JP2000036135A - 多層情報記録媒体の製造方法 - Google Patents

多層情報記録媒体の製造方法

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JP2000036135A
JP2000036135A JP11136432A JP13643299A JP2000036135A JP 2000036135 A JP2000036135 A JP 2000036135A JP 11136432 A JP11136432 A JP 11136432A JP 13643299 A JP13643299 A JP 13643299A JP 2000036135 A JP2000036135 A JP 2000036135A
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Toshiyuki Kashiwagi
俊行 柏木
Takeshi Yamazaki
剛 山崎
Motohiro Furuki
基裕 古木
Tomomi Yukimoto
智美 行本
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量のディスク状の情報記録媒体を容易に
且つ大量に生産可能とする。 【解決手段】 信号を有する層を複数有する多層構造の
ディスク状の情報記録媒体の製造方法である。シート側
に第1スタンパの信号を転写し信号面に半透明膜を形成
して打抜くことで第1基板を得るとともに、射出成形に
より第2スタンパの信号を転写して信号面に反射膜を形
成することで第2基板を得、これら第1基板と第2基板
を透明接着層で貼り合わせる。あるいは、シート側に第
1スタンパにより信号面を形成するとともに、感圧性樹
脂層やドライフォトポリマー等自体に、あるいはこれら
を介して信号面を重ねて形成し、多層化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号を有する層を
複数有する多層構造のディスク状の情報記録媒体の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記録の分野においては光学情
報記録方式に関する研究が各所で進められている。この
光学情報記録方式は、非接触で記録・再生が行えるこ
と、磁気記録方式に比べて一桁以上も高い記録密度が達
成できること、再生専用型、追記型、書換可能型のそれ
ぞれのメモリ形態に対応できる等の数々の利点を有し、
安価な大容量ファイルの実現を可能とする方式として産
業用から民生用まで幅広い用途の考えられているもので
ある。
【0003】その中でも特に、再生専用型のメモリ形態
に対応した光ディスクであるデジタルオーディオディス
ク、デジタルバーサタイルディスクなどと呼ばれている
高密度情報記録媒体や光学式ビデオディスク等が普及し
ている。
【0004】この種の光ディスクでは、情報信号を示す
ピットやグルーブ等の凹凸パターンが形成された透明基
板である光ディスク基板上にアルミニウム膜等の金属薄
膜よりなる反射膜が形成され、さらにこの反射膜を大気
中の水分、酸素から保護するための保護膜が上記反射膜
上に形成された構成とされる。なお、このような光ディ
スクの情報を再生する際には、たとえば光ディスク基板
側より上記凹凸パターンにレーザ光等の再生光を照射
し、その入射光と戻り光の反射率の差によって情報を検
出する。
【0005】このような光ディスクを製造する際には、
先ず射出成形等の手法により上記凹凸パターンを有する
光ディスク基板を形成し、この上に金属薄膜よりなる反
射膜を蒸着等の手法により形成し、さらにその上に紫外
線硬化型樹脂等を塗布して保護膜を形成する。
【0006】ところで、このような光ディスクにおいて
は高記録容量化が要求されており、これに対応するべ
く、凹凸パターンを光ディスク基板の1つの面上に形成
し、この上に半透明膜を形成し、この半透明膜上にも数
10μmの間隔をへだてて凹凸パターンを形成し、この
上に反射膜を形成するようにして合計2層の情報基板層
を有する光ディスクが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような信号を有す
る層を複数有する多層構造のディスク状の情報記録媒体
は、大容量であって生産性を上げて容易に生産できるこ
とが望まれている。
【0008】そこで本発明は上記課題を解消し、大容量
のディスク状の情報記録媒体を容易にかつ大量に生産す
ることができる多層情報記録媒体の製造方法を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、信号を有する層を複数有する多層構造のディス
ク状の情報記録媒体の製造方法であり、シート側に第1
スタンパの信号を転写し、その信号面に半透明膜を形成
して打抜くことで第1基板を得る第1基板作成ステップ
と、射出成形により第2スタンパの信号を転写して、そ
の信号面に反射膜を形成することで第2基板を得る第2
基板作成ステップと、第1基板と第2基板を透明接着層
で貼り合わせる貼り合わせステップとを有することを特
徴とする多層構造のディスク状の情報記録媒体の製造方
法により達成される。
【0010】本発明では、信号を有する層を複数有する
多層構造のディスク状の情報記録媒体の製造方法であ
り、第1基板作成ステップでは、シート側に第1スタン
パから信号が与えられてその信号面に半透明膜を形成し
て打ち抜くことで第1基板を得る。第2基板作成ステッ
プでは、射出成形により第2スタンパから信号が転写さ
れて、その信号面に反射膜を形成することで第2基板を
得る。
【0011】貼り合わせステップでは、第1基板と第2
基板が透明接着層で貼り合わされるこれにより、シート
を用いることにより第1基板作成ステップでは第1基板
を大量に作成することができる。一方、第2基板作成ス
テップでは、射出成形で第2基板を大量に作成すること
ができる。このようにすることで、大容量の多層構造の
ディスク状の情報記録媒体を大量でかつ容易に生産する
ことができる。
【0012】本発明において、好ましくは第1基板作成
ステップでは、第1スタンパに樹脂を供給して、プラス
チック製のシートに対して第1スタンパを加圧して(か
つ/あるいは紫外線照射と併用して)、樹脂に第1スタ
ンパからの信号が転写される。あるいは本発明において
は、好ましくは第1基板作成ステップでは、プラスチッ
ク製のシートに対して第1スタンパを加圧してシートに
は第1スタンパからの信号が直接転写される。
【0013】このような第1基板作成ステップの方式は
いずれを採用してもよい。
【0014】本発明において、好ましくは貼り合わせス
テップでは、透明接着層として光硬化型の樹脂を用い、
第1基板と第2基板を回転することで透明接着層の厚み
を制御するようになっている。これにより、簡単に第1
基板と第2基板を透明接着層を介して一体化することが
できる。
【0015】本発明において、好ましくは点状光源の紫
外線照射源が、第1基板と第2基板の内周側から外周側
に向けて移動しながら紫外線を透明接着層に照射する。
これにより、紫外線照射源を移動するだけで、透明接着
層を光硬化させることができる。
【0016】本発明において、好ましくは第1スタンパ
は、マザースタンパに金属をスパッタして、その反転パ
ターンとして形成されている。
【0017】本発明において、好ましくは第1基板と第
2基板は、感圧性粘着剤を用いて貼り合わせて、形成さ
れている。
【0018】本発明において、好ましくは透明接着層が
ドライフォトポリマであり、さらに好ましくは信号が転
写される樹脂はドライフォトポリマである。
【0019】本発明において、好ましくはシートは感圧
性シートに保護シートを貼り合わせることで構成し、感
圧性シートに信号を転写後に保護シートを剥離して第1
基板を得て、この第1基板に対して第2基板を貼り合わ
せるようになっている。
【0020】本発明において、好ましくはシート材には
記録・再生用のレーザ光の入射面側に保護剤がコーティ
ングされている。この保護剤は表面硬度を増加する、あ
るいは表面抵抗を下げる、あるいは摩擦係数を下げる。
【0021】上記目的は、本発明にあっては、信号を有
する層を複数有する多層構造のディスク状の情報記録媒
体の製造方法であり、シート側に第1スタンパから信号
が与えられて、その信号面に半透明膜を形成することで
第1基板を得る第1基板作成ステップと、第1基板の半
透明膜の上にさらに信号が転写された半透明膜を透明接
着層を介して(好ましくは数10μmの間隔をへだて
て)1つまたは複数形成する(多層)半透明膜形成ステ
ップと、を有することを特徴とする多層構造のディスク
状の情報記録媒体の製造方法により、達成される。
【0022】本発明では、信号を有する層を複数有する
多層構造のディスク状の情報記録媒体を製造する場合
に、第1基板作成ステップでは、シート側に第1スタン
パから信号が与えられて、その信号面に半透明膜を形成
することで第1基板を得る。半透明膜形成ステップで
は、第1基板の半透明膜の上にさらに信号が転写された
半透明膜を透明接着層を介して、たとえば数10μmの
間隔をへだてて1つまたは複数形成する。
【0023】第2基板作成ステップでは、射出成形によ
り第2スタンパから信号が転写されて、その信号面に反
射膜を形成することで第2基板を得る。第2基板は、ダ
ミー基板であってもよく、その場合には第2基板には信
号は転写されない。
【0024】貼り合わせステップでは、第1基板と第2
基板を透明接着層を介して貼り合わせる。
【0025】これにより、シートを用いることにより第
1基板作成ステップでは第1基板を大量に作成すること
ができる。一方第2基板作成ステップでは、射出成形で
第2基板を大量に作成することができる。このようにす
ることで、大容量の多層構造のディスク状の情報記録媒
体を大量でかつ容易に生産することができる。
【0026】本発明において、好ましくは第1スタンパ
は、マザースタンパに金属をスパッタして、反転パター
ンとして形成されている。
【0027】本発明において、好ましくは半透明膜(複
数信号層)形成ステップにおいて形成された各半透明膜
間の透明接着層の膜厚は、10μmないし50μmであ
る。透明接着層の膜厚が10μmよりも薄いと、重ね合
わされた半透明膜相互間の光学的な干渉が生じるので好
ましくない。また半透明膜の膜厚が50μmよりも厚い
と、光を照射したときに球面収差が生じるので好ましく
ない。
【0028】本発明において、好ましくは半透明膜(複
数信号層)形成ステップにおいて形成された透明接着層
は、光硬化型の樹脂であり、第1基板を回転することで
形成される。
【0029】本発明において、好ましくは点状光源の紫
外線照射源が、第1基板の内周面から外周面にかけて移
動しながら紫外線を透明接着層に照射することで硬化さ
せる本発明において、好ましくは透明接着層は、ドライ
フォトポリマである。
【0030】本発明において、好ましくはシートは感圧
性シートに保護シートを貼り合わせることで構成し、感
圧性シートに信号を転写後に保護シートを剥離して第1
基板を得て、この第1基板に対して1つまたは複数の半
透明膜を介して第2基板を貼り合わせる。
【0031】本発明において、好ましくはシートには記
録・再生レーザ光の入射面側に保護剤がコーティングさ
れている。この保護剤は、表面硬度を増加する、あるい
は表面抵抗を下げる、あるいは摩擦係数を下げる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した多層情報
記録媒体の製造方法について、添付図面に基づいて詳細
に説明する。
【0033】図1ないし図3は、本発明の多層構造のデ
ィスク状の情報記録媒体の製造方法の一例を示す図であ
り、図5は、この製造方法の工程フローを示している。
【0034】図1に示すディスク状の情報記録媒体の製
造方法は、いわゆる感光性樹脂法(ガラス2P法:Phot
o Polymerization)であり、第1レプリカ基板(第1基
板)S1を作るための第1基板作成ステップSS1を示
し、図2は、第2レプリカ基板(基板)S2を作るため
の第2基板作成ステップSS2を示している。図3は、
第1レプリカ基板S1と第2レプリカ基板S2を貼り合
わせるための貼り合わせステップSS3を示している。
【0035】この第1基板作成ステップSS1、第2基
板作成ステップSS2及び貼り合わせステップSS3
は、図5に示している。
【0036】先ず、図1と図5の第1基板作成ステップ
SS1を説明する。
【0037】第1基板作成ステップSS1では、図1
(G)に示す第1レプリカ基板S1を最終的に作成する
工程である。このステップSS1では、連続型のシート
10が用いられ、このシート10はロール状に巻かれて
いる。
【0038】シート10は、プラスチック、例えば透光
性あるいは透明性を有するポリカーボネート、ポリメチ
ルメタクリレートのようなプラスチックを用いることが
でき、その厚みは好ましくは50μmないし150μm
である。シート10の厚みの最も好ましい値としては、
例えば70μmの厚みである。
【0039】図1(A)では、第1スタンパ12が、シ
ート10の一方の面10Aに対して間隔をおいて配置さ
れている。第1スタンパ12には、第1レプリカ基板S
1に対して形成しようとする情報信号の反転パターンが
あらかじめ形成されており、たとえばマザースタンパに
対して金属をスパッタし、その反転パターンとして作ら
れたものである。図1(B)では、この第1スタンパ1
2の信号形成面側に光硬化樹脂、例えば紫外線硬化樹脂
14が塗布される(図5のステップST1)。
【0040】図1(C)では、このような第1スタンパ
12の樹脂14が面10Aに密着されるとともにロール
16により圧着される。つまり紫外線硬化樹脂14に対
して第1スタンパ12の信号の凹凸がしっかりと形成さ
れる。図1(D)では、紫外線照射手段から紫外線が照
射される。これにより、紫外線硬化樹脂14が硬化す
る。
【0041】図1(E)に示すように第1スタンパ12
のみがシート10側から剥離され、紫外線硬化樹脂14
とシート10は一体になって密着している(ステップS
T2)。
【0042】図1(F)では、例えばSiNの半透明膜
のスパッタ装置18により、紫外線硬化樹脂14の信号
面14AにSiNの半透明膜をスパッタ形成する(ステ
ップST3)。
【0043】このように図1(A)ないし(F)の工程
を経て作られたシート10と紫外線硬化樹脂14の積層
体は、図1(G)において、たとえばディスク状に打ち
抜き加工が施される。これによって、第1レプリカ基板
S1を得ることができる(ステップST4,ST5)。
【0044】一方、図2と図5の第2基板作成ステップ
SS2では、金型20,22を用意し、金型22の内面
は鏡面部22Aとなっている。金型20の中には第2ス
タンパ24が配置されており、図2(A)の状態から図
2(B)に示すように金型20,22が組み合わされた
状態では、樹脂26が注入される。この樹脂26として
は、例えば透明性あるいは透光性を有するポリカーボネ
ート、アモルファスポリオレフィンなどが使用可能であ
るが、最終のディスク形態になったときに、この第2レ
プリカ基板S2には光学特性が要求されないので、充填
剤を混ぜて剛性を高めるなどのバリエーションが可能で
ある。
【0045】これにより注入された樹脂26には、第2
スタンパ24の信号24Aが転写される。図2(C)で
は、金型20,22が取り外されて、脱型が行われる。
これによって、信号面28を有する第2レプリカ基板S
2を得ることができる。この第2レプリカ基板S2の厚
みD2は、例えば0.6ないし1.2mmである(図5
のステップST6)。
【0046】図5に示す第1基板作成ステップSS1と
第2基板作成ステップSS2は、同時に行ってもよく、
あるいはどちらか先に行ってもよい。いずれにしても第
1基板作成ステップSS1と第2基板作成ステップSS
2が終了した時点で、図5に示すステップST9とステ
ップST1Oとからなる貼り合わせステップSS3を実
行する。図3に示す貼り合わせステップSS3では、第
2レプリカ基板S2の信号面28に対して、Al等の反
射膜(記録材料)30を例えばイオンビームスパッタリ
ング法で形成する(ステップST7)。この場合の反射
膜30の厚みは、例えば40nmである。
【0047】図3(B)では、図5のステップST9で
示すように、第2レプリカ基板S2の反射膜30の上に
所定量の紫外線硬化樹脂(透明接着剤)を滴下する(ス
テップST8)。この紫外線硬化樹脂32を介して、第
1レプリカ基板S1の信号面14Aと、第2レプリカ基
板S2の反射膜30を対面するようにして貼り合わせる
(ステップST9)。図3(C)はこの状態を示してお
り、第1レプリカ基板S1と第2レプリカ基板S2は、
一体的にR方向に連続回転することで、紫外線硬化樹脂
32の一部の余剰部分32Aが外部に飛び散ることで、
適切な量の紫外線硬化樹脂32であって、かつ所定の厚
みの紫外線硬化樹脂32からなる透明接着層が、第1レ
プリカ基板S1と第2レプリカ基板S2を接着する(ス
テップST10)。
【0048】図3(D)では、紫外線34が、各基板S
1,S2の内周側から外周側に向けて、所定の速度で半
径方向に移動することで、しかも両基板S1,S2が回
転することにより、紫外線硬化樹脂32が硬化する。こ
の時の紫外線硬化樹脂32の厚みd3は、例えば50μ
mを採用することができる(ステップST1O)。
【0049】このようにして多層構造の大容量のディス
ク状の情報記録媒体100を得ることができる。このよ
うなディスク状の情報記録媒体100としては、例えば
コンパクトディスク(CD:商標名)やCD−ROM
(コンパクトディスクを使用したリードオンメモリ)
や、その他の光ディスクあるいはデジタルビデオディス
クやデジタルバーサタイルディスク(DVD)と呼ばれ
ている高密度情報記録媒体のような光ディスク、その他
の光磁気ディスクのような情報記録媒体を含むものであ
る。
【0050】図3(D)のように紫外線34を照射しな
がら且つ両基板S1,S2を回転することにより、紫外
線硬化樹脂32に対して均一に紫外線34を照射するこ
とができ、これにより均一な透明の中間層である透明接
着層を形成することができる。
【0051】紫外線硬化樹脂32の厚みd3が、例えば
10μmよりも大きく50μmよりも小さいのが望まし
い。もしもこの紫外線硬化樹脂32の厚みd3が50μ
mよりも大きいと、光透過層の厚みによる球面収差が増
加し、良好な信号が再生できなくなる。10μmより小
さいと、他方の信号層からの戻り光がオーバラップして
ノイズとして観測され、良好な信号が再生されないとい
うデメリットがある。
【0052】次に、図4を参照して本発明のディスク状
の情報記録媒体の製造方法の別の例を説明する。図4の
製造方法では、ダイレクトエンボス法を採用しており、
図4に示す第1基板作成ステップSS1が、図1の第1
基板作成ステップSS1とは異なる。しかし、第2基板
作成ステップSS2と貼り合わせステップSS3は、図
2と図3に示す第2基板作成ステップSS2と貼り合わ
せステップSS3と実質的に同じである。
【0053】図4に示す例においては、上述したように
ダイレクトエンボス法を用いており、最終的には図4
(F)に示す第1基板としての第1レプリカ基板S1が
得られる。
【0054】図4におけるシート10は、図1のシート
10と同様なものを用いることができる。図4(A)で
は、第1スタンパ12がシート10に対応して配置され
ている。図4(B)では、この第1スタンパ12の信号
面が直接シート10に対してロール16のところで圧着
される。シート10は、図4(C)で冷却された後に、
図4(D)において第1スタンパ12はシート10から
剥離される。これによりシート10には、信号面10A
が直接形成されている。
【0055】図4(E)では、SiNの半透明膜がスパ
ッタリングにより信号面10Aに対して形成される。そ
の後、図4(F)に示すように、シート10がたとえば
ディスク状に打ち抜かれることで、第1レプリカ基板
(第1基板)S1を得ることができる。この第1レプリ
カ基板S1には信号面10Aを有している。
【0056】図1の第1基板作成ステップSS1におけ
る図1(F)のスパッタリング工程と図1(E)の打ち
抜き工程は、逆にすることもできる。同様にして図4
(E)のスパッタリング工程と、図4(F)の打ち抜き
工程も逆に実施することもできる。
【0057】このように作られた第1レプリカ基板S1
は、図2において示すように第2基板作成ステップSS
2において作られた第2レプリカ基板S2とともに、図
3に示す貼り合わせステップSS3において同様の方式
で貼り合わせることで、図3(D)に示す多層構造のデ
ィスク状の情報記録媒体100を得ることができる。第
2基板作成ステップSS2と貼り合わせステップSS3
は、図2の第2基板作成ステップSS2と図3の貼り合
わせステップSS3と同様であるので、その説明を援用
する。
【0058】尚、図1(G)と図2(C)の第1レプリ
カ基板S1と第2レプリカ基板S2は、図3(D)のよ
うに透明接着層32で貼り合せた後に一体的にディスク
状に打ち抜くようにしてもよい。
【0059】次に、本発明の多層構造のディスク状の情
報記録媒体の製造方法の別の例について説明する。
【0060】図6は、さらに多層のディスクを作成する
のに最適な多層ディスクの製造工程を示している。図6
(A)に示す第1レプリカ基板S1は、図1の第1基板
作成ステップSS1あるいは図4の第1基板作成ステッ
プSS1で得られた基板である。図7は図6に示す多層
ディスク製造工程の流れの一例を示している。図7のス
テップST1ないしST10までは、図5の対応するス
テップST1ないしステップST10と同じであるので
それらの説明を援用する。しかし、図7においては、半
透明膜形成ステップSS4、ステップST20とステッ
プST21が追加されている。
【0061】図7のステップST20において、図6
(A)の第1レプリカ基板S1の信号面14A(または
10A)に半透明膜HR1を形成し、この半透明膜HR
1に対して紫外線硬化樹脂50を載せるとともに、スタ
ンパ40の信号面をこの紫外線硬化樹脂50に押し当て
る。これによりスタンパ40の信号面が紫外線硬化樹脂
50に転写されるとともに、第1レプリカ基板S1とス
タンパ40をR方向に回転することで、余分な紫外線硬
化樹脂50を振り切って外部に出す。
【0062】その回転する時に紫外線を内周方向から外
周方向に点状に照射することで紫外線硬化樹脂50は所
定の厚さに制御されて硬化する。この硬化した紫外線硬
化樹脂50は、半透明膜であり、図6(B)に示すよう
に、紫外線硬化樹脂50と一体になった第1レプリカ基
板S1を、スタンパ40から取り外す。
【0063】ステップST21において図6(A)、
(B)の工程を複数回繰り返すことにより、図6(C)
に示すように透明接着層50B,50C・・・と半透明
膜HR1,HR2,HR3・・・を順次積層することが
できる。これらの透明接着層50Bには、信号面50
A,50D・・・がそれぞれ形成されている。つまり、
半透明膜HR1と透明接着層50Bの積層体の次に、半
透明膜HR2と透明接着層50Cの積層体を形成し、さ
らに次の半透明膜と透明接着層の積層体を順次積層する
ことで、多層の信号記録層60を形成する。各積層体に
は信号面50A,50Dのような信号面を有している。
【0064】なお、透明接着層50B,50C・・・
は、上記紫外線硬化樹脂に代わり、ドライフォトポリマ
ーを用いて形成することもできる。この場合、紫外線硬
化樹脂50を載せる代わりに、シート状のドライフォト
ポリマーを半透明膜HR1に密着させ、さらに反対側に
スタンパ40を密着させて紫外線照射することにより、
同様に信号が転写された透明接着層(信号記録層)を形
成することができる。
【0065】その後に、最下層の信号記録層に対して、
図6(C)に示すように第2レプリカ基板S2の信号面
28側を重ね合わせて一体化する。多層の信号記録層6
0は、このようにして第1レプリカ基板S1と第2レプ
リカ基板S2に挟まれた状態で、図6(D)に示すよう
な多層の大容量のディスク状の情報記録媒体110を作
ることができる。図6(D)の例では、基板S1,S2
の間に、透明接着層50B,50C,50F,50Gと
半透明膜HR1,HR2,HR3…が形成されている。
第2レプリカ基板S2は、例えば図3(A)の工程で作
られたものを採用することができる。あるいは、信号面
のない,いわゆるダミー基板とすることも可能である。
【0066】各信号記録層60の厚みは、たとえば10
μm〜50μmである。厚みが10μmよりも小さい
と、重ね合せた信号記録層60の相互間の光学的な干渉
が生じるので好ましくなく、50μmより大きいと、光
学ピックアップから光を照射すると球面収差が生じるの
で好ましくない。
【0067】ところで、図6(A)におけるスタンパ4
0の直径L1は、第1レプリカ基板S1の直径L2とほ
ぼ同等があるいはやや小さくするのが望ましい。このよ
うに直径L1が直径L2と同等があるいはやや小さくす
るのは、スタンパ40側に紫外線硬化樹脂50が残って
しまうのを防ぐことで、スタンパ40の寿命を長くする
ことができるからである。直径L1が直径L2よりも小
さい場合には、L1とL2の差は、例えばO.5mmよ
りも小さい値であることが望ましい。
【0068】図8は、一例としてスタンパ70とこのス
タンパ70により形成されるレプリカ基板S4を示して
いる。スタンパ70は、例えば従来の光ディスクの製造
プロセスで作成される要領を採用でき、その信号面70
Aのトラックピッチは例えば0.50μmであり、線密
度は0.185μm/bitであり、高密度情報記録媒
伝を作成する場合と同様な変調方式のEFM(Eight to
Fourteen Modulation)で行うことができる。この場合
にコンパクトディスクサイズの直径が12cmである場
合には、容量が10GBとなる。
【0069】図8(A)、(B)のようにして作られた
レプリカ基板S4の信号面60Aには反射膜(記録膜)
60が形成される。そしてレプリカ基板S4に対して別
のレプリカ基板S5が透明の接着層80により一体化さ
れてディスク状の情報記録媒体が得られる。このような
図8(C)の情報記録媒体において、図8(D)に示す
ように、レプリカ基板S5側から対物レンズ84を介し
て光86を照射した場合と、レプリカ基板S4を介して
対物レンズ88から光90を照射した場合を比較してみ
る。対物レンズ84を用いる方式は信号面再生方式と呼
ばれ、対物レンズ88を用いる方式は読取面再生方式と
呼ばれている。
【0070】信号面再生方式を採用することで、読取時
のジッターを6.5%まで下げることができるが、読取
面再生方式では、最良のジッターが8.0%に止まって
しまう。このことから、信号面再生方式の方が読取面再
生方式よりもジッターに関しては優れている。
【0071】この場合の再生時の対物レンズ84の開口
数(NA)は、例えば0.875であり、光86,90
の波長は640nmである。このように差が出る理由と
しては、信号面再生方式におけるピットの幅W1が、読
取面再生方式におけるピットの幅W2よりも小さくでき
ることから、信号面再生方式は読取面再生方式に比べ
て、再生時における符号間の干渉が減るからである。こ
のようにできるのは、反射膜が均一に成膜されることに
よって信号ピットが小さくなっているためである。
【0072】このように、レプリカ基板の平面側(読取
面側)から信号を再生するのは、凹凸転写面側(信号面
側)から再生するのに比べて不利である。
【0073】本発明の実施の形態において得られる多層
構造のディスク状の情報記録媒体100[例えば図3
(D)に示す。]は、レプリカ基板S1の平面側(読取
面側)から再生する構造のものであり、このような読取
面再生方式により再生するための多層構造のディスク状
の情報記録媒体からより良い信号を再生することができ
るようにするために、図9のようなサンスタンパ(子ス
タンパ)を作成するのが望ましい。
【0074】図9(D)のサンスタンパ120は、図1
の第1スタンパ12や、図4の第1スタンパ12として
使用することができるものである。
【0075】このようなサンスタンパ120は、図9
(A)から(D)の工程を経て作ることができる。
【0076】図9(A)におけるマスタースタンパ13
0は、図9(B)において、マザースタンパ140を作
成する。つまりマスタースタンパ130の信号面がマザ
ースタンパ140に転写される。このマザースタンパは
反転スタンパとも呼ばれており、このマザースタンパ1
40に対しては図9(C)に示すように例えばNiのス
パッタ膜150が形成される。このようにして得られた
マザースタンパ(親スタンパ)140は、図9(D)に
示すようにその信号面がサンスタンパ(子スタンパ)1
20に対して転写されることになる。
【0077】得られたサンスタンパ120は、図1と図
4に示す第1スタンパ12として用いることができる。
なお、図9(C)のNiのスパッタ膜150の厚みは、
例えば40nmである。
【0078】マスタースタンパ130は残しておき、マ
スタースタンパ130から作成されたサンスタンパ12
0を用いて図1あるいは図4のような工程により得られ
た多層構造のディスク状の情報記録媒体100(図3参
照のS1)からは、マスタースタンパ130を図1ある
いは図4の第1スタンパ12として直接用いた場合に得
られる多層構造のディスク状の情報記録媒体100のS
1とほぼ同等の品質の信号を得ることができる。
【0079】なお、図2の第2基板作成ステップSS2
で得られる第2レプリカ基板S2に対しては、その両面
に対して信号面を記録することで両面構造のものを作成
することができるのは当然のことである。
【0080】なお、再生時の多層構造のディスク状の情
報記録媒体100を読み出す場合の光学ピックアップの
対物レンズの開口数は、例えば0.7以上であるのが望
ましい。そして開口数NAと波長λの比NA/λが1.
20以上であることが望ましい。このNA/λ≧1.2
0と、NAがO.7以上であるのは、一方あるいは両方
同時に満たすのが望ましい。
【0081】図10ないし図12は、本発明の製造方法
における別の例を示している。
【0082】図10の製造方法の例では、長尺状のシー
ト10としては、ドライフォトポリマ(Dry-photo-POLY
MER )を採用している。このドライフォトポリマのフィ
ルムあるいは層は、実質的に溶媒がないポリメリック
(高分子)なレイヤであり、このポリメリックレイヤ
は、例えば100から200メガポイズの範囲のクリー
プ粘性を有しており、このクリープ粘性は平行平板型の
流量計で計ることができる。
【0083】図10は、このようなシート10を用いて
高温加圧圧着法で、シート10に対して信号面を記録す
ることができるようになっており、図10(A)ないし
(D)は、図4(A)ないし(D)の工程にほぼ対応し
たものである。
【0084】シート10に対しては、図10(A)にお
いて第1スタンパ12が配置されている。図10(B)
では、第1スタンパ12がシート10に対してロール1
6により押し付けられて、直接信号面10Aが形成され
る。そして紫外線が図10(C)でこのシート10に対
して照射されることで、この信号面10Aが紫外線硬化
された後に、図10(D)では第1スタンパ12がシー
ト10から剥離される。その後は、図4(E)、(F)
のようにスパッタ工程や打ち抜き工程が施されて、図4
に示す第1レプリカ基板S1と同様なレプリカ基板を得
ることができる。
【0085】図11は、シート10として、例えば透明
のポリカーボネート等のフィルム10Fに対して上述し
たようなドライフォトポリマ10Gを積層して形成した
ものである。この場合であっても、例えば図10と同様
にして図11(A)において第1スタンパ12を図11
(B)のようにロール16を用いて押し付けて、その後
紫外線照射してドライフォトポリマ10Gを硬化させ
る。そして図11(C)から(D)のように、シート1
0を第1スタンパ12から剥離して、半透明膜のスパッ
タリングと打ち抜き工程を行えば、やはり第1レプリカ
基板を得ることができる。
【0086】図12では、シート10が、保護シート1
0Hと感圧性シート10Jを積層して作られている。保
護シート10Hは、ポリカーボネートのようなフィルム
を採用でき、感圧性シート10Jとしては感圧性粘着
剤、例えばアクリル系の粘着シートを採用することがで
きる。この感圧性シート10Jの屈折率は、例えばポリ
カーボネートのようなプラスチックの屈折率と同様なも
のを採用するのが望ましい。
【0087】図12(A)では第1スタンパ12が感圧
性シート10Jに対面しており、図12(B)では感圧
性シート10Jに対してロール16を用いて押し付けら
れる。そして感圧性シート10Jから第1スタンパ12
が除去されるとともに、保護シート10Hが感圧性シー
ト10Jから剥離される。この感圧性シート10Jは、
第1スタンパ12から転写された信号面10Aを有して
おり、その後、所定の半透明膜のスパッタ処理及び打ち
抜き処理が行われると、図12(E)に示すような第1
レプリカ基板S1が得られる。
【0088】一方、第2レプリカ基板S2はすでに作ら
れており、第2レプリカ基板S2と第1レプリカ基板S
1は、紫外線硬化樹脂32を用いて、ロール166によ
り図12(F)のように圧着されることで、多層構造の
ディスク状の情報記録媒体100を得ることができる。
【0089】図13は、本発明の製造方法により作られ
た2層構造の大容量のディスク状の情報記録媒体100
の例を示している。この情報記録媒体100は、成形基
板225(第2レプリカ基板)と、シート状基板202
(第1レプリカ基板)を有し、成形基板225とシート
状基板202は、光透過層224(紫外線硬化樹脂)に
より一体になっている。成形基板225の情報面232
は記録層(または反射膜)222が形成され、シート状
基板202には記録膜(半透明記録膜)213が形成さ
れている。
【0090】図14は、第2レプリカ基板に相当する成
形基板301上に、シート状基板302を多層積層した
多層光ディスクの例である。
【0091】成形基板301は、先の図2に示す工程に
より形成されるもので、一方の面が信号面301Aとさ
れ、反射膜や記録膜が形成される。
【0092】一方、シート状基板302は、図1あるい
は図4に示す工程により作製され、成形基板301と対
向する面が信号面302Aとされる。
【0093】このシート状基板302は、厚さ5〜20
μm程度の感圧性樹脂等を透明接着層303として、複
数積層されており、多層光ディスクが構成されている。
すなわち、シート状基板302と透明接着層303を基
本単位とし、これが複数積層されて多層光ディスクが構
成されている。
【0094】成形基板301は、いわゆるダミー基板で
もよく、かかる例を示した物が図15である。
【0095】この例では、第2の基板として信号面のな
いダミー基板304が用いられている。したがって、信
号面の層数は、シート状基板302の数ということにな
る。
【0096】以上説明したように、本発明の多層構造の
ディスク状の情報記録媒体の製造方法を用いることによ
り、2層構造あるいは3層以上の多層構造の大容量のデ
ィスク状の情報記録媒体(例えば光ディスク)を大量に
かつ容易に生産することができる。
【0097】上述した例では、フィルム状あるいは薄板
状のシートに対して信号面をスタンパから転写させて、
シートに対して信号面をパターニングする際には、硬い
スタンパから比較的柔らかいシートに対してそのような
転写作業を行うので、容易に転写作業を行うことができ
る。
【0098】図6(A)ないし(D)に示すような多層
の半透明膜60を形成する場合に、第1レプリカ基板S
1に対して順次形成していく半透明膜50B,50C,
50F,50Gにおける関係は、半透明膜50B側から
半透明膜50Gにかけて、順次反射率が高くなるように
設定されている。すなわち半透明膜50Bの反射率が一
番低く次に半透明膜50C,50F,50Gの順で反射
率が高くなっていく。このために、第1レプリカ基板S
1から紫外線を照射して、順次半透明膜を硬化させてい
く場合にこのような中間層である多層の半透明膜60を
形成するのを容易に行うことができる。すなわち、低い
紫外線照射量で各半透明膜を順次硬化させることができ
る。
【0099】このような半透明膜等の紫外線硬化樹脂を
紫外線を照射して硬化させる際に、紫外線がディスクの
中央部から外周部にかけて順次スキャンしながら、かつ
ディスクを回転させることで全域に渡って均一な照射量
を与えることができ、従って均一な厚みの転写層(中間
層)を作ることができる。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
大容量のディスク状の情報記録媒体を容易に且つ大量に
生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層構造のディスク状の情報記録媒体
の製造方法の一例における第1基板作成ステップを示す
模式図である。
【図2】第2基板作成ステップを示す概略断面図であ
る。
【図3】貼り合わせステップを示す概略断面図である。
【図4】本発明の多層構造のディスク状の情報記録媒体
の製造方法の他の例における第1基板作成ステップを示
す模式図である。
【図5】図1ないし図3における製造方法の手順の一例
を示すフロー図である。
【図6】多層の反射膜を形成する場合の製造工程の一例
を示す概略断面図である。
【図7】図6の製造方法に対応して手順の一例を示すフ
ロー図である。
【図8】信号面再生方式と読取面再生方式におけるジッ
ターの一例を説明する概略断面図である。
【図9】マスタースタンパからサンスタンパを作成する
一例を示す概略断面図である。
【図10】シート状基板の製造工程の他の例を示す模式
図である。
【図11】シート状基板の製造工程のさらに他の例を示
す模式図である。
【図12】シート状基板の製造工程及び第2レプリカ基
板への貼り合わせ工程の一例を示す模式図である。
【図13】信号面が形成されたシート状基板を成形基板
に積層した多層光ディスクの一例を示す概略断面図であ
る。
【図14】信号面が形成されたシート状基板を複数層成
形基板に積層した多層光ディスクの一例を示す概略断面
図である。
【図15】信号面が形成されたシート状基板を複数層ダ
ミー基板に積層した多層光ディスクの一例を示す概略断
面図である。
【符号の説明】
10 シート、12 第1スタンパ、24 第2スタン
パ、32 紫外線硬化樹脂(透明接着層)、S1 第1
レプリカ基板(第1基板)、S2 第2レプリカ基板
(第2基板)、SS1 第1基板作成ステップ、SS2
第2基板作成ステップ、SS3 貼り合わせステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古木 基裕 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 行本 智美 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号を有する層を複数有する多層構造の
    ディスク状の情報記録媒体の製造方法であり、 シート側に第1スタンパにより信号面を形成し、その信
    号面に半透明膜を形成して打抜くことで第1基板を得る
    第1基板作成ステップと、 射出成形により第2スタンパの信号面を形成し、その信
    号面に反射膜を形成することで第2基板を得る第2基板
    作成ステップと、 第1基板と第2基板を透明接着層で貼り合わせる貼り合
    わせステップと、を有することを特徴とする多層情報記
    録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1基板作成ステップでは、第1スタン
    パに樹脂を供給するとともに、プラスチック製のシート
    に対して第1スタンパを加圧して、樹脂に第1スタンパ
    の信号を転写する請求項1に記載の多層情報記録媒体の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 第1基板作成ステップでは、プラスチッ
    ク製のシートに対して第1スタンパを加圧して、シート
    に第1スタンパの信号を直接転写する請求項1に記載の
    多層情報記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】 貼り合わせステップでは、透明接着層と
    して光硬化型の樹脂を用い、第1基板と第2基板を回転
    することで透明接着層の厚みを制御する請求項1に記載
    の多層情報記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 点状光源の紫外線照射源を第1基板と第
    2基板の内周側から外周側に向けて移動しながら紫外線
    を透明接着層に照射する請求項4に記載の多層情報記録
    媒体の製造方法。
  6. 【請求項6】 第1スタンパは、マザースタンパに金属
    をスパッタして、その反転パターンとして形成されてい
    る請求項1に記載の多層情報記録媒体の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1基板と第2基板を感圧性粘着剤を用
    いて貼り合わせる請求項1に記載の多層情報記録媒体の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 透明接着層がドライフォトポリマである
    請求項1に記載の多層情報記録媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】 信号が転写される樹脂はドライフォトポ
    リマである請求項2に記載の多層情報記録媒体の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 シートは感圧性シートに保護シートを
    貼り合わせることで構成し、感圧性シートに信号を転写
    後に保護シートを剥離して第1基板を得て、この第1基
    板に対して第2基板を貼り合わせる請求項1に記載の多
    層情報記録媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 シートには記録・再生用のレーザ光を
    入射面側に保護剤がコーティングされている請求項1に
    記載の多層情報記録媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 信号を有する層を複数有する多層構造
    のディスク状の情報記録媒体の製造方法であり、 シート側に第1スタンパにより信号面を形成し、その信
    号面に半透明膜を形成することで第1基板を得る第1基
    板作成ステップと、 第1基板の半透明膜の上にさらに信号が転写された半透
    明膜を透明接着層を介して1つまたは複数形成する半透
    明膜形成ステップと、を有することを特徴とする多層情
    報記録媒体の製造方法。
  13. 【請求項13】 射出成形により第2スタンパから信号
    が転写されて、その信号面に反射膜を形成することで第
    2基板を得る第2基板作成ステップと、 第1基板と第2基板を1つまたは複数の半透明膜をはさ
    んで透明接着層で貼り合わせる貼り合わせステップと、
    を有することを特徴とする請求項12に記載の多層情報
    記録媒体の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記第1基板をダミー基板に対して1
    つまたは複数の半透明膜をはさんで透明接着層で貼り合
    わせる貼り合わせステップと、を有することを特徴とす
    る請求項12に記載の多層情報記録媒体の製造方法。
  15. 【請求項15】 第1スタンパは、マザースタンパに金
    属をスパッタして、その反転パターンとして形成されて
    いる請求項12に記載の多層情報記録媒体の製造方法。
  16. 【請求項16】 半透明膜形成ステップにおいて形成さ
    れた各透明接着層の膜厚は、10μmないし50μmで
    ある請求項12に記載の多層情報記録媒体の製造方法。
  17. 【請求項17】 半透明膜形成ステップにおいて形成さ
    れた透明接着層は、光硬化型の樹脂であり、第1基板を
    回転することで形成される請求項12に記載の多層情報
    記録媒体の製造方法。
  18. 【請求項18】 点状光源の紫外線照射源を第1基板の
    内周側から外周側に向けて移動しながら紫外線を透明接
    着層に照射する請求項17に記載の多層情報記録媒体の
    製造方法。
  19. 【請求項19】 透明接着層は、ドライフォトポリマで
    ある請求項12に記載の多層情報記録媒体の製造方法。
  20. 【請求項20】 シートは感圧性シートに保護シートを
    貼り合わせることで構成し、感圧性シートに信号を転写
    後に保護シートを剥離して第1基板を得る請求項17に
    記載の多層情報記録媒体の製造方法。
  21. 【請求項21】 シートには記録・再生用のレーザ光の
    入射面側に保護剤がコーティングされている請求項12
    に記載の多層情報記録媒体の製造方法。
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