JP3807631B2 - 後二軸車に使用される発進補助装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明に関係ある分野】
この発明は、後二軸車に使用される発進補助装置に関する。
【0002】
【背景技術】
最近の後二軸車は、特に、後一軸のみが駆動される後二軸車は、積載重量の緩和に伴って発進補助装置が備えられて空車時、発進性が確保されるところである。すなわち、その後二軸車では、空車時、発進性はその発進補助装置が動作され、従動車軸から駆動車軸に軸重移動が行なわれて確保されるので、その後二軸車が空車の状態で走行される際にブレーキが掛けられると、従動輪にブレーキ・ロックが早期に発生される不具合があった。
【0003】
【発明の課題】
この発明の課題は、後二軸車が空車の状態で走行する際のブレーキによる従動輪の早期ブレーキ・ロックを未然に回避するところの後二軸車に使用される発進補助装置の提供にある。
【0004】
また、この発明の課題は、後二軸車が空車の状態で走行する際のブレーキによる従動輪の早期ブレーキ・ロックを未然に回避し、そして、その後二軸車が積載の状態で走行する際、後後車軸に荷重を持上げ方向に作用させる空気袋手段の耐久性を確保するに併せて空気圧を供給する際のその空気袋手段の応答性を確保するところの後二軸車に使用される発進補助装置の提供にある。
【0005】
【課題に相応する手段およびそれの作用】
この発明は、フレームに支持されて空気圧配管で空気圧源に接続され、そして、その空気圧源から供給される空気圧で後後車軸に荷重を持上げ方向に作用する空気袋手段と、その空気圧配管に配置される圧力ダンパーと、その圧力ダンパーの上流でその空気圧配管に配置されてその空気袋手段のための供給圧を設定する減圧弁と、その圧力ダンパーおよび減圧弁の間でその空気圧配管に配置される常閉型電磁弁と、サービス・ブレーキ・システムにおいて従動輪のためのブレーキ配管に配置されるロード・センシング・バルブと、その常閉型電磁弁の下流でその空気圧配管に接続されてその空気袋手段の空気圧でそのロード・センシング・バルブのレバーを操作するアクチュエータと、空車時、その常閉型電磁弁を開き動作させてその供給圧をその空気袋手段に供給可能にし、同時に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータに供給可能にするコントローラとを含み、そして、後二軸車が空車の状態で走行する際には、その電磁弁を開いてその空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータに供給し、そのアクチュエータを動作させてそのアクチュエータに発生される力をそのロード・センシング・バルブのレバーに及ぼし、そして、その力に応じてそのロード・センシング・バルブにその従動輪のための制動液圧を減圧させるところである。
【0006】
また、この発明は、フレームに支持された空気圧配管で空気圧源に接続され、そして、その空気圧源から供給される空気圧で後後車軸に荷重を持上げ方向に作用する空気袋手段と、その空気圧配管に配置される圧力ダンパーと、その圧力ダンパーの上流でその空気圧配管に配置されてその空気袋手段のための供給圧を設定する減圧弁と、その圧力ダンパーおよび減圧弁の間でその空気圧配管に配置される電磁切換え弁と、その減圧弁の下流でその空気圧配管から分岐されてその電磁切換え弁に接続される分岐管と、その分岐管に配置されてその空気袋手段のための排気圧を設定する減圧弁と、サービス・ブレーキ・システムにおいて従動輪のためのブレーキ配管に配置されるロード・センシング・バルブと、その電磁切換え弁の下流でその空気圧配管に接続されてその空気袋手段の空気圧でそのロード・センシング・バルブのレバーを操作するアクチュエータと、空車時と積載時とに応じてその電磁切換え弁を切り換え動作させ、その空車時にはその供給圧をその空気袋手段に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータにそれぞれ供給可能にし、また、その積載時にはその排気圧をその空気袋手段に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータにそれぞれ供給可能にするコントローラとを含み、そして、後二軸車が空車の状態で走行する際には、その電磁切換え弁によってその供給圧をその空気袋手段に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータにそれぞれ供給し、その空気圧でそのアクチュエータに発生される力をそのロード・センシング・バルブのレバーに及ぼし、そして、その力に応じてそのロード・センシング・バルブにその従動輪のための制動液圧を減圧させるところである。そして、この発明は、その後二軸車が積載の状態で走行する際には、その電磁切換え弁によってその排気圧をその空気袋手段に、その排気圧に相当するその空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータにそれぞれ供給し、その排気圧にその空気袋手段を保ってその空気袋手段に円滑に変位可能にし、同時に、その排気圧でそのアクチュエータに発生される力をそのロード・センシング・バルブのレバーに及ぼし、そして、そのロード・センシング・バルブにその従動輪のための制動液圧を減圧させずに置くところである。
【0007】
【具体例の説明】
以下、この発明の後二軸車に使用される発進補助装置の特定された具体例について、図面を参照して説明する。図1ないし図4は、タンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンション58で駆動後前車軸53および従動後後車軸54を左右のフレーム51,51に支持する大型キャブオーバエンジン・トラック50に適用されるところのこの発明の後二軸車に使用される発進補助装置の具体例10を示し、そのトラック50では、そのタンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンション58は、左右のトラニオン・ブラケット60,60で左右のフレーム51,51に支持されるトラニオン・シャフト59と、そのトラニオン・シャフト59の左右端に回転可能に支持される前後端にその駆動後前車軸53および従動後後車軸54を支持する左右のリーフ・スプリング61,61と、そのトラニオン・シャフト59、駆動後前車軸53、および従動後後車軸54よりも下方においてその駆動後前車軸53および従動後後車軸54をそのトラニオン・ブラケット60,60に連結する左右のフロントおよびリア・ロア・トルク・ロッド62,63と、そのリーフ・スプリング61,61よりも上方でその左右のフレーム51,51間に渡されるクロス・ビーム52に取り付けてあるアッパ・トルク・ロッド・ブラケット66,66にその駆動後前車軸53および従動後後車軸54を連結するフロントおよびリア・アッパ・トルク・ロッド64,65とで組み立てられてある。勿論、その駆動後前車軸53の両端にはそれぞれ2個づつの駆動軸55,55が通常に支持され、一方、その従動後後車軸54の両端にはそれぞれ2個づつの従動輪56,56が通常に支持される。また、その駆動後前車軸53は、ディファレンシャル・キャリア57内に組み込まれている差動装置(図示せず)に通常に連結される。
【0008】
また、そのトラック50では、サービス・ブレーキ・システム67は、ディーゼル・エンジンで運転されるエア・コンプレッサ(図示せず)と、エア・ドライヤ69およびウェット・タンク70を経て空気圧配管71でそのエア・コンプレッサに接続されてそのエア・コンプレッサで発生される圧縮空気を蓄えるエア・タンク68と、空気圧配管73,74でそのエア・タンク68に接続されるデュアル・エア・ブレーキ・バルブ72と、空気圧配管77でそのエア・タンク68に、信号圧配管79でそのブレーキ・バルブ72にそれぞれ接続されるプライマリ・ブレーキ・ブースタ75と、別の空気圧配管78で、そのエア・タンク68に、別の信号圧配管80でそのブレーキ・バルブ72にそれぞれ接続されるセカンダリー・ブレーキ・ブースタ76と、ブレーキ配管85でそのプライマリ・ブレーキ・ブースタ75に接続される駆動輪55,55のためのドラム・ブレーキ81,81と、別のブレーキ配管86でそのセカンダリ・ブレーキ・ブースタ76に接続される従動輪56.56のためのドラム・ブレーキ82,82とで構成され、そして、そのブレーキ・ブースタ75,76において空気圧を制動液圧に変換してそのドラム・ブレーキ81,81および82,82のホイール・シリンダ83,83および84,84に送り、そして、制動を行なうところである。
【0009】
その発進補助装置10は、そのフレーム51,51に支持されて空気圧配管23でそのエア・タンク68に接続され、そして、そのエア・タンク68から供給される空気圧でその後後車軸54に荷重を持ち上げ方向に作用する空気袋手段11と、その空気圧配管23に配置される圧力ダンパー12と、その圧力ダンパー12の上流でその空気圧配管23に配置されてその空気袋手段11のための供給圧を設定する減圧弁13と、その圧力ダンパー12および減圧弁13の間でその空気圧配管23に配置される常閉型電磁弁14と、そのサービス・ブレーキ・システム67においてその従動輪56,56のためのそのブレーキ配管86に配置されるロード・センシング・バルブ15と、その常閉型電磁弁14の下流でその空気圧配管23に接続されてその空気袋手段11の空気圧でそのロード・センシング・バルブ15のレバー34を操作するアクチュエータ16と、空車時、その常閉型電磁弁14を開き動作させてその供給圧をその空気袋手段11に供給可能にし、同時に、その空気袋手段11の空気圧をそのアクチュエータ16に供給可能にするコントローラ17とを含んで構成される。
【0010】
その空気袋手段11は、エア・スプリングが使用され、そして、そのエア・スプリング11は、下端をそのフレーム51,51に支持させて上端にその従動後後車軸54のアクスル・ハンガー19を支持し、そして、そのエア・タンク68から供給される空気圧で発生される荷重をその従動後後車軸54にその持上げ方向にかける。さらに具体的に述べると、そのエア・スプリング11は、その下端にボトム・アンカ・プレート21を、その上端にトップ・アンカ・プレート22をそれぞれ備えるダイヤフラム形に作られ、そして、そのボトム・アンカ・プレート21がその従動後後車軸54の後方に隣接されてその左右のフレーム51,51間に渡されるクロス・ビーム・ブラケット20上にねじ止めされてそのクロス・ビーム・ブラケット20に固定的に支持され、一方、そのトップ・アンカ・プレート22がそのアクスル・ハンガー19の先端を載せ、そして、その発生荷重をその従動後後車軸54にその持上げ方向にかけるところでそのフレーム51,51に配置される。勿論、そのボトムおよびトップ・アンカ・プレート21,22は適宜に変更可能である。
【0011】
その圧力ダンパー12は、サージ・タンクが使用され、そして、そのサージ・タンク12は、そのクロス・ビーム・ブラケット20に隣接されて、その左右のフレーム52,52間に渡されるクロス・ビーム(図示せず)に固定的に支持され、そして、プロテクション・バルブ18の下流でその空気圧配管23の途中に配置される。勿論、このサージ・タンク12は、その左右のフレーム51,51の何れか一方に固定的に支持されてもよい。
【0012】
その減圧弁13は、そのサージ・タンク12およびプロテクション・バルブ18の間でその空気圧配管23に配置され、そして、そのサージ・タンク12を経てそのエア・タンク68からそのエア・スプリング11に供給される圧縮空気の供給圧を4kgf/cm2 〜6kgf/cm2 に設定する。
【0013】
その常閉型電磁弁14は、常閉型の3方向電磁弁が使用され、そして、そのサージ・タンク12および減圧弁13の間でその空気圧配管23に配置される。そして、この常閉型3方向電磁弁14は、開かれると、そのエア・タンク68の圧縮空気がその減圧弁13で4kgf/cm2 〜6kgf/cm2 に減圧された供給圧をそのエア・スプリング11に供給し、同時に、そのエア・スプリング11の空気圧をそのアクチュエータ16に供給する。また、その常閉型3方向電磁弁14は、閉じられると、そのエア・スプリング11に供給されるその供給圧を遮断して排気ポートにおいてそのエア・スプリング11の空気圧を大気中に逃がすと同時にそのアクチュエータ16の空気圧も大気中に逃がす。
【0014】
そのようにそのエア・スプリング11の空気圧が大気中に逃がされるのはそのトラック50が積載状態にあるときで、その状態でそのトラック50が走行する際にはそのエア・スプリング11はそのリア・サスペンション58のストロークによる潰れで空気圧を大気中に排出するので、その3方向電磁弁14の排気ポートにリリーフ弁を接続してそのエア・スプリング11に最低圧力を確保可能にするのが望ましい。勿論、そのリリーフ弁の排気圧は、そのエア・スプリング11の耐久性、そして、圧縮空気がそのエア・スプリング11に供給される際、そのエア・スプリング11の荷重伝達応答性を考慮して予め設定される。
【0015】
そのロード・センシング・バルブ15は、入力液圧ポート27および出力液圧ポート28が開口されるバルブ・ボア26を備えるバルブ・ボディ25と、ボール・バルブ31およびそのボール・バルブ31をバルブ・シート30に押し付けるバルブ・スプリング32を内蔵してそのバルブ・ボア26に往復摺動可能に配置されるピストン29と、そのボール・バルブ30を突くステム33と、そのピストン29を操作するレバー34と、そのレバー34をそのピストン29に押し付けるロード・スプリング35とで組み立てられ、そして、そのレバー34によってそのピストン29にかかる力に応じて制動液圧を減圧して制動力を調整する減圧弁である。そして、このロード・センシング・バルブ15は、そのサービス・ブレーキ・システム67においてその従動輪56,56のためのブレーキ配管86の途中に配置される。
【0016】
そのアクチュエータ16は、シリンダ36、ピストン37、ピストン・ロッド38、およびスプリング39で組み立てられる単動ピストン型エア・シリンダが使用され、そして、その単動ピストン型エア・シリンダ16は、そのピストン・ロッド38がそのロード・センシング・バルブ15のレバー34に操作可能に連結され、そのシリンダ36がリード配管40でその空気圧配管23のその3方向電磁弁14の下流に接続され、そして、そのエア・スプリング11の空気圧でそのロード・センシング・バルブ15のレバー34を操作する。
【0017】
この場合、そのエア・スプリング11の空気圧は、そのトラック50が空車の状態であるとき、その従動後後車軸54の軸重に相当する軸重信号圧であり、また、その供給圧に相当する。その軸重信号圧がそのシリンダ36に導かれると、そのエア・シリンダ16は、そのトラック50が空車の状態であるときのその従動後後車軸54の軸重であるところの力をそのピストン37にそのレバー34を介して加え、そして、そのロード・センシング・バルブ15は、その力に応じて制動液圧を下げる。
【0018】
そのコントローラ17は、予めメモリに荷重設定パターンを入力したマイクロ・コンピュータを含んで構成され、入力回路を軸重センサ42に、出力回路をその常閉型3方向電磁弁14のソレノイド・コイルにそれぞれ電気的に接続し、そして、その軸重センサ42で得られるそのトラック50の荷重情報を入力してその荷重設定パターンに照合し、その荷重設定パターンから出力電流を読み取り、その読み取られた出力電流をそのソレノイド・コイル24に流し、そして、その常閉型3方向電磁弁14を開く。この場合、そのコントローラ17は、そのトラック50が空車の状態で走行されるとき、その常閉型3方向電磁弁14を開いて供給圧をそのエア・スプリング11に供給し、そして、そのエア・スプリング11に荷重をその持上げ方向に発生させ、同時に、そのエア・スプリング11の空気圧をそのエア・シリンダ16に供給し、そのエア・シリンダ16に発生される力をそのピストン37にそのレバー34を介して加え、そして、そのロード・センシング・バルブ15に制動液圧を減圧させる。
【0019】
次に、その上述された発進補助装置10の動作について説明する。今、そのトラック50が空車の状態で走行されると、そのコントローラ17は、予め動作スイッチ41が入れられているので、その軸重センサ42で得られるそのトラック50の荷重情報を電気信号で入力し、そして、その荷重設定パターンに照合してその荷重設定パターンから出力電流を読み取り、そして、その読み取られた出力電流をその常閉型3方向電磁弁14のソレノイド・コイル24に流す。
【0020】
そのようにして、その出力電流が、そのソレノイド・コイル24に与えられるので、その常閉型3方向電磁弁14は開かれ、そして、その減圧弁13で圧力設定される供給圧がそのサージ・タンク12を経てそのエア・スプリング11に供給されてそのエア・スプリング11はその持上げ方向に荷重を発生する。また、同時に、そのエア・スプリング11の空気圧がそのエア・シリンダ16に供給されるので、そのエア・シリンダ16は力をそのロード・センシング・バルブ15のピストン29にそのレバー34を介してかける。
【0021】
そのエア・スプリング11は、その発生荷重をその従動後後車軸54に持上げ方向にかけ、そして、その荷重分をその駆動後前車軸53に移動させて負担させる。そのようにして、その駆動後前車軸53にはそのエア・スプリング11によって発生されるところのその荷重が増加されて必要な軸重が確保される。その結果、そのトラック50は、滑り易い路面、でこぼこ道路、坂道などにおいてその駆動輪のスリップが抑制されて確実に走行可能になり、また、発進時、駆動力が確保されて発進が有利になる。
【0022】
一方、そのロード・センシング・バルブ15は、力がそのレバー34を介してそのエア・シリンダ16によってそのピストン29に加えられるので、そのピストン29はその力に釣り合うところまで摺動され、それに伴って、そのボール・バルブ31がそのバルブ・スプリング32に抗してそのステム33に突かれて開かれ、そして、そのセカンダリ・ブレーキ・ブースタ76からその従動輪56,56のためのドラム・ブレーキ82,82のホイール・シリンダ84,84に供給される制動液圧を減圧してその従動輪56,56にかけられる制動力を下げる。その結果、そのトラック50が空車の状態で走行されてブレーキがかけられると、その従動輪56,56に早期に発生されるブレーキ・ロックが未然に回避され、また、尻振りの発生も抑制されて安全な走行が確保される。
【0023】
また、そのトラック50が積載の状態で走行されると、そのコントローラ17は、その軸重センサ42で得られるそのトラック50の荷重情報を電気信号で入力し、そして、その荷重設定パターンに照合してその荷重設定パターンから出力電流を読み取る。この場合、その出力電流は零であるので、その常閉型3方向電磁弁14のソレノイド・コイル24には、電流が流れず、その3方向電磁弁14は閉じられる。
【0024】
その減圧弁13で圧力設定される供給圧は、その3方向電磁弁14で遮断され、そして、そのエア・スプリング11の空気圧はそのサージ・タンク12を経てその3方向電磁弁14の排気ポートから大気中に排出されてそのエア・スプリング11はそのリア・サスペンション58のストロークに自由に追従して変位される。また、同時に、そのエア・シリンダ16の空気圧もその3方向電磁弁14の排気ポートから大気中に排出されてそのエア・シリンダ16が力を発生しなくなるので、そのロード・センシング・バルブ15は、そのセカンダリ・ブレーキ・ブースタ76からその従動輪56,56のためのドラム・ブレーキ82,82のホイール・シリンダ84,84に供給される制動液圧を減圧しなくなり、制動力はその従動輪56,56に通常にかけられる。そのように制動液圧が減圧されずにそのセカンダリ・ブレーキ・ブースタ76からその従動輪56,56のためのドラム・ブレーキ82,82に供給されるので、そのトラック50が走行されてブレーキがかけられると、制動力はその駆動輪55,55および従動輪56,56に通常にかけられる。
【0025】
図5は、駆動後前車軸53および従動後後車軸54がタンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンション58で左右のフレーム51,51に支持され、そして、サービス・ブレーキ・システム67を装備する大型キャブオーバエンジン・トラック50に適用されるこの発明の後二軸車に使用される発進補助装置の具体例90を示している。この発進補助装置90は、その前述された発進補助装置10を改善するところであって、その発進補助装置10では、そのトラック50が積載の状態で走行する際、そのエア・スプリング11がそのリア・サスペンション58のストロークによって潰れ、そして、空気圧がそのエア・スプリング11から大気中に排出されるので、そのエア・スプリング11に耐久性および荷重伝達の応答性を確保可能にするところである。すなわち、その発進補助装置90は、その前述された発進補助装置10においてその常閉型3方向電磁弁14が電磁切換え弁91に置き換えられ、そして、そのエア・スプリング11のための供給圧を設定する減圧弁13の下流でその空気圧配管23から分岐されてその電磁切換え弁91に接続される分岐管92と、その分岐管91に配置されてそのエア・スプリング11のための排気圧を設定する減圧弁93とが付加されるところである。
【0026】
その発進補助装置90は、そのフレーム51,51に支持されて、その空気圧配管23でそのエア・タンク68に接続され、そして、そのエア・タンク68から供給される空気圧でその後後車軸54に荷重をその持ち上げ方向に作用するそのエア・スプリング11と、その空気圧配管23に配置されるそのサージ・タンク12と、そのサージ・タンク12の上流でその空気圧配管23に配置されてそのエア・スプリング11のための供給圧を設定する減圧弁13と、そのサージ・タンク12および減圧弁13の間でその空気圧配管23に配置されるその電磁切換え弁91と、その減圧弁13の下流でその空気圧配管23から分岐されてその電磁切換え弁91に接続されるその分岐管92と、その分岐管92に配置されてそのエア・スプリング11のための排気圧を設定するその減圧弁93と、そのサービス・ブレーキ・システム67においてその従動輪56,56のためのそのブレーキ配管67に配置されるそのロード・センシング・バルブ15と、その電磁切換え弁91の下流でその空気圧配管23に接続されてそのエア・シリンダ11の空気圧でそのロード・センシング・バルブ15のレバー34を操作するそのエア・シリンダ16と、空車時と積載時とに応じてその電磁切換え弁91を切り換え動作させ、その空車時にはその供給圧をそのエア・スプリング11に、そのエア・スプリング11の空気圧をそのエア・シリンダ16にそれぞれ供給可能にし、また、その積載時にはその排気圧をそのエア・スプリング11に、そのエア・スプリング11の空気圧をそのエア・シリンダ16にそれぞれ供給可能にするコントローラ94とを含んで構成される。
【0027】
その電磁切換え弁91は、3方向電磁弁が使用され、そして、この3方向電磁弁91は、入口ポートおよび出口ポートでその空気圧配管23に接続され、そして、別の入口ポートでその分岐管92に接続される。そして、その3方向電磁弁91は、空車時と積載時とに応じてそのコントローラ94で切り換え動作され、その空車時に一方に切り換えられてそのエア・タンク68の圧縮空気がその減圧弁13で4kgf/cm2 〜6kgf/cm2 に減圧された供給圧をそのエア・スプリング11に供給し、同時に、そのエア・スプリング11の空気圧をそのエア・シリンダ16に供給する。また、その3方向電磁弁91は、積載時に他方に切り換えられてそのエア・タンクの圧縮空気がその減圧弁13および減圧弁93で減圧された排気圧をそのエア・スプリング11に供給し、同時に、そのエア・スプリング11の空気圧をそのエア・シリンダ16に供給する。
【0028】
その減圧弁93は、その分岐管92の途中に配置され、そして、その減圧弁13で減圧されてそのサージ・タンク12を経てそのエア・タンク68からそのエア・スプリング11に供給される圧縮空気の空気圧であり、また、そのサージ・タンク12を経てそのエア・スプリング11から大気中に排出される圧縮空気の空気圧であるところの排気圧を0.5kgf/cm2 に設定する。
【0029】
この場合、その減圧弁93の設定圧、すなわち、その排気圧は、先ず、そのトラック50が積載の状態で走行される際、そのエア・スプリング11が空気圧を大気中に逃がす状態に置かれ、そして、その際には、そのエア・スプリング11がそのリア・サスペンション58のストロークによって潰れて空気圧を大気中に排出するので、そのエア・スプリング11の耐久性が考慮されて予め設定される。また、その排気圧は、圧縮空気の供給時、そのエア・スプリング11の荷重伝達の応答性が考慮されて設定される。さらに、その排気圧は、そのトラック50が積載の状態で走行される際、そのセカンダリ・ブレーキ・ブースタ76からその従動輪56,56のためのドラム・ブレーキ82,82のホイール・シリンダ84,84に供給される制動液圧がそのロード・センシング・バルブ15によって減圧される必要がないにもかかわらず、そのエア・スプリング11の空気圧がそのエア・シリンダ16に供給されるので、そのエア・シリンダ16に発生される力がそのロード・センシング・バルブ15を動作させない程に小さくなるところが考慮されて設定される。
【0030】
そのコントローラ94は、予めメモリに荷重設定パターンを入力したマイクロ・コンピュータを含んで構成され、入力回路を軸重センサ42に、出力回路をその3方向電磁弁91のソレノイド・コイル95にそれぞれ電気的に接続し、そして、その軸重センサ42で得られるそのトラック50の荷重情報を入力してその荷重設定パターンに照合し、その荷重設定パターンから出力電流を読み取り、その読み取られた出力電流をそのソレノイド・コイル95に流し、そして、その3方向電磁弁91に切り換え動作させる。
【0031】
この場合では、そのコントローラ94は、そのトラック50が空車の状態で走行されるとき、その3方向電磁弁91に供給圧側に切り換え動作させて供給圧をそのエア・スプリング11に供給し、そして、そのエア・スプリング11に荷重をその持上げ方向に発生させ、同時に、そのエア・スプリング11の空気圧をそのエア・シリンダ16に供給し、そのエア・シリンダ16に発生される力をそのピストン37にそのレバー34を介して加え、そして、そのロード・センシング・バルブ15に制動液圧を減圧させる。
【0032】
また、そのコントラーロ94は、そのトラック50が積載の状態で走行されるとき、その3方向電磁弁91に排気圧側に切り換え動作させて排気圧をそのエア・スプリング11に、そのエア・スプリング11の空気圧をそのエア・シリンダ16にそれぞれ供給し、そして、その排気圧にそのエア・スプリング11を保ってそのエア・スプリング11に円滑に変位可能にし、同時に、その排気圧に相当する空気圧でそのエア・シリンダ16に小さな力を発生させてその小さな力をそのロード・センシング・バルブ15のレバー34に及ぼし、そして、そのロード・センシング・バルブ15にその従動輪のための制動液圧を減圧させずに置くところである。
【0033】
この発進補助装置90は、上述されたようにそのコントラーロ94によって動作され、そのトラック50が空車の状態で走行される際には、そのエア・スプリング11によってその発生荷重がその従動後後車軸54に持上げ方向にかけられ、そして、その荷重分がその駆動後前車軸53に移動されて負担され、そのようにしてその駆動後前車軸53にはそのエア・スプリング11によって発生されるところのその荷重が増加されて必要な軸重が確保される。その結果、そのトラック50は、滑り易い路面、でこぼこ道路、坂道などにおいてその駆動輪のスリップが抑制されて確実に走行可能になり、また、発進時、駆動力が確保されて発進が有利になる。
【0034】
一方、その際、そのセカンダリ・ブレーキ・ブースタ76からその従動輪56,56の左めのドラム・ブレーキ82,82のホイール・シリンダ84,84に供給される制動液圧がそのロード・センシング・バルブ15で減圧されてその従動輪56,56にかけられる制動力が下げられる。その結果、そのトラック50が空車の状態で走行されてブレーキがかけられると、その従動輪56,56に早期に発生するブレーキ・ロックが未然に回避され、また、尻振りの発生も抑制されて安全な走行が確保される。
【0035】
また、そのトラック50が積載の状態で走行される際には、そのエア・スプリング11が排気圧に保たれてその従動後後車軸54に持上げ方向にかける荷重がそのエア・スプリング11に発生されなくなってそのエア・スプリング11は、そのリア・サスペンション58のトスロークに追従して円滑に変位される。その結果、そのエア・スプリング11は耐久性および荷重伝達応答性が確保される。
【0036】
一方、その際、そのエア・シリンダ16が小さな力を発生するので、そのロード・センシング・バルブ15は、そのセカンダリ・ブレーキ・ブースタ76からその従動輪56,56のためのドラム・ブレーキ82,82のホイール・シリンダ84,84に供給される制動液圧を減圧しなくなり、その結果、制動力はその従動輪56,56に通常にかけられる。すなわち、このトラック50では、通常の制動が行なわれる。
【0037】
先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質(nature)および本質(substance)に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し(be commensurate with)、そして、その発明の成立に必須である。
【0038】
【発明の便益】
上述から理解されるように、この発明の後二軸車に使用される発進補助装置は、フレームに支持されて空気圧配管で空気圧源に接続され、そして、その空気圧源から供給される空気圧で後後車軸に荷重を持上げ方向に作用する空気袋手段と、その空気圧配管に配置される圧力ダンパーと、その圧力ダンパーの上流でその空気圧配管に配置されてその空気袋手段のための供給圧を設定する減圧弁と、その圧力ダンパーおよび減圧弁の間でその空気圧配管に配置される常閉型電磁弁と、サービス・ブレーキ・システムにおいて従動輪のためのブレーキ配管に配置されるロード・センシング・バルブと、その常閉型電磁弁の下流でその空気圧配管に接続されてその空気袋手段の空気圧でそのロード・センシング・バルブのレバーを操作するアクチュエータと、予め荷重設定パターンを格納し、入力回路を軸重センサに、出力回路をその常閉型電磁弁にそれぞれ電気的に接続し、そして空車時、その軸重センサから荷重情報を入力してその荷重設定パターンに照合し、その荷重設定パターンから出力電流を読み取り、その読み取った出力電流をその常閉型電磁弁に流し、そして、その常閉型電磁弁に開き動作させてその供給圧をその空気袋手段に供給可能にし、同時に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータに供給可能にするコントローラとを含むので、この発明の後二軸車に使用される発進補助装置では、後二軸車が空車の状態で走行する際、その空気袋手段に荷重をその持上げ方向に発生させると同時に、そのロード・センシング・バルブに制動液圧を減圧させてその後二軸車が空車の状態で走行する際にブレーキがかけられてもその従動輪に早期に発生されるブレーキ・ロックが未然に回避され、また、尻振りの発生が抑制されて安全な走行が確保され、また、その空気袋手段によって発生される荷重がその従動後後車軸に持上げ方向にかけられてその荷重分がその駆動後前車軸に移動されて増加され、そして、必要な軸重が確保され、そして、その後二軸車は滑り易い路面、でこぼこ道路、坂道などにおいてその駆動輪のスリップが抑制されて確実に走行可能になり、さらに、発進時、駆動力が確保されて発進が有利になり、その結果、後二軸車にとって非常に有用で実用的である。
【0039】
また、この発明の後二軸車に使用される発進補助装置は、フレームに支持されて空気圧配管で、空気圧源に接続され、そして、その空気圧源から供給される空気圧で後後車軸に荷重を持上げ方向に作用する空気袋手段と、その空気圧配管に配置される圧力ダンパーと、その圧力ダンパーの上流でその空気圧配管に配置されてその空気袋手段のための供給圧を設定する減圧弁と、その圧力ダンパーおよび減圧弁の間でその空気圧配管に配置される電磁切換え弁と、その減圧弁の下流でその空気圧配管から分岐されてその電磁切換え弁に接続される分岐管と、その分岐管に配置されてその空気袋手段のための排気圧を設定する減圧弁と、サービス・ブレーキ・システムにおいて従動輪のためのブレーキ配管に配置されるロード・センシング・バルブと、その電磁切換え弁の下流でその空気圧配管に接続されてその空気袋手段の空気圧でそのロード・センシング・バルブのレバーを操作するアクチュエータと、予め荷重設定パターンを格納し、入力回路を軸重センサに、出力回路をその電磁切換え弁にそれぞれ電気的に接続し、そして空車時、その軸重センサから荷重情報を入力してその荷重設定パターンに照合し、その荷重設定パターンから出力電流を読み取り、その読み取った出力電流をその電磁切換え弁に流し、そして、その電磁切換え弁に供給圧側に切換え動作させてその供給圧をその空気袋手段に供給可能にし、同時に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータに供給可能にし、また積載時、その軸重センサから荷重情報を入力してその荷重設定パターンに照合し、その荷重設定パターンから出力電流を読み取り、その読み取った出力電流をその電磁切換え弁に流し、そして、その電磁切換え弁に排気圧側に切換え動作させてその排気圧をその空気袋手段に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータにそれぞれ供給可能にするコントローラとを含むので、この発明の後二軸車に使用される発進補助装置では、後二軸車が空車の状態で走行する際、その空気袋手段に荷重をその持上げ方向に発生させると同時に、そのロード・センシング・バルブに制動液圧を減圧させてその後二軸車が空車の状態で走行する際にブレーキがかけられてもその従動輪に早期に発生されるブレーキ・ロックが未然に回避され、また、尻振りの発生が抑制されて安全な走行が確保されて、また、その空気袋手段によって発生される荷重がその従動後後車軸に持上げ方向にかけられてその荷重分が駆動後前車軸は滑り易い路面、でこぼこ道路、坂道などにおいてその駆動輪のスリップが抑制されて確実に走行可能になり、さらに、発進時、駆動力が確保されて発進が有利になり、またさらに、その後二軸車が積載の状態で走行する際、その空気袋手段をその排気圧に保ってその空気袋手段に円滑に変位可能にすると同時に、その排気圧に相当する空気圧でその空気袋手段に小さな力を発生させてそのロード・センシング・バルブに制動液圧を減圧せずに置き、その後二軸車が積載の状態で走行する際にその空気袋手段が排気圧に保たれて耐久性が確保されるに併せて空気圧がその空気袋手段に供給する際のその空気袋手段の荷重伝達応答性が確保され、その結果、後二軸車にとって非常に有用で実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】後二軸車に駆動後前車軸および従動後後車軸を使用する大型キャブオーバエンジン・トラックに適用されるこの発明の後二軸車に使用される発進補助装置の具体例を一部省いて示した概略図である。
【図2】図1に示されたその発進補助装置が適用されるその大型キャブオーバエンジン・トラックのサービス・ブレーキ・システムのブレーキ回路を示した配管図である。
【図3】図1に示されたその発進補助装置に使用されるロード・センシング・バルブを示した正面図である。
【図4】図3に示されたロード・センシング・バルブを一部省いて示した部分断面図である。
【図5】後二軸に駆動後前車軸および従動後後車軸を使用する大型キャブオーバエンジン・トラックに適用されるこの発明の後二軸車に使用される発進補助装置の具体例を一部省いて示した概略図である。
【符号の説明】
11 空気袋手段/エア・スプリング
12 圧力ダンパー/サージ・タンク
13 空気袋手段のための供給圧を設定する減圧弁
14 常閉型電磁弁/常閉型3方向電磁弁
15 ロード・センシング・バルブ
16 アクチュエータ/エア・シリンダ
17 コントローラ
【発明に関係ある分野】
この発明は、後二軸車に使用される発進補助装置に関する。
【0002】
【背景技術】
最近の後二軸車は、特に、後一軸のみが駆動される後二軸車は、積載重量の緩和に伴って発進補助装置が備えられて空車時、発進性が確保されるところである。すなわち、その後二軸車では、空車時、発進性はその発進補助装置が動作され、従動車軸から駆動車軸に軸重移動が行なわれて確保されるので、その後二軸車が空車の状態で走行される際にブレーキが掛けられると、従動輪にブレーキ・ロックが早期に発生される不具合があった。
【0003】
【発明の課題】
この発明の課題は、後二軸車が空車の状態で走行する際のブレーキによる従動輪の早期ブレーキ・ロックを未然に回避するところの後二軸車に使用される発進補助装置の提供にある。
【0004】
また、この発明の課題は、後二軸車が空車の状態で走行する際のブレーキによる従動輪の早期ブレーキ・ロックを未然に回避し、そして、その後二軸車が積載の状態で走行する際、後後車軸に荷重を持上げ方向に作用させる空気袋手段の耐久性を確保するに併せて空気圧を供給する際のその空気袋手段の応答性を確保するところの後二軸車に使用される発進補助装置の提供にある。
【0005】
【課題に相応する手段およびそれの作用】
この発明は、フレームに支持されて空気圧配管で空気圧源に接続され、そして、その空気圧源から供給される空気圧で後後車軸に荷重を持上げ方向に作用する空気袋手段と、その空気圧配管に配置される圧力ダンパーと、その圧力ダンパーの上流でその空気圧配管に配置されてその空気袋手段のための供給圧を設定する減圧弁と、その圧力ダンパーおよび減圧弁の間でその空気圧配管に配置される常閉型電磁弁と、サービス・ブレーキ・システムにおいて従動輪のためのブレーキ配管に配置されるロード・センシング・バルブと、その常閉型電磁弁の下流でその空気圧配管に接続されてその空気袋手段の空気圧でそのロード・センシング・バルブのレバーを操作するアクチュエータと、空車時、その常閉型電磁弁を開き動作させてその供給圧をその空気袋手段に供給可能にし、同時に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータに供給可能にするコントローラとを含み、そして、後二軸車が空車の状態で走行する際には、その電磁弁を開いてその空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータに供給し、そのアクチュエータを動作させてそのアクチュエータに発生される力をそのロード・センシング・バルブのレバーに及ぼし、そして、その力に応じてそのロード・センシング・バルブにその従動輪のための制動液圧を減圧させるところである。
【0006】
また、この発明は、フレームに支持された空気圧配管で空気圧源に接続され、そして、その空気圧源から供給される空気圧で後後車軸に荷重を持上げ方向に作用する空気袋手段と、その空気圧配管に配置される圧力ダンパーと、その圧力ダンパーの上流でその空気圧配管に配置されてその空気袋手段のための供給圧を設定する減圧弁と、その圧力ダンパーおよび減圧弁の間でその空気圧配管に配置される電磁切換え弁と、その減圧弁の下流でその空気圧配管から分岐されてその電磁切換え弁に接続される分岐管と、その分岐管に配置されてその空気袋手段のための排気圧を設定する減圧弁と、サービス・ブレーキ・システムにおいて従動輪のためのブレーキ配管に配置されるロード・センシング・バルブと、その電磁切換え弁の下流でその空気圧配管に接続されてその空気袋手段の空気圧でそのロード・センシング・バルブのレバーを操作するアクチュエータと、空車時と積載時とに応じてその電磁切換え弁を切り換え動作させ、その空車時にはその供給圧をその空気袋手段に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータにそれぞれ供給可能にし、また、その積載時にはその排気圧をその空気袋手段に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータにそれぞれ供給可能にするコントローラとを含み、そして、後二軸車が空車の状態で走行する際には、その電磁切換え弁によってその供給圧をその空気袋手段に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータにそれぞれ供給し、その空気圧でそのアクチュエータに発生される力をそのロード・センシング・バルブのレバーに及ぼし、そして、その力に応じてそのロード・センシング・バルブにその従動輪のための制動液圧を減圧させるところである。そして、この発明は、その後二軸車が積載の状態で走行する際には、その電磁切換え弁によってその排気圧をその空気袋手段に、その排気圧に相当するその空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータにそれぞれ供給し、その排気圧にその空気袋手段を保ってその空気袋手段に円滑に変位可能にし、同時に、その排気圧でそのアクチュエータに発生される力をそのロード・センシング・バルブのレバーに及ぼし、そして、そのロード・センシング・バルブにその従動輪のための制動液圧を減圧させずに置くところである。
【0007】
【具体例の説明】
以下、この発明の後二軸車に使用される発進補助装置の特定された具体例について、図面を参照して説明する。図1ないし図4は、タンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンション58で駆動後前車軸53および従動後後車軸54を左右のフレーム51,51に支持する大型キャブオーバエンジン・トラック50に適用されるところのこの発明の後二軸車に使用される発進補助装置の具体例10を示し、そのトラック50では、そのタンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンション58は、左右のトラニオン・ブラケット60,60で左右のフレーム51,51に支持されるトラニオン・シャフト59と、そのトラニオン・シャフト59の左右端に回転可能に支持される前後端にその駆動後前車軸53および従動後後車軸54を支持する左右のリーフ・スプリング61,61と、そのトラニオン・シャフト59、駆動後前車軸53、および従動後後車軸54よりも下方においてその駆動後前車軸53および従動後後車軸54をそのトラニオン・ブラケット60,60に連結する左右のフロントおよびリア・ロア・トルク・ロッド62,63と、そのリーフ・スプリング61,61よりも上方でその左右のフレーム51,51間に渡されるクロス・ビーム52に取り付けてあるアッパ・トルク・ロッド・ブラケット66,66にその駆動後前車軸53および従動後後車軸54を連結するフロントおよびリア・アッパ・トルク・ロッド64,65とで組み立てられてある。勿論、その駆動後前車軸53の両端にはそれぞれ2個づつの駆動軸55,55が通常に支持され、一方、その従動後後車軸54の両端にはそれぞれ2個づつの従動輪56,56が通常に支持される。また、その駆動後前車軸53は、ディファレンシャル・キャリア57内に組み込まれている差動装置(図示せず)に通常に連結される。
【0008】
また、そのトラック50では、サービス・ブレーキ・システム67は、ディーゼル・エンジンで運転されるエア・コンプレッサ(図示せず)と、エア・ドライヤ69およびウェット・タンク70を経て空気圧配管71でそのエア・コンプレッサに接続されてそのエア・コンプレッサで発生される圧縮空気を蓄えるエア・タンク68と、空気圧配管73,74でそのエア・タンク68に接続されるデュアル・エア・ブレーキ・バルブ72と、空気圧配管77でそのエア・タンク68に、信号圧配管79でそのブレーキ・バルブ72にそれぞれ接続されるプライマリ・ブレーキ・ブースタ75と、別の空気圧配管78で、そのエア・タンク68に、別の信号圧配管80でそのブレーキ・バルブ72にそれぞれ接続されるセカンダリー・ブレーキ・ブースタ76と、ブレーキ配管85でそのプライマリ・ブレーキ・ブースタ75に接続される駆動輪55,55のためのドラム・ブレーキ81,81と、別のブレーキ配管86でそのセカンダリ・ブレーキ・ブースタ76に接続される従動輪56.56のためのドラム・ブレーキ82,82とで構成され、そして、そのブレーキ・ブースタ75,76において空気圧を制動液圧に変換してそのドラム・ブレーキ81,81および82,82のホイール・シリンダ83,83および84,84に送り、そして、制動を行なうところである。
【0009】
その発進補助装置10は、そのフレーム51,51に支持されて空気圧配管23でそのエア・タンク68に接続され、そして、そのエア・タンク68から供給される空気圧でその後後車軸54に荷重を持ち上げ方向に作用する空気袋手段11と、その空気圧配管23に配置される圧力ダンパー12と、その圧力ダンパー12の上流でその空気圧配管23に配置されてその空気袋手段11のための供給圧を設定する減圧弁13と、その圧力ダンパー12および減圧弁13の間でその空気圧配管23に配置される常閉型電磁弁14と、そのサービス・ブレーキ・システム67においてその従動輪56,56のためのそのブレーキ配管86に配置されるロード・センシング・バルブ15と、その常閉型電磁弁14の下流でその空気圧配管23に接続されてその空気袋手段11の空気圧でそのロード・センシング・バルブ15のレバー34を操作するアクチュエータ16と、空車時、その常閉型電磁弁14を開き動作させてその供給圧をその空気袋手段11に供給可能にし、同時に、その空気袋手段11の空気圧をそのアクチュエータ16に供給可能にするコントローラ17とを含んで構成される。
【0010】
その空気袋手段11は、エア・スプリングが使用され、そして、そのエア・スプリング11は、下端をそのフレーム51,51に支持させて上端にその従動後後車軸54のアクスル・ハンガー19を支持し、そして、そのエア・タンク68から供給される空気圧で発生される荷重をその従動後後車軸54にその持上げ方向にかける。さらに具体的に述べると、そのエア・スプリング11は、その下端にボトム・アンカ・プレート21を、その上端にトップ・アンカ・プレート22をそれぞれ備えるダイヤフラム形に作られ、そして、そのボトム・アンカ・プレート21がその従動後後車軸54の後方に隣接されてその左右のフレーム51,51間に渡されるクロス・ビーム・ブラケット20上にねじ止めされてそのクロス・ビーム・ブラケット20に固定的に支持され、一方、そのトップ・アンカ・プレート22がそのアクスル・ハンガー19の先端を載せ、そして、その発生荷重をその従動後後車軸54にその持上げ方向にかけるところでそのフレーム51,51に配置される。勿論、そのボトムおよびトップ・アンカ・プレート21,22は適宜に変更可能である。
【0011】
その圧力ダンパー12は、サージ・タンクが使用され、そして、そのサージ・タンク12は、そのクロス・ビーム・ブラケット20に隣接されて、その左右のフレーム52,52間に渡されるクロス・ビーム(図示せず)に固定的に支持され、そして、プロテクション・バルブ18の下流でその空気圧配管23の途中に配置される。勿論、このサージ・タンク12は、その左右のフレーム51,51の何れか一方に固定的に支持されてもよい。
【0012】
その減圧弁13は、そのサージ・タンク12およびプロテクション・バルブ18の間でその空気圧配管23に配置され、そして、そのサージ・タンク12を経てそのエア・タンク68からそのエア・スプリング11に供給される圧縮空気の供給圧を4kgf/cm2 〜6kgf/cm2 に設定する。
【0013】
その常閉型電磁弁14は、常閉型の3方向電磁弁が使用され、そして、そのサージ・タンク12および減圧弁13の間でその空気圧配管23に配置される。そして、この常閉型3方向電磁弁14は、開かれると、そのエア・タンク68の圧縮空気がその減圧弁13で4kgf/cm2 〜6kgf/cm2 に減圧された供給圧をそのエア・スプリング11に供給し、同時に、そのエア・スプリング11の空気圧をそのアクチュエータ16に供給する。また、その常閉型3方向電磁弁14は、閉じられると、そのエア・スプリング11に供給されるその供給圧を遮断して排気ポートにおいてそのエア・スプリング11の空気圧を大気中に逃がすと同時にそのアクチュエータ16の空気圧も大気中に逃がす。
【0014】
そのようにそのエア・スプリング11の空気圧が大気中に逃がされるのはそのトラック50が積載状態にあるときで、その状態でそのトラック50が走行する際にはそのエア・スプリング11はそのリア・サスペンション58のストロークによる潰れで空気圧を大気中に排出するので、その3方向電磁弁14の排気ポートにリリーフ弁を接続してそのエア・スプリング11に最低圧力を確保可能にするのが望ましい。勿論、そのリリーフ弁の排気圧は、そのエア・スプリング11の耐久性、そして、圧縮空気がそのエア・スプリング11に供給される際、そのエア・スプリング11の荷重伝達応答性を考慮して予め設定される。
【0015】
そのロード・センシング・バルブ15は、入力液圧ポート27および出力液圧ポート28が開口されるバルブ・ボア26を備えるバルブ・ボディ25と、ボール・バルブ31およびそのボール・バルブ31をバルブ・シート30に押し付けるバルブ・スプリング32を内蔵してそのバルブ・ボア26に往復摺動可能に配置されるピストン29と、そのボール・バルブ30を突くステム33と、そのピストン29を操作するレバー34と、そのレバー34をそのピストン29に押し付けるロード・スプリング35とで組み立てられ、そして、そのレバー34によってそのピストン29にかかる力に応じて制動液圧を減圧して制動力を調整する減圧弁である。そして、このロード・センシング・バルブ15は、そのサービス・ブレーキ・システム67においてその従動輪56,56のためのブレーキ配管86の途中に配置される。
【0016】
そのアクチュエータ16は、シリンダ36、ピストン37、ピストン・ロッド38、およびスプリング39で組み立てられる単動ピストン型エア・シリンダが使用され、そして、その単動ピストン型エア・シリンダ16は、そのピストン・ロッド38がそのロード・センシング・バルブ15のレバー34に操作可能に連結され、そのシリンダ36がリード配管40でその空気圧配管23のその3方向電磁弁14の下流に接続され、そして、そのエア・スプリング11の空気圧でそのロード・センシング・バルブ15のレバー34を操作する。
【0017】
この場合、そのエア・スプリング11の空気圧は、そのトラック50が空車の状態であるとき、その従動後後車軸54の軸重に相当する軸重信号圧であり、また、その供給圧に相当する。その軸重信号圧がそのシリンダ36に導かれると、そのエア・シリンダ16は、そのトラック50が空車の状態であるときのその従動後後車軸54の軸重であるところの力をそのピストン37にそのレバー34を介して加え、そして、そのロード・センシング・バルブ15は、その力に応じて制動液圧を下げる。
【0018】
そのコントローラ17は、予めメモリに荷重設定パターンを入力したマイクロ・コンピュータを含んで構成され、入力回路を軸重センサ42に、出力回路をその常閉型3方向電磁弁14のソレノイド・コイルにそれぞれ電気的に接続し、そして、その軸重センサ42で得られるそのトラック50の荷重情報を入力してその荷重設定パターンに照合し、その荷重設定パターンから出力電流を読み取り、その読み取られた出力電流をそのソレノイド・コイル24に流し、そして、その常閉型3方向電磁弁14を開く。この場合、そのコントローラ17は、そのトラック50が空車の状態で走行されるとき、その常閉型3方向電磁弁14を開いて供給圧をそのエア・スプリング11に供給し、そして、そのエア・スプリング11に荷重をその持上げ方向に発生させ、同時に、そのエア・スプリング11の空気圧をそのエア・シリンダ16に供給し、そのエア・シリンダ16に発生される力をそのピストン37にそのレバー34を介して加え、そして、そのロード・センシング・バルブ15に制動液圧を減圧させる。
【0019】
次に、その上述された発進補助装置10の動作について説明する。今、そのトラック50が空車の状態で走行されると、そのコントローラ17は、予め動作スイッチ41が入れられているので、その軸重センサ42で得られるそのトラック50の荷重情報を電気信号で入力し、そして、その荷重設定パターンに照合してその荷重設定パターンから出力電流を読み取り、そして、その読み取られた出力電流をその常閉型3方向電磁弁14のソレノイド・コイル24に流す。
【0020】
そのようにして、その出力電流が、そのソレノイド・コイル24に与えられるので、その常閉型3方向電磁弁14は開かれ、そして、その減圧弁13で圧力設定される供給圧がそのサージ・タンク12を経てそのエア・スプリング11に供給されてそのエア・スプリング11はその持上げ方向に荷重を発生する。また、同時に、そのエア・スプリング11の空気圧がそのエア・シリンダ16に供給されるので、そのエア・シリンダ16は力をそのロード・センシング・バルブ15のピストン29にそのレバー34を介してかける。
【0021】
そのエア・スプリング11は、その発生荷重をその従動後後車軸54に持上げ方向にかけ、そして、その荷重分をその駆動後前車軸53に移動させて負担させる。そのようにして、その駆動後前車軸53にはそのエア・スプリング11によって発生されるところのその荷重が増加されて必要な軸重が確保される。その結果、そのトラック50は、滑り易い路面、でこぼこ道路、坂道などにおいてその駆動輪のスリップが抑制されて確実に走行可能になり、また、発進時、駆動力が確保されて発進が有利になる。
【0022】
一方、そのロード・センシング・バルブ15は、力がそのレバー34を介してそのエア・シリンダ16によってそのピストン29に加えられるので、そのピストン29はその力に釣り合うところまで摺動され、それに伴って、そのボール・バルブ31がそのバルブ・スプリング32に抗してそのステム33に突かれて開かれ、そして、そのセカンダリ・ブレーキ・ブースタ76からその従動輪56,56のためのドラム・ブレーキ82,82のホイール・シリンダ84,84に供給される制動液圧を減圧してその従動輪56,56にかけられる制動力を下げる。その結果、そのトラック50が空車の状態で走行されてブレーキがかけられると、その従動輪56,56に早期に発生されるブレーキ・ロックが未然に回避され、また、尻振りの発生も抑制されて安全な走行が確保される。
【0023】
また、そのトラック50が積載の状態で走行されると、そのコントローラ17は、その軸重センサ42で得られるそのトラック50の荷重情報を電気信号で入力し、そして、その荷重設定パターンに照合してその荷重設定パターンから出力電流を読み取る。この場合、その出力電流は零であるので、その常閉型3方向電磁弁14のソレノイド・コイル24には、電流が流れず、その3方向電磁弁14は閉じられる。
【0024】
その減圧弁13で圧力設定される供給圧は、その3方向電磁弁14で遮断され、そして、そのエア・スプリング11の空気圧はそのサージ・タンク12を経てその3方向電磁弁14の排気ポートから大気中に排出されてそのエア・スプリング11はそのリア・サスペンション58のストロークに自由に追従して変位される。また、同時に、そのエア・シリンダ16の空気圧もその3方向電磁弁14の排気ポートから大気中に排出されてそのエア・シリンダ16が力を発生しなくなるので、そのロード・センシング・バルブ15は、そのセカンダリ・ブレーキ・ブースタ76からその従動輪56,56のためのドラム・ブレーキ82,82のホイール・シリンダ84,84に供給される制動液圧を減圧しなくなり、制動力はその従動輪56,56に通常にかけられる。そのように制動液圧が減圧されずにそのセカンダリ・ブレーキ・ブースタ76からその従動輪56,56のためのドラム・ブレーキ82,82に供給されるので、そのトラック50が走行されてブレーキがかけられると、制動力はその駆動輪55,55および従動輪56,56に通常にかけられる。
【0025】
図5は、駆動後前車軸53および従動後後車軸54がタンデム・アクスル・トラニオン型リア・サスペンション58で左右のフレーム51,51に支持され、そして、サービス・ブレーキ・システム67を装備する大型キャブオーバエンジン・トラック50に適用されるこの発明の後二軸車に使用される発進補助装置の具体例90を示している。この発進補助装置90は、その前述された発進補助装置10を改善するところであって、その発進補助装置10では、そのトラック50が積載の状態で走行する際、そのエア・スプリング11がそのリア・サスペンション58のストロークによって潰れ、そして、空気圧がそのエア・スプリング11から大気中に排出されるので、そのエア・スプリング11に耐久性および荷重伝達の応答性を確保可能にするところである。すなわち、その発進補助装置90は、その前述された発進補助装置10においてその常閉型3方向電磁弁14が電磁切換え弁91に置き換えられ、そして、そのエア・スプリング11のための供給圧を設定する減圧弁13の下流でその空気圧配管23から分岐されてその電磁切換え弁91に接続される分岐管92と、その分岐管91に配置されてそのエア・スプリング11のための排気圧を設定する減圧弁93とが付加されるところである。
【0026】
その発進補助装置90は、そのフレーム51,51に支持されて、その空気圧配管23でそのエア・タンク68に接続され、そして、そのエア・タンク68から供給される空気圧でその後後車軸54に荷重をその持ち上げ方向に作用するそのエア・スプリング11と、その空気圧配管23に配置されるそのサージ・タンク12と、そのサージ・タンク12の上流でその空気圧配管23に配置されてそのエア・スプリング11のための供給圧を設定する減圧弁13と、そのサージ・タンク12および減圧弁13の間でその空気圧配管23に配置されるその電磁切換え弁91と、その減圧弁13の下流でその空気圧配管23から分岐されてその電磁切換え弁91に接続されるその分岐管92と、その分岐管92に配置されてそのエア・スプリング11のための排気圧を設定するその減圧弁93と、そのサービス・ブレーキ・システム67においてその従動輪56,56のためのそのブレーキ配管67に配置されるそのロード・センシング・バルブ15と、その電磁切換え弁91の下流でその空気圧配管23に接続されてそのエア・シリンダ11の空気圧でそのロード・センシング・バルブ15のレバー34を操作するそのエア・シリンダ16と、空車時と積載時とに応じてその電磁切換え弁91を切り換え動作させ、その空車時にはその供給圧をそのエア・スプリング11に、そのエア・スプリング11の空気圧をそのエア・シリンダ16にそれぞれ供給可能にし、また、その積載時にはその排気圧をそのエア・スプリング11に、そのエア・スプリング11の空気圧をそのエア・シリンダ16にそれぞれ供給可能にするコントローラ94とを含んで構成される。
【0027】
その電磁切換え弁91は、3方向電磁弁が使用され、そして、この3方向電磁弁91は、入口ポートおよび出口ポートでその空気圧配管23に接続され、そして、別の入口ポートでその分岐管92に接続される。そして、その3方向電磁弁91は、空車時と積載時とに応じてそのコントローラ94で切り換え動作され、その空車時に一方に切り換えられてそのエア・タンク68の圧縮空気がその減圧弁13で4kgf/cm2 〜6kgf/cm2 に減圧された供給圧をそのエア・スプリング11に供給し、同時に、そのエア・スプリング11の空気圧をそのエア・シリンダ16に供給する。また、その3方向電磁弁91は、積載時に他方に切り換えられてそのエア・タンクの圧縮空気がその減圧弁13および減圧弁93で減圧された排気圧をそのエア・スプリング11に供給し、同時に、そのエア・スプリング11の空気圧をそのエア・シリンダ16に供給する。
【0028】
その減圧弁93は、その分岐管92の途中に配置され、そして、その減圧弁13で減圧されてそのサージ・タンク12を経てそのエア・タンク68からそのエア・スプリング11に供給される圧縮空気の空気圧であり、また、そのサージ・タンク12を経てそのエア・スプリング11から大気中に排出される圧縮空気の空気圧であるところの排気圧を0.5kgf/cm2 に設定する。
【0029】
この場合、その減圧弁93の設定圧、すなわち、その排気圧は、先ず、そのトラック50が積載の状態で走行される際、そのエア・スプリング11が空気圧を大気中に逃がす状態に置かれ、そして、その際には、そのエア・スプリング11がそのリア・サスペンション58のストロークによって潰れて空気圧を大気中に排出するので、そのエア・スプリング11の耐久性が考慮されて予め設定される。また、その排気圧は、圧縮空気の供給時、そのエア・スプリング11の荷重伝達の応答性が考慮されて設定される。さらに、その排気圧は、そのトラック50が積載の状態で走行される際、そのセカンダリ・ブレーキ・ブースタ76からその従動輪56,56のためのドラム・ブレーキ82,82のホイール・シリンダ84,84に供給される制動液圧がそのロード・センシング・バルブ15によって減圧される必要がないにもかかわらず、そのエア・スプリング11の空気圧がそのエア・シリンダ16に供給されるので、そのエア・シリンダ16に発生される力がそのロード・センシング・バルブ15を動作させない程に小さくなるところが考慮されて設定される。
【0030】
そのコントローラ94は、予めメモリに荷重設定パターンを入力したマイクロ・コンピュータを含んで構成され、入力回路を軸重センサ42に、出力回路をその3方向電磁弁91のソレノイド・コイル95にそれぞれ電気的に接続し、そして、その軸重センサ42で得られるそのトラック50の荷重情報を入力してその荷重設定パターンに照合し、その荷重設定パターンから出力電流を読み取り、その読み取られた出力電流をそのソレノイド・コイル95に流し、そして、その3方向電磁弁91に切り換え動作させる。
【0031】
この場合では、そのコントローラ94は、そのトラック50が空車の状態で走行されるとき、その3方向電磁弁91に供給圧側に切り換え動作させて供給圧をそのエア・スプリング11に供給し、そして、そのエア・スプリング11に荷重をその持上げ方向に発生させ、同時に、そのエア・スプリング11の空気圧をそのエア・シリンダ16に供給し、そのエア・シリンダ16に発生される力をそのピストン37にそのレバー34を介して加え、そして、そのロード・センシング・バルブ15に制動液圧を減圧させる。
【0032】
また、そのコントラーロ94は、そのトラック50が積載の状態で走行されるとき、その3方向電磁弁91に排気圧側に切り換え動作させて排気圧をそのエア・スプリング11に、そのエア・スプリング11の空気圧をそのエア・シリンダ16にそれぞれ供給し、そして、その排気圧にそのエア・スプリング11を保ってそのエア・スプリング11に円滑に変位可能にし、同時に、その排気圧に相当する空気圧でそのエア・シリンダ16に小さな力を発生させてその小さな力をそのロード・センシング・バルブ15のレバー34に及ぼし、そして、そのロード・センシング・バルブ15にその従動輪のための制動液圧を減圧させずに置くところである。
【0033】
この発進補助装置90は、上述されたようにそのコントラーロ94によって動作され、そのトラック50が空車の状態で走行される際には、そのエア・スプリング11によってその発生荷重がその従動後後車軸54に持上げ方向にかけられ、そして、その荷重分がその駆動後前車軸53に移動されて負担され、そのようにしてその駆動後前車軸53にはそのエア・スプリング11によって発生されるところのその荷重が増加されて必要な軸重が確保される。その結果、そのトラック50は、滑り易い路面、でこぼこ道路、坂道などにおいてその駆動輪のスリップが抑制されて確実に走行可能になり、また、発進時、駆動力が確保されて発進が有利になる。
【0034】
一方、その際、そのセカンダリ・ブレーキ・ブースタ76からその従動輪56,56の左めのドラム・ブレーキ82,82のホイール・シリンダ84,84に供給される制動液圧がそのロード・センシング・バルブ15で減圧されてその従動輪56,56にかけられる制動力が下げられる。その結果、そのトラック50が空車の状態で走行されてブレーキがかけられると、その従動輪56,56に早期に発生するブレーキ・ロックが未然に回避され、また、尻振りの発生も抑制されて安全な走行が確保される。
【0035】
また、そのトラック50が積載の状態で走行される際には、そのエア・スプリング11が排気圧に保たれてその従動後後車軸54に持上げ方向にかける荷重がそのエア・スプリング11に発生されなくなってそのエア・スプリング11は、そのリア・サスペンション58のトスロークに追従して円滑に変位される。その結果、そのエア・スプリング11は耐久性および荷重伝達応答性が確保される。
【0036】
一方、その際、そのエア・シリンダ16が小さな力を発生するので、そのロード・センシング・バルブ15は、そのセカンダリ・ブレーキ・ブースタ76からその従動輪56,56のためのドラム・ブレーキ82,82のホイール・シリンダ84,84に供給される制動液圧を減圧しなくなり、その結果、制動力はその従動輪56,56に通常にかけられる。すなわち、このトラック50では、通常の制動が行なわれる。
【0037】
先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質(nature)および本質(substance)に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し(be commensurate with)、そして、その発明の成立に必須である。
【0038】
【発明の便益】
上述から理解されるように、この発明の後二軸車に使用される発進補助装置は、フレームに支持されて空気圧配管で空気圧源に接続され、そして、その空気圧源から供給される空気圧で後後車軸に荷重を持上げ方向に作用する空気袋手段と、その空気圧配管に配置される圧力ダンパーと、その圧力ダンパーの上流でその空気圧配管に配置されてその空気袋手段のための供給圧を設定する減圧弁と、その圧力ダンパーおよび減圧弁の間でその空気圧配管に配置される常閉型電磁弁と、サービス・ブレーキ・システムにおいて従動輪のためのブレーキ配管に配置されるロード・センシング・バルブと、その常閉型電磁弁の下流でその空気圧配管に接続されてその空気袋手段の空気圧でそのロード・センシング・バルブのレバーを操作するアクチュエータと、予め荷重設定パターンを格納し、入力回路を軸重センサに、出力回路をその常閉型電磁弁にそれぞれ電気的に接続し、そして空車時、その軸重センサから荷重情報を入力してその荷重設定パターンに照合し、その荷重設定パターンから出力電流を読み取り、その読み取った出力電流をその常閉型電磁弁に流し、そして、その常閉型電磁弁に開き動作させてその供給圧をその空気袋手段に供給可能にし、同時に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータに供給可能にするコントローラとを含むので、この発明の後二軸車に使用される発進補助装置では、後二軸車が空車の状態で走行する際、その空気袋手段に荷重をその持上げ方向に発生させると同時に、そのロード・センシング・バルブに制動液圧を減圧させてその後二軸車が空車の状態で走行する際にブレーキがかけられてもその従動輪に早期に発生されるブレーキ・ロックが未然に回避され、また、尻振りの発生が抑制されて安全な走行が確保され、また、その空気袋手段によって発生される荷重がその従動後後車軸に持上げ方向にかけられてその荷重分がその駆動後前車軸に移動されて増加され、そして、必要な軸重が確保され、そして、その後二軸車は滑り易い路面、でこぼこ道路、坂道などにおいてその駆動輪のスリップが抑制されて確実に走行可能になり、さらに、発進時、駆動力が確保されて発進が有利になり、その結果、後二軸車にとって非常に有用で実用的である。
【0039】
また、この発明の後二軸車に使用される発進補助装置は、フレームに支持されて空気圧配管で、空気圧源に接続され、そして、その空気圧源から供給される空気圧で後後車軸に荷重を持上げ方向に作用する空気袋手段と、その空気圧配管に配置される圧力ダンパーと、その圧力ダンパーの上流でその空気圧配管に配置されてその空気袋手段のための供給圧を設定する減圧弁と、その圧力ダンパーおよび減圧弁の間でその空気圧配管に配置される電磁切換え弁と、その減圧弁の下流でその空気圧配管から分岐されてその電磁切換え弁に接続される分岐管と、その分岐管に配置されてその空気袋手段のための排気圧を設定する減圧弁と、サービス・ブレーキ・システムにおいて従動輪のためのブレーキ配管に配置されるロード・センシング・バルブと、その電磁切換え弁の下流でその空気圧配管に接続されてその空気袋手段の空気圧でそのロード・センシング・バルブのレバーを操作するアクチュエータと、予め荷重設定パターンを格納し、入力回路を軸重センサに、出力回路をその電磁切換え弁にそれぞれ電気的に接続し、そして空車時、その軸重センサから荷重情報を入力してその荷重設定パターンに照合し、その荷重設定パターンから出力電流を読み取り、その読み取った出力電流をその電磁切換え弁に流し、そして、その電磁切換え弁に供給圧側に切換え動作させてその供給圧をその空気袋手段に供給可能にし、同時に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータに供給可能にし、また積載時、その軸重センサから荷重情報を入力してその荷重設定パターンに照合し、その荷重設定パターンから出力電流を読み取り、その読み取った出力電流をその電磁切換え弁に流し、そして、その電磁切換え弁に排気圧側に切換え動作させてその排気圧をその空気袋手段に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータにそれぞれ供給可能にするコントローラとを含むので、この発明の後二軸車に使用される発進補助装置では、後二軸車が空車の状態で走行する際、その空気袋手段に荷重をその持上げ方向に発生させると同時に、そのロード・センシング・バルブに制動液圧を減圧させてその後二軸車が空車の状態で走行する際にブレーキがかけられてもその従動輪に早期に発生されるブレーキ・ロックが未然に回避され、また、尻振りの発生が抑制されて安全な走行が確保されて、また、その空気袋手段によって発生される荷重がその従動後後車軸に持上げ方向にかけられてその荷重分が駆動後前車軸は滑り易い路面、でこぼこ道路、坂道などにおいてその駆動輪のスリップが抑制されて確実に走行可能になり、さらに、発進時、駆動力が確保されて発進が有利になり、またさらに、その後二軸車が積載の状態で走行する際、その空気袋手段をその排気圧に保ってその空気袋手段に円滑に変位可能にすると同時に、その排気圧に相当する空気圧でその空気袋手段に小さな力を発生させてそのロード・センシング・バルブに制動液圧を減圧せずに置き、その後二軸車が積載の状態で走行する際にその空気袋手段が排気圧に保たれて耐久性が確保されるに併せて空気圧がその空気袋手段に供給する際のその空気袋手段の荷重伝達応答性が確保され、その結果、後二軸車にとって非常に有用で実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】後二軸車に駆動後前車軸および従動後後車軸を使用する大型キャブオーバエンジン・トラックに適用されるこの発明の後二軸車に使用される発進補助装置の具体例を一部省いて示した概略図である。
【図2】図1に示されたその発進補助装置が適用されるその大型キャブオーバエンジン・トラックのサービス・ブレーキ・システムのブレーキ回路を示した配管図である。
【図3】図1に示されたその発進補助装置に使用されるロード・センシング・バルブを示した正面図である。
【図4】図3に示されたロード・センシング・バルブを一部省いて示した部分断面図である。
【図5】後二軸に駆動後前車軸および従動後後車軸を使用する大型キャブオーバエンジン・トラックに適用されるこの発明の後二軸車に使用される発進補助装置の具体例を一部省いて示した概略図である。
【符号の説明】
11 空気袋手段/エア・スプリング
12 圧力ダンパー/サージ・タンク
13 空気袋手段のための供給圧を設定する減圧弁
14 常閉型電磁弁/常閉型3方向電磁弁
15 ロード・センシング・バルブ
16 アクチュエータ/エア・シリンダ
17 コントローラ
Claims (16)
- フレームに支持されて空気圧配管で空気圧源に接続され、そして、その空気圧源から供給される空気圧で後後車軸を持上げ方向に作用する空気袋手段と、その空気圧配管に配置される圧力ダンバーと、その圧力ダンパーの上流でその空気圧配管に配置されてその空気袋手段のための供給圧を設定する減圧弁と、その圧力ダンパーおよび減圧弁の間でその空気圧配管に配置される常閉型電磁弁と、サービス・ブレーキ・システムにおいて従動輪のためのブレーキ配管に配置されるロード・センシング・バルブと、その常閉型電磁弁の下流でその空気圧配管に接続されてその空気袋手段の空気圧でそのロード・センシング・バルブのレバーを操作するアクチュエータと、予め荷重設定パターンを格納し、入力回路を軸重センサに、出力回路をその常閉型電磁弁にそれぞれ電気的に接続し、そして空車時、その軸重センサから荷重情報を入力してその荷重設定パターンに照合し、その荷重設定パターンから出力電流を読み取り、その読み取った出力電流をその常閉型電磁弁に流し、そして、その常閉型電磁弁に開き動作させてその供給圧をその空気袋手段に供給可能にし、同時に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータに供給可能にするコントローラとを含む後二軸車に使用される発進補助装置。
- その空気袋手段が、エア・スプリングである請求項1に記載の後二軸車に使用される発進補助装置。
- その圧力ダンパーが、サージ・タンクである請求項1に記載の後二軸車に使用される発進補助装置。
- その空気袋手段が、エア・スプリングであり、そして、その圧力ダンパーが、サージ・タンクである請求項1に記載の後二軸車に使用される発進補助装置。
- その常閉型電磁弁が、常閉型3方向電磁弁である請求項1に記載の後二軸車に使用される発進補助装置。
- その空気袋手段が、エア・スプリングであり、その圧力ダンパーが、サージ・タンクであり、そして、その常閉型電磁弁が、常閉型の3方向電磁弁である請求項1に記載の後二軸車に使用される発進補助装置。
- そのアクチュエータが、エア・シリンダである請求項1に記載の後二軸車に使用される発進補助装置。
- その空気袋手段が、エア・スプリングであり、その圧力ダンパーが、サージ・タンクであり、その常閉型電磁弁が、常閉型3方向電磁弁であり、そして、そのアクチュエータが、エア・シリンダである請求項1に記載の後二軸車に使用される発進補助装置。
- フレームに支持されて空気圧配管で空気圧源に接続され、そして、その空気圧源から供給される空気圧で後後車軸に荷重を持上げ方向に作用する空気手段と、その空気圧配管に配置される圧力ダンパーと、その圧力ダンパーの上流でその空気圧配管に配置されてその空気袋手段のための供給圧を設定する減圧弁と、その圧力ダンパーおよび減圧弁の間でその空気圧配管に配置される電磁切換え弁と、その減圧の下流でその空気圧配管から分岐されてその電磁切換え弁に接続される分岐管と、その分岐管に配置されてその空気袋手段のだめの排気圧を設定する減圧弁と、サービス・ブレーキ・システムにおいて従動輪のためのブレーキ配管に配置されるロード・センシング・バルブと、その電磁切換え弁の下流でその空気圧配管に接続されてその空気袋手段の空気圧でそのロード・センシング・バルブのレバーを操作するアクチュエータと、予め荷重設定パターンを格納し、入力回路を軸重センサに、出力回路をその電磁切換え弁にそれぞれ電気的に接続し、そして空車時、その軸重センサから荷重情報を入力してその荷重設定パターンに照合し、その荷重設定パターンから出力電流を読み取り、その読み取った出力電流をその電磁切換え弁に流し、そして、その電磁切換え弁に供給圧側に切換え動作させてその供給圧をその空気袋手段に供給可能にし、同時に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータに供給可能にし、また積載時、その軸重センサから荷重情報を入力してその荷重設定パターンに照合し、その荷重設定パターンから出力電流を読み取り、その読み取った出力電流をその電磁切換え弁に流し、そして、その電磁切換え弁に排気圧側に切換え動作させてその排気圧をその空気袋手段に、その空気袋手段の空気圧をそのアクチュエータにそれぞれ供給可能にするコントローラとを含む後二軸車に使用される発進補助装置。
- その空気袋手段が、エア・スプリングである請求項9に記載の後二軸車に使用される発進補助装置。
- その圧力ダンパーが、サージタンクである請求項9に記載の後二軸車に使用される発進補助装置。
- その空気袋手段が、エア・スプリングであり、そして、その圧力ダンパーが、サージ・タンクである請求項9に記載の後後軸車に使用される発進補助装置。
- その電磁切換え弁が、3方向電磁弁である請求項9に記載の後二軸車に使用される発進補助装置。
- その空気袋手段が、エア・スプリングであり、その圧力ダンパーが、サージ・タンクであり、そして、その電磁切換え弁が、3方向電磁弁である請求項9に記載の後二軸車に使用される発進補助装置。
- そのアクチュエータが、エア・シリンダである請求項9に記載の後二軸車に使用される発進補助装置。
- その空気袋手段が、エア・スプリングであり、その圧力ダンパーが、サージ・タンクであり、その電磁切換え弁が、3方向電磁弁であり、そして、そのアクチュエータが、エア・シリンダである請求項9に記載の後二軸車に使用される発進補助装置。
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