JP2000127877A - パワーウィンドウ制御装置及びパワーウィンドウ制御方法 - Google Patents

パワーウィンドウ制御装置及びパワーウィンドウ制御方法

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JP2000127877A
JP2000127877A JP10302258A JP30225898A JP2000127877A JP 2000127877 A JP2000127877 A JP 2000127877A JP 10302258 A JP10302258 A JP 10302258A JP 30225898 A JP30225898 A JP 30225898A JP 2000127877 A JP2000127877 A JP 2000127877A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両水没時に運転者が動揺して適切にロック
用リレーをオンできないような場合でも、助手席や後席
の搭乗員が各々の席で窓開操作できるようにする。 【解決手段】 自動車の所定の位置に配設された水入り
検知センサ13で自動車の水没を検出したときに、ロッ
ク用リレー3のロックを強制的に解除し、すべての助手
席・後席用窓開閉制御部2b,2cを動作可能に切り替
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の各ドア
に配置された正逆回転駆動可能な電動機の駆動によりウ
インドウガラスを昇降制御するパワーウィンドウ制御装
置及びパワーウィンドウ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用のパワーウィンドウ制
御装置においては、図6のように、それぞれの窓部に設
置された個々のパワーウィンドウスイッチ(図示せず)
の他に、運転席付近に窓開閉動作ロック用の主操作スイ
ッチSWを設け、これらのスイッチ操作により運転席、
助手席、後席用のモータ正転・反転制御部2a〜2cを
通じてモータ1a〜1cを駆動制御し、各窓の開閉動作
を行うようになっている。主操作スイッチSWの近傍に
は、特に助手席及び後席の開閉操作を一度にロックする
ためのロック用リレー3が備わっている。これは、助手
席や後席に例えば児童が搭乗する際に、その児童が助手
席や後席付近に設置されたパワーウィンドウスイッチで
窓を開閉するのを防ぐためなどの目的で使用される。
【0003】ここで、運転席用モータ正転・反転制御部
2aは、他の助手席、後席用のモータ正転・反転制御部
2b,2cと異なり、主操作スイッチSW及びロック用
リレー3の操作とは別系統となっている。また、ロック
用リレー3の励磁コイル3aは、主操作スイッチSWに
対して直列に接続されている。これにより、主操作スイ
ッチSWがオフのときはロック用リレー3がオフとなる
ため、運転席近くの窓だけが開閉操作可能となるが、助
手席及び後席は窓の開閉操作ができないようになってい
る。尚、主操作スイッチSWをオンにすると、ロック用
リレー3がオンとなってすべての窓の開閉操作が可能と
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、パワ
ーウインドウを具備した自動車が事故などにより水没し
た場合等においては、すべての窓を早急に開放し、一刻
も早く車内から脱出しなければならない。
【0005】しかしながら、図6のような回路構成の場
合、自動車の水没後に主操作スイッチSWを素早くオン
に切り替えれば、ロック用リレー3がオンとなって、す
べての窓の開操作が可能状態となるものの、かかるスイ
ッチ操作は運転席でしかできないため、水没時に運転者
が動揺して主操作スイッチSWを正しく操作できないと
きは、その間は助手席や後席の乗員が脱出不可能となっ
てしまう。
【0006】また、早急に窓の開操作を行わないと、時
間の経過と共に自動車内に水が浸入してくる。そして、
水の浸入が電気系統にまで達すると、各電気部材間また
は電気配線間等で短絡が発生し、その結果、電気系統が
正常に作動しないことがあり、ウインドウガラスを開操
作できなくなるおそれがあることから、助手席や後席の
窓のロックを素早く解除しなければならない。
【0007】尚、パワーウィンドウに関するすべての電
気系統を完全防水して、時間が経過しても助手席や後席
の窓のロック解除できるようにする方法や、あるいは、
本出願人が特願平10−1774号において提案してい
るように、電気系統のすべてを完全防水しないまでも、
いわゆる水入り検知センサを用いて回路上の誤動作を防
ぐ方法も考えられる。
【0008】しかしながら、単に電気系統の故障を防止
するだけでなく、素早くロックを解除して窓の開放を可
能とすることはいずれの場合でも必要である。
【0009】そこで、この発明の課題は、車両水没時に
運転者が動揺して適切にロック用リレーをオンできない
ような場合でも、助手席や後席の搭乗員が各々の席で窓
開操作することが可能となるパワーウィンドウ制御装置
及びパワーウィンドウ制御方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、自動車の各座席付近の窓開閉
用のパワーウィンドウ制御装置であって、運転席でのス
イッチ操作により運転席窓の開閉制御を行う運転席用窓
開閉制御部と、助手席及び後席でのスイッチ操作により
助手席窓及び後席窓の開閉をそれぞれ個別に行う複数の
助手席・後席用窓開閉制御部と、作動状態ですべての前
記助手席・後席用窓開閉制御部におけるスイッチ操作を
ロックして当該助手席・後席用窓開閉制御部の機能を停
止させるロック用リレーと、運転席付近に設置され、前
記ロック用リレーの作動状態を切り替えて前記助手席・
後席用窓開閉制御部のスイッチ操作をロックまたはロッ
ク解除するように指示する主操作スイッチと、自動車の
所定の位置に配設されて当該自動車の水没を検出し、水
没の検出時に前記主操作スイッチの指示に拘わらず前記
ロック用リレーのロックを強制的に解除してすべての前
記助手席・後席用窓開閉制御部を動作可能に切り替える
水入り検知センサとを備えるものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記水入り検知
センサと前記主操作スイッチとは互いに並列に接続され
て前記ロック用リレーに共通に接続され、前記水入り検
知センサと前記主操作スイッチの論理和により前記ロッ
ク用リレーの解除制御が行われるものである。
【0012】請求項3に記載の発明は、運転席でのスイ
ッチ操作により運転席窓の開閉制御を行うとともに、助
手席及び後席でのスイッチ操作により助手席窓及び後席
窓の開閉をそれぞれ個別に行うことで、自動車の各座席
付近の窓を開閉するパワーウィンドウ制御方法であっ
て、助手席窓及び後席窓の開閉をそれぞれ個別に行う助
手席・後席用窓開閉制御部について、作動状態で当該各
助手席・後席用窓開閉制御部におけるスイッチ操作をロ
ックして当該助手席・後席用窓開閉制御部の機能を停止
させるロック用リレーを設け、運転席付近に設置された
主操作スイッチにより、前記ロック用リレーの作動状態
を切り替えて前記助手席・後席用窓開閉制御部のスイッ
チ操作をロックまたはロック解除するように指示すると
ともに、自動車の所定の位置に配設された水入り検知セ
ンサで自動車の水没を検出したときに、前記主操作スイ
ッチの指示に拘わらず前記ロック用リレーのロックを強
制的に解除してすべての前記助手席・後席用窓開閉制御
部を動作可能に切り替えるようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】{第1の実施の形態}図1はこの
発明の第1の実施の形態に係るパワーウィンドウ制御装
置を示す図である。なお、図1では図6に示した従来例
と同様の機能を有する要素については同一符号を付して
いる。
【0014】このパワーウィンドウ制御装置は、図1の
如く、運転席窓の昇降用モータ1aを駆動制御する運転
席用モータ正転・反転制御部2a(運転席用窓開閉制御
部)と、その他の窓の昇降用モータ1b,1cを駆動制
御する助手席・後席用モータ正転・反転制御部2b,2
c(助手席・後席用窓開閉制御部)とが設けられてい
る。もっとも、後席用モータ正転・反転制御部2cは通
常左右座席用に2個設けられるが、ここでは説明の便宜
上1個の制御部で代表して説明する。上記のうち、運転
席用モータ正転・反転制御部2aは、バッテリ電源(+
B)からの電力供給を受け且つ接地側が単独でグランド
接続されている。これに対して、その他のモータ正転・
反転制御部2b,2cについては、これらが互いに並列
に接続されてなる並列回路11を形成し、この並列回路
11ごと、バッテリ電源(+B)からの電力供給を受け
ると共に、並列回路11ごとロック用リレー3の開閉接
点3bを介して接地させている。即ち、運転席用モータ
正転・反転制御部2aとその他のモータ正転・反転制御
部2b,2cとでは、電源として共通のバッテリ電源
(+B)を使用しながらも、それ以外は電気的に別系統
の回路構成とされており、並列回路11の駆動はロック
用リレー3の開閉接点3bによってオンオフ切り替えさ
れるようになっている。
【0015】また、ロック用リレー3の励磁コイル3a
とバッテリ電源(+B)との間には主操作スイッチSW
が介装されており、この主操作スイッチSWが閉成した
ときに励磁コイル3aの通電が行われ、ロック用リレー
3の開閉接点3bが閉成するようになっている。
【0016】そして、主操作スイッチSWと励磁コイル
3aの接続点には、反転回路(NOT回路)12を介し
て水入り検知センサ13が接続されており、その結果と
して、主操作スイッチSWからの信号と水入り検知セン
サ13の反転信号との論理和によりロック用リレー3の
閉切り替え制御(ロック解除)が行われる。即ち、主操
作スイッチSWの開閉状態に拘わらず、水入り検知セン
サ13からロー出力があったときに反転回路12から励
磁コイル3aに強制的にハイ信号が与えられ、ロック用
リレー3の開閉接点3bが閉成するようになっている。
尚、水入り検知センサ13は、自動車ボディ底部等の所
定の位置に配置され、水没していないときにはハイ信号
を出力し続ける一方、水没を検出したときにロー信号を
出力するようになっている。
【0017】ここで、水入り検知センサ13は、例えば
本願出願人が特願平10−1774号出願において提案
しているように、図2のような所定厚み寸法の合成樹脂
板13aの表面に一対の導電性のランド部13b,13
cが露出して対向配置するよう形成したもので、ランド
部13b,13cの外部引出用リード13d,13eは
絶縁レジスト被層膜13fにより被覆されている。そし
て、一対のランド部13b,13c間に水Wが介在され
ると、両ランド部13b,13c間が電気的に導通し、
自動車内への水の浸入を検知できるようになっている。
【0018】尚、図1の例では水入り検知センサ13、
反転回路12及び主操作スイッチSWは、すべて同一の
ユニットUn内の要素として図示しているが、個別のユ
ニット構成に分離して構成しても良いことは勿論であ
る。尚、図1では、運転席用モータ正転・反転制御部2
aとユニットUnとは別々のユニット構成とされた例を
示している。
【0019】また、各モータ正転・反転制御部2a〜2
cには、それぞれ個別にモータ正転・反転制御部2a〜
2cを操作指示するための昇降スイッチ(パワーウィン
ドウスイッチ)14a〜14cが設置されており、特に
運転席用モータ正転・反転制御部2a内の昇降スイッチ
14aは常に単独で昇降用モータ1aの駆動指示が有効
に働くのに対して、運転席以外のモータ正転・反転制御
部2b,2c内の昇降スイッチ14b,14cについて
は、ロック用リレー3の開閉接点3bが閉成していると
きにのみ有効に働くようになっている。
【0020】尚、図3は運転席以外のモータ正転・反転
制御部2b,2cの内部構成を示したブロック図の例を
示している。モータ正転・反転制御部2b,2cは、例
えば図3のように、上述の昇降スイッチ14b,14c
と、昇降用モータ1b,1cを上昇側(窓閉側)に駆動
するよう電力供給する上昇駆動リレー15と、昇降用モ
ータ1b,1cを下降側(窓開側)に駆動するよう電力
供給する下降駆動リレー16と、これらの駆動リレー1
5,16のオンオフを切り替えるスイッチング素子1
7,18と、これらのスイッチング素子17,18の切
り替え制御を行う制御部19とを備えて構成される。
【0021】上記構成のパワーウィンドウ制御装置の動
作を説明する。
【0022】通常時には、主操作スイッチSWが閉成
(オン)状態に維持されてロック用リレー3の励磁コイ
ル3aに通電が行われ、その結果、開閉接点3bは閉成
(オン)状態になっている。このときには、運転席用モ
ータ正転・反転制御部2aだけでなく、並列回路11内
の各モータ正転・反転制御部2b,2cの接地側もグラ
ンド接続されるため、各搭乗員は、その座席が運転席で
あるか否かに拘わらず、それぞれの窓部に設置された昇
降スイッチ14a〜14cを操作して各モータ正転・反
転制御部2a〜2cに指示を与え、それぞれ対応する昇
降用モータ1a〜1cを駆動して窓の開閉を行うことが
可能である。
【0023】尚、各運転席以外のモータ正転・反転制御
部2b,2cでは、各席の付近に設置された昇降スイッ
チ14b,14cによって駆動リレー15,16のオン
オフが切り替えられ、昇降用モータ1b,1cが駆動さ
れるとともに、運転席近くの中央操作スイッチ(図示し
ない)によって制御部19に指示信号が与えられたとき
にも、この制御部19によってスイッチング素子17,
18の切り替え制御が行われ、駆動リレー15,16の
オンオフが切り替えられて昇降用モータ1b,1cが駆
動される。
【0024】ところが、通常の自動車走行時に助手席や
後席に例えば児童が搭乗する際、その児童が助手席や後
席付近に設置された昇降スイッチ14b,14cで勝手
に窓を開閉すると危険な状態が発生するおそれがある。
かかる危険を防ぐため、運転者は、主操作スイッチSW
を操作してこれを開成し、ロック用リレー3の励磁コイ
ル3aへの通電を停止させて、開閉接点3bを開成(オ
フ)し、並列回路11の接地側をグランド接続から遮断
する。そうすると、並列回路11内の各モータ正転・反
転制御部2b,2cがそれぞれの機能を停止し、昇降ス
イッチ14b,14cを操作しても昇降用モータ1b,
1cは駆動されず、助手席及び後席の窓の開閉操作がで
きないようになる。即ち、運転席近くの窓だけが開閉操
作可能となる。尚、かかる動作は、自動車が水没してお
らず、故に水入り検知センサ13からの出力がハイ出力
であることを前提としている。
【0025】次に、自動車が沼地等に進入したりして、
水入り検知センサ13が自動車の水没を検出した場合、
この水入り検知センサ13からロー信号が出力され、反
転回路12を通じてロック用リレー3の励磁コイル3a
にハイ信号が出力される。この出力は、主操作スイッチ
SWの開閉状態に拘わらず行われる。そうすると、主操
作スイッチSWが例え開成状態であっても、反転回路1
2からのハイ信号によりロック用リレー3の励磁コイル
3aに通電が行われ、開閉接点3bが閉成(オン)し、
並列回路11の接地側がグランド接続される。したがっ
て、各モータ正転・反転制御部2b,2cは主操作スイ
ッチSWの状態に拘わらず有効に機能することになり、
運転席以外の各搭乗員はそれぞれ単独で昇降スイッチ1
4b,14cを操作して窓の開閉を操作できるようにな
る。
【0026】即ち、車両水没時に運転者が動揺して適切
にロック用リレー3を閉成(オン)できないような場合
でも、水入り検知センサ13によりリレー3を強制的に
閉成(オン)できるため、助手席・後席搭乗員が各々の
席で窓開操作が可能となり、車両から脱出可能となる。
【0027】また、水入りによって主操作スイッチSW
の接点が導通不良となるような場合でも、水入り検知セ
ンサ13によりリレー3が閉成(オン)駆動されて助手
席・後席の窓の開閉操作を行うことができるため、主操
作スイッチSWと水入り検知センサ13のどちらかが故
障した場合でも、相互のバックアップによりリレー3の
オン制御が確実となる。
【0028】{第2の実施の形態}図4はこの発明の第
2の実施の形態に係るパワーウィンドウ制御装置を示す
図である。なお、図4では従来例及び第1の実施の形態
と同様の機能を有する要素については同一符号を付して
いる。
【0029】図4の如く、この実施形態のパワーウィン
ドウ制御装置は、運転席用モータ正転・反転制御部2a
と主操作スイッチSWとが一体のユニット構成とされた
場合について示すものである。従来より、運転席用モー
タ正転・反転制御部2a内に水入り検知センサ13が設
置されたものがあったが、この実施の形態のパワーウィ
ンドウ制御装置では、当該水入り検知センサ13をその
まま利用して、ロック用リレー3の閉成制御を行うもの
である。
【0030】運転席用モータ正転・反転制御部2a内に
は、運転席窓の開閉(昇降)を操作指示する昇降スイッ
チ14aと、この昇降スイッチ14aからの指示を受け
て昇降用モータ1aの駆動制御を行うモータ駆動回路2
1とを備える。
【0031】昇降スイッチ14aは、窓の閉塞(上昇)
を操作指示するパワーウィンドウ閉塞スイッチ14aa
と、窓の開放(下降)を操作指示するパワーウィンドウ
開放スイッチ14abからなり、これらはいずれも例え
ば自律復帰型の押しボタンスイッチ等が適用され、両ス
イッチ14aa,14abとも、操作指示を行わないと
きにはハイ状態に固定される一方、操作指示時にはロー
状態に切り替えるようスイッチ切り替えする。
【0032】モータ駆動回路21は、第1の実施の形態
で説明したものと同様の水入り検知センサ13と、運転
席用モータ1aの正逆駆動用制御部20と、パワーウィ
ンドウ開放スイッチ14abからの操作指示信号を増幅
する出力プリアンプ回路22と、水入り検知センサ13
及び出力プリアンプ回路22の論理積をとる論理積回路
23と、この論理和回路23及びパワーウィンドウ閉塞
スイッチ14aaの少なくともいずれか一方からの信号
がロー状態であるときに運転席用モータ1aに駆動電力
を供給して昇降(開閉)駆動するモータ駆動リレー部2
4とを備える。
【0033】水入り検知センサ13は、水没していない
ときにはハイ信号を別のユニットUm内の反転回路12
及び論理和回路23に出力し続ける一方、水没を検出し
たときにロー信号を反転回路12及び論理和回路23に
出力するようになっている。
【0034】正逆駆動用制御部20は、図5の如く、昇
降用モータ1aを上昇側(窓閉側)に駆動するよう電力
供給する上昇駆動リレー31と、昇降用モータ1aを下
降側(窓開側)に駆動するよう電力供給する下降駆動リ
レー32と、これらの駆動リレー31,32のオンオフ
をそれぞれ切り替えるスイッチング素子33,34と、
これらのスイッチング素子33,34の切り替え制御を
行う制御部35とを備えている。そして、制御部35
は、パワーウィンドウ閉塞スイッチ14aaからの操作
指示信号に基づいて、スイッチング素子33をオンにし
て上昇駆動リレー31をオン切り替えするとともに、ス
イッチング素子34をオフにし、下降駆動リレー32を
オフ切り替えして、昇降用モータ1aを上昇駆動させ
る。また、逆に、パワーウィンドウ開放スイッチ14a
bからの操作指示信号に基づいて、スイッチング素子3
4をオンにし、下降駆動リレー32をオン切り替えする
とともに、スイッチング素子33をオフにして上昇駆動
リレー31をオフ切り替えし、昇降用モータ1aを下降
駆動させる。
【0035】論理和回路23は、パワーウィンドウ開放
スイッチ14abからハイ信号が出力プリアンプ回路2
2を通じて入力され(即ちパワーウィンドウ開放スイッ
チ14abでの操作指示がない場合)、且つ水入り検知
センサ13からハイ信号が入力されたとき(即ち水没し
ていない場合)にのみ、モータ駆動リレー部24にハイ
信号を出力する。
【0036】モータ駆動リレー部24は、論理積回路2
3及びパワーウィンドウ閉塞スイッチ14aaの少なく
とも一方がロー状態の時は、正逆駆動用制御部20をバ
ッテリ(+B)に接続して電力供給を行うようになって
いる。
【0037】尚、運転席以外の各モータ正転・反転制御
部2b,2cの内部構成は図3に示した第1の実施の形
態のものと同様である。また、並列回路11やロック用
リレー3の内部構成も第1の実施の形態のもの(図1参
照)と同様である。
【0038】上記構成のパワーウィンドウ制御装置にお
いて、通常時には、主操作スイッチSWが閉成(オン)
状態に維持されてロック用リレー3の励磁コイル3aに
通電が行われ、その結果、開閉接点3bは閉成(オン)
状態になっている。このときには、運転席以外の並列回
路11内の各モータ正転・反転制御部2b,2c(図3
参照)の接地側がグランド接続されるため、各搭乗員
は、その座席が運転席でなくても、それぞれの窓部に設
置された昇降スイッチ14b,14cを操作して各モー
タ正転・反転制御部2b,2cに指示を与え、それぞれ
対応する昇降用モータ1b,1cを駆動して窓の開閉を
行うことが可能である。
【0039】また、運転者がパワーウィンドウ閉塞スイ
ッチ14aaを操作したときは、論理積回路23からの
出力のハイ/ローに拘わらず、パワーウィンドウ閉塞ス
イッチ14aaがローになる(接地される)ことにより
モータ駆動リレー部24の励磁コイル24aに通電は行
われず、よって正逆駆動用制御部20がバッテリ(+
B)からの電力供給を受ける。そして、パワーウィンド
ウ閉塞スイッチ14aaからの操作指示信号に基づいて
昇降用モータ1aを上昇側(窓閉塞側)に駆動させる。
【0040】一方、運転者がパワーウィンドウ開放スイ
ッチ14abを操作したときは、このスイッチ14ab
からロー信号が論理積回路23に入力される。そうする
と、水入り検知センサ13からの出力のハイ/ローに拘
わらず、論理積回路23はロー信号を出力し、故にモー
タ駆動リレー部24の励磁コイル24aに通電は行われ
ず、正逆駆動用制御部20がバッテリ(+B)からの電
力供給を受ける。そして、パワーウィンドウ開放スイッ
チ14abからの操作指示信号に基づいて昇降用モータ
1aを下降側(窓開放側)に駆動させる。
【0041】ここで、助手席や後席に例えば児童が搭乗
する際に、運転者が、主操作スイッチSWを操作してこ
れを開成すれば、ロック用リレー3の励磁コイル3aへ
の通電を停止させて、開閉接点3bを開成(オフ)し、
並列回路11の接地側をグランド接続から遮断する。そ
うすると、並列回路11内の各モータ正転・反転制御部
2b,2cがそれぞれの機能を停止し、昇降スイッチ1
4b,14cを操作しても昇降用モータ1b,1cは駆
動されず、助手席及び後席の窓の開閉操作ができないよ
うになる。即ち、運転席近くの窓だけが開閉操作可能と
なる。尚、かかる動作は、自動車が水没しておらず、故
に水入り検知センサ13からの出力がハイ出力であるこ
とを前提としている。
【0042】次に、自動車が沼地等に進入したりして、
水入り検知センサ13が自動車の水没を検出した場合、
この水入り検知センサ13からロー信号が出力され、反
転回路12を通じてロック用リレー3の励磁コイル3a
にハイ信号が出力される。この出力は、主操作スイッチ
SWの開閉状態に拘わらず行われる。そうすると、主操
作スイッチSWが例え開成状態であっても、反転回路1
2からのハイ信号によりロック用リレー3の励磁コイル
3aに通電が行われ、開閉接点3bが閉成(オン)し、
並列回路11の接地側がグランド接続される。したがっ
て、各モータ正転・反転制御部2b,2cは、主操作ス
イッチSWの状態に拘わらず有効に機能することにな
り、運転席以外の各搭乗員はそれぞれ単独で昇降スイッ
チ14b,14cを操作して窓の開閉を操作できるよう
になる。
【0043】即ち、車両水没時に運転者が動揺して適切
にロック用リレー3を閉成(オン)できないような場合
でも、水入り検知センサ13によりリレー3を強制的に
閉成(オン)できるため、助手席・後席搭乗員が各々の
席で窓開操作が可能となり、車両から脱出可能となる。
【0044】また、水入りによって主操作スイッチSW
の接点が導通不良となるような場合でも、水入り検知セ
ンサ13によりリレー3が閉成(オン)駆動されて助手
席・後席の窓の開閉操作を行うことができるため、主操
作スイッチSWと水入り検知センサ13のどちらかが故
障した場合でも、相互のバックアップによりリレー3の
オン制御が確実となる。
【0045】このように、既存の水入り検知センサ13
を使用するだけで、運転席以外の各モータ正転・反転制
御部2b,2cを強制的にオン切り替えできるので、部
品点数の増大を防止できるという利点がある。
【0046】
【発明の効果】請求項1乃至請求項3に記載の発明によ
れば、運転席付近の主操作スイッチの操作によりロック
用リレーを切り替えて、すべての助手席・後席用窓開閉
制御部におけるスイッチ操作をロックして当該助手席・
後席用窓開閉制御部の機能を停止させるようにした状態
で自動車が水没しても、水入り検知センサによって自動
車の水没が検出されて、ロック用リレーのロックが強制
的に解除されるため、車両水没時に運転者が動揺して適
切にロック用リレーのロックを解除できないような場合
でも、助手席・後席搭乗員が各々の席で窓開操作が可能
となり、車両から脱出可能となる。
【0047】また、水入りによって主操作スイッチの接
点が導通不良となるような場合でも、水入り検知センサ
により自動的にロック用リレーのロック解除のため制御
を行うことができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るパワーウィ
ンドウ制御装置を示す回路ブロック図である。
【図2】水入り検知センサを示す一部破断斜視図であ
る。
【図3】各モータ正転・反転制御部の内部構成を示す回
路ブロック図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態に係るパワーウィ
ンドウ制御装置を示す回路ブロック図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態における正逆駆動
用制御部の内部構成を示す回路ブロック図である。
【図6】従来例のパワーウィンドウ制御装置を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1a〜1c 昇降用モータ 2a〜2c モータ正転・反転制御部 3 ロック用リレー 11 並列回路 12 反転回路 13 水入り検知センサ 14a〜14c 昇降スイッチ 20 正逆駆動用制御部 21 モータ駆動回路 22 出力プリアンプ回路 23 論理積回路 24 モータ駆動リレー部 SW 主操作スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 別所 輝隆 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 2E052 AA09 BA02 CA06 EA14 EB01 GA08 GB00 KA12 KA13 LA00 2E184 JA01 KA11 MA01 MA05 3D127 AA01 CB02 DF04 DF34 DF35 DF36 FF06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の各座席付近の窓開閉用のパワー
    ウィンドウ制御装置であって、 運転席でのスイッチ操作により運転席窓の開閉制御を行
    う運転席用窓開閉制御部と、 助手席及び後席でのスイッチ操作により助手席窓及び後
    席窓の開閉をそれぞれ個別に行う複数の助手席・後席用
    窓開閉制御部と、 作動状態ですべての前記助手席・後席用窓開閉制御部に
    おけるスイッチ操作をロックして当該助手席・後席用窓
    開閉制御部の機能を停止させるロック用リレーと、 運転席付近に設置され、前記ロック用リレーの作動状態
    を切り替えて前記助手席・後席用窓開閉制御部のスイッ
    チ操作をロックまたはロック解除するように指示する主
    操作スイッチと、 自動車の所定の位置に配設されて当該自動車の水没を検
    出し、水没の検出時に前記主操作スイッチの指示に拘わ
    らず前記ロック用リレーのロックを強制的に解除してす
    べての前記助手席・後席用窓開閉制御部を動作可能に切
    り替える水入り検知センサとを備えるパワーウィンドウ
    制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパワーウィンドウ制御
    装置であって、前記水入り検知センサと前記主操作スイ
    ッチとは互いに並列に接続されて前記ロック用リレーに
    共通に接続され、前記水入り検知センサと前記主操作ス
    イッチの論理和により前記ロック用リレーの解除制御が
    行われることを特徴とするパワーウィンドウ制御装置。
  3. 【請求項3】 運転席でのスイッチ操作により運転席窓
    の開閉制御を行うとともに、助手席及び後席でのスイッ
    チ操作により助手席窓及び後席窓の開閉をそれぞれ個別
    に行うことで、自動車の各座席付近の窓を開閉するパワ
    ーウィンドウ制御方法であって、 助手席窓及び後席窓の開閉をそれぞれ個別に行う助手席
    ・後席用窓開閉制御部について、作動状態で当該各助手
    席・後席用窓開閉制御部におけるスイッチ操作をロック
    して当該助手席・後席用窓開閉制御部の機能を停止させ
    るロック用リレーを設け、運転席付近に設置された主操
    作スイッチにより、前記ロック用リレーの作動状態を切
    り替えて前記助手席・後席用窓開閉制御部のスイッチ操
    作をロックまたはロック解除するように指示するととも
    に、 自動車の所定の位置に配設された水入り検知センサで自
    動車の水没を検出したときに、前記主操作スイッチの指
    示に拘わらず前記ロック用リレーのロックを強制的に解
    除してすべての前記助手席・後席用窓開閉制御部を動作
    可能に切り替えるようにしたことを特徴とするパワーウ
    ィンドウ制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100393537B1 (ko) * 2000-03-14 2003-08-02 알프스 덴키 가부시키가이샤 수몰 검출 파워 윈도우 장치
JP2007132175A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Kia Motors Corp 自動車用パワーウィンドウの安全開閉システム
JP2013052835A (ja) * 2011-09-06 2013-03-21 Denso Corp 水没対応車両装置
CN108437929A (zh) * 2018-02-08 2018-08-24 成都市宏山科技有限公司 针对汽车车窗的关闭检测结构

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