JP2000068835A - デジタル−アナログ変換装置 - Google Patents

デジタル−アナログ変換装置

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JP2000068835A
JP2000068835A JP10238796A JP23879698A JP2000068835A JP 2000068835 A JP2000068835 A JP 2000068835A JP 10238796 A JP10238796 A JP 10238796A JP 23879698 A JP23879698 A JP 23879698A JP 2000068835 A JP2000068835 A JP 2000068835A
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pulse signal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模の縮小、アナログ信号特性の向上を
図る。 【解決手段】CDデータ(Fs=44.1KHz:16
ビット)と、HDデータ(64Fs=2.8224MH
z:1ビット)をD/A変換する構成として、HDデー
タは4ビットに変換した後に、PWM変換を行うように
する。これにより、PWM変換後のアナログ回路を共通
化することが可能になる。また、HDデータをPWM変
換することで、元のHDデータに重畳されていたスイッ
チング歪みがキャンセルされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力されたデジタ
ル信号をアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変
換装置(D/A変換装置)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、コンパクトディスク(以降CDと
もいう)より大容量な新たな光ディスクDVD(Digita
l Versatile Disc)が提案されつつある。このDVDは
直径12cmの光ディスクに従来のCDのトラックピッ
チ1.6μmの半分の0.8μmで情報を記録し、半導
体レーザの波長をCDの780nmから630nmに変
更し、更にCDで採用されたEFM(Eight to Fourtee
nModulation)変調方式に改良を加えて片面で約4Gバ
イト相当の高密度記録を実現させている。このようなD
VDにおいては、記録層として2つの層(レイヤー)を
備えたマルチレイヤーディスクが最近提唱されている。
【0003】このマルチレイヤーディスクの場合におい
て、一方のレイヤーに44.1KHzでサンプリングさ
れた16ビットデジタルオーディオ信号を記録し、他方
の層にサンプリング周波数を上記44.1KHzの64
倍という非常に高いサンプリング周波数である2.82
24MHzでΣΔ変調された1ビットデジタルオーディ
オ信号を記録するものとする、高品質のデジタルオーデ
ィオディスクを本出願人は提唱している。そして音楽等
のデータ内容(プログラム)としては、各レイヤーで同
一の内容(例えば同一の曲)とすることが考えられてお
り、従ってその同一内容のデータが、CDレベルの通常
品質のデータとして一方のレイヤーに記録されるととも
に、より高品質なデータが他方のレイヤーに記録される
ようにする。
【0004】このようなマルチレイヤーディスクにおい
ては、一方のレイヤーとして44.1KHzでサンプリ
ングされた16ビットデジタルオーディオ信号が記録さ
れた層を備えているので、現在市場で普及しているコン
パクトディスクプレーヤーに対しても再生可能となる。
更にCDプレーヤ等の再生装置においてサンプリング周
波数2.842MHzでΣΔ変調された1ビットデジタ
ルオーディオ信号に対応するデコーダを備えれば、上記
他方のレイヤーに記録された新たなフォーマットのデー
タも再生できる再生装置が実現される。即ちこのような
再生装置においては、両方のレイヤーからの再生を可能
にすることで、一般に多数所有されているコンパクトデ
ィスクも再生でき、かつ上記新たに提案されるマルチレ
イヤーディスクに対しても再生可能になる。
【0005】従来から販売されてるコンパクトディスク
と新たに提唱されているマルチレイヤーディスクでは、
外観はほぼ同じである。またマルチレイヤーディスクの
一方のレイヤには、従来から販売されてるコンパクトデ
ィスクとのダウンコンパチビリテイーを守るために同一
フォーマットのデータ、つまり44.1KHzサンプリ
ング、16ビット量子化、EFM変調のデジタルオーデ
ィオ信号を記録するようにしている。なお説明上、この
ようにCD方式のデータが記録された側のレイヤを、以
下CDレイヤーといい、また他方のレイヤー、つまりサ
ンプリング周波数2.8224MHz(=64×44.
1KHz)でΣΔ変調された1ビットデジタルオーディ
オ信号が記録される側のレイヤーをHD(Hi-Definitio
n)レイヤーと呼ぶこととする。また、CDレイヤーに
記録されるデータ(及びCDに記録されるデータ)はC
Dデータといい、HDレイヤーに記録されるデータは、
HDデータとも呼ぶことにする。
【0006】上記のような背景を考慮すれば、上記マル
チレイヤーディスクのみに対応するだけでなく、従前か
らのCDとマルチレイヤーディスクとに対応して再生可
能な再生装置の出現が要求されることになる。
【0007】このような再生装置として一般的に考えら
れる構成を図15に概略的に示す。この図に示すディス
ク1は、CD、或いはCDレイヤーとHDレイヤーを有
するマルチレイヤーディスクとされる。ディスク1は図
示しないスピンドルモータにより回転駆動された状態
で、光学ヘッド301によりデータの読み出しが行われ
る。光学ヘッド301により読み出されたデータはRF
アンプ302において再生RF信号として信号処理回路
303に供給される。
【0008】信号処理回路303では、入力されたデー
タがCDデータであれば44.1KHz(Fs)サンプ
リング16bitのデータに、HDデータであれば2.
8224MHz(=64×44.1KHz(Fs))サ
ンプリング1bitのデータ(PDM信号)にデコード
する。この信号処理回路303の出力は、D/A変換部
304に対して供給される。
【0009】先ず、信号処理回路303からD/A変換
部304に入力されたデータがCDデータである場合つ
いて説明する。この場合、CDデータは、D/A変換部
304におけるデジタルフィルタ201以降の回路系に
対して入力される。この場合、デジタルフィルタ201
からアナログ回路部204までの回路系によりCDデー
タに対応するD/Aコンバータが形成されるのである
が、ここでは、いわゆるPWM方式のD/Aコンバータ
が採用されている。
【0010】デジタルフィルタ201では、適当に設定
された倍率に従った周波数により、入力されたCDデー
タについてオーバーサンプリングを行い、ノイズシェー
パ202に出力する。ノイズシェーパ202では入力デ
ータを数ビット程度(ここでは4ビットとする)に再量
子化する際のノイズ(量子化誤差)をフィードバックす
ることで、ノイズを可聴帯域外の高域側にシフトさせて
低域側が抑圧されたノイズスペクトル分布を得るように
される。
【0011】ノイズシェーパ201から出力された4ビ
ットのデータは、PWM(Pulse Width Modulation)変換
部203に対して供給されることで、PWM信号として
の1ビット波形に変換されてアナログ回路部204に対
して入力される。アナログ回路部204では、主とし
て、入力された信号についてローパスフィルタを通過さ
せてサンプリング周波数成分を除去するという信号処理
を行うことで、連続的なアナログ波形信号を得るように
される。このようにして得られたアナログ信号は、スイ
ッチ206の端子T1に供給される。
【0012】次に、信号処理回路303からD/A変換
部304に入力されたデータがHDデータである場合に
ついて説明する。HDデータの場合、サンプリング周波
数がCDに比べて64倍=2.8224MHzと非常に
高いPDM信号のため、後段にはダイレクトにアナログ
回路部205が接続される。アナログ回路部205は、
HD信号に対応した特性を有して構成され、このアナロ
グ回路部205の出力が最終的なHDデータのアナログ
信号出力となる。そして、このアナログ信号はスイッチ
206の端子T2に対して出力される。
【0013】スイッチ206では、再生されたソースが
CDデータの場合には端子T1と端子T3が接続され、
HDデータの場合には、端子T2と端子T3が接続され
るようにして切換えが行われる。これにより、上述のよ
うにして生成されたCDのアナログ信号、HDのアナロ
グ信号は、スイッチ206を介してアナログオーディオ
信号としてオーディオ出力端子207に出力されること
になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記図15に示した構
成による再生装置では、アナログ信号化及びアナログ信
号段階での所要の信号処理を実行するための回路系が、
CDデータとHDデータとに対応して2系統設けられる
ことになる。これは、主としてCDデータとHDデータ
とでアナログ回路部におけるローパスフィルタ等の特性
として異なるものが要求されることに起因している。こ
のような回路構成では、部品点数が増加して回路部品の
実装面積が拡大するという問題を招く。また、両者の回
路間での電源やグランドの基板パターンを介しての相互
干渉を生じ、これによって再生アナログ音声信号として
の音質や、アナログ的な信号特性が劣化するという問題
も抱えることになる。また、HDデータ、つまりPDM
信号に特有なこととして、その生成の過程で例えばデー
タ出力バッファによりスイッチング歪みが重畳すること
が分かっている。このような信号に依存する歪みは、ア
ナログ信号に変換された段階での特性の劣化や再生音質
の劣化の原因となる。このため、例えば再生信号の品質
の向上を図ろうとすれば、上記のようなスイッチング歪
みは除去するようにして、できるだけ原信号に忠実な再
生信号を得ることが要求される。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
課題を考慮して、入力されたデジタル信号をアナログ信
号に変換するデジタル−アナログ変換装置として、サン
プリング周波数がFsで量子化ビット数がMビット(M
は2以上の整数)で量子化された第1のデジタル信号を
Nビット(M>N)に変換する第1のビット変換手段
と、サンプリング周波数がk×Fs(kは2以上の整
数)で1ビットにより量子化された第2のデジタル信号
を、その値に応じた所定のビットパターンを有するNビ
ットに変換する第2のビット変換手段と、第1のビット
変換手段にて得られたNビットの信号と第2のビット変
換手段にて得られたNビットの信号の何れか一方を択一
的に選択する信号選択手段と、この信号選択手段により
選択されたNビットの信号について所定規則に従ってパ
ルス幅変調を行うことで所定幅のパルス信号を得るパル
ス幅変調手段と、このパルス幅変調手段により得られた
パルス信号について所定の低域のみを通過させるフィル
タリングを行うフィルタ手段とを備えて構成することと
した。
【0016】また、入力されたデジタル信号をアナログ
信号に変換するデジタル−アナログ変換装置として、サ
ンプリング周波数がFsで量子化ビット数がMビット
(Mは2以上の整数)で量子化された第1のデジタル信
号をNビット(M>N)に変換する第1のビット変換手
段と、演算結果がNビット以内となるようにして演算処
理を施すデジタルフィルタを備えて、サンプリング周波
数がk×Fs(kは2以上の整数)で量子化ビット数が
A(A<N)ビットとされる第2のデジタル信号を入力
してNビットに変換することのできる第2のビット変換
手段と、第1のビット変換手段にて得られたNビットの
信号と第2のビット変換手段にて得られたNビットの信
号の何れか一方を択一的に選択する信号選択手段と、こ
の信号選択手段により選択されたNビットの信号につい
て所定規則に従ってパルス幅変調を行うことで所定幅の
パルス信号を得るパルス幅変調手段と、このパルス幅変
調手段により得られたパルス信号について所定の低域の
みを通過させるフィルタリングを行うフィルタ手段とを
備えて構成することとした。
【0017】上記構成によれば、量子化ビット数がMビ
ット(Mは2以上の整数)で量子化された第1のデジタ
ル信号と、1ビットにより量子化された第2のデジタル
信号との両者に対応してD/A変換が可能な構成とし
て、第2のデジタル信号は、第2のビット変換手段によ
りNビットに変換された後、パルス幅変調手段によりP
WM変調された信号に変換され、この後アナログ信号化
されることになる。つまり、本発明では第1のデジタル
信号と第2のデジタル信号の両者がパルス幅変調手段に
よりパルス信号に変換される構成を採り、これに伴って
パルス幅変調手段以降を形成する機能回路部が共通化さ
れることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本実施の形態のデジタル−アナログ変換装
置(D/A変換装置)は、少なくとも、CDレイヤーと
HDレイヤーの2層を有するマルチレイヤーディスク
と、CDとの再生が可能とされるディスク再生装置に備
えられているものとする。以降の説明は次の順序で行
う。 1.マルチレイヤーディスクの構造 2.再生装置の構成 3.D/A変換部の構成(第1例) 4.D/A変換部の構成(第2例)
【0019】1.マルチレイヤーディスクの構造 図1に本例の再生装置に適応されるマルチレイヤーディ
スクの構造を示す。このマルチレイヤーディスクは、直
径略12cm、厚み1.2mmの光学式ディスクとさ
れ、層構造としては図示するように、上面側のレーベル
面105、CDレイヤー101、CDサブストレート1
03、HDレイヤー102、HDサブストレート10
4、リード面106となっている。
【0020】この構造からわかるように記録層としてC
Dレイヤー101、HDレイヤー102という2つの層
が形成されており、一方のレイヤー(CDレイヤー10
1)には従来からCDなどで知られている44.1KH
zでサンプリングされた16ビットデジタルオーディオ
信号を記録し、他方のレイヤー(HDレイヤー102)
にはサンプリング周波数を上記44.1KHzの64倍
の非常に高いサンプリング周波数である2.8224M
HzでΣΔ変調された1ビットデジタルオーディオ信号
を記録してある。
【0021】周波数帯域としてはCDレイヤー101は
5〜20KHzを実現し、HDレイヤー102はDC成
分〜100KHzの広範囲の周波数帯域が実現できる。
ダイナミックレンジは、 CDレイヤー101ではオー
ディオ帯域全体で98(dB)を実現し、HDレイヤー
102はオーディオ帯域全体で120(dB)の周波数
帯域が実現できる。
【0022】CDレイヤー101の最小ピット長は0.
83μmに対して、HDレイヤー102の最小ピット長
は0.4μmである。トラックピッチに関しては、CD
レイヤー101は1.6μmに対して、HDレイヤー1
02は0.74μmである。また、読み出しレーザー波
長としては、CDレイヤー101は780nmに対し
て、HDレイヤー102は650nmと短波長化を図っ
た。更に光学ピックアップのレンズの開口率(NA)を
CDレイヤー101は0.45に対して、HDレイヤー
102は0.6とした。
【0023】このように、最小ピット長、トラックピッ
チ、レンズ開口率NA、レーザー波長を変化させること
で、CDレイヤー101のデータ容量は780MBに対
してHDレイヤー102のデータ容量は4.7GBとは
るかに大きいデータ容量が記録できる。
【0024】2.再生装置の構成 図2に本例の再生装置のブロック図を示す。光ディスク
1は、上述したマルチレイヤーディスク又は従来から知
られているコンパクトディスクである。この光ディスク
1は、図示しないターンテーブルに載置され、スピンド
ルモータ2によって例えばCLV(線速度一定:constan
t liner velocity)に回転制御される。
【0025】光学ヘッド3は、図示しない対物レンズ、
2軸機構、半導体レーザ、及び上記半導体レーザの出射
光が光ディスク1の表面で反射して、その反射光を受光
する受光部とを有して構成されている。そして上記ター
ンテーブルに載置されている光ディスクがマルチレイヤ
ーディスクの場合は、そのCDレイヤー101を再生す
る場合には780nmの波長を出射する半導体レーザが用
いられ、HDレイヤー102を再生する場合は680nm
の短波長の半導体レーザが用いられるように光路を切換
える。また、光学ヘッド3には2つの対物レンズが備え
られており、CDレイヤー101を再生する場合には開
口率0.45のレンズが用いられ、HDレイヤー102
を再生する場合は開口率0.6のレンズが用いられるよ
うに光路を切換える。装填された光ディスク1がCDの
場合は、マルチレイヤーディスクのCDレイヤ101を
再生する場合と同様となる。
【0026】なお、ホログラム一体型非球面レンズを用
いれば、上述したような光学ヘッド3内部に2つの対物
レンズを設ける必要が無く、1つのレンズで半導体レー
ザの光路を切換えるのみで構成でき、そのような光学ヘ
ッドを用いてもよい。また、光学ヘッド3として、HD
レイヤー再生に適合した光学特性を有するものと、CD
レイヤー(及びCD)再生に適合した光学特性を有する
ものとの2つの光学ヘッドを設け、実際に再生すべきレ
イヤーまたはディスクに応じて、光学ヘッドの切り換え
を行うように構成してもよい。
【0027】上記2軸機構には、上記対物レンズを光デ
ィスク1に接離する方向に駆動するフォーカス用コイル
と、上記対物レンズを光ディスク1の半径方向に駆動す
るトラッキング用コイルとが形成されている。また、こ
の再生装置には、光学ヘッド3全体を光ディスク1の半
径方向に大きく移動させるスレッドモータ(図示せず)
を更に備えている。
【0028】光学ヘッド3内の上記受光部にて検知した
反射光はRFアンプ4に供給され、このRFアンプ4で
の電流電圧変換、マトリクス演算処理により、フォーカ
スエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEが生成
されるとともに再生情報としてのRF信号も生成され
る。
【0029】生成されたフォーカスエラー信号FE、ト
ラッキングエラー信号TEはサーボ回路5にて位相補償
回路、利得調整をされたのちに駆動回路6を介して上述
したフォーカス用コイルと、トラッキング用コイルとに
印加される。さらに上記トラッキングエラー信号TEを
サーボ回路5内にてLPF(low pass filter)を介し
てスレッドエラー信号を生成して駆動回路6を介してス
レッドモータに印加される。
【0030】更にRFアンプ4にて生成されたRF信号
は、載置されている光ディスク1がCDの場合は、信号
処理回路7において、2値化してEFM復調(eight to
fourteen demodulation )を行うとともにCIRC(cro
ss interleave read solomoncoding)によるエラー訂正
処理が行われる。そして、最終的には、サンプリング周
波数Fs=44.1KHzでサンプリングされた16ビ
ットのデジタルオーディオ信号としてD/A変換部8に
出力される。
【0031】一方、上記ターンテーブルに載置されてい
る光ディスク1がマルチレイヤーディスクの場合におい
て、CDレイヤー101を再生する場合には、上述のC
Dの場合と同様に信号処理回路7において2値化、EF
M復調、CIRCエラー訂正処理が行なわれて、Fs=
44.1KHz、16ビット量子化のデジタルオーディ
オ信号としてD/A変換部8に出力される。なお、先に
も述べたように、CDフォーマットに対応するFs=4
4.1KHz、16ビット量子化のデジタルオーディオ
信号、即ち、CD若しくはマルチレイヤーディスクのC
Dレイヤーから読み出して得られたデジタルオーディオ
信号については、「CDデータ」ともいうことにする。
【0032】また、マルチレイヤーディスクのHDレイ
ヤー102を再生する場合には信号処理回路7において
2値化してEFM-Plus復調(eight to fourteen de
modulation Plus)を行うとともに積符号(product code)
に基づくエラー訂正処理が行なわれることになる。そし
て、最終的には、サンプリング周波数2.8224MH
z(64Fs=64×44.1KHz)の1ビット量子
化のストリームによるデジタルオーディオ信号(PDM
信号)としてD/A変換部8に出力する。また、このH
Dレイヤーを再生して得られるデジタルオーディオ信号
については、「HDデータ」ともいうことにする。
【0033】また信号処理7では2値化したEFM信号
もしくはEFMプラス信号の基準クロックとの比較によ
り速度エラー信号及び位相エラー信号を生成して駆動回
路6に供給することで光ディスク1をスピンドルモータ
ー2にて回転制御する。更に信号処理回路7では2値化
したEFM信号又はEFMプラス信号に基づいてPLL
(Phase Locked loop)の引き込み動作を制御する。
【0034】D/A変換部8では、デジタルオーディオ
信号であるCDデータ或いはHDデータを入力し、最終
的にはアナログオーディオ信号に変換する。このアナロ
グオーディオ信号はオーディオ出力端子9を介して出力
される。なお、D/A変換部8の内部構成については後
述する。
【0035】システムコントローラ10は、操作部11
としての各種の操作キーの操作に応じて各種サーボ用の
コマンドをサーボ回路5に転送したり、演奏経過時間や
再生しているプログラムのタイトル等の文字情報の表示
を表示部12に表示するように制御を行ったり、信号処
理回路7でのスピンドルサーボ制御やデコーダ制御を行
う。また、D/A変換部8にて所要の動作が得られるよ
うに所要の制御信号S−CNTを出力することも行う。
【0036】なお、この図に示す再生装置の構成はあく
までも一例であって、実際の使用条件、仕様等に応じて
適宜変更されて構わないものである。例えば、ディスク
から通常よりも高速レートで読み出して信号処理を施し
たデータをバッファメモリに一時蓄積し、このバッファ
メモリから通常レートで読み出したデータをD/A変換
するような構成を採ることも考えられる。この構成で
は、振動や衝撃などによりディスクに対する読み出し動
作が中断したとしても、バッファメモリにデータが蓄積
されている時間内にディスクからの読み出し動作を復帰
させれば、連続的なデータ再生が可能となる。つまり耐
振性が与えられるものである。
【0037】3.D/A変換部の構成(第1例) 続いて、第1例としてのD/A変換部8の内部構成につ
いて図3を参照して説明する。なお、この図において図
2と同一部分には同一符号を付してここでの説明は省略
する。
【0038】先ず、図3に示されるD/A変換部8の構
成の概略としては、次のようになる。D/A変換部8に
入力されたCDデータは、デジタルフィルタ21→ノイ
ズシェーパ22→(スイッチ23)→PWM変換部24
→アナログ回路部25の回路系によって最終的にアナロ
グオーディオ信号に変換されて出力される。つまり、上
記回路系がCDデータに対応するD/Aコンバータシス
テムの構成を採ることになる。また、D/A変換部8に
入力されたHDデータに対しては、1ビット−4ビット
変換部24→(スイッチ23)→PWM変換部24→ア
ナログ回路部15から成るD/Aコンバータシステムと
しての回路系によってアナログオーディオ信号に変換さ
れて出力されることになる。つまり、この構成では、C
DデータとHDデータとに対応するD/Aコンバータシ
ステムの構成として、PWM変換部24→アナログ回路
部25の回路系が共通化された構成を採る。
【0039】ここで、先にCDデータに対応するD/A
コンバータシステムの構成について説明する。つまり、
デジタルフィルタ21→ノイズシェーパ22→(スイッ
チ23)→PWM変換部24→アナログ回路部25から
なる回路系である。
【0040】この回路系は、いわゆるオーバーサンプリ
ング型1ビットタイプのD/Aコンバータを採ってい
る。1ビットタイプのD/AコンバータにはPWM方式
とPDM方式があり、PWM方式を用いた方式は、PD
M方式に比べてオーバーサンプリング率、すなわちノイ
ズシェーパーの動作スピードを低くすることができるた
め実用的とされている。
【0041】また、PWM方式の1ビットタイプD/A
コンバータはPDM方式に対して次のような利点も有し
ている。実際にデジタル信号を処理するデバイスからの
パルス出力は、立ち上がりエッジも立ち下がりエッジも
理想的に垂直になることはなく、多少の傾斜を持ってお
り信号を歪ませる原因になる。(本明細書では、これを
スイッチング歪みと呼ぶことにする。)
【0042】PWM方式の場合は変換の1周期内で立ち
上がりエッジも立ち下がりエッジも必ず1回ずつ存在す
るため、スイッチング歪みはPWM変換周波数(―般的
には1〜6MHz程度)をキャリア周波数とした成分とし
て見えるだけなので、オーディオ帯域(0から20kH
z)を通すようなローパスフィルタを通した場合はDC
成分として残るだげで信号成分を歪ませることはない。
一方PDM方式の場合、入力は1か0しかないので、入
力として1が続いたり0が続いたりすると、変換の1周
期内にパルスの立ち上がりエッジあるいは立ち下がりエ
ッジが存在しないことがある。すなわち立ち上がりエッ
ジあるいは立ち下がりエッジの数が入力信号に依存する
ため、スイッチング歪みも入力信号に依存し、信号成分
を歪ませることになる。ただし、最近のデバイスは動作
スピードがかなり高速になってきているので、100dB
程度の精度であればPDM方式のDACでも実現可能で
あるが、それ以上の精度が要求された場合は実現がかな
り困難になることが分かっている。
【0043】図3に説明を戻す。CDデータに対応する
D/Aコンバータシステムの動作としては次のようにな
る。信号処理回路7からD/A変換部8にCDデータが
出力された場合、このCDデータはデジタルフィルタ2
1に供給される デジタルフィルタ21はオーバーサンプリング型のロー
パスフィルタで、入力信号の標本化ノイズを減衰すると
ともに、次段のノイズシェーパ22の動作周波数までア
ップサンプリングしたMビット(通常は16ビット〜2
4ビット程度)のデータを生成する。通常は入力サンプ
リング周波数の32倍から256倍程度にアップサンプ
リングされる。ノイズシェーパ22では、デジタルフィ
ルタ21から入力されたMビットの信号をNビット(N
<M;通常はN=2〜5程度、本実施の形態ではN=4
とする)に量子化する。また、この量子化の際発生した
ノイズは低域では低く抑圧されており、ノイズシェーパ
ーの構成によっては可聴帯域(0〜20KHz)でのダ
イナミックレンジを120dB(ビット精度換算で20
ビット精度)以上とすることも可能である。ノイズシェ
ーパ22の出力はスイッチ23の端子T1に出力され
る。
【0044】スイッチ23は、当該D/A変換部8で処
理すべきデータがCDデータの場合には端子T1と端子
T3が接続され、後述するHDデータの場合には、端子
T2と端子T3とが接続されるように切り換えが行われ
る。
【0045】ノイズシェーパ22の出力は、スイッチ2
3を介してPWM変換部24へ入力されることになる。
そして、入力されたデータに1対1で対応した特定のパ
ルス幅を有するPWM信号に変換される。
【0046】ここでPWM変換部24におけるPWM変
換の一例を図7に示す。ここではPWM変換部24の入
力(ノイズシェーパ22の出力)が4ビットとされる場
合を例にとっている。この図には、左から入力データが
示され、続く右側に、各入力データに対応した(+)側
のPWM出力(これをPWM(+)とする)が示され、
更にその右側に(−)側のPWM出力(これをPWM
(−)とする)が15通り示されている。これらPWM
(+),PWM(−)の信号がPWM変換部24から出
力されるPW信号とされる。
【0047】この図7に示す4ビットの入力データは1
0進で(−7)〜(+7)に対応する2の補数とされて
おり、右側のかっこ内に10進数に変換した数値を記し
てある。ここで4ビットで表現される最小のパルス幅を
Tとすると、最大のパルス幅は16Tとなるが、図のよ
うに15Tまでしか用いないのは、15Tまでは変換の
1周期内で立ち上がりと立ち下がりが必ず1回ずつ存在
するためである。16Tのパルス幅を用いると次のサン
プル周期のパルスとつながってしまい、サンプル周期間
での立ち下がりと立ち上がりが存在しなくなってしま
う。
【0048】また、PWM(+)とPWM(−)も互い
に2の補数関係にあるパルスである。たとえば入力が1
001(−7)の場合、この2の補数は0111(+
7)であるので、PWM(−)からは0111(+7)
入力時のPWM(+)のパルス(15T)が出力される
ことになる。
【0049】ここで、2の補数関係のパルスが必要であ
ることの根拠について説明する。このPWM(+)とP
WM(−)は立ち上がりエッジを固定して立ち下がりエ
ッジの位置を変えることでパルス幅を変えている。この
方式であると15通りのパルスそれぞれに対してパルス
のセンターの位置が変わり、位相変調を受けることにな
る。その結果高調波歪みが発生する。しかし、このPW
M(+)とPWM(−)を、例えば PWM(+)−PWM(−)...(式1) で示すようにして作動加算すると、図8に示すようにし
て、どの入力データについてもパルスのセンターが一定
の位置にあり、さらに(+)側の波形と(−)側の波形
が振幅的なセンター(図中0の線)に対して線対称な波
形となっているため位相変調を受けない。つまり、互い
に2の補数関係にあるパルス幅を持つパルスを差動加算
することで2次歪みをキャンセルするものである。本実
施の形態の場合、上記(式1)に示す演算はアナログ回
路部25において行われるが、これについては後述す
る。
【0050】更に、本実施の形態のPWM変換部24で
は、内部に設けられるとされる論理反転回路24aによ
り、上記PWM(+)とPWM(−)の波形を論理的に
反転したPWMX(+)及びPWMX(−)を生成して
出力するようにされる。なお、実際の論理反転回路24
aとしては、PWM(+)及びPWM(−)を反転する
インバータを備えて構成することも考えられるが、現実
にはインバータによるタイムラグが発生するので実用的
ではない。このため、例えばPWM変換部24におい
て、PWM(+)及びPWM(−)に対応する、PWM
X(+)及びPWMX(−)のパルス幅の情報を格納し
たテーブルを備え、このテーブルを参照することで、P
WM(+),PWM(−)と共にPWMX(+),PW
MX(−)を同時タイミングで生成して出力するように
構成することが考えられる。これらPWMX(+)及び
PWMX(−)のパルス信号のエッジは、上記PWM
(+)及びPWM(−)のエッジに対して逆方向のエッ
ジとなる。このため、実際のPWM変換部24内に設け
られるPWM出力バッファのトランジスタのスイッチン
グノイズを相殺する効果がある。また最終的には後段の
アナログ回路部25で、後述するようにして非反転側の
パルスと反転側のパルスを差動加算することで同相ノイ
ズを除去するようにされる。
【0051】上述のようにしてPWM変換部24で生成
されたパルス出力(PWM(+),PWM(−),PW
MX(+),PWMX(−))は後段のアナログ回路部
25で差動合成されるとともに、可聴帯域外のノイズ成
分が減衰されるのであるが、このアナログ回路部25の
一構成例を図4に示す。図4に示す構成においては、P
WM(+)、PWM(−)は差動増幅回路35の非反転
入力端子31、反転入力端子32にそれぞれ入力され
る。またPWMX(+)、PWMX(−)は差動増幅回
路36の非反転入力端子33、反転入力端子34にそれ
ぞれ入力される。そして、差動増幅回路35の出力は差
動増福回路37の非反転入力端子に入力され、差動増福
回路36の出力は差動増幅回路37の反転入力端子に、
それぞれ入力される。差動増福回路37の出力はローパ
スフィルタ38に対して入力される。このローパスフィ
ルタ38により差動増福回路37の出力についての高域
成分を除去することでアナログ波形が得られ、これが最
終的なアナログオーディオ信号としてオーディオ出力端
子9に供給される。
【0052】このような構成によると、差動増幅回路3
7の出力は、 h1(f)・[{PWM(+)−PWM(−)}−{PWMX(+)−PW MX(−)}]...(式2) と表せる。ここでh1(f)は図4に示した入力端子
(31,32,33,34)から差動増幅回路37の出
力に至る経路の周波数特性であり、通常はノイズシェー
パーで発生する約100KHz以上の高域のノイズ成分
を減衰させるようななローパスフィルタの特性を持って
いる。そして、差動増幅回路37の出力が入力されるロ
ーパスフィルタ38は、可聴帯域(0〜20KHz)以
上のノイズ成分を減衰させるのが目的ではあるが、可聴
帯域内の位相特性を一定にするために、カットオフ周波
数は一般的には50KHz前後とされている。このロー
パスフィルタ38の周波数特性をh2(f)とすると、
オーディオ出力端子9に得られる信号は、 h1(f)・h2(f)・[{PWM(+)−PWM(−)}−{PWMX (+)−PWMX(−)}]...(式3) と表すことができる。
【0053】ここで、例えば上記(式2)又は(式3)
における{PWM(+)−PWM(−)}の項は、差動
増幅回路35の演算に相当するのであるが、この演算に
より信号の2次歪みがキャンセルされるのは先に述べた
とおりである。また、(式2)又は(式3)は、結果的
には、PWM(+)とPWMX(+)とを差動加算し、
PWM(−)とPWMX(−)とを差動加算している演
算も行っているものと見ることができる。つまり、非反
転パルスとしての信号と、これを論理反転したパルス信
号とを差動加算するようにされている。これによって、
同相ノイズが除去されることになる。
【0054】また、図5にアナログ回路部25の他の構
成例を示す。なお、この図において図4と同一部分には
同一符号を付して説明を諸略する。図5に示す構成で
は、差動増幅回路35の反転入力端子32と、差動増幅
回路36の非反転入力端子33に入力されるべき信号
が、図4に示す構成と入れ替わっている点が異なる。つ
まり、差動増幅回路35の反転入力端子32にはPWM
X(+)が入力され、差動増幅回路36の非反転入力端
子33にはPWM(−)が入力される。この場合もオー
ディオ出力端子9に得られる信号は、結果的に(式3)
により表される。このように本実施の形態におけるアナ
ログ回路部25内の差動演算回路系(演算手段)の構成
としては、アナログオーディオ信号の最終出力として同
じ結果が得られるのであれば、どのような組み合わせ形
式でも構わないものとされる。
【0055】そこで、アナログ回路部25としての更に
他の構成例を図6に示す。なお、この図においても図4
及び図5と同一部分には同一符号を付して説明を省略す
る。図6に示す構成では、図4或いは図5に示した差動
増幅回路35,36に代わる演算手段として抵抗加算に
よる構成が採られる。つまり、入力端子31には抵抗R
1が、入力端子32には抵抗R2が接続され、これら抵
抗R1,R2の入力端子側と反対側の端子同士が結合さ
れて後段の差動増幅回路37の非反転入力に接続され
る。また、入力端子33には抵抗R3が、入力端子34
には抵抗R4が接続され、各抵抗R3,R4の入力端子
側と反対側の端子同士が結合されて後段の差動増幅回路
37の反転入力に接続される。差動増幅回路37の出力
はローパスフィルタ38の入力へ接続され、このローパ
スフィルタ38の出力がオーディオ出力端子9へ接続さ
れて、アナログオーディオ信号出力を得る。
【0056】上記図6に示す構成の場合の最終出力は、 h3(f)・h4(f)・[{PWM(+)−PWM(−)}−{PWMX (+)−PWMX(−)}]...(式4) で表すことができる。ただし、h3(f)は入力端子
(31,32,33,34)から差動増幅回路439の
出力までの周波数特性であり、h4(f)はローパスフ
ィルタ440の周波数特性である。そして、 h1(f)・h2(f)=h3(f)・h4(f)...(式5) であれば、(式3)と(式4)は等価となることから、
アナログ回路部25における差動増幅回路の段数を減ら
した構成も可能となる。
【0057】次に、信号処理回路7から出力されたデー
タがHDデータである場合のA/D変換部8の動作につ
いて説明する。この場合、図3に示すように信号処理回
路7から出力されたHDデータは、A/D変換部8の1
ビット−4ビット変換部26に対して入力される。前述
したように、HDデータは64Fs=2.8224MH
zのサンプリング周波数による1ビット量子化されたP
DM信号である。1ビット−4ビット変換部26では、
この入力された‘0’又は‘1’の2値の何れかを取る
信号について、‘0’と‘1’とで、互いに2の補数関
係となるビットパターンを有する4ビットの信号に変換
するようにされる。つまり、後段のPWM変換部24で
のPWM変換処理が可能なように整合した信号を得るも
のである。
【0058】このため、1ビット−4ビット変換部26
では、例えば図9の左3列に示すようなテーブルを備
え、上記した1ビットから4ビットへの変換をこのテー
ブルを基に行う。本実施の形態のように、4ビット変換
を行う場合であれば、図9に示すようにして、モードa
〜gまでの7通りの変換コードが考えられる。例えばモ
ードaであれば、HDデータの入力が‘1’の場合には
0111の4ビットに変換され、‘0’の場合には、1
001(0111に対して2の補数関係にある)の4ビ
ットに変換されるものである。残りのモードb〜gにつ
いても、同様に、‘1’と‘0’との入力に対応して設
定されている変換コードは、互いに2の補数の関係にあ
る。
【0059】ここで、1ビット−4ビット変換部26に
おいてはモードaとして示したテーブル内容に基づいて
変換動作を行うことを前提として、以降のA/D変換部
8における動作について、図10のタイミングチャート
を参照して説明する。
【0060】この場合、図10(a)には、1ビット−
4ビット変換部26に入力されるHDデータが示されて
おり、ここでは‘1’‘0’‘0’‘1’・・のパター
ンとされている。上述したように、モードaのテーブル
内容に基づいた場合、1ビット−4ビット変換部26で
は、入力されたHDデータが‘1’の場合には0111
に変換し、‘0’の場合には1001に変換することに
なる。従って、図10(a)に示す‘1’‘0’‘0’
‘1’・・のHDデータは、図10(b)に示すように
して、順次1サンプル周期ごとに「0111」「100
1」「1001」「0111」の4ビットに変換され
る。この1ビット−4ビット変換部26の出力は、スイ
ッチ23を介してPWM変換部24に対して入力される
(図3参照)。
【0061】PWM変換部24では、先に図7により説
明したようにして入力された4ビットの信号についてP
WM変換を行う。従って、1ビット−4ビット変換部2
6から「0111」(HDデータの‘1’に対応)が入
力されたときには、PWM(+)としては1サンプル期
間(16T)内において15Tの幅のPWMパルスが得
られ(図10(c))、PWM(−)としては1Tの幅
のPWMパルスが得られる(図10(d))。
【0062】また、このときのPWMX(+)として
は、PWM(+)である15Tの幅のPWMパルスを論
理反転した波形が得られ(図10(e))、PWMX
(−)としては、PWM(−)である1Tの幅のPWM
パルスを論理反転した波形が得られることになる(図1
0(f))。
【0063】そして、1ビット−4ビット変換部26か
ら「1001」(HDデータの‘0’に対応)が入力さ
れたときには、PWM(+)としては1サンプル期間
(16T)内において1Tの幅のPWMパルスが得られ
(図10(c))、PWM(−)としては15Tの幅の
PWMパルスが得られる(図10(d))。そして、こ
のときのPWMX(+)としては、PWM(+)である
1Tの幅のPWMパルスを論理反転した波形が得られ
(図10(e))、PWMX(−)としては、PWM
(−)である15Tの幅のPWMパルスを論理反転した
波形が得られることになる(図10(f))。結果的に
PWMX(+)及びPWMX(−)は、それぞれHDデ
ータが‘0’の場合と‘1’の場合とで反転した波形と
なる。
【0064】このようにして、PWM変換部24から図
10(c)(d)(e)(f)に示すようなPWM
(+),PWM(−),PWMX(+),PWMX
(−)の各パルス波形がアナログ回路部25に対して入
力される。なお、上記各パルス波形は、実際には水晶発
振子等により生成されたマスタークロックにより最終的
にはリサンプリングされて生成されるため、時間軸の精
度は非常に高いものとなっている。
【0065】アナログ回路部25は、先に図4〜図6に
て説明したように、(式3)或いは(式4)に示す演算
をデジタル信号処理段階で行うようにされている。例え
ば、アナログ回路部25が図4に示す構成を採るものと
すれば、差動増幅回路35の出力は、図10(g)に示
す波形が得られることになる。つまり、{PWM(+)
−PWM(−)}の演算結果としての波形が得られる。
また、{PWMX(+)−PWMX(−)}の演算結果
である差動増幅回路36の出力は図10(h)に示すも
のとなる。これら上記図10(g)(h)に示す波形を
みて分かるように、{PWMX(+)−PWMX
(−)}の演算波形と、{PWMX(+)−PWMX
(−)}の演算波形とは、互いに論理反転した波形とな
る。そして、この図10(g)(h)に示す波形が差動
増幅回路37にて差動加算される。差動増幅回路37か
ら出力されたデータとしては、前述したように信号の2
次歪み及び同相ノイズがキャンセルされている状態にあ
ることは、これら図10(g)(h)に示す波形からも
理解される。そして、この差動増幅回路37から出力さ
れたデータがローパスフィルタ38に入力されること
で、アナログオーディオ信号が得られることになる。
【0066】以上、本実施の形態のD/A変換部8の基
本的動作について説明したが、このような構成を採るこ
とで次のようなメリットを生む。1つには、例えば先に
図15に示したD/A変換部304の構成では、CDデ
ータとHDデータとに対応して2つのアナログ回路部が
必要とされたのであるが、この場合には、1ビットのP
DM信号であるHDデータを4ビットに変換した後にP
WM変換を行うようにしていることで、本来はCDデー
タに対応するとされるアナログ回路部25を共用するこ
とが可能となる。これにより、D/A変換部としての部
品点数の削減が図られる。
【0067】また、HDデータについてPWM変換が行
われることで、PDM信号としてのHDデータを生成す
る際に重畳したスイッチングノイズをキャンセルするこ
とができる。これは次のような理由による。先に図10
(a)に例示したパターンからも分かるように、HDデ
ータは、同じ値が連続したときなど、1サンプル周期内
で立ち上がりエッジと立ち下がりエッジが得られない状
態がしばしば発生する。これは、エッジの存在する位置
においてのみ、パルス出力バッファ等によるスイッチン
グ歪みの影響を受けることを意味している。つまり、信
号依存性のある歪みが発生することになる。このような
スイッチング歪みは、アナログ信号に変換された際の信
号特性を劣化させるだけでなく再生音声の音質の劣化も
招く。
【0068】これに対して、図10(c)(d)の波形
を見て分かるように、PWM信号は1サンプル周期内に
必ず1回ずつ立ち上がりエッジと立ち下がりエッジが存
在する。つまり、本実施の形態では、PDM信号として
のHDデータは、PWM信号に変換されることで、1サ
ンプル周期内に必ず1回ずつ立ち上がりエッジと立ち下
がりエッジが存在する信号に変換される。従って、元の
HDデータにパルス出力バッファのスイッチング歪みが
重畳されていたとしても、PWMパルスに変換された後
は、この歪みによるノイズは1サンプル周期ごとに一定
の周期を持った成分となり、しかも2.8224MHz
という高周波成分であるため、後段のアナログ回路部2
5のローパスフィルタ38を通過した後はDC成分とし
てしか残存しないことになる。従って、本実施の形態で
は、HDデータから得られるアナログオーディオ信号に
ついては、可聴帯域内の信号のアナログ特性を劣化させ
ることはなく、また、再生音声の音質の劣化も免れるも
のである。
【0069】また、本実施の形態では、先に図4〜図6
に示したアナログ回路部25における差動増幅回路の構
成によって、前述したようにデジタル信号処理段階にお
いて、PWM変換後の2次歪みや、同相ノイズ等の除去
も行われるものである。
【0070】ところで、例えばマルチレイヤーディスク
と、従前からのCDを再生する場合とでは、記録レベル
等の差などによって再生出力レベルが異なる場合のある
ことが考えられる。このような再生出力レベル差を解消
するには、再生信号の或る処理段階でゲイン調整を行う
ようにすればよいのであるが、本実施の形態では次のよ
うにして、1ビット−4ビット変換部26においてゲイ
ン調整を行うように構成することができる。
【0071】先に図9のテーブルに示したように、1ビ
ット−4ビット変換部26における変換コードのパター
ンは、モードa〜gの7通りが存在する。PWMパルス
は、そのパルスの幅が出力レベルと相関がある。そこ
で、モードa〜gごとにPWM(+)−PWM(−)の
パルス幅(図8参照)を求めて、そのパルス幅の相対比
を得ると、これは、図9のテーブルにおける右から2列
目と1列目に示すようなものとなる。この図によると、
モードaの場合のPWM(+)−PWM(−)のパルス
幅が14Tであるときのゲインを1として、以下、モー
ドb〜モードgについては、PWM(+)−PWM
(−)のパルス幅が、それぞれ12T,10T,8T,
6T,4T,2Tとされるのに従って、ゲインはモード
aに対して、それぞれ6/7,5/7,4/7,3/
7,2/7,1/7とされることになる。つまり、本実
施の形態では、4ビット変換を前提とすれば、1ビット
−4ビット変換部26においてモードa〜gの何れか1
つを選択することで、7段階でゲインを切り換えること
が可能となるものである。
【0072】このようなゲインの切り換えは、例えばシ
ステムコントローラ10が設定すべきゲインを判断し、
この判断結果に従って、図3に示すようにしてゲインコ
ントロール信号S3を1ビット−4ビット変換部26に
対して出力するようにされる。この場合、1ビット−4
ビット変換部26は、図9に示すモードa〜gに対応す
る7通りの変換コードを格納したテーブルを備えるよう
にされる。そして、1ビット−4ビット変換部26で
は、入力されたゲインコントロール信号S3に従って、
モードa〜gの何れか1つを選択して実際の4ビット変
換を行うようにすればよい。
【0073】このようにして、1ビット−4ビット変換
部26においてゲイン調整を行うように構成した場合、
デジタル信号処理段階でのゲイン調整が行われることに
なる。従って、アナログ信号の段階でのゲインコントロ
ールのための回路構成は不要となる。これにより、アナ
ログ段でゲイン調整を行うことに依るアナログ信号特性
の劣化や部品点数の増加を防止することが可能となるも
のである。
【0074】ところで、HDデータは、2.8224M
Hzサンプリングの信号であるために、44.1KHz
サンプリングのCDデータよりも高周波な成分が含まれ
ている可能性がある。このため、アナログ回路部におけ
るローパスフィルタのカットオフ周波数をCDの場合
(通常は50KHz程度)よりも高域に設定する必要の
生じる場合がある。そこで本実施の形態では、図3に示
すようにして、現在再生しているデータがCDデータで
あるのかHDデータであるのかに応じて、システムコン
トローラ10からLPF(Low Pass Filter)特性切り換
え制御信号S1をアナログ回路部25に出力できるよう
にする。そして、アナログ回路部25では、LPF特性
切り換え制御信号S1に応じて、内部のローパスフィル
タ(38)の特性(カットオフ周波数等)を、CDデー
タに対応する特性と、HDデータに対応する特性とで切
り換え可能に構成するようにされる。これによって、C
Dデータ再生時とHDデータ再生時とでそれぞれ最適と
されるローパスフィルタの特性が得られることになる。
【0075】また、CDデータ再生に対応して設けられ
るノイズシェーパ22の出力データのサンプリング周波
数が、HDデータに対応する64Fs=2.8224M
Hzでない場合には、PWM変換時のサンプル周期が異
なるためにPWM変換部24の共通化ができないことに
なるが、このような場合には、PWM変換部24の動作
周波数として、少なくとも、互いに異なるノイズシェー
パ22の出力データのサンプリング周波数と、HDデー
タに対応する2.8224MHzとの2通りに対応可能
な構成を採るようにすれば共用化を図ることが可能にな
る。 実際には、例えば図3に示すように、PWM変換
部24における動作周波数を切り換えるための制御信号
(動作クロック可変制御信号S2)をシステムコントロ
ーラ10から出力するようにし、PWM変換部24で
は、この制御信号S2に応じて動作周波数を切り換える
ように構成することが考えられる。
【0076】4.D/A変換部の構成(第2例) 続いて、第2例としてのD/A変換部8の構成について
説明する。この第2例のD/A変換部8の全体構成とし
ては、図3に示した構成と同様でよいものとされる。但
し、第2例では1ビット−4ビット変換部26Aとさ
れ、先の第1例としての1ビット−4ビット変換部26
とはその内部構成が異なる点に特徴がある。
【0077】先からも述べているように、HDデータは
1ビット量子化によるPDM信号である。本実施の形態
では、この1ビット信号を補数関係にある2値の4ビッ
トに変換しているが、図7による説明からも分かるよう
に、PWMパルスとして(+)の最大値が0111、
(−)の最大値が1001となる範囲内での15値を取
り得る。これは、或る意味では、HDデータとしての1
ビット信号に何らかの信号処理を施したとして、その演
算結果がPWM変換時に(+)の最大値が0111、
(−)の最大値が1001の範囲内に収まる4ビットの
信号であれば、本実施の形態のPWM変換部24による
PWM変換を適正に行うことができることを示してい
る。なお、信号処理結果をマルチビットD/Aコンバー
タによって変換することも考えられるが、マルチビット
特有の微分非直線性歪みの問題やグリッチの問題がある
ため、1ビット信号の有する直線性の良さや原理上グリ
ッチが発生しないという特徴が有効でなくなるため現実
的ではない。
【0078】上記したことを踏まえて、第2例としての
1ビット−4ビット変換部26Aの構成を図11に示
す。この図に示す構成においては、先ず、1ビット量子
化によるHDデータは4ビットデータ変換部40に対し
て入力される。この4ビットデータ変換部40では、一
例としてであるが、HDデータの入力が‘1’の場合に
は0001の4ビットに変換し、‘0’の場合には11
11に変換するものとする。
【0079】4ビットデータ変換部40の後段には、遅
延器41,42,43と加算器44から成るデジタルフ
ィルタが形成されている。遅延器41,42,43はそ
れぞれHDデータの1サンプリング周期に対応する遅延
時間が設定されている。このデジタルフィルタでは、4
ビットデータ変換部40から出力された4ビットの信号
を遅延器41→42→43に対して伝達していくと共
に、加算器44により4ビットデータ変換部40から出
力された4ビット信号(原信号)と、遅延器41,4
2,43により遅延された遅延出力を加算する。加算器
44の出力はゲイン調整回路45に入力され、ここで、
PWM変換時に(+)の最大値が0111、(−)の最
大値が1001以内に収まるとされる4ビットの信号が
得られる範囲内でゲインの調整を行うようにされる。こ
のゲイン調整におけるゲイン設定は、例えばシステムコ
ントローラ10から出力されるゲインコントロール信号
S3に基づいて行われるようにすればよい。そして、ゲ
イン調整回路45の出力が図3に示すPWM変換部24
に出力されることになる。
【0080】ここで、信号処理回路7から出力されるH
DデータとしてのPDM信号は、64×44.1KHz
=2.8224MHzのサンプリング周期で動作する1
ビット量子化器を有するノイズシェーピング演算の出力
と見ることができるのであるが、一般的なMビットの量
子化器を持つK次のノイズシェーパのノイズ特性Nsk
(f)は、 Nsk(f)=QM・{2・sin(πf/Fs)}K =QM・2K{sin(πf/Fs)}K...(式6) Fs:ノイズシェーピング演算の動作周波数 QM:ノイズシェーピング演算を行わない場合のMビッ
ト量子化ノイズレベル で表すことができる。
【0081】上記(式6)にHDデータのような1ビッ
ト量子化で、Fs=64×44.1KHz=2.822
4MHzを対応させてみると、可聴帯域内でのノイズレ
ベルを−122dB(20ビット相当)以下にするのに
は、次数Kとしては、K≧4とされることが必要とな
る。
【0082】ここで、上記(式6)に対応するノイズシ
ェーパのノイズ特性Nsk(f)を図14に示す。この
図から分かるように、周波数が高くなるほどノイズは増
加し、動作周波数Fsの1/2(Fs/2)の周波数で
ピークとなる。HDデータでは、このノイズのピーク周
波数は1.4112MHzであり、可聴帯域に対して相
当に高い周波数ではある。しかし、(式6)に見るよう
に、このノイズ特性には2Kが乗算されており、次数K
が増えるのに従い2のべき乗でノイズレベルが増大す
る。この結果、可聴帯域の近傍(例えば100KHz付
近)でもそのノイズレベルは無視できないレベルとなる
場合がある。
【0083】例えば、図15に示したA/D変換部の構
成において、上記(式6)で表されるHDデータのノイ
ズを減衰させようとすると、アナログ回路部205にお
いてアナログ領域においてフィルタリングする構成を採
ることになる。この場合、おおきくは2つの問題が発生
する。1つは、CDデータとHDデータとに対応するア
ナログフィルタの特性の共有化が困難になるので、実際
に図15に示したように、CDデータとHDデータとで
2つのアナログ回路部(204,205)が必要にな
る。もう1つは、HDデータが広帯域で記録されたオー
ディオ情報であるため、可聴帯域付近に対応する特性を
有するアナログフィルタを備えるということは、オーデ
ィオ信号位相特性を変えてしまうことになって再生音声
としての音質に悪影響を及ぼすことになる。
【0084】これに対して、先に図11により説明した
ような本実施の形態の第2例としての1ビット−4ビッ
ト変換部26Aの構成を採った場合であるが、1ビット
−4ビット変換部26Aの伝達特性をH(f)とすれ
ば、これは H(f)=cos(2πf/Fs)・cos(πf/Fs)...(式7) Fs:入力データのサンプリング周波数 で表すことができる。そして、この(式7)に対応する
周波数特性、つまり1ビット−4ビット変換部26Aに
おけるデジタルフィルタの動作により得られる周波数特
性は図12により表される。この図に示す周波数特性と
しては、デジタルフィルタにより原信号と遅延出力の加
算が行われたことで、周波数Fs/4,Fs/2,3F
s/4の各位置にディップが生じている。
【0085】また、実際に1ビット−4ビット変換部2
6Aに入力データとして入力されるHDデータのノイズ
特性は先の(式6)により一般的に表される。従って、
1ビット−4ビット変換部26Aにより(式7)に相当
する処理が行われたとされるHDデータのノイズ特性N
sk’(f)については、 Nsk’(f)=H(f)・Nsk(f) =QM・cos(2πf/Fs)・cos(πf/Fs)・2K・{sin (πf/Fs)}K ...(式8) で表すことができる。
【0086】上記(式8)により表される周波数特性
は、図12に示した周波数特性と図14に示した周波数
特性とを重ね合わせたものであり、結果的には図13に
示すものとなる。この図13から分かるように、HDデ
ータの高域のノイズが減衰されており、特にピークであ
るFs/2のノイズが減衰されていることが分かる。つ
まり、本実施の形態の第2例のD/A変換部8の構成を
採ることで、デジタル領域でのHD信号についてノイズ
を減衰させるためのフィルタリング処理が可能とされる
ものである。これにより、後段のアナログ回路部におけ
るアナログフィルタによるフィルタリング処理(ノイズ
低減処理)の負担を軽減することが可能となる。これに
より、アナログフィルタによる信号特性の劣化も軽減さ
れ、それだけ再生音質も向上される。また、本実施の形
態では、このHD信号についてのデジタルフィルタリン
グ処理を1ビット−4ビット変換の段階で行うようにし
て、このフィルタリングされた4ビットのデータをPW
Mするようにしている。このため、第1例としてのA/
D変換部の回路構成と同様、アナログ回路部25をHD
データとCDデータとで共用することについては何ら問
題は無いものである。
【0087】なお、本発明のD/A変換装置は上記実施
の形態として説明した構成に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、CDデータ(Fs=4
4.1KHz:16ビット)とHDデータ(64Fs=
2.8224MHz:1ビット)との再生が可能なディ
スク再生装置に備えられるものとして説明したが、他の
サンプリング周波数及び量子化ビット数による複数種類
のデータ再生が可能なディスクドライブ装置に対しても
適用が可能とされる。また、本発明のD/A変換装置が
搭載されるオーディオ機器としては、実施の形態に示し
たディスクドライブ装置の他、例えばテープ状記録媒体
に対応する再生装置など、他の種類の記録媒体に対応す
る再生装置であって構わない。また、本発明は上記実施
の形態のようなオーディオデータに対するD/A変換装
置として非常に有用であるが、オーディオデータ以外の
他のデータについてD/A変換する構成に対しても適用
が可能とされる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明のD/A変換
装置は、量子化ビット数がMビットで量子化された第1
のデジタル信号(CDデータ)と、1ビットにより量子
化された第2のデジタル信号(HDデータ)をNビット
に変換可能とし、このNビットとされた第1のデジタル
信号又は第2のデジタル信号を選択してPWM変換する
構成を採ることで、第1,第2のデジタル信号の両者に
対応してD/A変換可能とされている。このような構成
によれば、先ず、PWM変換部の後段に備えられるアナ
ログ回路部が第1,第2のデジタル信号とで共用するこ
とが可能となる。つまり、第1,第2のデジタル信号と
に対応して2つのアナログ回路部を設ける必要が無い。
このため、アナログ回路部を形成する部品点数が削減さ
れ、回路規模の縮小、低コスト化等が図られることにな
る。また、アナログ回路の電源系や、基板上のグランド
パターンや信号用のパターンを簡素化することができる
ので、アナログ領域での特性、再生音質等を向上させる
ことが可能になる。
【0089】又、第2のデジタル信号は1ビット量子化
されたいわゆるPDM信号なのであるが、このような第
2のデジタル信号をPWM変換することで、1ビットタ
イプのD/A変換器特有の直線性の良さを維持しながら
も、PDM信号に重畳したスイッチング歪みを除去する
ことが可能となる。これにより、アナログ化された第2
のデジタル信号の特性の向上が図られる。
【0090】また、Nビットのデジタル信号をPWM変
換する際、主たるPWM信号に対して補数関係となる副
PWM信号を生成するようにし、これら2つのPWM信
号を差動加算する手段を設けることで、PWM信号に重
畳されている2次歪みをキャンセルすることが可能にな
る。更には、上記PWM信号と副PWM信号とについ
て、それぞれ論理反転したパルス信号を得て、これらの
反転されたパルス信号と上記PWM信号と副PWM信号
とを差動加算することによって同相歪みをキャンセルす
ることが可能になる。
【0091】また、本発明としては、1ビット量子化さ
れた第2のデジタル信号をデータ値に応じて或る所定の
ビットパターンのNビットに変換してPWM変換部(パ
ルス幅変調手段)に出力する構成と、Aビット量子化
(A<N)された第2のデジタル信号について、Nビッ
ト以内に収まるようにデジタルフィルタによる演算処理
を施したものをPWM変換部に出力する構成とが挙げら
れることになる。ここで、前者の構成の場合には、Nビ
ットのビットパターンが複数格納されたテーブルを用意
する。このNビットの信号をPWM変換した場合、信号
のゲインはPWM変換後のパルス幅に依存するので、ゲ
イン調整の必要がある場合には、設定すべきゲインに応
じて上記テーブルから選択したビットパターンを用いて
Nビット変換を行うようにすることで、本発明では容易
にゲイン調整を行うことができる。しかも、この構成で
は、デジタル領域においてゲイン調整を行うようにされ
るため、例えばアナログ領域でゲイン調整する場合より
も良好な信号特性等が維持できることになる。また、後
者の構成の場合には、上記デジタルフィルタの処理によ
って、デジタル領域で信号に重畳するノイズを減衰させ
ることが可能になる。従って、後段のアナログ回路部に
おけるフィルタ処理負担が軽減されるので、それだけア
ナログ回路部を簡略に構成することが可能になり、これ
によっても回路規模の縮小、及びアナログ信号特性等の
向上が図られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の再生装置が対応するマルチレイ
ヤーディスクの構造を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態の再生装置の構成を示すブロック
図である。
【図3】本実施の形態の再生装置に備えられるA/D変
換部の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態のA/D変換部内におけるアナロ
グ回路部の構成例を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態のA/D変換部内におけるアナロ
グ回路部の構成例を示すブロック図である。
【図6】本実施の形態のA/D変換部内におけるアナロ
グ回路部の構成例を示すブロック図である。
【図7】入力データが4ビットの場合のPWM変換例を
示す波形図である。
【図8】PWM変換部により得られる、2の補数関係に
あるPWMパルスを差動加算して得られる波形を示す波
形図である。
【図9】第1例としての1ビット−4ビット変換部に備
えられるテーブル内容を示す説明図である。
【図10】HDデータをPWM変換した場合の動作例を
示すタイミングチャートである。
【図11】第2例としての1ビット−4ビット変換部の
構成例を示すブロック図である。
【図12】第2例の1ビット−4ビット変換部に備えら
れるデジタルフィルタの周波数特性を示す周波数分布図
である。
【図13】第2例の1ビット−4ビット変換部により処
理されたHDデータの周波数特性を示す周波数分布図で
ある。
【図14】一般的とされるK次のノイズシェーパの周波
数特性を示す周波数分布図である。
【図15】CDデータとHDデータを再生可能な再生装
置として、通常に考え得る構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 ディスク、2 スピンドルモータ、3 光学ヘッ
ド、4 RFアンプ、5 サーボ回路、6 駆動回路、
7 信号処理回路、8 D/A変換部、9 オーディオ
出力端子、10 システムコントローラ、11 操作
部、12 表示部、21 デジタルフィルタ、22 ノ
イズシェーパ、23 スイッチ、24 PWM変換部、
24a 論理反転回路、25 アナログ回路部、26,
26A 1ビット−4ビット変換部、35 差動増幅回
路、36 差動増幅回路、37 差動増幅回路、38
ローパスフィルタ、40 4ビットデータ変換部、4
1,42,43 遅延器、44 加算器、45 ゲイン
調整回路、101 CDレイヤー、102 HDレイヤ
ー、103 CDサブストレート、104 HDサブス
トレート、105 レーベル面、106 リード面、R
1,R2,R3,R4抵抗

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたデジタル信号をアナログ信号
    に変換するデジタル−アナログ変換装置において、 サンプリング周波数がFsで、量子化ビット数がMビッ
    ト(Mは2以上の整数)で量子化された第1のデジタル
    信号をNビット(M>N)に変換する第1のビット変換
    手段と、 サンプリング周波数がk×Fs(kは2以上の整数)
    で、1ビットにより量子化された第2のデジタル信号
    を、その値に応じた所定のビットパターンを有するNビ
    ットに変換する第2のビット変換手段と、 上記第1のビット変換手段にて得られたNビットの信号
    と上記第2のビット変換手段にて得られたNビットの信
    号の何れか一方を択一的に選択する信号選択手段と、 上記信号選択手段により選択されたNビットの信号につ
    いて所定規則に従ってパルス幅変調を行うことで所定幅
    のパルス信号を得るパルス幅変調手段と、 上記パルス幅変調手段により得られたパルス信号につい
    て所定の低域のみを通過させるフィルタリングを行うフ
    ィルタ手段と、 が備えられていることを特徴とするデジタル−アナログ
    変換装置。
  2. 【請求項2】 上記第2のビット変換手段は、 Nビットのビットパターンが複数格納されたテーブルを
    備え、このテーブルから上記第2のデジタル信号に与え
    るべきゲインに応じた所要のビットパターンを選択して
    出力することで、上記1ビットの第2のデジタル信号を
    その値に応じたNビットに変換するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のデジタル−アナロ
    グ変換装置。
  3. 【請求項3】 上記パルス幅変調手段により得られたパ
    ルス信号を主パルス信号として、この主パルス信号と補
    数関係となる副パルス信号を生成する副パルス信号生成
    手段と、 上記主パルス信号と上記副パルス信号とを作動加算する
    ことのできる演算手段とを、 上記フィルタ手段の前段に設けることを特徴とする請求
    項1に記載のデジタル−アナログ変換装置。
  4. 【請求項4】 上記主パルス信号を論理反転した反転主
    パルス信号と、上記副パルス信号を論理反転した反転副
    パルス信号とを生成する論理反転手段と、 上記主パルス信号と上記反転主パルス信号とを作動加算
    することのできる第1の演算手段と、 上記副パルス信号を上記反転副パルス信号とを作動加算
    することのできる第2の演算手段とを、 上記フィルタ手段の前段に設けることを特徴とする請求
    項3に記載のデジタル−アナログ変換装置。
  5. 【請求項5】 入力されたデジタル信号をアナログ信号
    に変換するデジタル−アナログ変換装置において、 サンプリング周波数がFsで、量子化ビット数がMビッ
    ト(Mは2以上の整数)で量子化された第1のデジタル
    信号をNビット(M>N)に変換する第1のビット変換
    手段と、 演算結果がNビット以内となるようにして演算処理を施
    すデジタルフィルタを備えて、サンプリング周波数がk
    ×Fs(kは2以上の整数)で、量子化ビット数がA
    (A<N)ビットとされる第2のデジタル信号を入力し
    てNビットに変換することのできる第2のビット変換手
    段と、 上記第1のビット変換手段にて得られたNビットの信号
    と上記第2のビット変換手段にて得られたNビットの信
    号の何れか一方を択一的に選択する信号選択手段と、 上記信号選択手段により選択されたNビットの信号につ
    いて所定規則に従ってパルス幅変調を行うことで所定幅
    のパルス信号を得るパルス幅変調手段と、 上記パルス幅変調手段により得られたパルス信号につい
    て所定の低域のみを通過させるフィルタリングを行うフ
    ィルタ手段と、 が備えられていることを特徴とするデジタル−アナログ
    変換装置。
  6. 【請求項6】 上記パルス幅変調手段により得られたパ
    ルス信号を主パルス信号として、この主パルス信号と補
    数関係となる副パルス信号を生成する副パルス信号生成
    手段と、 上記主パルス信号と上記副パルス信号とについて作動加
    算することのできる演算手段とを、 上記フィルタ手段の前段に設けることを特徴とする請求
    項5に記載のデジタル−アナログ変換装置。
  7. 【請求項7】 上記主パルス信号を論理反転した反転主
    パルス信号と、上記副パルス信号を論理反転した反転副
    パルス信号とを生成する論理反転手段と、 上記主パルス信号と上記反転主パルス信号とを作動加算
    することのできる第1の演算手段と、 上記副パルス信号を上記反転副パルス信号とを作動加算
    することのできる第2の演算手段とを、 上記フィルタ手段の前段に設けることを特徴とする請求
    項6に記載のデジタル−アナログ変換装置。
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