JPH053428Y2 - - Google Patents

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JPH053428Y2
JPH053428Y2 JP1986079584U JP7958486U JPH053428Y2 JP H053428 Y2 JPH053428 Y2 JP H053428Y2 JP 1986079584 U JP1986079584 U JP 1986079584U JP 7958486 U JP7958486 U JP 7958486U JP H053428 Y2 JPH053428 Y2 JP H053428Y2
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double
pressure
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chamber
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、トラニオンサスペンシヨン等のサ
スペンシヨンを介して車体を支持する一対のホイ
ール即ちタイヤの間に駆動ローラを設置した駆動
ローラ装置を制御するための駆動ローラ制御装置
に関する。
〔従来の技術〕
従来、トラツク等の車両では、6×2車と称さ
れる前輪用前軸の1軸及び後輪用後軸の2軸を有
している車両があり、この車両は後軸の1軸を駆
動する方式に構成されている。そして、駆動力の
大きさは駆動軸の軸重によつて決定されるもので
ある。
国内においては、駆動軸の軸重をアツプするた
め、サスペンシヨンにおける軸間距離を約2:1
に配分するレイアウトが採用されている。
また、6×4車と称される前輪用前軸の1軸及
び後輪用後軸の2軸を有している車両があり、こ
の車両は後軸の2軸を駆動する方式に構成されて
いる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、6×2車と称される車両につい
ては、駆動軸が1軸のみであり、サスペンシヨン
における軸間距離を約2:1に配分するレイアウ
トを採用したとしても、6×4車と称される車両
に比較すると駆動軸の軸重は小さいものである。
しかも、6×2車と称される車両において軸間距
離を約2:1以上の比率に構成することはタイヤ
キヤパシテイー等を考慮すると困難である。
従つて、路面走行に関して段差の乗り越え、後
進登坂走行等においては駆動軸の軸重が減少し、
また、泥濘地走行等においては路面と摩擦係数が
減少するため駆動力が減少して、満足な走行がで
きないような場合がある。この現象は空車状態に
おいては更に顕著になる。
従来、上記のような走行条件を満足するため、
6×4車と称される車両が使用されているが、6
×4車と称される車両については、駆動軸が2軸
であるため、インターデイフアレンシヤル等を使
用するので車両の重量が増大し、その結果、積載
量を減少させなければならず、また、コストも高
くなり問題点を有していた。
また、走行中は駆動軸を1軸として車両を駆動
し、路面の状況に応じて前記駆動ローラをリンク
機構を介して一対のホイール即ちタイヤに接触又
は非接触状態に移動させて、他方の車軸にも駆動
力を伝達して駆動軸を2軸にする駆動ローラ装置
について、この出願の出願前に特願昭59−142113
号として出願されているものがある。この駆動ロ
ーラ装置について、第7図及び第8図を参照して
概説する。
第7図及び第8図において、駆動ローラ装置が
符号40によつて全体的に示されている。この駆
動ローラ装置40については、通常走行では一方
のタイヤ即ちホイール42のみが駆動しており、
路面の状況によつてはホイール42から駆動ロー
ラ41を介して他方のタイヤ即ちホイール43に
駆動力を伝達し、2軸即ちホイール42とホイー
ル43とで車両を駆動するものである。
第7図において、トラニオンサスペンシヨン等
のサスペンシヨンを介して車体を支持する一対の
ホイール42,43の間に設置された駆動ローラ
41が示されており、駆動ローラ41がホイール
42と43とに係合した状態が示されている。
第8図において、駆動ローラ(図示省略)を作
動するリンク機構が示されており、該リンク機構
のこの位置は駆動ローラが上方に後退してい状態
が示されている。駆動ローラ41は両端が一対の
前アーム46に固定されたピン48に回転自在に
取り付けられている。前アーム46は外側の一方
のみが図示されている。前アーム46は上アーム
45の自由端にピン47を介して回転自在に取付
けられている。上アーム45の他端は車体(図示
省略)に固定されたピン44に軸支されている。
上アーム45については、上アーム45に固定さ
れたレバー56を介して油圧シリンダ49によつ
てピン44を軸に回転運動が可能である。しか
も、油圧シリンダ49の作動によつてピン47及
びピン48は下方に移動し、従つて、駆動ローラ
41が下方に移動して第7図に示す作動状態にな
る。
駆動ローラ41がホイール42,43に対して
好ましい接触状態を得るため、駆動ローラ41に
かける下方への力は相当に大きなものである。そ
こで、必要な力の吸収とピン44を十分な高位置
に移動させて設置するために、ピン44のシヤシ
側端部にU字状ガータ55を設けている。U字状
ガータ55の下端はピン54に固定されている。
また、U字状ガータ55の内側はシヤシに固定さ
れている。油圧シリンダ49及びレバー56はU
字状ガータ55を構成する2本の平行なU字状ガ
ータ脚間に配置されている。
第8図に示す駆動ローラ(図示省略)の後退位
置については、前アーム46は上アーム45の方
へ揺動可能である。この揺動運動は、内側の前ア
ーム46に固定されており、前アーム46の長手
方向に所定角度で設置されたガイド50の面を有
する突起と、シヤシに固定されたデイフレクタ5
1との相互作用によつて達成される。デイフレク
タ51は上アーム46が下方へ揺動した時には、
ピン47が接触しないような位置に配置しなけれ
ばならない。上アーム45が下方に揺動した時
に、潤滑剤過多又は寒さのため生じるピン47の
固着状態が起こり得る現象を防止するために、上
アーム45と前アーム46とが同一角度に止まる
のを阻止するため前アーム46に突起52を設け
ている。上アーム45が下方へ揺動すると、突起
52はデイフレクタ51に引つ掛けられて上アー
ム45の下で揺動を続け、ピン47が凍り付いて
固定状態になることがない。
更に、当り座53は上アーム45又はシヤシに
固定されており、駆動ローラ41が格納位置即ち
第7図に示す非作動状態の位置にある時、前アー
ム46がシヤシに固定されたデイフレクタ51と
当り座53との間に圧入されるように構成されて
いる。その結果、前アーム46はピン47を中心
にして何れの方向への回転も阻止される。デイフ
レクタ51は、後退の際に前アーム46を反ら
せ、且つ前アーム46を折りたたむように機能す
る。
第3図において、第7図及び第8図を参照して
説明した上記の駆動ローラ装置と同等の駆動ロー
ラ装置が符号10によつて全体的に示されてい
る。タイヤ1,2に対して接触状態即ち作動状態
又は非接触状態即ち非作動状態に移動できる駆動
ローラ3は、前アーム4の一端部にピン8によつ
て回転自在に取り付けられている。前アーム4の
他端部はピン9によつて上アーム5の一端部に回
転自在に取り付けられている。上アーム5の他端
部はピン20を介してレバー6の一端部と一体的
に形成され且つ回転自在に取り付けられている。
言い換えれば、上アーム5とレバー6とは一体
的なL字型レバーを形成し、ピン20を中心に枢
動可能である。また、ピン20は荷台のサブフレ
ーム等の固定部材に固定されている。レバー6の
他端部は、油圧シリンダ7内を往復運動するピス
トンのピストンロツド17の一端部にピン11に
よつて回転自在に取り付けられている。ピストン
ロツド17が往復運動する油圧シリンダ7の端部
とは反対側の油圧シリンダ7の端部は、ピン12
とによつて荷台のサブフレーム等の固定部材に回
転自在に固定されている。
第2図において、上記駆動ローラ装置10を作
動する駆動ローラ制御装置の基本となるものが示
されており、この駆動ローラ制御装置は流体圧回
路である油圧回路及び電気路から成る。駆動ロー
ラ装置10の油圧シリンダ7は車両の両側即ち左
右に設けられており、それら油圧シリンダを符号
7a,7bで示す。油圧シリンダ7a,7bは複
動シリンダである。油圧シリンダ7a,7bの油
圧回路には、圧力スイツチ20a,20bが組込
まれている。圧力スイツチ20aは油圧シリンダ
7a,7bの伸び側即ちピストンロツド17とは
反対側に設置されている。
圧力スイツチ20bは油圧シリンダ7a,7b
の縮み側即ちピストンロツド17が位置する側に
設置されている。これら圧力スイツチ20a,2
0bは、油圧シリンダ7a,7b内の油圧即ち予
め設定された所定の圧力に応答して、バツテリー
等の電源25と電磁切換弁22との接続をオン・
オフする機能を有する。
油圧シリンダ7a,7bと電磁切換弁22との
間には制御弁としてパイロツトチエツク弁21
a,21bが組込まれている。パイロツトチエツ
ク弁21aは油圧シリンダ7a,7bの伸び側即
ちピストンロツド17とは反対側に設置されてい
る。パイロツトチエツク弁21bは油圧シリンダ
7a,7bの縮み側即ちピストンロツド17が位
置する側に設置されている。これらパイロツトチ
エツク弁21a,21bは作動時の油圧シリンダ
7a,7bの圧力を保持する機能を果す。
電磁切換弁22については、電動オイルポンプ
23が伸び側の通路aに連通し且つ縮み側の通路
bがリザーバタンク31に連通する場合、電動オ
イルポンプ23がリザーバタンク31に連通する
場合、及び電動オイルポンプ23が縮み側の通路
b(第1図参照)に連通し且つ伸び側の通路a(第
1図参照)がリザーバタンク31に連通する場合
の構成を有している。電磁切換弁22は、油圧シ
リンダ7a,7bの作動又は作動解除即ち非作動
のいずれかに切換える切換スイツチ27及び圧力
スイツチ20a,20bの信号を受けて、電磁切
換弁22のポートが切換えられる。切換スイツチ
27は駆動ローラ制御装置の作動又は非作動を切
換える機能を行う。
電動オイルポンプ23はバツテリーを電源25
として作動されるもので、電動オイルポンプ23
の作動は、切換スイツチ27及び圧力スイツチ2
0a,20bの信号に応答するリレー24のオ
ン・オフによつて行われる。油圧シリンダ7a,
7bの作動はパイロツトランプ28aで表示し、
油圧シリンダ7a,7bの作動解除即ち非作動パ
イロツトランプ28bで表示するように構成され
ている。電気回路において、符号26はヒユーズ
を示す。
ところで、上記の油圧回路については、駆動ロ
ーラ3が作動状態である場合にピストンが突き上
げられる時、言い換えれば、油圧シリンダ7a,
7bの伸び側の室32(第1図参照)に油圧が送
り込まれてピストンロツド17が伸長している時
にタイヤ1,2が突出した路面に遭遇して突き上
げられてる時、油圧シリンダ7a,7bの内圧が
直圧型の油圧回路となる。そのため油圧シリンダ
7a,7b内における伸び側の室32及び縮み側
の室33(第1図参照)の内圧の相対圧が、急激
な上昇状態となる。
即ち、油圧シリンダ7a,7b内を摺動するピ
ストン34(第1図参照)は上昇した内圧をその
まま受け、ピストン34の外周に嵌め込まれてい
るピストンシール35(第1図参照)もその内圧
即ち差圧を受ける状態になり、摺動運動する。そ
のため、ピストン34の耐久性を著しく損なう恐
れがある。また、駆動ローラ3が突き上げ状態か
ら正常状態に戻る場合に、上記の油圧回路では、
オイルポンプ23のリザーバタンク31(第1図
参照)からオイルを汲み上げる回路であるため、
駆動ローラ3のタイヤ1,2に対する追従性に対
して十分でなく好ましくない場合がある。
この考案の目的は、6×2車と称される前輪用前
軸の1軸及び後輪用後軸の2軸を有し、後軸の1
軸を駆動する車両において、トラニオンサスペン
シヨン等のサスペンシヨンを介して車体を支持す
る一対のタイヤの間に駆動ローラを設置し、通常
走行中は駆動軸を1軸として駆動し、路面の状況
に応じて前記駆動ローラをリンク機構を介して一
対のタイヤに作動又は非作動状態に移動させて、
他方の車軸にも駆動力を伝達して駆動軸を2軸に
する駆動ローラ装置を制御する油圧等の流体圧装
置である複動シリンダ及び電気回路を有し、特
に、前記複動シリンダにおけるピストン、ピスト
ンシールの耐久性を改善し且つ前記駆動ローラの
前記ホイールに対する追従性を良好にすることを
特徴とする駆動ローラ制御装置を提供することで
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、上記の目的を達成するために、次
のように構成されている。即ち、この考案は、車
体を支持する一対のタイヤ間に設置されて一方の
タイヤ駆動力を他方に伝達する駆動ローラ、該駆
動ローラを前記タイヤに接離可能に移動させる複
動シリンダ、該複動シリンダの作動状態を切換え
る切換スイツチ、前記複動シリンダの各室の流体
圧を検出する各圧力スイツチ、該各圧力スイツチ
に応答して又は前記切換スイツチの作動で切換え
られ且つ前記複動シリンダの縮み側室から伸び側
室へ流体を供給する系路を有する電磁切換弁、該
電磁切換弁の切換作動に応答して前記複動シリン
ダへ流体を供給するポンプ、及び前記電磁切換弁
の切換作動による流体圧に応答して開閉し且つ前
記複動シリンダの前記各室の流体圧をそれぞれ維
持する各パイロツトチエツク弁、を有することを
特徴とする駆動ローラ制御装置に関する。
また、この駆動ローラ制御装置は、前記複動シ
リンダの伸び側室への流体圧系路に設け、前記パ
イロツトチエツク弁をバイパスして前記パイロツ
トチエツク弁に並列に設置したリリーフ弁を有す
るものである。
〔作用〕
この考案による駆動ローラ制御装置は、以上の
ように構成されており、次のように作用する。即
ち、この考案は、駆動ローラをリンク機構を介し
て一対のホイールに対して移動させる流体圧装置
である複動シリンダの作動又は非作動状態を切換
える切換スイツチ、前記切換スイツチ又は前記複
動シリンダの流体圧状態に応答し且つ電動オイル
ポンプが前記複動シリンダの縮み側と伸び側通路
に通じ且つ互いに連通する系路及び両通路がリザ
ーバタンクに通じる系路を有する電磁切換弁、並
びに該電磁切換弁の切換作動による流体圧に応答
して開閉し且つ前記複動シリンダの流体圧を維持
するパイロツトチエツク弁から構成したので、車
両のタイヤの位置に応じて前記駆動ローラを最適
位置に自動的に設定することができる。
また、前記パイロツトチエツク弁に対して並列
にリリーフ弁を設置したので、前記リリーフ弁に
よりパイロツトチエツク弁を開放してオイルの逃
げ状態が生じ、その逃げオイルが他方のパイロツ
トチエツク弁の戻り通路を開放して油圧の高い方
のオイルが油圧の低い方に流入して、伸び側の室
と縮み側の室との差圧を小さくする。
しかも、前記電磁切換弁が流体圧源を前記複動
シリンダの両室又はその縮み側の室に連通するよ
うに切換えられ、そのためピストンに対して突き
上げ時の油圧の変化即ち伸び側と縮み側との差圧
の変化のみに押さえることができる。
また、前記流体圧装置の流体圧状態が圧力スイ
ツチによつて検出され、前記流体圧装置を複動シ
リンダから構成しているので、複動シリンダの流
体圧状態を的確に且つ正確に検知することがで
き、前記パイロツトチエツク弁によつて流体圧の
設定値を維持することができる。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて、この考案による駆動ロ
ーラ制御装置の一実施例を詳述する。
この考案による駆動ローラ制御装置は、第3図
に示される駆動ローラ装置10を作動させるため
の油圧回路及び電気回路に関するものであり、第
1図に示されている。まず、第3図に示す駆動ロ
ーラ装置について更に詳述する。
第3図において、駆動ローラ装置10の非作動
時の状態が示されているもので、国内で最も一般
的なサスペンシヨンであるトラニオンサスペンシ
ヨンの6×2車と称される前輪用前軸の1軸及び
後輪用後軸の2軸を有し且つ後軸の1軸を駆動す
る車両に、駆動ローラ装置10が取り付けられた
状態が示されている。
この車両には、後輪用後軸に取り付けられてい
るリヤ・フロントタイヤ1及びリヤ・リヤタイヤ
2が設けられている。国内では一般的に、リヤ・
フロントタイヤ1が駆動輪であり、リヤ・リヤタ
イヤ2が非駆動輪である。トラニオンサスペンシ
ヨン(図示省略)のトラニオンセンターAは、サ
スペンシヨンのレイアウトを、例えば、2:1に
配分されたものであり、リヤ・フロントタイヤ1
の方に偏倚している。トラニオンサスペンシヨン
のトルクロツドa,b,c,dは、フレーム側の
接続点a1,b1,c1,d1及びアクスル側の接続点
a2,b2,c2,d2においてそれぞれ回転自在に取り
付けられている。
それ故に、車両が走行する場合に、段差、後進
登坂等の走行路面状態に応じて、トルクロツド
a,b,c,dが接続点a1,b1,c1,d1,a2
b2,c2,d2で回転自在になるので、トルクロツド
a,b,c,dによつて形成されるリンク機構の
作用でタイヤ1,2が上下運動することができ
る。油圧シリンダ7については、複動シリンダで
あり、両端に作動室を有するシリンダ中を往復運
動するピストンが2方向で仕事をする構造のもの
である。
また、駆動ローラ3については、非作動時に、
走行路面状態によつてタイヤ1,2が上下運動し
ても、駆動ローラ3がタイヤ1,2に干渉しない
ような位置に引き上げられるように、駆動ローラ
3をレイアウトする必要がある。そのため、上記
第7図及び第8図を参照して説明した駆動ローラ
装置40と同様に、前アーム4が当り座13、ガ
イド14及びデイフレクタ15によつて固定され
るように構成されている。従つて、車両の走行中
に、駆動ローラ3が非作動時であれば、前アーム
4が揺動運動をして、駆動ローラ3がタイヤ1,
2に接触するようなことがない。
更に、駆動ローラ3が非作動時に、前アーム4
と上アーム5とが凍結等によつて固着状態になる
のを防止するために、前アーム4に突起16が設
けられている。
第3図において、車両のリヤ・フロントタイヤ
1が通常の位置e1に位置し、且つリヤ・リヤタイ
ヤ2が通常の位置f1に位置する場合の駆動ローラ
装置10について、各部品間の位置関係及び配列
状態が示されている。更に、駆動ローラ3がタイ
ヤ1,2に接触しておらず、駆動ローラ制御装置
が非作動状態の時の駆動ローラ装置10が示され
ている。
第4図において、車両のリヤ・フロントタイヤ
1が通常の位置e1にあり、且つリヤ・リヤタイヤ
2が通常の位置f1にある場合の駆動ローラ装置1
0が示されている。更に、駆動ローラ3が作動時
における駆動ローラ装置10の状態が示されてい
る。ピストンロツド17が伸長して上アーム5と
レバー6とが一体となつて右回転(図での方向)
し、前アーム4が下方に降下して駆動ローラ3が
タイヤ1,2に接触し、タイヤ1の駆動力が駆動
ローラ3を介してタイヤ2に駆動力を伝達する作
動状態に成つている。
第5図において、車両のリヤ・フロントタイヤ
2が下降した位置e1にあり、且つリヤ・リヤタイ
ヤ2が上昇した位置f2にある場合の駆動ローラ装
置10が示されている。更に、駆動ローラ3が作
動時における駆動ローラ装置10の各部品間の関
係が示されている。この場合は、タイヤが平常状
態で且つ駆動ローラ3が作動時即ち第4図に示す
状態に比較して、駆動ローラ3は上方に移動し、
従つて、ピストンロツド17は、仮想上図示の引
込んだ状態にならんとするが、実際はパイロツト
チエツク弁21a,21bのため、その位置を取
ることができず、タイヤ1,2の変形で許容して
いる。
第6図において、車両のリヤ・フロントタイヤ
2が上昇した位置e2にあり、且つリヤ・リヤタイ
ヤ2が下降した位置f1にある場合の駆動ローラ装
置10が示されている。更に、駆動ローラ3が作
動時における駆動ローラ10の各部品間の関係が
示されている。この場合は、タイヤが平常状態で
且つ駆動ローラ3が作動時即ち第4図に示す状態
に比較して、駆動ローラ3は下方に移動し、ピス
トンロツド17は伸び出した位置に移動してい
る。
ところで、上記の問題点を解消するため、この
考案による駆動ローラ制御装置は油圧回路を差圧
タイプに構成されている。これについては第1図
に示されている。
第1図において、油圧シリンダ7a,7bの伸
び側に設置されているパイロツトチエツク弁21
aに対してリリーフ弁30を並列に設置する。ま
た、電磁切換弁29を図示のような構成のものを
使用する。即ち、電磁切換弁29は、電動オイル
ポンプ23が両通路a,bに通じ且つ互いに連通
する系路、及び電動オイルポンプ23が縮み側の
通路bに通じ且つ伸び側の通路aがリザーバタン
ク31に通じる系路の構成を有している。
以上のように構成されている駆動ローラ制御装
置の基本的なものは、次のように作動する。ま
ず、第2図を参照して詳述する。
第2図において、駆動ローラ装置10を作動す
る時には、切換スイツチ27を作動位置に入れ
る。図では、切換スイツチ27を上方に移動させ
る。電源25からヒユーズ26を経て圧力スイツ
チ20aの電気回路が導通し、電磁切換弁22が
作動し、油圧シリンダ7a,7bの伸び側、即ち
ピストンロツド17を伸長させる側の油圧シリン
ダ7a,7bの室との間の油圧回路が作動状態に
なる。
一方、リレー24が作動し、電動オイルポンプ2
3の電気回路が導通し、電動オイルポンプ23が
油圧回路へ油圧即ちオイルを吐出する。それによ
つて油圧シリンダ7a,7bのピストンロツド1
7が伸長する。同時に、作動側のパイロツトラン
プ28aが点灯する。油圧シリンダ7a,7bの
ピストンロツド17の伸長によつてレバー6と上
アーム5とがピン20を中心に回転(第3図で右
回りに回転)し、同時に前アーム4及び駆動ロー
ラ3が下方へ移動する。それによつて駆動ローラ
3がタイヤ1,2に当接し、次いで、タイヤ1と
タイヤ2との間に押し込まれ、センタリングされ
て押圧される。タイヤ1はリヤ・フロントタイヤ
であり、またタイヤ2はリヤ・リヤタイヤであ
る。この場合、タイヤ1が駆動輪であるので、駆
動ローラ3がタイヤ1とタイヤ2とに押圧される
ことによつて、タイヤ1の駆動力がタイヤ2へ駆
動ローラ3を介して伝達され、タイヤ2に駆動力
を発生させる。
ところで、圧力スイツチ20aについては、所
定の押圧力を得た時点で電動オイルポンプ23か
らのオイルの吐出を停止するように、圧力スイツ
チ20aをオフにする所定の圧力が設定されてい
る。この設定圧力に油圧シリンダ7a,7bが達
した時に、圧力スイツチ20aがオフになり、リ
レー24の電気回路が断たれて電動オイルポンプ
23が停止する。同時に、電磁切換弁22が中立
位置となる。電動オイルポンプ23が停止すると
同時に油圧回路のパイロツトチエツク弁21a,
21bが閉じ、油圧シリンダ7a,7bの内圧即
ち押圧量を維持し、車両の走行中の駆動ローラ3
のタイヤ1,2への押圧力を確保し続ける。
次に、駆動ローラ装置10を非作動即ち作動解
除にする時には、切換スイツチ27を作動解除位
置に入れる。図では、切換スイツチ27を下方に
移動させる。電源25からヒユーズ26を経て圧
力スイツチ20bの電気回路が導通し、電磁切換
弁22が作動し、油圧シリンダ7a,7bの縮み
側、即ちピストンロツド17を引込ませる側の油
圧シリンダ7a,7bの室との間の油圧回路が作
動状態になる。
一方、リレー24が作動し、電動オイルポンプ
23の電気回路が導通し、電動オイルポンプ23
が油圧回路へ油圧即ちオイルを吐出する。それに
よつて油圧シリンダ7a,7bのピストンロツド
17が引込む。同時に、パイロツトランプ28a
が消灯し、作動解除側のパイロツトランプ28b
が点灯する。
油圧シリンダ7a,7bのピストンロツド17
の引込みによつてレバー6と上アーム5とがピン
20を中心に回転(第3図で左回りに回転)し、
同時に前アーム4及び駆動ローラ3が上方へ移動
する。それによつて、駆動ローラ3がタイヤ1,
2から離れて上方へ移動する。最終的には、油圧
シリンダ7a,7bについては、当り座13、ガ
イド14及びデイフレクタ15の作用によつて前
アーム4が固定され、油圧シリンダ7a,7b内
の油圧が上昇し、所定の圧力に達すると圧力スイ
ツチ20bがオフになり、電気回路が非導通状態
になる。次いで、作動解除の操作が停止され、駆
動ローラ3が非作動状態に固定される。
この考案による駆動ローラ制御装置についての
一般的な作動は、第2図に示される駆動ローラ制
御装置の作動と同様に上記のようになるが、更
に、第1図に示すように、リリーフ弁30が設置
されているので、次のような機能を有する。
車両が凸凹状態の路面を走行して、タイヤ1,
2が揺動し、それによつて駆動ローラ3が突上げ
られた時に、油圧シリンダ7a,7bの伸び側の
室32と縮み側の室33の内圧の差圧について、
次のようになつている。
第1図に示すように、リリーフ弁30を備えて
いる駆動ローラ制御装置においては、駆動ローラ
3がタイヤ1,2に対して作動状態にあり、突上
げがない場合には、伸び側の室32と縮み側の室
33とには、それぞれ内圧Pがかかつている。そ
れ故に、伸び側の室32と縮み側の室33との間
には差圧が生じない。従つて、ピストンシール3
5にも差圧はかからない。
また、駆動ローラ3がタイヤ1,2に対して作
動状態にあり、突上げがある場合には、伸び側の
室32には突上げによる内圧ΔPが加わり、内圧
P+ΔPがかかることになる。また、縮み側の室
33には−ΔPが加わり、内圧P−ΔPがかかるこ
とになる。更に、リリーフ弁30の機能は、タイ
ヤ1,2が走行路面状態に応じて揺動した時に生
じる流体圧の変化を緩衝することができる。
そこで、リリーフ弁30によつてオイルの逃げ
の現象が生じ、ピストン34は油圧シリンダ7
a,7b内で摺動を繰り返す。突上げ状態から平
常状態になつた時、駆動ローラ3がタイヤ1,2
から浮いた状態になり、駆動ローラ3のタイヤ
1,2への押圧力が低下し、油圧シリンダ7a,
7bの伸び側の室32の内圧が低下するため、伸
び側の通路に設けた圧力スイツチ20aが作動
し、油圧シリンダ7a,7bのピストンロツド1
7が伸びるためのオイルが伸び側の室32に供給
される。
この時、第2図に示す駆動ローラ制御装置にお
いては、電動オイルポンプ23におけるリザーバ
タンク31からオイルが供給される。即ち、縮み
側の室33のオイルはパイロツトチエツク弁21
b、次いで電磁切換弁22を通つてリザーバタン
ク31に戻ると共に、リザーバタンク31のオイ
ルは電動オイルポンプ23から電磁切換弁22、
次いでパイロツトチエツク弁21aを通つて油圧
シリンダ7a,7bの伸び側の室32へ供給され
る。
第1図に示すこの考案による駆動ローラ制御装
置においては、油圧はパイロツトチエツク弁21
bの戻り通路を開放し、それによつてピストンロ
ツド17が伸び出そうとする油圧シリンダ7a,
7bの縮み側の室33からもオイルの供給が行わ
れる。即ち、縮み側の室33のオイルは、パイロ
ツトチエツク弁21b、電磁切換弁29、次いで
パイロツトチエツク弁21aを通つて伸び側の室
32へ供給される。これは、電磁切換弁29の構
造によつて電動オイルポンプ23が伸び側の室3
2と縮み側の室33への両通路a,bに連通でき
る構成、並びに両通路a,bが電動オイルポンプ
23に関係なく連通できる構成によつて達成され
る。
〔考案の効果〕
この考案による駆動ローラ制御装置は、以上の
ような構成であるから、次のような効果を奏する
ものである。即ち、この駆動ローラ制御装置は、
駆動ローラをリンク機構を介して一対のタイヤに
対して作動又は非作動状態に移動させる複動シリ
ンダ、該複動シリンダの作動又は非作動状態のい
ずれかに切換える切換スイツチ、該切換スイツチ
又は前記複動シリンダの流体圧状態に応答して切
換えられ且つ前記複動シリンダの縮み側室から伸
び側室へ流体を供給する系路を有する電磁切換
弁、及び該電磁切換弁の切換作動による流体圧に
応答して開閉し且つ前記複動シリンダの流体圧を
維持するパイロツトチエツク弁から成るので、車
両のタイヤの位置に応じて駆動ローラを最適範囲
に自動的に設定し保持されることができる。
更に、この駆動ローラ制御装置は、前記パイロ
ツトチエツク弁に対して並列にリリーフ弁を設置
したので、突き上げの場合に前記リリーフ弁によ
りオイル等の流体の逃げ状態が生じ、前記複動シ
リンダの縮み側の室と伸び側の室との内圧の差圧
が小さくなる。差圧が小さくなることによつて、
ピストンシールの耐久性は極めて良くなる。
また、タイヤが揺動したとしても、縮み側の室
からもオイルが供給されることによつて平常状態
に戻る時の前記駆動ローラの追従性を大幅に向上
させることができる。また、前記複動シリンダの
流体圧状態が前記各圧力スイツチによつて検出さ
れるので、前記複動シリンダの流体圧状態を的確
に且つ正確に検知することができ、前記パイロツ
トチエツク弁によつて流体圧の設定値を確実に維
持することができる。
更に、前記パイロツトチエツク弁によつて流体
圧の設定値を確実に維持することができる。しか
も、極めて簡単な油圧等の流体圧回路及び電気回
路によつてこの駆動ローラ制御装置の作動を達成
することができ、メインテナンス等が簡単であ
り、故障等が殆ど生じることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による駆動ローラ制御装置の
一実施例を示す概略図、第2図は駆動ローラ制御
装置の一例を示す概略図、第3図はこの考案によ
る駆動ローラ制御装置を適用する駆動ローラ装置
の非作動時の状態を示す概略図、第4図は第3図
の駆動ローラ装置の作動時の状態を示す概略図、
第5図は第3図の駆動ローラ装置の作動時の状態
を示す概略図、第6図は第3図の駆動ローラ装置
の作動時の状態を示す概略図、第7図は第3図の
駆動ローラ装置の具体例を示す斜視図、及び第8
図は第7図の駆動ローラ装置のリンク機構を示す
斜視図である。 1……リヤ・フロントタイヤ、2……リヤ・リ
ヤタイヤ、3……駆動ローラ、7,7a,7b…
…油圧シリンダ、10……駆動ローラ装置、17
……ピストンロツド、20a,20b……圧力ス
イツチ、21a,22b……パイロツトチエツク
弁、22……電磁切換弁、23……電動オイルポ
ンプ、24……リレー、25……電源(バツテリ
ー)、27……切換スイツチ、29……電磁切換
弁、30……リリーフ弁、31……リザーバタン
ク、32……伸び側の室、33……縮み側の室、
34……ピストン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 車体を支持する一対のタイヤ間に設置されて
    一方のタイヤ駆動力を他方に伝達する駆動ロー
    ラ、該駆動ローラを前記タイヤに接離可能に移
    動させる複動シリンダ、該複動シリンダの作動
    状態を切換える切換スイツチ、前記複動シリン
    ダの各室の流体圧を検出する各圧力スイツチ、
    該各圧力スイツチに応答して又は前記切換スイ
    ツチの作動で切換えられ且つ前記複動シリンダ
    の縮み側室から伸び側室へ流体を供給する系路
    を有する電磁切換弁、該電磁切換弁の切換作動
    に応答して前記複動シリンダへ流体を供給する
    供給ポンプ、及び前記電磁切換弁の切換作動に
    よる流体圧に応答して開閉し且つ前記複動シリ
    ンダの前記各室の流体圧をそれぞれ維持する各
    パイロツトチエツク弁、を有することを特徴と
    する駆動ローラ制御装置。 (2) 前記複動シリンダの伸び側室への流体圧系路
    に設け、前記パイロツトチエツク弁をバイパス
    して前記パイロツトチエツク弁に並列に設置し
    たリリーフ弁を有することを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項に記載の駆動ローラ制
    御装置。
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