JP2000035460A - トレイ移送ア―ム、電子部品試験装置およびトレイの搬送方法 - Google Patents
トレイ移送ア―ム、電子部品試験装置およびトレイの搬送方法Info
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Abstract
収納安定性を維持できる汎用性に富んだトレイ移送アー
ムを提供する。 【解決手段】複数の被試験ICが搭載されたカスタマト
レイKSTを保持して移送するトレイ移送アーム205
であり、被試験ICが搭載された電子部品収納部KST
1の開口面を被覆するカバープレート35を有する。
Description
子などの各種電子部品(以下、代表的にICともい
う。)をテストするための電子部品試験装置、およびこ
れに用いられるトレイ移送アーム、並びにトレイの搬送
方法に関し、特にカスタマトレイの種類に拘わらず電子
部品の収納安定性を維持できる汎用性に富んだトレイ移
送アーム、電子部品試験装置およびトレイの搬送方法に
関する。
品試験装置では、トレイに収納された多数のICを試験
装置内に搬送し、各ICをテストヘッドに電気的に接触
させ、IC試験装置本体(tester)に試験を行わせる。
そして、試験を終了すると各ICをテストヘッドから搬
出し、試験結果に応じたトレイに載せ替えることで、良
品や不良品といったカテゴリへの仕分けが行われる。
したり試験済のICを収納するためのトレイ(以下、カ
スタマトレイともいう。)と、IC試験装置内を搬送さ
れるトレイ(以下、テストトレイともいう。)とが相違
するので、試験を行う前および試験を終了したときにI
Cの載せ替えが行われている。
からカスタマトレイへ載せ替える場合、良品、不良品と
いったカテゴリ分だけ空のカスタマトレイを用意し、こ
こにテストトレイからICを載せ替えるが、カスタマト
レイが満杯になるとこれを搬出し、新たな空トレイを用
意する必要がある。このため、トレイ移送アームと呼ば
れる移載装置がIC試験装置に組み込まれている。
2に示すように、多数の被試験ICが搭載されたカスタ
マトレイKSTは、トレイ収納プレート34の下面に保
持され、この状態で収納プレート34がX,Y,Z軸方
向に動作することで、当該カスタマトレイKSTが所望
の位置に移送されることになる。
ストトレイは、そのハンドラの専用部品とされている
が、カスタマトレイKSTについては、その形状、特に
図示する厚さH(実質的にはH1)や被試験ICを搭載
するポケットKST1の深さDは、カスタマトレイKS
Tの種類によって相違する。
製作するに際しては、最も厚さHが厚いカスタマトレイ
の形状に合わせて製作するか、あるいはカスタマトレイ
の種類に応じてトレイ移送アームの保持用フック40を
交換するのが一般的であった。
トレイの形状に合わせると、それより厚さHが薄いカス
タマトレイを保持したときに、図示するようにポケット
KST1が深過ぎることもあり、このため、被試験IC
と収納プレート34下面との隙間Sが大きくなって、カ
スタマトレイ搬送中に被試験ICがポケットKST1の
定位置から飛び出すおそれがあった。
て保持用フック40を専用品に交換することは、きわめ
て煩わしい作業をともない、段取り作業に長時間を要す
るといった問題があった。
鑑みてなされたものであり、カスタマトレイの種類に拘
わらず被試験ICの収納安定性を維持できる汎用性に富
んだトレイ移送アームおよびトレイの搬送方法を提供す
ることを目的とする。
成するために、本発明の第1の観点によれば、複数の被
試験電子部品が搭載されたトレイを保持して移送するト
レイ移送アームにおいて、前記被試験電子部品が搭載さ
れた電子部品収納部の開口面を被覆するカバープレート
を有することを特徴とするトレイ移送アームが提供され
る。
保持して当該トレイを移送する際、トレイの種類に拘わ
らず、電子部品収納部の開口面をカバープレートで被覆
することができる。これにより、被試験電子部品が正規
の収納位置から飛び出すことなく安定するので、高速搬
送が可能となるとともに、次工程における吸着ミスなど
の不具合を未然に防止できる。
限定されず、専用プレートの他、トレイ自体も含む趣旨
である。すなわち、トレイをカバープレートとして用い
ることもできる。
プレートを設ける位置は特に限定されず、各トレイその
ものに設ける他、前記トレイ移送アームに設けることが
できる。被試験電子部品の電子部品収納部からの飛び出
しは、主として高速搬送時に生じ易いことから、カバー
プレートをトレイ移送アームに設けておくことで、これ
を簡便に防止することができる。
プレートは、トレイの形状等に応じてそれぞれ専用に設
けても良いが、より好ましくは、カバープレートを前記
トレイの開口面の垂直方向に対して移動可能に設ける。
こうすることで、厚さ等の形状が相違するトレイに対し
ても、一つのカバープレートで汎用することができる。
すなわち、カバープレートをトレイ移送アームに設ける
際に、開口面の垂直方向に余裕代を与えることで、厚い
トレイを保持するときも、薄いトレイを保持するときで
も、カバープレートは、その自重によりトレイの開口面
に接触して被覆する。したがって、余裕代が許す限り、
異なる種類のトレイに汎用することができる。
カバープレートは、トレイの種類に応じた専用部品とす
ることもできる。この場合、特に限定はされないが、カ
バープレートを前記トレイ移送アームに対して着脱可能
に設け、前記トレイの電子部品収納部に向かって突出す
る突起部を形成することがより好ましい。
品としても、交換すべき部品はカバープレートのみで足
りるので、保持用フックを交換することに比べれば、段
取り時間やコストアップも少なくなる。また、専用部品
にすれば、カバープレートに、その被試験電子部品に応
じた突起部が形成できるので、最も被試験電子部品の安
定性が維持できる状態にすることが可能となる。
カバープレートは別部品である必要はなく、トレイ移送
アームを構成するトレイ収納プレートそのものであって
も良い。この場合、前記トレイを保持するとともに前記
トレイを前記トレイ収納プレート方向に押圧するための
フック機構を設けることが好ましい。
トレイに対しても、その開口面をトレイ収納プレートに
押し当てることができ、被試験電子部品が正規の収納位
置から飛び出すことなく安定するので、高速搬送が可能
となるとともに、次工程における吸着ミスなどの不具合
を未然に防止できる。
部品収納部に向かって突出する突起部を形成すること
で、搭載された電子部品の安定性がより高まることにな
る。
の第2の観点によれば、複数の被試験電子部品が搭載さ
れたトレイを格納するトレイ格納部と、前記トレイ格納
部に格納されたトレイをローダ部へ移送するトレイ移送
アームとを備えた電子部品試験装置において、前記トレ
イ移送アームは、前記被試験電子部品が搭載された電子
部品収納部の開口面を被覆するカバープレートを有する
ことを特徴とする電子部品試験装置が提供される。
トレイを格納するトレイ格納部と、試験済み電子部品が
搭載されたアンローダ部のトレイを前記トレイ格納部へ
移送するトレイ移送アームとを備えた電子部品試験装置
において、前記トレイ移送アームは、前記試験済み電子
部品が搭載された電子部品収納部の開口面を被覆するカ
バープレートを有することを特徴とする電子部品試験装
置が提供される。
の第3の観点によれば、一主面が開口した電子部品収納
部に被試験電子部品が搭載されたトレイを移送するトレ
イの搬送方法において、少なくとも前記電子部品収納部
の開口面を被覆した状態で前記トレイを移送することを
特徴とするトレイの搬送方法が提供される。
納部に被試験電子部品が搭載されたトレイを移送する場
合、少なくとも電子部品収納部の開口面を被覆した状態
でトレイを移送するので、被試験電子部品の飛び出しを
防止することができる。
納位置から飛び出すことなく安定するので、高速搬送が
可能となるとともに、次工程における吸着ミスなどの不
具合を未然に防止できる。
基づいて説明する。図1は本発明のトレイ移送アームが
組み込まれた電子部品試験装置を示す一部破断斜視図、
図2は同装置のトレイの取り廻し方法を示す概念図であ
る。なお、図2は本実施形態の電子部品試験装置におけ
るトレイの取り廻し方法を理解するための図であって、
実際には上下方向に並んで配置されている部材を平面的
に示した部分もある。したがって、その機械的(三次元
的)構造は図1を参照して説明する。
および図2に示すように、テストヘッドを含むチャンバ
部100と、これから試験を行なう被試験ICを格納
し、また試験済のICを分類して格納するトレイ格納部
200と、被試験ICをチャンバ部100に送り込むロ
ーダ部300と、チャンバ部100で試験が行なわれた
試験済のICを分類して取り出すアンローダ部400と
から構成されている。
送アーム205をチャンバ方式の電子部品試験装置1に
適用した場合を示すが、本発明のトレイ移送アームは被
試験ICが搭載されたトレイ(以下、カスタマトレイK
STともいう。)を搬送するハンドラであれば適用する
ことができ、下記のチャンバ方式電子部品試験装置にの
み限定されるものではなく、たとえばヒートプレート方
式のものにも適用することができる。
度ストレスを与えた状態でICが適切に動作するかどう
かを試験(検査)し、当該試験結果に応じてICを分類
する装置であって、こうした温度ストレスを与えた状態
での動作テストは、試験対象となる被試験ICが多数搭
載されたカスタマトレイKSTから当該電子部品試験装
置1内を搬送されるテストトレイTSTに被試験ICを
載せ替えて実施される。
0で被試験ICが積み込まれたのちチャンバ部100に
送り込まれ、当該テストトレイTSTに搭載された状態
でチャンバ部100において各被試験ICが試験され
る。そして、試験済の被試験ICがアンローダ部400
に運び出されたのち、当該アンローダ部400において
各被試験ICは試験結果に応じたカスタマトレイKST
に載せ替えられる。
に積み込まれた被試験ICに目的とする高温又は低温の
温度ストレスを与える恒温槽101と、この恒温槽10
1で熱ストレスが与えられた状態にある被試験ICをテ
ストヘッドに接触させるテストチャンバ102と、テス
トチャンバ102で試験された被試験ICから、与えら
れた熱ストレイスを除去する除熱槽103とで構成され
ている。
印加した場合は、被試験ICを送風により冷却して室温
に戻し、また恒温槽101で例えば−30℃程度の低温
を印加した場合は、被試験ICを温風またはヒータ等で
加熱して結露が生じない程度の温度まで戻す。そして、
この除熱された被試験ICをアンローダ部400に搬出
する。
温槽101及び除熱槽103は、テストチャンバ102
より上方に突出するように配置されている。ここで、テ
ストトレイTSTは、ローダ部300で被試験ICを積
み込み、恒温槽101に運び込まれる。図示は省略する
が、恒温槽101には垂直搬送装置が設けられており、
この垂直搬送装置によって、テストチャンバ102が空
くまでの間、複数枚のテストトレイTSTが支持された
状態で待機する。そして、この待機中に被試験ICに高
温又は低温の温度ストレスが印加される。
ストヘッド104が配置され、テストヘッド104の上
にテストトレイTSTが運ばれて、被試験ICをテスト
ヘッド104に電気的に接触させることにより試験が行
われる。試験が終了したテストトレイTSTは、除熱槽
103で除熱され、ICの温度を室温に戻したのち、ア
ンローダ部400に排出される。
間には、図1に示すように基板105が差し渡され、こ
の基板105にテストトレイ搬送装置108が装着され
ている。この基板105上に設けられたテストトレイ搬
送装置108によって、除熱槽103から排出されたテ
ストトレイTSTは、アンローダ部400およびローダ
部300を介して恒温槽101へ返送される。
る試験前ICストッカ201と、試験の結果に応じて分
類された被試験ICを格納する試験済ICストッカ20
2とが設けられている。
ストッカ202は、図3に示すように、枠状のトレイ支
持枠203と、このトレイ支持枠203の下部から侵入
して上部に向って昇降可能とするエレベータ204とを
具備して構成されている。トレイ支持枠203には、図
4の拡大図に示すようなカスタマトレイKSTが複数積
み重ねられて支持され、この積み重ねられたカスタマト
レイKSTがエレベータ204によって上下に移動され
る。
これから試験が行われる被試験ICが格納されたカスタ
マトレイKSTが積層されて保持される一方で、試験済
ICストッカ202には、試験を終えた被試験ICが適
宜に分類されたカスタマトレイKSTが積層されて保持
されている。
試験済ICストッカ202とは同じ構造とされているの
で、試験前ICストッカ201と試験済ICストッカ2
02とのそれぞれの数を必要に応じて適宜数に設定する
ことができる。図1及び図2に示す例では、試験前スト
ッカ201に2個のストッカSTK−Bを設け、またそ
の隣にアンローダ部400へ送られる空ストッカSTK
−Eを2個設けるとともに、試験済ICストッカ202
に8個のストッカSTK−1,STK−2,‥・,ST
K−8を設けて試験結果に応じて最大8つの分類に仕分
けして格納できるように構成されている。つまり、良品
と不良品の別の外に、良品の中でも動作速度が高速のも
の、中速のもの、低速のもの、あるいは不良の中でも再
試験が必要なもの等に仕分けされる。
ばれ、当該ローダ部300において、カスタマトレイK
STに積み込まれた被試験ICが、ローダ部300に停
止しているテストトレイTSTに積み替えられる。
STへ被試験ICを積み替えるIC搬送装置としては、
図1に示すように、基板105の上部に架設された2本
のレール301と、この2本のレール301によってテ
ストトレイTSTとカスタマトレイKSTとの間を往復
する(この方向をY方向とする)ことができる可動アー
ム302と、この可動アーム302によって支持され、
可動アーム302に沿ってX方向に移動できる可動ヘッ
ド303とを備えたX−Y搬送装置304が用いられ
る。
03には、吸着ヘッドが下向に装着されており、この吸
着ヘッドが空気を吸引しながら移動することで、カスタ
マトレイKSTから被試験ICを吸着し、その被試験I
CをテストトレイTSTに積み替える。こうした吸着ヘ
ッドは、可動ヘッド303に対して例えば8本程度装着
されており、一度に8個の被試験ICをテストトレイT
STに積み替えることができる。
っては、被試験ICを搭載するための凹状ポケットKS
T1が、被試験ICの形状よりも比較的大きく形成され
ているので、カスタマトレイKSTに格納された状態に
おける被試験ICの位置は、大きなバラツキを持ってい
る。したがって、この状態で被試験ICを吸着ヘッドに
吸着し、直接テストトレイTSTに運ぶと、テストトレ
イTSTに形成されたIC収納凹部に正確に落し込むこ
とが困難となる。
1では、カスタマトレイKSTの設置位置とテストトレ
イTSTとの間にプリサイサ305と呼ばれるICの位
置修正手段が設けられている。このプリサイサ305
は、比較的深い凹部を有し、この凹部の周縁が傾斜面で
囲まれた形状とされているので、この凹部に吸着ヘツド
に吸着された被試験ICを落し込むと、傾斜面で被試験
ICの落下位置が修正されることになる。これにより、
8個の被試験ICの相互の位置が正確に定まり、位置が
修正された被試験ICを再び吸着ヘッドで吸着してテス
トトレイTSTに積み替えることで、テストトレイTS
Tに形成されたIC収納凹部に精度良く被試験ICを積
み替えることができる。
り、基板105、後述するトレイ移送アーム205およ
びトレイ格納部200の縦断面図である。同図に示され
るように、ローダ部300の基板105には、当該ロー
ダ部300へ運ばれたカスタマトレイKSTが基板10
5の上面に臨むように配置される一対の窓部306,3
06が開設されている。また、この窓部306のそれぞ
れには、当該窓部306に運ばれたカスタマトレイKS
Tを保持するための保持用フック306aが設けられて
おり、カスタマトレイKSTの上面が窓部306を介し
て基板105の表面に臨む位置でカスタマトレイKST
が保持される。
カスタマトレイKSTを昇降させるための昇降テーブル
307が設けられており、ここでは試験前の被試験IC
が積み替えられて空になったカスタマトレイKSTを載
せて下降し、この空トレイをトレイ移送アーム205の
下側トレイ収納部に受け渡す。
X−Y搬送装置304と同一構造のX−Y搬送装置40
4,404が設けられ、このX−Y搬送装置404,4
04によって、アンローダ部400に運び出されたテス
トトレイTSTから試験済の被試験ICがカスタマトレ
イKSTに積み替えられる。
5およびトレイ格納部200の縦断面図に示されるよう
に、アンローダ部400の基板105には、当該アンロ
ーダ部400へ運ばれたカスタマトレイKSTが基板1
05の上面に臨むように配置される一対の窓部406,
406が二対開設されている。また、この窓部406の
それぞれには、当該窓部406に運ばれたカスタマトレ
イKSTを保持するための保持用フック406aが設け
られており、カスタマトレイKSTの上面が窓部406
を介して基板105の表面に臨む位置でカスタマトレイ
KSTが保持される。保持用フック406aの具体的構
成は特に限定されず、たとえば機構的にカスタマトレイ
KSTを掴んだり、あるいは吸着手段によりカスタマト
レイKSTを保持することができる。
カスタマトレイKSTを昇降させるための昇降テーブル
407が設けられており、ここでは試験済の被試験IC
が積み替えられて満杯になったカスタマトレイKSTを
載せて下降し、この満杯トレイをトレイ移送アーム20
5の下側トレイ収納部に受け渡す。なお、昇降テーブル
407の代わりに、それぞれの窓部406の直下に位置
するストッカSTKのエレベータ204によってカスタ
マトレイKSTの昇降を行うこともできる。
1では、仕分け可能なカテゴリーの最大が8種類である
ものの、アンローダ部400の窓部406には最大4枚
のカスタマトレイKSTしか配置することができない。
したがって、リアルタイムに仕分けできるカテゴリは4
分類に制限される。一般的には、良品を高速応答素子、
中速応答素子、低速応答素子の3つのカテゴリに分類
し、これに不良品を加えて4つのカテゴリで充分ではあ
るが、たとえば再試験を必要とするものなどのように、
これらのカテゴリに属さないカテゴリが生じることもあ
る。
06に配置された4つのカスタマトレイKSTに割り当
てられたカテゴリー以外のカテゴリーに分類される被試
験ICが発生した場合には、アンローダ部400から1
枚のカスタマトレイKSTをトレイ格納部200に戻
し、これに代えて新たに発生したカテゴリーの被試験I
Cを格納すべきカスタマトレイKSTをアンローダ部4
00に転送し、その被試験ICを格納すればよい。ただ
し、仕分け作業の途中でカスタマトレイKSTの入れ替
えを行うと、その間は仕分け作業を中断しなければなら
ず、スループットが低下するといった問題がある。この
ため、本実施形態の電子部品試験装置1では、アンロー
ダ部400のテストトレイTSTと窓部406との間に
バッファ部405を設け、このバッファ部405に希に
しか発生しないカテゴリの被試験ICを一時的に預かる
ようにしている。
個程度の被試験ICが格納できる容量をもたせるととも
に、バッファ部405の各IC格納位置に格納されたI
Cのカテゴリをそれぞれ記憶するメモリを設けて、バッ
ファ部405に一時的に預かった被試験ICのカテゴリ
と位置とを各被試験IC毎に記憶しておく。そして、仕
分け作業の合間またはバッファ部405が満杯になった
時点で、バッファ部405に預かっている被試験ICが
属するカテゴリのカスタマトレイKSTをトレイ格納部
200から呼び出し、そのカスタマトレイKSTに収納
する。このとき、バッファ部405に一時的に預けられ
る被試験ICは複数のカテゴリにわたる場合もあるが、
こうしたときは、カスタマトレイKSTを呼び出す際に
一度に複数のカスタマトレイKSTをアンローダ部40
0の窓部406に呼び出せばよい。
済ICストッカ202の上部には、基板105との間に
おいて、被試験ICストッカ201と試験済ICストッ
カ202の配列方向の全範囲にわたって移動するトレイ
移送アーム205が設けられている。本例では、被試験
ICストッカ201および試験済ICストッカ202の
直上(Y軸方向にずれることなく)にローダ部300お
よびアンローダ部400の窓306,406が設けられ
ているので、トレイ移送アーム205もX軸およびZ軸
方向にのみ移動可能になっている。ちなみに、トレイ格
納部200とローダ部300またはアンローダ部400
との位置関係によっては、トレイ移送アーム205をX
軸、Y軸およびZ軸の全ての方向に移動可能としても良
い。
トレイKSTを左右(X方向)に並べて保持するための
一対のトレイ収納部205a,205bを備え、ローダ
部300およびアンローダ部400と被試験ICストッ
カ201および試験済ICストッカ202との間でカス
タマトレイKSTの移送を行う。
5の具体的実施形態を示す斜視図であり、図6は全体を
組み付けた状態を示し(ただし、後述するカバープレー
ト35の図示は省略する。)、図7は収納プレート34
とカバープレート35との組み付け状態を示す。
5は、X軸方向に延在して動作するボールネジ31によ
って当該X軸方向に移動するベースプレート32を備
え、このベースプレート32の一主面に、Z軸方向に延
在するリニアガイド33を介してトレイ収納プレート3
4が設けられている。
プレート32に固定された第1流体圧シリンダ36のロ
ッドが固定されており、当該第1流体圧シリンダ36が
作動することで、トレイ収納プレート34はリニアガイ
ド33に沿ってZ軸方向に移動する。
は、カスタマトレイKSTの周縁をガイドするためのガ
イドピン38が適宜箇所に設けられており、これらのガ
イドピン38に沿ってカスタマトレイKSTを保持する
ことができる。
その下面にカスタマトレイKSTを保持するので、当該
カスタマトレイKSTが落下しないように保持用フック
機構39が設けられている。この保持用フック機構39
は、たとえば同図に示すように、カスタマトレイKST
の四隅に相当する位置に配されたフック40を、第2流
体圧シリンダ41で作動するリンク機構42で開閉する
(90°回転させる)ように構成されている。つまり、
カスタマトレイKSTを保持する際には、フック40を
開いておき、カスタマトレイKSTを保持した状態で当
該フック40を閉じることでカスタマトレイKSTがト
レイ収納プレート34に保持される。同様に、カスタマ
トレイKSTを解放する際には、フック40を閉じたま
ま目的とする位置に移動し、ここでフック40を開くこ
とでカスタマトレイKSTを解放することができる。
1流体圧シリンダ36および保持用フック機構39の第
2流体圧シリンダ41の制御は、同じく図外の制御装置
によって実行される。
スプレート32に一つのトレイ収納プレート34が設け
られているが、図1に示すようにこのトレイ収納プレー
ト34をX軸方向にもう一つ配設し、2つのトレイ収納
プレート34のそれぞれで2枚のカスタマトレイKST
を一度に移送するように構成することもできる。
イ収納部のピッチP1と、後述するローダ部300およ
びアンローダ部400の窓部306,406のそれぞれ
のピッチP3,P4,P5、およびトレイ格納部200
のストッカSTKのピッチP6との全てを等しく設定す
ることが望ましい。こうすることで、同じ位置で2つの
カスタマトレイKSTを同時に移動させることができ、
これにより交換速度が高まることになる。
では、第1流体圧シリンダ36によりトレイ収納プレー
ト34をZ軸方向にも移動可能としたが、本発明ではこ
れに限定されず、Z軸方向は固定としても良い。
は、トレイ収納プレート34の下面にカバープレート3
5が設けられている。図6では図示を省略したが、図7
(A)(B)に示すように、本実施形態のカバープレー
ト35は、縦および横がカスタマトレイKSTの縦およ
び横のそれぞれとほぼ等しい大きさの板状体であって、
側縁に4つのフランジ35cが形成されている。このフ
ランジ35cは、当該カバープレート35をトレイ収納
プレート34に取り付ける際に使用される部位であり、
同図に示すように、保持用アングル35aをトレイ収納
プレート34にボルトで固定し、このときこの保持用ア
ングル35aにフランジ35cを挟み込むことにより、
カバープレート35がトレイ収納プレート34に保持さ
れる。
イ収納プレート34に対して保持用アングル35aによ
って保持されているが、図8(C)に示すように、カス
タマトレイKSTを保持しない状態では、余裕代(よゆ
うしろ)Lをもって保持されている。この余裕代Lを設
けることにより、カバープレート35はZ軸方向に寸法
Lだけ移動可能となっている。
5では、図7および図8に示すように、トレイ収納プレ
ート34に取り付けたときに、下面、すなわちカスタマ
トレイKSTの上面と対面する主面に複数の突起部35
bが形成されている。この突起部35bは、カスタマト
レイのポケットKST1の位置に相当する位置に形成さ
れ、図8に示すように、カスタマトレイKSTを保持し
たときに被試験ICに対向してガタつきを防止する。
のものではない。たとえば、全てのカスタマトレイKS
Tに対してカバープレート35を汎用化する場合には、
各カスタマトレイKSTにおいて被試験ICとカバープ
レート35との間の隙間が必ずしも等しくならず、した
がって全てのカスタマトレイKSTに対して汎用できる
突起部35bとすることは容易でない。したがって、こ
うした場合には突起部35bを省略する。これに対し
て、カバープレート35をある種類のカスタマトレイ群
に対する専用品として用意する場合には、それらのカス
タマトレイKSTに搭載される被試験ICも自ずと限ら
れ、被試験ICとカバープレート35との間の隙間も定
まるので、こうした突起部35bを被試験ICの形状に
応じて形成し、カスタマトレイKST内でのガタつきを
完全に防止する。
しながら、ストッカSTK−Bからローダ部300の一
対の窓部306,306(以下の説明では、窓部306
にはカスタマトレイKSTがセットされていない状態か
ら開始するものとする。)に対して、これから試験を行
う被試験ICが搭載されたカスタマトレイKSTをセッ
トするまでの一連の動作を説明する。その他のシーケン
スにおいても、本発明に関するトレイ移送アームの動作
としては基本的に同じであるためここでは省略する。
に駆動して、試験前ストッカSTK−Bの直上で停止さ
せる。次いで、試験前ストッカSTK−Bのエレベータ
204を上昇させ、積み重ねられたカスタマトレイKS
Tをトレイ収納プレート34まで上昇させる。このと
き、トレイ移送アーム205の保持用フック40は最初
は開とし、エレベータ204によってカスタマトレイK
STがトレイ収納プレート34にセットされたら閉じ
る。これにより、エレベータ204が下降してもカスタ
マトレイKSTを保持することができる。以上の操作
は、左右一対のトレイ収納部205a,205bについ
て実行しても良いし、何れか一方のトレイ収納部205
a,205bのみについて実行しても良い。
ダ部300の窓部306に設けられた昇降テーブル30
7をトレイ移送アーム205よりも下方に位置するまで
下降させる。そして、トレイ移送アーム205をX軸方
向に駆動し、この下降した状態の昇降テーブル307の
直上で停止させる。
か、あるいは第1流体圧シリンダ36の駆動によりトレ
イ収納プレート34を下降させるかして、トレイ収納プ
レートに保持されたカスタマトレイKSTを昇降テーブ
ル307に移載する。この移載は、トレイ移送アーム2
05の保持用フック40を開くことにより行う。また、
以上の操作も、左右一対のトレイ収納部205a,20
5bについて実行しても良いし、何れか一方のトレイ収
納部205a,205bのみについて実行しても良い。
トレイKSTが昇降テーブル307に移載されたら、ト
レイ移送アーム205をX軸方向の何れかに移動させた
のち、昇降テーブル307を上昇させ、ローダ部300
の窓部306にカスタマトレイKSTをセットする。
−Bからローダ部300の窓部306に対して、これか
ら試験を行う被試験ICが搭載されたカスタマトレイK
STがセットされる。
のトレイ移送アーム205では、トレイ収納プレート3
4にカバープレート35を余裕代Lをもって設けている
ので、図8(A)に示す厚さH11のカスタマトレイK
STと、同図(B)に示す厚さH12(同図(A)に示
すカスタマトレイKSTより薄い。)のカスタマトレイ
KSTとの2種類のカスタマトレイKSTが使用されて
も、カスタマトレイKSTのポケット開口部をカバープ
レート35にて閉塞することができ、被試験ICの飛び
出しを防止できる。
レート34下面と保持用フック40との寸法H0は、そ
のトレイ移送アーム205で共通の寸法とし、そのトレ
イ移送アーム205で使用されるカスタマトレイKST
のうち、最も厚さが厚いカスタマトレイKSTを基準に
設定しておく。
した状態を同図(A)に示すが、このときの保持用アン
グル35aの部分において、トレイ収納プレート34下
面とカバープレート35上面との間は、接触するか或い
は僅かな隙間L1が形成されるだけである。
5で厚さが薄いカスタマトレイKSTを保持すると、同
図(B)に示すように、保持用アングル35aの部分に
おいて、トレイ収納プレート34下面とカバープレート
35上面との間には同図(A)よりも大きな隙間L2が
形成されることになる。つまり、カバープレート35の
板厚をtとすると、H0=H11+t+L1=H12+
t+L2の関係がある。
持されるカスタマトレイKSTの上面に被せられ、カバ
ープレート35自体の自重によってカスタマトレイKS
Tに接触するので、当該カスタマトレイKSTのポケッ
トKST1に搭載された被試験ICが飛び出したりする
ことがなくなる。特に、同図(A)(B)に示すよう
に、カバープレート35の裏面に突起部35bを設けて
おけば、被試験ICのガタつきがより確実に防止でき
る。
は、保持用アングル35aのみによって着脱自在に設け
られているので、厚さが大きく異なるカスタマトレイK
STを使用する場合や、ポケットKST1の深さが大き
く異なり突起部35bを設けざるを得ない場合には、カ
バープレート35を専用品とするだけで、その他のトレ
イ収納プレート34などは汎用して使用することができ
る。
る。図9および図10は本発明のトレイ移送アームの他
の実施形態を示す断面図であり、(A)は図6のA方
向、(B)は同図のB方向から見た断面図である。ま
た、図11はフック40に形成されたカム溝を示す正面
図である。
別部品35で構成してこれをトレイ収納プレート34に
取り付けたが、本実施形態では、トレイ収納プレート3
4そのものをカバープレートとし、図9(B)に示すよ
うにこのトレイ収納プレート34の裏面に、上述した実
施形態で示された突起部35bに相当する突起部34b
を形成している。この突起部34bも、カスタマトレイ
のポケットKST1の位置に相当する位置に形成され、
カスタマトレイKSTを保持したときに被試験ICに対
向してガタつきを防止する。
してもポケット開口部をトレイ収納プレート34の裏面
に当接させるために、フック40が上下動可能とされて
いる。すなわち、フック40には図11に示すようなカ
ム溝401が形成されるとともに、トレイ収納プレート
34には、このカム溝401に係合するピン402が固
定されている。
閉させる(90°回転させる)リンク機構42は、トレ
イ収納プレート34に回動自在に設けられたシャフト4
03の上端に取り付けられているが、フック40は、一
部に平坦面が形成されたシャフト403の下端部分に挿
入され、これによりシャフト403が回転するとフック
40もともに回転することになる。また、フック40の
下側には当該フック40を同図において上側へ押し上げ
る力を付勢するコイルバネ404が設けられており、カ
ム溝401とピン402との規制がない状態では、フッ
ク40はコイルバネ404の付勢によってシャフト40
3の上方へ移動する。
の関係は、以下のようになっている。なお、図9はフッ
ク40を90°回転させるうちの最初の0〜45°まで
の状態を示し、図10は残りの45〜90°までの状態
を示す。リンク機構42によりシャフト403を90°
回転させてフック40を閉じる際には、まず最初の45
°の回転中にカスタマトレイKSTを保持し、残りの4
5°の回転中に保持したカスタマトレイKSTを徐々に
持ち上げ、最後にはフック40を開放することによりコ
イルバネ404の弾性力によってカスタマトレイKST
をトレイ収納プレート34の裏面に押し付ける。
相対的な位置関係を示し、実際にはカム溝401が形成
されたフック40が回転し、ピン402は動かないが、
同図には理解を容易にするために、ピン402の相対的
動作を示している。
る際には、まず最初にピンの位置は402Aにある。こ
こから45°回転した位置が402Bであり、402a
から402Bまでの間のカム溝401は水平であるた
め、フック40はシャフト403とともに回転するだけ
で、上下方向には移動しない。
する際に、カム溝401とピン402との係合によって
フック40はシャフト403に対してh1だけ上昇す
る。そして、ピン402が位置402Cまで到着すると
コイルバネ404の弾性力によってピン402が位置4
02Dに達し、フック40が開放される。これにより、
図10に示すようにカスタマトレイKSTがトレイ収納
プレート34の裏面に押し付けられることになる。
位置402D→402B→402Aと相対的に動作する
ことになる。
ム205によれば、厚さ等の形状が相違するカスタマト
レイKSTに対しても、その開口面をトレイ収納プレー
ト34の裏面に押し当てることができ、被試験ICがポ
ケットから飛び出すことなく安定する。したがって、カ
スタマトレイの高速搬送が可能となるとともに、次工程
における吸着ミスなどの不具合を未然に防止できる。
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
レート35を専用部品として製作する必要があるが、こ
うしたカバープレート35に代えて、同じ種類のカスタ
マトレイKST自体をトレイ収納プレート34に装着
し、このカスタマトレイKSTで被試験ICの飛び出し
を防止することもできる。
点の発明によれば、トレイ移送アームにトレイを保持し
て当該トレイを移送する場合、トレイの種類に拘わら
ず、被試験電子部品が飛び出そうとする電子部品収納部
の開口面をカバープレートで被覆することができるの
で、被試験電子部品が正規の収納位置から飛び出すこと
なく安定し、その結果、高速搬送が可能となるととも
に、次工程における吸着ミスなどの不具合を未然に防止
できる。
垂直方向に対して移動可能に設けることで、厚さ等の形
状が相違するトレイに対しても、一つのカバープレート
で汎用することができる。
部に被試験電子部品が搭載されたトレイを移送する場
合、少なくとも電子部品収納部の開口面を被覆した状態
でトレイを移送するので、被試験電子部品の飛び出しを
防止することができる。これにより、被試験電子部品
は、正規の収納位置から飛び出すことなく安定するの
で、高速搬送が可能となるとともに、次工程における吸
着ミスなどの不具合を未然に防止できる。
視図である。
取り廻し方法を示す概念図である。
構造を示す斜視図である。
タマトレイを示す斜視図である。
視図である。
解斜視図である。
面図(図6の VIII-VIII線相当断面図)である。
す断面図である。
示す断面図である。
る。
Claims (10)
- 【請求項1】複数の被試験電子部品が搭載されたトレイ
を保持して移送するトレイ移送アームにおいて、前記被
試験電子部品が搭載された電子部品収納部の開口面を被
覆するカバープレートを有することを特徴とするトレイ
移送アーム。 - 【請求項2】前記カバープレートは、前記トレイ移送ア
ームに設けられていることを特徴とする請求項1記載の
トレイ移送アーム。 - 【請求項3】前記カバープレートは、前記トレイの開口
面の垂直方向に対して移動可能に設けられていることを
特徴とする請求項2記載のトレイ移送アーム。 - 【請求項4】前記カバープレートは、前記トレイ移送ア
ームに着脱可能に設けられ、前記トレイの電子部品収納
部に向かって突出する突起部が形成されていることを特
徴とする請求項1〜3の何れかに記載のトレイ移送アー
ム。 - 【請求項5】前記カバープレートは、前記トレイ移送ア
ームのトレイ収容プレートであることを特徴とする請求
項1記載のトレイ移送アーム。 - 【請求項6】前記トレイを保持するとともに前記トレイ
を前記トレイ収納プレート方向に押圧するフック機構を
有することを特徴とする請求項5記載のトレイ移送アー
ム。 - 【請求項7】前記トレイ収納プレートに、前記トレイの
電子部品収納部に向かって突出する突起部が形成されて
いることを特徴とする請求項5または6記載のトレイ移
送アーム。 - 【請求項8】複数の被試験電子部品が搭載されたトレイ
を格納するトレイ格納部と、前記トレイ格納部に格納さ
れたトレイをローダ部へ移送するトレイ移送アームとを
備えた電子部品試験装置において、 前記トレイ移送アームは、前記被試験電子部品が搭載さ
れた電子部品収納部の開口面を被覆するカバープレート
を有することを特徴とする電子部品試験装置。 - 【請求項9】複数の被試験電子部品が搭載されたトレイ
を格納するトレイ格納部と、試験済み電子部品が搭載さ
れたアンローダ部のトレイを前記トレイ格納部へ移送す
るトレイ移送アームとを備えた電子部品試験装置におい
て、 前記トレイ移送アームは、前記試験済み電子部品が搭載
された電子部品収納部の開口面を被覆するカバープレー
トを有することを特徴とする電子部品試験装置。 - 【請求項10】一主面が開口した電子部品収納部に被試
験電子部品が搭載されたトレイを移送するトレイの搬送
方法において、少なくとも前記電子部品収納部の開口面
を被覆した状態で前記トレイを移送することを特徴とす
るトレイの搬送方法。
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