JP2000140770A - 農産物の選別装置 - Google Patents

農産物の選別装置

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JP2000140770A
JP2000140770A JP10313520A JP31352098A JP2000140770A JP 2000140770 A JP2000140770 A JP 2000140770A JP 10313520 A JP10313520 A JP 10313520A JP 31352098 A JP31352098 A JP 31352098A JP 2000140770 A JP2000140770 A JP 2000140770A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】仕様の異なるコンベア装置間で農産物を容易に
載せ移すことができて各種農産物の選別に適切に対応し
得ると共に、所定仕様のコンベア装置を採択することに
より選別装置自体のコスト低減を図り、かつ選別ライン
の構成の自由度を高め得る農産物の選別装置を提供す
る。 【解決手段】農産物をそれぞれ所定の態様で搬送する少
なくとも2つのコンベア装置と、該コンベア装置のうち
上流に位置するコンベア装置から直下流に位置するコン
ベア装置に農産物を載せ移す農産物移載手段と、該農産
物移載手段による農産物の載せ移しに関連して上流に位
置するコンベア装置側で得られた当該農産物に関する情
報を直下流に位置するコンベア装置側に移す情報転送手
段と、を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農産物を選別して
箱詰め包装出荷する農産物の選果場等において用いられ
る農産物の選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、農産物の選別装置には、一般的に
選別コンベア(仕分コンベアともいう)が配置されてお
り、この選別コンベアとしては、例えば特公平3−27
279号公報に開示のバケット式のコンベア装置とか、
特公平2−247号公報に開示の鍵盤式のコンベア装
置、あるいはフリートレイ式のコンベア装置が採用され
ている。
【0003】そして、このようなコンベア装置は、選別
装置の搬送ラインを形成する、農産物の供給工程、計測
工程及び仕分排出工程に渡って使用されているのが通常
であり、このような農産物の選別装置のうち例えばフリ
ートレイを使用したものとしては、例えば特開平1−2
45887号公報あるいは特開平10−175610号
公報に開示されている。これらの選別装置は、農産物を
フリートレイ上に載置して搬送する複数の搬送コンベア
(供給工程)のそれぞれに計測部(計測工程)を設け、
この計測部で計測された農産物をフリートレイ毎、選別
コンベア(仕分排出工程)上に移載するように構成した
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
て、市場・消費者のニーズの多様化や、計測技術の向上
に伴って、農産物の内部品質を選別項目の一つとして採
用する場合がある。このような内部品質の計測に当たっ
ては、精度の高い農産物の載置状態等の計測環境を整え
ることが要求されるため、選別装置の選別ラインに従来
の前記フリートレイ式やバケット式等のコンベア装置を
単純に適用するだけでは、内部品質に応じた高精度な選
別等に適切に対応することができないという問題点があ
る。
【0005】そこで、内部計測に適したフリートレイや
バケット等を使用したコンベア装置で、選別装置の選別
ラインを一ラインで構成することも考えられるが、この
ような場合には、選別装置自体がコスト高になる上に、
使用するフリートレイやバケットが計測工程における内
部計測には適するが外観等の農産物の計測には適さず、
かつ次工程の仕分排出工程にも適さない場合があるとい
う問題点がある。
【0006】特に、リンゴやトマト、梨等の農産物は、
前記選別装置にあるように、選別コンベア上から仕分け
する際に農産物をフリートレイに載せて傷みを防止し、
この受皿を農産物毎選別コンベア上に移載する構成が採
用されている場合が多く、また、みかんや馬鈴薯等の農
産物は、受皿を使用せずに選別コンベア上から直接排出
する構成が採用されている場合が多い。
【0007】つまり、従来の選別装置のライン構成にあ
っては、例えば供給された農産物を搬送途中で計測しな
がら搬送する搬送コンベアと、計測された情報に基づい
て農産物を仕分け排出する選別コンベアとが、同一仕様
のコンベア装置で構成されていることから、選別装置を
構成するコンベア装置が農産物毎に特定化され、計測部
では農産物に適したフリートレイ等を有するコンベア装
置を採択し、仕分排出部では仕分け排出に適したフリー
トレイ等を有するコンベア装置を採択することができな
いのが実状であり、各工程に最適なコンベア装置の採用
が困難であるという問題点があった。
【0008】そこで本発明は、従来の同一仕様のコンベ
ア装置で選別ラインを構成するという考えを一掃するこ
とにより、上記の問題点を一挙に解決し得ることに着目
してなされたもので、請求項1ないし3記載の発明の目
的は、仕様の異なるコンベア装置間で農産物を容易に載
せ移すことができて各種農産物の選別に適切に対応し得
ると共に、所定仕様のコンベア装置を採択することによ
り選別装置自体のコスト低減を図り、かつ選別ラインの
構成の自由度を高め得る農産物の選別装置を提供するこ
とにある。また、請求項4または5記載の発明の目的
は、請求項2または3記載の発明の目的に加え、農産物
の内部品質を高精度に計測し得る農産物の選別装置を提
供し、請求項6記載の発明の目的は、請求項2ないし5
記載の発明の目的に加え、農産物の外観を高精度に計測
し得る農産物の選別装置を提供することにある。
【0009】また、請求項7記載の発明の目的は、請求
項2ないし6記載の発明の目的に加え、仕様の異なるコ
ンベア装置間で農産物を確実に載せ移すことができる農
産物の選別装置を提供し、請求項8または9記載の発明
の目的は、請求項7記載の発明の目的に加え、農産物の
下面等の品質を容易に測定できて外観品質をより高精度
に計測し得る農産物の選別装置を提供することにある。
また、請求項10記載の発明の目的は、請求項2ないし
9記載の発明の目的に加え、コンベア装置の設置の汎用
性を向上させると共に既存の選別ラインへの対応を容易
に行い得る農産物の選別装置を提供し、請求項11記載
の発明の目的は、請求項2ないし10記載の発明の目的
に加え、下流側コンベア装置の構成を簡略化し得る農産
物の選別装置を提供することにある。また、請求項12
記載の発明の目的は、請求項2ないし11記載の発明の
目的に加え、両コンベア装置間における農産物の載せ移
しをより確実に行い得る農産物の選別装置を提供するこ
とにある。また、請求項13記載の発明の目的は、請求
項2ないし12記載の発明の目的に加え、上流側コンベ
ア装置上への農産物の供給作業を容易に行い得る農産物
の選別装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、農産物をそれ
ぞれ所定の態様で搬送する少なくとも2つのコンベア装
置と、該コンベア装置のうち上流に位置するコンベア装
置から直下流に位置するコンベア装置に農産物を載せ移
す農産物移載手段と、該農産物移載手段による農産物の
載せ移しに関連して上流に位置するコンベア装置側で得
られた当該農産物に関する情報を直下流に位置するコン
ベア装置側に移す情報転送手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0011】また、請求項2記載の発明は、少なくとも
2つのコンベア装置が、仕分けに関する所定の項目を計
測する第一の計測部を有する上流側コンベア装置と、該
上流側コンベア装置よりも下流側に配置され少なくとも
仕分部を有する下流側コンベア装置と、両コンベア装置
間に配置され第一の計測部で計測しない他の所定項目を
計測する第二の計測部を有する中間コンベア装置とで形
成されることを特徴とし、請求項3記載の発明は、少な
くとも2つのコンベア装置が、計測部を有し農産物を所
定の態様で搬送する上流側コンベア装置と、その態様が
該上流側コンベア装置の前記態様と異なり少なくとも仕
分部を有する下流側コンベア装置とで形成されることを
特徴とする。
【0012】このように構成することにより、例えばコ
ンベア装置が上流側に位置する上流側コンベア装置と、
この上流側コンベア装置の直下流に位置する下流側コン
ベア装置の場合、上流側コンベア装置上に所定の態様で
載置された農産物は該コンベア装置で搬送され、農産物
のみが農産物移載手段で下流側コンベア装置上に載せ移
される。この時、下流側コンベア装置と上流側コンベア
装置における農産物の載置状態を異ならせることがで
き、上流側コンベア装置上では計測部の計測に適した状
態で載置され、下流側コンベア装置上では仕分け排出に
適した状態で載置されることになり、上流側コンベア装
置と下流側コンベア装置における各種農産物の載置態様
を最適に設定できる。
【0013】また、上流側コンベア装置の計測部等で得
られた各種情報は、農産物移載手段による農産物の載せ
移しに関連して情報転送手段により、上流側コンベア装
置側から下流側コンベア装置側に移されることから、仕
様の異なるコンベア装置間であっても、両コンベア装置
間で農産物に関する各種情報が確実に伝達されて農産物
が選別される。なお、上流側コンベア装置と下流側コン
ベア装置間に中間コンベア装置が配置される場合も、各
コンベア装置間で農産物が載せ移されると共に、各コン
ベア装置間で各種情報が転送される。
【0014】また、請求項4記載の発明は、上流側コン
ベア装置と下流側コンベア装置は農産物の載置仕様が異
なり、上流側コンベア装置は、農産物が載置される載置
部に透過光計測のための開口を有することを特徴とし、
請求項5記載の発明は、上流側コンベア装置に設けられ
た計測部により、載置部の開口から導出されて農産物を
透過する透過光を検出することを特徴とする。このよう
に構成することにより、上流側コンベア装置の載置部の
開口から導出される透過光が、載置部上に載置されてい
る農産物内を透過してその内部状態を検出することか
ら、透過光が農産物の内部を確実に透過して農産物の内
部品質が高精度に計測される。
【0015】また、請求項6記載の発明は、上流側コン
ベア装置と下流側コンベア装置のいずれかは、農産物の
外観を計測する外観計測手段を有することを特徴とす
る。このように構成することにより、上流側コンベア装
置か下流側コンベア装置のいずれかに設けた外観計測手
段で農産物の色や形状等の外観を計測することができる
ことから、内部品質と合わせ農産物の品質がより高精度
に計測される。
【0016】また、請求項7記載の発明は、農産物移載
手段が農産物を取り上げる多数の取上手段を有し、該取
上手段は、連結される2つのコンベア装置の取上位置と
載置位置とが一致した周期で同期して回動されることを
特徴とする。このように構成することにより、例えば上
流側コンベア装置の取上位置から下流側コンベア装置の
載置位置に農産物を載せ移す際に、農産物移載手段の取
上手段が、各コンベア装置の搬送と同期して回動するこ
とから、取上手段を各コンベア装置の取上位置や載置位
置に正確に対応させることができて、農産物の載せ移し
が確実となる。
【0017】また、請求項8記載の発明は、農産物移載
手段が、上流に位置するコンベア装置から取上手段で取
り上げた農産物をその回動途中の所定位置で計測する計
測手段を有することを特徴とし、請求項9記載の発明
は、計測手段が、取上手段の回動途中に該取上手段で取
り上げた農産物の下面等を光学的に計測することを特徴
とする。このように構成することにより、農産物移載手
段の取上手段で取り上げられた状態で回動する農産物
は、回動途中において半導体レーザ装置等の光学的な計
測手段で例えばその下面等が計測されることから、計測
が難しい農産物の下面外観等を農産物を傷付けることな
く計測でき、農産物の外観品質がより高精度に計測され
る。
【0018】また、請求項10記載の発明は、上流側コ
ンベア装置もしくは下流側コンベア装置は、連続した一
条であるかあるいは複数のコンベアが連設されたもので
あることを特徴とする。このように構成することによ
り、両コンベア装置の構成を選果場のレイアウト等に応
じて容易に選択設置することができることから、コンベ
ア装置の設置の汎用性が向上すると共に、既存の選果場
の選別ラインへの対応も容易となる。
【0019】また、請求項11記載の発明は、下流側コ
ンベア装置が、深型の農産物載置面を有することを特徴
とする。このように構成することにより、下流側コンベ
ア装置に例えば複雑な形状のフリートレイ等を使用する
必要がなくなることから、下流側コンベア装置の構成の
簡略化が図れる。
【0020】また、請求項12記載の発明は、各コンベ
ア装置が、バケット式コンベアであるかあるいはフリー
トレイ式コンベアのいずれかであることを特徴とする。
このように構成することにより、両コンベア装置が農産
物をコンベア装置上で容易に位置決めできるバケット式
あるいはフリートレイ式であることから、両コンベア装
置間において農産物が農産物移載手段でより確実に載せ
移される。この発明のバケット式コンベアとしては、例
えば農産物を一個づつ載せるための多数の受皿を、搬送
帯(コンベアチェーン、コンベアベルト)に所定間隔で
取り付けた方式を例示することができ、また、フリート
レイ式コンベアとしては、受皿を搬送帯に連結させない
で自由な状態で搬送する方式を例示することができる。
【0021】また、請求項13記載の発明は、上流側コ
ンベア装置が複数連設された搬送コンベアで形成され、
該複数の搬送コンベアのうちの少なくとも農産物をトレ
イ上に載置する搬送コンベアが複数列並設されると共
に、該並設された搬送コンベアの搬送速度が、計測部が
配置される搬送コンベアの搬送速度より低速に設定され
ていることを特徴とする。このように構成することによ
り、上流側コンベア装置の農産物をトレイ上に載置する
搬送コンベアの搬送速度が、計測部が配置される搬送コ
ンベアの搬送速度より低速に設定されていることから、
作業者によりトレイ上に農産物を載置する載置作業が容
易となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図5は、本発
明に係わる農産物の選別装置の一実施例を示し、図1が
その平面図、図2が農産物移載装置部分を拡大した平面
図、図3が図2の側面図、図4及び図5が動作説明図で
ある。
【0023】図1において、選別装置1は、農産物Wが
供給される供給部2と、農産物W内に光を透過して内部
品質を計測する内部計測部3と、仕分区分が判定された
農産物Wを選別コンベア5で搬送しながらプールコンベ
ア6に排出する仕分排出部4と、内部計測部3の搬送コ
ンベア7と仕分排出部4の選別コンベア5上流の搬送コ
ンベア8間に配置された農産物移載手段としての移載装
置9と、情報転送手段としての制御装置19等で構成さ
れている。
【0024】前記供給部2は、農産物Wが供給される供
給コンベア10に並設状態で配置された例えば2列の搬
送コンベア11を有し、この搬送コンベア11の上流側
には空のトレイ12が搬送されてくる空トレイ搬送コン
ベア13が接続もしくは一体的に設けられ、搬送コンベ
ア11の下流側は合流部14で合流されて搬送コンベア
15の上流側に接続されている。
【0025】また、搬送コンベア15は所定方向に屈曲
(もしくは直線状に配置)されて、その下流側に内部計
測部3の前記搬送コンベア7の上流側が接続されると共
に、下流部には搬送コンベア15で搬送されてくる空の
トレイ12のみを排出して搬送する空トレイ搬送コンベ
ア16が接続されている。この空トレイ搬送コンベア1
6と搬送コンベア15との接続部には、空トレイ検出セ
ンサ17で作動する空トレイ排出装置18が配置されて
いる。なお、空トレイ搬送コンベア16は前記空トレイ
搬送コンベア13とは別体で形成され、所定位置で合流
されている。
【0026】この供給部2においては、供給コンベア1
0から供給される農産物Wが、作業者Mによって二列の
搬送コンベア11上の空のトレイ12にそれぞれ載置さ
れ、この農産物Wが載置されたトレイ12が、合流部1
4で合流されつつ搬送コンベア15で搬送される。そし
て、搬送コンベア11上で農産物Wが載置されなかった
空のトレイ12は、空トレイ検出センサ17で検知され
て、空トレイ排出装置18の作動により空トレイ搬送コ
ンベア16上に排出され、空トレイ搬送コンベア13に
再び戻される。
【0027】前記内部計測部3は、搬送コンベア7の搬
送途中に設けられた内部計測装置20を有しており、こ
の内部計測装置20は、図示しない投光部と受光部等か
らなり、投光部からトレイ12上に載置された農産物W
の内部に光(透過光)を照射透過させこれを受光部で受
光することにより、農産物Wの糖度、酸度、熟度、空洞
状態等の内部品質が計測され、この計測結果が予め設定
した所定の基準値と比較されることにより農産物Wの内
部品質が判定される。
【0028】なお、トレイ12には、その側面に各トレ
イ12を識別するための、例えばバーコードやICカー
ド等のトレイ識別情報(図示せず)が付与されており、
このトレイ識別情報は供給部2に設けられたバーコード
リーダ21で読み取られて制御装置19の記憶部に後述
する如く記憶され、トレイ12とこのトレイ12上に載
置された農産物Wとが一対一に対応する如く構成されて
いる。また、トレイ12は、トレイ12の上方に配置し
た投光部からの光が農産物Wを透過してトレイ12の下
方に配置した受光部で受光されるように、その底部に開
口12a(図2参照)が設けられると共に、図3に示す
ように、トレイ12の搬送方向の両側には、透過光計測
時の外乱光が開口12aを通して入射しないように、ト
レイ12上に載置された農産物Wをクランプする保持部
22が開閉自在に設けられている。
【0029】そして、内部計測部3の搬送コンベア7の
下流側は、前記空トレイ搬送コンベア13に接続され、
この内部計測部3の搬送コンベア7、供給部2の搬送コ
ンベア11、15及び空トレイ搬送コンベア13、16
等によって、上流側コンベア装置Aが形成され、この上
流側コンベア装置Aは、トレイ12を使用したフリート
レイ式の搬送コンベアで構成されていることになる。
【0030】なお、供給部2の搬送コンベア11の搬送
速度は1.75個/秒に、搬送コンベア15の搬送速度
は3.5個/秒に、また内部計測部3の搬送コンベア7
の搬送速度は3個/秒に設定され、内部計測部2におけ
る農産物Wの搬送速度が、供給部2の搬送コンベア1
1、15の搬送速度より低速になるように設定されてい
る。この速度設定によって、後述する如く搬送コンベア
11への作業者Mによる農産物Wの供給作業が容易とな
る。
【0031】前記仕分排出部4は、内部計測部3の搬送
コンベア7と所定間隔で並設され、かつ180度折曲さ
れた状態の前記搬送コンベア8と、この搬送コンベア8
に接続された選別コンベア5を有し、選別コンベア5の
最も上流側に位置するプールコンベア6より上流側の位
置には、上面計測装置23が配置されている。この上面
計測装置23は例えば撮像装置と照明灯等(いずれも図
示せず)で形成され、農産物Wの上面側を撮影すること
により、その上面の外観状態(色、傷、大きさ等)が計
測される。
【0032】また、搬送コンベア8の上流側には、プー
ルコンベア6から排出された空のトレイ25を搬送する
空トレイ搬送コンベア24が接続されている。この空ト
レイ搬送コンベア24と搬送コンベア8及び選別コンベ
ア5等によって、下流側コンベア装置Bが形成され、こ
の下流側コンベア装置Bもトレイ25を使用したフリー
トレイ式の搬送コンベアで構成されていることになる。
しかし、この下流側コンベア装置Bで使用されるトレイ
25は、前記上流側コンベア装置Aで使用されるトレイ
12と同様に、例えばトレイ12とは異なる識別情報は
付与されているものの、トレイ25の底部に開口は形成
されておらず、例えばその底部に農産物Wの形状に対応
した凹部を有する皿状に形成されている。
【0033】前記プールコンベア6は、選別コンベア5
と略直交する方向に農産物の仕分区分に対応して複数列
接続され、このプールコンベア6と選別コンベア5との
接続部には、仕分判定済みの農産物Wが載置されたトレ
イ25を、所定の仕分区分に対応したプールコンベア6
上に排出する排出装置26がそれぞれ設けられている。
また、各プールコンベア6の最下流側には、例えばトレ
イパック積載部27や箱詰ロボット28を有する箱詰装
置29がそれぞれ配置されている。
【0034】前記内部計測部3の搬送コンベア7と仕分
排出部4の搬送コンベア8間に配置された移載装置9
は、図2及び図3に示すように、機枠31に垂直軸32
を介して回転可能に支持された回転盤33を有し、この
回転盤33の外周位置には、直径方向に移動可能な支持
フレーム34を介して、複数(図では10個)の取上手
段35が取り付けられている。この取上手段35は、上
下案内カム36によって支持フレーム34に上下動可能
に設けられたスライドシャフト37と、このスライドシ
ャフト37の下端に固定された蛇腹状の吸着盤38とで
形成されている。
【0035】吸着盤38には、他端が図示しないブロワ
ー装置(図示せず)に接続された吸引パイプ39の一端
がそれぞれ接続されており、この吸着盤38が農産物W
の上面に接触した状態において、ブロワー装置の作動で
吸着盤38内が負圧になることにより、吸着盤38の下
縁が農産物Wの上面に吸着される。なお、回転盤33は
図2の矢印方向に回転し、この回転は両搬送コンベア
7、8の駆動力をチェーン等で連動させることにより両
搬送コンベア7、8と同期し、例えば一つの取上手段3
5の吸着盤38が搬送コンベア7の取上位置S1のトレ
イ12上に位置する場合に、回転盤33の例えば直径方
向に対向する取上手段35の吸着盤38が搬送コンベア
8の載置位置S2のトレイ25上に位置する如く構成さ
れている。
【0036】また、移載装置9の近傍には、回転盤33
の取上手段35で取り上げた農産物Wの外観を計測する
下面計測装置40が設けられている。この下面計測装置
40は、前記上面計測装置23と同様に構成され、撮像
装置41と照明灯42等(図3参照)を有し、取上手段
35の吸着盤38で吸着された農産物Wの下面側を撮像
装置41で撮影することによって、農産物Wの下面等の
外観品質等を計測する。なお、カメラとミラー(例えば
図9参照)とを組み合わせて農産物Wの下面及び側面の
外観を計測することもできる。
【0037】さらに、移載装置9の近傍には、図1及び
図2に示すように、搬送コンベア7の取上位置S1の反
移載装置9側に農産物Wの有無を検出する検出センサ4
3が配置され、搬送コンベア8の載置位置S2の反移載
装置9側にバーコードリーダ44が配置されている。検
出センサ43は、例えば光学式のセンサで形成され、取
上位置S1のトレイ12上の農産物Wを検知することに
より、この農産物Wを搬送コンベア7から搬送コンベア
8に載せ移す移載シフトの起点信号を出力する。そし
て、検出センサ43、バーコードリーダ44、21、前
記内部計測装置20及び下面計測装置40は、制御装置
19に接続されており、この制御装置19によって、バ
ーコードリーダ44で読み取った搬送コンベア8のトレ
イ25の識別情報に基づき、後述する如く、内部計測装
置20及び下面計測装置40で計測した農産物Wの計測
情報を下流側コンベア装置B側に転送する。
【0038】なお、選別コンベア5の最も上流側となる
プールコンベア6の直上流側には、図1に示すように、
トレイ25の識別情報を読み取るバーコードリーダ45
が配置されており、このバーコードリーダ45で検出さ
れたトレイ識別情報に基づいて、該当するトレイ25上
に載置されている農産物Wが、その仕分区分に対応した
所定のプールコンベア6上に排出される。
【0039】次に、上記選別装置1の動作の一例につい
て説明する。なお、説明の便宜上、農産物Wがリンゴ等
の球状農産物であり、上流側コンベア装置A及び下流側
コンベア装置Bが共に上記した異なる態様のフリートレ
イ式の搬送コンベアである場合を例にして説明する。先
ず、供給コンベア10で供給される農産物Wは、供給部
2で作業者Mによって搬送コンベア11の空のトレイ1
2上に一個づつ載せられる。この時、搬送コンベア11
が作業者Mの作業可能な範囲(条ピッチ)で並設して二
条設けられていることから、一条の場合に比較して各搬
送コンベア11の搬送速度を、例えば搬送コンベア15
の2分の1と遅くすることができて、農産物Wの載置作
業が容易(特に下流側の作業者M程容易)となる。
【0040】そして、この搬送コンベア11では、空ト
レイ12上に農産物Wを載せる際に、外観上の等級を目
視判別して、トレイ12を搬送コンベア11の幅方向
(搬送コンベア11の中央、右側、左側)に所定距離移
動させ、この幅方向の位置をセンサ(図示せず)で検出
することで目視判別の等級(目視品質)を判定するよう
にしている。この目視品質の結果は、後述するトレイ識
別情報と合わせて図4(a)のように記憶される。
【0041】このようにして農産物Wが載せられたトレ
イ12は、各搬送コンベア11で搬送されてバーコード
リーダ21でそのトレイ識別情報が読み取られて、制御
装置19の記憶部の所定のアドレス位置(例えば図4
(a)のアドレス0001)に記憶されると共に、合流
部14で合流されて一列状態で搬送コンベア15で下流
側に搬送され、搬送コンベア15の下流側から内部計測
部3の搬送コンベア7に順に供給される。この時、供給
部2の搬送コンベア11上で農産物Wが載せられなかっ
た空のトレイ12も搬送コンベア15で搬送されるが、
この空のトレイ12は、空トレイ検出センサ17で農産
物Wが載せられていないことが検出されて空トレイ搬送
コンベア16上に排出され、農産物Wが載せられたトレ
イ12のみが搬送コンベア7に供給されることになる。
【0042】搬送コンベア7に供給される農産物Wが載
せられたトレイ12は、該搬送コンベア7で搬送されて
内部計測装置20内を通過する。この内部計測装置20
の所定位置(投光部と受光部の位置)の通過中に、投光
部からトレイ12底部の開口12aを介してトレイ12
上の農産物Wに透過光が照射され、この透過光が農産物
W内を透過して受光部で受光される。この透過光の受光
状態によって、農産物Wの内部品質が測定(判定)さ
れ、この計測情報(内部品質情報)が制御装置19に出
力されて、例えば制御装置19内の記憶部の所定のアド
レス位置に記憶される(図4(b)参照)。
【0043】そして、この内部品質が計測された農産物
Wは、搬送コンベア7で検出センサ43の位置まで搬送
されると、検出センサ43で取上位置S1の農産物Wの
有無が検出され、この検出信号(起動信号)によって移
載装置9が次のように作動し、農産物Wが搬送コンベア
8上に載せ移される。すなわち、検出センサ43で取上
位置S1のトレイ12上の農産物Wが検出されると、取
上位置S1上方に位置する移載装置9の取上手段35が
下降し、その吸着盤38が農産物Wの上面に接触し、こ
の状態で吸着盤38内が吸引されて負圧になる。
【0044】これにより、農産物Wが吸着盤38で吸着
され、取上手段35が所定距離上昇することにより、農
産物Wが搬送コンベア7の取上位置S1のトレイ12上
から取り上げられて図2の矢印方向に回転する。また、
取上手段35の吸着盤38で農産物Wが取り上げられる
と、この農産物Wは、回転盤33の回動する途中で、下
面計測装置40によって下面や側面の色や傷等の外観が
計測される。この計測は、照明灯42が農産物Wの下面
側から照射された状態で撮像装置41でその下面等が撮
影され、この撮像画像を二値化等の適宜の処理をするこ
とによって測定(判定)され、この計測情報(下面等品
質情報)が制御装置19に出力されて後述する如く記憶
部に記憶される。
【0045】下面計測装置40で下面等が計測された農
産物Wは、回転盤33がさらに回転することにより、搬
送コンベア8の載置位置S2上方に位置し、この位置で
取上手段35が下降して、吸着盤38に吸着されている
農産物Wが搬送コンベア8のトレイ25上に載置され、
その後吸着盤38内の吸引状態が解除される。これによ
り、農産物Wが搬送コンベア8のトレイ25上に載置さ
れると共に、農産物Wが載置されたトレイ25のトレイ
識別情報がバーコードリーダ44で検出され、このトレ
イ識別情報が制御装置19に出力されて、後述する如く
トレイ12の識別情報からシフトされつつ計測情報がリ
ンクされた状態で記憶部に記憶される。
【0046】ところで、以上の説明においては、搬送コ
ンベア7の取上位置S1のトレイ12上から取り上げら
れた一つの農産物Wが、回転盤33によって連続的に回
動させられ、これが搬送コンベア8の載置位置S2でト
レイ25上に載置される一連の動作について説明した
が、回転盤33を所定の割り出し角度でステップ送りさ
せて、農産物Wを移載することもできる。なお、図面で
は回転盤33の対向位置に設けられている取上手段35
によって、取り上げと載置の動作が略同時に行われるこ
とになる。
【0047】また、この移載装置9による農産物Wの載
せ移し作業中、下面計測装置40側に位置する5個の取
上手段35の吸着盤38には農産物Wがそれぞれ吸着保
持され、下面計測装置40と反対側の5個の取上手段3
5の吸着部38には農産物Wが吸着されていない状態と
なっている。なお、この例では、検出センサ43の検出
信号を移載装置9の起動信号として使用したが、例えば
内部計測装置20の近傍に配置した図示しない検出セン
サの検出信号を起動信号として使用することにより、図
2で示す位置の検出センサ43を省略することもでき
る。
【0048】ここで、移載装置9によって農産物Wがト
レイ12上からトレイ25上に載せ移される場合の、各
種情報のデータ処理方法(シフト方法)の一例を図4及
び図5に基づいて説明する。先ず、バーコードリーダ2
1で読み取られたトレイ12の識別情報は、図4(a)
に示すように、記憶部の所定のアドレス位置(例えばア
ドレス0001とする)に記憶されると共に、このトレ
イ12上に載置されている農産物Wの目視判別による目
視等級等の情報が目視情報欄に、例えばランク「b」と
して記憶されている。そして、この目視等級判別済みの
農産物入りトレイ12が、内部計測装置20を通過する
と、図4(b)に示すように、図示しないバーコードリ
ーダによってトレイ12の識別情報が読み取られて、所
定のアドレス位置(例えばアドレス0001)に記憶さ
れると共に、このトレイ12上の農産物Wの内部情報が
内部情報欄に、例えばランク「a」として記憶される。
【0049】これらの情報は、上流側コンベア装置Aに
おける情報であって、下流側コンベア装置Bとは全く無
関係な状態となっているため、移載装置9による農産物
Wの載せ移しに関連して次のようにして両コンベア装置
A、B間で情報をシフトする。すなわち、先ず下面計測
装置40による計測位置と内部計測装置20による計測
位置との間に介在する農産物Wの個数を予め所定数に設
定し、この数が例えば10個であるとすると、下面計測
装置40で計測した農産物Wの下面等品質情報(例えば
ランク「a」とする)を10個前のアドレス位置(この
場合アドレス0001)の下面等品質欄に記憶する。こ
れにより、アドレス0001に対応する農産物Wの下面
等の外観が計測され、この下面等品質情報が図4(c)
に示すように、記憶部のアドレス0001の下面等品質
欄にリンクされた状態で記憶される。
【0050】このアドレス0001の状態は、該当する
下面等品質情報が記憶された時点から、搬送コンベア8
のバーコードリーダ44により2つ目のトレイ25の識
別情報が読み取られるまでの間維持されることになる。
そして、バーコードリーダ44から2つ目のトレイ25
の識別情報が読み取られて制御装置19に入力される
と、図4(c)の点線、の如く、10個先のアドレ
ス位置である図5(a)に示す例えばアドレス0011
に、検出したトレイ25の識別情報(例えば01001
とする)を記憶すると共に、アドレス0001に記憶さ
れている目視品質情報「b」、内部品質情報「a」及び
下面等品質情報「a」を、アドレス0011の目視品質
欄、内部品質欄及び下面等品質欄にそれぞれシフトす
る。この時、アドレス0011にシフトしたアドレス0
001の各種情報は必要に応じて削除する。これによ
り、トレイ12からトレイ25上に載せ移された農産物
Wの過去に計測した各種計測情報が新たなトレイ25の
識別情報「01001」とリンクされてアドレス001
1に記憶されることになる。
【0051】なお、識別情報の異なる2つのトレイ1
2、25の識別情報や計測情報のシフト及びリンク等の
データ処理方法は、以上の例に限定されるものでもな
く、例えば内部計測装置20の計測位置と搬送コンベア
8の載置位置S2間に介在する農産物Wの個数に応じ
て、アドレス位置を所定数シフト(移動)させても良い
し、検出センサ43にトレイ12の識別情報を検出する
機能を持たせれば、アドレス位置のシフト数をより少な
く(例えば搬送コンベア7の取上位置S1と搬送コンベ
ア8の載置位置S2間の農産物Wの個数と)なり、より
正確な情報処理が可能になる。
【0052】また、アドレス位置をシフトする方法に限
らず、アドレス位置を一定にして農産物Wの情報を結果
として移すこともできる。この場合は、トレイ12の識
別情報に基づく農産物Wの品質情報を、所定のアドレス
位置(例えば前記アドレス0001)に記憶させ、移載
装置9で農産物Wを移載する際に、所定信号の入力(例
えば前述した内部計測装置20と下面計測装置40間の
農産物Wの数に対応した所定信号等の入力)で、アドレ
ス位置0001に下面等品質を記憶させ、その後トレイ
25の識別情報の入力によって、アドレス0001に記
憶されているトレイ識別情報欄の識別情報をトレイ25
の識別情報に書き換えることにより、結果として上流側
コンベア装置Aから下流側コンベア装置Bに各種情報が
シフトする。また、各アドレス位置に2つのトレイ1
2、25に対応した識別情報欄をそれぞれ設け、両トレ
イ12、25の識別情報を共に記憶させるようにして、
後述する仕分判定時にトレイ25の識別情報のみを利用
するようにしても、結果として上流側コンベア装置Aか
ら下流側コンベア装置Bに各種情報をシフトすることが
できる。
【0053】以上のようにして移載装置9で搬送コンベ
ア8のトレイ25上に載置され、かつトレイ25の識別
情報に2つの計測情報がシフトされた農産物Wは、トレ
イ25と共に搬送コンベア8で搬送されて、選別コンベ
ア5に供給される。そして、この選別コンベア5に配置
されている上面計測装置23によって、トレイ25上の
農産物Wの上面が計測され、この計測も、下面計測装置
40と同様に、上面から照明光が照射された状態で撮像
装置で撮影することによって行われ、農産物Wの上面の
色や傷の有無等の外観品質と大きさ等の形状が計測され
る。
【0054】この上面品質及び形状が計測された農産物
Wは、図5(a)に示すように、その計測情報が制御装
置19の記憶部の、トレイ25の識別情報が記憶されて
いるアドレス0011の上面の品質欄に例えばランク
「a」として、また形状欄にランク「M」として記憶さ
れる。これにより、特定の農産物Wの内部品質、下面等
品質及び上面の品質、形状の全てが計測されたことにな
り、これらの計測情報に基づいて制御装置19により、
農産物Wの仕分区分が例えば「優−M」と判定され、こ
の判定結果がアドレス0011の仕分区分欄に記憶され
る。
【0055】そして、上面計測装置23で計測されて仕
分区分が判定された農産物Wは、選別コンベア5で下流
側に搬送され、そのトレイ25の識別情報がバーコード
リーダ45で読み取られると、このトレイ識別情報に対
応したアドレス0011の仕分区分「優−M」が仕分排
出部4の排出装置制御部(図示せず)に読み出され、こ
の読み出された仕分区分に対応した排出装置26が作動
する。この排出装置26の作動により、「優−M」に仕
分けされた農産物Wが、所定のプールコンベア6上に排
出されて貯留され、所定個数貯留された時点で、箱詰待
機位置から箱詰装置29の箱詰ロボット28によって段
ボール箱等に箱詰めされる。
【0056】また、プールコンベア6の箱詰待機位置で
農産物Wが箱詰めらされて空になったトレイ25は、空
トレイ搬送コンベア24で搬送コンベア8の始端側に搬
送され、この空のトレイ25に移載装置9によって農産
物Wが再び載せ移されることになる。すなわち、上記の
選別装置1にあっては、上流側コンベア装置Aと下流側
コンベア装置Bとが完全に分断された状態となって、農
産物Wが載せられたトレイ12、25や空となったトレ
イ12、25が、各コンベア装置A、Bを形成する搬送
コンベアや空トレイ搬送コンベアによって循環搬送され
ることになる。
【0057】このように上記実施例の選別装置1にあっ
ては、供給部2と内部計測部3をトレイ12を有する上
流側コンベア装置Aで形成し、仕分排出部4をトレイ1
2とは別形態のトレイ25を有する下流側コンベア装置
Bで形成し、両コンベア装置A、B間に農産物Wをトレ
イ12、25間で載せ移す移載装置9を設けると共に、
制御装置19により各トレイ12、25の識別情報やト
レイ12上の農産物Wの計測情報を上流側コンベア装置
Aから下流側コンベア装置Bにシフト可能に設けている
ため、仕様の異なるコンベア装置A、B間で農産物Wを
容易に載せ移すことができる。
【0058】これにより、内部計測に適したトレイ12
を供給部2や内部計測部3を有する上流側コンベア装置
Aに使用し、外観計測等に適したトレイ25を仕分排出
部4を有する下流側コンベア装置Bに使用することがで
きる。その結果、各種農産物Wの選別に最適なトレイ1
2、25や選別ラインを得ることができると共に、比較
的安価なコンベアの採択が可能になり、選別装置1のコ
スト低減を図ることができ、かつ選別装置1の両コンベ
ア装置A、Bに各種形態のコンベアを使用することがで
きて、選別ラインの構成の自由度を高めることが可能に
なる。
【0059】また、内部計測部3に内部計測装置20が
配置され移載装置9に下面計測装置40が配置されると
共に、選別コンベア5に上面計測装置23が配置されて
いるため、農産物Wの内部品質や外観等の品質を各計測
装置20、23、40によって的確に計測することがで
きて、農産物Wの選別を確実に行うことができる。特
に、内部計測装置20が配置される搬送コンベア7で使
用されるトレイ12の底部に、投光部の透過光を遮断す
ることのない開口12aが設けられているため、透過光
を農産物Wに良好に照射透過させることができて、農産
物Wの糖度、酸度や空洞状態等の内部品質を高精度に計
測することができる。
【0060】さらに、移載装置9に下面計測装置40が
設けられ、取上手段35で吊持された回動途中の農産物
Wの下面や側面を計測することができるため、一般的な
トレイ上では比較的困難とされていた農産物Wの下面等
の外観を的確に計測することができると共に、仕分排出
部4の上面計測装置23により、農産物Wの上面の外観
を計測することができ、農産物Wの略全面の外観を精度
良く計測することができる。これらのことから、農産物
Wの内部品質や外観を高精度に計測することができて、
農産物Wの選別精度を大幅に高めることが可能になる。
【0061】また、移載装置9の回転盤33が、内部計
測部3の搬送コンベア7と仕分排出部4の搬送コンベア
8と同期して回転するため、各取上手段35を搬送コン
ベア7の取上位置S1や搬送コンベア8の載置位置S2
上に確実に停止位置させることができて、農産物Wの取
り上げや載置を容易に行うことができると共に、例えば
回転盤33の直径方向に対向する取上手段35を、両搬
送コンベア7、8の取上位置S1上と載置位置S2上に
それぞれ位置させることによって、農産物Wの取り上げ
作業と載置作業を略同時に行うことができて、載せ移し
作業の作業効率を向上させることもできる。
【0062】またさらに、上流側コンベア装置Aや下流
側コンベア装置Bが複数連設された搬送コンベアや空ト
レイ搬送コンベア等で形成されているため、これらの搬
送コンベア等を適宜の長さに設定すると共に適宜の方向
に連設することにより、各種形態の選別ラインを形成す
ることができ、両コンベア装置A、Bの選別装置1への
設置の汎用性を高めることができる。
【0063】また、選別装置1に使用される両コンベア
装置A、Bが特定の農産物Wに対応したコンベアに限定
されることがないため、例えばバケット式やフリートレ
イ式等の安価で既に使用しているコンベアでも使用する
ことができて、選別装置1のより一層のコスト低減を図
ることができると共に、移載装置9を2つの搬送コンベ
ア装置間に設置するだけで仕様の異なるコンベア装置同
士を接続することができ、例えば既存の選別装置1等に
も容易に対応することが可能になる。
【0064】また、供給部2に二列並設状態で搬送コン
ベア11が設けられているため、各搬送コンベア11の
搬送速度を例えば内部計測部3の搬送コンベア7に比較
して略2分の1以下に遅くすることができて、作業者M
によるトレイ12上への農産物Wの載置作業を容易に行
うことができると共に、農産物Wが載せられない空のト
レイ12の発生率を、搬送コンベア15の搬送速度に応
じて所定の比率に維持することができる等、選別作業の
効率化を図ることができる。
【0065】図6は、本発明に係わる選別装置の他の実
施例を示す平面図である。なお、上記実施例と同一部位
には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。この
実施例の選別装置51の特徴は、供給部2と内部計測部
3が設けられる上流側コンベア装置Aとしての搬送コン
ベア52を、ループ状の一条のフリートレイ式もしくは
バケット式の搬送コンベアで形成すると共に、仕分排出
部4が設けられる下流側コンベア装置Bとしての選別コ
ンベア53を、一列状態の一条の例えばスラット状コン
ベア装置(特公平2−247号公報参照)もしくはベル
トで形成した点にある。
【0066】すなわち、ループ状に配置された搬送コン
ベア52のライン52aの上流側に供給部2が設けら
れ、この供給部2の下流側に位置しライン52aと反対
側のライン52bに内部計測装置20が設けられてい
る。また、選別コンベア53は一列状態に配置され、プ
ールコンベア6が接続される部位より上流側に例えば上
面計測装置23が設けられると共に、各プールコンベア
6との接続部には排出装置26がそれぞれ設けられてい
る。そして、選別コンベア53の上流側と内部計測装置
20の下流側の搬送コンベア52のライン52bとの間
に、前記移載装置9が配置されている。
【0067】この選別装置51によれば、トレイ12に
載せられて内部計測装置20で計測された農産物Wは、
検出センサ43の起動信号で作動する移載装置9によっ
て上記実施例と同様に、下面計測装置40(図3参照)
で下面等が計測されつつ選別コンベア53上に所定のシ
フトで載せ移される。この選別コンベア53の例えばス
ラット上に載置された農産物Wは、選別コンベア53で
所定シフトで搬送されて上面計測装置23で上面の外観
や形状が計測され、この農産物Wは所定シフトで所定の
プールコンベア6の排出装置26の位置まで搬送され
る。
【0068】すなわち、この選別装置51によれば、選
別コンベア53が識別情報を有するトレイ等を有さない
ことから、検出センサ43で検出した時点から、搬送コ
ンベア53上に載置されるまでのシフト時間(もしくは
シフト距離や農産物Wのシフト個数)と、載置されてか
ら上面計測装置23で計測されるまでのシフト時間等
を、制御装置19によって制御させることにより、上記
実施例と同様に搬送コンベア52のトレイ12の識別情
報に対応しかつ制御装置19の記憶部の内部品質情報が
記憶されているアドレス位置に、下面等品質情報と上面
品質情報がシフトされて記憶される。また、これらの計
測情報で仕分けされた農産物Wは、仕分区分に応じて予
め設定されているシフト時間等によって選別コンベア5
3上を搬送されることにより、所定のプールコンベア6
の排出装置26によってプールコンベア6上に排出され
ることになる。
【0069】この実施例においても、仕様形態の異なる
上流側コンベア装置Aとしての搬送コンベア52から下
流側コンベア装置Bとしての選別コンベア53に、移載
装置9によって農産物Wを載せ移すことができると共
に、制御装置19によって内部計測装置20による計測
情報に下面等や上面の外観品質情報等をリンクさせるこ
とができ、上記実施例と同様の作用効果が得られる他
に、バーコードリーダ44、45等の各種センサの設置
数をより低減させると共に、上流側コンベア装置A及び
下流側コンベア装置B自体の構成がより簡略化され、よ
り安価な選別装置51を得ることができるという作用効
果が得られる。
【0070】なお、以上の実施例における、上流側コン
ベア装置A及び下流側コンベア装置Bを構成する各種コ
ンベアの形態や配置及び連設数等の構成は一例であっ
て、各種形態のコンベアを適宜に採択かつ組み合わせる
こともできる。また、以上の実施例においては、移載装
置9に下面計測装置40を設ける場合について説明した
が、トレイ12、25の形状や使用するコンベアの形態
によっては、上流側コンベア装置A及び下流側コンベア
装置Bに下面計測装置40を配置することもできるし、
上面計測装置23と下面計測装置40を一体化して外観
や形状等を計測したり、これらの外観等計測装置と内部
計測装置20とを一体化して各種品質等を計測すること
もできる。
【0071】図7〜図10は、本発明に係わる選別装置
のさらに他の実施例を示し、図7がその概略正面図、図
8が移載装置の正面図、図9が計測部の断面図、図10
が農産物の表面を示す図である。この実施例の選別装置
61の特徴は、農産物Wの載置態様が異なる3つのコン
ベア装置間62〜64を2台の移載装置65、66によ
ってそれぞれ連結すると共に、各コンベア装置62〜6
4間で載せ移される農産物Wの各種情報を上記実施例と
同様にシフト可能に構成した点にある。
【0072】すなわち、3つのコンベア装置62〜64
は、内部品質用の例えば前記トレイ12を有する上流側
コンベア装置62と、選果専用の例えば前記トレイ25
を有する下流側コンベア装置64と、外観計測用の浅型
トレイ67を有するバケット式の中間コンベア装置63
とで形成され、これらの各コンベア装置62〜64間に
移載装置65、66が配置されている。この移載装置6
5、66は、回転可能な一対のスプロケット68、69
をそれぞれ有し、このスプロケット68、69間に懸架
された無端チェーン70には、図8に示すように、多数
の取上手段71が所定ピッチで取り付けられている。
【0073】取上手段71は、スプロケット68、69
の下面側を図8の矢印イの如く移動する際に、そのシリ
ンダ72が作動してその下端に取り付けられている吸着
盤73が矢印ロ、ハの如く上下動し得る如く構成されて
いる。この吸着盤73の上下動により、上流に位置する
コンベア装置のトレイ上から農産物Wが吸着保持されて
取り上げられ、この取り上げられた農産物Wが所定距離
移動し、その後下降することにより下流に位置するコン
ベア装置のトレイ上に移載される。
【0074】なお、移載装置65、66には、図7に示
すように外観計測装置74、75が設けられ、この外観
計測装置74、75は、図9に示すように構成されてい
る。すなわち、移載装置65に設けられる第一の計測部
としての外観計測装置74は、両コンベア装置62、6
3の連結部の下方に配置されたカメラ76を有し、この
カメラ76により取上手段71の吸着盤73に吸着吊持
されている農産物Wの底面が撮影されると共に、搬送方
向両側に所定角度傾斜した設けられた一対のミラー77
を介して農産物Wの図10に示す2側面Wa、Wbが撮
影される。
【0075】また、コンベア装置63に設けられる第二
の計測部としての外観計測装置75は、コンベア装置6
3の上方に配置されたカメラ76を有し、このカメラ7
6で浅型のトレイ67上の農産物Wの上面Weが撮影さ
れると共に、トレイ67の搬送方向の両側に設けられた
ミラー77を介して農産物Wの他の2側面Wc、Wdが
撮影される。なお、移載装置65には取上手段71を垂
直軸回りに90度回転させる図示しない90度回転機構
が設けられており、この回転機構の作動で農産物Wが9
0度回転させられ、外観計測装置74で計測される2側
面Wa、Wbと外観計測装置75で計測される2側面W
c、Wdが十字位置となって、両外観計測装置74、7
5で農産物Wの4側面と底面及び上面の全面が撮影され
ることになる。
【0076】この実施例の選別装置61においても、2
台の移載装置65、66により農産物Wが異なる態様の
トレイ12、67間及びトレイ67、25間で載せ移さ
れ、またこの載せ移しに関連して外観計測装置74、7
5等の計測情報がシフトされるため、上記実施例と同様
の作用効果が得られる他に、各種態様のトレイ12、6
7、25を有するコンベア装置が複数(特に3台以上)
連設されている場合であっても、これに容易に対応する
ことができて、より汎用性の高い選別装置61が得られ
るという作用効果が得られる。
【0077】この実施例では農産物Wの表面を6面で割
り、底面+2側面と上面+2側面とを2台の外観計測装
置74、75で撮影して農産物Wの全面の外観計測を行
ったが、例えば底面を外観計測装置74で計測して、残
りの5面(上面+4側面)を外観計測装置75で計測す
るように構成することもできる。
【0078】なお、上記各実施例においては、農産物W
がリンゴ等の球状農産物である場合を例にして説明した
が、本発明に係わる農産物Wとしては、みかんや馬鈴薯
等の農産物、胡瓜、茄子等の長物農産物等であっても容
易に適用することができるし、トレイ12、25、67
自体の形状も上記実施例に限定されるものでもなく、農
産物Wの種類や形状に応じて適宜形状のトレイを使用す
ることができる。また、上記各実施例における移載装置
の取上手段の数や作動方法等も一例であって、本発明に
係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更
可能であることはいうまでもない。
【0079】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1ないし3
記載の発明によれば、例えば上流に位置するコンベア装
置上の農産物を移載手段によって、該農産物に関連する
情報を移しつつ態様の異なる直下流に位置するコンベア
装置に載せ移すことができるため、仕様の異なるコンベ
ア装置間であっても農産物を容易に載せ移すことができ
て、各種農産物の選別に適切に対応することができると
共に、農産物に応じたコンベア装置を採択することがで
きて選別装置自体のコスト低減を図ることができ、かつ
選別装置における各コンベア装置からなる選別ラインの
構成の自由度を高めることができる。
【0080】また、請求項4または5記載の発明によれ
ば、請求項2または3記載の発明の効果に加え、上流側
コンベア装置に設けられる農産物の載置部に開口が設け
られ、この開口から導出される透過光を計測部で検出す
るため、透過光が載置部上に載置されている農産物の内
部を確実に透過することになり、農産物の内部品質を高
精度に計測することができる。
【0081】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項2ないし5記載の発明の効果に加え、農産物の外観
を、上流側コンベア装置か下流側コンベア装置のいずれ
かに設けた外観計測手段によって測定することができる
ため、農産物の色、傷等の外観品質をより高精度に計測
することができる。
【0082】また、請求項7記載の発明によれば、請求
項2ないし6記載の発明の効果に加え、農産物を例えば
上流側コンベア装置の取上位置から下流側コンベア装置
の載置位置に載せ移す際に、農産物移載手段の取上手段
が、例えば垂直軸回りに回動しつつ、この回動が各コン
ベア装置の取上位置や載置位置と同期されるため、上流
側コンベア装置から下流側コンベア装置に農産物を確実
に載せ移すことができる。
【0083】また、請求項8または9記載の発明によれ
ば、請求項7記載の発明の効果に加え、農産物移載手段
の取上手段で取り上げられて回動する農産物が、その回
動途中において光学的に例えばその下面等の外観が計測
されるため、計測が難しい農産物下面の色や傷等の外観
品質を測定することができて、農産物の品質をより高精
度に計測することができる。
【0084】また、請求項10記載の発明によれば、請
求項2ないし9記載の発明の効果に加え、一条あるいは
複数連設された上流側及び下流側コンベア装置を、選果
場のレイアウト等に応じて容易に選択使用することがで
きるため、上流側及び下流側コンベア装置の選果場への
設置の汎用性を向上させることができると共に、既存の
選別ラインへ容易に対応することができる。
【0085】また、請求項11記載の発明によれば、請
求項2ないし10記載の発明の効果に加え、下流側コン
ベア装置に深型の農産物載置面が設けられるため、下流
側コンベア装置に例えば複雑な形状のフリートレイ等を
設ける必要がなくなり、該コンベア装置の構成を簡略化
することができる。
【0086】また、請求項12記載の発明によれば、請
求項2ないし11記載の発明の効果に加え、各コンベア
装置にバケット式あるいはフリートレイ式のコンベア装
置が使用されるため、農産物を各コンベア装置上で容易
に位置決めすることができて、連結されるコンベア装置
間における農産物の載せ移しを確実に行うことができ
る。
【0087】また、請求項13記載の発明によれば、請
求項2ないし12記載の発明の効果に加え、例えば上流
側コンベア装置の農産物が載置される搬送コンベアを複
数列並設することにより、この搬送コンベアの搬送速度
が計測部の搬送コンベアの搬送速度より低速に設定され
るため、作業者による農産物の供給作業を容易に行うこ
とができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる農産物の選別装置の一実施例を
示す平面図
【図2】同その移載装置部分を拡大した平面図
【図3】同図2の側面図
【図4】同動作説明図
【図5】同動作説明図
【図6】本発明に係わる農産物の選別装置の他の実施例
を示す平面図
【図7】本発明に係わる農産物の選別装置のさらに他の
実施例を示す概略正面図
【図8】同その移載装置の正面図
【図9】同計測部の断面図
【図10】同その農産物の表面を示す図
【符号の説明】
1、51、61・・・・・・・・選別装置 2・・・・・・・・・・・・・・供給部 3・・・・・・・・・・・・・・内部計測部 4・・・・・・・・・・・・・・仕分排出部 5、53・・・・・・・・・・・選別コンベア 7、8、11、15、52・・・搬送コンベア 9・・・・・・・・・・・・・・移載装置 12、25、67・・・・・・・トレイ 12a・・・・・・・・・・・・開口 13、16、24・・・・・・・空トレイ搬送コンベア 19・・・・・・・・・・・・・制御装置 20・・・・・・・・・・・・・内部計測装置 21、44、45・・・・・・・バーコードリーダ 23・・・・・・・・・・・・・上面計測装置 32・・・・・・・・・・・・・垂直軸 33・・・・・・・・・・・・・回転盤 35、71・・・・・・・・・・取上手段 38・・・・・・・・・・・・・吸着盤 40・・・・・・・・・・・・・下面計測装置 41・・・・・・・・・・・・・撮像装置 42・・・・・・・・・・・・・照明灯 43・・・・・・・・・・・・・検出センサ 62・・・・・・・・・・・・・上流側コンベア装置 63・・・・・・・・・・・・・下流側コンベア装置 64・・・・・・・・・・・・・中間コンベア装置 65、66・・・・・・・・・・移載装置 74、75・・・・・・・・・・外観計測装置 76・・・・・・・・・・・・・カメラ 77・・・・・・・・・・・・・ミラー A・・・・・・・・・・・・・・上流側コンベア装置 B・・・・・・・・・・・・・・下流側コンベア装置 S1・・・・・・・・・・・・・取上位置 S2・・・・・・・・・・・・・載置位置 W・・・・・・・・・・・・・・農産物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 稔 静岡県浜松市篠ケ瀬町630番地 株式会社 マキ製作所内 Fターム(参考) 3F072 AA11 GA06 GB04 GB07 GB08 GB10 GC07 GE02 KA01 KA07 KC01 KC07 3F079 AC06 CA06 CA21 CA23 CA31 CA32 CA34 CA42 CB34 DA04 DA11 DA18 DA21 DA23 EA08 4B061 AB03 AB06 BA00 BB09 BB13

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農産物をそれぞれ所定の態様で搬送する少
    なくとも2つのコンベア装置と、該コンベア装置のうち
    上流に位置するコンベア装置から直下流に位置するコン
    ベア装置に農産物を載せ移す農産物移載手段と、該農産
    物移載手段による農産物の載せ移しに関連して上流に位
    置するコンベア装置側で得られた当該農産物に関する情
    報を直下流に位置するコンベア装置側に移す情報転送手
    段と、を備えたことを特徴とする農産物の選別装置。
  2. 【請求項2】前記少なくとも2つのコンベア装置は、仕
    分けに関する所定の項目を計測する第一の計測部を有す
    る上流側コンベア装置と、該上流側コンベア装置よりも
    下流側に配置され少なくとも仕分部を有する下流側コン
    ベア装置と、両コンベア装置間に配置され前記第一の計
    測部で計測しない他の所定項目を計測する第二の計測部
    を有する中間コンベア装置とで形成されることを特徴と
    する請求項1記載の農産物の選別装置。
  3. 【請求項3】前記少なくとも2つのコンベア装置は、計
    測部を有し農産物を所定の態様で搬送する上流側コンベ
    ア装置と、その態様が該上流側コンベア装置の前記態様
    と異なり少なくとも仕分部を有する下流側コンベア装置
    とで形成されることを特徴とする請求項1記載の農産物
    の選別装置。
  4. 【請求項4】前記上流側コンベア装置と下流側コンベア
    装置は農産物の載置仕様が異なり、上流側コンベア装置
    は、農産物が載置される載置部に透過光計測のための開
    口を有することを特徴とする請求項2または3記載の農
    産物の選別装置。
  5. 【請求項5】前記上流側コンベア装置に設けられた計測
    部により、前記載置部の開口から導出されて農産物を透
    過する透過光を検出することを特徴とする請求項4記載
    の農産物の選別装置。
  6. 【請求項6】前記上流側コンベア装置と下流側コンベア
    装置のいずれかは、農産物の外観を計測する外観計測手
    段を有することを特徴とする請求項2ないし5のいずれ
    かに記載の農産物の選別装置。
  7. 【請求項7】前記農産物移載手段が農産物を取り上げる
    多数の取上手段を有し、該取上手段は、連結される2つ
    のコンベア装置の取上位置と載置位置とが一致した周期
    で同期して回動されることを特徴とする請求項2ないし
    6のいずれかに記載の農産物の選別装置。
  8. 【請求項8】前記農産物移載手段は、上流に位置するコ
    ンベア装置から取上手段で取り上げた農産物をその回動
    途中の所定位置で計測する計測手段を有することを特徴
    とする請求項7記載の農産物の選別装置。
  9. 【請求項9】前記計測手段は、取上手段の回動途中に該
    取上手段で取り上げた農産物の下面等を光学的に計測す
    ることを特徴とする請求項8記載の農産物の選別装置。
  10. 【請求項10】前記上流側コンベア装置もしくは下流側
    コンベア装置は、連続した一条であるかあるいは複数の
    コンベアが連設されたものであることを特徴とする請求
    項2ないし9のいずれかに記載の農産物の選別装置。
  11. 【請求項11】前記下流側コンベア装置は、深型の農産
    物載置面を有することを特徴とする請求項2ないし10
    のいずれかに記載の農産物の選別装置。
  12. 【請求項12】前記各コンベア装置は、バケット式コン
    ベアであるかあるいはフリートレイ式コンベアのいずれ
    かであることを特徴とする請求項2ないし11のいずれ
    かに記載の農産物の選別装置。
  13. 【請求項13】前記上流側コンベア装置が複数連設され
    た搬送コンベアで形成され、該複数の搬送コンベアのう
    ちの少なくとも農産物をトレイ上に載置する搬送コンベ
    アが複数列並設されると共に、該並設された搬送コンベ
    アの搬送速度が、前記計測部が配置される搬送コンベア
    の搬送速度より低速に設定されていることを特徴とする
    請求項2ないし12のいずれかに記載の農産物の選別装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006206275A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Nippon Sekkei Kogyo:Kk 搬送・仕分けシステム
JP2012096887A (ja) * 2010-11-01 2012-05-24 Yanmar Co Ltd 選果システム
CN114700289A (zh) * 2022-03-11 2022-07-05 江苏城乡建设职业学院 一种基于颜色识别的果实成熟度检测分离机构

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