JP2000116108A - 渦電流減速装置 - Google Patents

渦電流減速装置

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JP2000116108A
JP2000116108A JP10277329A JP27732998A JP2000116108A JP 2000116108 A JP2000116108 A JP 2000116108A JP 10277329 A JP10277329 A JP 10277329A JP 27732998 A JP27732998 A JP 27732998A JP 2000116108 A JP2000116108 A JP 2000116108A
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ferromagnetic plate
cylinder
magnets
ferromagnetic
brake drum
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JP10277329A
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English (en)
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Toru Kuwabara
徹 桑原
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K49/00Dynamo-electric clutches; Dynamo-electric brakes
    • H02K49/02Dynamo-electric clutches; Dynamo-electric brakes of the asynchronous induction type
    • H02K49/04Dynamo-electric clutches; Dynamo-electric brakes of the asynchronous induction type of the eddy-current hysteresis type
    • H02K49/043Dynamo-electric clutches; Dynamo-electric brakes of the asynchronous induction type of the eddy-current hysteresis type with a radial airgap

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁石から制動ドラムへ及ぶ磁束を集中させて
磁束密度を大きくし、強磁性板のエツジ効果を高め、制
動力を増大させる。 【解決手段】 回転軸に結合した制動ドラム7の内部に
非磁性体からなる断面長方形の内空部を有する案内筒1
0を配設する。案内筒10の外筒部10aに周方向等間
隔に多数の強磁性板15を結合する。案内筒10の内空
部に回動可能に支持した磁石支持筒14,14Aの外周
面に、各強磁性板15に対向する極性が周方向に交互に
異なるように磁石24,24Aを結合する。強磁性板1
5の外面50aの面積を内面50bの面積よりも狭く
し、かつ外面50aを内面50bよりも制動ドラム7の
回転方向前方へ偏倚させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大形車両などの摩擦
ブレーキの負担を軽減する渦電流減速装置、特に永久磁
石(以下、これを単に磁石という)の磁束が制動ドラム
へ有効に働くようにした渦電流減速装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の渦電流減速装置の強磁性板の側面
断面の形状はほぼ長方形のものであり、外面と内面の面
積がほぼ同じであり、磁石からの磁束は強磁性板で絞ら
れないで通過して制動ドラムへ入る。そこで、強磁性板
の側面断面の形状を台形にして外面の面積を内面の面積
よりも狭くすれば、磁石から制動ドラムへ入る磁束を、
強磁性板で絞つて磁束密度を大きくし、制動力の向上を
図ることができる。しかし、上述の構造では強磁性板の
外面のエツジ効果(磁束の集中効果)が得がたく、また
アルミニウム製の案内筒の外筒部に強磁性板を鋳込むこ
とが難しい。また、案内筒を鍛造により製造しても、抜
止め突条(パーテイングライン)を残すことを考える
と、外筒部の外周面と内周面の加工代が多くなり、強磁
性板の体積が小さくなる。特に案内筒の内空部に不動の
磁石支持筒と可動の磁石支持筒を軸方向に並べた渦電流
減速装置では、共通の強磁性板に互いに異なる極性の左
右1対の磁石が対向する非制動時、磁石からの洩れ磁束
が制動ドラムへ及び引きずりトルクを発生するので、引
きずりトルクをを抑えるために強磁性板を厚くして体積
を大きくしなければならず、制動性能の点でも不利であ
る。
【0003】制動ドラムの両端部に銅などの良電導体を
コーテイングまたは溶着した渦電流減速装置では、強磁
性板の平面の形状を角隅部に丸みのない長方形のものに
すれば制動力が向上する。しかし、強磁性板の側面全周
を機械加工しなければならず、また抜止め突条を削るこ
とになり、アルミニウム製の案内筒へ強磁性板を鋳込ん
でも、強磁性板が制動ドラムへ吸引されて、強磁性板が
案内筒から抜け出す恐れがある。また、強磁性板をアル
ミニウム製の案内筒へ鋳込んだ後の冷却時に案内筒の収
縮が大きく、案内筒の強磁性板の角隅部に隣接する部分
に亀裂が生じる恐れがある。
【0004】特開平 6-38504号公報、特開平 6-38505号
公報などに開示される従来の渦電流減速装置では、強磁
性板の側面断面の形状は制動ドラムの回転方向後方部分
の外面を後方へ突出させ、かつ後面を制動ドラムの回転
方向と反対の方向へ傾斜させたものになつている。上述
の構造は、磁石から制動ドラムへ及ぶ磁束を分散化させ
て制動性能の向上を図ろうとするものであるが、近年制
動ドラムの高速回転での磁界の分布を計測することがで
きるようになつた結果、制動ドラムの高速回転では磁石
から制動ドラムへ及ぶ磁束を分散させるよりも集中させ
て磁束密度を大きくし、強磁性板のエツジ効果を高めた
ほうが制動力の増大に寄与することが分かつた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
試験結果に基づき、制動ドラムの高速回転では磁石から
制動ドラムへ及ぶ磁束を集中させて磁束密度を大きく
し、強磁性板のエツジ効果を高め、制動力を増大する渦
電流減速装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は回転軸に結合した制動ドラムの内部
に非磁性体からなる断面長方形の内空部を有する案内筒
を配設し、該案内筒の外筒部に周方向等間隔に多数の強
磁性板を結合し、前記案内筒の内空部に移動可能に支持
した磁石支持筒の外周面に、各強磁性板に対向する極性
が周方向に交互に異なるように磁石を結合した渦電流減
速装置において、前記強磁性板の外面の面積を内面の面
積よりも狭くし、かつ外面を内面よりも制動ドラムの回
転方向前方へ偏倚させたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明では強磁性板の側面断面の
形状を平行四辺形に似たものにし、強磁性板を厚くしな
いでも、制動ドラムの回転方向前方部分のエツジ効果を
発揮するようにし、鋳込み前の強磁性板の機械加工の削
減を図る。
【0008】本発明では強磁性板の側面断面の形状につ
いて、磁石から制動ドラムへ到達する磁束が、強磁性板
の前方部分(制動ドラムの回転方向)へ集中するように
するために、強磁性板の前面を強磁性板の内面から外面
へ向かつて制動ドラムの回転方向前方へ傾斜させるとと
もに、強磁性板の後半部の肉厚を後方へ至るにつれて次
第に薄くする。換言すれば、強磁性板の後面を内面から
外面へ向かつて制動ドラムの回転方向前方へ傾斜させ
る。しかし、強磁性板の後方部分の肉厚が薄すぎると磁
束を通す効果が弱くなるとともに、非制動時には磁束が
外に洩れるため、強磁性板の後方部分の肉厚を段階的な
いし階段状に薄くして、非制動時の磁束の洩れを防ぐの
がよい。
【0009】
【実施例】図1は本発明による渦電流減速装置の正面断
面図、図2は同側面断面図である。本発明による渦電流
減速装置は、例えば車両用変速機の出力回転軸1に結合
される導体からなる制動ドラム7と、制動ドラム7の内
部に配設される非磁性体からなる案内筒10と、案内筒
10の断面長方形の内空部に収容した可動の磁石支持筒
14および不動の磁石支持筒14Aとを備えている。制
動ドラム7はボス5のフランジ部5aを、駐車ブレーキ
の制動ドラム3の端壁部と一緒に、回転軸1にスプライ
ン嵌合固定した取付フランジ2に重ね合され、かつ複数
のボルト4とナツトにより締結される。ボス5から放射
状に延びる多数のスポーク6に、冷却フイン8を備えた
制動ドラム7の一端が結合される。
【0010】断面箱形をなす案内筒10は例えば断面C
字形の筒体に、環状板からなる端壁11を結合して構成
される。案内筒10は適当な手段により例えば変速機の
歯車箱に固定される。案内筒10の外筒部10aは周方
向等間隔に設けた多数の開口25に、強磁性板15を埋
設して結合される。好ましくは、強磁性板15は案内筒
10の成形時鋳込まれる。厳密には、案内筒10は強度
の点からみれば、強磁性板15を結合する外筒部10a
だけを非磁性体とすれば足りる。
【0011】磁性体からなる可動の磁石支持筒14は、
案内筒10の内空部にあつて、軸方向寸法を内空部のほ
ぼ半分とされ、滑り軸受またはコロ軸受12により正逆
回動可能に内筒部10bに支持される。磁石支持筒14
から軸方向へ延びる腕16は、案内筒10の端壁に設け
た円弧状のスリツト18aを経て、アクチユエータ20
のロツドに連結される。磁石支持筒14は外周面に各強
磁性板15の左半部に対向する磁石24を、強磁性板1
5に対する極性が周方向交互に異なるように結合され
る。
【0012】磁性体からなる不動の磁石支持筒14A
も、磁石支持筒14と同様に磁石24と同数の磁石24
Aを周方向等間隔に結合される。磁石支持筒14Aは案
内筒10の内筒部10bに適当な手段により結合され
る。しかし、磁石支持筒14Aは案内筒10の外筒部1
0aに結合されてもよい。
【0013】案内筒10の左端壁に結合されるアクチユ
エータ20は、シリンダ18にピストン17を嵌装して
なり、ピストン17から外部へ突出するロツドは腕16
と連結される。
【0014】図2に示すように、強磁性板15は面積の
狭い外面50aと、磁石24の外面を覆う面積の広い内
面50bと、前面15aと後面15bと、互いに平行な
両側面50c(図4)とを備えている。前面15aは内
面50bから外面50aに向つて制動ドラム7の回転方
向(矢印y方向)へ傾斜される。
【0015】図3,4に示すように、実際には強磁性板
15には全周囲を囲み、かつ板面に対し傾斜された抜止
め突条15cが予め鍛造により形成され、案内筒10の
外筒部10aに鋳込まれる。案内筒10の鋳造後、案内
筒10の外筒部10aの外周面と内周面は、図3に鎖線
50,51で示すように、機械加工により円筒面に仕上
げられる。これにより、抜止め突条15cの前端部と後
端部は実質的に除去されるが、両側面50cに抜止め突
条15cの両側部が残り、外筒部10aと強磁性板15
との強固な結合が得られる。
【0016】本発明では磁石24,24Aから制動ドラ
ム7へ向う(この逆も同じ)磁束密度が、強磁性板15
の前端部(制動ドラム7の回転方向前方部分)で最大に
なるように、従来の直方体に似たものとは異なり、制動
ドラム7の内周面に対向する強磁性板15の外面50a
の面積が、磁石24,24Aに対向する内面50bの面
積よりも狭く構成される。さらに、磁石24,24Aか
ら制動ドラム7へ向う磁束が、強磁性板15の前端部
(制動ドラム7の回転方向前方部分)へ集中するよう
に、強磁性板15の前面15aは制動ドラム7の回転方
向前方へ傾斜され、後面15bも同様に制動ドラム7の
回転方向前方へ傾斜される。結果として、強磁性板15
は側面断面が平行四辺形に近い形状に構成される。強磁
性板15の両側面50cは互いに平行で回転軸(制動ド
ラム7の回転軸線)に対して垂直な平面に形成される。
【0017】図1〜4に示す実施例では、強磁性板15
の後面15bが制動ドラム7の回転方向へ傾斜される単
純な構成のものであるが、図5に示すように、強磁性板
15は外面50aが内面50bよりも前方へ偏倚され、
外面50aの後半部は単純な傾斜面ではなく、強磁性板
15の板厚が制動ドラム7の回転方向後方へ至るにつれ
て次第に薄くなるように円弧状の後面15bに構成して
もよい。また、強磁性板15に後面15dを設けて、後
面15dと内面50bとが鋭角に交差するのを避け、外
筒部10aとの緊密な結合が得られるようにする。図5
に示す実施例では、後面15dは制動ドラム7の軸心か
ら径外方へ延びる面として構成されるが、図7に示すよ
うに、内面50bから制動ドラム7の回転方向後方へ傾
斜する後面15dと、制動ドラム7の回転方向前方へ傾
斜する後面15bとが交差するように構成するほうが、
アルミニウムからなる案内筒10の外筒部10aとの緊
密な結合が得られる。
【0018】さらに、図6,7に示す実施例では、強磁
性板15の前面は、内面50bに対してほぼ垂直な前面
15aと、回転方向前方へ傾斜する前面15eとから構
成され、外面50aと前面15eとの交差する部分へ,
磁石24から制動ドラム7へ到達する磁束が集中するよ
うに構成することができる。この構成により、磁石24
から強磁性板15を経て制動ドラム7へ達する磁束が、
強磁性板15の前端部で絞られて磁束密度が大きくな
り、制動ドラム7の内部でより強い渦電流が発生し、制
動能力を高めることができる。また、配設を容易にする
場合には、後面は図5〜7における後面15bまたは後
面15bと後面15dの組合せと同形状とし、前面15
aを図8に示すように内面50bから垂直にしてもよ
い。
【0019】以上はアルミニウムからなる中空の案内筒
10の外筒部10aへ強磁性板15を鋳込む実施例につ
いて説明したが、図9〜12に示す実施例では、案内筒
10の外筒部10aは薄いステンレス鋼板から構成され
る。強磁性板15は薄いステンレス鋼板からなる外筒部
10aに設けた開口25へ嵌合され、かつ溶接などによ
り結合される。好ましくは、外筒部10aには軸方向に
延びる溝形の補強リブ31が成形される。図10に示す
ように、補強リブ31は外筒部10aの外周面40aか
ら径外方へ突出するものでもよい。
【0020】図9,10に示すように、強磁性板15は
内面50bが外筒部10aの内周面40bと一致するよ
うに結合してもよく、また図11に示すように、強磁性
板15の外面50aが外筒部10aの外周面40aと一
致するように結合してもよい。さらに、図12に示すよ
うに、強磁性板15は外面50aと内面50bとの間の
中間部分を、外筒部10aの開口25へ嵌合し、かつ溶
接により結合するようにしてもよい。
【0021】非制動時、図1に示すように、磁石支持筒
14の磁石24と磁石支持筒14Aの磁石24Aとは、
共通の強磁性板15に全面的に対向する極性が互いに逆
になつている。この時、磁石24,24Aは各強磁性板
15と磁石支持筒14,144Aとの間に短絡的磁気回
路wを形成し、制動ドラム7に磁界を及ぼさない。
【0022】制動時、図2に示すように、軸方向に並ぶ
磁石24,24Aは各強磁性板15に対向する極性が同
じになり、強磁性板15を経て制動ドラム7に磁界を及
ぼす。回転する制動ドラム7が磁界を横切る時、制動ド
ラム7に渦電流が流れ、制動ドラム7は制動トルクを受
ける。この時、各磁石24,24Aは制動ドラム7と磁
石支持筒14,14Aとの間に磁気回路zを形成する。
【0023】本発明は案内筒10の外筒部10aに支持
される強磁性板15について、外面50aの面積を内面
50bの面積よりも狭くし、かつ外面50aを内面50
bよりも制動ドラム7の回転方向前方へ偏倚させたもの
であるから、磁石24,24Aから制動ドラム7へ到達
する磁束が強磁性板15の前端部分へ絞られるので、制
動ドラム7に強い磁界が及び、制動力が増大する。
【0024】本発明は図1,2に示すような、回転軸1
に結合した制動ドラム7の内部に、非磁性体からなりか
つ断面長方形の内空部を有する案内筒10を配設し、案
内筒10の外筒部10aに周方向等間隔に多数の強磁性
板15を配設し、案内筒10の内空部に配設した磁性体
からなる可動の磁石支持筒14と不動の磁石支持筒14
Aの外面に、各強磁性板15に対向しかつ強磁性板15
に対する極性が周方向に交互に異なるように磁石24,
24Aをそれぞれ結合し、同極性の磁石24,24Aが
各強磁性板15に全面的に対向する制動位置と、異極性
の磁石24,24Aが各強磁性板15に全面的に対向す
る非制動位置とに、可動の磁石支持筒14を流体圧アク
チユエータ20により正逆回動して切り換える渦電流減
速装置に限定されるものではなく、他の形式の渦電流減
速装置にも適用できる。
【0025】図13〜15に示す実施例では、回転軸1
に結合した制動ドラム7の内部に、非磁性体からなりか
つ断面長方形の内空部を有する案内筒10を配設し、案
内筒10の外筒部10aに周方向等間隔に多数の強磁性
板15を配設し、案内筒10の内空部に正逆回動可能に
配設した磁性体からなる磁石支持筒14の外周面に、各
強磁性板15に2つずつ対向しかつ強磁性板15に対す
る極性が周方向に2つごとに異なるように磁石24を結
合し、同極性の磁石24が各強磁性板15に全面的に対
向する制動位置(図15参照)と、異極性の磁石24が
各強磁性板15に全面的に対向する非制動位置(図14
参照)とに、可動の磁石支持筒14を流体圧アクチユエ
ータ20により正逆回動して切り換えるようにし、図3
〜12に示したように、強磁性板15の外面50aの面
積を内面50bの面積よりも狭くし、かつ外面50aを
内面50bよりも制動ドラム7の回転方向前方へ偏倚さ
せ、強磁性板15の前面15aと後面15dを制動ドラ
ム7の回転方向前方へ傾斜させる。
【0026】図16に示す実施例では、回転軸1に結合
した制動ドラム7の内部に、非磁性体からなりかつ断面
長方形の内空部を有する案内筒10を配設し、案内筒1
0の外筒部10aに周方向等間隔に多数の強磁性板15
を配設し、案内筒10の内空部に軸方向移動可能に配設
した磁性体からなる磁石支持筒14の外面に、各強磁性
板15に対する極性が周方向に交互に異なるように磁石
24を結合し、磁石支持筒14を制動ドラム7の内部へ
突出させて各磁石24が強磁性板15に全面的に対向す
る図示の制動位置と、磁石支持筒14を制動ドラム7か
ら軸方向に引退させて各磁石24が強磁性板15に対向
しない非制動位置とにアクチユエータ20により切り換
えられるものであり、図3〜12に示したように、強磁
性板15の外面50aの面積を内面50bの面積よりも
狭くし、かつ外面50aを内面50bよりも制動ドラム
7の回転方向前方へ偏倚させ、強磁性板15の前面15
aと後面15dを制動ドラム7の回転方向前方へ傾斜さ
せる。
【0027】以上説明したように、本発明は強磁性板1
5の外面50aの面積を内面50bの面積よりも狭く
し、かつ外面50aを内面50bよりも制動ドラム7の
回転方向前方へ偏倚させることにより、強磁性板15の
エツジ効果が高められ、磁石24から強磁性板15を経
て制動ドラム7へ及ぼす磁束が絞られる。つまり、磁石
24の磁束が強磁性板15を透過する時に絞られて制動
ドラム7ヘ及ぶので、制動ドラム7の内部で磁束密度が
大きくなり、制動ドラム7の内部に発生する渦電流が強
くなり、制動力が高められる。
【0028】
【発明の効果】本発明は上述のように、回転軸に結合し
た制動ドラムの内部に非磁性体からなる断面長方形の内
空部を有する案内筒を配設し、該案内筒の外筒部に周方
向等間隔に多数の強磁性板を結合し、前記案内筒の内空
部に移動可能に支持した磁石支持筒の外周面に、各強磁
性板に対向する極性が周方向に交互に異なるように磁石
を結合し、前記強磁性板の外面の面積を内面の面積より
も狭くし、かつ外面を内面よりも制動ドラムの回転方向
前方へ偏倚させたので、制動ドラムへ到達する磁束が強
磁性板の前端部分へ絞られるので、制動ドラムに強い磁
界が及び、制動力が増大される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される渦電流減速装置の非制動時
の正面断面図である。
【図2】同渦電流減速装置の制動時の側面断面図であ
る。
【図3】同渦電流減速装置における案内筒の外筒部に対
する強磁性板の結合構造を示す側面断面図である。
【図4】同強磁性板の結合構造を示す平面図である。
【図5】他の強磁性板の側面図である。
【図6】他の強磁性板の側面図である。
【図7】他の強磁性板の側面図である。
【図8】他の強磁性板の側面図である。
【図9】薄いステンレス鋼板からなる案内筒の外筒部に
対する強磁性板の結合構造を示す斜視図である。
【図10】同外筒部に対する強磁性板の結合構造を示す
側面断面図である。
【図11】同外筒部に対する強磁性板の結合構造を示す
側面断面図である。
【図12】同外筒部に対する強磁性板の結合構造を示す
側面断面図である。
【図13】本発明が適用される他の渦電流減速装置の正
面断面図である。
【図14】同渦電流減速装置の非制動時の側面断面図で
ある。
【図15】同渦電流減速装置の制動時の側面断面図であ
る。
【図16】本発明が適用される他の渦電流減速装置の正
面断面図である。
【符号の説明】
3:制動ドラム 6:スポーク 7:制動ドラム 8:
冷却フイン 10:案内筒 10a:外筒部 10b:
内筒部 14,14A:磁石支持筒 15:強磁性板
15a:前面 15b:後面 15c:抜止め突条 1
5d:後面 15e:前面 20:アクチユエータ 2
4,24A:磁石 25:開口 31:補強リブ 40
a:外周面 40b:内周面 50a:外面 50b:
内面 50c:側面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に結合した制動ドラムの内部に非磁
    性体からなる断面長方形の内空部を有する案内筒を配設
    し、該案内筒の外筒部に周方向等間隔に多数の強磁性板
    を結合し、前記案内筒の内空部に移動可能に支持した磁
    石支持筒の外周面に、各強磁性板に対向する極性が周方
    向に交互に異なるように磁石を結合した渦電流減速装置
    において、前記強磁性板の外面の面積を内面の面積より
    も狭くし、かつ外面を内面よりも制動ドラムの回転方向
    前方へ偏倚させたことを特徴とする渦電流減速装置。
  2. 【請求項2】回転軸に結合した制動ドラムの内部に非磁
    性体からなる断面長方形の内空部を有する案内筒を配設
    し、該案内筒の外筒部に周方向等間隔に多数の強磁性板
    を結合し、前記案内筒の内空部に移動可能に支持した磁
    石支持筒の外周面に、各強磁性板に対向する極性が周方
    向に交互に異なるように磁石を結合した渦電流減速装置
    において、少くとも前記強磁性板の後面を制動ドラムの
    回転方向前方へ傾斜させかつ前記強磁性板の前面を案内
    筒の下面から垂直または制動ドラムの回転方向前方へ傾
    斜させたことを特徴とする渦電流減速装置。
  3. 【請求項3】前記案内筒の内空部に前記磁石支持筒を正
    逆回動可能に配設し、該磁石支持筒の外周面に、前記各
    強磁性板に2つずつ対向しかつ強磁性板に対する極性が
    周方向に2つずつ異なるように磁石を結合した、請求項
    1,2のいずれかに記載の渦電流減速装置。
  4. 【請求項4】前記案内筒の内空部に磁性体からなる不動
    の磁石支持筒と可動の磁石支持筒を配設し、各磁石支持
    筒の外周面に、前記強磁性板に対向する極性が周方向に
    交互に異なるように磁石を結合し、前記可動の磁石支持
    筒を正逆回動して同極性の磁石が各強磁性板に全面的に
    対向する制動位置と、異極性の磁石が各強磁性板に全面
    的に対向する非制動位置とに切り換える、請求項1,2
    のいずれかに記載の渦電流減速装置。
  5. 【請求項5】前記案内筒の内空部に前記磁石支持筒を軸
    方向移動可能に配設し、該磁石支持筒の外周面に前記強
    磁性板に対向する極性が周方向に交互に異なるように磁
    石を結合し、前記磁石支持筒を制動ドラムの内部へ突出
    させて各磁石が各強磁性板に全面的に対向する制動位置
    と、磁石支持筒を制動ドラムから引退させて各磁石が各
    強磁性板に対向しない非制動位置とに切り換える、請求
    項1,2のいずれかに記載の渦電流減速装置。
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