JPH0525926Y2 - - Google Patents

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JPH0525926Y2
JPH0525926Y2 JP1986038276U JP3827686U JPH0525926Y2 JP H0525926 Y2 JPH0525926 Y2 JP H0525926Y2 JP 1986038276 U JP1986038276 U JP 1986038276U JP 3827686 U JP3827686 U JP 3827686U JP H0525926 Y2 JPH0525926 Y2 JP H0525926Y2
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rod
axle
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は後輪2軸車両の後後軸をリフトアツプ
したまま走行可能な車両の悪路走行装置に関す
る。
〈従来の技術〉 従来、後輪2軸車両のリヤ・サスペンシヨンに
は、例えば第7図に示すようなトラニオン方式を
採用しているものがある。
これについて説明すると、シヤシー1に固定さ
れたトラニオンシヤフト2上にリーフスプリング
3が取り付けられており、このリーフスプリング
3は後前軸4及び後後軸5のアクスル6,7上に
コンタクトシートを介して乗つており、これによ
り荷重を支えている。
そして、リーフスプリング3はトラニオンシヤ
フト2の周りを回動(シーソー)運動する。
〈考案が解決しようとする問題点〉 ところで、このような従来の後輪2軸車両にあ
つては、荷卸し時、即ち、荷重が軽くなる空車時
には、後輪2軸への荷重が軽減されることにより
駆動力が低下する。
この結果、不整地や泥濘地走行に際しては、車
輪が地中に潜り込んで走行が困難となる事態を生
じ、最悪の場合には脱出が不可能になる等の問題
点がある。
また、特に車輪が地中に潜り込んだ場合には、
後輪2軸の後前軸4及び後後軸5の回転変動によ
る振動の影響で車輪がより潜る方向に作用してし
まうので、一層脱出が困難なものとなつてしまう
という問題点があつた。
尚、このような問題点を解消するようにしたも
のとして特開昭57−30608号公報に記載の後後軸
リフトアツプ構造があるが、このものにあつて
は、アクチユエータにより後後軸を引き上げる構
成であり、該アクチユエータをシヤシー並びに後
後軸に対してピン結合する必要があるので、例え
ば後後軸のリフトアツプ走行時に前記ピンに負荷
がかかつてしまう等の不都合が発生する。
本考案はこのような従来の問題点に鑑み為され
たもので、アクチユエータにより間接的に後後軸
を押し上げて、該後後軸をリフトアツプする構成
とすることにより前記問題点を解決することを目
的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 このため本考案では、後輪2軸車両の後後軸を
リフトアツプしたまま走行可能な車両において、 前記後後軸のアクスルハウジング略中央部に、
該アクスルハウジング略中央部から車両の左右幅
方向に延びる棒状部材を設けると共にシヤシーの
前記棒状部材両端部に対応する2箇所の位置にア
クチユエータを設け、各アクチユエータの作動部
を前記棒状部材の端部下方に離間するように相対
向して配し、各アクチユエータの作動部の伸長動
作により前記棒状部材を上方に押圧することによ
り後後軸をリフトアツプする構成とした。
〈作用〉 かかる構成により、例えば車両を空車状態で不
整地や泥濘地において走行させる場合には、棒状
部材の端部下方に離間するように相対向して配し
たアクチユエータの作動部を伸長させて棒状部材
の両端側を上方に押圧し、これにより後後軸をリ
フトアツプさせる。
〈実施例〉 以下に第1図〜第6図に示す実施例の説明を行
う。尚、従来例と同一要素については第7図と同
一符号を附して説明を省略する。
後輪2軸車両の後後軸5のアクスル7のハウジ
ング7A略中央部に、該アクスルハウジング7A
略中央部から車両の左右幅方向に延びる棒状部材
11を設けると共にシヤシー1の前記棒状部材1
1両端部に対応する2箇所の位置にアクチユエー
タとしての油圧シリンダー53をそれぞれ設けて
あり、さらに、各油圧シリンダー53のロツド5
3Rを前記棒状部材11の端部下方に離間するよ
うに相対向して配している。そして、該油圧シリ
ンダー53の作動に伴うピストン53Pのロツド
53Rの伸長時、前記棒状部材11を上方に押圧
することにより後後軸5をリフトアツプする構成
としてある。即ち、ピストン53Pのロツド53
Rがアクチユエータの作動部に相当する。
そして、前記ロツド53Rの収縮位置を検出す
る常開のリミツトスイツチ25と、該ロツド53
Rの伸長により上方に押圧される棒状部材11の
上昇位置を検出する常閉のリミツトスイツチ26
とが、例えば第1図における左側の油圧シリンダ
ー53の近傍に位置するブラケツト12を介して
シヤシー1に取り付けられている。
ところで、この両油圧シリンダー53は、後述
するように略同時にシンクロ作動するように構成
されているので、どちらか一方の油圧シリンダー
53の作動状態を検出すればよい。
ここで、常開のリミツトスイツチ25は油圧シ
リンダー53のロツド53Rが該スイツチ25の
検出部25aを押圧することにより閉状態とな
り、また、常閉のリミツトスイツチ26は前記棒
状部材11の一端側端部が該スイツチ26の検出
部26aを押圧することにより開状態となる。
尚、13は前輪、14は前軸、15は後前輪、
16は後後輪である。
第3図には電気回路図が示されており、油圧シ
リンダー53を駆動するための油圧ポンプ43
(第4図参照)の電動モーター21が常開リレー
22のリレー接点22A及びヒユーズ23を介し
て電源24に直列に接続されている。
また、前記常開のリミツトスイツチ25と常閉
のリミツトスイツチ26とを直列に接続した直列
回路と、油圧シリンダー53起動用であつて、例
えば運転席等に設置される常開の起動スイツチ2
7と、が並列に接続される。
また、電動モーター21保護用のブレーカー2
8とリレー22のリレーコイル22Bとを直列に
接続した直列回路と、起動スイツチ27同様、例
えば運転席等に設置され油圧シリンダー53の作
動状態をモニターするモニターランプ29と、が
並列に接続され、この並列回路と前記並列回路と
がヒユーズ30を介して電源24に直列に接続さ
れる。
第4図には油圧回路図が示されており、油圧タ
ンク41に連通し逆止弁42と油圧ポンプ43と
を介装した配管44が、4ポート2位置であつて
手動操作式の方向制御弁45のポート45Pに接
続される。
また、逆止弁46,47間に非常用の手動式油
圧ポンプ48を介装した配管49が、油圧タンク
41と逆止弁42との間から分岐した後、油圧ポ
ンプ43と方向制御弁45との間に接続される。
この配管49の逆止弁47下流側の位置には、
内部パイロツト方式の圧力制御弁50を介装し油
圧タンク41に連通する配管51が接続される。
また、前記方向制御弁45のポート45Aは配
管52を介して各油圧シリンダー53の一方のポ
ート53Aに接続され、ポート45Bは配管54
を介して油圧シリンダー53の他方のポート53
Bに接続され、ポート45Rは油圧タンク41に
連通される。
次に、かかる構成による作用を説明すると、例
えば後後軸5のリフトアツプを行う場合には、ま
ず、方向制御弁45を手動により操作してポート
45Pとポート45Aを、また、ポート45Bと
ポート45Rを連通状態とする。
そして、起動スイツチ27をONとすることに
よりモニターランプ29が点燈すると共に常開リ
レー22のリレーコイル22Bが励磁されてリレ
ー接点22Aが閉状態となる。
これに伴い電動モーター21への通電が開始さ
れて配管44、方向制御弁45及び配管52を介
して各ポート53Aから各油圧シリンダー53に
作動油が供給され、ピストン53Pが第1図にお
いて上昇を開始する。
そして、ピストン53Pの上昇開始により、ロ
ツド53Rが常開のリミツトスイツチ25の検出
部25aを押圧してリミツトスイツチ25が閉状
態となり、一方、常閉のリミツトスイツチ26は
当初から閉状態となつているので、この段階で起
動スイツチ27をOFFとしてもリレーコイル2
2Bは励磁され続けるので油圧シリンダー53の
上昇作動は継続される。
ピストン53Pが上昇してロツド53Rが棒状
部材11を上方に押圧し終わると略同時に、該棒
状部材11の一端側端部がリミツトスイツチ26
の検出部26aを押圧してリミツトスイツチ26
は開状態となる。
この時、起動スイツチ27は既にOFFとなつ
ているのでリレーコイル22Bは消磁されてリレ
ー接点22Aが開状態となり、電動モーター21
への通電が停止されて油圧シリンダー53への作
動油の供給が停止され該油圧シリンダー53の作
動が停止されると共に、モニターランプ29が消
燈する。
そして、棒状部材11が上方に押圧されること
により、後後軸5がリフトアツプされて路面から
離脱する。
尚、後輪2軸駆動車両の場合には後後軸5のデ
フロツクを行う。
次に、後後軸5のリフトアツプを解除する場合
には、まず、方向制御弁45を手動により操作し
てポート45Pとポート45Bを、また、ポート
45Aとポート45Rを連通状態とする。
この時、リミツトスイツチ25は閉状態であ
り、リミツトスイツチ26は開状態となつている
ので、起動スイツチ27をONとする。
これにより、モニターランプ29が点燈すると
共に常開リレー22のリレーコイル22Bが励磁
されてリレー接点22Aが閉状態となる。
これに伴い電動モーター21への通電が開始さ
れ配管44、方向制御弁45及び配管54を介し
て各ポート53Bから油圧シリンダー53に作動
油が供給されピストン53Pが下降を開始する。
そして、該ピストン53Pの下降に伴い、棒状
部材11によるリミツトスイツチ26の検出部2
6aの押圧状態が解除されて該スイツチ26が閉
状態に復帰し、一方、リミツトスイツチ25はそ
の検出部25aがロツド53Rにより押圧された
ままなので閉状態となつており、このため起動ス
イツチ27をOFFとしてもリレーコイル22B
は励磁され続けるので油圧シリンダー53の下降
作動は継続される。
ピストン53Pが下降し終わり初期状態に復帰
すると略同時に、ロツド53Rによるリミツトス
イツチ25の検出部25aの押圧状態が解除され
て該スイツチ25が開状態に復帰する。
この時、起動スイツチ27は既にOFFとなつ
ているのでリレーコイル22Bは消磁されてリレ
ー接点22Aが開状態となり、電動モーター21
への通電が停止されて油圧シリンダー53への作
動油の供給が停止され該油圧シリンダー53の作
動が停止されると共に、モニターランプ29が消
燈する。
これにより、後後軸5のリフトアツプが解除さ
れる。
従つて、上述の構成によれば、後後軸5をリフ
トアツプすることにより後前軸4に加わる荷重が
増加して駆動力が増加し、また、後輪2軸におけ
る荷重中心が後前軸4側に移動して車両の後前軸
4より後部が前軸14に対してカウンターウエー
トとして作用するので前軸14に加わる荷重を軽
減でき、走行抵抗を減少させることができる。
これにより、車両を空車状態で不整地や泥濘地
において走行させる場合には、上述のように接地
圧の増加による駆動力の増大並びに走行抵抗の低
減により走破性が向上されると共に、車輪が地中
に潜り込んだ場合の脱出性を向上させることがで
きる。
尚、後後軸5のリフトアツプは不整地や泥濘地
走行に臨むに際して予め行うか、或いは車輪が地
中に潜り込んでしまつた場合等の緊急時に行えば
よい。
但し、この際、サスペンシヨンとしての効果は
失われることになるが、極低速で走行するので問
題となる程ではない。
また、従来では、車輪が地中に潜り込んだ場合
には、後輪2軸の後前軸4及び後後軸5の回転変
動による振動の影響で車輪がより潜る方向に作用
してしまうのであるが、後前輪15のみ路面に接
地することになるので、前記のような不都合が解
消される。
また、アイスバーン等での走行にも、安定した
走行性能を得ることができる。
さらに、かかる構成においては、後後軸5のア
クスルハウジング7A略中央部に設けた棒状部材
11の両端部を上方に押圧して後後軸5をリフト
アツプするようにしてあるから、後後軸をアクチ
ユエータ(例えば、油圧シリンダー)により引き
上げるもののように、アクチユエータをシヤシー
並びに後後軸に対してピン結合する構成を採用せ
ずに済み、ピンに負荷がかかる等の不都合が発生
しないという利点もある。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によれば、後後軸の
アクスルハウジングに設けた棒状部材の両端部
を、該棒状部材の端部下方に離間するように相対
向して配したアクチユエータの作動部の伸長動作
により上方に押圧して後後軸をリフトアツプする
ようにしたので、後前軸への荷重が増加して駆動
力が増加すると共に、後輪2軸における荷重中心
が後前軸側に移動して前軸に加わる荷重が軽減さ
れて走行抵抗が少なくなり、不整地や泥濘地にお
ける走行性並びに脱出性が向上されるという効果
が得られる。
また、前述のように、後後軸のアクスルハウジ
ングに設けた棒状部材の両端部を、該棒状部材の
端部下方に離間するように相対向して配したアク
チユエータの作動部の伸長動作により上方に押圧
する構成であるから、シヤシー並びに後後軸とア
クチユエータとのピン結合等を行う必要がなく、
該ピン結合による不都合を解消でき、従来よりも
構造的に優れたものにできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す正面図、第2
図は同上実施例の要部拡大図、第3図は同上実施
例の電気回路図、第4図は同上実施例の油圧回路
図、第5図及び第6図は夫々同上実施例の作用を
示す全体側面図及び部分拡大側面図、第7図は従
来の後輪2軸車両のリヤ・サスペンシヨンを示す
図である。 1……シヤシー、4……後前軸、5……後後
軸、7……アクスル、7A……アクスルハウジン
グ、11……棒状部材、53……油圧シリンダ
ー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 後輪2軸車両の後後軸をリフトアツプしたまま
    走行可能な車両において、 前記後後軸のアクスルハウジング略中央部に、
    該アクスルハウジング略中央部から車両の左右幅
    方向に延びる棒状部材を設けると共にシヤシーの
    前記棒状部材両端部に対応する2箇所の位置にア
    クチユエータを設け、各アクチユエータの作動部
    を前記棒状部材の端部下方に離間するように相対
    向して配し、各アクチユエータの作動部の伸長動
    作により前記棒状部材を上方に押圧することによ
    り後後軸をリフトアツプする構成としたことを特
    徴とする車両の悪路走行装置。
JP1986038276U 1986-03-18 1986-03-18 Expired - Lifetime JPH0525926Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986038276U JPH0525926Y2 (ja) 1986-03-18 1986-03-18

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JPS62150208U JPS62150208U (ja) 1987-09-22
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JP1986038276U Expired - Lifetime JPH0525926Y2 (ja) 1986-03-18 1986-03-18

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS592911A (ja) * 1982-06-29 1984-01-09 Isuzu Motors Ltd 後二軸懸架装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS592911A (ja) * 1982-06-29 1984-01-09 Isuzu Motors Ltd 後二軸懸架装置

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JPS62150208U (ja) 1987-09-22

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