JP2015144537A - 抵抗発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁石の量を低減し、非接触で回転体の回転運動に対する抵抗の発生及び解除を行う抵抗発生装置を提供する。【解決手段】車両用の抵抗発生装置51は、動力を受ける回転可能な動力受け部4と、動力受け部の回転運動を回転体113へ伝達する回転可能な複数の伝達部材53、54と、伝達部材との間に空隙を形成して配設され、伝達部材の外縁を取り囲む固定部材3と、を備え、回転体の回転により伝達部材が回転させられるときに、複数の伝達部材のそれぞれの磁性体55,56を回転軸線に沿って直線状に並べるように伝達部材の位置を保持して回転体の回転運動に対する抵抗を発生させ、動力による動力受け部の回転により伝達部材が回転させられるときに、複数の伝達部材のそれぞれの磁性体が回転方向にずれるように複数の伝達部材の位置を回転方向に互いにずらすことにより回転体の回転運動に対する抵抗を解除する位置変更手段57、60と、を有する。【選択図】 図11

Description

本発明は、車両に用いられる回転体の回転運動に対する抵抗を発生する抵抗発生装置に関する。
従来、車両には、バックドア、スウィングドア、スライドドア又は窓ガラスなどの開閉部材を開閉する駆動装置が設けられている。
例えば、バックドア(後尾扉)を開閉する駆動装置は、一端部に車体に連結される継ぎ手を有し、他端部に開閉部材に連結される継ぎ手を有する。駆動装置は、モータの動力やユーザの人力(動力)により回転するねじ付きスピンドルと、ねじ付きスピンドルに螺合するスピンドルナットと、一端部がスピンドルナットに固定され、他端部が開閉部材に連結される継ぎ手に固定されるスピンドル管とを有する。
動力によりねじ付きスピンドルが回転すると、ねじ付きスピンドルの回転運動は、ねじ付きスピンドルとスピンドルナットによりスピンドルナットの直線運動に変換される。これにより、スピンドルナットに固定されたスピンドル管が直線的に移動して開閉部材が開閉する。また、駆動装置は、ユーザが開閉部材に手をかけて手動で開閉部材を開閉することができるように構成されている。
駆動装置は、開閉部材が開いた状態を保持するために圧縮コイルばねを有する。圧縮コイルばねは、開閉部材の自重に釣り合った反力を発生することにより開閉部材の開状態を保持する。
また、駆動装置は、風や雪などの外力が開閉部材に作用した場合でも開閉部材の開状態を保持するために、ねじ付きスピンドルの回転運動に対する抵抗を発生する抵抗発生装置が設けられている(特許文献1)。
特許文献1は、ねじ付きスピンドル及びスピンドルナットを有する駆動装置における抵抗発生装置を開示している。抵抗発生装置は、プラスチック又はアルミニウムなどの非磁化性材料からなる固定部材と、固定部材内に配置された環状磁石と、固定部材の外側に配置された回転部材とを有する。モータの停止時には、環状磁石の磁力により回転部材を固定部材へ引き寄せて、回転部材を固定部材に接触させ、それによって、回転部材の回転運動に対する抵抗を発生する。一方、モータの回転時には、回転部材に遠心力が作用して、回転部材が固定部材から離れて回転部材の回転運動に対する抵抗を解除する。
特許文献2は、建築建材、家具、自動車、機械装置などの窓、ドア、蓋、棚などに使用される抵抗発生装置を開示している。特許文献2の抵抗発生装置は、N磁石とS磁石が交互に配設された固定部材と、N磁石とS磁石が交互に配設された回転部材とを有し、固定部材と回転部材が近接して面対向して配置されている。回転部材は、固定部材に対して非接触で相対回転し、磁力により回転部材の回転運動に対する抵抗を発生する。
特許第4885910号公報 特開2005−265174号公報
しかし、特許文献1においては、特性の安定しない摩擦力で抵抗を発生しているので、固定部材又は回転部材の表面の摩耗劣化、表面の濡れ、表面に付着した異物(摩耗粉)などにより抵抗力が大きく変化するおそれがある。また、回転部材が固定部材に対して摺動するときに、擦れ音が発生し、回転部材が固定部材に接触するときに、コツンという当接音が発生するという問題がある。さらに、遠心力の作用で回転部材を移動させるために多くの部品を必要とし、構造が複雑である。
一方、特許文献2においては、回転部材が固定部材に非接触で回転しながら抵抗を発生するので、固定部材又は回転部材の表面の磨耗の問題を解消できる。しかし、回転部材及び固定部材の両方に磁石を必要とするので、費用がかかるという問題がある。
そこで、本発明は、磁石の量を低減し、非接触で回転体の回転運動に対する抵抗の発生及び解除を行うことができる抵抗発生装置を提供する。
前述した課題を解決する為に、本発明では次のような抵抗発生装置とした。
すなわち、車両に用いられる抵抗発生装置は、
動力を受ける回転可能な動力受け部と、
回転軸線に沿って並べられた複数の伝達部材であって、前記動力により回転する前記動力受け部の回転運動を回転体へ伝達する前記回転軸線を中心に回転可能な複数の伝達部材と、
前記複数の伝達部材の前記回転軸線の径方向上において前記複数の伝達部材との間に空隙を形成して配設され、前記複数の伝達部材の外縁を取り囲む固定部材と、
を備え、
前記固定部材及び前記複数の伝達部材のいずれか一方が磁石を含むとともにいずれか他方が磁性体を含み、
前記回転体の回転により前記複数の伝達部材が回転させられるときに、前記複数の伝達部材のそれぞれの前記磁性体又は前記磁石を前記回転軸線に沿って直線状に並べるように前記複数の伝達部材の位置を保持して前記回転体の回転運動に対する抵抗を発生させ、前記動力による前記動力受け部の回転により前記複数の伝達部材が回転させられるときに、前記複数の伝達部材のそれぞれの前記磁性体又は前記磁石が回転方向にずれるように前記複数の伝達部材の位置を前記回転方向に互いにずらすことにより前記回転体の回転運動に対する抵抗を解除する位置変更手段を有する。
本発明によれば、磁石の量を低減し、非接触で回転体の回転運動に対する抵抗の発生及び解除を行うことができる。
車両のバックドアに設けられた駆動装置を示す図。 駆動装置の断面図。 実施例1の抵抗発生装置の縦断面図。 図3の線IV−IVに沿って取った抵抗発生装置の横断面図。 鉄芯の回転角度と鉄芯に作用する力の関係を示す図。 実施例2の抵抗発生装置の横断面図。 実施例2の変形例の抵抗発生装置を示す図。 伝達部材の回転角度と伝達部材に作用する力の関係を示す図。 実施例3の抵抗発生装置の説明図。 実施例3の変形例の抵抗発生装置の説明図。 実施例4の抵抗発生装置51の分解斜視図。 実施例4の伝達部材の斜視図。 第二伝達部材に対向する第一伝達部材の対向面を示す図。 第一伝達部材に対向する第二伝達部材の対向面を示す図。 第一伝達部材と第二伝達部材との相対回転を説明する図。 第一伝達部材と第二伝達部材とが相対的に回転した変位状態を示す斜視図。
以下、本発明を、好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(駆動装置)
駆動装置は、車両のスウィングドア、スライドドア、窓ガラスなどの開閉部材を開閉するために用いられる。実施例1において、駆動装置の一例として、スピンドル式パワーバックドア用マグネット式ドア保持装置を説明する。しかし、駆動装置は、ドアの開閉に限らず、車両のシートを昇降させるために使用してもよい。
図1は、車両150のバックドア(開閉部材)200に設けられた駆動装置100を示す図である。駆動装置100は、いわゆるスピンドルパワーバックドア駆動ユニットである。駆動装置100は、車両150の車体150Aの幅方向の両側で車体150Aとバックドア200との間に設けられている。駆動装置100の両端部に継ぎ手102及び104がそれぞれ設けられている。駆動装置100の一端部の継ぎ手102は、車体150Aに連結されている。駆動装置100の他端部の継ぎ手104は、バックドア200に連結されている。
駆動装置100に内蔵されているモータ110(図2)により円筒状のカバー管106が円筒状のハウジング管107に対して相対移動することにより、バックドア200が開閉する。
図2は、駆動装置100の断面図である。図2(a)は、バックドア200を全閉したときの駆動装置100を示す図である。図2(b)は、バックドア200を全開したときの駆動装置100を示す図である。駆動装置100は、ハウジング管107と、ハウジング管107に入れ子式に嵌合されたカバー管106とを有する。カバー管106は、ハウジング管107に対して軸線方向に往復移動可能である。カバー管106及びハウジング管107は、伸縮自在管を構成している。ハウジング管107の端部に継ぎ手102が設けられている。カバー管106の端部に継ぎ手104が設けられている。
駆動装置100の駆動源としてのモータ110は、ハウジング管107に収納されている。モータ110の回転軸111は、減速器(遊星歯車)112に連結されている。減速器112は、抵抗発生装置1に連結されて、モータ110の動力を抵抗発生装置1へ伝達する。抵抗発生装置1は、ねじ付きスピンドル(回転体)113に連結され、モータ110の回転運動をねじ付きスピンドル113へ伝達する。
スピンドルナット114は、ねじ付きスピンドル113に螺合している。ねじ付きスピンドル113は、回転可能にハウジング管107により保持されている。ねじ付きスピンドル113は、円筒状のスピンドル管115に挿入されている。スピンドル管115の一端部は、スピンドルナット114に固定され、他端部は、継ぎ手104及びカバー管106に固定されている。
カバー管106の内部には、圧縮コイルばね116が収納されている。圧縮コイルばね116は、バックドア200が開かれたときに、バックドア200を開状態に保持するためにバックドア200の自重と釣り合うか又はそれ以上の付勢力を発生する。
モータ110が回転すると、減速器112及び抵抗発生装置1を介してねじ付きスピンドル113が回転する。ねじ付きスピンドル113の回転運動は、ねじ付きスピンドル113とスピンドルナット114との螺合によりスピンドルナット114及びスピンドル管115の直線運動に変換される。スピンドルナット114及びスピンドル管115の直線運動により、カバー管106は、ハウジング管107に対して移動してバックドア200を開閉する。
バックドア200が全閉されているとき、図2(a)に示すように、スピンドルナット114は、ねじ付きスピンドル113の下部に位置し、カバー管106のほとんどの部分がハウジング管107を覆っている。すなわち、伸縮自在管は、縮んだ状態である。バックドア200を開くためにモータ110が回転すると、ねじ付きスピンドル113の回転によりスピンドルナット114が上方へ移動する。バックドア200が全開されると、図2(b)に示すように、スピンドルナット114は、ねじ付きスピンドル113の上部に位置し、カバー管106がハウジング管107に対して上方へ移動する。すなわち、伸縮自在管は、伸びた状態である。
カバー管106は、ハウジング管107に対して任意の位置に停止することができる。任意の位置に停止したカバー管106には、バックドア200の自重がかかるが、バックドア200の自重は、圧縮コイルばね116の付勢力と釣りある。これによって、バックドア200は、任意の位置に停止可能である。バックドア200に風などの不所望の外力が作用した場合、抵抗発生装置1は、バックドア200の開閉動作に対する抵抗を発生してバックドア200の位置を保持する。
(抵抗発生装置)
バックドア200が開いたときに、バックドア200が自重により閉じることを防止するために、駆動装置100には、圧縮コイルばね116が設けられている。しかし、バックドア200の開状態でバックドア200に風や雪などの負荷が作用するとバックドア200が不所望に閉じるおそれがある。そこで、開かれたバックドア200にある程度の外力が作用してもバックドア200が閉じることがないように、駆動装置100には、抵抗発生装置1が設けられている。
図3は、実施例1の抵抗発生装置1の縦断面図である。図4は、図3の線IV−IVに沿って取った抵抗発生装置1の横断面図である。抵抗発生装置1は、回転可能な鉄芯(伝達部材)2と、鉄芯2の外周を非接触で取り囲む環状磁石(固定部材)3とを有する。
鉄芯(鉄芯コア)2は、第一端部2aに第一接続部(動力受け部)4を有し、第二端部2bに第二接続部5を有する。第一接続部4は、減速器112に接続されている。第二接続部5は、ねじ付きスピンドル113に接続されている。第一接続部4は、減速器112を介してモータ110の動力を受けて回転する。鉄芯2は、第一接続部4が受けた回転運動をねじ付きスピンドル113へ伝達する。本実施例において、第一接続部4、第二接続部5及び鉄芯2は、一体に形成されているが、第一接続部4及び第二接続部5は、鉄芯2と別体であってもよい。鉄芯2は、磁性体、すなわち磁石にくっつく物質(強磁性体)を含む。鉄芯2それ自体は、S極及びN極などの磁極を有していない磁性体であるとよい。
環状磁石3は、複数の磁極を有する。環状磁石3の内周面に、S極とN極が交互に配列されている。本実施例において、環状磁石3は、2つのS極と2つのN極からなる4つの磁極を有する(図5)。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、磁極の数は、2つ、6つ、8つなどであってもよい。また、本実施例において、環状磁石3は、永久磁石であるが、必要に応じて電磁石を用いてもよい。
本実施例においては、環状磁石3を用いているが、磁石は、必ずしも環状である必要はなく、分離した複数の磁石であってもよい。
環状磁石3は、ホルダ(保持部材)7により保持されている。ホルダ7は、駆動装置100のハウジング管107内に固定されている。環状磁石3は、ホルダ7を使用せずに直接にハウジング管107に保持されてもよい。
鉄芯2は、回転軸線Xを中心に回転するように、両端部2a及び2bが軸受8により回転可能に支持されている。軸受8は、ホルダ7及びホルダキャップ9により保持されている。鉄芯2の回転軸線Xが環状磁石3の軸線と精度よく一致していないと、鉄芯2が回転したときに鉄芯2が環状磁石2に接触することがある。そこで、環状磁石3の軸線に対する鉄芯2の回転軸線Xの位置の精度を確保するために、鉄芯2の両端部2a及び2bに軸受8を取り付けて、鉄芯2の非接触作動を確実なものにしている。
軸受8は、摺動ブッシュや転がりベアリングであるとよい。軸受8をホルダ7により保持すると、鉄芯2の安定した回転を得ることができる。しかし、軸受8は、ホルダ7ではなく環状磁石3により直接に保持されていてもよい。
環状磁石3の内側に配置された鉄芯2には、複数の突出部(羽状の翼)6が設けられている。鉄芯2は、複数の突出部6を含む全体が磁性体でつくられている。なお、鉄芯2は、腐食を防止するために塗料などで表面がコーティングされていてもよい。また、複数の突出部6の間を非磁性体で埋めて、鉄芯2が全体的にほぼ円筒形状をしていいてもよい。
本実施例においては、鉄芯2に2つの突出部6が設けられているが、突出部6の数は、4つ、6つ、8つなどであってもよい。複数の突出部6は、鉄芯2の外周に等間隔で設けられているとよい。突出部6は、鉄芯2の本体部から半径方向外方へ延在するとともに、回転軸線Xに沿って延在している。回転軸線Xにおける突出部6の長さLを長くすると、より大きな磁力を発生することができる。突出部6の長さLを適切にすることにより、鉄芯2の回転運動に対する抵抗を適切な大きさにすることができる。
環状磁石3の内側で、複数の突出部6を有する鉄芯2が回転すると、磁力により鉄芯2の回転位置(位相)を保持しようとする抵抗(トルク)が発生する。
以下、抵抗発生装置1に作用する抵抗を、図5を参照して説明する。図5は、鉄芯2の回転角度αと鉄芯2に作用する力の関係を示す図である。鉄芯2は、矢印Rで示す方向に回転する。鉄芯2の回転角度αが0°のときに、鉄芯2の突出部6の中心が環状磁石3のS極とN極の境目にある。このとき、鉄芯2は安定状態にあり、鉄芯2はこの位置を保持しようとする。モータ110の動力により又は手動によるバックドア200の開閉により鉄芯2が矢印Rで示す方向へ回転すると、突出部6がS極側へ移動するので、磁力により鉄芯2を回転方向Rと反対の方向へ戻そうとする戻す力RFが鉄芯2に作用する。鉄芯2の回転角度αが22.5°のときに、戻す力RFが最大になる。なお、突出部6の周方向長さに応じて、戻す力RFが最大になる回転角度αが変化する。例えば、突出部6の周方向長さを短くすると、戻す力RFは、22.5°よりも小さい回転角度αで最大になる。突出部6の周方向長さを長くすると、戻す力RFは、22.5°よりも大きい回転角度αで最大になる。
さらに、鉄芯2が矢印Rで示す方向へ回転すると、戻す力RFが減少し、鉄芯2の回転角度αが45°のときに、鉄芯2に磁力が作用しない準安定状態になる。なお、環状磁石3のS極の周方向長さに応じて、準安定状態になる回転角度αが変化する。例えば、環状磁石3のS極の周方向長さを短くすると、45°よりも小さい回転角度αで準安定状態になる。S極の周方向長さを長くすると、45°よりも大きい回転角度αで準安定状態になる。
さらに、鉄芯2が矢印Rで示す方向へ回転すると、今度は、磁力により鉄芯2を回転方向Rに進めようとする進める力AFが鉄芯2に作用する。鉄芯2の回転角度αが67.5°のときに、進める力AFが最大になる。なお、突出部6の周方向長さや環状磁石3のS極の周方向長さに応じて、進める力AFが最大になる回転角度αが変化する。例えば、突出部6の周方向長さを短くすると、進める力AFは、67.5°よりも大きい回転角度αで最大になる。突出部6の周方向長さを長くすると、進める力AFは、67.5°よりも小さい回転角度αで最大になる。一方、環状磁石3のS極の周方向長さを短くすると、進める力AFは、67.5°よりも小さい回転角度αで最大になる。S極の周方向長さを長くすると、進める力AFは、67.5°よりも大きい回転角度αで最大になる。
さらに、鉄芯2が矢印Rで示す方向へ回転すると、進める力AFが減少し、鉄芯2の回転角度αが90°のときに、鉄芯2は安定状態となり、鉄芯2はこの位置を保持しようとする。なお、上述したのと同様に、突出部6の周方向長さや環状磁石3のS極の周方向長さに応じて、安定状態になる回転角度αが変化する。
さらに、鉄芯2が回転すると、前述の回転角度αが0°〜90°における力の関係を繰り返す。これによって、鉄芯2には、回転角度αが0°、90°、180°及び270°において、磁力による強い抵抗(保持力)が作用する。従って、鉄芯2が回転するときに、鉄芯2にカクカクといった間欠的な抵抗が作用する。鉄芯2と環状磁石3との間に発生する磁力によりバックドア200の開閉運動に対する抵抗を発生する。また、この抵抗は、バックドア200の開状態を保持する保持力を付与する。
抵抗発生器1を駆動装置100の減速器112とねじ付きスピンドル113の間に配置することにより、バックドア200を任意の位置で保持できる。より正確には、バックドア200の開閉時に、カクカクといった小刻みなドア角度でバックドア200を保持できる。モータ110の回転速度を減速器112により減速することにより、抵抗発生器1がより効率的に抵抗を発生することができる。
本実施例によれば、鉄芯2と環状磁石3を減速器112とねじ付きスピンドル113との間に配置するだけの簡素な構造でねじ付きスピンドル113の回転運動に対する抵抗を発生する抵抗発生器1を実現できる。
鉄芯2と環状磁石3とは、非接触で磁気トルクを発生するので、磨耗の発生を防止できる。よって、抵抗発生器1の性能が安定し、鉄芯2や環状磁石3の表面変化による影響もなく、鉄芯2と環状磁石3との間の擦れ音も原理的に生じない。また、ばねなどの弾性部材を使用しなくても抵抗発生器1を実現できる。よって、抵抗発生器1の長寿命化が可能になる。
鉄芯2と環状磁石3との間に生じる抵抗(保持力)は、山谷が繰返されるため、モータ110又はねじ付きスピンドル113がある程度の速い回転となると、抵抗は、平準化される。従って、所定の回転速度以上になると、抵抗(保持力)が消滅または極小となるので、鉄芯2と環状磁石3との間に生じる抵抗(保持力)を解除するための解除装置を別途追加する必要がない。
本実施例によれば、簡素な構成の抵抗発生装置1により、バックドア200の開閉運動に対する大きな抵抗を発生することができる。また、バックドア200の開状態を保持する保持力を与えることができる。保持力は、例えば、90度などの等間隔で発生するので、ユーザが手動でバックドア200を開閉するときに、カクカクという節度感すなわち従来とは異なる良好な操作フィーリングを与えることができる。高速でバックドア200を開閉するときには、磁力によるトルクの山谷が平準化され、バックドア200の開閉動作に対する抵抗を解消または低減することができる。
モータ等の発展に伴い強力な環状磁石3が比較的安価に手に入るようになってきたので、抵抗発生装置1の製造コストを低減することができる。鉄芯2は、環状磁石3の内側で、環状磁石3と非接触で回転するので、鉄芯2及び環状磁石3の磨耗がなく、抵抗発生装置1の寿命を長くすることができる。中心軸を合わせて回転自由に配置する事で、強力に鉄芯コア位相を保持しようとするトルクを発生させる事ができる。鉄芯2及び環状磁石3の回転軸線Xの方向の長さLを長くすることにより磁力を大きくすることができ、より大きな抵抗(保持力)を得ることができる。
以下、実施例2を説明する。実施例2において、実施例1と同様の構造には同様の参照符号を付してその構造の説明を省略する。実施例2の駆動装置は、実施例1と同様の構造を有するのでその説明を省略する。
実施例2が実施例1と異なる点は、抵抗発生装置の構造であるので、以下、実施例2の抵抗発生装置11を説明する。
(抵抗発生装置)
実施例2の抵抗発生装置11が実施例1の抵抗発生装置1と異なる点を以下に説明する。同様の構造については、説明を省略する。
実施例1の抵抗発生装置1において、モータ110の動力をねじ付きスピンドル113へ伝達する伝達部材としての鉄芯2は、その全体が磁性体でつくられていた。これに対して、実施例2の抵抗発生装置11の伝達部材12は、非磁性の本体12aと、本体12aの外周に設けられた複数の磁性体16とを有する。
図6は、実施例2の抵抗発生装置11の横断面図である。抵抗発生装置11は、回転可能な伝達部材12と、伝達部材12の外周を非接触で取り囲む環状磁石(固定部材)3とを有する。環状磁石3は、ホルダ(保持部材)7により保持されている。
伝達部材12は、回転可能な本体13と、本体13の外周に配置された複数の磁性体14とを有する。本実施例において、4つの磁性体14が設けられているが、磁性体14の数は、4つに限定されるものではなく、2つ、6つ、8つなどであってもよい。磁性体14は、磁石にくっつく物質(強磁性体)、例えば、鉄を含む。磁性体14それ自体は、S極及びN極などの磁極を有していない磁性体であるとよい。
本体13は、非磁性体でつくられている。非磁性体は、例えば、樹脂、アルミニウム、SUSなどである。本実施例において、本体13は、全体的にほぼ円筒形状をしているが、必ずしもこの形状に限定されるものではない。本体13は、複数の磁性体14を保持できれば形状は限定されない。例えば、図7は、実施例2の変形例の抵抗発生装置21を示す図である。伝達部材23は、回転可能な本体23と、本体23の外周上に設けられた複数の磁性体14とを有する。複数の磁性体14は、複数の突出部として本体23に固定されている。
伝達部材12は、実施例1の鉄芯2と同様に、第一端部(不図示)に第一接続部(動力受け部)(不図示)を有し、第二端部(不図示)に第二接続部(不図示)を有する。第一接続部は、減速器112に接続されている。第二接続部は、ねじ付きスピンドル113に接続されている。第一接続部は、減速器112を介してモータ110の動力を受けて回転する。伝達部材12は、第一接続部が受けた回転運動をねじ付きスピンドル113へ伝達する。本実施例において、第一接続部、第二接続部及び伝達部材12の本体13は、一体に形成されているが、第一接続部及び第二接続部は、伝達部材12の本体13と別体であってもよい。
環状磁石3の内側で、伝達部材12が回転すると、磁力により伝達部材12の回転位置(位相)を保持しようとする抵抗(トルク)が発生する。図8は、伝達部材12の回転角度αと伝達部材12に作用する力の関係を示す図である。戻す力RFと進める力AFの発生原理は、図5に示す実施例1の場合と同様であるので、説明を省略する。図8において、実施例1の場合の抵抗(保持力)を破線で示している。実施例2の抵抗発生装置11は、実施例1の抵抗発生装置1よりも大きな抵抗(保持力)を発生することができる。
以下、実施例3を説明する。実施例3において、実施例1と同様の構造には同様の参照符号を付してその構造の説明を省略する。実施例3の駆動装置は、実施例1と同様の構造を有するのでその説明を省略する。
実施例3が実施例1及び実施例2と異なる点は、抵抗発生装置の構造であるので、以下、実施例3の抵抗発生装置31を説明する。
(抵抗発生装置)
実施例1の抵抗発生装置1と同様の構造については説明を省略する。実施例1及び実施例2においては、伝達部材に磁性体が含まれ、固定部材に磁石が含まれていた。これに対して、実施例3の抵抗発生装置31の伝達部材32は、磁石を含み、固定部材33は、磁性体を含んでいる。
図9は、実施例3の抵抗発生装置31の説明図である。抵抗発生装置31は、回転可能な伝達部材32と、伝達部材12の外周を非接触で取り囲む固定部材33とを有する。伝達部材32は、環状磁石34を含んでいる。環状磁石34は、外周に複数の磁極を有する。固定部材33は、環状磁性体である。固定部材33は、固定部材33の内側に配置された伝達部材32に向かって突出する複数の突出部35を有する。
固定部材33の内側で、伝達部材32が回転すると、磁力により伝達部材32の回転位置(位相)を保持しようとする抵抗(トルク)が発生する。実施例3も、実施例1及び実施例2と同様の効果を奏する。
図10は、実施例3の変形例の抵抗発生装置41の説明図である。図9に示す抵抗発生装置31の固定部材33は、環状磁性体であったが、図10に示す抵抗発生装置41においては、固定部材は、複数の分離した磁性体43からなる。複数の分離した磁性体43は、ホルダ7により保持されている。
複数の分離した磁性体43の内側で、伝達部材32が回転すると、磁力により伝達部材32の回転位置(位相)を保持しようとする抵抗(トルク)が発生する。抵抗発生装置41も、実施例1及び実施例2と同様の効果を奏する。
以下、実施例4を説明する。実施例4において、実施例1と同様の構造には同様の参照符号を付してその構造の説明を省略する。実施例4の駆動装置は、実施例1と同様の構造を有するのでその説明を省略する。
実施例4が実施例1と異なる点は、抵抗発生装置の構造であるので、以下、実施例4の抵抗発生装置51を説明する。
(抵抗発生装置)
図11は、実施例4の抵抗発生装置51の分解斜視図である。図12は、実施例4の伝達部材52の斜視図である。実施例4においては、抵抗発生装置51の伝達部材52を回転軸線Xの方向で複数に分割した。複数の伝達部材52は、回転したときに、回転方向Rに互いに位置がずれるように構成されている。複数の伝達部材52が回転方向Rに互いに位置がずれることにより、磁力による抵抗を低減することができる。従って、モータ110の起動時に、抵抗発生装置51の抵抗を低減することができる。
図12を参照して、実施例4の抵抗発生装置51において、モータ110の動力をねじ付きスピンドル113へ伝達する伝達部材52は、二つに分割されている。本実施例において、伝達部材52は、二つに分割されているがこれに限定されるものではなく、3つ、4つなど3以上の複数に分割されていてもよい。伝達部材52は、第一伝達部材53と第二伝達部材54を有する。第一伝達部材53の外周には、複数の磁性体55が固定されている。複数の磁性体55は、第一伝達部材53の外周に等間隔で設けられているとよい。第二伝達部材54の外周には、複数の磁性体56が固定されている。複数の磁性体56は、第二伝達部材54の外周に等間隔で設けられているとよい。磁性体55又は56の数は、4つに限らず、2つ、6つ、8つなどでもよい。
なお、伝達部材52は、その全体が磁性体でつくられていてもよい。
第一伝達部材53及び第二伝達部材54は、円筒軸57により、互いに回転可能に支持されている。図13は、第二伝達部材54に対向する第一伝達部材53の対向面58を示す図である。図14は、第一伝達部材53に対向する第二伝達部材54の対向面59を示す図である。第一伝達部材53の対向面58が第二伝達部材54の対向面59に対向するように、第一伝達部材53及び第二伝達部材54は、円筒軸57により支持される。
第一伝達部材53と第二伝達部材54の間には、二つの圧縮ばね(弾性部材)60が配置されている。第一伝達部材53の対向面58には、圧縮ばね60を保持するばね保持部61が設けられている。第二伝達部材54の対向面59には、圧縮ばね60を保持するばね保持部62が設けられている。圧縮ばね60は、第一伝達部材53のばね保持部61と第二伝達部材54のばね保持部62の間に保持される。圧縮ばね60は、第一伝達部材53と第二伝達部材54が互いに相対回転できるようにするとともに、相対回転に対する抵抗を発生する。
第一伝達部材53の対向面58には、規制部(ストッパー)65が設けられている。第二伝達部材54の対向面59には、規制部(ストッパー)66が設けられている。規制部65及び66は、第一伝達部材53と第二伝達部材54とが相対回転したときに、互いに当接することにより、第一伝達部材53と第二伝達部材54との相対回転量を所定の範囲内に規制する。
円筒軸57、圧縮ばね60、規制部65及び66は、回転方向における第一伝達部材53と第二伝達部材54との相対位置を変更する位置変更手段を構成する。
図11を参照して、第一伝達部材53は、軸63を有する。第二伝達部材54は、軸64を有する。第一伝達部材53の軸63は、ホルダ7に保持された軸受8により回転可能に支持されている。第二伝達部材54の軸64は、ホルダキャップ9に保持された軸受8により回転可能に支持されている。これによって、第一伝達部材53及び第二伝達部材54は、回転軸線X(図12)を中心に回転する。
伝達部材52(第一伝達部材53及び第二伝達部材54)は、環状磁石(固定部材)3の中に収納されている。環状磁石3は、伝達部材52の外周を非接触で取り囲む。第一接続部(動力受け部)4は、第一伝達部材53の軸63に接続されている。第二接続部5は、第二伝達部材54の軸64に接続されている。第一接続部4は、減速器112に接続されている。第二接続部5は、ねじ付きスピンドル113に接続されている。第一接続部4は、減速器112を介してモータ110の動力を受けて回転する。伝達部材52は、第一接続部4が受けた回転運動をねじ付きスピンドル113へ伝達する。
図15は、第一伝達部材53と第二伝達部材54との相対回転を説明する図である。図15(a)は、第一伝達部材53と第二伝達部材54とが相対的に回転していない初期状態を示す図である。図15(b)は、第一伝達部材53と第二伝達部材54とが相対的に回転した変位状態を示す図である。
モータ110が停止しているとき、図15(a)に示すように、二つの圧縮ばね60の付勢力により、第一伝達部材53及び第二伝達部材54は、第一伝達部材53の磁性体55の位置(位相)と第二伝達部材54の磁性体56と位置(位相)とが回転方向Rにおいて一致した初期状態にある。第一伝達部材53及び第二伝達部材54が初期状態にあるとき、図12に示すように、第一伝達部材53の磁性体55は、第二伝達部材54の磁性体56と回転軸線Xに沿って直線状に並ぶ。これによって、第一伝達部材53の磁性体55及び第二伝達部材54の磁性体56と、環状磁石3との間に生じる磁力により、ねじ付きスピンドル113の回転運動に対する抵抗を発生する。よって、開いているバックドア200に風や雪などの外的負荷が作用してねじ付きスピンドル113が回転しようとするときに、ねじ付きスピンドル113が回転しないように保持する保持力を発生する。
モータ110が回転したとき、図15(b)に示すように、一方の圧縮ばね60が縮み、他方の圧縮ばね60が伸びることにより、第一伝達部材53と第二伝達部材54とが相対的に回転する。第一伝達部材53及び第二伝達部材54は、第一伝達部材53の磁性体55の位置(位相)と第二伝達部材54の磁性体56と位置(位相)とが回転方向Rにおいてずれた変位状態にある。このとき、第一伝達部材53の規制部65が第二伝達部材54の規制部66に当接して、第一伝達部材53と第二伝達部材54との所定量以上の相対回転を規制する。これは、圧縮ばね60の損傷を防止すると同時に磁性体(鉄芯コア)55及び56が全周で均一となる状態を作り、抵抗保持力を最小化するためである。
図16は、第一伝達部材53と第二伝達部材54とが相対的に回転した変位状態を示す斜視図である。第一伝達部材53及び第二伝達部材54が変位状態にあるとき、回転軸線Xに沿ってみると第一伝達部材53の磁性体55の位置(位相)と第二伝達部材54の磁性体56の位置(位相)がずれる。これによって、第一伝達部材53の磁性体55と環状磁石3との間に生じる磁力と、第二伝達部材54の磁性体56と環状磁石3との間に生じる磁力とが相殺して、伝達部材52の回転運動に対する抵抗(伝達部材52の保持力)を解除(低減)する。よって、モータ110の起動時のトルク増加を防止することができる。
本実施例においては、磁性体を含む伝達部材52と、伝達部材52の外側に配置された環状磁石3とを示したが、伝達部材52が磁石を含み、伝達部材52の周りに配置される固定部材が磁性体を含んでいてもよい。
なお、前述した実施例において、回転体としてねじ付きスピンドル113を説明したが、回転体は、連結装置や歯車などであってもよい。
また、前述した実施例において、動力受け部は、モータの動力を受けているが、本発明は、これに限定されるものではなく、動力受け部は、ユーザの人力(動力)を受けるように構成されていてもよい。
また、前述した実施例において、バックドアを開閉する駆動装置に抵抗発生装置を使用する例を示したが、本発明による抵抗発生機構は、パワースライドドア駆動装置やスウィングドア駆動装置などのモータ駆動装置の動力伝達部、及びシート手動リフトやウィンドレギュレータなどの手動装置の動力伝達部に用いることもできる。抵抗発生装置は、開いたドア、閉じた窓又は持ち上げたシートが重力の作用で降下しないように、抵抗を発生することができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、その特徴事項から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、すべて本発明の範囲内のものである。
3・・・環状磁石(固定部材)
4・・・第一接続部(動力受け部)
51・・・抵抗発生装置
52・・・伝達部材
53・・・第一伝達部材
54・・・第二伝達部材
55、56・・・磁性体
57・・・円筒軸(位置変更手段)
60・・・圧縮ばね(位置変更手段)
65、66・・・規制部(位置変更手段)
100・・・駆動装置
113・・・ねじ付きスピンドル(回転体)

Claims (7)

  1. 車両に用いられる抵抗発生装置であって、
    動力を受ける回転可能な動力受け部と、
    回転軸線に沿って並べられた複数の伝達部材であって、前記動力により回転する前記動力受け部の回転運動を回転体へ伝達する前記回転軸線を中心に回転可能な複数の伝達部材と、
    前記複数の伝達部材の前記回転軸線の径方向上において前記複数の伝達部材との間に空隙を形成して配設され、前記複数の伝達部材の外縁を取り囲む固定部材と、
    を備え、
    前記固定部材及び前記複数の伝達部材のいずれか一方が磁石を含むとともにいずれか他方が磁性体を含み、
    前記回転体の回転により前記複数の伝達部材が回転させられるときに、前記複数の伝達部材のそれぞれの前記磁性体又は前記磁石を前記回転軸線に沿って直線状に並べるように前記複数の伝達部材の位置を保持して前記回転体の回転運動に対する抵抗を発生させ、前記動力による前記動力受け部の回転により前記複数の伝達部材が回転させられるときに、前記複数の伝達部材のそれぞれの前記磁性体又は前記磁石が回転方向にずれるように前記複数の伝達部材の位置を前記回転方向に互いにずらすことにより前記回転体の回転運動に対する抵抗を解除する位置変更手段を有する抵抗発生装置。
  2. 前記位置変更手段は、前記複数の伝達部材のそれぞれの前記磁性体を前記回転軸線に沿って直線状に並べるように前記複数の伝達部材の位置を保持するために前記複数の伝達部材の間に配置された付勢部材を有する請求項1に記載の抵抗発生装置。
  3. 前記付勢部材は、前記複数の伝達部材の相対回転を許容する請求項2に記載の抵抗発生装置。
  4. 前記位置変更手段は、前記複数の伝達部材の相対回転量を所定の範囲内に規制する規制部を有する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の抵抗発生装置。
  5. 前記複数の伝達部材は、前記複数の伝達部材のそれぞれの外周部に周方向に配置された複数の磁性体を含む請求項1乃至4のいずれか一項に記載の抵抗発生装置。
  6. 前記複数の伝達部材のそれぞれは、前記複数の磁性体を保持する非磁性体の保持部を有する請求項5に記載の抵抗発生装置。
  7. 前記固定部材は、リング状に形成されるとともに、周方向に沿って交互に磁極が変化するように構成された環状磁石である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の抵抗発生装置。
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