JP3166577B2 - トラニオン型サスペンション - Google Patents

トラニオン型サスペンション

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、重トラック等の
大型車両に使われるトラニオン型サスペンションに係
り、特に後前軸が駆動輪用で後後軸が遊動輪用である後
輪2軸タイプの車両に適したトラニオン型サスペンショ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、後輪2軸タイプの大型車両用
の後部懸架装置としてトラニオン型サスペンションが使
われている。例えば図4に示すトラニオン型サスペンシ
ョン1は、シャシ2に固定されたトラニオンベース3に
水平方向のトラニオン軸4を設け、トラニオン軸4を中
心に重ね板ばね5が上下方向に回動できるように取付け
られている。そして駆動輪6a用の後前軸6を重ね板ば
ね5の前端側に支持させるとともに、遊動輪7a用の後
後軸7を重ね板ばね5の後端側に支持させるようになっ
ている。駆動輪6aは、差動機8を介してプロペラシャ
フト9によって駆動される。
【0003】この場合、空車時の発進性や登坂性能を確
保するために、トラニオン軸4から後後軸7までの距離
L1 とトラニオン軸4から後前軸6までの距離L2 との
比率(タンデム比)を、例えば1:0.56から1:
0.81の範囲に設定することによって、駆動輪6aの
軸重W2 を遊動輪7aの軸重W1 よりも大きくすること
が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような重車両に
おいて、一般公道での走行が許される車両1台当たりの
総重量は法規によって制限されているが、現在は総重量
の上限が緩和される方向にある。しかしながら車両の重
量制限は総重量以外に1軸当たりの重量(軸重)につい
ても上限が決められているため、従来のトラニオン型サ
スペンションのように駆動輪(後前軸)の軸重が遊動輪
(後後軸)の軸重よりもかなり大きくなるような軸重配
分であると、重積載時に駆動輪の軸重が法規上の上限に
達してしまうことから、結果として積載可能な総重量が
少なくなってしまう。このため、総重量の上限が緩和さ
れても軸重の制限により、総重量をあまり増やすことが
できない。
【0005】なお、実開昭55−109007号公報
(先行技術1)に記載されているように、駆動輪を板ば
ねによって支持するとともに、遊動輪を空気ばねによっ
て懸架し、必要に応じて空気ばねの圧力を調整すること
により駆動輪の分担荷重を減らすようにしたサスペンシ
ョンや、特公平1−34164号公報(先行技術2)に
記載されているトラニオン型サスペンションのように、
重ね板ばねの後端を空気袋式のジャッキによって持ち上
げることにより、駆動輪の接地荷重を高めるようにした
ものも提案されている。
【0006】しかしながら先行技術1の場合、駆動輪を
重ね板ばねによって支持し、遊動輪を空気ばねによって
別々に支持するため、前後2種類の各ばねを合わせた荷
重−撓み特性がきわめて複雑なものとなり、設計通りの
ばね定数を得ることが困難である。一方、先行技術2の
場合には、重ね板ばねの後端に重量のある部品を追加す
る必要があるため、ばね下重量が増加する。
【0007】また、上記先行技術1,2の空気ばねある
いは空気袋はシャシの上下方向に変位する構造であるた
め、シャシの側面スペースに収めることが困難であり、
配管レイアウトなどに関しても、配管やケーブル等をシ
ャシに沿わせにくいなど、シャシまわりのスペースを有
効に利用しにくいなどの問題がある。
【0008】従ってこの発明の目的は、空車時等に駆動
輪の軸重配分を増加させることができるとともに、積車
時に駆動輪の軸重配分を減らすことによって積載可能な
総重量を大きくとることができ、しかもシャシまわりの
スペースを有効に利用できるとともに、ばね特性を複雑
化させたりばね下重量を増加させずにすむようなトラニ
オン型サスペンションを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を果たすために
開発された請求項1に対応する本発明のトラニオン型サ
スペンションは、シャシに固定されるトラニオンベース
と、上記トラニオンベースに設けられたトラニオン軸
と、上記トラニオン軸を中心に上下方向に回動自在に設
けられたロワサドルと、上記ロワサドルとアッパサドル
との間にUボルトによって締結されかつ前端側が後前軸
を支持し後端側が後後軸を支持する重ね板ばねと、上記
ロワサドルに設けられていて該ロワサドルと一体に揺動
可能なリンクと、上記シャシに設けられかつシャシに沿
って初期位置から前進位置にわたり変位可能な作動部を
有していてこの作動部が上記リンクに連結されかつ上記
作動部が上記前進位置に変位した状態において上記重ね
板ばねの前端側を下方に付勢するアクチュエータとを具
備している。
【0010】上記サスペンションにおいて、積載荷重が
大きい時には、上記アクチュエータをフリーな状態にし
ておくことにより、従来の一般的なトラニオン型サスペ
ンションと同様に、タンデム比に応じて後前軸と後後軸
に荷重が配分される。
【0011】空車時には上記アクチュエータを初期位置
から前進位置に移動させることによってリンクを駆動
し、重ね板ばねの前半部(駆動輪側)を下方に変位させ
るとともに、重ね板ばねの後半部(遊動輪側)を上方に
変位させる。こうすることにより、駆動輪の軸重配分が
増加し、空車時における駆動輪のトラクションが確保さ
れて大きな駆動力を発揮でき、発進時や登坂時等におい
て走行性能が向上する。このように空車時に駆動輪の軸
重を増加させても、空車時の車両全体の重量は軽いた
め、法規上の軸重の制限を越えることはない。
【0012】上記のように空車時における駆動輪のトラ
クションを確保できるため、駆動輪用の後前軸の軸重と
遊動輪用の後後軸の軸重との荷重配分を1:1に近付け
るようなタンデム比を採用することができ、駆動輪と遊
動輪の各軸重を均等化に近付けることができる。その結
果、各軸重をそれぞれ法規の範囲内で大きくとることが
でき、車両の総重量を法規上の上限に近付けることが可
能となる。積車時には駆動輪の軸重も大きくなるため、
所望のトラクションが確保される。
【0013】本発明のトラニオン型サスペンションであ
れば、シリンダ機構等のアクチュエータをシャシのサイ
ドメンバ等に沿って前後方向に配置することができ、シ
ャシまわりのスペースを有効に利用できるとともに、ア
クチュエータの荷重の加わる方向がシャシの強度の高い
長手方向となるから、格別な補強対策を講じることなく
アクチュエータを配置することができる。
【0014】請求項2に記載したようにアクチュエータ
としてシリンダ機構を採用し、そのシリンダ本体やロッ
ドをシャシのサイドメンバに沿って配置すれば、シャシ
側面等の空きスペースを利用してアクチュエータや配管
あるいはケーブル類をコンパクトにまとめて配置するこ
とができる。
【0015】本発明は、請求項3に記載したように後輪
2軸車の後前軸が駆動輪用で、後後軸が遊動輪用であ
り、上記後前軸からトラニオン軸までの距離と、後後軸
からトラニオン軸までの距離を同等とすることにより、
タンデム比を実質的に1:1としたことを含んでいる。
また請求項2に記載した発明において、上記シリンダ機
構と上記エアタンクとの間に設けられたバルブ機構と、
積載荷重に応じて第1の状態と第2の状態に切替わるス
イッチとを具備し、上記バルブ機構は、積車時に上記ス
イッチが第1の状態にあることによって上記シリンダ機
構を大気に開放させてこのシリンダ機構をフリーな状態
にし、空車時に上記スイッチが第2の状態に切替わって
上記エアタンク内の圧縮空気を上記シリンダ機構に導入
することにより上記リンクを駆動するようにしてもよ
い。このようにスイッチによって作動するバルブ機構を
介して空車時にシリンダ機構を駆動し、積車時にシリン
ダ機構をフリーな状態にすれば、積車時に通常のトラニ
オン型サスペンションと同様にタンデム比に応じた軸重
配分となり、しかも路面の凹凸に応じて重ね板ばねをト
ラニオン軸を中心として上下方向に回動させることがで
きる。そして空車時にはバルブ機構を介して送られるエ
アの圧力によってシリンダ機構を駆動できるため、エア
ブレーキ搭載車のようにブレーキ用エアタンクを備えた
車両において、エアタンク内の圧縮空気をそのままシリ
ンダ機構の駆動源として利用でき、シリンダ機構の付帯
設備の低コスト化が図れる。
【0016】また、請求項1に記載した発明において、
上記リンクが重ね板ばねのセンタクランプ部のロワサド
ルに設けられているため、アクチュエータの駆動力を直
接ロワサドルに伝えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の一実施形態につ
いて図1から図3を参照して説明する。図1に示した後
輪2軸車用のトラニオン型サスペンション10の一例
は、車両の前後方向に延びるシャシ11のサイドメンバ
11a等に固定されたトラニオンベース13を有してい
る。図2に示すように,トラニオンベース13に設けら
れた水平方向の孔14にトラニオン軸(スプリングシャ
フト)15が挿通され、このトラニオン軸15に嵌合さ
れたロワサドル16がトラニオン軸15を中心に回転自
在に支持されるようになっている。
【0018】ロワサドル16の上面側に重ね板ばね20
が設置されている。重ね板ばね20は複数枚のばね板2
1を上下方向に重ねたものであり、図1に示されるよう
に、長手方向中間部に位置するセンタクランプ部22に
おいて、少なくとも2本のUボルト23と、このUボル
ト23に螺合されるナット24により、各ばね板21が
ロワサドル16とアッパサドル25との間に締結されて
いる。従ってこの重ね板ばね20は、ロワサドル16お
よびアッパサドル25と一体に、トラニオン軸15を中
心に上下方向に回動することができる。
【0019】駆動輪用の後前軸30は重ね板ばね20の
前端側部分に支持され、遊動輪用の後後軸31は重ね板
ばね20の後端側部分に支持される。この実施例の場
合、タンデム比(L1 :L2 )が従来のトラニオン型サ
スペンションよりも1:1に近付くように、トラニオン
軸15から後後軸31までの距離L1 と、トラニオン軸
15から後前軸30までの距離L2 との差を小さくして
いる。
【0020】トラニオンベース13の下部に、後前軸3
0の方向に延出するロワラジアスロッド40と、後後軸
31の方向に延出するロワラジアスロッド41が設けら
れている。ロワラジアスロッド40の前端40aは後前
軸30の下側の部分に連結されている。ロワラジアスロ
ッド41の後端41aは、後後軸31の下側の部分に連
結されている。また、後前軸30の上方と後後軸31の
上方に、それぞれアッパラジアスロッド42,43が設
けられている。これらのラジアスロッド40〜43は、
後前軸30と後後軸31のトルクを受ける部材である。
【0021】重ね板ばね20の上記クランプ部22にリ
ンク45が設けられている。図示例のリンク45は、ロ
ワサドル16に溶接あるいはボルトなどの適宜の固定手
段によって固定されている。このリンク45はロワサド
ル16の側面から垂直方向に延出し、リンク45の上端
部46がアッパサドル25の上方に突き出ている。
【0022】上記リンク45は、アクチュエータの一例
としてのエアシリンダ機構50によって、前方に付勢す
ることができるようになっている。図示例のエアシリン
ダ機構50は、エア配管51を通じて圧縮空気を供給す
ることのできるシリンダ本体52と、シリンダ本体52
に供給された圧縮空気によって駆動される作動部として
のロッド53を備えている。ロッド53の先端部は、ピ
ン54によってリンク45の上端部46に連結されてい
る。
【0023】シリンダ本体52の基部はピン55によっ
てシャシ11のサイドメンバ11aに枢着されている。
このため、ロッド53が図1に示す初期位置から図3に
示す前進位置の方向に伸びると、トラニオン軸15を中
心として、重ね板ばね20が前のめりになる方向(図1
において反時計回り方向)に回動するようになる。
【0024】エア配管51は、切替え手段として機能す
る3ウェイマグネットバルブ等のバルブ機構60を介し
てエアタンク61に接続されている。エアタンク61は
流体供給源として機能するものであって、例えばエアブ
レーキ用のエア(一例として8〜9kgf/cm2 前後
の圧力)を蓄えるようにしている。
【0025】バルブ機構60は、電磁弁等のように電気
信号によって開閉を制御できるものが適しており、図示
例の場合には荷重の大小に応じて作動するスイッチ62
により、下記のように第1弁63と第2弁64の開閉制
御をなすように構成されている。
【0026】すなわち、積載荷重が予め設定された所定
値を越えている時にはスイッチ62の電気接点が第1の
状態にあり、第1弁63が閉じるとともに第2弁64が
開弁することにより、シリンダ本体52の内部がポート
65を通じて大気に開放される。また、空車時あるいは
積載荷重が小さい時には、スイッチ62の電気接点が第
2の状態に切替わり、第1弁63が開弁するとともに第
2弁64が閉弁することにより、エアタンク61内の圧
縮空気をシリンダ本体52に送給するようになってい
る。
【0027】上記スイッチ62は乗員が手動により切替
えるようにしてもよいし、あるいは荷重センサによって
所定値を越える荷重が検出された時にスイッチ62が自
動的に上記第1の状態と第2の状態との間で切替わるよ
うな構成としてもよい。
【0028】次に、上記構成のトラニオン型サスペンシ
ョン10の作用について説明する。積載荷重が所定の重
量を越えている時(空車時以外の時)、スイッチ62は
第1の状態にあり、バルブ機構60の第1弁63が閉じ
るとともに第2弁64が開弁するため、シリンダ本体5
2が大気に開放される。従ってロッド53は実質的に前
後方向に移動自在(フリーな状態)となる。このため、
従来の一般的なトラニオン型サスペンションと同様に、
タンデム比(L1 :L2 )に応じた荷重が後前軸30と
後後軸31に配分される。
【0029】一方、空車時には、スイッチ62が第2の
状態に切替わることにより、バルブ機構60の第1弁6
3が開弁するとともに、第2弁64が閉弁する。この場
合、エアタンク61内の圧縮空気がシリンダ本体52に
供給されるため、図3に示すようにロッド53が延び側
(前進位置)に移動することにより、リンク45が前方
に押される。その結果、重ね板ばね20は、図3に誇張
して描いたように前半部(駆動輪側)が下方に変位する
ことにより前半部の撓みが増加するとともに、重ね板ば
ね20の後半部(遊動輪側)が上方に変位してその撓み
が減少する。
【0030】このため、後前軸30の軸重が後後軸31
の軸重よりも十分に大きくなり、駆動輪にトラクション
が確保されることにより、空車時の発進や登坂時等にお
いて走行性能が向上する。こうして空車時に後前軸30
の軸重配分を大きくしても、空車時は車両全体の重量が
軽いため、軸重が法規上の上限を越えることがない。ま
た、シリンダ機構50に圧縮空気を蓄えているため、重
ね板ばね20がトラニオン軸15を中心として揺動する
ことを許容できる。
【0031】上記のように空車時の走行性を確保できる
ため、後前軸30と後後軸31の軸重配分が均等化に近
付くようなタンデム比を設定することができる。すなわ
ち、この実施例のように従来に比べてタンデム比を1:
1に近付ける(場合によってはタンデム比を実質的に
1:1とする)ことにより、積車時における後前軸30
と後後軸31の各軸重配分の均等化を図ることができ
る。その結果、各軸重を法規上の制限内に収めることが
できるとともに、積載可能な総重量を増やすことが可能
となる。積車時には駆動輪と遊動輪の軸重がいずれも大
きいため、発進や登坂性能が確保される。
【0032】上記実施例のトラニオン型サスペンション
10であれば、シリンダ機構50のシリンダ本体52と
ロッド53をシャシ11のサイドメンバ11aに沿って
前後方向に配置することができ、シャシ11まわりの空
間を有効に利用することができる。また、シリンダ機構
50とリンク45との間に働く圧縮荷重がサイドメンバ
11aの強度の高い長手方向に加わるから、特別な補強
対策を講じなくてもシリンダ機構50を設けることがで
きる。
【0033】この実施例の場合、重ね板ばね20のクラ
ンプ部22にリンク45を設け、シャシ11側にシリン
ダ機構50を設けたので、重ね板ばね20のばね下に余
計な部品を追加する必要がなく、従ってばね下重量を増
加させることがない。また、エア配管51をシャシ11
に沿って取りまわすことができ、配管レイアウトが容易
である。
【0034】また、このトラニオン型サスペンション1
0は、後前軸30と後後軸31を重ね板ばね20のみに
よって支持するため、前記先行技術1のように荷重と撓
みとの関係が複雑化せず、設計通りのばね特性を発揮で
きる。
【0035】
【0036】
【発明の効果】この発明によれば、空車時等のように車
両重量が軽い時に駆動輪の軸重配分を増加させることが
できるため、駆動輪のトラクションが確保されることに
より、発進時や登坂時などにおける走行性を向上させる
ことができる。また、積車時にアクチュエータをフリー
状態に切替えることによって駆動輪の軸重配分を減らす
ことができ、遊動輪の軸重を増やすことができるため、
軸重の制限内で積載可能な総重量を大きくとることがで
きる。
【0037】また、リンクをロワサドルに設けているた
め、アクチュエータの駆動力を直接ロワサドルに伝える
ことができる。しかもアクチュエータをシャシのサイド
メンバ等に沿って前後方向に配置することができるた
め、アクチュエータや配管等をシャシまわりのスペース
を利用してコンパクトに配置できる。この発明では後前
軸と後後軸を支持する懸架ばねが実質的に重ね板ばねの
みであるため、懸架ばねの撓みと荷重との関係が複雑化
することがなく、設計通りのばね特性を発揮できる。ま
た、重ね板ばねのばね下に余分な部品を追加する必要が
ないため、ばね下重量の増加が皆無である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すサスペンションの
側面図。
【図2】 図1に示されたサスペンションの一部の分解
斜視図。
【図3】 図1に示されたサスペンションの作動態様を
示す側面図。
【図4】 従来のトラニオン型サスペンションの側面
図。
【符号の説明】
10…トラニオン型サスペンション 11…シャシ 11a…サイドメンバ 13…トラニオンベース 15…トラニオン軸 16…ロワサドル 20…重ね板ばね 22…クランプ部 23…Uボルト 25…アッパサドル 30…後前軸 31…後後軸 45…リンク 50…シリンダ機構(アクチュエータ) 53…ロッド(作動部) 60…バルブ機構(切替え手段) 62…スイッチ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャシに固定されるトラニオンベースと、 上記トラニオンベースに設けられたトラニオン軸と、 上記トラニオン軸を中心に上下方向に回動自在に設けら
    れたロワサドルと、 上記ロワサドルとアッパサドルとの間にUボルトによっ
    て締結されかつ前端側が後前軸を支持し後端側が後後軸
    を支持する重ね板ばねと、上記ロワサドルに設けられていて該ロワサドルと 一体に
    揺動可能なリンクと、 上記シャシに設けられかつシャシに沿って初期位置から
    前進位置にわたり変位可能な作動部を有していてこの作
    動部が上記リンクに連結されかつ上記作動部が上記前進
    位置に変位した状態において上記重ね板ばねの前端側を
    下方に付勢するアクチュエータと、 を具備したことを特徴とするトラニオン型サスペンショ
    ン。
  2. 【請求項2】上記アクチュエータがエアタンク内の圧縮
    空気によって駆動されるロッドを有するシリンダ機構で
    あり、このシリンダ機構に圧縮空気が供給された時に上
    記ロッドがシャシのサイドメンバに沿って前進位置に変
    位して上記リンクを駆動するようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載のトラニオン型サスペンション。
  3. 【請求項3】後輪2軸車の後前軸が駆動輪用で、後後軸
    が遊動輪用であり、上記後前軸からトラニオン軸までの
    距離と、後後軸からトラニオン軸までの距離を同等とす
    ることにより、タンデム比を実質的に1:1としたこと
    を特徴とする請求項1記載のトラニオン型サスペンショ
    ン。
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