JP2000095952A - プライマー組成物 - Google Patents

プライマー組成物

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JP2000095952A
JP2000095952A JP10264896A JP26489698A JP2000095952A JP 2000095952 A JP2000095952 A JP 2000095952A JP 10264896 A JP10264896 A JP 10264896A JP 26489698 A JP26489698 A JP 26489698A JP 2000095952 A JP2000095952 A JP 2000095952A
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hydrocarbon polymer
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和資 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】反応性珪素基を少なくとも1個有する飽和炭化
水素系重合体をシーラント等として用いる場合に、アク
リル電着塗装、フッ素塗装等が施された鋼板やシリコー
ン系シーラント等のシーラントの硬化物に対しても十分
な接着性を発現するプライマー組成物の提供。 【解決手段】(A)有機溶剤、(B)珪素原子に結合し
た水酸基または加水分解性基を有し、シロキサン結合を
形成することにより架橋し得る珪素含有基を少なくとも
1個有する飽和炭化水素系重合体、(C)アミノ基含有
シランカップリング剤および(D)シラノール縮合金属
触媒を含有するプライマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプライマー組成物に
関し、さらに詳しくは、珪素原子に結合した水酸基また
は加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成すること
により架橋し得る珪素含有基を少なくとも1個有する有
機重合体をシーラント等として用いる場合に、アクリル
電着塗装、フッ素塗装等が施された鋼板やシリコーン系
シーラント等のシーラントの硬化物に対しても十分な接
着性を発現するプライマー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、珪素原子に結合した水酸基ま
たは加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成するこ
とにより架橋し得る珪素含有基(以下「反応性珪素基」
という場合がある。)を少なくとも1個有する有機重合
体は、優れた常温硬化性を有することで知られ、接着
剤、シーラント等に用いられている。特に、有機重合体
が飽和炭化水素系のものである場合は、その優れた耐候
性、低透湿性等から、防水材、シーラントとして好適に
用いられる。しかし、前記飽和炭化水素系重合体は、接
着発現性に劣り、シーラント等として用いる場合にはプ
ライマーが不可欠であり、プライマーを用いても、アク
リル電着塗装、フッ素塗装等が施された鋼板やシーラン
ト、特にシリコーン系シーラントの硬化物に対しては、
十分な接着性を発現させることができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、反応性珪素
基を少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合体(以下
「反応性珪素基を有する飽和炭化水素系重合体」という
場合がある。)をシーラント等として用いる場合に、ア
クリル電着塗装、フッ素塗装等が施された鋼板やシリコ
ーン系シーラント等のシーラントの硬化物に対しても十
分な接着性を発現するプライマー組成物を提供すること
を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)有機溶
剤、(B)珪素原子に結合した水酸基または加水分解性
基を有し、シロキサン結合を形成することにより架橋し
得る珪素含有基を少なくとも1個有する飽和炭化水素系
重合体、(C)アミノ基含有シランカップリング剤およ
び(D)シラノール縮合金属触媒を含有するプライマー
組成物を提供する。
【0005】更に(E)シリコーン樹脂を含有するのが
好ましい。
【0006】更に(F)ヒュームドシリカを含有するの
が好ましい。
【0007】前記(D)シラノール縮合金属触媒が、有
機錫化合物および/またはチタネート系カップリング剤
であるのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明のプライマー組成物に用いられる(A)有機
溶剤は、特に限定されず、プライマーに一般的に用いら
れる溶剤を用いることができ、例えば、n−ヘキサン、
トルエン、キシレン、酢酸エチル、メチルエチルケトン
が挙げられるが、なかでも揮発性の高いn−ヘキサンが
好ましい。乾燥時間を調節するため、n−ヘキサンにト
ルエン、キシレン等を含有させて用いることもできる。
【0009】本発明のプライマー組成物に用いられる
(B)飽和炭化水素系重合体は、シーラント等として用
いられる反応性珪素基を有する飽和炭化水素系重合体と
親和性の高いもの、好ましくは同じものを用いることに
より、該シーラント等とプライマーとの接着性を高くす
ることができる。(B)飽和炭化水素系重合体は、芳香
族環以外の炭素−炭素不飽和結合を実質的に含有しない
重合体であり、反応性珪素基、即ち、珪素原子に結合し
た水酸基または加水分解性基を有し、シロキサン結合を
形成することにより架橋し得る珪素含有基を少なくとも
1個有するものである。
【0010】(B)飽和炭化水素重合体の骨格となる重
合体は、以下の方法によって得られる。
【0011】(1)エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、イソブチレン等の炭素数が1〜6のオレフィン系化
合物を主単量体として重合させる方法。 (2)ブタジエン、イソプレン等のジエン系化合物を単
独重合させるか、上記オレフィン系化合物とジエン系化
合物とを共重合させた後、水素添加する方法。
【0012】これらの重合体のうち、末端に官能基を導
入しやすい、分子量を制御しやすい、末端官能基の数を
多くすることができる等の点から、イソブチレン系重合
体や水添ポリブタジエン系重合体であるのが好ましい。
【0013】このイソブチレン系重合体は、単量体単位
の全てがイソブチレン単位で形成されていてもよいし、
イソブチレンと共重合性を有する単量体単位をイソブチ
レン系重合体中の好ましくは50重量%以下、さらに好
ましくは30重量%以下、特に好ましくは10重量%以
下の範囲で含有していてもよい。イソブチレンと共重合
性を有する単量体成分としては、炭素数4〜12のオレ
フィン、ビニルエーテル、芳香族ビニル化合物、ビニル
シラン類、アリルシラン類等が例示される。このような
共重合体成分の具体例としては、例えば、1−ブテン、
2−ブテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1
−ブテン、ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、ヘキ
セン、ビニルシクロヘキセン、メチルビニルエーテル、
エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、ス
チレン、α−メチルスチレン、ジメチルスチレン、モノ
クロロスチレン、ジクロロスチレン、β−ピネン、イン
デン、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチルジクロロ
シラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニルジメチル
メトキシシラン、ビニルトリメチルシラン、ジビニルジ
クロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジ
メチルシラン、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テ
トラメチルジシロキサン、トリビニルメチルシラン、テ
トラビニルシラン、アリルトリクロロシラン、アリルメ
チルジクロロシラン、アリルジメチルクロロシラン、ア
リルジメチルメトキシシラン、アリルトリメチルシラ
ン、ジアリルジクロロシラン、ジアリルジメトキシシラ
ン、ジアリルジメチルシラン、γ−メタクリロイルオキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオ
キシプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。
【0014】さらに、水添ポリブタジエン系重合体や他
の飽和炭化水素系重合体においても、イソブチレン系重
合体の場合と同様に、主成分となる単量体単位の他に他
の単量体単位を含有してもよい。
【0015】また、(B)飽和炭化水素系重合体は、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において、ブタジエン、
イソプレン等のポリエン化合物のような重合後に二重結
合の残る単量体単位を少量、好ましくは10重量%以
下、さらに好ましくは5重量%以下、特に好ましくは1
重量%以下の範囲で含有してもよい。
【0016】(B)飽和炭化水素系重合体の反応性珪素
基は従来公知の官能基であり、その代表例としては、下
記式1
【0017】
【化1】
【0018】(式中、R1 およびR2 は、いずれも炭素
数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール
基、炭素数7〜20のアラルキル基、または(R3 3
SiO−(R3 は、炭素数1〜20の1価の炭化水素基
であり、3個のR3 は同一であっても異なってもよ
い。)で示されるトリオルガノシロキシ基を表し、R1
およびR2 が2個以上存在するとき、同一であっても異
なっていてもよい。Xは水酸基または加水分解性基を表
し、2個以上存在するとき、同一であっても異なってい
てもよい。pは0、1、2または3であり、qは0、
1、2であるが、p+rq≧1である。また、r個の
【0019】
【化2】
【0020】におけるqは同一である必要はない。rは
0または1〜19の整数である。)で示される基が挙げ
られる。
【0021】式1における加水分解性基は、特に限定さ
れるものではなく、従来公知の加水分解性基が使用可能
であるが、具体的には、水素原子、アルコキシ基、アシ
ルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、
アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ基等
が好適に例示される。なかでも、アルコキシ基が加水分
解性が温和で、取扱いが容易な点から好ましく、特に好
ましくはメトキシ基である。
【0022】この加水分解性基や水酸基は1個の珪素原
子に1〜3個の範囲で結合することができ、(p+r
q)は1〜5の範囲であることが好ましい。加水分解性
基や水酸基が反応性珪素基中に2個以上結合する場合に
は、それらは同じであっても、異なっていてもよい。
【0023】この反応性珪素基を形成する珪素原子は1
個でもよく、2個以上であってもよく、特に、下記式
【0024】
【化3】
【0025】(式中、R2 、Xおよびpは前記と同じで
ある。)で示される反応性珪素基が入手容易であるので
好ましい。
【0026】反応性珪素基は、飽和炭化水素系重合体の
1分子中に少なくとも1個、好ましくは1.1〜5個存
在する。分子中に含まれる反応性珪素基の数が1個未満
では、接着性が発現しにくくなる。
【0027】反応性珪素基は、(B)飽和炭化水素系重
合体の分子鎖の末端に存在していてもよく、内部に存在
していてもよく、両方に存在していてもよい。特に反応
性珪素基が分子末端に存在する場合には、最終的に形成
される硬化物に含まれる飽和炭化水素系重合体成分の有
効網目鎖量が多くなるので好ましい。また、これらは単
独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
【0028】この(B)飽和炭化水素系重合体、特にイ
ソブチレン系重合体や水添ポリブタジエン系重合体の数
平均分子量は、500〜100000程度であるのが好
ましく、さらに好ましくは1000〜30000程度の
液状または流動性を有するものが取り扱いやすい等の点
から好ましい。
【0029】以上説明した(B)飽和炭化水素系重合体
の具体的な製造方法は特開平8−41360号公報に詳
細に記載されている。また、以上説明した(B)飽和炭
化水素系重合体としては、具体的には、下記式2
【0030】
【化4】
【0031】(m、nは0または1〜20の整数、1≦
m+n≦20)に示されるEPION(鐘淵化学工業社
製)が好適に例示される。
【0032】本発明のプライマー組成物における(B)
飽和炭化水素系重合体の含有量は、(A)有機溶剤10
0重量部に対して、1〜20重量部であるのが好まし
く、1〜10重量部であるのがより好ましい。
【0033】本発明のプライマー組成物に用いられる
(C)アミノ基含有シランカップリング剤は、シーラン
ト硬化物等の被着体と前記(B)飽和炭化水素系重合体
の硬化物との接着強度を向上させるものである。具体的
には、アミノ基を含有する従来公知のシランカップリン
グ剤を用いることができ、例えば、γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノ
プロピルメチルジメトキシシラン、N−(β−アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−
ウレイドプロピルプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
ニリノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
これらは単独で用いてもよく、これらの2種以上を併用
してもよい。本発明のプライマー組成物における(C)
アミノ基含有シランカップリング剤の含有量は、(B)
飽和炭化水素系重合体100重量部に対して、5〜20
0重量部であるのが好ましく、10〜150重量部であ
るのがより好ましい。
【0034】本発明のプライマー組成物に用いられる
(D)シラノール縮合金属触媒は、例えば、テトラブチ
ルチタネート、テトラプロピルチタネート等のチタネー
ト系カップリング剤;錫カルボン酸塩類(例えば、ジブ
チル錫ジラウレート、ジブチル錫マレエート、ジブチル
錫ジアセテート、オクチル酸錫、ナフテン酸錫)、ジブ
チル錫オキサイドとフタル酸エステルとの反応物、ジブ
チル錫ジアセチルアセトナート等の有機錫化合物、アル
ミニウムトリスアセチルアセトナート、アルミニウムト
リスエチルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミ
ニウムエチルアセトアセテート等の有機アルミニウム化
合物類;ジルコニウムテトラアセチルアセトナート、チ
タンテトラアセチルアセトナート等のキレート化合物
類;オクチル酸鉛;ブチルアミン、オクチルアミン、ラ
ウリルアミン、ジブチルアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、オレイル
アミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジエ
チルアミノプロピルアミン、キシリレンジアミン、トリ
エチレンジアミン、グアニジン、ジフェニルグアニジ
ン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェ
ノール、モルホリン、N−メチルモルホリン、2−エチ
ル−4−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ
(5.4.0)ウンデセン−7(DBU)等のアミン系
化合物およびこれらのアミン系化合物とカルボン酸等と
の塩;過剰のポリアミンと多塩基酸とから得られる低分
子量ポリアミド樹脂;過剰のポリアミンとエポキシ化合
物との反応生成物;シラノール複合触媒が挙げられる。
これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。なかでも、有機錫化合物および/またはチタネート
系カップリング剤を用いるのが好ましい。本発明のプラ
イマー組成物における(D)シラノール縮合金属触媒の
含有量は、(B)飽和炭化水素系重合体100重量部に
対して、5〜100重量部であるのが好ましく、10〜
75重量部であるのがより好ましい。
【0035】本発明のプライマー組成物は、上記必須成
分に加えて、粘度、物性等を調整するために必要に応じ
て、架橋剤、充填剤、可塑剤、安定剤、着色剤等を含有
してもよい。なかでも、(E)シリコーン樹脂や(F)
ヒュームドシリカを含有するのが好ましい。
【0036】(E)シリコーン樹脂は、シラン系プライ
マーの樹脂成分として一般に用いられているものを用い
ることができ、例えば、平均単位式が、 R3 a SiO(4-a-b)/2 (OR4 b (式中、R3 は1価の炭化水素基、R4 は水素原子また
はアルキル基、aは0.8〜1.8、bは1分子中の珪
素原子に結合した水酸基またはアルコキシ基の数が1価
以上になる値を表す。)で表される珪素原子結合の水酸
基またはアルコキシ基を含有するオルガノポリシロキサ
ン樹脂が挙げられる。(E)シリコーン樹脂は、ぬれ性
を向上させ、接着性の発現を高める他、プライマー組成
物の刷毛塗り適性を向上させる。本発明のプライマー組
成物における(E)シリコーン樹脂の含有量は、(B)
飽和炭化水素系重合体100重量部に対して、5〜10
0重量部であるのが好ましく、10〜50重量部である
のがより好ましい。
【0037】(F)ヒュームドシリカは、珪素化合物
(四塩化珪素等)を炎または熱煙で分解して得られ、熱
分解法シリカとも称される。本発明においては、一般的
な親水性ヒュームドシリカおよび、表面をアルキル化、
シリコーン化合物処理等により疎水性化した疎水性ヒュ
ームドシリカのいずれも用いることができる。具体的に
は、親水性ヒュームドシリカとして、レオロシールQS
−102S(トクヤマ社製)、疎水性ヒュームドシリカ
として、アエロジルR805(日本アエロジル社製)が
例示される。親水性ヒュームドシリカは、(C)アミノ
基含有シランカップリング剤と反応して、接着性向上に
寄与する。疎水性ヒュームドシリカは、(B)飽和炭化
水素系重合体と親和性が高いので、接着性向上に寄与す
る。また、これらのヒュームドシリカを含有させること
により、硬化後のプライマー自体の強度が高まるという
利点もある。粒径は、一般的な平均5〜50nm程度の
もの、好ましくは平均7〜20nmのものを用いること
ができる。比表面積は、50〜400m2 /g、好まし
くは100〜300m2 /gのものを用いることができ
る。本発明のプライマー組成物における(F)ヒューム
ドシリカの含有量は、(B)飽和炭化水素系重合体10
0重量部に対して、1〜50重量部であるのが好まし
く、1〜10重量部であるのがより好ましい。一般にプ
ライマーには、透明性が要求されるが、ヒュームドシリ
カを含有させても、透明性を大きく損なうことはないの
で、その点でもヒュームドシリカは好ましい。
【0038】充填剤は、上述したヒュームドシリカの他
に、例えば、炭酸カルシウム(軽質炭酸カルシウム、重
質炭酸カルシウム、およびこれらを脂肪酸、樹脂酸また
は脂肪酸エステルで表面処理したもの)、カーボンブラ
ック、クレー、タルク、酸化チタン、生石灰、カオリ
ン、ゼオライト、珪藻土、塩化ビニルペーストレジン、
ガラスバルーン、塩化ビニリデン樹脂バルーン、アクリ
ロニトリル・メタクリロニトリル樹脂バルーン等が挙げ
られ、単独でまたは混合して使用できる。
【0039】可塑剤は、プロセスオイルまたは他の炭化
水素類で飽和炭化水素系重合体(B)と相溶するもので
あれば特に限定されるものではなく、公知各種の可塑剤
が使用可能である。例えば、ジブチルフタレート、ジヘ
プチルフタレート、ジ(2−エチルヘキシル)フタレー
ト、ブチルベンジルフタレート、ブチルフタリルブチル
グリコレート等のフタル酸エステル類;ジオクチルアジ
ペート、ジオクチルセバケート等の非芳香族2塩基酸エ
ステル類;ジエチレングリコールジベンゾエート、トリ
エチレングリコールジベンゾエート等のポリアルキレン
グリコールのエステル類;トリクレジルホスフェート、
トリブチルホスフェート等のリン酸エステル類;塩化パ
ラフィン類;アルキルジフェニル;部分水添ターフェニ
ル等の炭化水素油;プロセスオイル類;アルキルベンゼ
ン類等が挙げられる。なかでも、プロセスオイルを使用
するのが(B)飽和炭化水素系重合体との相溶性が良好
な点から好ましい。可塑剤は、(B)飽和炭化水素系重
合体と別に添加してもよいが、予め(B)飽和炭化水素
系重合体と混合するのが、作業性に適した粘度になるの
で好ましい。本発明のプライマー組成物における可塑剤
の含有量は、(B)飽和炭化水素系重合体100重量部
に対して、0〜200重量部であるのが好ましく、0〜
50重量部であるのがより好ましい。
【0040】安定剤は、例えば、ヒンダードフェノール
系化合物、トリアゾール化合物が挙げられる。着色剤
は、例えば、チタンホワイト、カーボンブラック、ベン
ガラが挙げられる。
【0041】本発明のプライマー組成物は、例えば、必
須成分である(A)有機溶剤、(B)飽和炭化水素系重
合体、(C)アミノ基含有シランカップリング剤および
(D)シラノール縮合金属触媒、ならびに、必要に応じ
て、(E)シリコーン樹脂、(F)ヒュームドシリカそ
の他の添加剤をかくはん混合することにより得られる。
【0042】本発明のプライマー組成物は、アクリル電
着塗装、フッ素塗装等が施された鋼板やシリコーン系シ
ーラント等のシーラントの硬化物に塗布し、乾燥後、反
応性珪素基を有する飽和炭化水素系重合体を主成分とす
るシーラント等を塗布しまたは注入することにより、優
れた接着性を発現する。従って、アクリル電着塗装、フ
ッ素塗装等が施された鋼板やシリコーン系シーラント等
のシーラントの硬化物が用いられる各種建材に、反応性
珪素基を有する飽和炭化水素重合体を主成分とするシー
ラント等を接着する用途に好適に用いられる。例えば、
断熱サッシの断熱樹脂のプライマーとして用いられる。
【0043】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるもの
ではない。プライマー組成物の調製 以下に示される材料を第1表に示される量比でかくはん
混合して、各種プライマー組成物を調製した。 (A)有機溶剤:n−ヘキサン (B)飽和炭化水素系重合体:PIBオリゴマー、EP
ION103S、鐘淵化学工業社製、平均分子量500
0、23重量%のプロセスオイルを含有 (C)アミノ基含有シランカップリング剤:N−(β−
アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、A1120、日本ユニカー社製 (D)シラノール縮合金属触媒 有機錫化合物:オクチル酸錫、ネオスタンU−30
3、日東化成社製 チタネート系カップリング剤:チタン酸エステル、T
PT−100、日本曹達社製 (E)シリコーン樹脂:ポリアルキルシロキサン、X−
40−2134、信越化学工業社製 (F)ヒュームドシリカ 親水性ヒュームドシリカ:レオロシールQS−102
S、トクヤマ社製 疎水性ヒュームドシリカ:アエロジルR805、日本
アエロジル社製、表面をシリコーン化合物処理したもの
【0044】接着性試験 まず、以下に示される材料を第1表に示される量比で5
Lプラネタリー(万能かくはん機)を用いてかくはん混
合して、反応性珪素基を有する飽和炭化水素系重合体を
主成分とする2液型シーラントの主剤および硬化剤を調
製した。 (1)主剤 反応性珪素基を有する飽和炭化水素系重合体:PIB
オリゴマー、EPION EP505S、鐘淵化学工業
社製、平均分子量20000、33重量%のプロセスオ
イルを含有 充填剤: i)脂肪酸エステル処理炭酸カルシウム、シーレッツ2
00、丸尾カルシウム社製 ii)脂肪酸処理炭酸カルシウム、MC−5、丸尾カルシ
ウム社製 iii)重質炭酸カルシウム、ソフトン3200、備北粉化
社製 可塑剤:プロセスオイル、PAO5004、出光石油
化学社製 老化防止剤:イルガノックス1010、チバガイギー
社製 光安定剤:サンノールLS−770、三共化成社製 紫外線吸収剤:チヌビン327、チバガイギー社製 接着助剤:エポキシ樹脂、エピコート828、油化シ
ェルエポキシ社製 架橋助剤:H2 O (2)硬化剤 硬化助剤:ラウリルアミン 硬化剤:オクチル酸錫 充填剤: i)重質炭酸カルシウム、ソフトン3200、備北粉化
社製 ii)酸化チタン、タイペーク−R820、石原産業社製 可塑剤:プロセスオイル、PS−32、出光興産社製
【0045】得られた各種プライマー組成物をベンコッ
トにより平板状の被着体(25mm×50mm×2m
m)の表面に塗布した。被着体としては、ガラス、アク
リル電着塗装鋼板、フッ素塗装鋼板および、陽極酸化ア
ルミ板上に厚さ約1mmに塗布したシリコーン系シーラ
ント硬化物を用いた。これを60分間風乾した後、JI
S A1439の4.21に規定されている“引張接着
性試験”を行い、破壊状態を観察して接着性を評価し
た。破壊状態は、CF:シーラント破壊、TCF:薄層
はく離、AF:界面はく離のように表示した。
【0046】結果を第1表に示す。第1表から明らかな
ように、本発明のプライマー組成物(実施例1〜4)
は、反応性珪素基を有する飽和炭化水素系重合体をシー
ラント等として用いる場合に、ガラス、アクリル電着塗
装鋼板、フッ素塗装鋼板およびシリコーン系シーラント
硬化物のいずれの被着体に対しても、優れた接着性を発
現する。なかでも、(E)シリコーン樹脂を含有する場
合は、いずれの被着体においても、シーラント破壊を起
こしており、接着発現性が特に優れる。これに対し、
(B)飽和炭化水素系重合体を含有しない従来のプライ
マー組成物(比較例1)は、アクリル電着塗装鋼板およ
びシリコーン系シーラント硬化物に対しては、接着性を
発現しない。
【0047】
【表1】
【0048】第 2 表 (重量部) *33重量%のプロセスオイルを含有
【0049】
【発明の効果】本発明のプライマー組成物は、反応性珪
素基を有する飽和炭化水素系重合体をシーラント等とし
て用いる場合に、アクリル電着塗装、フッ素塗装等が施
された鋼板やシリコーン系シーラント等のシーラントの
硬化物に対しても十分な接着性を発現させる。従って、
本発明のプライマー組成物は、それらを用いた各種建材
等に反応性珪素基を有する飽和炭化水素重合体を主成分
とするシーラント等を用いる場合に、好適に用いること
ができるので有用である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BB201 CE001 CP032 CP131 DJ019 EA016 EA056 EE036 EE048 EG048 EH036 EN028 EN038 EN108 ER028 EU098 EU118 EU238 EX077 EZ048 FD010 FD019 FD020 FD147 FD208 FD209 GJ01 HA05 4J040 MA03 MA10 PA04 PA07 PA10 PA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)有機溶剤、(B)珪素原子に結合し
    た水酸基または加水分解性基を有し、シロキサン結合を
    形成することにより架橋し得る珪素含有基を少なくとも
    1個有する飽和炭化水素系重合体、(C)アミノ基含有
    シランカップリング剤および(D)シラノール縮合金属
    触媒を含有するプライマー組成物。
  2. 【請求項2】更に(E)シリコーン樹脂を含有する請求
    項1に記載のプライマー組成物。
  3. 【請求項3】更に(F)ヒュームドシリカを含有する請
    求項1または2に記載のプライマー組成物。
  4. 【請求項4】前記(D)シラノール縮合金属触媒が、有
    機錫化合物および/またはチタネート系カップリング剤
    である請求項1〜3のいずれかに記載のプライマー組成
    物。
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