JP2001049183A - プライマー組成物 - Google Patents

プライマー組成物

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JP2001049183A
JP2001049183A JP22107699A JP22107699A JP2001049183A JP 2001049183 A JP2001049183 A JP 2001049183A JP 22107699 A JP22107699 A JP 22107699A JP 22107699 A JP22107699 A JP 22107699A JP 2001049183 A JP2001049183 A JP 2001049183A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水との反応により化合物を硬化させる官能基を
分子中に少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合体
に、被着体、例えば各種の硬化方法により硬化させたシ
リコーン樹脂、シリコーンゴム等への優れた接着性を付
与するプライマー組成物の提供。 【解決手段】少なくとも下記の化合物を含有するプライ
マー組成物: (A)水との反応により化合物を硬化させる官能基を分
子中に少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合体、
(B)硬化触媒、(C)有機溶剤、および(D)下記式
(1)により表されるシリコーン化合物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水との反応により
化合物を硬化させる官能基を分子中に少なくとも1個有
する飽和炭化水素系重合体の、シリコーン樹脂、シリコ
ーンゴム等を含む各種被着体に対する接着性付与に優れ
るプライマー組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水との反応により化合物を硬化させる官
能基(以下、官能基(A)という)を分子中に少なくと
も1個有する飽和炭化水素系重合体(以下、飽和炭化水
素系重合体(A)という)は、耐候性、耐久性に優れる
ため、シーリング材、コーティング材、密封剤等として
好適に用いられている。しかし、飽和炭化水素系重合体
(A)は、ほとんど極性を持たないため、各種の被着体
に対する接着が困難で、接着に用いるプライマーの選択
が極めて難しかった。これまで、有機溶剤中に飽和炭化
水素系重合体(A)を溶解させ、触媒を添加し、これを
バインダーとしてアミノシラン等の各種シランカップリ
ング剤を添加してなるプライマーが提案されているが、
接着性は充分ではなく、特に脱オキシム型、脱アミド型
等の各種の硬化方法により硬化させたシリコーン樹脂、
シリコーンゴム等への接着は不充分であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、飽和
炭化水素系重合体(A)を、被着体、例えば脱オキシム
型、脱アミド型等の各種の硬化方法により硬化させたシ
リコーン樹脂、シリコーンゴム等へ接着させるためのプ
ライマー組成物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、少
なくとも下記の化合物を含有するプライマー組成物を提
供する: (A)水との反応により化合物を硬化させる官能基を分
子中に少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合体、
(B)硬化触媒、(C)有機溶剤、および(D)下記式
(1)により表されるシリコーン化合物。
【化2】 (式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基を表す。nは1
以上の整数である。)
【0005】さらに、(E)アミノシランを含む請求項
1に記載のプライマー組成物を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明のプライマー組成物(以下、本発明の組成物
という)には、(A)水との反応により化合物を硬化さ
せる官能基(官能基(A))を分子中に少なくとも1個
有する飽和炭化水素系重合体(飽和炭化水素系重合体
(A))が用いられる。
【0007】飽和炭化水素系重合体(A)は、芳香環以
外の炭素−炭素不飽和結合を実質的に含有しない重合体
である。飽和炭化水素系重合体(A)の骨格となる重合
体は、次の方法によって得ることができるものである。 (1) エチレン、プロピレン、1-ブテン、イソブチレ
ン等の炭素数が1〜6のオレフィン系化合物を主単量体
として重合させる方法。 (2) ブタジエン、イソプレン、1,3−シクロヘキ
サンジエン等のジエン系化合物を単独重合させるか、上
記オレフィン化合物とジエン系化合物とを共重合させた
後、水素添加する方法。
【0008】これらの重合体のうち、末端に官能基を導
入し易い、分子量を制御し易い、末端官能基の数を多く
することができる等の点から、イソブチレン系重合体や
水添ポリブタジエン系重合体であるのが好ましい。
【0009】上記イソブチレン系重合体は、単量体単位
の全てがイソブチレン単位で形成されていてもよく、イ
ソブチレンと共重合性を有する単量体単位をイソブチレ
ン系重合体中の好ましくは50%(重量%、以下同様)
以下、更に好ましくは30%以下、特に好ましくは10
%以下の範囲で含有していてもよい。
【0010】このような単量体成分としては、例えば、
炭素数4〜12のオレフィン、ビニルエーテル、芳香族
ビニル化合物、ビニルシラン類、アリルシラン類等が挙
げられる。このような共重合体成分の具体例としては、
例えば、1−ブテン、2−ブテン、2−メチル−1−ブ
テン、3 −メチル−1−ブテン、ペンテン、4 −メチル
−1−ペンテン、ヘキセン、ビニルシクロヘキサン等の
オレフィン;メチルビニルエーテル、エチルビニルエー
テル、イソブチルビニルエーテル等のビニルエーテル;
スチレン、α−メチルスチレン、ジメチルスチレン、モ
ノクロロスチレン、ジクロロスチレン、β−ピネン、イ
ンデン等の芳香族ビニル化合物;ビニルトリクロロシラ
ン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニルジメチルクロ
ロシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ビニルトリ
メチルシラン、ジビニルジクロロシラン、ジビニルジメ
トキシシラン、ジビニルジメチルシラン、1, 3−ジビ
ニル−1, 1, 3, 3−テトラメチルジシロキサン、ト
リビニルメチルシラン、テトラビニルシラン等のビニル
シラン類;アリルトリクロロシラン、アリルメチルジク
ロロシラン、アリルジメチルクロロシラン、アリルジメ
チルメトキシシラン、アリルトリメチルシラン、ジアリ
ルジクロロシラン、ジアリルジメトキシシラン、ジアリ
ルジメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピ
ルメチルジメトキシシラン等のアリルシラン類;等が挙
げられる。
【0011】これらのイソブチレンと共重合性の単量体
としてビニルシラン類やアリルシラン類を使用すると重
合体の珪素含有量が増大し、シランカップリング剤とし
て作用し得る基が多くなって、得られる組成物の接着性
が向上する。
【0012】更に、水添ポリブタジエン系重合体や他の
飽和炭化水素系重合体においても、イソブチレン系重合
体の場合と同様に、主成分となる単量体単位の他に他の
単量体単位を含有させてもよい。
【0013】また、本発明に用いる飽和炭化水素系重合
体には、本発明の目的が達成される範囲でブタジエン、
イソプレン等のポリエン化合物のような重合後に2重結
合の残る単量体単位を少量、好ましくは10%以下、更
には5%以下、特に1%以下の範囲で含有させてもよ
い。
【0014】飽和炭化水素系重合体(A)に結合する官
能基(A)の代表例としては、イソシアネート基、ある
いは、下記式(2):
【0015】
【化3】 で表される、シラノール基またはケイ素に加水分解性基
が結合した基を挙げることができる。式中、R1 および
2 は、いずれも炭素数1〜20のアルキル基、炭素数
6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル
基、又は(R´)3 SiO−(R´は、炭素数1〜20
の1価の炭化水素基であり、3個のR´は同一であって
も異なっていてもよい。)で示されるトリオルガノシロ
キシ基を表し、R1 及びR2 が2個以上存在するとき、
同一であっても異なっていてもよい。Xは水酸基又は加
水分解性基を表し、2個以上存在するとき、同一であっ
ても異なっていてもよい。aは0、1、2又は3であ
り、bは0、1又は2であるが、a+mb≧1である。
また、上記式(2)中に示される、下記式(3)で表さ
れるm個の
【0016】
【化4】 におけるbは同一である必要はない。mは0又は1〜1
9の整数である。
【0017】一般式(1)における加水分解性基として
は、特に限定されるものではなく、従来既知の加水分解
性基でよいが、具体例としては、例えば、水素原子、ハ
ロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシ
ム基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプ
ト基、アルケニルオキシ基等が挙げられる。これらのう
ち、加水分解性が温和で、取扱い易いという点から、ア
ルコキシ基が特に好ましい。
【0018】この加水分解性基や水酸基は1個の珪素原
子に1〜3個の範囲で結合することができ、(a+m
b)は1〜5の範囲であることが好ましい。加水分解性
基や水酸基が反応性珪素基中に2個以上結合する場合に
は、それらは同じであっても、異なっていてもよい。
【0019】この反応性珪素基を形成する珪素原子は1
個でもよく、2個以上であってもよい。特に、式:
【0020】
【化5】 (式中、R2 、X及びaは前記と同じである。)で表さ
れる反応性珪素基が入手容易であるので好ましい。
【0021】水との反応により化合物を硬化させる官能
基(官能基(A))は、飽和炭化水素系重合体(A)の
1分子中に少なくとも1個、好ましくは1.1〜5個存
在する。分子中に含まれる官能基(A)の数が1個未満
になると、硬化性が不充分になり、良好なゴム弾性挙動
を発現し難くなる。
【0022】官能基(A)は、飽和炭化水素系重合体分
子鎖の末端に存在していてもよく、内部に存在していて
もよく、両方に存在していてもよい。特に官能基(A)
が分子鎖末端に存在する場合には、最終的に形成される
硬化物に含まれる飽和炭化水素系重合体成分の有効網目
鎖量が多くなるため、高強度で高伸びのゴム状硬化物が
得られ易くなる等の点から好ましい。また、これら官能
基(A)を有する飽和炭化水素系重合体(A)は単独で
使用してもよく、2種以上併用してもよい。
【0023】この飽和炭化水素系重合体(A)、特にイ
ソブチレン系重合体や水添ポリブタジエン系重合体の数
平均分子量は、1,000〜50,000程度であるの
が好ましく、特に5,000〜30,000程度の液状
ないし流動性を有するものが取扱い易い等の点から好ま
しい。更に、分子量分布(Mw /Mn )に関しては、同
一分子量における粘度が低くなるという点でMw /Mn
が狭いほど好ましい。
【0024】上記飽和炭化水素系重合体(A)の製造方
法については、特開平6−41360号公報等に詳細に
開示されており、これらの記載を参照することができ
る。飽和炭化水素系重合体(A)としては、市販品が利
用でき、例えば、鐘淵化学工業(株)製のEPION
(100S、103S、303S、505S)等を利用
することができる。
【0025】(B)硬化触媒 本発明に用いられる飽和炭化水素系重合体(A)は、分
子内に有する官能基(A)が水の存在下で付加重合もし
くは加水分解をうけ縮合反応を起こすことにより、架橋
硬化するものであるが、本発明で用いられる硬化触媒
は、飽和炭化水素系重合体(A)の硬化を促進させるも
のである。
【0026】上記硬化触媒としては、例えば、オクチル
酸錫、ジブチル錫アセテート、ジブチル錫ジラウレ−
ト、ジブチル錫マレエ−ト、ジブチル錫フタレ−ト、ジ
ブチル錫ビスエチルアセトアセテート、ジブチル錫ビス
ラウリルメルカプチド、ジブチル錫ベンゾエート、ジブ
チル錫ベンゾアート等のカルボン酸金属塩;有機錫酸化
物とエステルとの反応物;テトラブチルチタネート、オ
ルガノシロキシチタン等の有機チタン酸エステル;アミ
ン類、アミン塩、4級アンモニウム塩、グラニジン化合
物等が挙げられる。これらの硬化触媒の含有量は、後述
の有機溶剤100重量部に対して0.1〜20重量部が
好ましく、1〜10重量部であるのがより好ましい。
【0027】(C)有機溶剤 本発明の組成物は、上記飽和炭化水素系重合体(A)、
硬化触媒、および、後述の各成分を溶剤に溶解または分
散させ、溶液または分散体として使用するのが好まし
い。本発明に用いられる有機溶剤としては、上記飽和炭
化水素系重合体(A)が易溶する有機溶剤で、飽和炭化
水素系重合体(A)に対して不活性のものであれば特に
限定はない。具体的には、ベンゼン、キシレン、トルエ
ン等の芳香族炭化水素、n−ヘキサン等の脂環式炭化水
素、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブ
チルなどのエステル類、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類が挙げられる。こ
れらを1種単独で、あるいは2種以上を併用して用いて
もよい。これらの中でも、n−ヘキサンが、揮発性、濡
れ性の観点から好ましい。
【0028】(D)シリコーン化合物 本発明の用いられるシリコーン化合物は、上記式(1)
で表される。式中、Rは、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等
の炭素数1〜6のアルキル基を表す。各Rは同一でも異
なっていてもよい。nは1以上、好ましくは10〜10
0の整数である。
【0029】本発明の組成物中のシリコーン化合物の含
有量は、上記有機溶剤100重量部に対して0.1〜1
0重量部が好ましく、1〜5重量部であるのがより好ま
しい。この範囲であれば、得られる本発明の組成物が、
飽和炭化水素系重合体を主成分とするシーリング材等
へ、シリコーン樹脂、シリコーンゴム等の被着体への接
着性を付与する効果に優れるからである。
【0030】上記式(1)で表されるシリコーン化合物
を含有する本発明の組成物は、飽和炭化水素系重合体
(A)を主成分として含むシーリング剤や接着剤等の組
成物を、各種被着体、特にこれまで接着させるのが困難
であったシリコーン樹脂、シリコーンゴム等へ接着させ
るためのプライマーであり、接着性付与に優れる。上記
シリコーン化合物の分子末端の官能基は、水の存在によ
り極めて容易に加水分解する。加水分解反応が起こると
水酸基が生成し、生成した水酸基と本発明の組成物に含
まれる飽和炭化水素系重合体(A)の分子末端に結合す
る官能基(A)が縮合反応を起こし、飽和炭化水素系重
合体(A)とシリコーン化合物との共重合体が生成する
と考えられ、得られる本発明の組成物に含まれるこの共
重合体により、本発明の組成物は、飽和炭化水素系重合
体(A)を含む組成物に、各種の被着体への優れた接着
性を付与することができると考えられる。上記シリコー
ン化合物の加水分解によりシリコーン化合物から分離し
た官能基はアミンとなる。生成するアミンには、飽和炭
化水素系重合体(A)を含むシーリング剤や接着剤等の
組成物と、シリコーン樹脂、シリコーンゴム等の被着体
との接着界面の濡れ性を促進する効果があると考えられ
る。また、上記シリコーン化合物は、特にn−ヘキサン
を溶剤とした場合、溶解性に優れており、本発明の組成
物の接着性付与の効果が高い。
【0031】(E)アミノシラン 本発明の組成物は、上記各成分に加えて、アミノシラン
を含有するのが好ましい。アミノシランを含有すると、
飽和炭化水素系重合体(A)を含むシーリング剤や接着
剤等の組成物と、各種被着体との接着界面の濡れ性が促
進され、より優れた接着性を付与することができ、ま
た、飽和炭化水素系重合体(A)を含むシーリング剤や
接着剤等の組成物と、各種被着体との接着強度を向上さ
せ、高温高湿下における物理強度の低下が抑制される。
本発明で用いられるアミノシランとしては、例えば、γ
−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノ
プロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチ
ル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン等が挙
げられる。
【0032】本発明の組成物中のアミノシランの含有量
は、上記有機溶剤100重量部に対して0 .1〜20重
量部が好ましく、1〜10重量部であるのがより好まし
い。この範囲であれば、得られる本発明の組成物が接着
性付与に優れるからである。
【0033】本発明の組成物は、上記成分に加え、本発
明の目的を損なわない範囲で、その他の添加剤、例え
ば、充填剤、着色剤、乾燥剤等を含有してもよい。充填
剤としては、炭酸カルシウム、カーボンブラック、クレ
ー、タルク、シリカ、珪藻土あるいはこれらの脂肪酸、
脂肪酸エステル処理物等が挙げられる。着色剤として
は、チタンホワイト、カーボンブラック等が挙げられ
る。乾燥剤としては剛性ゼオライト等が挙げられる。
【0034】本発明の組成物の製造方法としては、上記
各成分を十分に混合できる各種の公知の方法がいずれも
適用可能である。本発明の組成物の使用方法は、通常の
プライマー組成物と同様でよく、本発明の組成物を被着
体の接着箇所に刷毛塗り、スプレー等により塗布し、適
当な時間放置して乾燥後、シーリング材等を塗布あるい
は注入すればよい。
【0035】本発明の組成物を使用することにより、接
着成分としてバインダー成分と共にアミノシラン等の各
種シランカップリング剤を含有する従来のプライマーで
は十分な接着性を付与することが困難であった、加水分
解性シリル基やイソシアネート基等の水との反応により
化合物を硬化させる官能基を有する飽和炭化水素系重合
体を主成分とするシーリング材、接着剤等の組成物と、
各種の被着体、特に種々の硬化方法により硬化したシリ
コーン樹脂やシリコーンゴムとの間に優れた接着性を確
保することができる。例えば、本発明の組成物は、シー
リング材と、脱ヒドロキシアミン型1成分型もしくは2
成分型シリコーン、脱オキシム型1成分型シリコーン、
脱アルコール型1成分型もしくは2成分型シリコーン、
脱アセトン型1成分型シリコーン、脱アミン型1成分型
シリコーン、脱酢酸型1成分型シリコーン等の各種硬化
方法により硬化したシリコーン樹脂、シリコーンゴム製
のガスケット、ガラス、アルミサッシ等の建築用部材や
コンクリート、モルタル等の各種被着体とを接着する際
に好適に使用することができる。
【0036】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を具体的に説明
する。 (実施例1〜3、比較例1)第1表に示される配合量で
下記の化合物を配合しプライマー組成物を得た。これ
を、脱ヒドロキシルアミン型2成分型シリコーンの硬化
物、脱オキシム型1成分型シリコーンの硬化物を被着体
とし、各被着体の表面に塗布し、これを60分間風乾し
た。その上に、第2表に示す組成のシーリング材を接着
面積が10mm×50mmとなるように塗布して、室温
で硬化させて試験片を作製した。この試験片を20℃、
湿度65%で7日間養生し、ついで、50℃のオーブン
で7日間養生後に90°剥離試験を行い、破壊状態を評
価した。結果を第1表に示す。表中、○はCF(シーリ
ング材の凝集破壊)、△はTCF(薄層破壊)、×はA
F(プライマー組成物と被着体との界面での界面破壊)
を示す。第1表、第2表中、化合物の単位は重量部であ
る。
【0037】
【表1】
【0038】<表中の各成分> 溶剤:n−ヘキサン キシレン 飽和炭化水素系重合体(A):EPION 100S、
鐘淵化学工業(株) 数平均分子量5,000 アミノシラン:A1120、日本ユニカー社製 スズ触媒A:ネオスタンU−303、日東化成社製 シリコーン樹脂(反応性珪素基を持たない):X−40
−2134、信越化学工業社製 反応性シリコーン樹脂(反応性珪素基を持つ):VP−
1069、ワッカー社製 <表中の各被着体> 脱ヒドロキシルアミン型2成分型シリコーン:シリコー
ン70、横浜ゴム(株)製 脱オキシム型1成分型シリコーン:SS−310、横浜
ゴム(株)製
【0039】
【表2】
【0040】<表中の各成分> 飽和炭化水素系重合体:EPION 505S、鐘淵化
学工業(株) 数平均分子量20,000 プロセスオイル:PAO5004、出光石油化学社製 表面処理炭酸カルシウム:カルファイン200 、丸尾カル
シウム社製 エポキシ樹脂:828、油化シェル社製 揺変剤(水添ヒマシ油):ディスパロン#305、楠本
化成社製 老化防止剤:チヌビン327 、日本チバガイギー社製 酸化チタン:R−820、石原産業社製 ラウリルアミン:ファーミン20D、花王石鹸社製 スズ触媒B(オクチル酸スズ):ネオスタンU−28、
日東化成社製
【0041】
【発明の効果】本発明のプライマー組成物を使用するこ
とにより、従来、反応性珪素基やイソシアネート基を有
する飽和炭化水素系重合体を主成分としたシーリング
材、コーティング剤、接着剤等の組成物が接着性に劣っ
ていた被着体、特に各種硬化方法により硬化させたシリ
コーン樹脂、シリコーンゴム等に対して、上記飽和炭化
水素系重合体を主成分とするシーリング材等を十分な接
着力をもって接着することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 CA021 CA031 CB021 CB081 CB121 CB131 DL081 DL082 EA011 GA11 GA15 JA47 JC35 JC40 KA04 KA06 NA12 PA08 PA11 PA12 PA14 4J040 CA051 CA061 CA101 CA111 DA021 DA101 DA131 DA141 DK021 EK071 EK072 GA20 GA31 HB07 HB24 HC01 HD36 HD42 KA14 KA23 LA01 LA06 MA10 MA12 PA04 PA07 PA10 PA11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも下記の化合物を含有するプライ
    マー組成物: (A)水との反応により化合物を硬化させる官能基を分
    子中に少なくとも1個有する飽和炭化水素系重合体、 (B)硬化触媒、 (C)有機溶剤、および (D)下記式(1)により表されるシリコーン化合物。 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基を表す。nは1
    以上の整数である。)
  2. 【請求項2】さらに、(E)アミノシランを含む請求項
    1に記載のプライマー組成物。
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