JP2002020458A - 室温硬化性組成物 - Google Patents

室温硬化性組成物

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JP2002020458A
JP2002020458A JP2000206521A JP2000206521A JP2002020458A JP 2002020458 A JP2002020458 A JP 2002020458A JP 2000206521 A JP2000206521 A JP 2000206521A JP 2000206521 A JP2000206521 A JP 2000206521A JP 2002020458 A JP2002020458 A JP 2002020458A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】反応性珪素基を少なくとも1個有する有機重合
体を主成分とし、アクリル電着塗装、フッ素塗装等が施
された鋼板やシリコーン系シーラント等のシーラントの
硬化物に対しても十分な接着性を発現する室温硬化性組
成物の提供。 【解決手段】(A)珪素原子に結合した水酸基または加
水分解性基を有し、シロキサン結合を形成することによ
り架橋し得る珪素含有基を少なくとも1個有する有機重
合体100質量部、(B)エポキシ樹脂1〜50質量
部、(C)オキサゾリジン化合物0.1〜30質量部、
(D)シラノール縮合触媒および(E)アミン系助触媒
を含有する室温硬化性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は室温硬化性組成物に
関し、さらに詳しくは、アクリル電着塗装、フッ素焼付
等が施された鋼板やシリコーン系シーラント等のシーラ
ントの硬化物に対しても十分な接着性を発現する室温硬
化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、珪素原子に結合した水酸基ま
たは加水分解性基を有し、シロキサン結合を形成するこ
とにより架橋し得る珪素含有基(以下「反応性珪素基」
という場合がある。)を少なくとも1個有する有機重合
体は、優れた常温硬化性を有することで知られ、接着
剤、シーラント等に用いられている。特に、有機重合体
が飽和炭化水素系のものである場合は、その優れた耐候
性、低透湿性等から、防水材、シーラントとして好適に
用いられる。しかし、前記飽和炭化水素系有機重合体は
接着発現性に劣るため、接着発現性を高めるべく種々の
手法が検討されている。例えば、特開平8−41169
号公報、特開平8−41361号公報および特開平8−
48748号公報にはエポキシ樹脂を含有させる処方
が、また、特開平8−81599号公報には接着付与剤
を含有させる処方が記載されているが、いずれも接着発
現性は十分でないため、プライマーを併用することが必
要不可欠であった。しかし、アクリル電着塗装、フッ素
塗装等が施された鋼板やシーラント、特にシリコーン系
シーラントの硬化物に対しては、プライマーを併用して
も、十分な接着性を発現させることができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、反応性珪素
基を少なくとも1個有する有機重合体(以下「反応性珪
素基を有する有機重合体」という場合がある。)を主成
分とし、アクリル電着塗装、フッ素塗装等が施された鋼
板やシリコーン系シーラント等のシーラントの硬化物に
対しても十分な接着性を発現する室温硬化性組成物を提
供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)珪素原
子に結合した水酸基または加水分解性基を有し、シロキ
サン結合を形成することにより架橋し得る珪素含有基を
少なくとも1個有する有機重合体100質量部、(B)
エポキシ樹脂1〜50質量部、(C)オキサゾリジン化
合物0.1〜30質量部、(D)シラノール縮合触媒お
よび(E)アミン系助触媒を含有する室温硬化性組成物
を提供する。
【0005】更に、(F)(1)2−エチルヘキサン
酸、(2)オルトギ酸エステルおよび(3)オルトギ酸
エステルとp−トルエンスルホン酸モノイソシアネート
との混合物または付加物からなる群から選択される少な
くとも1つのオキサゾリジン開環促進剤を含有するのが
好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明の室温硬化性組成物に用いられる(A)有機
重合体は、芳香族環以外の炭素−炭素不飽和結合を実質
的に含有しない重合体であり、反応性珪素基、即ち、珪
素原子に結合した水酸基または加水分解性基を有し、シ
ロキサン結合を形成することにより架橋し得る珪素含有
基を少なくとも1個有するものである。
【0007】(A)有機重合体の骨格となる重合体は、
例えば、以下の方法によって得られる。
【0008】(1)エチレン、プロピレン、1−ブテ
ン、イソブチレン等の炭素数が1〜6のオレフィン系化
合物を主単量体として重合させる方法。 (2)ブタジエン、イソプレン等のジエン系化合物を単
独重合させるか、上記オレフィン系化合物とジエン系化
合物とを共重合させた後、水素添加する方法。
【0009】これらの重合体のうち、末端に官能基を導
入しやすい、分子量を制御しやすい、末端官能基の数を
多くすることができる等の点から、イソブチレン系重合
体や水添ポリブタジエン系重合体であるのが好ましい。
【0010】このイソブチレン系重合体は、単量体単位
の全てがイソブチレン単位で形成されていてもよいし、
イソブチレンと共重合性を有する単量体単位をイソブチ
レン系重合体中の好ましくは50質量%以下、さらに好
ましくは30質量%以下、特に好ましくは10質量%以
下の範囲で含有していてもよい。イソブチレンと共重合
性を有する単量体成分としては、炭素数4〜12のオレ
フィン、ビニルエーテル、芳香族ビニル化合物、ビニル
シラン類、アリルシラン類等が例示される。
【0011】このような共重合体成分としては、例え
ば、1−ブテン、2−ブテン、2−メチル−1−ブテ
ン、3−メチル−1−ブテン、ペンテン、4−メチル−
1−ペンテン、ヘキセン、ビニルシクロヘキセン、メチ
ルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソブチル
ビニルエーテル、スチレン、α−メチルスチレン、ジメ
チルスチレン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレ
ン、β−ピネン、インデン、ビニルトリクロロシラン、
ビニルメチルジクロロシラン、ビニルジメチルクロロシ
ラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ビニルトリメチ
ルシラン、ジビニルジクロロシラン、ジビニルジメトキ
シシラン、ジビニルジメチルシラン、1,3−ジビニル
−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、トリビ
ニルメチルシラン、テトラビニルシラン、アリルトリク
ロロシラン、アリルメチルジクロロシラン、アリルジメ
チルクロロシラン、アリルジメチルメトキシシラン、ア
リルトリメチルシラン、ジアリルジクロロシラン、ジア
リルジメトキシシラン、ジアリルジメチルシラン、γ−
メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン等が挙げられる。
【0012】また、イソブチレンと共重合性を有する単
量体として、ビニルシラン類やアリルシラン類を用いる
と、珪素含有量が増加し、シランカップリング剤として
作用し得る基が多くなり、得られる組成物の接着性が向
上する。
【0013】さらに、水添ポリブタジエン系重合体や他
の有機重合体においても、イソブチレン系重合体の場合
と同様に、主成分となる単量体単位の他に他の単量体単
位を含有してもよい。
【0014】また、(A)有機重合体は、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において、ブタジエン、イソプレン
等のポリエン化合物のような重合後に二重結合の残る単
量体単位を少量、好ましくは10質量%以下、さらに好
ましくは5質量%以下、特に好ましくは1質量%以下の
範囲で含有してもよい。
【0015】(A)有機重合体の反応性珪素基は従来公
知の官能基であり、その代表例としては、下記式1
【0016】
【化1】
【0017】(式中、R1 およびR2 は、いずれも炭素
数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール
基、炭素数7〜20のアラルキル基、または(R3 3
SiO−(R3 は、炭素数1〜20の1価の炭化水素基
であり、3個のR3 は同一であっても異なってもよ
い。)で示されるトリオルガノシロキシ基を表し、R1
およびR2 が2個以上存在するとき、同一であっても異
なっていてもよい。Xは水酸基または加水分解性基を表
し、2個以上存在するとき、同一であっても異なってい
てもよい。pは0、1、2または3であり、qは0、
1、2であるが、p+rq≧1である。また、r個の
【0018】
【化2】
【0019】におけるqは同一である必要はない。rは
0または1〜19の整数である。)で示される基が挙げ
られる。
【0020】式1における加水分解性基は、特に限定さ
れるものではなく、従来公知の加水分解性基が使用可能
であるが、具体的には、水素原子、アルコキシ基、アシ
ルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、
アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ基等
が好適に例示される。なかでも、アルコキシ基が加水分
解性が温和で、取扱いが容易な点から好ましく、特に好
ましくはメトキシ基である。
【0021】この加水分解性基や水酸基は1個の珪素原
子に1〜3個の範囲で結合することができ、(p+r
q)は1〜5の範囲であることが好ましい。加水分解性
基や水酸基が反応性珪素基中に2個以上結合する場合に
は、それらは同じであっても、異なっていてもよい。
【0022】この反応性珪素基を形成する珪素原子は1
個でもよく、2個以上であってもよく、特に、下記式
【0023】
【化3】
【0024】(式中、R2 、Xおよびpは前記と同じで
ある。)で示される反応性珪素基が入手容易であるので
好ましい。
【0025】反応性珪素基は、有機重合体の1分子中に
少なくとも1個、好ましくは1.1〜5個存在する。分
子中に含まれる反応性珪素基の数が1個未満では、接着
性が発現しにくくなる。
【0026】反応性珪素基は、(A)有機重合体の分子
鎖の末端に存在していてもよく、内部に存在していても
よく、両方に存在していてもよい。特に反応性珪素基が
分子末端に存在する場合には、最終的に形成される硬化
物に含まれる有機重合体成分の有効網目鎖量が多くなる
ので好ましい。また、これらは単独で使用してもよく、
2種以上併用してもよい。
【0027】この(A)有機重合体、特にイソブチレン
系重合体や水添ポリブタジエン系重合体の数平均分子量
は、500〜100000程度であるのが好ましく、さ
らに好ましくは1000〜30000程度の液状または
流動性を有するものが取り扱いやすい等の点から好まし
い。
【0028】以上説明した(A)有機重合体の具体的な
製造方法は特開平8−41360号公報に詳細に記載さ
れている。また、以上説明した(A)有機重合体として
は、具体的には、下記式2
【0029】
【化4】
【0030】(m、nは0または1〜20の整数、1≦
m+n≦20)に示されるEPION(鐘淵化学工業社
製)が好適に例示される。
【0031】また、(A)有機重合体としては、特公昭
61−18569号公報に開示されている方法によって
得られるポリエーテルおよび/またはポリエステルを主
鎖に持ち、分子末端に加水分解性珪素基を有する変成シ
リコーン樹脂も好適に用いることができる。具体的に
は、市販のMSポリマー(鐘淵化学工業社製)が好適に
例示される。更に、(A)有機重合体として、主鎖にポ
リエーテル、ポリエステル基を有し、OH基または末端
のSH基に加水分解性シリル基を導入した特開平8−1
34168号公報に記載のシリル化ポリサルファイドポ
リエーテルポリマー等が例示できる。
【0032】本発明に用いられる(B)エポキシ樹脂
は、1分子内に平均1個以上のエポキシ基を有する未硬
化のエポキシプレポリマーである。ここで1分子内のエ
ポキシ基の平均値とは、エポキシ樹脂の分子量の合計を
エポキシ当量の合計で割った値を指す。具体的には、ア
ミン類を前駆体とするエポキシ樹脂として、テトラグリ
シジルジアミノジフェニルメタン、トリグリシジル−p
−アミノフェノール、トリグリシジル−m−アミノフェ
ノール、トリグリシジルアミノクレゾールの各種異性体
が挙げられる。また、フェノール類を前駆体とするエポ
キシ樹脂として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エ
ポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ク
レゾールノボラック型エポキシ樹脂、レゾルシノール型
エポキシ樹脂等が挙げられる。 更に下記式 −(C2 4 OCH2 OC2 4 n )− (式中、nは1〜5の整数である。)で表されるポリサ
ルファイド骨格を主鎖とするポリサルファイド変性エポ
キシ樹脂も好適に用いられる。このポリサルファイド変
性エポキシ樹脂の具体例は、東レチオコール社製のフレ
ップ50、フレップ60、フレップ65等が挙げられ
る。本発明においては、上述の各種エポキシ樹脂を単独
で、または2種以上を混合して用いることができる。後
述するように、(A)有機重合体と(B)エポキシ樹脂
の相溶性・分離性は、接着発現性の優劣に関与するの
で、2種以上のエポキシ樹脂を併用することにより、両
者の相溶性・分離性を適切な程度に調整することも有用
である。
【0033】本発明の室温硬化性組成物における(B)
エポキシ樹脂の含有量は、(A)有機重合体100質量
部に対して、1〜50質量部であり、1〜30質量部で
あるのが好ましい。この範囲であると有機重合体の物性
を損なわない。
【0034】本発明に用いられる(C)オキサゾリジン
化合物は、酸素と窒素を含む飽和5員環の複素環を有す
る化合物で、湿気(水)の存在下で開環するオキサゾリ
ジン環を有する化合物である。具体的には、N−ヒドロ
キシアルキルオキサゾリジン、およびそのポリイソシア
ネート付加物、オキサゾリジンシリルエーテル、カーボ
ネートオキサゾリジン、エステルオキサゾリジン等が挙
げられる。
【0035】N−ヒドロキシアルキルオキサゾリジン
は、例えば、アルカノールアミンとケトン又はアルデヒ
ドとの脱水縮合反応によって調製することができる。N
−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンには、2−イソプ
ロピル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン
(以下、ヒドロキシアルキルオキサゾリジン(1)とす
る)、2−(1−メチルブチル)−3−(2−ヒドロキ
シエチル)オキサゾリジン(以下、ヒドロキシアルキル
オキサゾリジン(2)とする)、2−フェニル−3−
(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン(以下、ヒド
ロキシアルキルオキサゾリジン(3)とする)、2−
(p−メトキシフェニル)−3−(2−ヒドロキシエチ
ル)オキサゾリジン(以下、ヒドロキシアルキルオキサ
ゾリジン(4)とする)、2−(2−メチルブチル)−
3−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチルオキサゾリ
ジン(以下、ヒドロキシアルキルオキサゾリジン(5)
とする)等が包含される。
【0036】
【化5】
【0037】オキサゾリジンシリルエーテルは、上述の
N−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンと、トリメトキ
シシラン、テトラメトキシシラン、トリエトキシシラ
ン、ジメトキシジメチルシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリエトキシシラン等のアルコキシシランとの反応によ
り得られる。この反応はチタンアルコキシド、アルミニ
ウムアルコキシドあるいは2価のSnを触媒として40
℃〜160℃で、特に好ましくは80℃〜140℃で行
なう。
【0038】オキサゾリジンシリルエーテルの具体例を
以下に示す。
【化6】
【0039】カーボネートオキサゾリジンは、例えば、
特開平5−117252号公報の方法で得られるカーボ
ネートオキサゾリジン等が挙げられる。カーボネートオ
キサゾリジンは、例えば上述のヒドロキシアルキルオキ
サゾリジン(1)等のヒドロキシアルキルオキサゾリジ
ンとジアリルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジ
プロピレンカーボネート等のカーボネートとを、ジエチ
レングリコール、グリセリン等の多価アルコールを用い
て反応させることによって得ることができる。この反応
は、例えばナトリウムメチラート等のエステル交換触媒
の存在下で、60〜160℃、好ましくは100〜14
0℃の範囲の温度で行われる。触媒の添加量は、ヒドロ
キシアルキルオキサゾリジン、カーボネート、多価アル
コールの合計量に対して50〜1000ppmであるの
が好ましい。
【0040】こうして調製されるカーボネートオキサゾ
リジンは、下記式3で表される。
【化7】 (式中、nは、1〜10の整数で、R4 およびR5 は各
々独立に炭素数1〜8個の有機基である。R6 およびR
7 は各々独立に水素原子又は炭素数1〜8個の有機基で
ある。) 式3で表される化合物の一具体例には、下記カーボネー
トオキサゾリジン(1)がある。
【0041】
【化8】
【0042】エステルオキサゾリジンとしては、例え
ば、米国特許第3661923号公報および米国特許第
4138545号公報の方法で得られるエステルオキサ
ゾリジン等の種々のエステルオキサゾリジンを用いるこ
とができ、例えば上述のヒドロキシアルキルオキサゾリ
ジン(1)とジカルボン酸もしくはポリカルボン酸の低
級アルキルエーテルとの反応によって得ることができ
る。具体的には、下記エステルオキサゾリジン(1)が
挙げられる。さらに、下記エステルオキサゾリジン
(2)で示されるバイエル社製のハードナーOZ等の市
販品を使用することもできる。
【0043】
【化9】
【0044】1分子中に3個以上のオキサゾリジン環を
有するオキサゾリジン化合物を用いてもよく、この化合
物は、下記式4で表されるN−ヒドロキシアルキルオキ
サゾリジンとポリイソシアネート化合物とを反応するこ
とによって1分子中に3個以上のオキサゾリジン環を有
する化合物として合成する。
【0045】
【化10】
【0046】ここでR8 は炭素数2〜3の直鎖状または
分岐鎖を有する2価の脂肪族炭化水素基であり、例え
ば、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基を
示す。また、R9 およびR10は、各々独立に水素原子ま
たは炭素数1〜20の1価の炭化水素基を示す。上記式
4で表されるN−ヒドロキシアルキルオキサゾリジン
は、相当するアルデヒドまたはケトンとN−ヒドロキシ
アルキルアミンより、公知の方法により合成される。
【0047】アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアル
デヒド、イソブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、2
−メチルブチルアルデヒド、3−メチルブチルアルデヒ
ド、ヘキシルアルデヒド、2−メチルペンチルアルデヒ
ド、オクチルアルデヒド、3,5,5−トリメチルヘキ
シルアルデヒドなどの脂肪族アルデヒド;ベンズアルデ
ヒド、メチルベンズアルデヒド、トリメチルベンズアル
デヒド、エチルベンズアルデヒド、イソプロピルベンズ
アルデヒド、イソブチルベンズアルデヒド、メトキシベ
ンズアルデヒド、ジメトキシベンズアルデヒド、トリメ
トキシベンズアルデヒドなどの芳香族アルデヒド;等が
好適である。ケトンとしては、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソプロピルケ
トン、ジエチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、メチル−t−ブチルケトン、ジイソブ
チルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等が
好適である。
【0048】N−ヒドロキシアルキルアミンとしては、
ビス−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン、ビス−N
−(2−ヒドロキシプロピル)アミンおよびN−(2−
ヒドロキシエチル)−N−(2−ヒドロキシプロピル)
アミンが好適である。
【0049】上述のアルデヒドまたはケトンと、ヒドロ
キシアルキルアミンとは、アルデヒドまたはケトンのモ
ル数に対応する窒素の当モル量で反応するが、アルデヒ
ドまたはケトンを1.01〜1.5の範囲で過剰に用い
ることが好ましい。特に好ましくは、1.01〜1.1
の範囲である。この理由は、未反応のN−ヒドロキシア
ルキルアミンは生成物との分離が困難で、イソシアネー
トと反応するため、貯蔵安定性の低下の原因となるから
である。
【0050】反応温度は、トルエン、キシレン等の溶媒
中で、還流条件下で行うことが望ましい。反応時間は、
6〜24時間とすることが望ましく、特に8〜12時間
とすることが望ましい。反応時間をこの範囲とした理由
は、6時間未満では反応が不完全だからであり、24時
間を超えると反応混合物が着色するからである。また、
反応は通常の雰囲気で行うことが好ましい。反応終了後
に、過剰のアルデヒドまたはケトンを減圧下で留去し
て、上述の式4で表されるN−ヒドロキシアルキルオキ
サゾリジンを得る。
【0051】ポリイソシアネート化合物は、有機基を有
するポリイソシアネートであって、例えば、グリセリ
ン、ヘキサントリオール、トリメチロールプロパン、あ
るいはポリプロピレングリコール等の多価アルコール類
と、パラフェニレンジイソシアネート、トリレンジイソ
シアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネー
ト、オクタデシルジイソシアネート、ナフタレンジイソ
シアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート及びこれらの変性品
等との反応生成物、あるいはテトラメチレンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)等
のジイソシアネート化合物を、触媒の存在下で三量化さ
せてイソシアヌレート環を形成させることによって得る
ことができる。式4のN−ヒドロキシアルキルオキサゾ
リジンとの反応に際しては、これらのポリイソシアネー
ト化合物を、単独で使用することができ、また、2種以
上を併用してもよい。
【0052】式4で表されるN−ヒドロキシアルキルオ
キサゾリジンとポリイソシアネート化合物を、反応温度
50℃〜100℃程度で、常圧下で反応させることで、
1分子に3個以上のオキサゾリジン環を有するオキサゾ
リジン化合物が合成される。合成の際に、粘度を下げる
目的でトルエン、キシレン等の溶剤を使用してもよい。
【0053】N−ヒドロキシアルキルオキサゾリジンと
ポリイソシアネート化合物との量比は、N−ヒドロキシ
アルキルオキサゾリジンのヒドロキシル基1モルあたり
ポリイソシアネート化合物が1モルで反応させるのがよ
い。
【0054】このような1分子に3個以上のオキサゾリ
ジン環を有する化合物の具体例としては、下記式で表さ
れる多官能オキサゾリジン化合物(1)、(2)等が挙
げられる。
【0055】
【化11】
【0056】また、イソシアネートオキサゾリジン化合
物の他の例としては、下記式5で表される化合物を示す
ことができる。
【0057】
【化12】
【0058】ここで、R11は炭素数2〜6の、好ましく
は炭素数2〜3の、より好ましくは炭素数2のアルキレ
ン基である。R12及びR13は、それぞれ独立に、水素原
子、炭素数1以上のアルキル基、炭素数5〜7の脂環式
アルキル基、または炭素数6〜10のアリール基であ
る。R14は炭素数2〜6のアルキレン基、アリール基、
またはウレタン結合を含む炭素数2〜6のアルキレン基
またはウレタン結合を含むアリール基であり、ウレタン
結合を有する炭素数1〜5のアルキル基またはアリール
基であることが好ましい。
【0059】R15はn個のポリイソシアネートからイソ
シアネート基を除去することによって得られる基で、イ
ソシアネート化合物の骨格を形成するものであれば良
い。ジイソシアネートまたはトリイソシアネート化合物
の骨格となる化合物であることが好ましい。nは、1〜
4の整数であり、2または3であることが好ましい。特
に、nが2または3であると、引張強度と引張伸び率の
バランスがとれた硬化物が得られる。3を超えると堅く
てもろくなり、又2未満だと硬化が不充分になる。
【0060】イソシアネートオキサゾリジン化合物の具
体例としては、
【化13】 などのTDIベース、MDIベース、XDIベース、H
DIベースなどの多官能オキサゾリジン等が挙げられ、
バイエルン社製のハードナーOZなどの市販品を使用す
ることができる。
【0061】イソシアネートオキサゾリジン化合物の好
ましい他の例は、下記式6:
【化14】 (式中、R16は、炭素原子数5以上の脂肪族炭化水素
基、R17は、有機のポリイソシアネートからイソシアネ
ート基を除いて得られる残基、mは1〜6の整数、nは
0〜4の整数である。)で示されるオキサゾリジン化合
物である。
【0062】上記式中、R16は、炭素原子数5以上、好
ましくは炭素原子数5〜15の脂肪族炭化水素基であっ
て、例えば、n−ペンチル、2−メチルペンチル、3−
メチルペンチル、3,5,5−トリメチルペンチル、n
−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デカニ
ル、n−ウンデカニル、n−ドデカニル、n−トリデカ
ニル、n−テトラデカニルなどが挙げられる。なかで
も、炭素原子数5〜10の場合が好ましい。そして、R
16の位置の置換基が、2置換基とも脂肪族炭化水素では
加水分解が速すぎて、貯蔵安定性が悪い。また、R
16が、芳香族基であると加水分解が遅く、硬化性が悪
い。さらに、炭素原子数4以下では比較的加水分解が速
くて、貯蔵安定性が悪い。また、従来、オキサゾリジン
化合物としてR16が炭素原子数1〜6のアルキル基であ
る化合物等を開示するものがあるが、具体的にこの範囲
内の炭素数の違いによって潜在性硬化剤としての効果の
違いを認識している技術はない。
【0063】R17は、有機のポリイソシアネートからイ
ソシアネート基を除いて得られる残基であって、脂肪
族、脂環式、芳香族のいずれでもよい。たとえば、トリ
レン、ジフェニルメタン、フェニレン、ポリメチレンポ
リフェニレンなどの芳香族基、ヘキサメチレンなどの脂
肪族基、イソホロンなどの脂環式炭化水素基、キシレン
などの芳香族脂肪族基、さらに、これらのカルボジイミ
ド変性基またはイソシアヌレート変性基などが挙げら
れ、これらの1種または2種以上の組み合わせとして使
用される。
【0064】mは、1〜6の整数、特に、2〜3である
のが、硬化性、硬化物の物性の点で好ましい。また、n
は、0〜4の整数、特に、0〜2であるのが、硬化性の
点で好ましい。
【0065】式5で示されるイソシアネートオキサゾリ
ジン化合物の製造方法は、 ジエタノールアミンと相当するアルデヒドより下記式
7で示されるN−ヒドロキシエチルオキサゾリジンを合
成し、
【化15】 (式中、R18は、炭素原子数5以上の脂肪族炭化水素で
ある。)
【0066】得られた式7で示されるN−ヒドロキシ
エチルオキサゾリジンと有機ポリイソシアネートとを反
応させて合成することができる。予め、N−ヒドロキシ
エチルオキサゾリジンが入手できている場合は、上記の
工程のみで、所期のイソシアネートオキサゾリジン化
合物を得ることができる。の反応は、反応温度70〜
150℃、溶媒として、ベンゼン、トルエン、キシレン
などの有機溶媒の存在下で反応させる。反応終了後、油
浴下で、反応混合物を5〜10時間還流させる。また、
の反応は、N−ヒドロキシエチルオキサゾリジンと有
機ポリイソシアネートとを混合し、60〜90℃で、5
〜10時間反応させる。また、必要に応じて、反応の途
中で温度を変化させてもよい。
【0067】使用されるアルデヒドとしては、n−ヘキ
サナール、2−メチルペンタナール、2−メチルヘプタ
ナール、n−オクタナール、3,5,5−トリメチルヘ
キサナール、n−デカナール、n−ウンデカナール、n
−ドデカナール、n−トリデカナール、n−テトラデカ
ナール、n−ペンタデカナールなどが挙げられ、これら
のアルデヒドは、市販品として入手可能である。
【0068】また、イソシアネートオキサゾリジン化合
物を合成するために使用される有機ポリイソシアネート
としては、脂肪族、脂環式、芳香族のいずれも使用可能
である。例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート、4,4´−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、2,4´−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートな
どの芳香族ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソ
シアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート;イソホロ
ンジイソシアネートなどの脂環式ポリイソシアネート;
キシレンジイソシアネートなどの芳香族脂肪族ポリイソ
シアネート;およびこれらのカルボジイミド変性または
イソシアヌレート変性ポリイソシアネートなどが挙げら
れ、これらの1種または2種以上の組み合わせとして使
用される。
【0069】上述のようにして得られたイソシアネート
オキサゾリジン化合物は、さまざまに物性を調整できる
等の特性がある。
【0070】成分(C)の好ましい他の例は、オキサゾ
リジンシリルエーテルであり、例えば、(i)水酸基を
含有するオキサゾリジンとアルコキシシランとの反応に
より得られるか、あるいは(ii)水酸基を有するオキサ
ゾリジンとハロゲン化シリル化合物との反応等によって
合成することができる。この内(i)の反応はチタンア
ルコキシド、アルミニウムアルコキシドあるいは2価の
錫化合物(Sn2+)を触媒として40〜160℃で、特
に好ましくは80〜140℃で行う。触媒は、そのまま
添加しても、あるいはキシレン等の有機溶媒の溶液中に
溶かして使用してもよい。このような触媒の使用量は、
オキサゾリジン100質量部に対して、0.01〜5質
量部、特に0.1〜2質量部であるのが、反応時間、生
成物の純度の点で好ましい。
【0071】このようなオキサゾリジンシリルエーテル
は、下記式8で示される化合物であるのが好ましい。
【化16】 式中、nは、0〜3の整数である。
【0072】R19は、水素原子、炭素原子数1〜12個
を有するアルキル基、アルコキシアルキル基、脂環基、
アルコキシ基、アクリロキシアルキル基、アミノアルキ
ル基またはメルカプトアルキル基、;ビニル基、フェニ
ル基、アミノ基等が挙げられ、例えば、メチル基、エチ
ル基、ビニル基、メタアクリロキシプロピル基、エポキ
シシクロヘキシル基、グリシドキシプロピル基、アミノ
エチル基、アミノプロピル基、フェニル基、アミノ基、
メルカプトプロピル基が例示される。nが、2以上の場
合、R19基は、各々独立に別の基であっても、同一の基
であってもよい。
【0073】R20は炭素数2または3のアルキル基、特
に、エチル基、イソプロピル基であるのが好ましい。R
21は水素原子またはメチル基であるのが好ましい。
22、R23は、各々独立に、水素原子または炭素数1〜
20の炭化水素基である。さらに、炭素原子数3〜12
であるのが好ましく、具体的には、イソプロピル基、イ
ソペンチル基、フェニル基、例えばメトキシフェニル基
などのアルコキシフェニル基が挙げられ、中でもR22
23の内の一方が、水素原子であるのが、貯蔵安定性、
硬化性の点で好ましい。
【0074】具体例は、下記式で示されるオキサゾリジ
ンシリルエーテル化合物(1)〜(7)等が挙げられ
る。
【0075】
【化17】
【0076】
【化18】
【0077】さらに本発明の成分(C)として好適に用
いられるオキサゾリジン化合物は、下記式9で示される
化合物である。
【化19】
【0078】ここでR24は炭素数1以上の直鎖状または
分岐鎖を有する脂肪族炭化水素基であり、例えば、アル
キル基、アルケニル基、アルキレン基を示す。また、R
25およびR26は、各々独立に水素原子または炭素数1〜
20の炭化水素基を示す。これらの好ましい具体例を以
下に示す。
【0079】
【化20】
【0080】本発明の室温硬化性組成物における(C)
オキサゾリジン化合物の含有量は、(B)エポキシ樹脂
100質量部に対して、1〜80質量部であり、5〜4
0質量部であるのが好ましい。この範囲であると有機重
合体の物性や硬化性を損なわない。
【0081】本発明の室温硬化性組成物が、接着発現性
に優れる理由を示す。本発明の室温硬化性組成物におい
ては、(A)有機重合体と(B)エポキシ樹脂が分散し
ている状態から徐々に両者が分離し、主に分離した
(B)エポキシ樹脂が硬化することにより、接着性が発
現する。一方、(C)オキサゾリジン化合物は、湿気
(水)の存在下で加水分解によりイミノ基と水酸基を生
成し、そのイミノ基が(B)エポキシ樹脂の有するエポ
キシ基と反応して(B)エポキシ樹脂を硬化させる。イ
ミノ基による(B)エポキシ樹脂の硬化は、室温下では
必ずしも速くないが、(A)有機重合体の室温下での硬
化性を考慮すると好適な速さである。このように、
(A)有機重合体と(B)エポキシ樹脂の硬化のバラン
スが好適であるため、本発明の室温硬化性組成物の接着
発現性は優れたものとなるのである。
【0082】本発明の室温硬化性組成物に用いられる
(D)シラノール縮合触媒は、例えば、テトラブチルチ
タネート、テトラプロピルチタネート等のチタネート系
カップリング剤;錫カルボン酸塩類(例えば、ジブチル
錫ジラウレート、ジブチル錫マレエート、ジブチル錫ジ
アセテート、オクチル酸錫、ナフテン酸錫)、ジブチル
錫オキサイドとフタル酸エステルとの反応物、ジブチル
錫ジアセチルアセトナート等の有機錫化合物、アルミニ
ウムトリスアセチルアセトナート、アルミニウムトリス
エチルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウ
ムエチルアセトアセテート等の有機アルミニウム化合物
類;ジルコニウムテトラアセチルアセトナート、チタン
テトラアセチルアセトナート等のキレート化合物類;オ
クチル酸鉛が挙げられる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0083】本発明の室温硬化性組成物における(D)
シラノール縮合触媒の含有量は、(A)有機重合体10
0質量部に対して、0.1〜20質量部であるのが好ま
しく、1〜10質量部であるのがより好ましい。この範
囲であると室温下での可使時間と硬化特性のバランスに
優れたものとなる。
【0084】本発明の室温硬化性組成物に用いられる
(E)アミン系助触媒は、例えば、ブチルアミン、オク
チルアミン、ラウリルアミン、ジブチルアミン、モノエ
タノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、オレイルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジル
アミン、ジエチルアミノプロピルアミン、キシリレンジ
アミン、トリエチレンジアミン、グアニジン、ジフェニ
ルグアニジン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメ
チル)フェノール、モルホリン、N−メチルモルホリ
ン、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1,8−ジ
アザビシクロ(5.4.0)ウンデセン−7(DBU)
等のアミン系化合物およびこれらのアミン系化合物とカ
ルボン酸等との塩;過剰のポリアミンと多塩基酸とから
得られる低分子量ポリアミド樹脂が挙げられる。これら
は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0085】本発明の室温硬化性組成物における(E)
アミン系助触媒の含有量は、(A)有機重合体100質
量部に対して、0.01〜5質量部であるのが好まし
く、0.1〜5質量部であるのがより好ましい。この範
囲であると可使時間と硬化特性のバランスに優れたもの
となる。
【0086】本発明の室温硬化性組成物は、上記必須成
分に加えて、粘度、物性等を調整するために必要に応じ
て、架橋剤、充填剤、可塑剤、安定剤、着色剤等を含有
してもよい。なかでも、(F)(1)2−エチルヘキサ
ン酸、(2)オルトギ酸エステルおよび(3)オルトギ
酸エステルとp−トルエンスルホン酸モノイソシアネー
トとの混合物または付加物からなる群から選択される少
なくとも1つのオキサゾリジン開環促進剤を含有するの
が好ましい。これらの(F)オキサゾリジン開環促進剤
により、(C)オキサゾリジン化合物のオキサゾリジン
環の開環反応が促進され、(B)エポキシ樹脂の硬化性
が著しく向上する。
【0087】2−エチルヘキサン酸は、オキサゾリジン
環の開環促進剤として知られており、本発明においても
好適に使用できる。
【0088】オルトギ酸エステルは、下記式13で表さ
れる化合物である。
【化21】
【0089】ここでR27、R28、およびR29は、アルキ
ル基またはアリール基を表す。オルトギ酸エステルとし
ては、オルトギ酸メチル、オルトギ酸エチル等が例示で
きる。オルトギ酸エステルは、加水分解することにより
酸を供給し、これによりオキサゾリジン環の開環反応の
触媒として作用しうる。
【0090】p−トルエンスルホン酸モノイソシアネー
トは、下記式14で表される化合物であって、ホスゲン
を用いたり、ホフマン分解による公知のイソシアネート
合成法によって得ることができるが、住友バイエルウレ
タン社製のアディティブTi等の市販品を使用すること
ができる。p−トルエンスルホン酸モノイソシアネート
と混合しまたは付加させるオルトギ酸エステルは、上述
した単独で用いる場合と同様のものを使用することがで
きる。
【0091】
【化22】
【0092】本発明の室温硬化性組成物における(F)
オキサゾリジン開環促進剤の含有量は、(C)オキサゾ
リジン化合物100質量部に対して、0.1〜100質
量部であるのが好ましく、1〜50質量部であるのがよ
り好ましい。この範囲であると望ましい硬化物性が得ら
れる。
【0093】本発明の必須成分および本発明に好適に用
いられる(F)成分以外に、必要な場合に添加してもよ
い成分を以下に例示する。
【0094】充填剤は、例えば、ヒュームドシリカ、炭
酸カルシウム(軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、およびこれらを脂肪酸、樹脂酸または脂肪酸エステ
ルで表面処理したもの)、カーボンブラック、クレー、
タルク、酸化チタン、生石灰、カオリン、ゼオライト、
珪藻土、塩化ビニルペーストレジン、ガラスバルーン、
塩化ビニリデン樹脂バルーン、アクリロニトリル・メタ
クリロニトリル樹脂バルーン等が挙げられ、単独でまた
は混合して使用できる。
【0095】可塑剤は、プロセスオイルまたは他の炭化
水素類で(A)有機重合体と相溶するものであれば特に
限定されるものではなく、公知各種の可塑剤が使用可能
である。例えば、ジブチルフタレート、ジヘプチルフタ
レート、ジ(2−エチルヘキシル)フタレート、ブチル
ベンジルフタレート、ブチルフタリルブチルグリコレー
ト等のフタル酸エステル類;ジオクチルアジペート、ジ
オクチルセバケート等の非芳香族2塩基酸エステル類;
ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレング
リコールジベンゾエート等のポリアルキレングリコール
のエステル類;トリクレジルホスフェート、トリブチル
ホスフェート等のリン酸エステル類;塩化パラフィン
類;アルキルジフェニル;部分水添ターフェニル等の炭
化水素油;プロセスオイル類;アルキルベンゼン類等が
挙げられる。なかでも、プロセスオイルを使用するのが
(A)有機重合体との相溶性が良好な点から好ましい。
可塑剤は、(A)有機重合体と別に添加してもよいが、
予め(A)有機重合体と混合するのが、作業性に適した
粘度になるので好ましい。本発明の室温硬化性組成物に
おける可塑剤の含有量は、(A)有機重合体100質量
部に対して、30〜200質量部であるのが好ましく、
30〜150質量部であるのがより好ましい。
【0096】安定剤は、例えば、ヒンダードフェノール
系化合物、トリアゾール化合物が挙げられる。着色剤
は、例えば、チタンホワイト、カーボンブラック、ベン
ガラが挙げられる。
【0097】本発明の室温硬化性組成物は、例えば、必
須成分である(A)有機重合体、(B)エポキシ樹脂、
(C)オキサゾリジン化合物、(D)シラノール縮合触
媒、(E)アミン系助触媒、および、必要に応じて、
(F)オキサゾリジン開環促進剤その他の添加剤をかく
はん混合することにより得られる。
【0098】本発明の室温硬化性組成物は、アルミニウ
ム板やガラス板だけでなく、アクリル電着塗装、フッ素
塗装等が施されたいわゆる難接着鋼板やシリコーン系シ
ーラント等のシーラントの硬化物に対しても、優れた接
着性を発現し得る。従って、アクリル電着塗装、フッ素
塗装等が施された鋼板やシリコーン系シーラント等のシ
ーラントの硬化物が用いられる各種建材のシーラントと
して好適に用いられる。
【0099】本発明の室温硬化性組成物は、2液型シー
ラントまたは1液型シーラントのいずれの態様にするこ
ともできる。2液型または1液型のいずれにするかは、
用途や用いる(A)有機重合体の性状等に鑑みて決定す
ることができる。2液型シーラントとする場合は、
(C)オキサゾリジン化合物を硬化剤側に含有させるの
が好ましい。
【0100】また、本発明の室温硬化性組成物は、使用
の際にプライマーを併用することもでき、より優れた接
着性を発現させることができる。プライマーとしては、
アミノ基含有シランカップリング剤を含有するものが接
着発現性に優れるので好ましい。
【0101】アミノ基含有シランカップリング剤は、具
体的には、アミノ基を含有する従来公知のシランカップ
リング剤を用いることができ、例えば、γ−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(β−アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、
γ−ウレイドプロピルプロピルトリメトキシシラン、γ
−アニリノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル
−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられ
る。これらは単独で用いてもよく、これらの2種以上を
併用してもよい。
【0102】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるもの
ではない。 <室温硬化性組成物の調製>以下に示される材料を第1
表に示される量比で5Lプラネタリー(万能かくはん
機)を用いてかくはん混合して、反応性珪素基を有する
有機重合体を主成分とする室温硬化性組成物となる2液
型シーラントの主剤および硬化剤を調製した。 (1)主剤成分 (A)有機重合体:PIBオリゴマー、EPION5
05S、鐘淵化学工業社製、平均分子量20000、3
3質量%のプロセスオイルを含有 (B)エポキシ樹脂 i)ビスフェノール型エポキシ樹脂:エピコート82
8、油化シェル化学社製、エポキシ当量184〜194 ii)ポリサルファイド型エポキシ樹脂:FLEP50、
東レチオコール社製 充填剤:脂肪酸処理炭酸カルシウム、カルファイン2
00、丸尾カルシウム社製 可塑剤:プロセスオイル、PS−32、出光興産社製 水 (2)硬化剤成分 (C)オキサゾリジン化合物 i)MS−PLUS、ANGUS社製、化学構造式は前
記式11で表される。ii)ハードナーOZ、バイエル社
製 (D)シラノール縮合触媒:オクチル酸錫、ネオスタ
ンU−28、日東化成社製 (E)アミン系助触媒:ラウリルアミン、ファーミン
20D、花王社製 (F)オキサゾリジン開環促進剤 i)2−エチルヘキサン酸 ii)オルトギ酸エステル:パーマフローOF、日宝化学
社製 iii )p−トルエンスルホン酸モノイソシアネート:ア
ディティブTi(Ad−Ti)、住友バイエルウレタン
社製 なお、オルトギ酸エステルとp−トルエンスルホン酸モ
ノイソシアネートは、予めかくはん混合し、混合物また
は付加物とした後に用いた。
【0103】
【表1】
【0104】<プライマー組成物の調製>以下に示され
る材料を第2表に示される量比でかくはん混合して、プ
ライマー組成物AおよびBを調製した。 (1)有機溶剤 n−ヘキサン トルエン (2)シリコーン樹脂:ポリアルキルシロキサン、X−
40−2134、信越化学工業社製 (3)アミノ基含有シランカップリング剤:N−(β−
アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、A1120、日本ユニカー社製 (4)硬化触媒:チタン酸エステル、TPT−100、
日本曹達社製 (5)飽和炭化水素系重合体:PIBオリゴマー、EP
ION103S、鐘淵化学工業社製、重量平均分子量5
000、23質量%のプロセスオイルを含有
【0105】
【表2】
【0106】<接着性試験>得られたプライマー組成物
AまたはBをベンコットにより平板状の被着体の表面に
塗布した。被着体としては、アルミニウム板、ガラス
板、アクリル電着塗装鋼板、フッ素塗装鋼板およびシリ
コーン系シーラント硬化物を用いた。これら被着体の上
に、常温下、各プライマー組成物を塗布し、60分間放
置した後、各室温硬化性組成物を直径約1cmのビード
状に打設し、20℃3日間および50℃3日間の養生を
行った。その後、ナイフカットによる簡易接着性試験
(日本シーリング材工業会「建築用シーリング材ハンド
ブック」p.109)に準拠し、引張方向として0°の
方向と90°の方向についてはく離試験行った(0°は
く離試験および90°はく離試験)。接着性は、○:シ
ーラント破壊、△:薄層はく離、×:界面はく離のよう
に評価した。
【0107】結果を第3表に示す。第3表から明らかな
ように、本発明の室温硬化性組成物(実施例1および
2)は、ガラス、アクリル電着塗装鋼板、フッ素塗装鋼
板およびシリコーン系シーラント硬化物のいずれの被着
体に対しても、優れた接着性を発現する。また、接着発
現性に劣るプライマー(プライマーB)を用いる場合に
は、更に(F)オキサゾリジン開環促進剤を加えたり、
適当な(C)オキサゾリジン化合物を選択したりするこ
とによって、優れた接着性を発現させることができる。
これに対し、(A)有機重合体と(B)エポキシ樹脂を
含有し、(C)オキサゾリジン化合物を含有しない従来
の室温硬化性組成物(比較例1)は、十分な接着性を発
現しない。
【0108】
【表3】
【0109】
【発明の効果】本発明の室温硬化性組成物は、アクリル
電着塗装、フッ素塗装等が施された難接着性鋼板やシリ
コーン系シーラント等のシーラントの硬化物に対しても
十分な接着性を発現する。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 AC111 BB201 CD052 CD062 CD132 CP161 EC077 ED029 EF039 EG047 EN028 EN108 ER028 EU118 EU216 EU226 EU238 EV269 EZ047 FD146 FD148 FD207 FD208 FD209 GJ01 GJ02 4J036 AD08 AF06 AH07 AH10 AH18 DB16 DB23 DC03 DC06 DC10 DC12 DC38 DD04 FB02 FB05 GA22 JA04 JA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)珪素原子に結合した水酸基または加
    水分解性基を有し、シロキサン結合を形成することによ
    り架橋し得る珪素含有基を少なくとも1個有する有機重
    合体100質量部、(B)エポキシ樹脂1〜50質量
    部、(C)オキサゾリジン化合物0.1〜30質量部、
    (D)シラノール縮合触媒および(E)アミン系助触媒
    を含有する室温硬化性組成物。
  2. 【請求項2】更に、(F)(1)2−エチルヘキサン
    酸、(2)オルトギ酸エステルおよび(3)オルトギ酸
    エステルとp−トルエンスルホン酸モノイソシアネート
    との混合物または付加物からなる群から選択される少な
    くとも1つのオキサゾリジン開環促進剤を含有する請求
    項1に記載の室温硬化性組成物。
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