JP2001235512A - 電子部品試験装置 - Google Patents

電子部品試験装置

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JP2001235512A
JP2001235512A JP2000176968A JP2000176968A JP2001235512A JP 2001235512 A JP2001235512 A JP 2001235512A JP 2000176968 A JP2000176968 A JP 2000176968A JP 2000176968 A JP2000176968 A JP 2000176968A JP 2001235512 A JP2001235512 A JP 2001235512A
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tray
electronic component
tested
arm
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JP2000176968A
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Kazuyuki Yamashita
和之 山下
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Advantest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トレイの位置決めおよび搬送を高速で行える電
子部品試験装置を提供する。 【解決手段】ハンドラ1内を搬送される、被試験電子部
品の搭載用テストトレイTSTを有するハンドラ1であ
って、テストトレイの搬送方向に沿って同期して駆動す
る一対のアーム507,508を有し、一方のアーム5
07がテストトレイをテストチャンバ102に搬送して
いるとき、他方のアーム508はテストチャンバにある
テストトレイを次工程に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路素
子などの各種電子部品(以下、代表的にICともい
う。)をテストするための電子部品試験装置に関し、特
にトレイの高速位置決めおよび搬送が可能な電子部品試
験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハンドラ(handler )と称される電子部
品試験装置では、トレイに収納された多数のICを試験
装置内に搬送し、各ICをテストヘッドに電気的に接触
させ、IC試験装置本体(tester)に試験を行わせる。
そして、試験を終了すると各ICをテストヘッドから搬
出し、試験結果に応じたトレイに載せ替えることで、良
品や不良品といったカテゴリへの仕分けが行われる。
【0003】従来のハンドラには、試験前のICを収納
したり試験済のICを収納するためのトレイ(以下、カ
スタマトレイともいう。)と、ハンドラ内を循環搬送さ
れるトレイ(以下、テストトレイともいう。)とが相違
するタイプのものがあり、この種のハンドラでは、試験
の前後においてカスタマトレイとテストトレイとの間で
ICの載せ替えが行われ、ICをテストヘッドに接触さ
せてテストを行うテスト工程においては、ICはテスト
トレイに搭載された状態でテストヘッドに押し付けられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のハン
ドラのテスト工程では、テストトレイはベルトコンベア
で搬送され、位置決め用ストッパによりコンタクト部の
各ポジションの位置が確認され、さらにトレイロックに
より順次各ポジションに固定される構造であるため、テ
ストトレイの搬送時間が長いという問題があった。
【0005】すなわち、摩擦式ベルトコンベアを用いて
いるので、テストトレイとの間の滑り要素が無視でき
ず、テストトレイの送り量が不確定である。このため、
位置決め用ストッパを用いて各ポジションの位置を確認
しなければならないが、位置決め用ストッパで各ポジシ
ョンを確認したのち、さらにそのポジションにテストト
レイを固定するためにトレイロックを作動させる必要が
あるので、これらの動作に要する時間が無視できない。
【0006】また、トレイロックを解除して次のポジシ
ョンにテストトレイを送る際も、ベルトコンベアによる
時間のロスが発生するといった問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレイの位置
決めおよび搬送を高速で行える電子部品試験装置を提供
することを目的とする。
【0008】本発明によれば、装置内を搬送される、被
試験電子部品の搭載用トレイを有する電子部品試験装置
であって、前記トレイの搬送方向に沿って同期して駆動
する一対のアームを有し、前記一方のアームがトレイを
目的とするポジションに搬送しているとき、他方のアー
ムは前記目的とするポジションにあるトレイを次工程に
排出する電子部品試験装置が提供される。
【0009】上記発明においては特に限定されないが、
前記目的とするポジションにあるトレイをステップ送り
するアクチュエータを有することがより好ましい。
【0010】このとき、前記アクチュエータは、前記目
的とするポジションにあるトレイを固定するロック機構
を含むことがより好ましい。
【0011】上記発明において、一対のアームをトレイ
の搬送方向に沿って同期して駆動する手段として、たと
えばボールネジ機構、流体シリンダ機構あるいはワイヤ
&プーリ機構などを挙げることができる。
【0012】上記発明において、トレイを搬送する目的
のポジションとしては特に限定されないが、たとえばテ
スト工程、ローダ部またはアンローダ部などを挙げるこ
とができる。
【0013】
【作用】本発明では、被試験電子部品が搭載されたトレ
イを実質的に連続して搬送するにあたり、一対のアーム
をトレイの搬送方向に沿って同期して駆動させ、一方の
アームでトレイを目的とするポジションに搬送すると同
時に、他方のアームで目的とするポジションにあるトレ
イを次工程に排出する。そしてこの動作を繰り返すこと
で、一対のトレイを同期しながら連続的に搬送する。
【0014】このとき、一対のアームを駆動する手段と
して、ボールネジ機構、流体シリンダ機構あるいはワイ
ヤ&プーリ機構などを採用することで、滑りなどのロス
を生じることなく高速で搬送することができる。
【0015】また、目的とするポジションにあるトレイ
をステップ送りするアクチュエータは、ロック機構によ
ってトレイを固定しながら、当該トレイをステップ送り
する。したがって、テスト工程などのように、あるポジ
ションにおいてさらに細部の搬送を必要とする場合に適
する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の電子部品試験装置1
を示す一部破断斜視図、図2は同装置のトレイの取り廻
し方法を示す概念図である。なお、図2は本実施形態の
電子部品試験装置におけるトレイの取り廻し方法を理解
するための図であって、実際には上下方向に並んで配置
されている部材を平面的に示した部分もある。したがっ
て、その機械的(三次元的)構造は図1を参照して説明
する。
【0017】図1および図2に示すように、本実施形態
の電子部品試験装置1は、テストヘッドを含むチャンバ
部100と、これから試験を行なう被試験ICを格納
し、また試験済のICを分類して格納するトレイ格納部
200と、被試験ICをチャンバ部100に送り込むロ
ーダ部300と、チャンバ部100で試験が行なわれた
試験済のICを分類して取り出すアンローダ部400と
から構成されている。
【0018】なお、以下の説明では、本発明をチャンバ
方式の電子部品試験装置1に適用した場合を示すが、本
発明は被試験ICが搭載されたトレイ(以下、テストト
レイTSTともいう。)を用いるハンドラであれば適用
することができ、下記のチャンバ方式電子部品試験装置
にのみ限定されるものではない。
【0019】トレイ格納部200 トレイ格納部200には、試験前の被試験ICを格納す
る試験前ICストッカ201と、試験の結果に応じて分
類された被試験ICを格納する試験済ICストッカ20
2とが設けられている。
【0020】試験前ICストッカ201及び試験済IC
ストッカ202は、詳細な図示は省略するが、枠状のト
レイ支持枠と、このトレイ支持枠の下部から侵入して上
部に向って昇降可能とするエレベータとで構成され、ト
レイ支持枠には、カスタマトレイKSTが複数積み重ね
られて支持され、この積み重ねられたカスタマトレイK
STがエレベータによって上下に移動される。
【0021】そして、試験前ICストッカ201には、
これから試験が行われる被試験ICが格納されたカスタ
マトレイKSTが積層されて保持される一方で、試験済
ICストッカ202には、試験を終えた被試験ICが適
宜に分類されたカスタマトレイKSTが積層されて保持
されている。
【0022】被試験ICストッカ201及び試験済IC
ストッカ202の上部には、基板105との間におい
て、被試験ICストッカ201と試験済ICストッカ2
02の配列方向の全範囲にわたって移動するトレイ移送
アーム205が設けられている。本例では、被試験IC
ストッカ201および試験済ICストッカ202の直上
(Y軸方向にずれることなく)にローダ部300および
アンローダ部400の窓306,406が設けられてい
るので、トレイ移送アーム205もX軸およびZ軸方向
にのみ移動可能になっている。ちなみに、トレイ格納部
200とローダ部300またはアンローダ部400との
位置関係によっては、トレイ移送アーム205をX軸、
Y軸およびZ軸の全ての方向に移動可能としても良い。
【0023】このトレイ移送アーム205は、カスタマ
トレイKSTを左右(X方向)に並べて保持するための
一対のトレイ収納部205a,205bを備え、ローダ
部300およびアンローダ部400と被試験ICストッ
カ201および試験済ICストッカ202との間でカス
タマトレイKSTの移送を行う。
【0024】なお、試験前ICストッカ201と試験済
ICストッカ202とは同じ構造とされているので、試
験前ICストッカ201と試験済ICストッカ202と
のそれぞれの数を必要に応じて適宜数に設定することが
できる。図1及び図2に示す例では、試験前ストッカ2
01に2個のストッカSTK−Bを設け、またその隣に
アンローダ部400へ送られる空ストッカSTK−Eを
2個設けるとともに、試験済ICストッカ202に6個
のストッカSTK−1,STK−2,‥・,STK−6
を設けて試験結果に応じて最大6つの分類に仕分けして
格納できるように構成されている。たとえば、良品と不
良品の別の外に、良品の中でも動作速度が高速のもの、
中速のもの、低速のもの、あるいは不良の中でも再試験
が必要なもの等に仕分けすることができる。
【0025】ローダ部300 上述したカスタマトレイKSTは、ローダ部300に運
ばれ、当該ローダ部300において、カスタマトレイK
STに積み込まれた被試験ICが、ローダ部300に停
止しているテストトレイTSTに積み替えられる。
【0026】カスタマトレイKSTからテストトレイT
STへ被試験ICを積み替えるIC搬送装置としては、
図1に示すように、基板105の上部に架設された2本
のレール301と、この2本のレール301によってテ
ストトレイTSTとカスタマトレイKSTとの間をY方
向に往復することができる可動アーム302と、この可
動アーム302によって支持され、可動アーム302に
沿ってX方向に移動できる可動ヘッド303とを備えた
X−Y搬送装置304が用いられる。
【0027】このX−Y搬送装置304の可動ヘッド3
03には、吸着ヘッドが下向に装着されており、この吸
着ヘッドが空気を吸引しながら移動することで、カスタ
マトレイKSTから被試験ICを吸着し、その被試験I
CをテストトレイTSTに積み替える。こうした吸着ヘ
ッドは、可動ヘッド303に対して例えば8本程度装着
されており、一度に8個の被試験ICをテストトレイT
STに積み替えることができる。
【0028】なお、一般的なカスタマトレイKSTにあ
っては、被試験ICを搭載するための凹状ポケットが、
被試験ICの形状よりも比較的大きく形成されているの
で、カスタマトレイKSTに格納された状態における被
試験ICの位置は、大きなバラツキを持っている。した
がって、この状態で被試験ICを吸着ヘッドに吸着し、
直接テストトレイTSTに運ぶと、テストトレイTST
に形成されたIC収納凹部に正確に落し込むことが困難
となる。
【0029】このため、本実施形態の電子部品試験装置
1では、カスタマトレイKSTの設置位置とテストトレ
イTSTとの間にプリサイサ305と呼ばれるICの位
置修正手段が設けられている。このプリサイサ305
は、比較的深い凹部を有し、この凹部の周縁が傾斜面で
囲まれた形状とされているので、この凹部に吸着ヘツド
に吸着された被試験ICを落し込むと、傾斜面で被試験
ICの落下位置が修正されることになる。これにより、
8個の被試験ICの相互の位置が正確に定まり、位置が
修正された被試験ICを再び吸着ヘッドで吸着してテス
トトレイTSTに積み替えることで、テストトレイTS
Tに形成されたIC収納凹部に精度良く被試験ICを積
み替えることができる。
【0030】図3は本実施形態で用いられるテストトレ
イTSTの構造を示す分解斜視図である。このテストト
レイTSTは、方形フレーム12に複数の桟(さん)1
3が平行かつ等間隔に設けられ、これら桟13の両側お
よび桟13と対向するフレーム12の辺12aに、それ
ぞれ複数の取付け片14が等間隔に突出して形成されて
いる。これら桟13の間および桟13と辺12aとの間
と、2つの取付け片14とによって、インサート収納部
15が構成されている。
【0031】各インサート収納部15には、それぞれ1
個のインサート16が収納されるようになっており、こ
のインサート16はファスナ17を用いて2つの取付け
片14にフローティング状態で取付けられている。この
ために、インサート16の両端部には、それぞれ取付け
片14への取付け用孔21が形成されている。本例で
は、インサート16は1つのテストトレイTSTに16
×4個取り付けられている。
【0032】なお、各インサート16は、同一形状、同
一寸法とされており、それぞれのインサート16に被試
験ICが収納される。インサート16のIC収容部19
は、収容する被試験ICの形状に応じて決められ、同図
に示す例では方形の凹部とされている。
【0033】ここで、テストヘッド104に対して一度
に接続される被試験ICは、同図に示すように4行×1
6列に配列された被試験ICであれば、たとえば4列お
きに4行の被試験ICが同時に試験される。つまり、1
回目の試験では、1列目から4列おきに配置された16
個の被試験ICをテストヘッド104のコンタクトピン
に接続して試験し、2回目の試験では、テストトレイT
STを1列分移動させて2列目から4列おきに配置され
た被試験ICを同様に試験し、これを4回繰り返すこと
で全ての被試験ICを試験する。この試験の結果は、テ
ストトレイTSTに付された例えば識別番号と、テスト
トレイTSTの内部で割り当てられた被試験ICの番号
で決まるアドレスに記憶される。
【0034】チャンバ部100 本例の電子部品試験装置1は、ICに高温もしくは低温
の温度ストレスを与えた状態または温度ストレスを与え
ない状態でICが適切に動作するかどうかを試験(検
査)し、当該試験結果に応じてICを分類する装置であ
る。こうした温度ストレスを与えた状態での動作テスト
は、試験対象となる被試験ICが多数搭載されたカスタ
マトレイKSTから当該電子部品試験装置1内を搬送さ
れるテストトレイTSTに被試験ICを載せ替えて実施
される。
【0035】テストトレイTSTは、ローダ部300で
被試験ICが積み込まれたのちチャンバ部100に送り
込まれ、当該テストトレイTSTに搭載された状態でチ
ャンバ部100において各被試験ICが試験される。そ
して、試験済の被試験ICがアンローダ部400に運び
出されたのち、当該アンローダ部400において各被試
験ICは試験結果に応じたカスタマトレイKSTに載せ
替えられる。なお、試験済みICがカスタマトレイKS
Tに載せ替えられて空になったテストトレイTSTは、
テストトレイ搬送装置108によって、ローダ部300
を介して恒温槽101へ返送される。
【0036】チャンバ部100は、テストトレイTST
に積み込まれた被試験ICに目的とする高温又は低温の
温度ストレスを与える恒温槽101と、この恒温槽10
1で熱ストレスが与えられた状態にある被試験ICをテ
ストヘッド104に接触させるテストチャンバ102
と、テストチャンバ102で試験された被試験ICか
ら、与えられた熱ストレイスを除去する除熱槽103と
で構成されている。
【0037】除熱槽103では、恒温槽101で高温を
印加した場合は、被試験ICを送風により冷却して室温
に戻し、また恒温槽101で例えば−30℃程度の低温
を印加した場合は、被試験ICを温風またはヒータ等で
加熱して結露が生じない程度の温度まで戻す。そして、
この除熱された被試験ICをアンローダ部400に搬出
する。
【0038】アンローダ部400 アンローダ部400にも、ローダ部300に設けられた
X−Y搬送装置304と同一構造のX−Y搬送装置40
4,404が設けられ、このX−Y搬送装置404,4
04によって、アンローダ部400に運び出されたテス
トトレイTSTから試験済の被試験ICがカスタマトレ
イKSTに積み替えられる。
【0039】図1および図2に示されるように、アンロ
ーダ部400の基板105には、当該アンローダ部40
0へ運ばれたカスタマトレイKSTが基板105の上面
に臨むように配置される一対の窓部406,406が二
対開設されている。また、この窓部406のそれぞれに
は、当該窓部406に運ばれたカスタマトレイKSTを
保持するための保持用フック(図示を省略する。)が設
けられており、カスタマトレイKSTの上面が窓部40
6を介して基板105の表面に臨む位置でカスタマトレ
イKSTが保持される。保持用フックの具体的構成は特
に限定されず、たとえば機構的にカスタマトレイKST
を掴んだり、あるいは吸着手段によりカスタマトレイK
STを保持することができる。
【0040】また、それぞれの窓部406の下側には、
カスタマトレイKSTを昇降させるための昇降テーブル
407が設けられており、ここでは試験済の被試験IC
が積み替えられて満杯になったカスタマトレイKSTを
載せて下降し、この満杯トレイをトレイ移送アーム20
5の下側トレイ収納部に受け渡す。なお、昇降テーブル
407の代わりに、それぞれの窓部406の直下に位置
するストッカSTKのエレベータ204によってカスタ
マトレイKSTの昇降を行うこともできる。
【0041】なお、本実施形態の電子部品試験装置1で
は、アンローダ部400のテストトレイTSTと窓部4
06との間にバッファ部405を設け、このバッファ部
405に希にしか発生しないカテゴリの被試験ICを一
時的に預かるようにしている。
【0042】チャンバ部内のテストトレイ搬送装置50
本実施形態の電子部品試験装置1では、チャンバ部10
0内のテストトレイTSTを当該チャンバ部100内で
搬送するテストトレイ搬送装置500を有する。図4お
よび図5はこのテストトレイ搬送装置500の斜視図お
よび動作説明図である。
【0043】本実施形態のテストトレイ搬送装置500
は、テストトレイTSTの底面両端を案内するガイドレ
ール501(図4には一方のみを示す。)と、テストト
レイTSTの搬送方向に沿って延在してテストトレイT
STを搬送するボールネジ機構506と、テストチャン
バ102に搬入されたテストトレイTSTを、当該テス
トチャンバ102においてさらに細ピッチpでステップ
送りするアクチュエータ513とを有する。
【0044】ボールネジ機構506は、ボールネジ50
3と、これを両方向に回転させるステッピングモータ5
02と、ボールネジ503に係合された一対のアーム5
07,508と、これらを支持する基台504と、この
ステッピングモータ502、ボールネジ503およびア
ーム507,508が搭載された基台504を、アーム
507,508がテストトレイTSTから外れるように
待避位置へ回動させるシリンダ505とを有する。
【0045】ボールネジ機構506は、図4に示すテス
トトレイTST1およびTST2を搬送する際は、同図
に示すようにアーム507,508のそれぞれがテスト
トレイTST1,TST2の後端に突き当たるが、両ア
ーム507,508が前進端まで移動してテストトレイ
TST1,TST2の搬送を終了したら、シリンダ50
5が作動して基台504を起こし、アーム507,50
8をテストトレイTST1,TST2から待避させた状
態で、ステッピングモータ502の作動により当該両ア
ーム507,508を元の後端位置まで戻したのち、再
度シリンダ505を作動させて基台504を図4に示す
元の状態に戻す。このように、ボールネジ機構506
は、一対のアーム507,508が同期して前進し、前
進端まで移動したら、テストトレイTSTと干渉しない
状態で同期して、後退端まで戻るように構成されてい
る。
【0046】なお、本実施形態ではアーム507,50
8を一つのステッピングモータ502で同期駆動させる
が、本発明には複数の駆動系でアーム507,508を
同期させることも含まれる。また、本実施形態では2つ
のアーム507,508にて2つのテストトレイTST
を搬送するが、本発明には3以上のアームで3以上のテ
ストトレイを搬送することも含まれる。
【0047】これに対してアクチュエータ513は、テ
ストチャンバ102に搬入されたテストトレイ(図4に
示すTST2)をピッチpでステップ送りするもので、
前進および後退するシリンダ510と、このシリンダ5
10のロッドの先端に取り付けられたシリンダ511と
を有する。シリンダ511のロッドは、テストトレイT
STの桟12にピッチpで形成された4つの孔11(図
3参照)に係合するピン512を構成し、この孔11に
係合する前進位置と、孔11との係合が解かれる後退位
置とに作動する。
【0048】そして、ピン512が後退し、シリンダ5
10のロッドが前進した状態で(これを原位置とす
る。)、ピン512が前進してテストトレイTSTの孔
11に係合したのち、シリンダ510のロッドが後退す
ることで、当該テストトレイTSTをピッチpだけ前進
させる。ピッチpだけ前進させた後は、ピン512が後
退してテストトレイTSTの孔11との係合が解かれ、
シリンダ510のロッドが前進することで原位置に戻
る。
【0049】既述したように、図3に示すテストトレイ
TSTには4行×16列の被試験ICが搭載され、テス
トヘッド104に対して一度に接続される被試験IC
は、4行の被試験ICが4列おきに同時に試験される。
つまり、1回目の試験では、1列目から4列おきに配置
された16個の被試験ICをテストヘッド104のコン
タクトピンに接続して試験し、2回目の試験では、テス
トトレイTSTを1列分、つまりピッチpだけ移動させ
て2列目から4列おきに配置された被試験ICを同様に
試験し、これを4回繰り返すことで全ての被試験ICを
試験する。アクチュエータ513はこのステップ送りの
動作を実現するもので、16個の被試験ICを同時に試
験するたびに、テストトレイTSTを位置P1→P2→
P3→P4と移動させる。
【0050】なお、除熱槽103の入口にはベルトコン
ベア509が設けられ、この除熱槽入口に搬入されたテ
ストトレイ(図4に示すTST3)を除熱槽103内に
搬入する。
【0051】次に動作を説明する。図5(A)乃至
(D)はテストトレイ搬送装置500の動作説明図であ
り、同図(A)は恒温槽101にテストトレイTST
1、テストチャンバ102にテストトレイTST2が在
席し、除熱槽103のテストトレイTST3は次工程に
排出された状態を示す。また、テストチャンバ102に
在席するテストトレイTST2は図4に示す位置P4ま
で搬送された状態である。
【0052】同図(A)の状態で、4行および最終の4
列の被試験ICがテストヘッド104のコンタクトピン
に押し付けられると、テストトレイTST2の位置決め
は不要となるので、シリンダ512のピン512が後退
してテストトレイTST2の孔11から抜かれ、シリン
ダ510が前進して原位置に戻り、次のテストトレイT
ST1の到着を待機する。
【0053】この16個の被試験ICの試験が終了する
と、ステッピングモータ502が作動して、アーム50
7,508を前進させる。このとき、同図(B)に示す
ようにアーム507は恒温槽101に在席するテストト
レイTST1の後端に突き当たりこれをテストチャンバ
102の位置P1まで搬送する。これと同時に、アーム
508はテストチャンバ102に在席するテストトレイ
TST2の後端に突き当たってこれを除熱槽103の入
口まで搬送する。なお、テストチャンバ102に在席す
るテストトレイTST2は、アクチュエータ513によ
って位置P4まで搬送されているので、アーム508は
ピッチp×3だけ移動したのちテストトレイTST2の
後端に突き当たる。
【0054】図5(B)は、アーム507,508が前
進限まで移動した状態を示すが、テストチャンバ102
に搬入されたテストトレイTST1は最初の試験位置で
ある位置P1に在席しているので、シリンダ511のピ
ン512を前進させてテストトレイTST1の孔11に
係合させ当該テストトレイTST1を固定する。この状
態で最初の4行×4列の被試験ICがテストヘッド10
4のコンタクトピンに押し付けられる。なお、除熱槽1
03の入口に搬送されたテストトレイTST2はベルト
コンベア509によって除熱槽103内に搬入される。
【0055】最初の4行×4列の被試験ICの試験が終
了すると、図5(C)に示すようにシリンダ505によ
り基台504を起こし、アーム507,508をテスト
トレイTST1,TST4から待避させ、同図(D)に
示すようにステッピングモータ502を逆回転させるこ
とでアーム507,508を原位置に戻す。このとき、
恒温槽101には次のテストトレイTST4が搬入され
ているので、基台504を元の位置に戻すと、アーム5
07が当該テストトレイTST4の後端に突き当たるこ
とになって次の搬送に備える。
【0056】アーム507,508をテストトレイTS
T1から待避させたら、同図(B)乃至(C)に示すよ
うに、シリンダ510を後退させることでテストチャン
バ102に在席するテストトレイTST1をピッチpだ
け前進させ、テストトレイTST1を次の位置P2に移
動させる。そして、次の4行×4列の被試験ICをテス
トヘッド104のコンタクトピンに押し付けると、テス
トトレイTST1の位置決めは不要となるので、同図
(C)乃至(D)に示すように、ピン512を後退させ
てテストトレイTST1の孔11から抜いたのち、シリ
ンダ510のロッドを前進させ、さらにピン512を前
進させてテストトレイTST1の隣の孔11に係合させ
る。この状態で次のステップ送り動作を待機する。以降
は、アクチュエータ513によりテストトレイTST1
を位置P4までステップ送りし、図5(A)の状態に戻
る。
【0057】このように、本実施形態のテストトレイ搬
送装置500では、ボールネジ機構506によって一対
のアーム507,508を同時に駆動し、一方のアーム
508でテストチャンバ102に在席するテストトレイ
TST2を排出すると同時に、他方のアーム508でテ
ストチャンバ102にテストトレイTST1を搬入す
る。このとき、ベルトコンベア等、滑り要素を含む搬送
手段ではなく、テストトレイを直接押しながら搬送する
ので、搬送のロスがなく短時間で2つのテストトレイT
ST1,TST2を搬送することができる。
【0058】また、テストチャンバ102に在席するテ
ストトレイTST1に対しては、アクチュエータ513
によりステップ送りするが、被試験ICをテストヘッド
104のコンタクトピンに押し付けている間に、アクチ
ュエータ513のピン512を抜いて次の孔11に係合
させるので、試験が終了したらすぐにテストトレイTS
T1をステップ送りでき、これによっても搬送時間を短
縮することができる。
【0059】これらボールネジ機構506およびアクチ
ュエータ513による搬送時間の短縮により、ハンドラ
1のインデックスタイムの短縮化が実現できる。
【0060】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0061】たとえば、上述した実施形態では、一対の
アーム507,508の駆動手段としてボールネジ機構
506を採用したが、本発明ではこれに限定されず、流
体シリンダや、ワイヤ&プーリを用いた機構をも採用す
ることができる。また、本発明はチャンバ部100内に
在席するテストトレイTSTの搬送にのみ限定されず、
ローダ部300やアンローダ部400のテストトレイT
STやその他のトレイの搬送にも適用することができ
る。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、トレ
イの位置決めおよび搬送を高速で行える電子部品試験装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品試験装置の実施形態を示す斜
視図である。
【図2】図1に示す電子部品試験装置におけるトレイの
取り廻し方法を示す概念図である。
【図3】本実施形態の電子部品試験装置で用いられるテ
ストトレイを示す分解斜視図である。
【図4】本発明のテストトレイ搬送装置の実施形態を示
す斜視図である。
【図5】本発明のテストトレイ搬送装置の動作を説明す
るための概念図である。
【符号の説明】
1…電子部品試験装置 100…チャンバ部 101…恒温槽 102…テストチャンバ 103…除熱槽 104…テストヘッド 200…トレイ格納部 300…ローダ部 400…アンローダ部 500…テストトレイ搬送装置 501…ガイドレール 502…ステッピングモータ 503…ボールネジ 504…基台 505…シリンダ 506…ボールネジ機構 507,508…アーム 509…ベルトコンベア 510,511…シリンダ 512…ピン 513…アクチュエータ TST…テストトレイ(トレイ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置内を搬送される、被試験電子部品の搭
    載用トレイを有する電子部品試験装置であって、 前記トレイの搬送方向に沿って同期して駆動する一対の
    アームを有し、前記一方のアームがトレイを目的とする
    ポジションに搬送しているとき、他方のアームは前記目
    的とするポジションにあるトレイを次工程に排出する電
    子部品試験装置。
  2. 【請求項2】前記目的とするポジションにあるトレイを
    ステップ送りするアクチュエータを有する請求項1記載
    の電子部品試験装置。
  3. 【請求項3】前記アクチュエータは、前記目的とするポ
    ジションにあるトレイを固定するロック機構を含む請求
    項2記載の電子部品試験装置。
  4. 【請求項4】ボールネジ機構または流体シリンダ機構に
    より同期して往復移動可能に設けられた搬送アームと排
    出アームとを有し、前記搬送アームがトレイを目的とす
    るポジションに搬送しているとき、前記排出アームは前
    記目的とするポジションにあるトレイを次工程に排出す
    る電子部品試験装置。
  5. 【請求項5】前記目的とするポジションがテスト工程で
    ある請求項1〜4何れかに記載の電子部品試験装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008068869A1 (ja) * 2006-12-07 2008-06-12 Advantest Corporation 電子部品試験装置
JP2009529140A (ja) * 2006-03-07 2009-08-13 テストメトリックス, インコーポレイテッド 半導体素子を検査するための装置および方法

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