JPH09106585A - 光学記録媒体の製造方法 - Google Patents

光学記録媒体の製造方法

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JPH09106585A
JPH09106585A JP26042195A JP26042195A JPH09106585A JP H09106585 A JPH09106585 A JP H09106585A JP 26042195 A JP26042195 A JP 26042195A JP 26042195 A JP26042195 A JP 26042195A JP H09106585 A JPH09106585 A JP H09106585A
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JP26042195A
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Motohiro Furuki
基裕 古木
Takeshi Yamazaki
剛 山崎
Minoru Takeda
実 武田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細凹凸を有する厚い光硬化性樹脂層の形成
においても効果的に光硬化性樹脂の戻りを防止し、空気
の入り込みを効果的に防止して、光学的特性にすぐれた
光学記録媒体を得ることができるようにする。 【解決手段】 基板1上に光硬化性樹脂を介して情報記
録層を構成する微細凹凸の転写微細凹凸を有するスタン
パー8を押圧するにあたり、上記スタンパー8に向かっ
て、上記基板1の背面に弾性シートを介して押圧ローラ
ー9を転動させて上記スタンパー8の微細凹凸を上記光
硬化性樹脂層に転写して、上記光硬化性樹脂に対する露
光処理を行って上記光硬化性樹脂を硬化し、この光硬化
性樹脂に微細凹凸が形成された情報記録層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学記録媒体の製
造方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】オーディオ用、ビデオ用そのほかの各種
情報を記録する光学記録媒体として、その記録もしくは
再生を光照射によって行う光ディスク、光カード、光磁
気ディスク、相変化光学記録媒体等のROM(Rrea
d Only Memory)型、追記型、書換え型等
の光学記録媒体があるが、例えばコンパクトディスクに
おけるようなROM型においてその情報記録層にデータ
情報、トラッキングサーボ信号等の記録がなされる位相
ピット、プリグルーブ等の微細凹凸が、また、追記型、
書換え型等の光磁気あるいは相変化等による光磁気媒体
においてもプリグルーブ等の微細凹凸の形成がなされ
る。
【0003】この微細凹凸を有する情報記録層の形成方
法の1つとして光重合法いわゆる2P法(Photop
olymerization法)がある。
【0004】例えば図12に示すように、ガラス基板、
ポリカーボネート基板等の光透過性基板1の一主面に、
上述した位相ピット、プリグルーブ等の微細凹凸2が、
2P法による光硬化性樹脂3、一般には紫外線硬化性樹
脂によって形成され、これに蒸着膜による反射膜4が被
着されて情報記録層5が形成される。この情報記録層5
上には、同様に例えば光硬化性樹脂よりなる保護膜6が
塗布されて光学記録媒体例えば光ディスクが形成され
る。
【0005】この2P法によって微細凹凸を有する記録
情報層を形成する方法は、先ず図2に示すように、位相
ピット、プリグルーブ等の微細凹凸を有する情報記録層
を形成しようとする透明基板例えばディスク状基板1上
に、ディスペンサー7によって円周方向の沿って基板1
に対して相対的に移行して図3に示すように、光硬化性
樹脂3をリング状に塗布する。
【0006】その後、図4に示すように、目的とする情
報記録層に形成する微細凹凸の転写パターンの微細凹凸
8sが形成されたスタンパー8上に、図5に示すよう
に、基板1を光硬化性樹脂3が塗布された側をスタンパ
ー8の微細凹凸8sが形成された側に合致させて衝合す
る。この状態で例えば円柱状の押圧ローラー9を、スタ
ンパー8上に配置された基板1上から一定の荷重Fをか
けて、基板1上を転動させる。このようにすると、基板
1とスタンパー8との間に介在する光硬化性樹脂3が押
圧されて基板1およびスタンパー8の板面に沿って展延
する。その後、図6に示すように、基板1の背面から紫
外線ランプ(UVランプ)10によって紫外線照射を行
って光硬化性樹脂3の硬化を行う。その後、図7に示す
ように、スタンパー8から基板1を光硬化性樹脂3とと
もに剥離する。このようにすると、基板1の一方の面
に、所要の微細凹凸が形成された光硬化性樹脂3による
情報記録層5が形成される。このディスクに図12に示
す反射膜4、保護膜6を塗布して光学記録媒体(光ディ
スク)が得られる。
【0007】ところが、上述した2P法によって情報記
録層5の形成を行った場合で、光硬化性樹脂3の塗布後
にディスク基板1をスタンパー8上に設置し、基板1上
から、例えば円柱状ローラー9により一定の荷重Fをか
けて基板1上を転動させ、光硬化性樹脂3の展延を行う
が、ローラー9が基板1の外周部分にあるとき、このロ
ーラー9により基板1に加えられる圧力については、従
来においては拡散が図られていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、2P
法によって情報記録層の形成を行った場合の光硬化性樹
脂3の伸展すなわち展延工程においては、ローラー9が
基板1の外周部分にあるとき、このローラー9により基
板1に加えられる圧力については、拡散が図られていな
かった。
【0009】例えば図5のようにローラー9を転動させ
て光硬化性樹脂3の展延を行う場合、ローラー9が基板
の中心部分を通過して、外周部分へ進み、その部分で荷
重Fが加わると、ローラー9と基板1との接触面積が狭
いため、荷重Fが局所的に加わることとなり、図11に
示すようにローラー9が押圧している基板1上の位置と
は反対側の位置の外周部分において、図11中の矢印a
で示すように、基板1の浮き上がりが生じる。このため
この部分で光硬化性樹脂3に戻りが生じる。また、この
浮き上がりのため、光硬化性樹脂3と基板1との間に空
気が入り込みやすく、その部分において信号転写不良の
原因になっていた。
【0010】この基板1の浮き上がりによる光硬化性樹
脂3の戻りや、浮き上がりのために生じた光硬化性樹脂
3と基板1との間の空気の存在は、例えば基板1側か
ら、例えばレーザー光を照射して微細凹凸による情報を
照射レーザー光の干渉によって読み出すに際してのエラ
ーの発生原因となる。
【0011】この基板1の浮き上がりによる光硬化性樹
脂3の戻りや、浮き上がりのために生じた光硬化性樹脂
3と基板1との間の空気の存在は、単層情報記録層のデ
ィスク構造においては、例えば基板1側からレーザー光
を照射して微細凹凸による情報を照射レーザー光の干渉
によって読み出すに際して、信号再生に問題が生じると
ころであるが、情報の記録容量の増大化を図るために、
2層以上の情報記録層が積層された多層光学記録媒体に
おいては特に問題となるところである。
【0012】この多層光学記録媒体について説明する。
図1は第1の情報記録層13と第2の情報記録層14と
が透明中間膜23を介して積層して形成されてなる光学
記録媒体の一例の概略断面図で、この光学記録媒体に対
する第1の情報記録層13と第2の情報記録層14とか
らの情報の読み出しは、ドライブ装置の簡略化をはかる
ことができるように、また第1および第2の情報記録
層、13および14に対し連続的にその記録ないしは読
み出しを行うことができるように、1組の光学ヘッドに
よって光学記録媒体の同一側すなわち基板1側から光照
射によって行うことができるようにすることが望まれ
る。この場合、第1の情報記録層13は、微細凹凸21
に例えば半透明膜15が形成されて、半透明の情報記録
層として構成され、第2の情報記録層14は、微細凹凸
22上に例えば蒸着膜による反射膜16が形成された構
成がとられる。そして、この反射膜16上には、保護膜
6が形成される。
【0013】この光学記録媒体における第1の情報記録
層13に対しては、光学ヘッドからの照射光Lを、図1
の実線で示すように、第1の情報記録層13にフォーカ
シングさせて、その記録、再生を行い、第2の情報記録
層14に対しては、光学ヘッドからの照射光Lを、図1
の破線で示すように、第2の情報記録層14にフォーカ
シングさせて、その記録、再生を行う。
【0014】この光学記録媒体における第1の情報記録
層13は、例えば射出成形によって基板1の成形と同時
に基板1の一主面に第1の微細凹凸21を形成し、これ
の上に半透明膜15が形成されて成る。第2の情報記録
層14は、第1の情報記録層13上に2P法によって第
2の微細凹凸22を形成し、これの上に反射膜16を形
成されて成る。
【0015】この場合、透明中間膜23は、第2の情報
記録層14の2P法による光硬化性樹脂3によって構成
されることになる。
【0016】ところが、このように、第1および第2の
情報記録層13および14等の複数の情報記録層が積層
され、その同一側から光照射によって各記録層の情報の
読み出しを行う光学記録媒体においては、各情報記録層
間で干渉が生じることのないように、各情報記録層間に
介在させる透明中間膜すなわち光硬化性樹脂3はその厚
さを充分大なる例えば30μm〜60μmの例えば40
μmの厚さに形成する必要があるが、従来、光硬化性樹
脂展延工程において、図5に示すように、ローラー9が
基板1の外周部分にあるとき、このローラー9により基
板1に加えられる圧力については、その拡散が図られて
いなかった。このため図11に示すように、ローラー9
が押圧している基板1の外周部分とは反対側の外周部分
において、基板1に浮き上がりが生じ、光硬化性樹脂3
の戻りを生じさせた。また基板1が浮き上がる際に基板
1と光硬化性樹脂3との間に空気が入り込みやすかっ
た。このことは、読み取り時の各情報記録層の信号間に
干渉を生じさせる原因となり、エラーの発生が問題とな
ってくる。
【0017】そこで、この多層光学記録媒体においては
信号読み取り時の各情報記録層の信号間の干渉を最小に
するため、上述した光硬化性樹脂3の戻りや、基板1と
光硬化性樹脂3との間の空気の入り込みは特に防止する
必要がある。
【0018】本発明においては、このような2P法によ
って微細凹凸を有する光硬化性樹脂層、特に上述した多
層光学記録媒体におけるように厚い光硬化性樹脂層を形
成する場合においても、基板1に加えられる圧力の拡散
を効果的に図ることができるようにして、光学的特性に
すぐれた光学記録媒体を得るようにする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による光学記録媒
体の製造方法は、基板の一主面上に、光硬化性樹脂層を
介して微細凹凸を有するスタンパーを密着させ、スタン
パーに向かって基板の背面に弾性シートを介して押圧ロ
ーラーを転動させてスタンパーの微細凹凸を光硬化性樹
脂層に転写して微細凹凸が形成された情報記録層を形成
するものである。
【0020】上述したように本発明においては、基板と
情報記録層を形成する微細凹凸を有するスタンパーとを
両者間に光硬化性樹脂を介して互いに重ね合わせた状態
で押圧するにあたり、弾性シートを介在させたことによ
って、基板にかかる圧力を有効に拡散させることができ
て、光硬化性樹脂の戻りを防止し、また、基板と光硬化
性樹脂との間に空気が入り込むことを防止することがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施形態を説明
する。以下において、ディスク状、いわゆる円板状の光
ディスクに適用する場合について説明するが、本発明
は、このような光ディスクや、形状に限られるものでは
なく、光磁気ディスク、相変化ディスク、その他カード
状、シート状等の微細凹凸を情報記録層に有する各種光
学記録媒体に適用できることはいうまでもない。
【0022】この例は、図1に示したように、例えばポ
リカーボネート等の光透過性樹脂の射出成形によって、
基板1の成形と同時に基板1の一主面にデータ記録ピッ
ト、またはプリグルーブ等の第1の微細凹凸21を形成
し、これの上に半透明膜15が形成されて第1の情報記
録層13が形成し、この第1の情報記録層13上に2P
法によって、データ記録ピット、またはプリグルーブ等
の第2の微細凹凸22を形成し、これの上に蒸着膜によ
る反射膜16を被着して第2の情報記録層14を形成
し、そしてこの第2の情報記録層14上に、例えば光硬
化性樹脂よりなる保護膜6が塗布されて成る光学記録媒
体例えば光ディスクを得る場合である。
【0023】この例では、まず図2に示すように、例え
ば上述したように射出成形によって第1の情報記録層を
形成する微細凹凸が形成された(図示せず)基板1上
に、光硬化性樹脂3、例えば紫外線硬化性樹脂を基板1
の中心孔から所要の距離隔てた位置において、ディスペ
ンサー7によって図3に示すように基板1の中心軸を中
心とする一円周上に沿って塗布する。
【0024】一方図4に示すように、第2の情報記録層
14の微細凹凸を形成するための転写微細凹凸8sを有
するスタンパー8を用意する。そしてこれに光硬化性樹
脂3が塗布された基板1を、その光硬化性樹脂3を基板
1とスタンパー8との間に介在させて押圧する。
【0025】本発明においては、この基板1と第2の情
報記録層14を形成する微細凹凸8sを有するスタンパ
ー8とを両者間に光硬化性樹脂3を介して互いに重ね合
わせた状態で押圧してこの光硬化性樹脂3を展延するに
あたり、基板1にかかる圧力を拡散させる手段を設け
る。
【0026】このようにして、ローラー9が基板1上に
おいて、その外周部分で荷重Fを加えた場合において
も、基板1の浮き上がりを効果的に防止することができ
るようにし、光硬化性樹脂3の戻りを防止し、また、基
板1と光硬化性樹脂3との間に空気が入り込むことを防
止する。
【0027】このようにして、基板1とスタンパー8と
の間に展延されて両者間に押圧された光硬化性樹脂層に
スタンパー8の微細凹凸8sが転写されて、第2の情報
記録層14を構成する微細凹凸が形成される。
【0028】その後、基板1とスタンパー8との間に押
圧介在された光硬化性樹脂3に、透明基板1の背部か
ら、図6で示すように、紫外線(UV)ランプ10によ
って紫外線照射を行って、光硬化性樹脂3の光重合、す
なわち硬化を行う。
【0029】その後、図7で示すように、基板1を光硬
化性樹脂3とともにスタンパー8から剥離する。このよ
うにして、図1で説明したように、射出成形により形成
した第1の情報記録層13の上に、光硬化性樹脂3、こ
の例では紫外線硬化性樹脂によって位相ピット、プリグ
ルーブ等の第2の微細凹凸22を形成する。そして、こ
の第2の微細凹凸22が形成された光硬化性樹脂3の表
面に、金属、例えばAl蒸着膜による反射膜16を被着
して第2の情報記録層14を形成する。この第2の情報
記録層14上には、同様に、例えば光硬化性樹脂、例え
ば紫外線硬化性樹脂よりなる保護膜6を塗布して目的と
する光学記録媒体例えば光ディスクを形成する。
【0030】次に、上述した本発明方法を実施する基板
1にかかる圧力を拡散させる手段を具備する基板1とス
タンパー8との押圧装置の一例を、それぞれの概略断面
図を示す図8〜図10を参照して説明する。
【0031】図8に示すように、この例では、永久磁
石、もしくは電磁石(図示せず)を具備する水平基台3
0上に、スタンパー8が配置されている。このスタンパ
ー8は少なくともその表面が例えばニッケル等の磁性金
属膜を有し、均一な厚さで形成されており、水平基台3
0上で、充分な平坦度で磁気的に吸着保持されている。
【0032】スタンパー8上に、第1層目の情報記録層
を構成する微細凹凸がすでに形成された例えばポリカー
ボネート製のディスク基板1を、これに塗布された光硬
化性樹脂3を介して合致させる。
【0033】本発明においては、このスタンパー8と、
基板1との押圧にあたり、基板1の背面上をローラー9
を転動させてこれを行うが、ローラー9が基板1の外周
部分にあるときに、ローラー9の押圧力を拡散させる手
段を配置する。
【0034】この押圧力を拡散させる手段としては、例
えば、図8に示すように、厚さ数mmの弾性シート3
1、例えばゲル状シリコン、ゴム等の弾性シートによっ
て構成する。この弾性シート31は、図9に示すように
基板1を完全に覆うように設置し、この弾性シート31
上からローラー9を転動させることによって、弾性シー
ト31の存在によりその押圧力は拡散され、基板1とス
タンパー8との間に介在された光硬化性樹脂3の展延を
行うことができる。
【0035】ローラー9は、例えば硬質ゴム製ローラー
によって構成することができる。そして、このローラー
9を柔軟な材料、例えば軟性ゴム製ローラーとする場合
は、上述した圧力の拡散の効果をより高めることができ
る。
【0036】上述の本発明方法によるときは、図10
に、弾性シート31使用している場合の概略断面図を示
したように、弾性シート31がローラー9の押圧力をよ
り広い領域に拡散させる役割をするため、図11で説明
した従来における基板1の浮き上がりを効果的に防止で
きる。
【0037】このように本発明によれば、基板1の浮き
上がりを防止できることから、2P法によって形成した
情報記録層を構成する光硬化性樹脂3の戻りを防止し、
また、基板1と光硬化性樹脂3との間に空気が入り込む
ことを効果的に防止できる。従って、特に情報記録層
が、2層以上形成される多層光学記録媒体、すなわち、
下層側の情報記録層上に、上層の情報記録層を2P法に
よって、その光硬化性樹脂3が厚い透明中間膜23とし
て形成される場合に特に有益である。
【0038】上述した例においては、情報記録層が2層
形成される多層光学記録媒体を作製する場合について説
明したが、本発明方法は、情報記録層が一層である単層
の光学記録媒体を作製する場合についても利用できるも
のであることはいうまでもない。すなわち、図12に説
明したガラス基板、ポリカーボネート系の光透過性基板
1の一主面に、上述した位相ピット、プリグルーブ等の
微細凹凸2を、2P法により形成する場合に、本発明方
法を適用する。
【0039】また上述した例では、基板1がディスクで
ある場合を主として説明したが、カード状等各種の構造
に適用することができる。基板1とスタンパー8との押
圧も、上述した基板1の背面からに限られるものではな
く、スタンパー8の背面側から押圧する構成とすること
ができる。
【0040】また、上述したように本発明は、光ディス
クすなわち微細凹凸がデータ情報を含むものであるが、
この場合に限られるものではなく、例えば光磁気記録
層、光照射によって相変化を生じる相変化記録層のよう
に、微細凹凸が例えばトラッキング用、アドアレス用等
のプリグルーブ、ピット等を有する情報記録層による光
学記録媒体を得る場合にも適用でき、この場合は微細凹
凸の形成層を、もしくはこれの上の層に光磁気材料、相
変化材料を形成する構成をとることができる。
【0041】また、単層、2層に限らず3層以上の情報
記録層が積層された光学記録媒体を得る場合に本発明装
置を利用することができるなど上述の例に限られるもの
ではなく、本発明装置は、いわゆる2P法によって作製
できる種々の構成の光学記録媒体に適用できるものであ
る。
【0042】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、光学
記録媒体の製造において、光硬化性樹脂を用いたいわゆ
る2P法によって形成する場合における、基板の外周部
分での光硬化性樹脂の戻りを防止し、また基板と光硬化
性樹脂との間に空気が入り込むことを防止できたことか
ら、単層の情報記録層による光学記録媒体はもとより、
情報記録層間の透明中間膜の厚さが大なる情報記録層を
形成する多層光学記録媒体においても情報記録層を形成
する微細凹凸の転写を、基板の外周部分まで極めて簡易
的な方法により、確実に行うことができる。これにより
光学的記録再生特性にすぐれ、エラー発生の小さい、す
なわち光学的特性にすぐれた光学記録媒体を得ることが
でき、また不良品の発生率を充分低くすることができ、
コストの低廉化をはかることができるなど、工業的に大
きな効果をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】多層光学記録媒体の概略断面図である。
【図2】従来および本発明方法の説明に供する一工程の
斜視図である。
【図3】従来および本発明方法の説明に供する一工程の
斜視図である。
【図4】従来および本発明方法の説明に供する一工程の
斜視図である。
【図5】従来方法の説明に供する一工程の斜視図であ
る。
【図6】従来および本発明方法の説明に供する一工程の
斜視図である。
【図7】従来および本発明方法の説明に供する一工程の
斜視図である。
【図8】本発明による光学記録媒体の製造方法の光硬化
性樹脂の押圧工程の説明に供する概略断面図である。
【図9】本発明による光学記録媒体の製造方法の光硬化
性樹脂の押圧工程の説明に供する概略断面図である。
【図10】本発明による光学記録媒体の製造方法の光硬
化性樹脂の押圧工程の説明に供する概略断面図である。
【図11】従来方法による光学記録媒体の製造方法の光
硬化性樹脂の押圧工程の説明に供する概略断面図であ
る。
【図12】光学記録媒体の一例の要部の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 微細凹凸 3 光硬化性樹脂 4 反射膜 5 情報記録層 6 保護膜 7 ディスペンサー 8 スタンパー 8s 微細凹凸 9 ローラー 10 UVランプ 13 第1の情報記録層 14 第2の情報記録層 15 半透明膜 16 反射膜 23 透明中間膜 30 水平基台 31 弾性シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の一主面上に、光硬化性樹脂層を介
    して微細凹凸を有するスタンパーを密着させ、該スタン
    パーに向かって上記基板の背面に弾性シートを介して押
    圧ローラーを転動させて上記スタンパーの微細凹凸を上
    記光硬化性樹脂層に転写して微細凹凸が形成された情報
    記録層を形成することを特徴とする光学記録媒体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 上記基板の上記一主面に第1の情報記録
    層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    光学記録媒体の製造方法。
JP26042195A 1995-10-06 1995-10-06 光学記録媒体の製造方法 Pending JPH09106585A (ja)

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