JP2000033810A - 後車軸揺動規制装置および規制方法 - Google Patents

後車軸揺動規制装置および規制方法

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JP2000033810A
JP2000033810A JP10209855A JP20985598A JP2000033810A JP 2000033810 A JP2000033810 A JP 2000033810A JP 10209855 A JP10209855 A JP 10209855A JP 20985598 A JP20985598 A JP 20985598A JP 2000033810 A JP2000033810 A JP 2000033810A
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rear axle
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hydraulic cylinder
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Hideki Ito
英喜 伊藤
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹凸路などでの乗り心地の向上を図りつつ、
荷役作業時での車体安定度の向上や、所定速度以上での
走行安定性の向上を図る。 【解決手段】 フォークリフト車両の後車軸であるステ
アアクスル5は、スイングシャフト9を中心として左右
に揺動可能である。イグニッションキー89がオンとな
っても操作スイッチ88がオフのままであれば、電磁切
替弁83は、作動せず、配管に対する接続位置はC位置
となって油圧配管79側の作動油が配管81、電磁切替
弁83および配管49を経て駆動用油圧シリンダ31に
供給され、スライダ23がストッパ19に当接してステ
アアクスル5の揺動動作が規制される。操作スイッチ8
8をオンにすると、電磁切替弁83は通電されて接続位
置がD位置となり、駆動用油圧シリンダ31には作動油
は供給されず、スライダ23はストッパ19から離れ
て、ステアアクスル5の揺動動作が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、前車軸がリジッ
ドアクスル方式で、後車軸がスイングアクスル形式とな
っているフォークリフトなどの産業車両において、車幅
方向中央部で車体に連結した後車軸が、この連結部を中
心として車体に対して相対的に上下に揺動可能に設けら
れるとともに、この上下揺動範囲を規制するストッパ機
構が、車体と後車軸との間に設けられた後車軸揺動規制
装置および規制方法に関する。
【0002】
【従来の技術】前車軸がリジッドアクスル方式で、後車
軸がスイングアクスル方式となっているフォークリフト
車両としては、例えば特開平6−106930号公報に
記載されており、図11は、その後車軸の一部を断面で
示した正面図である。左右後輪1は、ナックルスピンド
ル3に回転可能に支持され、その左右のナックルスピン
ドル3が、後車軸であるステアアクスル5の左右両端に
キングピン7を介して連結している。
【0003】ステアアクスル5の車幅方向中央には、車
体前後方向に向けて貫通するスイングシャフト9が設け
られている。このスイングシャフト9の前後両端は、ス
テアアクスル5の車体前後方向両側にて車体11の下面
から垂下された一対のブラケット13に回転可能に支持
され、スイングシャフト9の中心をスイング(揺動)中
心Sとして、ステアアクスル5の左右が車体11に対し
て上下に相対的に揺動し、これにより凹凸路などの走行
での前輪(駆動輪)の浮き上がりを防止するなどして上
記走行時での乗り心地を向上させている。
【0004】車体11の左右両端の下面には、ストッパ
ボルト15が下方に向けて突出して設けられる一方、そ
の下方に位置するステアアクスル5の上面には、当接部
材17が設けられ、この当接部材17に前記ストッパボ
ルト15の先端が当接することで、上記したステアアク
スル5の車体11に対する相対的揺動範囲が規制される
ことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うに、前車軸がリジッドアクスル方式で後車軸がスイン
グアクスル方式となっているフォークリフト車両におい
ては、後車軸(ステアアクスル5)の揺動範囲内、つま
りストッパボルト15が当接部材17に当接していない
状態では、車体11は、リジッドアクスルとなっている
左右の前車輪と、揺動中心軸であるスイングシャフト9
との3点により支持され、したがってこの場合には三輪
車と同じ車体支持形態となり、このような車体支持形態
が、上記の例においては常時維持されている。
【0006】このため、特に高マスト車にて荷役を積載
しマストが後傾した場合には、車体の重心位置が、スイ
ングアクスル形式となっている後車軸側に移動するた
め、車体安定度に大きく影響し、許容荷重が大幅に減少
するという問題がある。また、例えば平坦路などで、車
両の速度がある程度上昇した場合に、上記した車体支持
形態が維持されていると、走行安定性が損なわれるとい
う問題もある。
【0007】そこで、この発明は、凹凸路などでの乗り
心地の向上を図りつつ、荷役作業時での車体安定度の向
上や、所定速度での走行安定性の向上を図ることを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、車幅方向中央部で車体に連結し
た後車軸が、この連結部を中心として車体に対して相対
的に上下に揺動可能に設けられるとともに、この上下揺
動範囲を規制するストッパ機構が車体と後車軸との間に
設けられた後車軸揺動規制装置において、前記ストッパ
機構は、後車軸の車体に対する相対的揺動動作を規制す
る揺動規制状態と、前記相対的揺動動作を許容する揺動
許容状態とに変位可能であり、このストッパ機構を、常
時は前記揺動規制状態に保持させる構成とするととも
に、前記揺動規制状態から揺動許容状態に変位させる解
除手段を設けた構成としてある。
【0009】このような構成の後車軸揺動規制装置によ
れば、ストッパ機構が揺動規制状態に保持されていると
きには、後車軸の車体に対する相対的揺動動作が規制さ
れ、これにより例えば荷役作業時での車体安定度が向上
するとともに、特に高速走行時での走行安定性が向上す
る。また、解除手段を、例えば凹凸路を走行するとき
に、ストッパ機構が揺動許容状態となるよう作動させる
ことで、後車軸の車体に対する相対的揺動動作が許容さ
れ、これにより前輪(駆動輪)の浮き上がりが防止され
るなどして上記走行時での乗り心地が向上する。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
において、ストッパ機構は、車体と後車軸とのいずれか
一方に設けられたストッパと、同いずれか他方に設けら
れ、前記ストッパと、車体と後車軸とのいずれか他方と
の間に位置する揺動規制状態に対応する揺動規制位置
と、前記両者間から外れた位置にあって揺動許容状態に
対応する揺動許容位置との間を移動可能な揺動規制体
と、この揺動規制体を移動させる駆動手段とを備えてい
る。
【0011】上記構成によれば、駆動手段により揺動規
制体が、ストッパと、車体あるいは後車軸との間に移動
することで、後車軸の車体に対する相対的揺動動作が規
制され、前記両者間から外れた位置に移動することで、
上記相対的揺動動作が許容される。
【0012】請求項3の発明は、請求項2の発明の構成
において、車体前部にて荷物を積載し、リフト用油圧シ
リンダによって昇降するリフト部材が設けられ、駆動手
段は、前記リフト用シリンダへの作動油と兼用した作動
油を備えた駆動用油圧シリンダで構成され、この駆動用
油圧シリンダは、前記作動油の導入により揺動規制体を
揺動許容位置から揺動規制位置に移動させる構成であ
る。
【0013】上記構成によれば、リフト用油圧シリンダ
への作動油と兼用した作動油が駆動用油圧シリンダに導
入されることで、揺動規制体が揺動許容位置から揺動規
制位置に移動する。
【0014】請求項4の発明は、請求項3の発明の構成
において、駆動用油圧シリンダとリフト用油圧シリンダ
との間に電磁切替弁を設け、この電磁切替弁は、リフト
用油圧シリンダ側の作動油を、非通電時に駆動用油圧シ
リンダに導入可能な状態とする一方、通電時に駆動用油
圧シリンダに導入不能な状態とする。
【0015】上記構成によれば、電磁切替弁が、非通電
状態のときは、リフト用油圧シリンダ側の作動油が駆動
用油圧シリンダに導入されて揺動規制体が揺動規制位置
となり、通電状態になると、前記作動油が駆動用油圧シ
リンダに導入されなくなって揺動規制体が揺動許容位置
となる。
【0016】請求項5の発明は、請求項2の発明の構成
において、駆動手段は、車体に搭載されるエンジンの吸
入負圧の作用を受けて揺動規制体を揺動規制位置から揺
動許容位置に移動させる弁体を備えた負圧弁で構成さ
れ、前記揺動規制体を揺動許容位置から揺動規制位置に
移動させる際に、前記負圧弁に対する吸入負圧の導入を
遮断する負圧切替弁を設けた構成としてある。
【0017】上記構成によれば、エンジンの稼働により
発生する吸入負圧の作用を受けて弁体が移動し、この移
動に伴って揺動規制体が揺動規制位置から揺動許容位置
に移動し、この状態で負圧切替弁の切替動作により負圧
弁への吸入負圧導入が解除されると、揺動規制体は揺動
規制位置に移動する。
【0018】請求項6の発明は、請求項2の発明の構成
において、駆動手段は、通電されることで揺動規制体
を、揺動規制位置から揺動許容位置に移動させる電気的
駆動手段で構成されている。
【0019】上記構成によれば、揺動規制体は、電気的
駆動手段が非通電状態では揺動規制位置にあり、通電さ
れて作動することにより、揺動規制位置から揺動許容位
置に移動する。
【0020】請求項7の発明は、請求項1の発明の構成
において、ストッパ機構は、車体と後車軸とのいずれか
一方に装着されたシリンダ本体と、このシリンダ本体に
対し移動可能で、前記車体と後車軸とのいずれか他方に
向けて突出するピストンロッドとからなる液圧シリンダ
で構成されている。
【0021】上記構成によれば、ピストンロッドのシリ
ンダ本体に対する移動が規制されることで、後車軸の車
体に対する相対的揺動動作が規制され、前記移動が許容
されることで、前記相対的揺動動作が許容される。
【0022】請求項8の発明は、請求項7の発明の構成
において、ピストンロッド先端が、後車軸と車体とのい
ずれか他方に臨み、作動時液圧により伸びきることで前
記他方の部材を規制する構成としてある。
【0023】上記構成によれば、ピストンロッドが作動
時液圧により伸びきることで、その先端が後車軸と車体
とのいずれか他方に当接し、これにより後車軸の車体に
対する相対的揺動動作が規制される。
【0024】請求項9の発明は、 請求項7の発明の構
成において、ピストンロッド先端が、後車軸と車体との
いずれか他方に連結され、シリンダ本体のシリンダ室が
液密的に密閉することで前記他方の部材を規制する構成
としてある。
【0025】上記構成によれば、シリンダ室が液密的に
密閉されることで、ピストンロッドのシリンダ本体に対
する相対的移動が規制され、これにより後車軸の車体に
対する相対的揺動動作が規制される。
【0026】請求項10の発明は、請求項1ないし9の
いずれかの発明の構成において、解除手段は、運転者に
よりセット・リセットされる操作スイッチであり、セッ
ト時に揺動許容状態となり、リセット時に揺動規制状態
となる構成としてある。
【0027】上記構成によれば、操作スイッチが、リセ
ットされた状態ではストッパ機構が揺動規制状態とな
り、セットされたときには揺動許容状態となる。
【0028】請求項11の発明は、請求項1ないし9の
いずれかの発明の構成において、車体前部にて荷物を積
載して昇降させるリフト部材が設けられ、このリフト部
材が、所定の昇降高さ以下のときに、ストッパ機構が揺
動許容状態となるよう解除手段を作動させ、所定の昇降
高さを超えたときに、ストッパ機構が揺動規制状態とな
るよう解除手段を非作動とする構成としてある。
【0029】上記構成によれば、リフト部材により荷物
を積載して上昇させる際に、このリフト部材が、所定の
昇降高さに達するまでは、解除手段を作動させることで
ストッパ機構が揺動許容状態となり、所定の昇降高さを
超えた時点で、解除手段を非作動とすることで、ストッ
パ機構が揺動規制状態となって荷役作業時での車体安定
度が向上する。
【0030】請求項12の発明は、請求項1ないし9の
いずれかの発明の構成において、車体前部にて荷物を積
載して昇降させるリフト部材が設けられ、このリフト部
材は、リフト用油圧シリンダによって昇降するものであ
り、前記リフト部材に荷物を積載した際に前記リフト用
油圧シリンダの受ける荷重が、所定値以下のときに、ス
トッパ機構が揺動許容状態となるよう解除手段を作動さ
せ、所定値を超えたときに、ストッパ機構が揺動規制状
態となるよう解除手段を非作動とする構成としてある。
【0031】上記構成によれば、リフト部材により荷物
を積載する際に、リフト用油圧シリンダの受ける荷重
が、所定値以下のときに、解除手段を作動させることで
ストッパ機構が揺動許容状態となり、所定値を超えた時
点で、解除手段を非作動とすることで、ストッパ機構が
揺動規制状態となって荷役作業時での車体安定度が向上
する。
【0032】請求項13の発明は、請求項1ないし9の
いずれかの発明の構成において、車両の速度が、所定値
以下のときに、ストッパ機構が揺動許容状態となるよう
解除手段を作動させ、所定値を超えたときに、ストッパ
機構が揺動規制状態となるよう解除手段を非作動とする
構成としてある。
【0033】上記構成によれば、車両の速度が所定値以
下のときに、解除手段を作動させることでストッパ機構
が揺動許容状態となり、所定値を超えたときに、解除手
段を非作動とすることで、ストッパ機構が揺動規制状態
となって所定値を超える高速走行時での走行安定性が向
上する。
【0034】請求項14の発明は、車幅方向中央部で車
体に連結した後車軸が、この連結部を中心として車体に
対して相対的に上下に揺動可能に設けられるとともに、
この上下揺動範囲を規制するストッパ機構が車体と後車
軸との間に設けられ、このストッパ機構を、常時は後車
軸の車体に対する相対的揺動動作を規制する揺動規制状
態とし、必要時に前記相対的揺動動作を許容する揺動許
容状態に変位させる後車軸揺動規制方法としてある。
【0035】上記揺動規制方法によれば、ストッパ機構
による後車軸の車体に対する相対的揺動動作は、常時は
規制されており、これにより例えば荷役作業時での車体
安定度が向上するとともに、高速走行時での走行安定性
が向上する。また、必要時に応じて例えば凹凸路を走行
するときに、上記相対的揺動動作を許容させることで、
前輪(駆動輪)の浮き上がりが防止されるなどして上記
走行時での乗り心地が向上する。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、常時は後車軸
の車体に対する相対的揺動動作が規制されるので、例え
ばフォークリフト車両において荷物を積載しマストが後
傾した場合での車体安定度を向上させることができると
ともに、高速走行時での走行安定性を向上させることが
できる。また、解除手段を、例えば凹凸路を走行すると
きに、ストッパ機構が揺動許容状態となるよう作動させ
ることで、上記相対的揺動動作が許容されるので、前輪
(駆動輪)の浮き上がりが防止されるなどして上記走行
時での乗り心地の向上を図ることができる。
【0037】請求項2の発明によれば、駆動手段により
揺動規制体を、ストッパと、車体あるいは後車軸との間
に移動させることで、後車軸の車体に対する相対的揺動
動作を規制でき、前記両者間から外れた位置に移動させ
ることで、上記相対的揺動動作を許容できる。
【0038】請求項3の発明によれば、駆動手段となる
駆動用油圧シリンダは、リフト用油圧シリンダへの作動
油と兼用しているので、駆動用油圧シリンダを駆動する
ための新たな油圧回路を設ける必要がなく、構成を複雑
にすることなく低コストで、荷役作業時での車体安定度
の向上および高速走行時での走行安定性の向上を図るこ
とができる。
【0039】請求項4の発明によれば、電磁切替弁が非
通電状態のときに、リフト用油圧シリンダ側の作動油が
駆動用油圧シリンダに導入される状態となり、これによ
り揺動規制体を常時揺動規制位置とすることができる。
【0040】請求項5の発明によれば、揺動規制体が、
エンジンの稼働により発生する吸負圧の作用により揺動
許容位置に移動した状態となり、この状態で負圧切替弁
の切替動作により負圧弁への吸入負圧導入が解除されて
揺動規制体が揺動規制位置に移動し、これにより荷役作
業時での車体安定度の向上および高速走行時での走行安
定性の向上を図ることができる。
【0041】請求項6の発明によれば、揺動規制体は、
電気的駆動手段が非通電状態のときに揺動規制位置にあ
るので、揺動規制体を常時揺動規制位置とすることがで
きる。
【0042】請求項7の発明によれば、ピストンロッド
のシリンダ本体に対する移動が規制されることで、後車
軸の車体に対する相対的揺動動作が規制されるので、荷
役作業時での車体安定度の向上および高速走行時での走
行安定性の向上を図ることができる。
【0043】請求項8の発明によれば、ピストンロッド
が作動時液圧により伸びきることで、その先端が後車軸
と車体とのいずれか他方を規制するので、後車軸の車体
に対する相対的揺動動作を規制することができる。
【0044】請求項9の発明によれば、シリンダ室が液
密的に密閉されることで、ピストンロッドのシリンダ本
体に対する相対的移動が規制されるので、後車軸の車体
に対する相対的揺動動作を規制することができる。
【0045】請求項10の発明によれば、操作スイッチ
のセット・リセット操作により、ストッパ機構を、揺動
許容状態と揺動規制状態とに容易に切り替えることがで
きる。
【0046】請求項11の発明によれば、リフト部材が
所定の昇降高さに達するまでは、解除手段を作動させる
ことでストッパ機構が揺動許容状態となるので、後車軸
の車体に対する相対的揺動動作が許容され、これにより
凹凸路などの走行時での前輪の浮き上がりが防止される
などして乗り心地が向上する。一方、リフト部材が所定
の昇降高さを超えたときに解除手段を非作動とすること
でストッパ機構が揺動規制状態となるので、荷役作業時
での車体安定度の向上を図ることができる。
【0047】請求項12の発明によれば、リフト部材に
より荷物を積載する際に、リフト用油圧シリンダの受け
る荷重が所定値以下のときに、解除手段を作動させるこ
とでストッパ機構が揺動許容状態となるので、後車軸の
車体に対する相対的揺動動作が許容され、これにより凹
凸路などの走行時での前輪の浮き上がりが防止されるな
どして乗り心地が向上する。一方、前記荷重が所定値を
超えた時点で解除手段を非作動とすることでストッパ機
構が揺動規制状態となるので、荷役作業時での車体安定
度の向上を図ることができる。
【0048】請求項13の発明によれば、車両の速度が
所定値以下のときに、解除手段を作動させることでスト
ッパ機構が揺動許容状態となるので、後車軸の車体に対
する相対的揺動動作が許容され、これにより凹凸路など
の走行時での前輪の浮き上がりが防止されるなどして乗
り心地が向上する。一方、前記速度が所定値を超えたと
きに解除手段を非作動とすることでストッパ機構が揺動
規制状態となるので、所定値を超える高速走行時での車
体安定度の向上を図ることができる。
【0049】請求項14の発明によれば、ストッパ機構
による後車軸の車体に対する相対的揺動動作は、常時は
規制されており、これにより例えば荷役作業時での車体
安定度が向上するとともに、高速走行時での走行安定性
が向上する。また、必要時に応じて例えば凹凸路を走行
するときに、上記相対的揺動動作を許容させることで、
前輪(駆動輪)の浮き上がりが防止されるなどして上記
走行時での乗り心地が向上する。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0051】図1は、この発明の第1の実施の形態を示
す後車軸揺動規制装置の全体構成図で、A部が、前記図
11に示したものと同様に、前車軸がリジッドアクスル
方式で、後車軸がスイングアクスル方式となっているフ
ォークリフト車両における後車軸の正面図である。但
し、ここでの後車軸は、左半分のみを示しており、右側
の半分については左側と同様の構造であるので省略して
あり、また図 と同様の構成要素には同一の符号を付し
てある。
【0052】上記A部における車体11の車幅方向両端
部付近の下面には、後車軸であるステアアクスル5に向
けて突出するストッパ19が設けられている。一方、こ
のストッパ19に対向するステアアクスル5上には、ベ
ース板21が固定され、このベース板21上に、車幅方
向(図1中で左右方向)にスライド移動可能な揺動規制
体としてのスライダ23が設けられている。
【0053】スライダ23は、図2に拡大して示すよう
に、ベース板21に平行でベース板21上をスライドす
るスライド部25を有し、このスライド部25の上面
に、ストッパ19の下端が当接することで、ステアアク
スル5の車体11に対する相対的揺動範囲が規制され
る。スライド部25の図中で右側の端部には、上方に突
出する揺動規制部27を備え、この揺動規制部27のス
トッパ19側の上端角部にはテーパ面27aが形成さ
れ、これに対向するストッパ19の下端角部にも、テー
パ面27aと平行なテーパ面19aが形成されている。
このテーパ面27a,19a相互が当接することで、ス
テアアクスル5の車体11に対する相対的揺動動作が規
制される。
【0054】スライダ23に対しストッパ19と反対側
のベース板21上には、支持ブラケット29が立設さ
れ、支持ブラケット29に形成した左右方向に貫通する
ねじ孔29aには、外周部に雄ねじ31aが形成された
駆動手段としての駆動用油圧シリンダ31がねじ込まれ
ている。駆動用油圧シリンダ31に対し、支持ブラケッ
ト29の両側からナット33,35が締結され、これに
より駆動用油圧シリンダ31が支持ブラケット29に固
定される。
【0055】駆動用油圧シリンダ31に内蔵されるピス
トンロッド37は、先端がスライダ23側に向けて突出
しており、この突出した端部がスライダ23の揺動規制
部27に形成した凹部27b内に挿入されている。一
方、揺動規制部27における凹部27bと反対側に形成
したねじ挿入孔27cには、ねじ39が挿入され、この
ねじ39を前記ピストンロッド37の端部にねじ込むこ
とで、ピストンロッド37がスライダ23に固定される
ことになる。
【0056】ピストンロッド37は、その図中右側の端
部に形成したフランジ37aとスプリング座41との間
に介装されたスプリング43によって常時右方向に付勢
されるとともに、フランジ37aとキャップ45との間
に形成される油圧室47に、配管49を通して作動油が
供給されることで、スプリング43の弾力に抗して図中
で左方向に移動する。この左方向へのピストンロッド3
7の移動により、スライダ23は、実線位置で示す揺動
許容位置から、揺動規制部27がストッパ19とステア
アクスル5との間に入り込んでステアアクスル5の車体
11に対する相対的揺動動作を規制する二点鎖線で示す
揺動規制位置に移動する。
【0057】図1におけるB部は、フォークリフト車両
の一般的な油圧回路図で、エンジン51の運転によって
作動する油圧ポンプ53は、作動油タンク55の作動油
を、パワーステアリング用油圧シリンダ57と、マスト
59を前後に傾斜させるための左右一対のチルト用油圧
シリンダ61と、マスト59を、マスト59とでリフト
部材を構成するフォーク63とともに昇降させるための
リフト用油圧シリンダ65とにそれぞれ供給する。
【0058】パワーステアリング用油圧シリンダ57に
は、パワーステアリング67の操作によって切り替わる
パワーステアリング用切替バルブ69を通して作動油が
供給され、チルト用油圧シリンダ61には、チルト用コ
ントロールレバー71によって切り替わるチルト用切替
バルブ73を通して作動油が供給され、さらにリフト用
油圧シリンダ65には、リフト用コントロールレバー7
5の操作によって切り替わるリフト用切替バルブ77を
通して作動油が供給される。
【0059】上記リフト用切替バルブ77とリフト用油
圧シリンダ65との間の油圧配管79は、配管81を介
して電磁切替弁83に接続され、電磁切替弁83には、
前述した駆動用油圧シリンダ31側の配管49が接続さ
れている。この電磁切替弁83は、非通電時には図1に
示すように、配管49,81に対する接続位置がC位置
にあり、このときB部の油圧回路の作動油が、配管8
1、電磁切替弁83、配管49を通して駆動用油圧シリ
ンダ31に供給される。一方通電時には、上記接続位置
がC位置からD位置に切り替わり、このとき配管49は
電磁切替弁83を介してドレイン配管87に連通し、駆
動用油圧シリンダ31は非作動状態となる。
【0060】上記ストッパ19、スライダ23および駆
動用油圧シリンダ31により、ストッパ機構を構成して
おり、このストッパ機構は、電磁切替弁83の配管への
接続位置が、C位置にあるとき揺動規制状態であり、同
D位置にあるとき揺動許容状態である。
【0061】上記電磁切替弁83は、解除手段としての
操作スイッチ88およびイグニッションキー89を介し
てバッテリ91に接続されている。操作スイッチ88は
運転者によりセット・リセットされるプッシュ型のスイ
ッチであって通常はリセット(オフ)となっており、イ
グニッションキー89がオンとなった状態で、セット
(オン)することで、電磁切替弁83が通電され、配管
への接続位置がD位置となる。
【0062】次に、上記した後車軸揺動規制装置の動作
を説明する。イグニッションキー89をオンにすると、
エンジン51が稼働し、油圧ポンプ53が作動してその
作動油が各部へ供給される。このとき、操作スイッチ8
8はリセット状態(オフ)となっているので、電磁切替
弁83は、非通電状態であって配管への接続位置がC位
置であり、このため油圧配管79側の作動油は、電磁切
替弁83を介して駆動用油圧シリンダ31に導入可能と
なる。
【0063】ここで、荷役作業を行うべくフォーク63
によって荷物を保持し、あるいはリフト用コントロール
レバー75の操作によってリフト用切替バルブ77を、
油圧ポンプ53からの作動油がリフト用油圧シリンダ6
5に供給されるよう切り替えると、油圧配管79側の作
動油が電磁切替弁83を経て配管49側に流れ、駆動用
油圧シリンダ31に作用する。これにより図2に示され
るピストンロッド37がスプリング43の弾力に抗して
図2中で左方向に移動する。
【0064】この結果、スライダ23が実線位置から二
点鎖線位置まで移動してスライダ23のテーパ面27a
がストッパ19のテーパ面19aに当接し(図1にて省
略してある車体右側の部分についても同様に動作す
る)、これによりステアアクスル5の相対的揺動動作が
規制される。ステアアクスル5の相対的揺動動作が規制
されることで、特に高マスト車にて荷役を積載したマス
ト59が上昇し後傾するような場合であっても、車体1
1が揺動することなく安定した荷役作業を行うことがで
きる。
【0065】マスト59を下降させて車両が、例えば凹
凸路やうねり路の走行あるいは傾斜地での斜め走行など
を行う際には、操作スイッチ88をセット(オン)して
電磁切替弁83を通電状態とし、その配管に対する接続
位置をD位置とする。これにより、油圧配管79側の作
動油は、駆動用油圧シリンダ31に供給されず、ピスト
ンロッド37はスプリング43に押されて後退した状態
となる。このため、スライダ23は図1および図2にお
ける実線位置、つまり揺動許容位置となり、ステアアク
スル5は、ストッパ19の先端がスライダ23のスライ
ド部25に当接する位置までスイング中心Sを中心とし
て、あらかじめ設定した規定のスイング角を、車体11
に対して相対的に揺動可能となる。これにより、上記し
た凹凸路などにて前輪(駆動輪)の浮き上がりが防止さ
れるなどして乗り心地が向上する。
【0066】このように、ステアアクスル5の相対的揺
動動作が規制されている状態で、操作スイッチ88を必
要に応じて操作することで、凹凸路などでの走行安定性
を向上させることが可能となる。
【0067】また、駆動用油圧シリンダ31の作動油を
リフト用油圧シリンダ65の作動油と兼用しているの
で、駆動用油圧シリンダ31を作動させるための新たな
油圧回路を設ける必要がなく、構成を複雑にすることな
く低コストで、荷役作業中での車体安定度および、走行
安定性を向上させることができる。
【0068】さらに、上記実施の形態では、電磁切替弁
83は、非通電状態のときに配管への接続位置がC位置
に復帰し、これによりステアクスル5の揺動動作を規制
するようにしている。このため、揺動規制を行う必要が
生じているときに、電気系のトラブル、例えばワイヤハ
ーネスの断線、操作スイッチ88の接触不良、電磁切替
弁83のソレノイド不良などが発生した場合であって
も、電磁切替弁83がC位置となって揺動規制がなさ
れ、必要時に揺動規制が不作動となる不具合を回避で
き、装置の信頼性を向上させることができる。
【0069】なお、上記実施の形態で、解除手段として
の操作スイッチ88を、マスト59があらかじめ設定さ
れた所定の昇降高さを超えたときにオフとなる揚高スイ
ッチとしてもよい。この場合には、荷役作業を行う際
に、マスト59が前記所定の昇降高さに達するまでは、
揚高スイッチがオン(作動)状態であって、電磁切替弁
83の配管への接続位置がD位置となり、揺動規制体2
3は揺動許容位置となる。
【0070】一方マスト59が、所定の昇降高さを超え
たときには揚高スイッチがオフ(非作動)状態となり、
電磁切替弁83の配管への接続位置がC位置となり、揺
動規制体23は揺動規制位置となって荷役作業時での車
体安定度を向上させることができる。
【0071】図3は、この発明の第2の実施の形態を示
すもので、図4は図3の要部を拡大して示したものであ
る。この実施の形態は、前記図1における駆動用油圧シ
リンダ31に代え、車体に搭載されるエンジンの吸入負
圧の作用を受けて作動する負圧弁93を、駆動手段とし
て設けたものである。
【0072】負圧弁93は、第1のカバー95と第2の
カバー97とを有し、第1のカバー95がブラケット9
9を介してベース板21に固定されている。第1,第2
の各カバー95,97相互間には、弾性変形可能なダイ
ヤフラム弁101が介装され、ダイヤフラム弁101に
は、ダイヤフラム弁101とともに弁体を構成するロッ
ド103の一端が装着され、ロッド103の他端は、ス
ライダ23の揺動規制部27にねじ止め固定されてい
る。ロッド103は、第1のカバー95のボス部95a
に対して摺動可能である。
【0073】第2のカバー97とダイヤフラム弁101
との間の圧力室105には、ダイヤフラム弁101を図
中で左方向に付勢するスプリング107が収容されると
ともに、エア配管109の一端が接続されている。エア
配管109の他端は負圧切替弁111に接続されてい
る。
【0074】負圧切替弁111は、図中で左右方向に移
動可能でスプリング112によって図中で左方向に付勢
される弁部113と、この弁部113を、通電されるこ
とで図4に示す状態から右方向に移動させる電磁コイル
115とをそれぞれ備えるとともに、エアクリーナから
の吸気(大気)を導入する大気導入管117と、エンジ
ンの吸入負圧を導入する負圧導入管119とがそれぞれ
接続されている。弁部113が、図3に示す位置にある
ときには、エア配管109は大気導入管117に連通
し、電磁コイル115が作動して弁部113が右方向に
移動した際にはエア配管109は負圧導入管119に連
通する。
【0075】電磁コイル115には、図1のものと同様
に、操作スイッチ88、イグニッションキー89および
バッテリ91が順次接続されている。
【0076】上記した構成の後車軸揺動規制装置におい
て、イグニッションキー89をオンにしてエンジン51
が作動した状態で、操作スイッチ88がオフのままであ
ると、弁部113は図3に示す位置にあるので、大気導
入管117に導入されている大気がエア配管109を経
て負圧弁93に作用し、スライダ23が二点鎖線位置と
なってステアアクスル5の相対的揺動動作が規制され
る。これにより荷役作業時での車体安定度が向上する。
【0077】操作スイッチ88をオンにすると、電磁コ
イル115が通電されて弁部113は図4の状態から右
方向に移動し、負圧導入管119がエア配管109に連
通して負圧弁93の圧力室105には吸入負圧が導入さ
れる状態となる。このためスライダ23は、負圧力によ
ってスプリング107に抗してロッド103を介して図
中で右方向に移動し、二点鎖線位置から実線位置となっ
てステアアクスル5の車体11に対する相対的揺動動作
が可能となり、凹凸路などでの乗り心地が向上する。
【0078】なお、上記図2の実施の形態においても、
前記図1のものと同様に、操作スイッチ88に代えて、
マスト59が所定の昇降高さを超えたときにオフとなる
揚高スイッチを設けてもよい。
【0079】また、上記実施の形態では、電磁コイル1
15が非通電状態のときに大気が負圧弁93に供給され
て揺動動作を規制するようにしている。このため、前記
図1の実施の形態と同様に、揺動規制を行う必要が生じ
ているときに、例えばワイヤハーネスの断線など電気系
のトラブルが発生した場合であっても、揺動規制がなさ
れ、必要時に揺動規制が不作動となる不具合を回避で
き、装置の信頼性を向上させることができる。
【0080】図5は、この発明の第3の実施の形態を示
すもので、図6は図5の要部を拡大して示したものであ
る。この実施の形態は、前記図1における駆動用油圧シ
リンダ31に代え、電気的駆動手段である電磁ソレノイ
ド121を用いたものである。電磁ソレノイド121
は、ハウジング123の端部がブラケット124を介し
てベース板21に固定されている。ハウジング123内
には、左右方向に移動可能なプランジャ125を備え、
プランジャ125は図中で左側の端部が外部に突出して
スライダ23の揺動規制部27にねじ止め固定されてい
る。
【0081】ハウジング123内には、プランジャ12
5の周囲を囲むように電磁コイル127が設けられ、プ
ランジャ125の図中で右側の端部に設けたスプリング
受け125aとハウジング123との間には、プランジ
ャ125を図中で左方向に押圧するスプリング129が
介装されている。電磁コイル127には、図1のものと
同様に、操作スイッチ88、イグニッションキー89、
バッテリ91が順次接続され、操作スイッチ88がオン
のときに、電磁コイル127が通電されてプランジャ1
25がスプリング129の弾力に抗して右方向に移動
し、スライダ23は二点鎖線位置から実線位置となる。
【0082】上記第3の実施の形態においては、イグニ
ッションキー89がオンとなってエンジン51が作動し
た状態で、操作スイッチ88がオフのままであると、電
磁コイル127が非通電状態であるので、スライダ23
はスプリング129の作用によって図に示す二点鎖線位
置となり、これによりステアアクスル5は車体11に対
する相対的揺動動作が規制されて安定して荷役作業がな
される。
【0083】一方、操作スイッチ88がオンになると、
電磁コイル127が通電されてプランジャ125がスプ
リング129に抗して後退し、スライダ23が二点鎖線
位置から実線位置に移動し、ステアアクスル5は車体1
1に対して相対的に揺動可能となって凹凸路などでの乗
り心地が向上する。
【0084】なお、上記第3の実施の形態においても、
前記図1のものと同様に、操作スイッチ88に代えて、
マスト59が所定の昇降高さを超えたときにオフとなる
揚高スイッチを設けてもよい。
【0085】また、上記実施の形態では、電磁コイル1
27が非通電状態のときに揺動動作を規制するようにし
ている。このため、前記図1の実施の形態と同様に、揺
動規制を行う必要が生じているときに、例えばワイヤハ
ーネスの断線など電気系のトラブルが発生した場合であ
っても、揺動規制がなされ、必要時に揺動規制が不作動
となる不具合を回避でき、装置の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0086】図7は、この発明の第4の実施の形態を示
すもので、ステアアクスル5の相対的揺動動作を規制す
るストッパ機構として、液圧シリンダとしての油圧シリ
ンダ131を使用している。油圧シリンダ131は、シ
リンダ本体133が車体11側に固定され、シリンダ本
体133内を図中で上下動可能なピストン135に連結
されたピストンロッド137がステアアクスル5に向け
て突出している。
【0087】シリンダ本体133内においてピストン1
35により画成された上部油室139および下部油室1
41は、それぞれ配管143および145によって電磁
切替弁147に接続されている。電磁切替弁147は、
非通電時には配管への接続位置がE位置にあり、このと
き配管81と配管143とが連通すると同時に、ドレイ
ン配管87と配管145とが連通する。また、通電時に
は上記接続位置がF位置にあり、このとき配管81と配
管145とが接続すると同時に、ドレイン配管87と配
管43とが接続する。
【0088】上記油圧シリンダ131は、ステアアクス
ル5の図に示されていない図中で右側についても同様に
設けられており、この右側の油圧シリンダに対しても、
配管143および145が上記と同様にして接続されて
いる。その他の構成は前記図1のものと同様である。
【0089】上記した構成において、イグニッションキ
ー89がオンとなってエンジン51が作動した状態で、
操作スイッチ88がオフのままであると、電磁切替弁1
47の配管への接続位置はE位置にあるので、油圧配管
79からの作動油が油圧シリンダ131の上部油室13
9に供給される。これによりピストンロッド137が下
方に突出してその先端がステアアクスル5に当接し、ス
テアアクスル5の相対的揺動動作が規制され、荷役作業
時での車体安定度が向上する。
【0090】操作スイッチ88をオンにすると、電磁切
替弁147が通電されてその配管への接続位置はF位置
となり、油圧配管79からの作動油が油圧シリンダ13
1の下部油室141に供給される。これにより、ピスト
ンロッド137が上昇してステアアクスル5から離れ、
ステアアクスル5の相対的揺動動作が許容され、凹凸路
などでの乗り心地が向上する。
【0091】なお、上記第4の実施の形態においても、
前記図1のものと同様に、操作スイッチ88に代えて、
マスト59が所定の昇降高さを超えたときにオフとなる
揚高スイッチを設けてもよい。
【0092】さらに、上記実施の形態でも、第1の実施
の形態と同様に、電磁切替弁147が非通電状態のとき
にE位置に復帰し、作動油が上部油室139に供給され
て揺動動作を規制するようにしている。このため、揺動
規制を行う必要が生じているときに、電気系のトラブル
が発生した場合であっても、電磁切替弁147がE位置
となって揺動規制がなされ、必要時に揺動規制が不作動
となる不具合を回避でき、装置の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0093】図8は、この発明の第5の実施の形態を示
すもので、ステアアクスル5の相対的揺動動作を規制す
るストッパ機構として、液圧シリンダとしての油圧シリ
ンダ149を使用している。この油圧シリンダ149に
ついても、前記図7における油圧シリンダ131と同様
に、ステアアクスル5の図中で右側に同様なものが設け
られている。
【0094】上記油圧シリンダ149は、シリンダ本体
151の上端がピボットピン153を介して車体11側
に回動可能に支持されている。一方、シリンダ本体15
1内を図中で上下動可能なピストン155に連結された
ピストンロッド157は、ステアアクスル5側に向けて
突出し、その先端がピボットピン159を介してステア
アクスル5上のブラケット161に回動可能に連結され
ている。
【0095】シリンダ本体151内においてピストン1
35により画成された上部油室163は、左右それぞれ
の油圧シリンダ149について、配管167によって電
磁切替弁169に接続されている。一方、下部油室16
5はそれぞれ配管171によってドレイン配管87に接
続されている。
【0096】電磁切替弁169は、図に示す非通電時に
は、配管への接続位置がG位置となって配管167の端
部が閉塞され、上部油室163が液密的に密閉された状
態となる。一方通電時には、上記接続位置がH位置とな
って配管81と配管167とが連通した状態となる。
【0097】上記した構成において、イグニッションキ
ー89がオンとなってエンジン51が作動した状態で、
操作スイッチ88がオフのままであると、電磁切替弁1
69の配管への接続位置はG位置にあるので、左右の油
圧シリンダ149は配管167がブロックされた状態と
なり、ピストン155が固定された状態となって、ステ
アアクスル5の相対的揺動動作が規制される。これによ
り、荷役作業時での車体安定度が向上する。
【0098】操作スイッチ88をオンにすると、電磁切
替弁169の配管への接続位置はH位置となり、配管1
67は配管81に接続された状態となる。これにより、
油圧配管79側の作動油が、左右の油圧シリンダ149
の上部油室163に作用する一方、下部油室165は配
管171を介してドレイン配管87に開放されているた
め、シリンダ本体151およびピストンロッド157が
それぞれピボットピン153および159を支点として
回動しつつピストンロッド157が進退移動する。これ
により、ステアアクスル5の相対的揺動動作が許容さ
れ、凹凸路などでの乗り心地が向上する。
【0099】なお、上記実施の形態においても、前記図
1のものと同様に、操作スイッチ88に代えて、マスト
59が所定の昇降高さを超えたときにオフとなる揚高ス
イッチを設けてもよい。
【0100】また、上記実施の形態では、電磁切替弁1
69が非通電状態のときにG位置に復帰し、上部油室1
63がブロックされて揺動動作を規制するようにしてい
る。このため、揺動規制を行う必要が生じているとき
に、例えばワイヤハーネスの断線などの電気系のトラブ
ルが発生した場合であっても、電磁切替弁169がG位
置となって揺動規制がなされ、必要時に揺動規制が不作
動となる不具合を回避でき、装置の信頼性を向上させる
ことができる。
【0101】図9は、この発明の第6の実施の形態を示
している。この実施の形態は、前記第1の実施の形態に
おける操作スイッチ88に代えて、油圧配管79に連通
する配管81の油圧を検出する圧力スイッチ173と、
この圧力スイッチ173がオンのときにキースイッチ8
9と電磁切替弁83とを導通させるリレー175とを設
けたものである。
【0102】圧力スイッチ173は、キースイッチ89
がオン状態で、配管81内の検出圧力、すなわちリフト
用油圧シリンダ65への供給油圧が、所定値以下のとき
にオンであり、このときリレー175はオンとなり、電
磁切替弁83が通電状態となって配管に対する接続位置
がD位置となり、ステアアクスル5の車体11に対する
相対的揺動動作が許容される。これにより、凹凸路など
での乗り心地が向上する。このとき圧力スイッチ173
およびリレー175からなる解除手段は、ストッパ機構
を揺動許容状態としているので、作動状態にあることに
なる。
【0103】一方、配管81内の検出圧力が所定値を超
えると、圧力スイッチ131は荷役作業中であるとして
オフとなり、これとともにリレー135がオフとなり、
電磁切替弁83が非通電状態となって電磁切替弁83の
配管に対する接続位置がC位置に切り替わる。これによ
り、前記図1の実施の形態と同様に、リフト用油圧シリ
ンダ65への作動油が駆動用油圧シリンダ31に供給さ
れて、ステアアクスル5の車体11に対する相対的揺動
動作が規制される。これにより、荷役作業時での車体安
定度を向上させることができる。このとき圧力スイッチ
173およびリレー175からなる解除手段は、ストッ
パ機構を揺動規制状態としているので、非作動状態にあ
ることになる。
【0104】上記図9の実施の形態においては、マスト
59の昇降高さに拘わらず、リフト用油圧シリンダ65
への作動油の供給油圧すなわち荷物の重さにより、ステ
アアクスル5の揺動規制を切り替える方式である。した
がって、所定重量の荷物を積載している状態での車両走
行中でもステアアクスル5の揺動規制がなされるが、フ
ォークリフトは積み荷によって駆動輪(前輪)荷重が増
えるため、凹凸路走行などでも駆動輪のスリップは回避
され走行不能となることはない。
【0105】なお、上記した圧力スイッチ173および
リレー175は、前記図3、図5、図7および図8の各
実施の形態における操作スイッチ88に代えて使用して
もよい。
【0106】図10は、この発明の第7の実施の形態を
示す後車軸揺動規制装置の全体構成図である。この実施
の形態は、前記図1の例に対し、電磁切替弁83とイグ
ニッションキー89との間に、操作スイッチ88に代え
て、リレー90およびスピードセンサ92を設けてい
る。リレー90は、接点アーム90aが接点90bに常
時は接触しており、スピードセンサ92があらかじめ設
定した車速に達したことを検知すると、内蔵するトラン
ジスタTrが導通してリレー90のコイル90cに電流
が流れ、リレー90が作動して接点アーム90aが接点
90bから離れた状態となる。接点90bは、電磁切替
弁83に接続されている。その他の構成は、前記図1の
ものと同様であり、図1ものと同一構成要素には、同一
符号を付してある。
【0107】上記図10の例においては、イグニッショ
ンキー89をオンにすると、リレー90経由で電磁切替
弁83が作動して配管に対する接続位置がD位置とな
り、駆動用油圧シリンダ31には作動油は供給されず、
スライダ23は後退位置となってステアアクスル5の相
対的揺動動作の規制が解除される。これにより、凹凸路
などでの乗り心地が向上する。このとき、リレー90お
よびスピードセンサ92からなる解除手段は、ストッパ
機構を揺動許容状態としているので、作動状態にあるこ
とになる。
【0108】車速が所定値以上に達すると、スピードセ
ンサ92がこれを検知してリレー90を作動させ、その
接点アーム90aが接点90bから離れるので、電磁切
替弁83は非通電状態となり、配管への接続位置はD位
置からC位置へ移動する。この結果、荷役作業を行うべ
くフォーク63によって荷物を保持し、あるいはリフト
用コントロールレバー75の操作によってリフト用切替
バルブ77を、油圧ポンプ53からの作動油がリフト用
油圧シリンダ65に供給されるよう切り替えた場合に、
油圧配管79側の作動油が電磁切替弁83を介して駆動
用油圧シリンダ31へ供給され、スライダ23が揺動規
制位置となってステアアクスル45の相対的揺動動作を
規制する。これにより、所定値以上の車速での走行が、
4輪リジッドな状態でなされるので、前輪の浮きなどが
発生せず、安定したものとなり、走行性能が向上する。
このとき、リレー90およびスピードセンサ92からな
る解除手段は、ストッパ機構を揺動規制状態としている
ので、非作動状態にあることになる。
【0109】なお、上記リレー90およびスピードセン
サ92は、前記図3、図5、図7および図8の各実施の
形態における操作スイッチ88に代えて使用してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す後車軸揺動
規制装置の全体構成図である。
【図2】図1の要部の拡大された一部を断面とした側面
図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態を示す後車軸揺動
規制装置の全体構成図である。
【図4】図3の要部を拡大した一部を断面とした側面図
である。
【図5】この発明の第3の実施の形態を示す後車軸揺動
規制装置全体構成図である。
【図6】図5の要部を拡大した一部を断面とした側面図
である。
【図7】この発明の第4の実施の形態を示す後車軸揺動
規制装置の全体構成図である。
【図8】この発明の第5の実施の形態を示す後車軸揺動
規制装置の全体構成図である。
【図9】この発明の第6の実施の形態を示す後車軸揺動
規制装置の全体構成図である。
【図10】この発明の第7の実施の形態を示す後車軸揺
動規制装置の全体構成図である。
【図11】従来例を示す、フォークリフト車両における
揺動可能な後車軸周辺の一部を断面とした正面図であ
る。
【符号の説明】
5 ステアクスル(後車軸) 11 車体 19 ストッパ(ストッパ機構) 23 スライダ(揺動規制体,ストッパ機構) 31 駆動用油圧シリンダ(駆動手段、ストッパ機構) 59 マスト(リフト部材) 65 リフト用油圧シリンダ 83,147,169 電磁切替弁 88 操作スイッチ(解除手段) 90 リレー(解除手段) 92 スピードセンサ(解除手段) 93 負圧弁(駆動手段) 101 ダイヤフラム(弁体) 103 ロッド(弁体) 111 負圧切替弁 121 電磁ソレノイド(駆動手段、電気的駆動手段) 131,149 油圧シリンダ(ストッパ機構) 133,151 シリンダ本体 137,157 ピストンロッド 173 圧力スイッチ(解除手段) 175 リレー(解除手段)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車幅方向中央部で車体に連結した後車軸
    が、この連結部を中心として車体に対して相対的に上下
    に揺動可能に設けられるとともに、この上下揺動範囲を
    規制するストッパ機構が車体と後車軸との間に設けられ
    た後車軸揺動規制装置において、前記ストッパ機構は、
    後車軸の車体に対する相対的揺動動作を規制する揺動規
    制状態と、前記相対的揺動動作を許容する揺動許容状態
    とに変位可能であり、このストッパ機構を、常時は前記
    揺動規制状態に保持させる構成とするとともに、前記揺
    動規制状態から揺動許容状態に変位させる解除手段を設
    けたことを特徴とする後車軸揺動規制装置。
  2. 【請求項2】 ストッパ機構は、車体と後車軸とのいず
    れか一方に設けられたストッパと、同いずれか他方に設
    けられ、前記ストッパと、車体と後車軸とのいずれか他
    方との間に位置する揺動規制状態に対応する揺動規制位
    置と、前記両者間から外れた位置にあって揺動許容状態
    に対応する揺動許容位置との間を移動可能な揺動規制体
    と、この揺動規制体を移動させる駆動手段とを備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の後車軸揺動規制装
    置。
  3. 【請求項3】 車体前部にて荷物を積載し、リフト用油
    圧シリンダによって昇降するリフト部材が設けられ、駆
    動手段は、前記リフト用シリンダへの作動油と兼用した
    作動油を備えた駆動用油圧シリンダで構成され、この駆
    動用油圧シリンダは、前記作動油の導入により揺動規制
    体を揺動許容位置から揺動規制位置に移動させる構成で
    あることを特徴とする請求項2記載の後車軸揺動規制装
    置。
  4. 【請求項4】 駆動用油圧シリンダとリフト用油圧シリ
    ンダとの間に電磁切替弁を設け、この電磁切替弁は、リ
    フト用油圧シリンダ側の作動油を、非通電時に駆動用油
    圧シリンダに導入可能な状態とする一方、通電時に駆動
    用油圧シリンダに導入不能な状態とすることを特徴とす
    る請求項3記載の後車軸揺動規制装置。
  5. 【請求項5】 駆動手段は、車体に搭載されるエンジン
    の吸入負圧の作用を受けて揺動規制体を揺動規制位置か
    ら揺動許容位置に移動させる弁体を備えた負圧弁で構成
    され、前記揺動規制体を揺動許容位置から揺動規制位置
    に移動させる際に、前記負圧弁に対する吸入負圧の導入
    を遮断する負圧切替弁を設けたことを特徴とする請求項
    2記載の後車軸揺動規制装置。
  6. 【請求項6】 駆動手段は、通電されることで揺動規制
    体を、揺動規制位置から揺動許容位置に移動させる電気
    的駆動手段で構成されていることを特徴とする請求項2
    記載の後車軸揺動規制装置。
  7. 【請求項7】 ストッパ機構は、車体と後車軸とのいず
    れか一方に装着されたシリンダ本体と、このシリンダ本
    体に対し移動可能で、前記車体と後車軸とのいずれか他
    方に向けて突出するピストンロッドとからなる液圧シリ
    ンダで構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    後車軸揺動規制装置。
  8. 【請求項8】 ピストンロッド先端が、後車軸と車体と
    のいずれか他方に臨み、作動時液圧により伸びきること
    で前記他方の部材を規制することを特徴とする請求項7
    記載の後車軸揺動規制装置。
  9. 【請求項9】 ピストンロッド先端が、後車軸と車体と
    のいずれか他方に連結され、シリンダ本体のシリンダ室
    が液密的に密閉することで前記他方の部材を規制するこ
    とを特徴とする請求項7記載の後車軸揺動規制装置。
  10. 【請求項10】 解除手段は、運転者によりセット・リ
    セットされる操作スイッチであり、セット時に揺動許容
    状態となり、リセット時に揺動規制状態となることを特
    徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の後車軸揺
    動規制装置。
  11. 【請求項11】 車体前部にて荷物を積載して昇降させ
    るリフト部材が設けられ、このリフト部材が、所定の昇
    降高さ以下のときに、ストッパ機構が揺動許容状態とな
    るよう解除手段を作動させ、所定の昇降高さを超えたと
    きに、ストッパ機構が揺動規制状態となるよう解除手段
    を非作動とすることを特徴とする請求項1ないし9のい
    ずれかに記載の後車軸揺動規制装置。
  12. 【請求項12】 車体前部にて荷物を積載して昇降させ
    るリフト部材が設けられ、このリフト部材は、リフト用
    油圧シリンダによって昇降するものであり、前記リフト
    部材に荷物を積載した際に前記リフト用油圧シリンダの
    受ける荷重が、所定値以下のときに、ストッパ機構が揺
    動許容状態となるよう解除手段を作動させ、所定値を超
    えたときに、ストッパ機構が揺動規制状態となるよう解
    除手段を非作動とすることを特徴とする請求項1ないし
    9のいずれかに記載の後車軸揺動規制装置。
  13. 【請求項13】 車両の速度が、所定値以下のときに、
    ストッパ機構が揺動許容状態となるよう解除手段を作動
    させ、所定値を超えたときに、ストッパ機構が揺動規制
    状態となるよう解除手段を非作動とすることを特徴とす
    る請求項1ないし9のいずれかに記載の後車軸揺動規制
    装置。
  14. 【請求項14】 車幅方向中央部で車体に連結した後車
    軸が、この連結部を中心として車体に対して相対的に上
    下に揺動可能に設けられるとともに、この上下揺動範囲
    を規制するストッパ機構が車体と後車軸との間に設けら
    れ、このストッパ機構を、常時は後車軸の車体に対する
    相対的揺動動作を規制する揺動規制状態とし、必要時に
    前記相対的揺動動作を許容する揺動許容状態に変位させ
    ることを特徴とする後車軸揺動規制方法。
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