JP3325849B2 - 2成分形硬化性組成物 - Google Patents
2成分形硬化性組成物Info
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Description
物、更に詳しくは、アルコキシシリル基含有イソブチレ
ン系ポリマーを主成分とする主剤に、該イソブチレン系
ポリマーのアルコキシシリル基を加水分解して硬化させ
るための水を配合した場合に起りうる問題点、すなわ
ち、硬化物表面のピンホール、表面層の膨れ等といった
欠陥を防止するため、特定の充填剤を配合したことから
成り、特に建築用シーリング材として有用な2成分形硬
化性組成物に関する。
建築用シーリング材の主成分として、たとえばアルコキ
シシリル基含有イソブチレン系ポリマーが使用されてお
り、該イソブチレン系ポリマーは、分子両末端にアルコ
キシシリル基を含有し、一般に、水分および空気中の湿
分(水分)による加水分解反応に伴い硬化を起す。しか
しながら、シーリング材適用に際して湿気透過性が悪い
ため、通常は、アルコキシシリル基含有イソブチレン系
ポリマー、充填剤、可塑剤およびアルコキシシリル基を
加水分解して硬化させるための水を配合してなる主剤
に、適当な硬化触媒を含む硬化剤を組合せた2成分形
で、使用しているのが現状である。しかしながら、本発
明者らの知見によれば、夏場の日照壁面などでは60〜
90℃もしくはそれ以上になり、このように蓄熱した高
温度被塗物に適用した場合、上記加水分解のための水が
配合されているため、施工後急激な昇温惹起により硬化
物表面の仕上り性にピンホール、表面層の膨れ、表面皮
張りと収縮に伴う皺などの欠陥が発生することがあっ
た。
この問題を解決すべきため鋭意研究を進めたところ、上
記主剤中の充填剤の少なくとも一部に、粒径の小さいク
リストバライトを配合すれば、上記急激な昇温惹起によ
る遊離水蒸気が当該クリストバラスト粒子に吸着される
ことから、上述の欠陥が有効に防止され、かつ所望の硬
化性(硬化速度)が得られることを見出し、本発明を完
成させるに至った。
含有イソブチレン系ポリマー、充填剤、可塑剤および水
を配合してなる主剤と、硬化触媒を含有する硬化剤から
成る2成分形硬化性組成物において、上記主剤中の充填
剤の少なくとも一部に、水1部(重量部、以下同様)に
対して平均粒径0.1〜20μmのクリストバライト
0.5〜1500部を用いたことを特徴とする2成分形
硬化性組成物を提供するものである。
有イソブチレン系ポリマー(以下、単にイソブチレン系
ポリマーと称す)とは、主鎖骨格が少なくともイソブチ
レン単位で構成され[要すればイソブチレン単位以外
に、イソブチレンと共重合しうる単量体(たとえば炭素
数4〜12のオレフィン、ビニルエーテル、芳香族ビニ
ル化合物、ビニルシラン類、アリルシラン類など)の単
位が含まれていてもよい]、分子両末端にたとえば式:
5の低級アルキル;およびcは1〜3の整数である]の
アルコキシシリル基を含有し、好ましくは分子量100
0〜40000で常温ワックス状ないし高粘度液状のも
のを指称し、一般に、イニファー法と呼ばれるカチオン
重合法で得られる全末端官能型イソブチレン系ポリマー
を用いることにより製造することができる(特開平8−
231758号公報参照)。代表的な市販品としては、
式
の化学構造を有する、鐘淵化学工業(株)製の「エピオ
ン」シリーズが例示される。
なくとも一部に用いるクリストバライトとは、シリカと
同じSiO2を持つ結晶系の異なる鉱物を指称し、その
中で平均粒径0.1〜20μm、好ましくは0.5〜1
5μmのものを使用する。平均粒径が20μmを越える
ものでは、単に充填剤としては使用できるが、本発明の
目的である遊離水蒸気の吸着性能は粒径の増大に伴って
低下する。かかるクリストバライトは、主剤中の充填剤
としてそれ単独で使用してもよいが、コスト面や他の実
用的性能面を考慮すれば、他の公知の充填剤と併用する
ことが好ましい。
シウム、脂肪酸処理炭酸カルシウム、多孔質炭酸カルシ
ウム、珪酸カルシウム、ヒュームシリカ、沈降性シリ
カ、カーボンブラック、タルク、酸化チタン、アスベス
ト、ガラス繊維、マイカ、グラファイト、ケイソウ土、
白土、無水ケイ酸、クレー、炭酸マグネシウム、石英、
アルミニウム微粉末、フリント粉末、亜鉛末等が挙げら
れる。
系オイル、ジアルキルフタレート(ジオクチルフタレー
ト、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレート
など)、α−オレフィンオキサイド、トリメリット酸の
C6−C12アルキルエステル、二塩基酸エステル類(ジ
オクチルアジペート、ジオクチルセバケートなど)、脂
肪酸エステル類、ポリアルキレングリコールのエステル
類(ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレ
ングリコールジベンゾエートなど)、リン酸エステル類
(トリクレジルホスフェート、トリブチルホスフェート
など)等が挙げられる。
化合物(オクチル酸スズ、ジオクチル酸スズ、ナフテン
酸スズ、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズマレ
エート、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズビス
アセチルアセトナートなど)、アミン系化合物[ブチル
アミン、オクチルアミン、ラウリルアミン、ジブチルア
ミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミン、オレイルアミン、シクロヘキシルアミ
ン、ベンジルアミン、ジエチルアミノイソプロピルアミ
ン、キシリレンジアミン、トリエチレンジアミン、グア
ニジン、ジフェニルグアニジン、2,4,6−トリス
(ジメチルアミノメチル)フェノール、モルホリン、N
−メチルモルホリン、2−エチル−4−メチルイミダゾ
ール、1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデセ
ン−7など]、チタン酸エステル類(テトラブチルチタ
ネート、テトラプロピルチタネートなど)、有機アルミ
ニウム化合物(アルミニウムトリスアセチルアセトナー
ト、アルミニウムトリスエチルアセトアセテート、ジイ
ソプロポキシアルミニウムエチルアセトアセテートな
ど)、キレート化合物(ジルコニウムテトラアセチルア
セトナート、チタンテトラアセチルアセトナートな
ど)、オクチル酸鉛等が挙げられる。スズ系化合物とア
ミン系化合物の組合せが好ましい。
物は、上述のイソブチレン系ポリマー、少なくとも一部
に所定のクリストバライトを含む充填剤、可塑剤および
水を配合した主剤と、硬化触媒を含有する硬化剤との二
液、あるいはこれに必要に応じて顔料/可塑剤等混合物
からなるトナーを加えたものを、使用直前に配合混合す
る系で構成される。なお、ここで主剤中の水の量は通
常、組成物全量中0.1〜2.0%(重量%、以下同
様)の範囲で、また主成分であるイソブチレン系ポリマ
ーとの関係では、イソブチレン系ポリマー100部に対
して水0.01〜15部、好ましくは1〜10部に選定
すればよい。0.01部未満では、硬化性が悪く、また
15部を越えると、接着性が低下する傾向にある。一
方、平均粒径0.1〜20μmのクリストバライトの配
合量は、水1部に対して0.5〜1500部、好ましく
は1〜500部の範囲で選定する。0.5部未満では、
遊離水蒸気の十分な吸着能を果たすことができず、また
1500部を越えると、硬化物の仕上り性に悪影響を及
ぼすことになる。
剤(エポキシ化合物、シランカップリング剤など)、老
化防止剤(ヒンダードフェノール類、メルカプタン類、
スルフィド類、ジチオカルボン酸塩類、チオウレア類、
チオホスフェイト類、チオアルデヒド類など)、垂れ止
め剤(水添ヒマシ油誘導体;ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸バリウムなど
の金属石ケン類)、光硬化性樹脂、物性調整剤(各種シ
ランカップリング剤)、揺変剤、紫外線吸収剤(ヒンダ
ードアミン類、ベンゾトリアゾール類など)、オゾン劣
化防止剤、光安定剤等を、また同様に硬化剤側にも、上
述の充填剤や可塑剤、揺変剤、助触媒(第三級アミン化
合物)等をそれぞれ適量範囲で加えてもよい。
より具体的に説明する。 実施例1〜7および比較例1〜6 (1)主剤 下記部数の各成分を配合して、主剤とする。 成分 部 イソブチレン系ポリマー(注1) 150 脂肪酸処理炭酸カルシウム 80 他の充填剤(下記表1参照) 60 炭化水素系オイル 60 エポキシ系密着剤 5 光硬化性樹脂 3 ヒンダードフェノール系老化防止剤 1 ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 1 ヒンダードアミン系紫外線吸収剤 1 水 5 計366 注1:鐘淵化学工業(株)製の「エピオンEP505S」(分子量約2000 0、ポリマー分/炭化水素系オイル=100/50)
験 上記主剤100部に対し、硬化剤10部およびトナー
(顔料/可塑剤等混合物)4部を加え、攪拌混合し、次
いで真空脱泡した後、アルミニウム板上に厚さ10mm
程度に塗布する。この試験体を打設後直ちに、60℃、
70℃、80℃または90℃の恒温器中に放置し、2時
間経過後硬化物の表面状態を観察し、結果を下記表1に
示す。表面状態の評価基準 ○:外観の異常見られず △:微細な泡立ちがわずかに見られる ×:微細な泡立ちが幾分見られる
ELITE」シリーズで、各種平均粒径のグレード番号
は以下の通りである: 3.0μm:M6000 5.0μm:M4000 12.0μm:M3000
れも70〜90℃の処理温度でなんらかの異常が発生し
たのに対し、本発明の実施例1〜7は所定粒径のクリス
トバライト配合によって、これらの異常のないことが認
められる。なお、本発明組成物は主に建築用シーリング
材を用途とするが、これ以外に、自動車、電器、土木用
のシーリング材や、その他接着剤、塗料、コーティング
材、ポッティング材、成形物などに適用することができ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 アルコキシシリル基含有イソブチレン系
ポリマー、充填剤、可塑剤および水を配合してなる主剤
と、 硬化触媒を含有する硬化剤から成る2成分形硬化性組成
物において、上記主剤中の充填剤の少なくとも一部に、
水1重量部に対して平均粒径0.1〜20μmのクリス
トバライト0.5〜1500重量部を用いたことを特徴
とする2成分形硬化性組成物。 - 【請求項2】 主剤中の水の量が、組成物全量中0.1
〜2.0重量%である請求項1に記載の2成分形硬化性
組成物。 - 【請求項3】 主剤中の充填剤が、重質炭酸カルシウム
とクリストバライトである請求項1または2に記載の2
成分形硬化性組成物。 - 【請求項4】 硬化触媒がスズ系化合物およびアミン系
化合物の群から選ばれる少なくとも1種である請求項1
乃至3のいずれか1つに記載の2成分形硬化性組成物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP08381199A JP3325849B2 (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 2成分形硬化性組成物 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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---|---|---|---|---|
JP4349775B2 (ja) * | 2001-12-12 | 2009-10-21 | 住友大阪セメント株式会社 | 熱可塑性水硬性組成物の成形体及び該成形体の製造方法 |
-
1999
- 1999-03-26 JP JP08381199A patent/JP3325849B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2000273253A (ja) | 2000-10-03 |
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