り上記空間内で掻き回された流体はその流線方向に沿ってそのまま円滑に連通路 へ導入されることになる。
【0015】
【実施例】
本考案の一実施例を図1,2に基づいて説明する。
【0016】 図示の可変容量型ベーンポンプは、サイドハウジング10を備え、その前後に 図2に示すようなフロントプレート12及びリアプレート14が装着されている 。上記リアプレート14の中心部分にはポンプシャフト16が挿通されてサイド ハウジング10内に臨んでおり、このポンプシャフト16は図外の駆動源に連結 されるとともに軸受18を介してリアプレート14側に回転可能に支持されてい る。
【0017】 上記フロントプレート12及びリアプレート14には流体吸入溝(流体吸入路 を構成)20及び流体吐出溝(流体吐出路を構成)22が形成されている。両溝 20,22はサイドハウジング10内に開口し、流体吸入溝20は流体吸入口1 9(図2)に通じている。
【0018】 このサイドハウジング10内において、両通路20,22に臨む位置にはカム リング(揺動リング)26が設けられ、その前後両側面が上記フロントプレート 12及びリアプレート14の内側面にそれぞれ接触しており、このカムリング2 6、上記サイドハウジング10、及び前後両プレート12,14によってポンプ ハウジングが構成されている。このカムリング26の外周部であって、上記ポン プシャフト16の回転中心O1を挾んで上記流体吐出溝22の反対側となる部分 (図例では下端部分)には、径方向外側に突出する略円形のピポット部28が形 成され、このピポット部28がサイドハウジング10の下端部に形成された略同 形の凹部30内に嵌入されている。これにより、カムリング26が上記ピポット 部28の中心点を揺動中心Cとして揺動可能とされ、この揺動によって上記ポン プシャフト16の回転中心O1に対するカムリング26の中心O2の偏心量が増減 し、ポンプの押しのけ容積が変化するようになっている。また、サイドハウジン グ10の内周面とカムリング26の外周面との間にはスプリング32が圧入され 、その弾発力により上記偏心量が増大する方向(図1では揺動中心Cを中心とし て反時計回り方向)にカムリング26が付勢されている。
【0019】 このカムリング26の内側にはポンプ室29が形成され、このポンプ室29内 にロータ34が設けられている。このロータ34は、図2に示すように、サイド ハウジング10よりも小幅の内側リング状部35と、サイドハウジング10と略 同幅の外側リング状部(ロータの外周部)37とを有し、両者が上記内側リング 状部35よりも小幅の連結部36を介して連結されている。そして、上記内側リ ング状部35が異形断面をもつポンプシャフト16に外嵌されることにより、こ のポンプシャフト16と一体にロータ34全体が回転するようになっている。
【0020】 上記外側リング状部37には、これを半径方向に貫通する状態で複数枚(図例 では7枚)のベーン40が等間隔で配され、各ベーン40は上記半径方向に個別 に進退可能となっている。これらのベーン40の内側であって、上記連結部36 の左右両側の位置にはベーン突出しリング42が設けられ、上記ロータ34の回 転に伴い、各ベーン40がこれらベーン40自身の遠心力及び上記ベーン突出し リング42の遠心力により径方向外側に突き出され、その外側端面が上記カムリ ング26の内周面27に摺接するようになっている。
【0021】 上記カムリング26の外周部であって、上記ロータ回転中心O1を挾んでピポ ット部28と反対側の位置には、径方向外側に突出部46が突設されている。こ れに対し、サイドハウジング10において上記突出部46に対応する位置には凹 部44が形成され、この凹部44の内周面と突出部46の外周面とが接触してい る。この接触部分と上記ピポット部28とを境界として、カムリング26外周面 とサイドハウジング10内周面との間の空間が、一次圧力室47と二次圧力室4 8とに区画されている。
【0022】 ここで、上記スプリング32は二次圧力室48側に設けられている。また、サ イドプレート10の内周面において上記一次圧力室47側から上記突出部46に 臨む部分には段部25が形成されており、通常は上記スプリング32の弾発力に よりカムリング26が上記段部25に押し当てられている。
【0023】 上記流体吐出溝22において、ロータ回転方向(図1矢印A方向)下流端から は、その回転方向に長溝23が延設され、この長溝23が二次圧力室48内に開 口する位置まで至っている。そして、この二次圧力室48内に、ポンプハウジン グ外部と通ずる流体吐出口24が形成されており、一次圧力室47内は上記流体 突出溝22から以下のように隔離された状態となっている。
【0024】 上記突出部46の外周部には、その周方向に延びる第1カムリング側通路50 が形成され、この第1カムリング側通路50からカムリング26内周面に至る領 域に細長の第2カムリング側通路52が形成されている。ここで、上記第2カム リング側通路52がカムリング26内に開口する位置は、上記流体吐出溝22の ロータ回転方向下流端に近い位置に設定されている。一方、サイドハウジング1 0において上記凹部44を囲む部分には、上記突出部44の内周面から一次圧力 室47に至るハウジング側通路54が形成されている。
【0025】 さらに、このポンプの特徴として、前後両プレート12,14において、上記 ロータ34の内側リング状部35と外側リング状部37との間に面する部分の下 半部には、上記部分に向かって開口する円弧状のロータ連通溝62が形成され、 このロータ連通溝62が、サイドハウジング10内とは隔離された連通路64を 介して流体吸入溝20に連通されている。この連通路64は、上記両リング状部 35,37間においてベーン突出しリング42外周面と外側リング状部37内周 面との間の空間38がロータ回転方向に向かうに従って次第に狭くなる領域の最 終端近傍に開口し、しかも上記ロータ回転方向に沿って傾斜している。
【0026】 なお、図2は図1のA−A線断面図であるが、便宜上、上記連通路64を適当 な位置に図示している。
【0027】 次に、この可変容量型ベーンポンプの作用を説明する。
【0028】 図1に示すような初期状態からカムリング26内でポンプシャフト16と一体 にロータ34が回転駆動されると、このカムリング26内に流体吸入口19及び 流体吸入溝20を通じて流体が吸入され、この流体は加圧された後に流体吐出溝 22、長溝23、二次圧力室48、及び流体吐出口24を順次通ってポンプハウ ジング外に吐出される。
【0029】 ここで、ロータ34の単位時間当たりの回転数(以下、単に回転数と呼ぶ)が 低い領域では、この回転数の増大に伴って吐出流量が増大するが、この吐出流量 の増大に伴って流体吐出溝22から長溝23を通って二次圧力室48に導入され るまでの流体の流れ抵抗が増大し、これにより、カムリング26内において上記 長溝23の直上流側領域での圧力が、二次圧力室48内の圧力と比べて次第に高 くなる。従って、上記領域に通じている一次圧力室47内の圧力も同様に上昇し 、この一次圧力室47内の圧力と二次圧力室48内の圧力との差圧に起因してカ ムリング26に作用する力がスプリング32の弾発力に打ち勝った時点でその力 の差に相当するだけカムリング26をカムリング中心O2とロータ回転中心O1と の偏心量が減少する方向に揺動し、これによりポンプの押しのけ容積が減少し、 ロータ回転数の増大に伴って吐出流量が増大することが規制される。また、この カムリング26の揺動に伴い、ハウジング側通路54に対する第1カムリング側 通路50の開口面積が次第に減少するので、これにより一次圧力室47内の過度 の圧力上昇が抑制される。
【0030】 このような運転時において、ロータ34の外側リング状部37は、フロントプ レート12及びリアプレート14の内周面と摺接しながら回転するが、両者の間 にはどうしても微小な隙間が生じるため、この流体が上記隙間を通じて外側リン グ状部37外側のポンプ室から外側リング状部37の内側に侵入する。一方、こ の外側リング状部37内側の領域では、ベーン突出しリング42が各ベーン40 の径方向内側端部に接触しながらロータ34に対して偏心した状態で収容されて いる。
【0031】 ここで従来は、上記流体がベーン40の回転によって掻き回されることにより 、ベーン突出しリング42の外周面と外側リング状部37内周面との間の空間3 8が次第に狭くなる領域(図1では下方の領域)で次第に圧縮され、この圧縮の ためにポンプシャフト16の駆動トルクが増大して動力が浪費される不都合が生 じるが、この実施例に示すポンプでは、フロントプレート12及びリアプレート 14にロータ34の外側リング状部37内と流体吸入溝20とを連通するロータ 連通溝62及び連通路64が形成されているので、これらロータ連通溝62及び 連通路64を通じて流体がロータ34内から流体吸入路20側に逃がされること により、この流体の昇圧が回避され、上記駆動トルクの上昇が効果的に抑制され る。
【0032】 なお、本考案はこのような実施例に限定されるものでなく、例として次のよう な態様をとることも可能である。
【0033】 (1) 上記実施例におけるロータ連通溝62を省略し、連通路64を直接外側リ ング状部37の内側領域に開口させても流体の逃がしは可能である。ただし、上 記のようなロータ回転方向に延びるロータ連通溝62を設けることにより、外側 リング状部37内の流体をより広い領域にわたって効率よく回収し、逃がすこと ができる利点がある。
【0034】 (2) 上記連通路64の形成位置は、適宜すればよい。ただし、上記実施例のよ うに、ロータ34内においてロータ突出しリング42と外側リング状部37との 間の空間38がロータ回転方向に向かって次第に狭くなっていく領域、すなわち ベーン40の回転に伴って流体が次第に圧縮されていく領域の終端に連通路64 を開口させれば、流体が最も高圧まで圧縮される直前の個所から流体を逃がすこ とになり、より効果的に外側リング状部37内の昇圧を抑えることができる利点 がある。
【0035】 (3) 上記連通路64の方向についても適宜設定すればよい。ただし、上記のよ うに連通路64を上記ロータ回転方向に沿う向きに傾斜させれば、ベーン40の 回転により掻き回される流体がその流線方向に沿ってそのまま連通路64に導入 されるので、この流体をより円滑に流体吸入溝20へ逃がすことができる利点が ある。
【0036】 (4) 本考案において、ベーンの具体的な枚数は問わない。また、本考案は上記 カムリング26が揺動するような可変容量型ベーンポンプに限らず、一般に用い られている定容量型ベーンポンプに適用しても上記と同様の効果を得ることがで きる。
【0037】
【考案の効果】
以上のように本考案は、ポンプハウジング内で回転するロータ外周部の内側に ベーン突出しリングが設けられたベーンポンプにおいて、上記ポンプハウジング に、上記ロータの外周部と上記ベーン突出しリングとの間の空間を上記流体吸入 路に連通する連通路を設けたものであるので、上記空間に侵入した流体を上記連 通路を通じて適宜流体吸入路に逃がすことにより、この空間内で流体が高圧状態 まで圧縮されることを防ぐことができる。従って、この流体圧縮に起因するロー タ回転駆動必要動力の増大を抑え、これにより省エネルギ化を図ることができる 効果がある。
【0038】 請求項2記載のベーンポンプでは、上記ポンプハウジングに、上記ロータ回転 方向に延び、上記ロータの外周部と上記ベーン突出しリングとの間の空間に開口 するロータ連通溝を形成し、このロータ連通溝に上記連通路を通じさせているの で、上記空間内の流体をより広い領域にわたって効率よく回収し、流体吸入路へ 逃がすことができる効果がある。
【0039】 請求項3記載のベーンポンプでは、上記連通路が上記ロータの外周部と上記閉 弁突出しリングとの間の空間につながる位置を、この空間が上記ロータ回転方向 に向かうに従って小さくなる領域、すなわち空間内の流体がベーンの回転に伴っ て次第に圧縮される領域の終端近傍の位置に設定しているので、流体が最も高圧 となる直前の部分から流体吸入路へ流体を逃がすことにより、上記空間内の昇圧 をより効果的に抑制することができる。
【0040】 また、請求項4記載のベーンポンプでは、上記連通路が上記ロータの回転半径 方向に対してロータ回転方向に沿う向きに傾斜しているため、ベーンの回転によ り上記空間内で掻き回された流体をその流線方向に沿ってそのまま連通路へ導入 することができ、上記流体をより円滑に流体吸入路へ逃がすことができる効果が ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における可変容量型ベーンポ
ンプにおいてフロントプレートを取り除いた状態を示す
正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】従来のベーンポンプの一例を示す正面図であ
る。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【符号の説明】
10 サイドハウジング(ポンプハウジングを構成) 12 フロントプレート(ポンプハウジングを構成) 14 リアプレート(ポンプハウジングを構成) 20 流体吸入溝(流体吸入路) 22 流体吐出溝(流体吐出路) 26 カムリング(ポンプハウジングを構成) 27 カムリング内周面 34 ロータ 37 外側リング状部(ロータの外周部) 38 外側リング状部内周面とベーン突出しリング外周
面との間の空間 40 ベーン 42 ベーン突出しリング 62 ロータ連通溝 64 連通路

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ室及びこれに通ずる流体吸入路及
    び流体吐出路をもつポンプハウジングと、上記ポンプ室
    内に設けられ、このポンプ室の中心に対して偏心した位
    置で回転駆動されるロータと、このロータの外周部にそ
    の半径方向に進退可能に設けられ、半径方向外側端部が
    上記カムリングの内周面に摺接しながらロータとともに
    回転する複数のベーンと、上記ロータの外周部内側に設
    けられ、各ベーンの内側端部に接触するベーン突出しリ
    ングとを備え、上記ロータの回転により、上記ベーン突
    出しリングが各ベーンを径方向外側に押し出すように構
    成されたベーンポンプにおいて、上記ポンプハウジング
    に、上記ロータの外周部と上記ベーン突出しリングとの
    間の空間を上記流体吸入路に連通する連通路を設けたこ
    とを特徴とするベーンポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のベーンポンプにおいて、
    上記ポンプハウジングに、上記ロータ回転方向に延び、
    上記ロータの外周部と上記ベーン突出しリングとの間の
    空間に開口するロータ連通溝を形成し、このロータ連通
    溝に上記連通路をつないだことを特徴とするベーンポン
    プ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のベーンポンプに
    おいて、上記連通路が上記ロータの外周部と上記ベーン
    突出しリングとの間の空間につながる位置を、この空間
    が上記ロータ回転方向に向かうに従って小さくなる領域
    の終端近傍の位置に設定したことを特徴とするベーンポ
    ンプ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のベーン
    ポンプにおいて、上記連通路を上記ロータの回転半径方
    向に対してロータ回転方向に沿う向きに傾斜させたこと
    を特徴とするベーンポンプ。
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