JP2002234070A - マイクロエンボスシートの製造方法及びマイクロエンボスシート - Google Patents

マイクロエンボスシートの製造方法及びマイクロエンボスシート

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Abstract

(57)【要約】 【課題】精密なエンボスパターンを確実に転写でき、エ
ンボスパターンの連続転写も可能で、装置のコストの低
いマイクロエンボスシートの製造方法及びマイクロエン
ボスシートを提供することにある。 【解決手段】微細なエンボスパターンを備えたシートで
あるマイクロエンボスシートの製造方法において、エン
ボスパターンが形成された枚葉のエンボス版表面に被転
写シートを重ね合わせ、前記エンボス版の表裏面側に配
置される一対のロールにより、前記エンボス版及び前記
被転写シートを挟圧して、前記被転写シートにエンボス
パターンを転写する転写工程と、転写工程後、被転写シ
ートをエンボス版から剥離させる剥離工程と、を備える
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロエンボス
シートの製造方法及びマイクロエンボスシートに関す
る。
【0002】
【背景技術】従来より、熱可塑性樹脂シートの片面にマ
イクロエンボスパターンが形成されたシートは、フレネ
ルレンズシート、レンチキュラーレンズシート、プリズ
ムレンズシート等のレンズ機能シートとして有用であ
る。例えば、マイクロプリズム加工が施された再帰反射
性シート(プラスチック製反射板)が、反射板分野、フ
ァッション分野、建築分野等で使用されるようになって
きている。
【0003】このような再帰反射性シートとして、ガラ
スビーズ型のものとキューブコーナ型のものが使用され
ている。一般にガラスビーズ型のものと比べて、キュー
ブコーナ型のものは、遠距離視認性と反射輝度に優れて
いる。前記キューブコーナ型の再帰反射性シートの製造
においては、熱可塑性樹脂シートにエンボスパターン形
成用の型のエンボスパターンが転写されなければならな
い。そのためには、特に、熱可塑性樹脂シートがエンボ
スパターン形成用の型に対して適当な温度及び圧力で加
圧されることが重要となる。
【0004】熱可塑性樹脂シートにエンボスパターンを
形成する方法として、特公昭55−21321に示され
るように、金属製マイクロエンボス版と、熱可塑性樹脂
を、加熱冷却機構を備えた平板プレス機にて、加熱・加
圧後、そのままの状態で冷却・固化させ、剥離する方法
が広く知られている。
【0005】また、他の方法としては、特開昭51−1
35962に示されるように、エンボス版のベルトにエ
ンボスパターンを形成し、そのエンボスパターンを被転
写物であるシートに転写する方法や、さらに、特公平3
−43051に示されるように、転写する際のエンボス
版として、円筒金属ロールの表面にエンボスパターンを
形成したものを使用し、そのエンボスパターンを転写物
であるシートに転写する方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、まず、
平板プレスによる方法では、連続転写できない、という
問題があり、また、平板プレスで加圧するため、エンボ
ス版とシートの間に介在する空気の除去が困難で、残存
した空気が精密な転写を妨げる、という問題があった。
また、ベルトによる方法では、ベルトを用いて転写する
ため、連続転写することはできるが、ベルト上にエンボ
スパターンを形成するのが難しく、精密なエンボスパタ
ーンを転写するのは困難であるという問題がある。さら
に、ロールによる方法では、連続転写、精密なエンボス
パターンの転写をすることはできるが、金属板にエンボ
スパターンを形成し、その金属板を円筒状に加工するた
め、装置のコストが高く、また、このロールの金属板が
損傷したときの場合の交換コストも高くなるという問題
があった。
【0007】本発明の目的は、精密なエンボスパターン
を確実に転写でき、エンボスパターンの連続転写も可能
で、装置のコストの低いマイクロエンボスシートの製造
方法及びマイクロエンボスシートを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
微細なエンボスパターンを備えたシートであるマイクロ
エンボスシートの製造方法であって、エンボスパターン
が形成された枚葉のエンボス版表面に被転写シートを重
ね合わせ、前記エンボス版の表裏面側に配置される一対
のロールにより、前記エンボス版及び前記被転写シート
を挟圧して、前記被転写シートにエンボスパターンを転
写する転写工程と、転写工程後、被転写シートをエンボ
ス版から剥離させる剥離工程と、を備えることを特徴と
する。
【0009】ここで、エンボスパターンとは、プレス加
工における圧縮加工でなされた模様のことをいう。特に
マイクロエンボスとは、その構造の凹凸の高低差が数十
μm〜数百μm、構成面の表面粗さRa(JIS B
0601で規定される)、2μm以下とする。なお、光
学用途ではRaが、0.4μm以下の精度が好ましい。
また、再帰反射用途の場合、直角三角形3面と鋭角三角
形1面で構成される三角錐、すなわち直角三角形同士の
面間角度90°、鋭角三角形底面のピラミッド状の三角
錐が無数に敷き詰められた形状をしている。その大きさ
は、底辺数十μm〜数百μmである。一例として、底面
が一辺200μmの正三角形のピラミッド構造の場合、
高さは81.6μmとなる。
【0010】また、エンボス版は、エンボスパターンが
形成された型版のことをいう。エンボス版の材質の条件
としては、伝熱性に優れること、十分な硬度を有するこ
と、十分な耐熱性を有すること、耐久性が高いこと、加
工しやすいこと、コスト的に優れること、エンボスパタ
ーンの転写の精度が十分に出せること、が挙げられる。
前記の条件を満たすものとして、エンボス版の材質は、
金属が好ましく、その中でも、電鋳ニッケルが特に好ま
しい。
【0011】さらに、エンボス版の厚さは、0.1〜4
mmが好ましく、更に好ましくは0.3〜0.8mmで
ある。エンボス版が、0.1mmより薄い場合には、耐
久性・取り扱い易さに問題が発生したり、エンボス版
が、4mmより厚い場合には、伝熱性が悪くなり、加熱
・冷却のエネルギーロスが発生し、生産性を落とす場合
がある。
【0012】そして、エンボス版の大きさは、用途に応
じて異なる。例えば、エンボス版を連続供給した場合
に、エンボス版とエンボス版のつなぎ目に、隙間等の不
具合がなければよい。エンボス版は、基本的には長方形
の板状となる。エンボス版の運用、最終製品に求められ
る外観・サイズ、エンボス版単体のコストの面から、エ
ンボス版の進行方向の長さは、3〜100cmが適切で
ある。更に望ましくは、エンボス版の進行方向の長さ
は、10〜40cmである。
【0013】また,ロールは,被転写シートに、エンボ
スパターンを転写するために,加圧と加熱の機能を備え
るロールを使用することが好ましい。ここで、ロールの
材質、内部構造としては、加圧時の圧力に対し、負けな
い剛性をもっていることが好ましい。ロールのコストと
の兼合いを勘案した上で適宜選択する。また、ロールの
径は、挟圧により、エンボス版の曲げ応力が小さくなる
よう、バランスを取る必要がある。加圧区間を十分に取
ることで、転写速度を上げられるため、ロールの径は大
きい方が望ましい。但し大きすぎると、装置全体が大き
くなりコストアップにつながるので、コストとの兼合い
を勘案した上で適宜選択する。
【0014】さらに、ロールの表面材質、構造として
は、耐熱性に優れた弾性材料、例えば、シリコンゴムや
テフロン(登録商標)ゴムが望ましい。ゴムの硬度とし
ては、JIS K6301 A型に準拠した方法で測定した値が、
50〜98度、好ましくは、70〜98度である。ロー
ル表面を弾性材料にする代わりに、全体を金属などの剛
体として、弾性体を挿入する方法でも構わない。また、
加圧ロールの表面構造は、転写後のシートの表面状態を
悪化させないレベルの平坦度を維持する必要がある。
【0015】また、被転写シートの組成としては、熱可
塑性を備える材料であればよい。必ずしも、合成樹脂に
限定する必要はない。また、転写面が十分な厚さの熱可
塑性物であれば、単層、複層は問わない。さらに、再帰
性反射シートのような光学用途の場合、十分な透明性、
屈折率、複屈折が要求される。前記のような条件を満た
す材料として、具体的には、熱可塑性樹脂としては、P
E(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PC
(ポリカーボネート)、PVC(ポリ塩化ビニル)、P
MMA(ポリメタクリル酸メチル)、EMMA(エチレ
ン-メタクリル酸メチル共重合体)等を採用できる。
【0016】さらに,被転写シートの厚さとしては、用
途(樹脂種類、製品剛性)およびエンボス形状から適宜
選択する。具体的な条件としては、0.02〜50mm
が好ましい。0.02mmより薄い場合には、被転写シ
ートの剥離時に被転写シートの破断の虞れがある。50
mmより厚い場合には、被転写シートへの加熱・冷却に
エネルギーロスが発生し、生産性が落ちるという問題が
あり、また、被転写シートの剥離時にエンボス版に掛か
る応力負荷が増大し、エンボス版を傷める危険が増大す
るという虞れがある。さらに、光学用途では、完成した
エンボスシートが、十分な透明性、屈折率、複屈折が要
求されることから、条件がより狭くなる。具体的には、
エンボスパターンのエンボスの高さが70μmの場合、
被転写シートの厚さは0.10〜0.60mmが好まし
く、より好ましくは、0.15〜0.30mmである。
【0017】そして、剥離工程において、被転写シート
をエンボス版より剥離させるために、剥離ロールを設け
てもよい。この剥離ロールは、金属ロール、弾性材料を
使ったロールでもよい。弾性材料としては、例えば、シ
リコンゴムやテフロンゴムが望ましい。また、シリコン
ゴム等を被覆した金属ロール等も採用できる。なお、本
発明中のシートとは、相対的に薄いフィルムの場合を含
む。
【0018】このような本発明によれば、枚葉のエンボ
ス版と被転写シートをロールの間に挿通して、挟圧して
エンボスパターンの転写を行うので、エンボスパターン
の連続転写も可能である。また、同じ幅、同じ面積のエ
ンボスパターンが形成されたロールによりエンボスパタ
ーンを転写する方法と比較して、複数のエンボス版を使
用してエンボスパターンを転写することで、エンボス版
損傷時のリスクを分散させることができ、結果として装
置のコストを低くすることができる。さらに、エンボス
パターンの転写に際して、ロールでエンボス版と被転写
シートを挟圧しているため、エンボス版のエンボス面と
被転写シートの間の空気が扱き出されるので、精密なエ
ンボスパターンを確実に転写することができる。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
マイクロエンボスシートの製造方法において、前記転写
工程の後、エンボス版と被転写シートを密着させたまま
の状態で冷却固化させる冷却工程を有し、前記剥離工程
は、この冷却工程の後に実施されることを特徴とする。
ここで、冷却工程では、加熱された被転写シート等を常
温で放置する方法等が採用できる。その他に、冷却ロー
ルで挟圧、冷風吹付等、外部から強制的に冷却する方法
がある。また、エンボス版と被転写シートの密着性を高
めるために、アルミ盤等で、挟み込む方法も挙げられ
る。
【0020】このような本発明によれば、冷却工程を有
していることにより、エンボス版と被転写シートを密着
させたままの状態で冷却固化させることができるので、
転写の際のエンボスパターンの歪みがないマイクロエン
ボスシートを得ることができる。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2に記載のマイクロエンボスシートの製造方法にお
いて、前記被転写シートは、熱可塑性樹脂から構成され
ることを特徴とする。このような本発明によれば、被転
写シートが熱可塑性を備えるので、転写時の加熱・加圧
により容易にエンボスパターンを転写することができ
る。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項1から請求
項3のいずれかに記載のマイクロエンボスシートの製造
方法において、前記被転写シートは、連続長尺であるこ
とを特徴とする。このような本発明によれば、完成する
マイクロエンボスシートが連続長尺状となるから、収納
時にロール等に巻き取る方法が採用できるので、保管、
運搬等を容易に行うことができる。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項1から請求
項4のいずれかに記載のマイクロエンボスシートの製造
方法において、前記一対のロールのうち、少なくとも一
方のロールが加熱ロールであることを特徴とする。ここ
で、加熱ロールは、ロール内部に電熱ヒーターやIH構
造を備えたものを採用できる。さらに、ロール内に加熱
した油等を流す等の加熱ロールも採用できる。このよう
な本発明によれば、被転写シートとエンボス版に対する
加圧と加熱が同時に行えるので、被転写シートに確実に
エンボスパターンを転写することができる。
【0024】請求項6記載の発明は、請求項5に記載の
マイクロエンボスシートの製造方法において、前記加熱
ロールは、前記エンボス版裏面に当接していることを特
徴とする。このような本発明によれば、加熱ロールは、
エンボス版裏面に当接していることにより、エンボス版
を効率的に加熱できるため、エンボス版を介して、被転
写シートを軟化させ、容易にエンボスパターンを転写す
ることができる。
【0025】請求項7記載の発明は、請求項1から請求
項6のいずれかに記載のマイクロエンボスシートの製造
方法において、前記エンボス版は、金属製であることを
特徴とする。このような本発明によれば、エンボス版
が、金属製であることにより、伝熱性に優れ、高精度に
エンボスパターンを加工できるので、エンボス版は、加
熱時の熱を伝えやすく、さらに、容易に高精度のエンボ
スパターンを有するエンボス版を製造することができ
る。
【0026】請求項8記載の発明は、請求項1から請求
項7のいずれかに記載のマイクロエンボスシートの製造
方法において、前記転写工程は、略平坦状態で、エンボ
ス版と被転写シートを挟圧して行うことを特徴とする。
このような本発明によれば、略平坦状態で、エンボス版
と被転写シートを挟圧して行うので、エンボスパターン
を正確に転写することができる。
【0027】請求項9記載の発明は、請求項1から請求
項8のいずれかに記載のマイクロエンボスシートの製造
方法において、前記一対のロールのうち、少なくとも一
方のロールの表面が、弾性体で構成されていることを特
徴とする。このような本発明によれば、ロールの表面
が、弾性体で構成されていることにより、ロール表面の
加圧面積を広く取ることができるので、転写性の向上を
図ることができる。
【0028】請求項10記載の発明は、請求項1から請
求項9のいずれかに記載のマイクロエンボスシートの製
造方法において、前記転写工程の前に、予めエンボス版
を加熱する版加熱工程を有することを特徴とする。ここ
で、版加熱工程における、エンボス版を予め加熱してお
く加熱手段としては、ロール外部から、輻射電熱ヒータ
ーや、熱風や、炎などで加熱する手段を採用できる。こ
のような本発明によれば、版加熱工程を有することによ
り、エンボス版も予め熱を持つことになるから、エンボ
ス版と加熱ロールの両面から被転写シートを加熱し、転
写前に被転写シートを柔軟にすることができるので、効
率よく被転写シートへのエンボスパターンの転写を行う
ことができる。
【0029】請求項11記載の発明は、請求項1から請
求項10のいずれかに記載のマイクロエンボスシートの
製造方法において、前記転写工程の前に、予め被転写シ
ートを加熱するシート加熱工程を有することを特徴とす
る。ここで、シート加熱工程における、被転写シートを
予め加熱しておく加熱手段としては、版加熱工程の場合
と同様に、ロール外部から、輻射電熱ヒーターや、熱風
や、炎などで加熱する手段を採用できる。
【0030】このような本発明によれば、シート加熱工
程を有することにより、被転写シートも予め熱を持つこ
とになるから、さらに加熱ロールからも被転写シートを
加熱し、転写前に被転写シートを柔軟にすることができ
るので、より一層効率よく被転写シートへのエンボスパ
ターンの転写を行うことができる。
【0031】請求項12記載の発明は、請求項1から請
求項11のいずれかに記載のマイクロエンボスシートの
製造方法において、前記転写工程は、エンボス版と被転
写シートを挟圧時に、被転写シートをその軟化点以上に
加熱することを特徴とする。このような本発明によれ
ば、エンボス版と被転写シートを挟圧時に、被転写シー
トがその軟化点以上に加熱されていることにより、転写
前に被転写シートを柔軟にすることができるので、効率
よく被転写シートへのエンボスパターンの転写を行うこ
とができる。
【0032】請求項13記載の発明は、請求項1から請
求項12のいずれかに記載のマイクロエンボスシートの
製造方法において、前記転写工程は、被転写シートとの
当接する面が鏡面加工されている鏡面部材を重ね合わせ
て、挟圧することを特徴とする。ここで、鏡面部材に求
められる特性としては、加熱時に溶融したり、変形しな
い程度の耐熱性が必要である。また、平坦度・光沢など
を付与できるだけの平坦度が表面特性として求められ
る。例えば、鏡面部材としては、アルミニウム、銅、ニ
ッケル、ステンレスなどの金属板の表面を鏡面仕上げし
たものを採用できる。
【0033】このような本発明によれば、被転写シート
のエンボス加工面の反対側に鏡面光沢などを付与するこ
とができる。
【0034】請求項14記載の発明は、請求項1から請
求項12のいずれかに記載のマイクロエンボスシートの
製造方法において、前記転写工程は、被転写シートの上
に鏡面状表面を有する鏡面シートを重ね合わせることを
特徴とする。ここで、鏡面シートに求められる特性とし
ては、鏡面部材の場合と同様に、加熱時に溶融したり、
変形しない程度の耐熱性が必要である。また、平坦度・
光沢などを付与できるだけの平坦度が表面特性として求
められる。例えば、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、ポリイミド、等を延伸加工した樹脂性シート等を
採用できる。このような本発明によれば、被転写シート
のエンボス加工面の反対側に鏡面光沢などを付与するこ
とができる。
【0035】請求項15記載の発明は、請求項1から請
求項14のいずれかに記載のマイクロエンボスシートの
製造方法において、前記転写工程は、被転写シートと前
記ロールの間に弾性部材を介在させて挟圧することを特
徴とする。このような本発明によれば、弾性部材が弾性
を備えるので、転写時の加圧の圧力を十分に被転写シー
トへ伝えることができる。
【0036】請求項16記載の発明は、請求項1から請
求項15のいずれかに記載のマイクロエンボスシートの
製造方法において、前記冷却工程は、エンボス版が略平
坦状態で、冷却固化させることを特徴とする。このよう
な本発明によれば、冷却工程で、転写されたエンボスパ
ターンを冷却固化して、エンボスパターンを固定化する
ので精密なエンボスパターンを形成することができる。
【0037】請求項17記載の発明は、請求項16に記
載のマイクロエンボスシートの製造方法において、前記
冷却工程は、被転写シートをその軟化点以下に冷却する
ことを特徴とする。このような本発明によれば、冷却工
程で、被転写シートがその軟化点以下に冷却されている
ので、被転写シートが確実に固化することができる。
【0038】請求項18記載の発明は、請求項1から請
求項17のいずれかに記載のマイクロエンボスシートの
製造方法において、前記エンボス版は、凹状のキューブ
コーナ型のエンボスパターンを備えることを特徴とす
る。このような本発明によれば、完成したマイクロエン
ボスシートは、キューブコーナ型のエンボスパターンを
備えているので、再帰反射性に優れたマイクロエンボス
シートを製造することができる。
【0039】請求項19記載のマイクロエンボスシート
は、請求項1から請求項18のいずれかに記載のマイク
ロエンボスシートの製造方法によって得られたことを特
徴とする。このような本発明によれば、前述した製造方
法によって得られたマイクロエンボスシートであるの
で、製造コストが低く、微細なエンボスパターンを有す
るマイクロエンボスシートとすることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 [第1実施形態]図1には、本発明の第1実施形態に係
る製造装置1が示されている。
【0041】この製造方法で使用する製造装置1は、送
りローラ11を備える作業台12と、被転写シート13
を供給する供給ロール14と、鏡面シート15を供給す
る供給ロール16と、作業台12側に配置される加熱ロ
ール17と、加熱ロール17の上側に配置される加圧ロ
ール18と、加熱ロール17及び加圧ロール18の間を
挿通するエンボス版10と、完成したマイクロエンボス
シート20をエンボス版10から剥離する剥離ロール2
1と、マイクロエンボスシート20を巻き取る巻き取り
ロール22と、を備えて構成される。
【0042】ここで、エンボス版10の材質は、電鋳ニ
ッケルである。また、エンボス版10の転写面側には、
図2に示されるように、キューブコーナ型のエンボスパ
ターン10Aが形成されている。また、送りローラ11
は、エンボス版10を各ロール17,18側に送るため
に、モータ等の回転駆動手段と連結されていてもよい。
また、被転写シート13は、主に熱可塑性樹脂を材料と
したシートである。材料としては、例えば、PE(ポリ
エチレン)、PP(ポリプロピレン)、PC(ポリカー
ボネート)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PMMA(ポ
リメタクリル酸メチル)、EMMA(エチレン-メタク
リル酸メチル共重合体)等を採用できる。
【0043】さらに、鏡面シート15は、鏡面状の表面
を持つシートである。鏡面シート15としては、例え
ば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリイミ
ド等を延伸加工した樹脂性シート等である。そして、加
熱ロール17の表面の材料は、クローム等の金属性の材
料である。また、加熱ロール17の加熱方法としては、
例えば、加熱ロール17内に電熱ヒータやIH構造を備
える、または、加熱ロール17内に加熱した油等を流す
等の方法である。
【0044】ここで、加圧ロール18は、耐熱性に優れ
たシリコンゴムやテフロンゴム製のロールを採用でき
る。また、加熱ロール17及び加圧ロール18には、少
なくともどちらか一方にモータ等の回転駆動手段が連結
されている。さらに、剥離ロール21は、シリコンゴム
製のロールである。そして、供給ロール14、16、巻
き取りロール22は、シートの巻き取り等の目的を達成
するものであれば、任意の部材を採用できる。なお、装
置の運転条件としては、転写速度 0.2〜1.0m/
minの場合には、目安として、以下の通りである。 加熱ロール17と加圧ロール18の間にかかる線圧:5
0〜1000N/cm(より好ましくは、300〜50
0N/cm) 転写区間:1cm以上(より好ましくは、2cm以上)
【0045】この製造装置1を用いて次のようにして、
マイクロエンボスシート20を製造する。まず、加熱ロ
ール17の温度を昇温し、加圧ロール18を回動させ
る。次に、作業台12の送りローラ11上に、エンボス
版10、被転写シート13、鏡面シート15の順に積層
して、加熱ロール17及び加圧ロール18の間を挿通さ
せる。この際、エンボス版10のエンボスパターンのあ
る面は、被転写シート13と当接する面であり、鏡面シ
ート15の鏡面加工された面は、被転写シート13との
当接する面の反対側の面である。さらに、挿通したエン
ボス版10、被転写シート13及び鏡面シート15を、
水平状態で挟圧するように各ロール17,18間に供給
し、エンボス版10のエンボスパターンが被転写シート
13に転写される(転写工程)。その後、2枚のアルミ
盤(図示略)にエンボス版10、被転写シート13及び
鏡面シート15を挟み、20秒間放置し、平坦な状態の
ままで、冷却固化させる(冷却工程)。
【0046】冷却工程後、作業台12の終端に設けられ
た剥離ロール21により、エンボス版10から被転写シ
ート13にエンボスパターンが転写されて完成したマイ
クロエンボスシート20が剥離される。剥離されたマイ
クロエンボスシート20は、巻き取りロール22に巻き
取られる(剥離工程)。
【0047】完成したマイクロエンボスシート20は、
図3に示されるように、エンボス版の転写面側にキュー
ブコーナ型のエンボスパターン20Aが,鏡面シートと
の積層面側に鏡面20Bが形成されている。
【0048】上述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。 (1)平坦な長方形板上のエンボス版10にエンボスパ
ターンを形成することにより、同じ幅、同じ面積のエン
ドレスベルト状のエンボス版と比較して、板にエンボス
パターンを形成するのは、比較的小型の装置で製造でき
るので、製造コストを大幅に抑えることができる。 (2)同じ幅、同じ面積のエンボスパターンが形成され
たエンドレスベルトを、本実施形態のように複数の長方
形板状のエンボス版10にすることで、エンボス版10
損傷時のリスクを分散させることができ、結果として製
造コストを抑えることができる。
【0049】(3)エンボスパターンの転写に際して、
加熱ロール17及び加圧ロール18を使用しているた
め、エンボス版10のエンボス面と被転写シート13の
間の空気が扱き出されるので、精密なエンボスパターン
を確実に転写することができる。 (4)平坦な状態で、エンボス版10と被転写シート1
3を挟圧して行うので、エンボスパターンを正確に転写
することができる。 (5)エンボスパターンの転写が平坦な状態で行われ、
正確に転写された後、転写されたエンボスパターンを冷
却固化して、エンボスパターンを固定化するので、精密
なエンボスパターンを形成することができる。
【0050】[第2実施形態]次に本発明の第2実施形
態を説明する。なお、以下の説明では既に説明した部
分、部材と同一のものは同一符号を付してその説明を簡
略する。図4には、本発明の第2実施形態に係る製造装
置2が示されている。
【0051】この製造方法で使用する製造装置2は、第
1実施形態の製造装置1とは、エンボス版10を加熱ロ
ール17の前に加熱するための電熱ヒータ32が設けら
れている点、及び被転写シート13を加熱ロール17の
前に加熱するための電熱ヒータ33が設けられている
点、が異なる。他の条件は、第1実施形態と同様であ
る。
【0052】この製造装置2を用いて次のようにして、
マイクロエンボスシート20を製造する。まず、電熱ヒ
ータ32、33の温度を昇温しておき、加熱ロール17
の温度を昇温し、加圧ロール18を回動させる。次に、
作業台12の送りローラ11上に、エンボス版10、被
転写シート13、鏡面シート15の順に積層して、加熱
ロール17及び加圧ロール18の間を挿通させる。この
際、エンボス版10のエンボスパターンのある面は、被
転写シート13と当接する面であり、鏡面シート15の
鏡面加工された面は、被転写シート13との当接する面
の反対側の面である。さらに、挿通したエンボス版1
0、被転写シート13及び鏡面シート15を、水平状態
で挟圧するように各ロール17,18間に供給し、エン
ボス版10のエンボスパターンが被転写シート13に転
写される(転写工程)。その後、2枚のアルミ盤(図示
略)にエンボス版10、被転写シート13及び鏡面シー
ト15を挟み、20秒間放置し、平坦な状態のままで、
冷却固化させる(冷却工程)。
【0053】冷却工程後、作業台12の終端に設けられ
た剥離ロール21により、エンボス版10から被転写シ
ート13にエンボスパターンが転写されて完成したマイ
クロエンボスシート20が剥離される。剥離されたマイ
クロエンボスシート20は、巻き取りロール22に巻き
取られる(剥離工程)。
【0054】上述のような本実施形態によれば、前述の
第1実施形態の効果に加えて次のような効果がある。 (6)被転写シート13を加熱ロール17の前に加熱す
るための電熱ヒータ33が設けられているので、被転写
シート13も予め熱を持つことになるから、さらに加熱
ロール17からも被転写シート13を加熱し、転写前に
被転写シート13を柔軟にすることができるので、より
一層効率よく被転写シート13へのエンボスパターンの
転写を行うことができる。 (7)エンボス版10を加熱ロール17の前に加熱する
ための電熱ヒータ32が設けられているので、エンボス
版10も予め熱を持つことになるから、エンボス版10
と加熱ロール17の両面から被転写シート13を加熱
し、転写前に被転写シート13を柔軟にすることができ
るので、効率よく被転写シート13へのエンボスパター
ンの転写を行うことができる。
【0055】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。例えば、転
写工程において、被転写シート13と加圧ロール18の
間に、弾性部材を介在させてもよい。その他、本発明を
実施する際の具体的な構造および形状等は、本発明の目
的を達成できる範囲内で他の構造等としてもよい。
【0056】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明する。第1実施形態において、具体的条件を下記
の通りとしてマイクロエンボスシート20を製造した。
【0057】エンボス版10材質:電鋳ニッケル 寸法:400mm(幅)×200mm(転写進行方向長
さ)×0.4mm(厚さ) 表面形状:底辺 173μmの正三角形、パターンの高
さ 70.6μm
【0058】加熱ロール17 寸法 :内径 256mm、面長700mm 表面材質:硬質クロームメッキ 加熱構造:加熱ロール17内に棒状セラミックヒータを
12本挿入配置、最大総出力6kw
【0059】加圧ロール18 寸法 :内径 140mm、面長600mm 表面 :硬度75度のシリコンラバー製
【0060】被転写シート13 物質 :EMMA(エチレン-メタクリル酸メチル共重
合体) (オカモト(株)製 、商品名エマソフト、融点89
℃) 形状 :幅440mm、厚さ0.20mm、連続シー
ト状 その他 :無着色(透明)
【0061】鏡面シート15 物質 :O−PET(延伸ポリエチレンテレフタレー
ト) (東レ(株)製、商品名:ルミラー) 形状 :幅440mm、厚さ0.038mm、二軸延
伸加工シート
【0062】さらに、製造装置1の運転条件を以下に示
す。 加熱ロール17の温度 :137℃ 加熱ロール17と加圧ロール18の間にかかる線圧:5
00N/cm 転写速度 :0.6m/min 冷却条件 :転写後、2枚の厚さ20mm
の室温のアルミ盤の間に挟み、20秒放置後、剥離す
る。剥離時、温度は25℃であった。
【0063】エンボス版10でエンボスパターンを転写
されたマイクロエンボスシート20は、再帰反射性を有
する。得られたマイクロエンボスシート20の再帰反射
性を評価する方法として、その再帰反射係数で評価する
ことができる。再帰反射係数は、JIS Z8714−
1995に記されている方法で測定する。マイクロエン
ボスシート20の再帰反射係数(観測角0.2度、照射
角5度)について、面内を21点測定し、その平均値は
251[cd/lux/m2]であった。JISZ9117
−1984によれば、無色(透明・白)の1級の再帰反
射係数は70[cd/lux/m2]であり、2級の反射係
数は35[cd/lux/m2]である。本実施例では、充
分にその性能を満たしており、よって本発明の製造方法
が、充分な転写性を示しているといえる。
【0064】
【発明の効果】このような本発明によれば、枚葉のエン
ボス版と被転写シートをロールの間に挿通して、挟圧し
てエンボスパターンの転写を行うので、エンボスパター
ンの連続転写も可能である。また、同じ幅、同じ面積の
エンボスパターンが形成されたロールによりエンボスパ
ターンを転写する方法と比較して、複数のエンボス版を
使用してエンボスパターンを転写することで、エンボス
版損傷時のリスクを分散させることができ、結果として
装置のコストを低くすることができる。さらに、エンボ
スパターンの転写に際して、ロールでエンボス版と被転
写シートを挟圧しているため、エンボス版のエンボス面
と被転写シートの間の空気が扱き出されるので、精密な
エンボスパターンを確実に転写することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の製造装置を示す図であ
る。
【図2】図1の実施形態におけるエンボス版の断面図で
ある。
【図3】図1の実施形態におけるマイクロエンボスシー
トの断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態の製造装置を示す図であ
る。
【符号の説明】
1、2 製造装置 10 エンボス版 10A、20A エンボスパターン 11 送りローラ 12 作業台 13 被転写シート 14、16 供給ロール 15 鏡面シート 16 供給ロール 17 加熱ロール 18 加圧ロール 20 マイクロエンボスシート 20B 鏡面 21 剥離ロール 22 巻き取りロール 32、33 電熱ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松澤 幸三郎 埼玉県川口市大字新堀501 Fターム(参考) 4F209 AA21E AC03 AF01 AG01 AG05 PA02 PB02 PC05 PH02 PH06 PQ11 PW15 PW21

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微細なエンボスパターンを備えたシートで
    あるマイクロエンボスシートの製造方法であって、 エンボスパターンが形成された枚葉のエンボス版表面に
    被転写シートを重ね合わせ、前記エンボス版の表裏面側
    に配置される一対のロールにより、前記エンボス版及び
    前記被転写シートを挟圧して、前記被転写シートにエン
    ボスパターンを転写する転写工程と、 転写工程後、被転写シートをエンボス版から剥離させる
    剥離工程と、 を備えることを特徴とするマイクロエンボスシートの製
    造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のマイクロエンボスシート
    の製造方法において、 前記転写工程の後、エンボス版と被転写シートを密着さ
    せたままの状態で冷却固化させる冷却工程を有し、前記
    剥離工程は、この冷却工程の後に実施されることを特徴
    とするマイクロエンボスシートの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のマイクロ
    エンボスシートの製造方法において、 前記被転写シートは、熱可塑性樹脂から構成されること
    を特徴とするマイクロエンボスシートの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれかに記載の
    マイクロエンボスシートの製造方法において、 前記被転写シートは、連続長尺であることを特徴とする
    マイクロエンボスシートの製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    マイクロエンボスシートの製造方法において、 前記一対のロールのうち、少なくとも一方のロールが加
    熱ロールであることを特徴とするマイクロエンボスシー
    トの製造方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のマイクロエンボスシート
    の製造方法において、 前記加熱ロールは、前記エンボス版裏面に当接している
    ことを特徴とするマイクロエンボスシートの製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1から請求項6のいずれかに記載の
    マイクロエンボスシートの製造方法において、 前記エンボス版は、金属製であることを特徴とするマイ
    クロエンボスシートの製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1から請求項7のいずれかに記載の
    マイクロエンボスシートの製造方法において、 前記転写工程は、略平坦状態で、エンボス版と被転写シ
    ートを挟圧して行うことを特徴とするマイクロエンボス
    シートの製造方法。
  9. 【請求項9】請求項1から請求項8のいずれかに記載の
    マイクロエンボスシートの製造方法において、 前記一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの表
    面が、弾性体で構成されていることを特徴とするマイク
    ロエンボスシートの製造方法。
  10. 【請求項10】請求項1から請求項9のいずれかに記載
    のマイクロエンボスシートの製造方法において、 前記転写工程の前に、予めエンボス版を加熱する版加熱
    工程を有することを特徴とするマイクロエンボスシート
    の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項1から請求項10のいずれかに記
    載のマイクロエンボスシートの製造方法において、 前記転写工程の前に、予め被転写シートを加熱するシー
    ト加熱工程を有することを特徴とするマイクロエンボス
    シートの製造方法。
  12. 【請求項12】請求項1から請求項11のいずれかに記
    載のマイクロエンボスシートの製造方法において、 前記転写工程は、エンボス版と被転写シートを挟圧時
    に、被転写シートをその軟化点以上に加熱することを特
    徴とするマイクロエンボスシートの製造方法。
  13. 【請求項13】請求項1から請求項12のいずれかに記
    載のマイクロエンボスシートの製造方法において、 前記転写工程は、被転写シートとの当接する面が鏡面加
    工されている鏡面部材を重ね合わせて、挟圧することを
    特徴とするマイクロエンボスシートの製造方法。
  14. 【請求項14】請求項1から請求項12のいずれかに記
    載のマイクロエンボスシートの製造方法において、 前記転写工程は、被転写シートの上に鏡面状表面を有す
    る鏡面シートを重ね合わせることを特徴とするマイクロ
    エンボスシートの製造方法。
  15. 【請求項15】請求項1から請求項14のいずれかに記
    載のマイクロエンボスシートの製造方法において、 前記転写工程は、被転写シートと前記ロールの間に弾性
    部材を介在させて挟圧することを特徴とするマイクロエ
    ンボスシートの製造方法。
  16. 【請求項16】請求項1から請求項15のいずれかに記
    載のマイクロエンボスシートの製造方法において、 前記冷却工程は、エンボス版が略平坦状態で、冷却固化
    させることを特徴とするマイクロエンボスシートの製造
    方法。
  17. 【請求項17】請求項16に記載のマイクロエンボスシ
    ートの製造方法において、 前記冷却工程は、被転写シートをその軟化点以下に冷却
    することを特徴とするマイクロエンボスシートの製造方
    法。
  18. 【請求項18】請求項1から請求項17のいずれかに記
    載のマイクロエンボスシートの製造方法において、 前記エンボス版は、凹状のキューブコーナ型のエンボス
    パターンを備えることを特徴とするマイクロエンボスシ
    ートの製造方法。
  19. 【請求項19】請求項1から請求項18のいずれかに記
    載のマイクロエンボスシートの製造方法によって得られ
    たことを特徴とするマイクロエンボスシート。
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