JPH053427Y2 - - Google Patents

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JPH053427Y2
JPH053427Y2 JP1986079583U JP7958386U JPH053427Y2 JP H053427 Y2 JPH053427 Y2 JP H053427Y2 JP 1986079583 U JP1986079583 U JP 1986079583U JP 7958386 U JP7958386 U JP 7958386U JP H053427 Y2 JPH053427 Y2 JP H053427Y2
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fluid pressure
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、トラニオンサスペンシヨン等のサ
スペンシヨンを介して車体を支持する一対のホイ
ール即ちタイヤの間に駆動ローラが設置された駆
動ローラ装置を制御するための駆動ローラ制御装
置に関する。
〔従来の技術〕
従来、トラツク等の車両では、6×2車と称さ
れる前輪用前軸の1軸及び後輪用後軸の2軸を有
している車両があり、この車両は後軸の1軸を駆
動する方式に構成されている。そして、駆動力の
大きさは駆動軸の軸重によつて決定されるもので
ある。
国内においては、駆動軸の軸重をアツプするた
め、サスペンシヨンにおける軸間距離を約2:1
に配分するレイアウトが採用されている。
また、6×4車と称される前輪用前軸の1軸及
び後輪用後軸の2軸を有している車両があり、こ
の車両は後軸の2軸を駆動する方式に構成されて
いる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、6×2車と称される車両につい
ては、駆動軸が1軸のみであり、サスペンシヨン
における軸間距離を約2:1に配分するレイアウ
トを採用したとしても、6×4車と称される車両
に比較すると駆動軸の軸重は小さいものである。
しかも、6×2車と称される車両において軸間距
離を約2:1以上の比率に構成することはタイヤ
キヤパシテイー等を考慮すると困難である。
従つて、路面走行に関して段差の乗り越え、後
進登坂走行等においては駆動軸の軸重が減少し、
また、泥濘地走行等においては路面と摩擦係数が
減少するため駆動力が減少して、満足な走行がで
きない場合がある。この現象は空車状態において
は更に顕著になる。
従来、上記のような走行条件を満足するため、
6×4車と称される車両が使用されているが、6
×4車と称される車両については、駆動軸が2軸
であるため、インターデイフアレンシヤル等を使
用するので車両の重量が増大し、その結果、積載
量を減少させなければならず、また、コストも高
くなり問題点を有していた。
また、通常走行中は駆動軸を1軸として車両を
駆動し、路面の状況に応じて前記駆動ローラをリ
ンク機構を介して一対のホイール即ちタイヤに接
触又は非接触状態に移動させて、他方の車軸にも
駆動力を伝達して駆動軸を2軸にする駆動ローラ
装置は、この出願の出願前に特願昭59−142113号
として出願されているものがある。この先行技術
の駆動ローラ装置について、第6図及び第7図を
参照して概説する。
第6図及び第7図において、駆動ローラ装置が
符号40によつて全体的に示されている。この駆
動ローラ装置40については、通常走行では一方
のタイヤ即ちホイール42のみが駆動しており、
路面の状況によつてはホイール42から駆動ロー
ラ41を介して他方のタイヤ即ちホイール43に
駆動力を伝達し、2軸即ちホイール42とホイー
ル43とで車両を駆動するものである。
第6図において、トラニオンサスペンシヨン等
のサスペンシヨンを介して車体を支持する一対の
ホイール42,43の間に設置された駆動ローラ
41が示されており、駆動ローラ41がホイール
42と43とに係合した状態が示されている。
第7図において、駆動ローラ(図示省略)を作
動するリンク機構が示されており、該リンク機構
のこの位置は駆動ローラが上方に後退してい状態
が示されている。駆動ローラ41は両端が一対の
前アーム46に固定されたピン48に回転自在に
取り付けられている。前アーム46は外側の一方
のみが図示されている。前アーム46は上アーム
45の自由端にピン47を介して回転自在に取り
付けられている。上アーム45の他端は車体(図
示省略)に固定されたピン44に軸支されてい
る。上アーム45は、上アーム45に固定したレ
バー56を介して油圧シリンダ49によつてピン
44を中心に回転運動が可能である。しかも、油
圧シリンダ49の作動によつてピン47及びピン
48は下方に移動し、従つて、駆動ローラ41が
下方に移動して第6図に示す作動状態になる。
駆動ローラ41がホイール42,43に対して
好ましい接触状態を得るため、駆動ローラ41に
かける下方への力は相当に大きなものである。そ
のため、必要な力の吸収とピン44を十分な高位
置に移動させて設置するために、ピン44のシヤ
シ側端部にはU字状ガータ55を設けている。U
字状ガータ55の下端はピン54に固定されてい
る。また、U字状ガータ55の内側はシヤシに固
定されている(図示省略)。油圧シリンダ49及
びレバー56はU字状ガータ55を構成する2本
の平行なU字状ガータ脚間に配置されている(図
示省略)。
第7図に示す駆動ローラ(図示省略)の後退位
置では、前アーム46は上アーム45の方へ揺動
可能である。前アーム46の揺動運動は、内側の
前アーム46に固定され、前アーム46の長手方
向に所定角度で設置されたガイド50の面を有す
る突起と、シヤシに固定されたデイフレクタ51
との相互作用によつて達成される。デイフレクタ
51は、上アーム46が下方へ揺動した時には、
ピン47が接触しないような位置に配置しなけれ
ばならない。上アーム45が下方に揺動した時
に、潤滑剤過多又は寒さのため生じるピン47の
固着状態が起こり得る現象を防止するために、上
アーム45と前アーム46とが同一角度に止まる
のを阻止するため、前アーム46に突起52を設
けている。上アーム45が下方へ揺動すると、突
起52はデイフレクタ51に引つ掛けられて上ア
ーム45の下で揺動を続け、ピン47が凍り付い
て固定状態になることがない。
更に、当り座53は、上アーム45又はシヤシ
に固定され、駆動ローラ41が格納位置即ち第7
図に示す非作動状態に位置する時、前アーム46
がシヤシに固定したデイフレクタ51と当り座5
3との間に圧入されるように構成されている。そ
の結果、前アーム46はピン47を中心にして何
れの方向への回転も阻止される。デイフレクタ5
1は、後退の際に前アーム46を反らせ、且つ前
アーム46を折りたたむように機能する。
この考案の目的は、6×2車と称される前輪用
前軸の1軸及び後輪用後軸の2軸を有し、後軸の
1軸を駆動する車両において、トラニオンサスペ
ンシヨン等のサスペンシヨンを介して車体を支持
する一対のタイヤの間に駆動ローラを設置し、平
坦路面を走行中は前記駆動ローラを非作動状態に
して駆動軸を1軸として駆動し、路面の状況に応
じて前記駆動ローラをリンク機構を介して一対の
タイヤに作動状態に移動させて一方の駆動力を他
方の車軸にも伝達して駆動軸を2軸にして走行す
る駆動ローラ装置に関し、この駆動ローラ装置を
作動させるための複動シリンダを作動させ制御す
る駆動ローラ制御装置を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、上記の目的を達成するために、次
のように構成されている。即ち、この考案は、車
体を支持する一対のタイヤ間に設置されて一方の
タイヤ駆動力を他方に伝達する駆動ローラ、該駆
動ローラをリンク機構を介して前記タイヤに接離
可能に移動させる流体圧作動の複動シリンダ、該
複動シリンダの作動状態を切換える切換スイツ
チ、前記複動シリンダの各室の流体圧を検出する
各圧力スイツチ、該各圧力スイツチによる検出流
体圧に応答して又は前記切換スイツチの作動で切
換えられる電磁切換弁、及び該電磁切換弁の作動
による流体圧に応答して開閉し且つ前記複動シリ
ンダの前記各室の流体圧をそれぞれ維持する各パ
イロツトチエツク弁、を有することを特徴とする
駆動ローラ制御装置に関する。
〔作用〕
この考案による駆動ローラ制御装置は、以上の
ように構成されており、次のように作用する。即
ち、駆動ローラをリンク機構を介して一対のタイ
ヤに対して作動又は非作動状態に移動させる複動
シリンダ、該複動シリンダの作動又は非作動状態
のいずれかに切換える切換スイツチ、前記切換ス
イツチ又は前記複動シリンダの流体圧状態に応答
して切換えられる電磁切換弁、及び該電磁切換弁
の作動による流体圧に応答して開閉し且つ前記複
動シリンダの流体圧を維持するパイロツトチエツ
ク弁から成るので、車両のタイヤの位置に応じて
駆動ローラを上昇させた最適範囲に自動的に設定
し保持される。
また、前記複動シリンダの流体圧状態が各圧力
スイツチによつて検出されるので、前記複動シリ
ンダの流体圧状態を的確に且つ正確に検知するこ
とができ、前記パイロツトチエツク弁によつて流
体圧の設定値を確実に維持することができる。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて、この考案による駆動ロ
ーラ制御装置の一実施例を詳述する。
第2図において、第6図及び第7図を参照して
説明した上記の駆動ローラ装置と同等の駆動ロー
ラ装置が符号10によつて全体的に示されてい
る。この考案による駆動ローラ制御装置は、この
駆動ローラ装置10を作動させるための油圧等の
流体圧回路及び電気回路に関するものであり、第
1図に示されている。
第2図には、駆動ローラ装置10の非作動時の
状態が示されているもので、国内で最も一般的な
サスペンシヨンであるトラニオンサスペンシヨン
の6×2車と称される前輪用前軸の1軸及び後輪
用後軸の2軸を有し且つ後軸の1軸を駆動する車
両に、駆動ローラ装置10が取り付けられた状態
が示されている。
この車両には、後輪用後軸に取り付けられてい
るリヤ・フロントタイヤ1及びリヤ・リヤタイヤ
2が設けられている。国内では一般的に、リヤ・
フロントタイヤ1が駆動輪であり、リヤ・リヤタ
イヤ2が非駆動輪である。トラニオンサスペンシ
ヨン(図示省略)のトラニオンセンターAは、サ
スペンシヨンのレイアウトを、例えば、2:1に
配分されたものであり、リヤ・フロントタイヤ1
の方に偏倚している。トラニオンサスペンシヨン
のトルクロツドa,b,c,dは、フレーム側の
接続点a1,b1,c1,d1及びアクスル側の接続点
a2,b2,c2,d2においてそれぞれ回転自在に取り
付けられている。
それ故に、車両が走行する場合に、段差、後進
登坂等の走行路面状態に応じて、トルクドツド
a,b,c,dが接続点a1,b1,c1,d12,b2
c2,d2で回転自在になるので、トルクドツドa,
b,c,dによつて形成されるリンク機構の作用
でタイヤ1,2が上下運動即ち揺動運動をするこ
とができる。
タイヤ1,2に対して接触状態即ち作動状態又
は非接触状態即ち非作動状態に移動できる駆動ロ
ーラ3は、前アーム4の一端部にピン8によつて
回転自在に取り付けられている。前アーム4の他
端部はピン9によつて上アーム5の一端部に回転
自在に取り付けられている。上アーム5の他端部
はピン20を介してレバー6の一端部と一体的に
形成され且つ回転自在に取り付けられている。言
い換えれば、上アーム5とレバー6とは一体的な
L字型レバーを形成し、ピン20を中心に枢動可
能である。
また、ピン20は荷台のサブフレーム等の固定
部材に固定されている。レバー6の他端部は、油
圧シリンダ7内を往復運動するピストンのピスト
ンロツド17の一端部にピン11によつて回転自
在に取り付けられている。ピストンロツド17が
往復運動する油圧シリンダ7の端部とは反対側の
油圧シリンダ7の端部は、ピン12によつて荷台
のサブフレーム等の固定部材に回転自在に固定さ
れている。油圧シリンダ7については、複動シリ
ンダであり、両端に作動室を有するシリンダ中を
往復運動するピストンが2方向で仕事をする構造
のものである。
また、駆動ローラ3については、非作動時に、
走行路面状態によつてタイヤ1,2が上下運動し
ても、駆動ローラ3がタイヤ1,2に干渉しない
ような位置に引き上げられるように、駆動ローラ
3をレイアウトする必要がある。そのため、上記
第6図及び第7図を参照して説明した駆動ローラ
装置40と同様に、前アーム4が当り座13、ガ
イド14及びデイフレクタ15によつて固定され
るように構成されている。従つて、車両の走行中
に、駆動ローラ3が非作動時であれば、前アーム
4が揺動運動をして、駆動ローラ3がタイヤ1,
2に接触するようなことがない。
更に、駆動ローラ3が非作動時に、前アーム4
と上アーム5とが凍結等によつて固着状態になる
のを防止するために、前アーム4に突起16が設
けられている。
第2図において、車両のリヤ・フロントタイヤ
1が通常の位置e1に位置し、且つリヤ・リヤタイ
ヤ2が通常の位置f1に位置する場合の駆動ローラ
装置10について、各部品間の位置関係及び配列
状態が示されている。更に、駆動ローラ3がタイ
ヤ1,2に接触しておらず、駆動ローラ制御装置
が非作動状態の時の駆動ローラ装置10が示され
ている。
第3図において、車両のリヤ・フロントタイヤ
1が通常の位置e1にあり、且つリヤ・リヤタイヤ
2が通常の位置f1にある場合の駆動ローラ装置1
0が示されている。更に、駆動ローラ3が作動時
における駆動ローラ装置10の状態が示されてい
る。ピストンロツド17が伸長して上アーム5と
レバー6とが一体となつて右回転(図での方向)
し、前アーム4が下方に降下して駆動ローラ3が
タイヤ1,2に接触し、タイヤ1の駆動力が駆動
ローラ3を介してタイヤ2に駆動力を伝達する作
動状態である。
第4図において、車両のリヤ・フロントタイヤ
1が下降した位置e1にあり、且つリヤ・リヤタイ
ヤ2が上昇した位置f2にある場合の駆動ローラ装
置10が示されている。更に、駆動ローラ3が作
動時における駆動ローラ装置10の各部品間の関
係が示されている。この場合は、タイヤが平常状
態で且つ駆動ローラ3が作動時即ち第3図に示す
状態に比較して、駆動ローラ3は上方に位置す
る。従つて、ピストンロツド17は、仮想上図示
の引込んだ状態にならんとするが、実際はパイロ
ツトチエツク弁21a,21bのため、その位置
を取ることができず、タイヤ1,2の変形で許容
している。
第5図において、駆動ローラ3が作動時であ
り、その状態でリヤ・フロントタイヤ1が上昇し
た位置e2にあり、且つリヤ・リヤタイヤ2が下降
した位置f1にある場合の駆動ローラ装置10の各
部品間の関係が示されている。この場合は、タイ
ヤが平常状態で且つ駆動ローラ3が作動時即ち第
3図に示す状態に比較して、駆動ローラ3は下方
に位置する。従つて、ピストンロツド17は伸び
出した状態になつている。
第1図において、駆動ローラ装置10を作動す
るこの駆動ローラ制御装置が示されており、この
駆動ローラ制御装置は流体圧回路である油圧回路
及び電気回路から成る。駆動ローラ装置10の油
圧シリンダ7は車両の両側即ち左右に設けられて
おり、それら油圧シリンダを符号7a,7bで示
す。油圧シリンダ7a,7bは複動シリンダであ
る。油圧シリンダ7a,7bの油圧回路には、圧
力スイツチ20a,20bが組込まれている。圧
力スイツチ20aは油圧シリンダ7a,7bの伸
び側即ちピストンロツド17とは反対側に設置さ
れている。圧力スイツチ20bは油圧シリンダ7
a,7bの縮み側即ちピストンロツド17が位置
する側に設置されている。
これら圧力スイツチ20a,20bは、油圧シ
リンダ7a,7b内の油圧即ち予め設定された所
定の圧力に応答して、バツテリー等の電源25と
電磁切換弁22との接続をオン・オフする機能を
有する。油圧シリンダ7a,7bと電磁切換弁2
2との間には制御弁としてパイロツトチエツク弁
21a,21bが組込まれている。
パイロツトチエツク弁21aは油圧シリンダ7
a,7bの伸び側即ちピストンロツド17とは反
対側に設置されている。パイロツトチエツク弁2
1bは油圧シリンダ7a,7bの縮み側即ちピス
トンロツド17が位置する側に設置されている。
これらのパイロツトチエツク弁21a,21bは
作動時の油圧シリンダ7a,7bの圧力を保持す
る機能を果す。
電磁切換弁22については、油圧シリンダ7
a,7bの作動又は作動解除即ち非作動のいずれ
かに切換える切換スイツチ27及び圧力スイツチ
20a,20bの信号即ち検出流体圧信号を受け
て、電磁切換弁22のポートが切換えられる。切
換スイツチ27は駆動ローラ制御装置の作動又は
非作動を切換える機能を行う。
電動オイルポンプ23はバツテリーを電源25
として作動されるもので、電動オイルポンプ23
の作動は、切換スイツチ27及び圧力スイツチ2
0a,20bの信号に応答するリレー24のオ
ン・オフによつて行われる。油圧シリンダ7a,
7bの作動はパイロツトランプ28aで表示し、
油圧シリンダ7a,7bの作動解除即ち非作動は
パイロツトランプ28bで表示するように構成さ
れている。電気回路において、符号26はヒユー
ズを示す。
以上のように構成されているこの考案による駆
動ローラ制御装置は、次のように作動する。
駆動ローラ装置10を作動する時には、切換ス
イツチ27を作動位置に入れる。第1図では、切
換スイツチ27を上方に移動させる。電源25か
らヒユーズ26を経て圧力スイツチ20aの電気
回路が導通し、電磁切換弁22が作動して第1図
の左側の通路即ち油圧シリンダ7a,7bのピス
トンロツド17の伸び出させる伸び側の室にオイ
ルを送り込む通路に切換わる。そこで、油圧シリ
ンダ7a,7bの伸び側、即ちピストンロツド1
7を伸び出させる側の油圧シリンダ7a,7bの
室との間の油圧回路が作動状態になる。
一方、リレー24が作動し、電動オイルポンプ
23の電気回路が導通し、オイルは電動オイルポ
ンプ23からパイロツトチエツク弁21aを通つ
て油圧シリンダ7a,7bのピストンロツド17
が位置する側とは反対側即ち伸び側の室の油圧回
路へ吐出される。この時、オイルは点線の通路を
通りパイロツトチエツク弁21bの戻り通路を開
放する。そして、電動オイルポンプ23が油圧回
路へ油圧即ちオイルを吐出する。それによつて、
油圧シリンダ7a,7bの伸び側の室にオイルが
送り込まれ、従つて、油圧シリンダ7a,7bの
ピストンロツド17が伸び出すことができ、同時
に、作動側のパイロツトランプ28aが点灯す
る。
油圧シリンダ7a,7bのピストンロツド17
の伸長によつてレバー6と上アーム5とがピン2
0を中心に回転(第2図で右回りに回転)し、同
時に前アーム4及び駆動ローラ3が下方へ移動す
る。それによつて、駆動ローラ3がタイヤ1,2
に当接し、次いで、タイヤ1とタイヤ2との間に
押し込まれ、センタリングされて押圧される。タ
イヤ1はリヤ・フロントタイヤであり、またタイ
ヤ2はリヤ・リヤタイヤである。この場合、タイ
ヤ1が駆動輪であるので、駆動ローラ3がタイヤ
1とタイヤ2とに押圧されることによつて、タイ
ヤ1の駆動力がタイヤ2へ駆動ローラ3を介して
伝達され、タイヤ2に駆動力を発生させる。
ところで、圧力スイツチ20aについては、所
定の押圧力を得た時点でポンプ即ち電動オイルポ
ンプ23からのオイルの吐出を停止するように、
圧力スイツチ20aをオフにする所定の圧力が設
定されている。この設定圧力に油圧シリンダ7
a,7bが達した時に、圧力スイツチ20aがオ
フになり、リレー24の電気回路が断たれて電動
オイルポンプ23が停止する。同時に、電磁切換
弁22が中立位置即ち電動オイルポンプ23がそ
のリザーバタンクに連通して油圧シリンダ7a,
7bにオイルが送られない状態となる。電動オイ
ルポンプ23が停止すると同時に油圧回路のパイ
ロツトチエツク弁21a,21bが閉じ、油圧シ
リンダ7a,7bの内圧即ち押圧量を維持し、車
両の走行中の駆動ローラ3のタイヤ1,2への押
圧力を確保し続ける。
次に、駆動ローラ装置10を非作動即ち作動解
除にする時には、切換スイツチ27を作動解除位
置に入れる。図では、切換スイツチ27を下方に
移動させる。電源25からヒユーズ26を経て圧
力スイツチ20bの電気回路が導通し、電磁切換
弁22が作動して第1図の右側の通路に切換わ
る。そこで、油圧シリンダ7a,7bの縮み側、
即ちピストンロツド17を引き込ませる側の油圧
シリンダ7a,7bの室との間の油圧回路が作動
状態になる。
一方、リレー24が作動し、電動オイルポンプ
23の電気回路が導通し、オイルは電動オイルポ
ンプ23からパイロツトチエツク弁21bを通つ
て油圧シリンダ7a,7bのピストンロツド17
が位置する側即ち縮み側の室の油圧回路へ吐出さ
れる。
この時、オイルは点線の通路を通りパイロツト
チエツク弁21aの戻り通路を開放する。それに
よつて油圧シリンダ7a,7bのピストンロツド
17が引込むことができる。同時に、パイロツト
ランプ28aが消灯し、作動解除側のパイロツト
ランプ28bが点灯する。
油圧シリンダ7a,7bのピストンロツド17
の引き込みによつてレバー6と上アーム5とがピ
ン20を中心に回転(第2図で左回りに回転)
し、同時に前アーム4及び駆動ローラ3が上方へ
移動する。それによつて、駆動ローラ3がタイヤ
1,2から離れて上方へ移動する。最終的には、
油圧シリンダ7a,7bについては、当り座1
3、ガイド14及びデイフレクタ15の作用によ
つて前アーム4が固定され、油圧シリンダ7a,
7b内の油圧が上昇し、所定の圧力に達すると圧
力スイツチ20bがオフになり、電気回路が非導
通状態になる。次いで、作動解除の操作が停止さ
れ、駆動ローラ3が非作動状態に固定される。
〔考案の効果〕
この考案による駆動ローラ制御装置は、以上の
ような構成であるから、次のような効果を奏する
ものである。即ち、この駆動ローラ制御装置は、
駆動ローラをリンク機構を介して一対のタイヤに
対して作動又は非作動状態に移動させる流体圧装
置である複動シリンダ、該複動シリンダの作動又
は非作動状態のいずれかに切換える切換スイツ
チ、該切換スイツチ又は前記複動シリンダの流体
圧状態に応答して切換えられる電磁切換弁、及び
該電磁切換弁の作動による流体圧に応答して開閉
し且つ前記複動シリンダの流体圧を維持するパイ
ロツトチエツク弁から成るので、車両のタイヤの
位置に応じて前記駆動ローラを非作動状態の最適
範囲の位置に自動的に設定し保持され、また、極
めて簡単な流体圧回路と電気回路から成る制御装
置であり、簡単な操作で作動状態を切換えること
ができる。
更に、凸凹状態の路面を走行するような時、タ
イヤ即ちホイールが上下したとしても、前記駆動
ローラはタイヤに干渉することがなく、最適条件
の位置に保持され、車両の走行の妨げになること
はない。また、前記複動シリンダの流体圧状態が
各圧力スイツチによつて検出されるので、前記複
動シリンダの流体圧状態を的確に且つ正確に検知
することができ、前記パイロツトチエツク弁によ
つて流体圧の設定値を確実に維持することがで
き、トルクを確実に一方のタイヤから駆動ローラ
を介して別のタイヤへ伝達することができる。
しかも、極めて簡単な油圧等の流体圧回路及び
電気回路によつてこの駆動ローラ制御装置を構成
することができ、メインテナンス等が簡単であ
り、故障等が殆ど生じることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による駆動ローラ制御装置の
実施例を示す概略図、第2図はこの考案による駆
動ローラ制御装置を適用する駆動ローラ装置の非
作動時の状態を示す概略図、第3図は第2図の駆
動ローラ装置の作動時の状態を示す概略図、第4
図は第2図の駆動ローラ装置の作動時の状態を示
す概略図、第5図は第2図の駆動ローラ装置の作
動時の状態を示す概略図、第6図は第2図の駆動
ローラ装置の具体例を示す斜視図、及び第7図は
第6図の駆動ローラ装置のリンク機構を示す斜視
図である。 1……リヤ・フロントタイヤ、2……リヤ・リ
ヤタイヤ、3……駆動ローラ、4……前アーム、
5……上アーム、6……レバー、7,7a,7b
……油圧シリンダ、10……駆動ローラ装置、1
7……ピストンロツド、20a,20b……圧力
スイツチ、21a,22b……パイロツトチエツ
ク弁、22……電磁切換弁、23……電動オイル
ポンプ、24……リレー、25……電源(バツテ
リー)、27……切換スイツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体を支持する一対のタイヤ間に設置されて一
    方のタイヤ駆動力を他方に伝達する駆動ローラ、
    該駆動ローラをリンク機構を介して前記タイヤに
    接離可能に移動させる流体圧作動の複動シリン
    ダ、該複動シリンダの作動状態を切換える切換ス
    イツチ、前記複動シリンダの各室の流体圧を検出
    する各圧力スイツチ、該各圧力スイツチによる検
    出流体圧に応答して又は前記切換スイツチの作動
    で切換えられる電磁切換弁、及び該電磁切換弁の
    作動による流体圧に応答して開閉し且つ前記複動
    シリンダの前記各室の流体圧をそれぞれ維持する
    各パイロツトチエツク弁、を有することを特徴と
    する駆動ローラ制御装置。
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