JPH09312025A - 記録又は再生装置 - Google Patents

記録又は再生装置

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JPH09312025A
JPH09312025A JP14974196A JP14974196A JPH09312025A JP H09312025 A JPH09312025 A JP H09312025A JP 14974196 A JP14974196 A JP 14974196A JP 14974196 A JP14974196 A JP 14974196A JP H09312025 A JPH09312025 A JP H09312025A
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signal
address
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JP14974196A
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Yuuji Arataki
裕司 荒瀧
Hiroyuki Kawahara
裕幸 河原
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アドレスエラーレートとブロックエラーレー
トのそれぞれの最適点に良好に対応し記録再生装置の信
頼性を向上させる。 【解決手段】 ディスク状記録媒体からの再生RF信号
のエラーレート(ブロックエラーレート)に関して最良
点となる第1のフォーカスバイアス値と、ディスク状記
録媒体のグルーブから再生される情報のエラーレート
(アドレスエラーレート)に関して最良点となる第2の
フォーカスバイアス値とを記憶する。そして再生動作な
どの再生RF信号のデコード処理を伴った動作を実行し
ている際には第1のフォーカスバイアス値を用いたフォ
ーカスサーボ制御を行ない、アクセス動作や記録動作な
どの、再生RF信号のデコード処理(既に記録されてい
るデータのデコード処理)を伴なわない動作を実行して
いる際には、第2のフォーカスバイアス値を用いたフォ
ーカスサーボ制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば光磁気ディス
ク等の記録媒体に対応した記録装置、再生装置に関し、
特にそのフォーカスバイアス制御に係るものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、光磁気ディスク等のディス
ク状記録媒体に対応した記録装置、再生装置において
は、光学ヘッドから出力される光ビームをディスク記録
面上において適正な焦点状態となるように制御されなけ
ればならず、このため光学ヘッドにおける対物レンズを
ディスク記録面に対して接離する方向に駆動してフォー
カス制御を行なうフォーカスサーボ系が設けられてい
る。フォーカスエラー信号は光学ヘッドによって得られ
る反射光情報の演算により生成されるが、フォーカスエ
ラー信号に対してはバイアス電圧が加えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フォーカスエラー信号
に対するバイアス電圧値は、CD(コンパクトディス
ク)プレーヤの場合は、RFジッターの最良点に調整す
ることが一般的である。図6にフォーカスバイアス電圧
値VB に対するRF再生信号エラーレートBE(以下、
ブロックエラーレートという)を示す。ここでバイアス
電圧を、ニア側(対物レンズがディスクに接近する方
向)及びファー側(対物レンズがディスクから離れる方
向)に変化させていくと、ブロックエラーレートBEは
大きくなっていき、或る地点で読取限界エラーレートと
なる。
【0004】ジッター最良点とは、このニア側及びファ
ー側での読取限界エラーレートとなる2つのポイント間
の中央地点、つまりエラーレートが最小となるポイント
であり、図中、フォーカスバイアス電圧値=VB11 とな
っているポイントである。そしてフォーカスバイアスの
電圧値は、このジッター最良点となる電圧値VB1 1 に調
整されることになる。実際の調整作業としては、作業者
がRF信号のアイパターンを見ながらフォーカスバイア
ス電圧を可変させ、アイパターンの中央の菱形が最もよ
く見える電圧値に調整していた。
【0005】ミニディスクシステムにおいても、ディス
クが再生専用のプリマスタードディスク(光ディスク)
である場合はCDの場合と同様にフォーカスバイアス値
を調整すればよい。ところが、ミニディスクシステムに
おいて記録可能な光磁気ディスクを使用する場合は、ジ
ッター最良点がフォーカスバイアス最良点とは一致しな
い。
【0006】ミニディスクの光磁気エリアではディスク
上にグルーブ(溝)が形成されており、このグルーブに
よって絶対位置情報(グルーブアドレス)が得られるよ
うにされている。また、このグルーブアドレスのシンク
情報はディスクの回転サーボ等にも用いられる。そし
て、対物レンズがディスクに対してファー側に進むとき
は、図5のようにブロックエラーレートBEよりもグル
ーブアドレスの再生エラーレートAE(以下、アドレス
エラーレートという)が先に悪化し始めるためである。
また、対物レンズがディスクに対してニア側に進むとき
は、先にブロックエラーレートBEが悪化する。
【0007】つまり、ブロックエラーレートBEに関し
てみれば、その最小点に相当する電圧値VB2が最適なフ
ォーカスバイアス電圧となるが、アドレスエラーレート
AEに関してみれば、その最小点に相当する電圧値VB1
が最適なフォーカスバイアス電圧となり、即ち最適なフ
ォーカスバイアスポイントがブロックエラーレートBE
に付いてみた場合とアドレスエラーレートAEについて
みた場合とで異なるものとなってしまう。従ってブロッ
クエラーレートBEを基準にしてフォーカスバイアス調
整を行なえばアドレスエラーレートが犠牲になり、逆に
アドレスエラーレートAEを基準にしてフォーカスバイ
アス調整を行なえばブロックエラーレートが犠牲にな
る。このため従来のフォーカスバイアス調整としては、
アドレスエラーレートとブロックエラーレートが平均的
に、或る程度良好に得られる点に調整を行なってきた。
【0008】ところが、このような中間ポイントにフォ
ーカスバイアス電圧を調整するのは、アイパターンを見
ながら電圧を可変するという方法では困難であり、調整
作業は非常に非効率的になっているという問題がある。
また、フォーカスバイアスと各エラーレートの関係は各
光学ヘッドデバイス毎の特性にも依存するため、アドレ
スエラーレートとブロックエラーレートが平均的に良好
となるようにすることは困難で、実際にはいずれかが多
少犠牲になることが避けられなかった。もちろんその分
だけ記録再生装置としての信頼性も低下することにな
る。さらに、一方の犠牲が大きくなりすぎると、光学ヘ
ッドデバイス自体が不良品として処理されることにな
り、つまり光学ヘッドデバイスの不良率が大きくなると
いう問題もあった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
に鑑みて、困難なフォーカスバイアス調整を行なうこと
なく、アドレスエラーレートとブロックエラーレートの
それぞれの最適点に良好に対応でき、記録再生装置の信
頼性を向上させることができるようにすることを目的と
する。
【0010】このため記録又は再生装置において、ディ
スク状記録媒体からの再生RF信号のエラーレート(ブ
ロックエラーレート)に関して最良点となる第1のフォ
ーカスバイアス値と、ディスク状記録媒体のグルーブか
ら再生される情報のエラーレート(アドレスエラーレー
ト)に関して最良点となる第2のフォーカスバイアス値
とを記憶する記憶手段とを設けるとともに、ディスク状
記録媒体に対して再生動作などの再生RF信号のデコー
ド処理を伴った動作を実行している際には第1のフォー
カスバイアス値を用いたフォーカスサーボ制御を行な
い、アクセス動作や記録動作などの、再生RF信号のデ
コード処理(既に記録されているデータのデコード処
理)を伴なわない動作を実行している際には、第2のフ
ォーカスバイアス値を用いたフォーカスサーボ制御を行
なうフォーカスサーボ制御手段を設ける。
【0011】光磁気ディスクにおいて既にデータが記録
された領域の再生中などは、基本的にグルーブから再生
される情報を用いずに再生等の動作が可能とされてい
る。従ってアドレスエラーレートの悪化は問題とならな
い。逆にデータが記録されていない領域の走査中やアク
セス中は、再生RF信号のデコード処理はできず(もし
くはしない)、グルーブから再生される情報に基づいて
動作制御が行なわれる。従ってブロックエラーレートの
悪化は問題とならない。このため、動作状況に応じてフ
ォーカスバイアスをアドレスエラーレートにとって最適
な値とブロックエラーレートにとって最適な値とで切り
換えることで、その動作にとって最適なフォーカスバイ
アス状態を実現できることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
の光磁気ディスク記録再生装置(ミニディスク記録再生
装置)を例にあげて説明する。図2は記録再生装置のブ
ロック図である。
【0013】音声データが記録されている光磁気ディス
ク1は、スピンドルモータ2により回転駆動される。そ
して光磁気ディスク1に対しては記録/再生時に光学ヘ
ッド3によってレーザ光が照射される。
【0014】光学ヘッド3は、記録時には記録トラック
をキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出
力を行ない、また再生時には磁気カー効果により反射光
からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出
力を行なう。このため、光学ヘッド3にはレーザ出力手
段としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや
対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するた
めのディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2
軸機構4によってディスク半径方向及びディスクに接離
する方向に変位可能に保持されている。
【0015】また、ディスク1を挟んで光学ヘッド3と
対向する位置に磁気ヘッド6aが配置されている。磁気
ヘッド6aは供給されたデータによって変調された磁界
を光磁気ディスク1に印加する動作を行なう。光学ヘッ
ド3全体及び磁気ヘッド6aは、スレッド機構5により
ディスク半径方向に移動可能とされている。
【0016】なお、ディスク1がデータをCDと同様に
ピット形態で記録している光ディスクの場合は、光学ヘ
ッド3は磁気カー効果ではなくCDプレーヤの場合と同
様にピットの有無による反射光レベルの変化に応じて再
生RF信号を取り出すものである。もちろん光ディスク
に対しては磁界記録動作は実行されない。
【0017】反射光を検出するために光学ヘッド3に搭
載されるディテクタとしては、図3のように4分割ディ
テクタ(A,B,C,D)と、サイドスポット用のディ
テクタ(E,F)、及びRF検出用のディテクタ(I,
J)が設けられる。これらのディテクタにはウォラスト
ンプリズム3bを介してディスク1からの反射光が照射
される。
【0018】再生動作によって、光学ヘッド3によりデ
ィスク1から検出された情報、即ちディテクタA,B,
C,D,E,F,I,Jの出力はRFアンプ7に供給さ
れる。RFアンプ7は供給された情報の演算処理によ
り、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォーカ
スエラー信号、グルーブ情報(光磁気ディスク1にプリ
グルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されてい
る絶対位置情報)等を抽出する。そして、抽出された再
生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8に供給される。
また、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号
はサーボ回路9に供給される。
【0019】RFアンプ7においてRF信号はディテク
タ(I,J)の出力が用いられて生成される。即ち、光
磁気データの場合はI−J、ピットデータの場合はI+
Jの処理によるデータが抽出される。またフォーカスエ
ラー信号は、RFアンプ7において、4分割ディテクタ
(A,B,C,D)の出力の演算処理(A+C)−(B
+D)が実行されて生成される。トラッキングエラー信
号はディテクタ(E,F)の出力が用いられ、E−Fの
演算により生成される。さらに、(A+D)−(B+
C)のプッシュプル信号はグルーブ情報としてアドレス
デコーダ10に供給される。
【0020】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号や、システムコントロ
ーラ11からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、
回転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生さ
せ、2軸機構4及びスレッド機構5を制御してフォーカ
ス及びトラッキング制御を行ない、またスピンドルモー
タ2を一定線速度(CLV)に制御する。
【0021】再生RF信号についてはエンコーダ/デコ
ーダ部8でEFM復調、CIRC等のデコード処理やア
ドレス情報やサブコード情報の抽出等が行なわれる。デ
コードされたデータ(例えばオーディオデータ)は、メ
モリコントローラ12に供給され、一旦バッファメモリ
13に書き込まれる。なお、光学ヘッド3による光磁気
ディスク1からのデータの読み取り及び光学ヘッド3か
らバッファメモリ13までの再生データの転送は1.41Mb
it/secで(間欠的に)行なわれる。
【0022】バッファメモリ13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給され
る。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の再
生信号処理を施され、D/A変換器15によってアナロ
グ音声信号とされ、端子16から所定の増幅回路部へ供
給されて再生出力される。例えばL,Rオーディオ信号
として出力される。
【0023】このようにディスク1から読み出されたデ
ータを一旦バッファメモリ13に高速レートで間欠的に
書き込み、さらに低速レートで読み出して音声出力する
ことで、例えば一時的にトラッキングサーボが外れてデ
ィスク1からのデータ読出が不能になっても音声出力は
そのままとぎれることなく継続されるという、いわゆる
ショックプルーフ機能が実現される。
【0024】アドレスデコーダ10は、RFアンプ7か
ら供給されたグルーブ情報に対してFM復調及びバイフ
ェーズデコードを行なってグルーブアドレス(絶対位置
情報)を出力する。このグルーブアドレスや、エンコー
ダ/デコーダ部8でデコードされたアドレス情報はエン
コーダ/デコーダ部8を介してシステムコントローラ1
1に供給され、各種の制御動作に用いられる。
【0025】また、光磁気ディスクに対してはグルーブ
アドレスの同期信号はスピンドルサーボ制御に用いられ
る。ただし光ディスク、及び光磁気ディスクであっても
再生中(つまりEFM信号が得られる場合)については
CDシステムと同様にEFMシンクによりスピンドルサ
ーボ制御が実行される。さらに、エンコーダ/デコーダ
部8はRF信号についてのブロックエラーレートBE
(ECCのC1エラー)及びグルーブアドレスについて
のアドレスエラーレートAE(CRCエラー)の情報を
システムコントローラ11に供給することもできる。
【0026】ディスク(光磁気ディスク)1に対して記
録動作が実行される際には、端子17に供給された記録
信号(アナログオーディオ信号)は、A/D変換器18
によってデジタルデータとされた後、エンコーダ/デコ
ーダ部14に供給され、音声圧縮エンコード処理を施さ
れる。エンコーダ/デコーダ部14によって圧縮された
記録データはメモリコントローラ12によって一旦バッ
ファメモリ13に書き込まれ、また所定タイミングで読
み出されてエンコーダ/デコーダ部8に送られる。そし
てエンコーダ/デコーダ部8でCIRCエンコード、E
FM変調等のエンコード処理された後磁気ヘッド駆動回
路6に供給される。
【0027】磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理さ
れた記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対し
て磁気ヘッド6aによるN又はSの磁界印加を実行させ
る。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘ
ッド3に対して、記録レベルのレーザ光を出力するよう
に制御信号を供給する。
【0028】操作部19には、ユーザー操作に供される
各種キーが設けられている。例えば録音キー、再生キ
ー、停止キー、AMSキー、早送りキー、早戻しキー等
が設けられ、その操作情報はシステムコントローラ11
に供給される。表示部20は例えば液晶ディスプレイに
よって構成され、動作状態、トラックナンバ、時間情報
等をシステムコントローラ11の制御に基づいて表示す
る動作を行なう。
【0029】不揮発性RAM21には、電源オフ時にも
保持されているべきデータ、例えば各種の調整データが
記憶される。本例においては、この不揮発性RAM21
にフォーカスバイアスの調整値として、ブロックエラー
レートに関して最適となるフォーカスバイアス値と、ア
ドレスエラーレートに関して最適となるフォーカスバイ
アス値の両方が記憶される。
【0030】電子ボリューム22はフォーカスバイアス
可変手段として設けられる。システムコントローラ11
は制御信号SEVR により電子ボリューム22の抵抗値を
変化させることができ、この電子ボリューム22の抵抗
値によってフォーカスエラー信号に与えられるオフセッ
トバイアス電圧値が設定される。
【0031】このような記録再生装置においてフォーカ
ス制御系は概略的に図4に示すようになる。RFアンプ
7内においては、前述したように(A+C)−(B+
D)の演算でフォーカスエラー信号FEが生成される
が、実際には電子ボリューム22で設定されるバイアス
が付加されることになる。つまり図示するように(A+
C)−(B+D)のフォーカスエラー信号FEに対して
加算器7aで電子ボリューム22の抵抗値に基づくバイ
アス電圧が加算されて、それがサーボ回路9に供給され
る。サーボ回路9では、フォーカスエラー信号FEにつ
いて位相補償回路9aで位相補償を行なった信号をドラ
イブ回路9bに供給する。ドライブ回路9bはフォーカ
スエラー信号に応じて2軸機構4のフォーカスコイルに
対する印加電流をコントロールすることで、対物レンズ
3aがフォーカスエラー信号FEに応じてディスク1に
接離する方向に移動されることになる。
【0032】フォーカスバイアス値は電子ボリューム2
2で調整されることになるが、図5を用いて前述したよ
うに最適なフォーカスバイアス値は、ブロックエラーレ
ートBEに関して最適となる点(バイアス電圧値=
B2)とアドレスエラーレートAEに関して最適となる
点(バイアス電圧値=VB1)とが異なるものとなってい
る。例えばバイアス電圧値VB1とは、対物レンズがジャ
ストフォーカス点よりもニア側に 0.5μm程度の位置に
相当する電圧値となり、またバイアス電圧値VB2とは、
対物レンズがジャストフォーカス点よりもファー側に
0.2μm程度の位置に相当する電圧値となる。
【0033】つまり、ブロックエラーレートBEとアド
レスエラーレートAEについて両方が最適となるフォー
カスバイアスを設定することはできないものとなってい
るが、本例では、ブロックエラーレートBEにとって最
適なフォーカスバイアス(VB2)とアドレスエラーレー
トAEにとって最適なフォーカスバイアス(VB1)の両
方を予め計測しておき、不揮発性RAM21に記憶して
おく。そして動作状況に応じてフォーカスバイアスを切
り換えることで、常に最適なフォーカスバイアス状態が
得られるようにしている。
【0034】なお、各エラーレートについて最適なフォ
ーカスバイアス値は、システムコントローラ11の処理
で自動的に計測することができる。即ちシステムコント
ローラ11はディスク1の再生動作を実行させるととも
に電子ボリューム22の抵抗値を段階的に変化させてい
き、各抵抗値の場合のエラーレートを検出していく。そ
してエラーレート(単位時間当たりのエラー回数)が最
小となる時の電子ボリューム22の抵抗値を判別すれば
よい。つまり、まずブロックエラーレートについては電
子ボリューム22を変化させながらECCエラーを監視
してエラー最小となる時の電子ボリューム22の抵抗値
(制御信号SEVR としての値)を判別する。そしてその
値をブロックエラーレートBEにとって最適なフォーカ
スバイアス(VB2)に相当する値として不揮発性RAM
21に記憶する。
【0035】またアドレスエラーレートについては電子
ボリューム22を変化させながらCRCエラーを監視し
てエラー最小となる時の電子ボリューム22の抵抗値
(制御信号SEVR としての値)を判別する。そしてその
値をアドレスエラーレートAEにとって最適なフォーカ
スバイアス(VB1)に相当する値として不揮発性RAM
21に記憶する。このような各エラーレートにとって最
適フォーカスバイアス計測処理を例えば工場出荷前の段
階で実行しておく。なお、必ずしも自動計測しなくと
も、作業者がオシロスコープのアイパターンをみながら
手動調整するような方式とすることもできる。
【0036】本例ではこの記録再生装置の動作時には、
システムコントローラ11はフォーカスバイアスに関し
て図1のような制御を行なうことになる。即ちステップ
F101で、現在アクセス中もしくは録音中、即ち再生デー
タとしてEFM信号が検出できない(もしくはしない)
動作状況であるか否かを監視する。ここで肯定結果が得
られる場合とは、その動作制御にグルーブアドレス、グ
ルーブシンクが用いられている場合である。従ってフォ
ーカスバイアスはグルーブアドレス、グルーブシンクの
検出に適した状態にあれば最適であり、ステップF104に
進んでフォーカスバイアスをアドレスエラーAEにとっ
ての最適ポイントとなるようにする。システムコントロ
ーラ11の動作としては、不揮発性RAM21に記憶さ
れたアドレスエラーレートAEにとって最適なフォーカ
スバイアス(VB1)に相当する制御信号SEVR を発生さ
せる処理となる。
【0037】またステップF102で否定結果が出る場合
は、ステップF102で現在再生中であるか否かを確認す
る。再生中は、その動作制御にEFM信号から抽出され
るアドレス及びシンクが用いられる。従ってフォーカス
バイアスはEFMアドレス、EFMシンクの検出に適し
た状態にあれば最適であり、ステップF103に進んでフォ
ーカスバイアスをブロックエラーBEにとっての最適ポ
イントとなるようにする。システムコントローラ11の
動作としては、不揮発性RAM21に記憶されたブロッ
クエラーレートBEにとって最適なフォーカスバイアス
(VB2)に相当する制御信号SEVR を発生させる処理と
なる。
【0038】以上のフォーカスバイアス処理により、動
作状況に応じて最適なフォーカスバイアス状態が得られ
ることになり、エラーの減少及びそれによる機器の信頼
性の向上が実現される。また、2つの異なる最適ポイン
トの双方を鑑みながら中間点に調整するというような従
来の煩雑なフォーカスバイアス調整作業も不要となると
ともに、このような調整に適せず(バランスがとれ
ず)、その光学ヘッドデバイスが不良品であるとされる
ことも解消される。言換えれば従来不良品とされたよう
な光学ヘッドデバイスも正常品として全く問題なく使用
することができ、不良率を大幅に下げ生産性を向上させ
ることができる。
【0039】なお上述したようにアドレスエラーレート
AE及びブロックエラーレートBEのそれぞれについて
の最適なフォーカスバイアス値は容易に自動計測するこ
とができる。このため、最適なフォーカスバイアス値の
計測は工場出荷前だけでなく、自動的にもしくはユーザ
ーの操作に応じて何度も行なわれ、その都度不揮発性R
AM21に記憶した最適値を更新するようにしてもよ
い。例えば記録再生装置が電源オンとされた際に初期動
作として計測/更新が行なわれるようにすればよい。こ
のようにしておけば、温度状況や経時変化などによる最
適フォーカスバイアス値の変動も吸収でき、環境や使用
期間による性能低下も防止できる。
【0040】ところで、フォーカスバイアスの可変は電
子ボリューム22によるものとしたが、例えばシステム
コントローラ11から設定するフォーカスバイアス値に
応じたPWM信号を出力し、これをフィルタ回路で周波
数/電圧変換し、そのままバイアス値としてフォーカス
エラー信号に印加されるようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、再生R
F信号のエラーレート(ブロックエラーレート)に関し
て最良点となる第1のフォーカスバイアス値と、グルー
ブから再生される情報のエラーレート(アドレスエラー
レート)に関して最良点となる第2のフォーカスバイア
ス値とを記憶しておき、動作状態に応じてフォーカスb
バイアスを切り換えるようにしているため、常に最適な
フォーカスバイアス状態を得ることができ、これによっ
て機器の性能の信頼性を大幅に向上させることができる
という効果がある。また、2つの最適点の中間に合わせ
込むという困難な作業も不要となり、さらにその調整が
できなくて不良と判別される光学ヘッドデバイスもなく
なるため、作業性、生産性は著しく向上するという効果
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のフォーカスバイアス調整
動作のフローチャートである。
【図2】実施の形態の記録再生装置のブロック図であ
る。
【図3】実施の形態の記録再生装置のディテクタの説明
図である。
【図4】実施の形態の記録再生装置のフォーカス制御系
の説明図である。
【図5】光磁気ディスクでのファーカスバイアス値に対
するエラーレート変化の説明図である。
【図6】光ディスクでのファーカスバイアス値に対する
エラーレート変化の説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク、3 光学ヘッド、3a 対物レンズ、4
2軸機構、7 RFアンプ、7a 加算器、9 サー
ボ回路、9a 位相補償回路、9b ドライブ回路、
8,14 エンコーダ/デコーダ部、11 システムコ
ントローラ、12メモリコントローラ、13 バッファ
メモリ、21 不揮発性RAM、22電子ボリューム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体に対して記録又は再
    生動作を行なうことのできる記録又は再生装置におい
    て、 ディスク状記録媒体からの再生RF信号のエラーレート
    に関して最良点となる第1のフォーカスバイアス値と、
    ディスク状記録媒体のグルーブから再生される情報のエ
    ラーレートに関して最良点となる第2のフォーカスバイ
    アス値とを記憶する記憶手段と、 ディスク状記録媒体に対して再生RF信号のデコード処
    理を伴った動作を実行している際には前記第1のフォー
    カスバイアス値を用いたフォーカスサーボ制御を行な
    い、再生RF信号のデコード処理を伴なわない動作を実
    行している際には前記第2のフォーカスバイアス値を用
    いたフォーカスサーボ制御を行なうフォーカスサーボ制
    御手段と、 を備えて構成されることを特徴とする記録又は再生装
    置。
JP14974196A 1996-05-22 1996-05-22 記録又は再生装置 Withdrawn JPH09312025A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7277365B2 (en) 2001-12-07 2007-10-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical information processing apparatus and method of processing optical information
EP1912213A2 (en) 2006-10-12 2008-04-16 Funai Electric Co., Ltd. Optical disc apparatus

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