JPH1135923A - シーリング材組成物 - Google Patents

シーリング材組成物

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JPH1135923A
JPH1135923A JP18805397A JP18805397A JPH1135923A JP H1135923 A JPH1135923 A JP H1135923A JP 18805397 A JP18805397 A JP 18805397A JP 18805397 A JP18805397 A JP 18805397A JP H1135923 A JPH1135923 A JP H1135923A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低粘度で良好な揺変性が得られるとともに、作
業性および施工性にも優れ、さらには、低比重化が可能
な建築用シーリング材組成物の提供。 【解決手段】(A)珪素原子に結合した水酸基または加
水分解性基を有し、シロキサン結合を形成することによ
り架橋し得る珪素含有基を少なくとも1個有する飽和炭
化水素系ポリマー100重量部、(B)脂肪酸、樹脂酸
または脂肪酸エステルで表面処理された炭酸カルシウム
30〜200重量部、(C)ガラスバルーン1〜30重
量部を含有することを特徴とするシーリング材組成物に
より、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揺変性、作業性お
よび施工性に優れ、低比重化が可能な建築用シーリング
材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築用シーリング材に揺変性(チ
クソ性、耐スランプ性)を付与するために、脂肪酸や樹
脂酸等で表面処理した炭酸カルシウムや、コロイド状シ
リカ、有機ベントナイト等の無機系充填剤兼揺変性付与
剤が主に用いられており、これらの充填剤に水添ヒマシ
油、アマイドワックス等のレオロジー添加剤を併用し揺
変性を確保する手法が一般的に用いられている。
【0003】一方、特開平8−48889号公報、特開
平8−41361号公報、特開平8−41360号公
報、特開平8−41359号公報には、飽和炭化水素系
ポリマーを用いた建築用シーリング材として、珪素原子
に結合した水酸基または加水分解基を有し、シロキサン
結合を形成することにより架橋しうる珪素含有基を少な
くとも1個有する飽和炭化水素系重合体を含有する速硬
化性組成物が開示されている。しかしながら、ポリマー
の粘度が高いために、多量の充填剤を添加すると粘度が
高くなり作業性が低下してしまう。このため、多量の可
塑剤を添加して粘度調整を行うことが考えられるが、ブ
リードが発生したり、硬化物性の低下を招くという問題
が生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みてなされたものであり、低粘度で良好な揺変性が得
られるとともに、作業性および施工性にも優れ、さらに
は、低比重化が可能な建築用シーリング材組成物を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)珪素原
子に結合した水酸基または加水分解性基を有し、シロキ
サン結合を形成することにより架橋し得る珪素含有基を
少なくとも1個有する飽和炭化水素系ポリマー100重
量部、(B)脂肪酸、樹脂酸または脂肪酸エステルで表
面処理された炭酸カルシウム30〜200重量部、
(C)ガラスバルーン1〜30重量部を含有することを
特徴とするシーリング材組成物を提供するものである。
【0006】ここで、飽和炭化水素系ポリマー(A)が
下記式1で示される化合物であるのが好ましい。
【化2】
【0007】さらに、ガラスバルーン(C)の含有量が
1〜5重量部であるのが好ましい。
【0008】以下、本発明のシーリング材組成物を詳細
に説明する。
【0009】(A)飽和炭化水素系ポリマー 本発明で用いる(A)成分である飽和炭化水素系ポリマ
ーは、芳香族環以外の炭素−炭素不飽和結合を実質的に
含有しない重合体であり、珪素原子に結合した水酸基ま
たは加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成するこ
とにより架橋し得る珪素含有基(以下、反応性珪素基と
いう)を少なくとも1個有するものである。
【0010】本発明に用いる反応性珪素基を有する飽和
炭化水素系ポリマーの骨格となる重合体は、以下の方法
によって得られる。
【0011】(1)エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、イソブチレン等の炭素数が1〜6のオレフィン系化
合物を主単量体として重合させる方法。 (2)ブタジエン、イソプレン等のジエン系化合物を単
独重合させるか、上記オレフィン化合物とジエン系化合
物とを共重合させた後、水素添加する方法。
【0012】これらの重合体のうち、末端に官能基を導
入しやすい、分子量を制御しやすい、末端官能基の数を
多くすることができる等の点から、イソブチレン系重合
体や水添ポリブタジエン系重合体であるのが好ましい。
【0013】このイソブチレン系重合体は、単量体単位
の全てがイソブチレン単位で形成されてもよいし、イソ
ブチレンと共重合性を有する単量体単位をイソブチレン
系重合体中の好ましくは50重量%以下、さらに好まし
くは30重量%以下、特に好ましくは10重量%以下の
範囲で含有していてもよい。イソブチレンと共重合性を
有する単量体成分としては、炭素数4〜12のオレフィ
ン、ビニルエーテル、芳香族ビニル化合物、ビニルシラ
ン類、アリルシラン類等が例示される。
【0014】さらに、水添ポリブタジエン系重合体や他
の飽和炭化水素系重合体においても、イソブチレン系重
合体の場合と同様に、主成分となる単量体単位の他に他
の単量体単位を含有させてもよい。
【0015】また、本発明に用いる飽和炭化水素系ポリ
マーには、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、
ブタジエン、イソプレン等のポリエン化合物のような重
合後に二重結合の残る単量体単位を少量、好ましくは1
0重量%以下、さらには5重量%以下、特に1重量%以
下の範囲で含有させてもよい。
【0016】本発明に用いる飽和炭化水素系ポリマーの
反応性珪素基は従来公知の官能基であり、その代表例と
しては、下記式2で示される基が挙げられる。
【化3】 (式中、R1 およびR2 は、いずれも炭素数1〜20の
アルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜
20のアラルキル基、または(R- 2 SiO−(R-
は、炭素数1〜20の1価の炭化水素基であり、3個の
- は同一であっても異なっていてもよい。)で示され
るトリオルガノシロキシ基を表し、R1 およびR2 が2
個以上存在するとき、同一であっても異なっていてもよ
い。Xは水酸基又は加水分解性基を表し、2個以上存在
するとき、同一であっても異なっていてもよい。pは
0、1、2または3であり、qは0、1または2である
が、p+rq≧1である。また、r個の
【化4】 におけるqは同一である必要はない。rは0又は1〜1
9の整数である。)
【0017】式2における加水分解性基としては、特に
限定されるものではなく、従来公知の加水分解性基が使
用可能であるが、具体的には、水素原子、アルコキシ
基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、ア
ミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオ
キシ基等が好適に例示される。中でも、アルコキシ基が
加水分解性が温和で、取扱いが容易な点から好ましく、
特に好ましくはメトキシ基である。
【0018】この加水分解性基や水酸基は1個の珪素原
子に1〜3個の範囲で結合することができ、(p+r
q)は1〜5の範囲であることが好ましい。加水分解性
基や水酸基が反応性珪素基中に2個以上結合する場合に
は、それらは同じであっても、異なっていてもよい。
【0019】この反応性珪素基を形成する珪素原子は1
個でもよく、2個以上であってもよく、特に、下記式で
示される反応性珪素基が入手容易であるので好ましい。
【化5】 (式中、R2 、Xおよびpは前記と同じである。)
【0020】反応性珪素基は、飽和炭化水素系ポリマー
の1分子中に少なくとも1個、好ましくは1.1〜5個
存在する。分子中に含まれる反応性珪素基の数が1個未
満では、硬化性が不充分になり、良好なゴム弾性挙動を
発現しにくくなる。
【0021】反応性珪素基は、飽和炭化水素系重合体分
子鎖の末端に存在していてもよく、内部に存在していて
もよく、両方に存在していてもよい。特に反応性珪素基
が分子鎖末端に存在する場合には、最終的に形成される
硬化物に含まれる飽和炭化水素系重合体成分の有効網目
鎖量が多くなるので好ましい。また、これらの反応性珪
素基を有する飽和炭化水素系ポリマーは単独で使用して
もよく、2種以上併用してもよい。
【0022】この飽和炭化水素系ポリマー(A)、特に
イソブチレン系重合体や水添ポリブタジエン系重合体の
数平均分子量は、500〜100000程度であるのが
好ましく、さらに好ましくは1000〜30000程度
の液状または流動性を有するものが取り扱い易い等の点
から好ましい。
【0023】以上説明した飽和炭化水素系ポリマー
(A)の具体的な製造方法は特開平8−41360号公
報に詳細に記載されている。また、以上説明した飽和炭
化水素系ポリマー(A)としては、具体的には、下記式
1に示されるEPION(鐘淵化学工業社製)が好適に
例示される。
【化6】 (m、nは0または1〜20の整数、1≦m+n≦2
0)
【0024】(B)炭酸カルシウム 成分(B)としての炭酸カルシウムは、脂肪酸、樹脂酸
または脂肪酸エステルで表面処理されたものを用いる。
表面処理の方法は従来公知の方法によればよく、例え
ば、特開平2−38309号公報に詳細に記載されてい
る。
【0025】脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン
酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシ
ン酸などの直鎖飽和脂肪酸;セトレイン酸、ソルビン酸
などの不飽和脂肪酸;安息香酸、フェニル酢酸などの芳
香族カルボン酸等が挙げられる。中でも、パルミチン酸
やステアリン酸が表面処理の熱安定性や揺変性の点で好
ましい。
【0026】樹脂酸としては、アビエチン酸、レボピマ
ル酸、ネオアビエチン酸、パルストリン酸、ピマル酸、
イソピマル酸等が挙げられる。中でも、アビエチン酸が
表面処理の熱安定性や揺変性の点で好ましい。
【0027】脂肪酸エステルとしては、炭素数8以上の
高級脂肪酸のエステルが好ましく、例えばステアリン酸
ステアリル、ステアリン酸ラウリル、パルチミン酸ステ
アリル、パルチミン酸ラウリル、トリステアリン酸グリ
セリド、トリパルミチン酸グリセリド等が挙げられる。
中でも、トリステアリン酸グリセリドが表面処理の熱安
定性や揺変性の点で好ましい。
【0028】炭酸カルシウムを上記脂肪酸、樹脂酸また
は脂肪酸エステルで表面処理する方法として、例えば、
脂肪酸、樹脂酸または脂肪酸エステルを炭酸カルシウム
に添加、混練、噴霧、浸漬することにより炭酸カルシウ
ムの表面に脂肪酸、樹脂酸または脂肪酸エステルを吸着
させる方法が挙げられる。
【0029】脂肪酸、樹脂酸または脂肪酸エステルの表
面処理量は、炭酸カルシウムに対して、通常1.0〜1
0重量%である。
【0030】具体的には、脂肪酸で表面処理された膠質
炭酸カルシウムとして、カーレックス50(丸尾カルシ
ウム社製)、ゲルトン#50(白石工業社製)、重質炭
酸カルシウムとして、ホワイトンSB(白石カルシウム
社製)、ソフトン3200(備北粉化工業社製)等が好
適に用いられる。また、これらは併用してもよい。
【0031】炭酸カルシウムの添加量は、飽和炭化水素
系ポリマー(A)100重量部に対して30〜200重
量部であるが、好ましくは、80〜200重量部であ
る。30重量部未満では、適切な揺変性および作業性が
得られなくなるので、150重量部超では、比重が高く
なり、粘度が高くなりすぎるので好ましくない。
【0032】(C)ガラスバルーン 成分(C)であるガラスバルーンは、平均粒子径が10
〜200μm、平均粒子密度が0.1〜0.6g/cc
のガラス中空体であれば特に限定されず、公知各種のガ
ラスバルーンが使用可能である。平均粒子径は10〜1
00μm、平均粒子密度は0.15〜0.5g/ccで
あるのが好ましい。具体的には、ガラスバルーンH−4
0(富士シリシア化学社製)が好適に用いられる。ガラ
スバルーンの添加により、シーリング材組成物の粘度を
低下し、作業性を向上する。従って、可塑材をあまり増
加させなくても低粘度化することができると同時に、揺
変性も確保される。
【0033】ガラスバルーンの添加量は、飽和炭化水素
系ポリマー(A)100重量部に対して1〜30重量部
であるが、好ましくは、1〜5重量部である。1重量部
未満では、粘度が高くなり、作業性が低下するので、3
0重量部超では、揺変性が低下し、施工性が低下するの
で好ましくない。
【0034】このように本発明のシーリング材組成物
は、ガラスバルーンを炭酸カルシウム等の高比重揺変材
と併用することによって、炭酸カルシウムの配合量を軽
減し、低比重化することができる。したがって、低粘度
で、良好な揺変性を有する、作業性、施工性に優れたシ
ーリング材を得ることができる。好ましい粘度範囲は2
0℃で10,000〜40,000cps、好ましい比
重範囲は1.1〜1.3である。また、チクソ性を示す
チクソインデックス(1rpm/10rpm)が5.0
以上が好ましく、さらに好ましくは5.5以上である。
なお、チクソインデックスの算出方法は、後述する。
【0035】任意成分 本発明のシーリング材組成物は、上記の必須成分に加え
て粘度、物性等を調整するために必要に応じて、硬化触
媒、架橋剤、充填剤、可塑剤、溶剤、接着付与剤、安定
剤、着色剤等を配合してもよい。
【0036】硬化触媒としては、例えば、テトラブチル
チタネート、テトラプロピルチタネート等のチタン酸エ
ステル類;ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫マレエ
ート、ジブチル錫ジアセテート、オクチル酸錫、ナフテ
ン酸錫等の有機錫化合物;オクチル酸鉛;ブチルアミ
ン、オクチルアミン、ラウリルアミン、ジブチルアミ
ン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラミン、オレイルアミン、シクロヘキシルアミ
ン、ベンジルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、
キシリレンジアミン、トリエチレンジアミン、グアニジ
ン、ジフェニルグアニジン、2,4,6−トリス(ジメ
チルアミノメチル)フェノール、モルホリン、N−メチ
ルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)
ウンデセン−7(DBU)等のアミン系化合物またはこ
れらとカルボン酸等との塩;過剰のポリアミンと多塩基
酸とから得られる低分子量ポリアミド樹脂;過剰のポリ
アミンとエポキシ化合物との反応生成物;γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)
アミノプロピルメチルジメトキシシラン等のアミノ基を
有するシランカップリング剤等の公知のシラノール複合
触媒等が挙げられる。これらの触媒は、単独で使用して
もよく、2種以上併用してもよい。
【0037】架橋剤としては、ぼう硝(Na2 SO4
10H2 O)、Na2 SO3 ・7H 2 O、CaCl2
4H2 O、Na2 CO3 ・10H2 O、Na2 2 3
・5H2 O、NaHSO4 ・H2 O、H2 O等が例示さ
れる。
【0038】可塑剤としては、プロセスオイルまたは他
の炭化水素類でポリマーと相溶するものであれば特に限
定されるものではなく、公知各種の可塑剤が使用可能で
ある。例えば、ジブチルフタレート、ジヘプチルフタレ
ート、ジ(2−エチルヘキシル)フタレート、ブチルベ
ンジルフタレート、ブチルフタリルブチルグリコレート
等のフタル酸エステル類;ジオクチルアジペート、ジオ
クチルセバケート等の非芳香族2塩基酸エステル類;ジ
エチレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリ
コールジベンゾエート等のポリアルキレングリコールの
エステル類;トリクレジルホスフェート、トリブチルホ
スフェート等のリン酸エステル類;塩化パラフィン類;
アルキルジフェニル;部分水添ターフェニル等の炭化水
素油;プロセスオイル類;アルキルベンゼン類等が挙げ
られる。中でも、プロセスオイル類がポリマーとの相溶
性が良好な点から好ましい。具体的には、PS−32
(出光興産社製)が好適に例示される。可塑剤は、飽和
炭化水素系ポリマー(A)100重量部に対して30〜
200重量部添加するのが好ましいが、さらに好ましく
は50〜150重量部である。この範囲とすると作業性
に適した粘度となる。
【0039】充填剤には、例えば、通常の炭酸カルシウ
ム、カーボンブラック、クレータルク、カーボンブラッ
ク、酸化チタン、生石灰、カオリン、ゼオライト、珪藻
土、塩化ビニルペーストレジン、ガラスバルーン、塩化
ビニリデン樹脂バルーン、アクリロニトリル・メタクリ
ロニトリル樹脂バルーン等が挙げられ、単独または混合
して使用できる。
【0040】溶剤には、例えば、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の
脂肪族炭化水素、ガソリンから灯油留分に至る石油系溶
剤類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン等のケトン類、セロソルブアセテート、ブチル
セロソルブアセテート等のエーテルエステル等が挙げら
れる。
【0041】接着付与剤として、シランカップリング剤
等、安定剤としてヒンダードフェノール系化合物、トリ
アゾール系化合物等を使用する。着色剤としては、チタ
ンホワイト、カーボンブラック、ベンガラ等が挙げられ
る。
【0042】組成物の調製 本発明のシーリング材組成物は、湿気硬化型であり、主
に飽和炭化水素系ポリマー(A)を主剤側とし、主に硬
化触媒を硬化剤側とした2液型としても使用でき、他の
成分は主剤側、硬化剤側のいずれに含有させてもよい。
また、必要に応じて1液型のシーリング材組成物として
も使用することができる。本発明のシーリング材組成物
の製造方法は、特に限定されないが、好ましくは上述の
各成分を減圧下に混合ミキサー等の攪拌装置を用いて十
分混練し、均一に分散させて組成物とするのがよい。以
上のようにして得られた本発明のシーリング材組成物
は、湿気硬化型であるので、大気中の湿気の存在によ
り、反応性珪素基が加水分解し、これにより飽和炭化水
素系ポリマー(A)が縮合反応を起こして架橋硬化す
る。
【0043】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を具体的に説明
する。 (実施例1〜3、比較例1〜2)まず、表1に示される
配合量の以下に示される原料を、5Lプラネタリー(万
能攪拌機)を用いて攪拌混合して、主剤および硬化剤を
調製した。 [主剤] EPION(Mグレード品)(PIBオリゴマー;鐘淵
化学工業社製) PS−32(パラフィン基プロセスオイル(可塑剤);
出光興産社製) カーレックス50(膠質炭酸カルシウムA;丸尾カルシ
ウム社製) ゲルトン50(膠質炭酸カルシウムB;白石工業社製) ガラスバルーンH−40(ガラスバルーン(平均粒子径
40μm;平均粒子密度0.40g/cc);富士シリ
シア化学社製) エピコート828(エポキシ樹脂;油化シェルエポキシ
社製) ディスパロン#305(水添ひまし油;楠本化成社製) アロニックスM−309(光硬化性樹脂;東亞合成化学
工業社製) チヌビン327(紫外線吸収剤;日本チバガイギー社
製) イルガノックス1010(酸化防止剤;日本チバガイギ
ー社製) サノール770(光安定剤;三共社製) Na2 SO4 ・10H2 O(ぼう硝;和光純薬工業社
製)
【0044】[硬化剤] ネオスタンU−28(オクチル酸錫;日東化成社製) ファーミン20D(ラウリルアミン;花王社製) PS−32(パラフィン基プロセスオイル(可塑剤);
出光興産社製) ホワイトンSB(重質炭酸カルシウムA;白石カルシウ
ム社製) ソフトン3200(重質炭酸カルシウムB;備北粉化工
業社製) タイペークR820(酸化チタン;石原産業社製)
【0045】以上のようにして得られた2液型のシーリ
ング材組成物について下記の方法により、チクソ性に関
する評価として、チクソインデックスの測定を行った。
BS型粘度計を用い、No.7ローターの1rpmの条
件下で、組成物調製直後(0h)の粘度(cps)を測
定した。また、同様にして10rpmおよび20rpm
の条件下においても粘度(cps)の測定を行った。チ
クソインデックス(1rpm/10rpm)は、1rp
mの粘度(cps)を10rpmの粘度(cps)で除
することにより、チクソインデックス(1rpm/20
rpm)は、1rpmの粘度(cps)を20rpmの
粘度(cps)で除することにより、算出した。さら
に、組成物調整後1時間経過後および2時間経過後につ
いても同様の測定を行った。なお、この値が高いほど、
チクソ性が高いことを示す。結果を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のシ
ーリング材組成物は、可塑剤をあまり増加させることな
く低粘度化することができると同時に、優れた揺変性を
発揮する。従って、糸切れ性が向上し、作業性および施
工性に優れる。また、炭酸カルシウム等の高比重揺変材
の配合量を軽減することができるため、低比重化を実現
することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 23/26 C08L 23/26 83/10 83/10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)珪素原子に結合した水酸基または加
    水分解性基を有し、シロキサン結合を形成することによ
    り架橋し得る珪素含有基を少なくとも1個有する飽和炭
    化水素系ポリマー100重量部、 (B)脂肪酸、樹脂酸または脂肪酸エステルで表面処理
    された炭酸カルシウム30〜200重量部、 (C)ガラスバルーン1〜30重量部を含有することを
    特徴とするシーリング材組成物。
  2. 【請求項2】前記飽和炭化水素系ポリマー(A)が下記
    式1で示される化合物である請求項1に記載のシーリン
    グ材組成物。 【化1】
  3. 【請求項3】前記ガラスバルーン(C)の含有量が1〜
    5重量部である請求項1または2に記載のシーリング材
    組成物。
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