JPH10149553A - ヘッド制御装置およびそれを使用したディスク装置 - Google Patents

ヘッド制御装置およびそれを使用したディスク装置

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JPH10149553A
JPH10149553A JP30813396A JP30813396A JPH10149553A JP H10149553 A JPH10149553 A JP H10149553A JP 30813396 A JP30813396 A JP 30813396A JP 30813396 A JP30813396 A JP 30813396A JP H10149553 A JPH10149553 A JP H10149553A
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head
control signal
frequency
low
signal
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JP30813396A
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Hiroshi Yamamoto
弘 山本
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディジタル的に処理することによる位相遅れや
量子化誤差のサーボ特性への影響を軽減する。 【解決手段】フォーカスエラー信号EFよりフィルタ2
02で低域成分EFLを抽出し、この低域成分EFLに対し
てDSP204でゲイン調整や位相補償の処理をディジ
タル的に行って低域のフォーカス制御信号DFLを得る。
一方、フォーカスエラー信号EFよりフィルタ206で
高域成分EFHを抽出し、この高域成分EFHに対して回路
207,208でゲイン調整や位相補償の処理をアナロ
グ的に行って高域のフォーカス制御信号DFHを得る。そ
して、制御信号DFL,DFHを加算器209で加算して最
終的なフォーカス制御DFを得る。サーボ帯域の上限が
DSPの処理能力に依存せず、またDSPの内部演算時
間による遅延で大きな位相遅れは生じない。また、A/
Dコンバータの量子化誤差は、変位量の小さな高域のヘ
ッド制御信号には全く影響しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば光磁気デ
ィスク装置等に適用して好適なヘッド制御装置およびそ
れを使用したディスク装置に関する。詳しくは、ヘッド
位置またはヘッド移動速度のエラー信号の高域成分に対
してはゲイン調整、位相補償をアナログ的に行ってヘッ
ド制御信号を得ることによって、ディジタル的に処理す
ることによる位相遅れや量子化誤差のサーボ特性への影
響を軽減しようとしたヘッド制御装置等に係るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、例えば光磁気ディスク装置にお
ける光学ヘッドのフォーカス制御を行うために、フォー
カスエラー信号EFよりフォーカス制御信号DFを得てフ
ォーカスアクチュエータを駆動するフォーカス制御部の
一例を示している。
【0003】このフォーカス制御部100は、制御部全
体を制御するためのコントロールCPU(central proc
essing unit)101と、折り返し歪みを防止するため
にフォーカスエラー信号EFの帯域を制限するローパス
フィルタ102と、このローパスフィルタ102で帯域
制限されたフォーカスエラー信号EFをディジタル信号
に変換するA/D(analog-to-digital)コンバータ1
03とを有している。この場合、ローパスフィルタフィ
ルタ102のカットオフ周波数は、A/Dコンバータ1
03のサンプリング周波数の1/2以下とされている。
【0004】また、フォーカス制御部100は、ディジ
タル信号に変換されたフォーカスエラー信号EFに対し
てフィルタ演算によるゲイン調整や位相補償を行ってフ
ォーカス制御信号DFを得るためのDSP(digital sig
nal processor)104と、このDSP104で得られ
るフォーカス制御信号DFをアナログ信号に変換するD
/A(digital-to-analog)コンバータ105と、この
D/Aコンバータ105でアナログ信号に変換されたフ
ォーカス制御信号DFに基づいてフォーカスアクチュエ
ータ(図示せず)を駆動するドライブ回路106とを有
している。
【0005】以上の構成において、フォーカスエラー信
号EFはローパスフィルタ102で帯域制限された後に
A/Dコンバータ103に供給されてディジタル信号に
変換される。そして、ディジタル信号に変換されたフォ
ーカスエラー信号EFに対して、DSP104でゲイン
調整や位相補償の処理が行われてフォーカス制御信号D
Fが得られ、このフォーカス制御信号DFはD/Aコンバ
ータ105でアナログ信号に変換される。そして、アナ
ログ信号に変換されたフォーカス制御信号DFはドライ
ブ回路106に供給され、このドライブ回路106によ
ってフォーカスアクチュエータが駆動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6に示すフォーカス
制御部100のように、フォーカスエラー信号EFに対
してフィルタ演算によるゲイン調整や位相補償を行って
フォーカス制御信号Dを得るものによれば、条件に応
じてフィルタ係数を変更することで、きめの細かな制御
を行うことができる等のメリットがある。
【0007】しかし、A/Dコンバータ103のサンプ
リング周波数とDSP104の内部演算時間との関係か
らサーボ帯域の上限がDSP104の処理能力に依存す
る。また、DSP104の内部演算時間による遅延がサ
ーボ系で重要な位相遅れとなるため、高い周波数での制
御に問題が発生する。したがって、広帯域のフォーカス
サーボ系を実現しようとすると非常に高速なクロック周
波数のDSP104や高速のA/Dコンバータ103が
必要となり、消費電力と価格の面から必ずしも、従来の
アナログ処理によるものと比べてメリットが多いとは言
えなかった。
【0008】また、A/Dコンバータ103の有効桁数
とDSP104の内部演算桁数の問題も存在する。すな
わち、フォーカス制御のように機構系の変位量を制御す
る場合は、高い周波数になるほど変位量が小さくなり、
A/Dコンバータ103の量子化誤差に埋もれて高い周
波数での演算誤差が大きくなり、適切な制御ができなく
なる。
【0009】なお、上述ではフォーカスエラー信号E
よりフォーカス制御信号DFを得る場合について説明し
たが、トラッキングエラー信号よりトラッキング制御信
号を得る場合、シーク動作時にヘッドの移動速度のエラ
ー信号より移動速度制御信号を得る場合等についても同
様である。
【0010】そこで、この発明では、ディジタル的に処
理することによる位相遅れや量子化誤差のサーボ特性へ
の影響を軽減し得るヘッド制御装置等を提供するもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係るヘッド制
御装置は、ヘッド位置またはヘッド移動速度のエラー信
号より高域成分を抽出するハイパスフィルタと、エラー
信号より低域成分を抽出するローパスフィルタと、ハイ
パスフィルタで抽出された高域成分に対してゲイン調
整、位相補償をアナログ的に行って高域のヘッド制御信
号を得る第1の処理回路と、ローパスフィルタで抽出さ
れた低域成分に対してゲイン調整、位相補償をディジタ
ル的に行って低域のヘッド制御信号を得る第2の処理回
路と、第1の処理回路で得られる高域のヘッド制御信号
および第2の処理回路で得られる低域のヘッド制御信号
を加算してヘッド位置またはヘッド移動速度を制御する
ヘッド制御信号を得る加算器とを備えるものである。
【0012】また、この発明に係るディスク装置は、デ
ィスク状記録媒体に対してヘッドを使用して信号の記録
または再生を行うディスク装置において、ヘッド位置ま
たはヘッド移動速度に対応したエラー信号を得るエラー
信号検出手段と、エラー信号に基づいてヘッド位置また
はヘッド移動速度を制御するためのヘッド制御信号を生
成する制御信号生成手段と、ヘッド制御信号によってヘ
ッド位置またはヘッド移動速度を制御するヘッド制御手
段とを備え、制御信号生成手段は、エラー信号より高域
成分を抽出するハイパスフィルタと、エラー信号より低
域成分を抽出するローパスフィルタと、ハイパスフィル
タで抽出された高域成分に対してゲイン調整、位相補償
をアナログ的に行って高域のヘッド制御信号を得る第1
の処理回路と、ローパスフィルタで抽出された低域成分
に対してゲイン調整、位相補償をディジタル的に行って
低域のヘッド制御信号を得る第2の処理回路と、第1の
処理回路で得られる高域のヘッド制御信号および第2の
処理回路で得られる低域のヘッド制御信号を加算してヘ
ッド制御信号を得る加算器とからなるものである。
【0013】光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディス
ク等のディスク状記録媒体に対してヘッドを使用して信
号の記録または再生が行われる。ヘッド位置に対応した
エラー信号としては、例えばフォーカスエラー信号やト
ラッキングエラー信号がある。このヘッド位置に対応し
たエラー信号よりヘッド制御信号が生成され、記録時や
再生時にヘッド位置が制御される。ヘッド移動速度に対
応したエラー信号としては、例えばシーク動作時のヘッ
ド移動速度のエラー信号がある。このヘッド移動速度に
対応したエラー信号よりヘッド制御信号が生成され、シ
ーク動作時にヘッドの移動速度が制御される。
【0014】ヘッド制御信号の生成は、以下のようにし
て行われる。すなわち、ヘッド位置またはヘッド移動速
度のエラー信号より高域成分が抽出され、その高域成分
に対してゲイン調整や位相補償がアナログ的に行われて
高域のヘッド制御信号が得られる。一方、ヘッド位置ま
たはヘッド移動速度のエラー信号より低域成分が抽出さ
れ、その低域成分に対してゲイン調整や位相補償がディ
ジタル的に行われて低域のヘッド制御信号が得られる。
そして、これら高域および低域のヘッド制御信号が加算
されて最終的なヘッド制御信号が生成される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形
態としての光変調方式の光磁気ディスク装置10の構成
を示している。このディスク装置10は、光磁気ディス
ク(MOD)11を回転駆動するためのスピンドルモー
タ12と、記録時に補助磁界を発生するための磁気ヘッ
ド13と、レーザダイオード、対物レンズ、光検出器、
プリアンプ等から構成される光学ヘッド(OP)14と
を有している。磁気ヘッド13と光学ヘッド14は光磁
気ディスク11を挟むように対向して配設される。
【0016】また、ディスク装置10は、光学ヘッド1
4のレーザダイオードを駆動するためのレーザ駆動回路
15と、マイクロコンピュータを備え、システム全体を
制御するためのシステムコントローラ16とを有してい
る。ここで、マイクロコンピュータは、周知のように、
制御、測定等を実際に行うCPU(中央処理装置)、こ
のCPUの動作プログラムを格納したROM(リードオ
ンリーメモリ)、上記制御、測定等の過程で一時的に必
要となるデータを格納するRAM(ランダムアクセスメ
モリ)を有している。
【0017】レーザ駆動回路15には光学ヘッド14よ
り出力レーザパワー検出出力SDPが供給されると共に、
システムコントローラ16よりD/Aコンバータ17を
介してパワー制御信号SPCが供給され、光学ヘッド14
のレーザダイオードより出力されるレーザ光のパワーが
記録時および再生時のそれぞれで最適パワーとなるよう
に制御される。
【0018】レーザ駆動回路15には、記録時に、後述
するように記録データRDが供給される。そのため、光
学ヘッド14のレーザダイオードは、記録時には、記録
データRDに対応してレーザパワーが変化するようにレ
ーザ駆動回路15で駆動される。これにより、光磁気デ
ィスク11のデータ部(MO領域)に記録データRDが
光磁気記録される。
【0019】また、光学ヘッド14からは、再生時に光
磁気ディスク11のデータ部からの再生信号SMOが得ら
れると共に、記録時および再生時には光磁気ディスク1
1のプリフォーマット部(ROM領域)からの再生信号
RFが得られる。さらに、光学ヘッド14からは、従来
周知の検出方法で得られるトラッキングエラー信号ET
およびフォーカスエラー信号EFが出力される。
【0020】なお、図2は、光磁気ディスク11の各セ
クタの記録フォーマットを示している。各セクタの先頭
には、予めピットによってアドレス等が記録されている
プリフォーマット部が配され、このプリフォーマット部
に続いて出力レーザパワーのレベルを制御するためのテ
スト部としてのALPC(Auto Laser Power Control)
部が配される。さらに、ALPC部に続いてデータ部が
配される。
【0021】また、ディスク装置10は、CPUを備え
るサーボ回路18を有している。サーボ回路18には、
光学ヘッド14より出力されるエラー信号ET,EFが供
給される。このサーボ回路18の動作はシステムコント
ローラ16によって制御される。サーボ回路18によっ
て、トラッキングコイルやフォーカスコイル、さらには
ラジアル方向移動用のリニアモータを含むアクチュエー
タ19が制御されて、光学ヘッド14のトラッキングや
フォーカスのサーボが行われ、また光学ヘッド14のラ
ジアル方向への移動が制御される。さらに、サーボ回路
18によって、スピンドルモータ12の回転が制御さ
れ、光磁気ディスク11が例えば角速度一定で回転する
ようにされる。
【0022】また、ディスク装置10は、光学ヘッド1
4より出力されるプリフォーマット部からの再生信号S
RFに対して波形等化処理を行うための波形等化回路21
と、この波形等化回路21の出力信号よりクロック信号
CKRFを再生するためのPLL(phase-locked loop)
回路22と、波形等化回路21の出力信号をクロック信
号CKRFを使用してディジタル信号に変換するためのA
/Dコンバータ23と、このA/Dコンバータ23の出
力データよりアドレスデータADを得るためのアドレス
デコーダ24とを有している。
【0023】このアドレスデコーダ24で得られるアド
レスデータADはシステムコントローラ16に供給さ
れ、記録時や再生時におけるアクセス制御に利用され
る。なお、PLL回路22で再生されるクロック信号C
RFもシステムコントローラ16に供給され、システム
制御における基準クロック信号として利用される。
【0024】また、ディスク装置10は、外部、例えば
ホストコンピュータからの入力データDinを受け取るた
めのデータインタフェース31と、このデータインタフ
ェース31で受け取った入力データDinに対してエラー
訂正符号を付加するためのECCエンコーダ32と、こ
のECCエンコーダ32の出力データに対してディジタ
ル変調処理として、例えば(1,7)RLL変調処理を
するチャネルエンコーダ33とを有している。ここで、
ECCエンコーダ32からは各セクタのデータ部に記録
されるセクタデータが順次出力されてチャネルエンコー
ダ33に供給されて変調処理される。
【0025】また、ディスク装置10は、チャネルエン
コーダ33の出力データを識別時の符号誤りの伝播を避
けるために中間系列、例えばNRZI(Non-Return-to-
Zero-Inverted)符号に変換するためのプリコード回路
34を有している。このプリコード回路34より出力さ
れる記録データRDがレーザ駆動回路15に供給され、
上述したように光磁気ディスク11のデータ部に記録さ
れる。
【0026】また、ディスク装置10は、光学ヘッド1
4より出力されるデータ部からの再生信号SMOに対して
波形等化処理を行うための波形等化回路41と、この波
形等化回路41の出力信号よりクロック信号CKMOを再
生するためのPLL回路42と、波形等化回路41の出
力信号をクロック信号CKMOを使用してディジタル信号
に変換するためのA/Dコンバータ43とを有してい
る。
【0027】ところで、再生信号SMOは、光学系で決ま
るMTF(Modulation Transfer Function)により帯域
制限されており、高域ほど信号の振幅は小さくなってい
る。図3は、MTF特性の一例を示している。この M
TF特性により周波数の高い信号、つまりパルス幅(符
号反転幅)の狭い信号ほど振幅が小さくなる。このよう
に振幅の小さな信号は、0/1の識別が困難となるた
め、MTFとは逆の特性を持った高域強調フィルタを通
すことで、もとの記録波形に近づける波形等化処理が行
われる。
【0028】また、ディスク装置10は、A/Dコンバ
ータ43の出力データに対して0/1の識別やNRZI
符号の復号を行うための識別・復号回路44と、この識
別・復号回路44の出力データに対して復調処理をする
チャネルデコーダ45と、このチャネルデコーダ45の
出力データに対してエラーの検出・訂正の処理をするE
CCデコーダ46と、このECCデコーダ46より出力
されるエラー訂正処理されたデータを出力データDout
として、外部、例えばホストコンピュータに送るための
データインタフェース47とを有している。
【0029】図1に示す光磁気ディスク装置10の動作
を説明する。まず、記録時の動作について説明する。記
録時には、外部、例えばホストコンピュータより供給さ
れる入力データDinがデータインタフェース31で受け
取られた後、ECCエンコーダ32でエラー訂正符号が
付加される。そして、ECCエンコーダ32からは各セ
クタのデータ部に記録されるセクタデータが順次出力さ
れてチャネルエンコーダ33に供給される。
【0030】チャネルエンコーダ33ではディジタル変
調処理としての(1,7)RLL変調処理が行われる。
そして、チャネルエンコーダ33より出力される変調デ
ータはプリコード回路34でNRZI符号に変換され、
記録データRDとしてレーザ駆動回路15に供給され
る。これにより、記録データRDが光磁気ディスク11
のデータ部に光磁気記録される。
【0031】次に、再生時の動作について説明する。再
生時には、光学ヘッド14によって光磁気ディスク11
のデータ部より再生信号SMOが再生される。この再生信
号SMOは波形等化回路41に供給されて波形等化処理が
行われる。そして、A/Dコンバータ43の出力データ
に対して識別・復号回路44で0/1の識別やNRZI
符号の復号が行われる。
【0032】識別・復号回路44の出力データはチャネ
ルデコーダ45で復調処理された後にECCエンコーダ
46でエラー訂正処理され、エラー訂正処理されたデー
タがデータインタフェース47より外部、例えばホスト
コンピュータに出力データDoutとして送られる。
【0033】次に、図4を参照しながら、サーボ回路1
8に含まれるフォーカス制御部200について説明す
る。
【0034】このフォーカス制御部200は、制御部全
体を制御するためのコントロールCPU201と、フォ
ーカスエラー信号EFより低域成分EFLを抽出するロー
パスフィルタ202と、このローパスフィルタ202で
抽出された低域成分EFLをディジタル信号に変換するA
/Dコンバータ203とを有している。この場合、折り
返し歪みを防止するために、A/Dコンバータ203の
サンプリング周波数はローパスフィルタ202のカット
オフ周波数の2倍以上に設定される。
【0035】また、フォーカス制御部200は、ディジ
タル信号に変換された低域成分EFLに対してフィルタ演
算によるゲイン調整や位相補償を行って低域のフォーカ
ス制御信号DFLを得るためのDSP204と、このDS
P204で得られる低域のフォーカス制御信号DFLをア
ナログ信号に変換するD/Aコンバータ205とを有し
ている。
【0036】また、フォーカス制御部200は、フォー
カスエラー信号EFより高域成分EF Hを抽出するハイパ
スフィルタ206と、このハイパスフィルタ206で抽
出された高域成分EFHに対してゲイン調整をアナログ的
に行うゲイン調整回路207と、このゲイン調整回路2
07の出力信号に対して位相補償をアナログ的に行って
高域のフォーカス制御信号DFHを得るための位相補償回
路208とを有している。
【0037】また、フォーカス制御部200は、D/A
コンバータ205より出力される低域のフォーカス制御
信号DFLおよび位相補償回路208より出力される高域
のフォーカス制御信号DFHを加算してフォーカス制御信
号DFを得る加算器209と、この加算器209より出
力されるフォーカス制御信号DFに基づいて、フォーカ
スアクチュエータ(図1のアクチュエータ19に含まれ
る)を駆動するドライブ回路210とを有している。
【0038】ここで、高域のフォーカス制御信号DFH
得るためのアナログ系の経路、すなわちハイパスフィル
タ206、ゲイン調整回路207および位相補償回路2
08からなる経路の周波数特性は、図5Aに示すように
設定される。また、全体の周波数特性を図5Bに示すよ
うに400〜900kHzでゲインが低下したものとす
るため、低域のフォーカス制御信号DFLを得るためのデ
ィジタル系の経路、すなわちローパスフィルタ202、
A/Dコンバータ203、DSP204およびD/Aコ
ンバータ205の経路の周波数特性は、図5Bに示すよ
うに設定される。上述したように400〜900kHz
でゲインを低下させるのは、共振等による悪さを軽減す
るためである。なお、ディジタル系の経路における周波
数特性は、DSP204におけるフィルタ係数を変更す
ることで比較的容易に所望の特性とすることができる。
【0039】図4に示すフォーカス制御部200の動作
を説明する。フォーカスエラー信号EFよりローパスフ
ィルタ202で低域成分EFLが抽出され、この低域成分
FLがA/Dコンバータ203に供給されてディジタル
信号に変換される。そして、ディジタル信号に変換され
た低域成分EFLに対して、DSP204でゲイン調整や
位相補償の処理が行われて低域のフォーカス制御信号D
FLが得られ、この低域のフォーカス制御信号DFLはD/
Aコンバータ205でアナログ信号に変換される。
【0040】また、フォーカスエラー信号EFよりハイ
パスフィルタ206で高域成分EFHが抽出される。そし
て、この高域成分EFHに対してゲイン調整回路207で
ゲイン調整が行われると共に位相補償回路208で位相
補償が行われて、高域のフォーカス制御信号DFHが得ら
れる。
【0041】また、加算器209で低域のフォーカス制
御信号DFLと高域のフォーカス制御信号DFHが加算され
て最終的なフォーカス制御信号DFが生成される。そし
て、このフォーカス制御信号DFはドライブ回路210
に供給され、このドライブ回路210によってフォーカ
スアクチュエータが駆動され、フォーカス制御が行われ
る。
【0042】図4に示すフォーカス制御部200によれ
ば、以下のような効果を得ることができる。
【0043】すなわち、低域のフォーカス制御信号DFL
はフォーカスエラー信号EFの低域成分EFLをディジタ
ル的に処理することで得られるが、高域のフォーカス制
御信号DFHはフォーカスエラー信号EFの高域成分EFH
をディジタル的に処理することで得られるため、サーボ
帯域の上限がDSPの処理能力に依存するということが
なく、またDSPの内部演算時間による遅延で大きな位
相遅れが生じるということもない。したがって、非常に
高速なクロック周波数のDSPや高速のA/Dコンバー
タを必要とせずに広帯域のフォーカスサーボ系を実現で
き、装置の低消費電力化や低価格化を実現できる。
【0044】また、上述と同様の理由から、A/Dコン
バータの量子化誤差は、変位量の大きな低域のフォーカ
ス制御信号DFLには影響するが、変位量の小さな高域の
フォーカス制御信号DFHには全く影響しない。したがっ
て、フォーカス制御を適切に行うことができる。
【0045】また、低域のフォーカス制御信号DFLはフ
ォーカスエラー信号EFの低域成分EFLをディジタル的
に処理することで得られるため、低域のフォーカス制御
信号DFLを得るにあたっては、ディジタル処理によるメ
リットを享受できる。つまり、条件に応じてDSP20
4のフィルタ係数を変更することできめの細かな制御を
行うことができる。
【0046】さらに、DSP204のフィルタ係数を変
更することでディジタル系の経路の周波数特性を比較的
容易に所望のものとすることができる。そのため、全体
の周波数特性、特にアナログ系で処理される周波数帯域
とディジタル系で処理される周波数帯域とが重なる周波
数帯域で所定の周波数特性を得ることが容易となる。
【0047】詳細説明は省略するが、図1に示すディス
ク装置10のサーボ回路18に含まれるトラッキング制
御部やシーク動作時の光学ヘッド14のラジアル方向へ
の移動速度を制御する制御部に関しても、図4に示すフ
ォーカス制御部200と同様に構成され、低域の制御信
号はディジタル的処理で得られ、高域の制御信号はアナ
ログ的処理で得られる。
【0048】なお、上述実施の形態は、この発明を光磁
気ディスク装置10に適用したものであるが、この発明
はディスク状記録媒体に対してヘッドを使用して信号の
記録または再生を行うその他のディスク装置、例えば光
ディスク装置、磁気ディスク装置等にも同様に適用でき
ることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】この発明によれば、ヘッド位置またはヘ
ッド移動速度のエラー信号の低域成分に対してはゲイン
調整や位相補償をディジタル的に行って低域のヘッド制
御信号を得るが、エラー信号の高域成分に対してはゲイ
ン調整や位相補償をアナログ的に行って高域のヘッド制
御信号を得るものであり、サーボ帯域の上限がDSPの
処理能力に依存するということがなく、またDSPの内
部演算時間による遅延で大きな位相遅れが生じるという
こともない。したがって、非常に高速なクロック周波数
のDSPや高速のA/Dコンバータを必要とせずに広帯
域のサーボ系を実現でき、装置の低消費電力化や低価格
化を実現できる。
【0050】また、上述と同様の理由により、A/Dコ
ンバータの量子化誤差は、変位量の大きな低域のヘッド
制御信号には影響するが、変位量の小さな高域のヘッド
制御信号には全く影響しない。したがって、ヘッド制御
を適切に行うことができる。
【0051】また、ヘッド位置またはヘッド移動速度の
エラー信号の低域成分に対してはゲイン調整や位相補償
をディジタル的に行うものであり、低域のヘッド制御信
号を得るにあたっては、ディジタル処理によるメリット
を享受できる。
【0052】さらに、DSPのフィルタ係数を変更する
等してディジタル系の経路の周波数特性を比較的容易に
所望のものとできるため、全体の周波数特性、特に第1
および第2の処理回路で処理される周波数帯域が重なる
周波数帯域で所定の周波数特性を得ることが容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としての光磁気ディスク装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】各セクタの記録フォーマットを示す図である。
【図3】MTF特性を示す図である。
【図4】実施の形態におけるフォーカス制御部の構成を
示すブロック図である。
【図5】実施の形態におけるフォーカス制御部のアナロ
グ系、ディジタル系および全体の周波数特性を示す図で
ある。
【図6】従来の光ディスク装置におけるフォーカス制御
部の構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10・・・光磁気ディスク装置、11・・・光磁気ディ
スク、13・・・磁気ヘッド、14・・・光学ヘッド、
15・・・レーザ駆動回路、16・・・システムコント
ローラ、18・・・サーボ回路、19・・・アクチュエ
ータ、24・・・アドレスデコーダ、32・・・ECC
エンコーダ、33・・・チャネルエンコーダ、34・・
・プリコード回路、44・・・識別・復号回路、45・
・・チャネルデコーダ、46・・・ECCデコーダ、2
00・・・フォーカス制御部、201・・・コントロー
ルCPU、202・・・ローパスフィルタ、203・・
・A/Dコンバータ、204・・・DSP、205・・
・D/Aコンバータ、206・・・ハイパスフィルタ、
207・・・ゲイン調整回路、208・・・位相補償回
路、209・・・加算器、210・・・ドライブ回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド位置またはヘッド移動速度のエラ
    ー信号より高域成分を抽出するハイパスフィルタと、 上記エラー信号より低域成分を抽出するローパスフィル
    タと、 上記ハイパスフィルタで抽出された上記高域成分に対し
    てゲイン調整、位相補償をアナログ的に行って高域のヘ
    ッド制御信号を得る第1の処理回路と、 上記ローパスフィルタで抽出された上記低域成分に対し
    てゲイン調整、位相補償をディジタル的に行って低域の
    ヘッド制御信号を得る第2の処理回路と、 上記第1の処理回路で得られる上記高域のヘッド制御信
    号および上記第2の処理回路で得られる上記低域のヘッ
    ド制御信号を加算して上記ヘッド位置またはヘッド移動
    速度を制御するヘッド制御信号を得る加算器とを備える
    ことを特徴とするヘッド制御装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の処理回路で処理される周波数
    帯域と上記第2の処理回路で処理される周波数帯域とが
    重なる周波数帯域で所定の周波数特性が得られるように
    上記第2の処理回路で調整することを特徴とする請求項
    1に記載のヘッド制御装置。
  3. 【請求項3】 上記ヘッドは光学ヘッドであって、上記
    ヘッド位置のエラー信号はフォーカスエラー信号である
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッド制御装置。
  4. 【請求項4】 上記ヘッド位置のエラー信号はトラッキ
    ングエラー信号であることを特徴とする請求項1に記載
    のヘッド制御装置。
  5. 【請求項5】 上記ヘッド移動速度のエラー信号は、シ
    ーク動作時におけるヘッド移動速度のエラー信号である
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッド制御装置。
  6. 【請求項6】 ディスク状記録媒体に対してヘッドを使
    用して信号の記録または再生を行うディスク装置におい
    て、 ヘッド位置またはヘッド移動速度に対応したエラー信号
    を得るエラー信号検出手段と、 上記エラー信号に基づいてヘッド位置またはヘッド移動
    速度を制御するためのヘッド制御信号を生成する制御信
    号生成手段と、 上記ヘッド制御信号によって上記ヘッド位置またはヘッ
    ド移動速度を制御するヘッド制御手段とを備え、 上記制御信号生成手段は、上記エラー信号より高域成分
    を抽出するハイパスフィルタと、上記エラー信号より低
    域成分を抽出するローパスフィルタと、上記ハイパスフ
    ィルタで抽出された上記高域成分に対してゲイン調整、
    位相補償をアナログ的に行って高域のヘッド制御信号を
    得る第1の処理回路と、上記ローパスフィルタで抽出さ
    れた上記低域成分に対してゲイン調整、位相補償をディ
    ジタル的に行って低域のヘッド制御信号を得る第2の処
    理回路と、上記第1の処理回路で得られる上記高域のヘ
    ッド制御信号および上記第2の処理回路で得られる上記
    低域のヘッド制御信号を加算して上記ヘッド制御信号を
    得る加算器とからなることを特徴とするディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002025389A1 (fr) * 2000-09-19 2002-03-28 Fujitsu Limited Procede et dispositif de servocommande numerique, dispositif de stockage et procede de commande de la position d'une tete

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