JP2000033544A - バリ取り機 - Google Patents

バリ取り機

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JP2000033544A
JP2000033544A JP10203858A JP20385898A JP2000033544A JP 2000033544 A JP2000033544 A JP 2000033544A JP 10203858 A JP10203858 A JP 10203858A JP 20385898 A JP20385898 A JP 20385898A JP 2000033544 A JP2000033544 A JP 2000033544A
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Shigeru Ito
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Amada Engineering Center Co Ltd
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面に傷を付けずに全周の縁や中抜き部に発
生したバリを除去せしめると共に板厚部のエッジに丸み
を付けることができるようにしたバリ取り機を提供する
ことにある。 【解決手段】 フレーム3D上に前後,左右方向へ適宜
な間隔で上方へ付勢した付勢部材5を設け、各付勢部材
5上にブラシ7を植毛したブラシ支持部材9を設け、前
記ブラシ7上に外形はワークWの外形よりやや小さくか
つ加工穴PH はワークWの中抜き穴WH よりやや大きい
テンプレートPを載置せしめると共に、このテンプレー
トP上に加工穴PH に中抜き穴WH がほぼ合致すべくワ
ークWを設け、このワークW又はブラシ7のとちらか一
方に振動を与える振動手段19を設けてなることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばタレット
パンチプレスやレーザ加工機などの板材加工機で板材加
工されたワークの周縁や中抜き部に発生したバリを除去
せしめるバリ取り機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばタレットパンチプレスやレ
ーザ加工機などの板材加工機で板材加工されたワークの
周縁や中抜き部にはバリが発生する。このバリを除去せ
しめるためにバリ取り機が用いられている。このバリ取
り機としては、ワークの全面を研磨するものや、単機能
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のバリ取り機はワークの全面バリを取るために、例え
ば塗装鋼板,SUSヘアーライン,SUS鏡面板,ボン
デ鋼板などの表面処理用鋼板に発生したバリを除去する
には不向きである。
【0004】また、全縁に発生したバリを除去するには
工数がかかると共に、中抜き部に発生したバリを除去せ
しめることができない。さらに、表面以外のバリ取りや
R付けが不可能であるという問題があった。
【0005】この発明の目的は、表面に傷を付けずに全
周の縁や中抜き部に発生したバリを除去せしめると共に
板厚部のエッジに丸みを付けることができるようにした
バリ取り機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のバリ取り機は、フレーム上
に前後,左右方向へ適宜な間隔で上方へ付勢した付勢部
材を設け、各付勢部材上にブラシを植毛したブラシ支持
部材を設け、前記ブラシ上にワークを載置せしめた状態
でブラシ又はワークのどちらか一方に振動を与える振動
手段を設けてなことを特徴とするものである。
【0007】したがって、ブラシ上にワークを載置せし
めると、付勢部材の付勢力に抗してワークを載置せしめ
たブラシ全体がわずか下降して安定した状態でワークは
ブラシ上にある。この状態でブラシ又はワークのどちら
かを振動手段でもってワークに例えば1〜2mm程度の
微振動を与えることによって、ワークの周縁に発生して
いるバリが除去されると共に板厚部のエッジに丸みが付
けられる。
【0008】請求項2によるこの発明のバリ取り機は、
フレーム上に前後,左右方向へ適宜な間隔で上方へ付勢
した付勢部材を設け、各付勢部材上にブラシを植毛した
ブラシ支持部材を設け、前記ブラシ上に外形はワークの
外形よりやや小さくかつ加工穴はワークの中抜き穴より
やや大きいテンプレートを載置せしめると共に、このテ
ンプレート上に加工穴に中抜き穴がほぼ合致すべくワー
クを設け、このワーク又はブラシのとちらか一方に振動
を与える振動手段を設けてなることを特徴とするもので
ある。
【0009】したがって、ブラシ上にテンプレートを載
置せしめると、テンプレートに形成された加工穴よりブ
ラシが上方へ突出されると共に、加工穴があいていない
テンプレートの下面は付勢部材の付勢力に抗してブラシ
を介してわずか下降して安定した状態でテンプレートは
ブラシ上にある。このテンプレートの上方よりワークを
ブラシ上に載置せしめると、加工穴より突出されたブラ
シとテンプレートの外側にあるブラシでワークは支持さ
れる。この状態でワーク又はブラシのどちらか一方を振
動手段でもってワークに例えば1〜2mm程度の微振動
を与えることによって、ワークの表面に傷を付けること
なく、ワークの周縁や中抜き部に発生しているバリが除
去されると共に板厚部のエッジに丸みが付けられる。
【0010】請求項3によるこの発明のバリ取り機は、
フレーム上に前後,左右方向へ適宜な間隔で上方へ付勢
した付勢部材を設け、各付勢部材上にブラシを植毛した
ブラシ支持部材を設け、前記ブラシ上に外形はワークの
外形よりやや小さくかつ加工穴はワークの中抜き穴より
やや大きいテンプレートを載置せしめると共に、このテ
ンプレート上に加工穴に中抜き穴がほぼ合致すべくワー
クを設け、このワークを吸着せしめる複数の吸着手段を
備えたストレッチを上下動自在に設けると共に、このス
トレッチを水平方向へ振動を与える振動手段を設けてな
ることを特徴とするものである。
【0011】したがって、ブラシ上にテンプレートを載
置せしめると、テンプレートに形成された加工穴よりブ
ラシが上方へ突出されると共に、加工穴があいていない
テンプレートの下面は付勢部材の付勢力に抗してブラシ
を介してわずか下降し安定した状態でテンプレートはブ
ラシ上にある。このテンプレートの上方よりワークを吸
着した吸着手段を備えたストレッチを下降せしめてワー
クを、加工穴より突出されたブラシとテンプレートの外
側にあるブラシでワークは支持される。この状態で振動
手段を作動せしめてストレッチを水平方向へ振動を与え
ることによりワークに微振動が与えられる。その結果、
ワークの表面に傷を付けることなく、ワークの周縁や中
抜き部に発生しているバリが除去されると共に板厚部の
エッジに丸みが付けられる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基いて詳細に説明する。
【0013】図1を参照するに、バリ取り機1は、立設
されたフレーム3を備えており、このフレーム3は下フ
レーム3D,サイドフレーム3Sおよび上部フレーム3
Uとで構成されている。前記下フレーム3D上にはX軸
方向(図1において左右方向)へ適宜な間隔で、かつY
軸方向(図1において紙面に対して直交する方向)へ適
宜な間隔で、複数の弾性体としての一例のスプリング5
が上方向へ付勢した状態で設けられている。
【0014】前記各スプリング5の上部にはブラシ7を
植毛したブラシ支持部材9が設けられている。しかもこ
の各ブラシ支持部材9は前記下フレーム3D上に枠組み
されたブラシガイド11に上下方向へ案内され倒れない
ようになっている。
【0015】前記上フレーム3Uの下面にはX軸方向へ
延伸したリニアガイドレール13が敷設されている。こ
のリニアガイドレール13にはスライダ15がX軸方向
へ移動可能に設けられている。また、前記上フレーム3
Uの下面にはブラケット17を介して振動手段としての
一例の振動シリンダ19が取付けられている。この振動
シリンダ19に装着されたピストンロッド21の先端が
前記スライダ15に接続されている。
【0016】前記スライダ15における下面の図1にお
いてほぼ中央には上下シリンダ23が設けられており、
この上下シリンダ23に装着されたピストンロッド25
の先端(下端)にはストレッチ27が設けられている。
また、前記スライダ15における下面の図1において左
右には上下ガイド部材29が設けられており、この上下
ガイド部材29には上下方向へ摺動するガイドロッド3
1が装着されている。しかも、この各ガイドロッド31
の先端(下端)は前記ストレッチ27に一体化されてい
る。前記ストレッチ27の下部にはX軸方向へ適宜な間
隔で複数の吸着手段としての一例の吸着パッド33が設
けられている。
【0017】前記ブラシ7上にはテンプレートPが予め
載置される。このテンプレートPの外形はワークWの外
形よりやや小さく、またテンプレートPにはワークWに
形成された中抜き穴としての打抜き穴WH より大きな加
工穴PH が形成されている。
【0018】したがって、テンプレートPに形成されて
いる加工穴PH よりブラシ7の一部が突出され、加工穴
H でないテンプレートPの下面がブラシ7上に載置さ
れて、スプリング5の付勢力に抗してわずか下降し、図
1に示されているように安定した状態でテンプレートP
がブラシ7上に支持される。
【0019】この状態でワークWが例えば図1において
左側から搬入されてくるワーク搬入手段35が例えば図
2に示されている。図2において上下動自在なリフタ3
7が立設されており、このリフタ37上にバリ取りを行
うワークWが積載されている。このワークWには所望の
打抜き穴WH が形成されていると共に、ワークWの外形
はすでに詳述したようにテンプレートPの外形よりやや
大きくなっている。
【0020】前記リフタ37の前後には左側には駆動ス
プロケット39F,39Rが配置されていると共に、ブ
ラシ7の右端には従動スプロケット41F,41Rが配
置されている。この従動スプロケット41F,41Rと
駆動スプロケット39F,39Rとにはチエン43F,
43Rが巻回されている。このチエン43Fと43Rの
一部にはパイプローラ45が適宜な間隔で設けられてい
る。このパイプローラ45の長さはワークWの長さだけ
設けられている。
【0021】上記構成により、図示省略のバキュームパ
ッドを下降せしめてリフタ37上にあるワークWの一番
上のワークWを吸着せしめて上昇せしめる。次いで、パ
イプローラ45をリフタ37の上方へ移動位置決めし
て、バキュームパッドを解放せしめることによりワーク
Wがパイプローラ45上に載置される。駆動スプロケッ
ト39F,39Rを駆動回転せしめてチエン43F,4
3Rを走行回転せしめることにより、ワークWを載置し
たパイプローラ45がブラシ7の上方へ移動位置決めさ
れる。
【0022】この状態でバリ取り機1における上下シリ
ンダ23を作動しせめてピストンロッド25を介してス
トレッチ27を下降せしめることにより、吸着パッド3
3でパイプローラ45上のワークWを吸着せしめる。ワ
ークWが吸着されると、上下シリンダ23を作動せしめ
てストレッチ27をわずか上昇せしめた後、パイプロー
ラ45をリフタ37の方へ戻す。
【0023】次いで、上下シリンダ23を作動せしめて
ピストンロッド25を介してストレッチ27を下降せし
めることによりワークWが図1に示されているようにブ
ラシ7上に載置し支持される。このとき、ワークWの打
抜き穴WH がテンプレートPの加工穴PH の直上にくる
ように位置決めされる。
【0024】この状態で振動シリンダ19を作動せしめ
てピストンロッド21を介してスライダ15をX軸方向
へ往復動せしめることにより、ストレッチ27,吸着パ
ッド33を介してワークWにブラシ7上例えば1〜2m
m程度の微振動が与えられる。その結果、ワークWの表
面に傷を付けることなく、ワークWの周縁や打抜き穴W
H に発生しているバリがブラシ7により容易に除去せし
めることができると共にワークWの板厚部のエッジに丸
みをつけることができる。また、ワークWの穴・辺付近
以外の部分は、テンプレートPによりブラシ7がワーク
Wに接しないようになっているため、ワークWの表面に
傷の付くことが防止される。
【0025】レーザ加工で加工され、ワークWに発生し
たバリとしてのドロスに対しては、上記のブラシ7を
荒,中,仕上げの3通りに用いて3度行うことにより除
去せしめることができる。又はブラシ7の材質を変え
て、例えば硬いワイヤブラシで行うようにして構わな
い。上記荒,中,仕上げを行う場合には、荒加工,中加
工,仕上加工用のブラシを定期的に回転せしめて行うよ
うにしても構わない。
【0026】また、ワークWに打抜き穴WH がない場合
には穴のないテンプレートPを用いて、ワークWの周縁
に発生したバリのみを除去せしめることができる。さら
に、この発明の実施の形態で、ワークWに微振動を与え
てバリを除去せしめる例で説明したが、ブラシ7の方に
微振動を与えてワークWの周縁や打抜き穴WH に発生し
ているバリを容易に除去せしめることができる。
【0027】ブラシ7の材質としては、ピアノ線又はス
テンレスのワイヤであっても構わない。また、テンプレ
ートPに砥粒が入った樹脂やゴムブロックを任意の長さ
に切って必要な所に張り付けて使用するようにしても構
わない。
【0028】なお、この発明は、前述した発明の実施の
形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによ
り、その他の態様で実施し得るものである。
【0029】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明よ
り理解されるように、請求項1の発明によれば、ブラシ
上にワークを載置せしめると、付勢部材の付勢力に抗し
てワークを載置せしめたブラシ全体がわずか下降して安
定した状態でワークはブラシ上にある。この状態でブラ
シ又はワークのどちらかを振動手段でもってワークに例
えば1〜2mm程度の微振動を与えることによって、ワ
ークの周縁に発生しているバリを除去せしめることがで
きると共に板厚部のエッジに丸みを付けることができ
る。
【0030】請求項2の発明によれば、ブラシ上にテン
プレートを載置せしめると、テンプレートに形成された
加工穴よりブラシが上方へ突出されると共に、加工穴が
あいていないテンプレートの下面は付勢部材の付勢力に
抗してブラシを介してわずか下降して安定した状態でテ
ンプレートはブラシ上にある。このテンプレートの上方
よりワークをブラシ上に載置せしめると、加工穴より突
出されたブラシとテンプレートの外側にあるブラシでワ
ークは支持される。この状態でワーク又はブラシのどち
らか一方を振動手段でもってワークに例えば1〜2mm
程度の微振動を与えることによって、ワークの表面に傷
を付けることなく、ワークの周縁や中抜き部に発生して
いるバリを除去せしめることができると共に板厚部のエ
ッジに丸みを付けることができる。
【0031】請求項3の発明によれば、ブラシ上にテン
プレートを載置せしめると、テンプレートに形成された
加工穴よりブラシが上方へ突出されると共に、加工穴が
あいていないテンプレートの下面は付勢部材の付勢力に
抗してブラシを介してわずか下降し安定した状態でテン
プレートはブラシ上にある。このテンプレートの上方よ
りワークを吸着した吸着手段を備えたストレッチを下降
せしめてワークを、加工穴より突出されたブラシとテン
プレートの外側にあるブラシでワークは支持される。こ
の状態で振動手段を作動せしめてストレッチを水平方向
へ振動を与えることによりワークに微振動が与えられ
る。その結果、ワークの表面に傷を付けることなく、ワ
ークの周縁や中抜き部に発生しているバリを除去せしめ
ることができると共に板厚部のエッジに丸みを付けるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のバリ取り機の正面断面図である。
【図2】ワーク搬入装置を備えたバリ取り機の概略斜視
図である。
【符号の説明】
1 バリ取り機 3 フレーム 3U 上フレーム 3D 下フレーム 5 スプリング(付勢部材) 19 振動シリンダ(振動手段) 23 上下シリンダ 27 ストレッチ 33 吸着パッド(吸着手段) W ワーク WH 打抜き穴(中抜き部) P テンプレート PH 加工穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム上に前後,左右方向へ適宜な間
    隔で上方へ付勢した付勢部材を設け、各付勢部材上にブ
    ラシを植毛したブラシ支持部材を設け、前記ブラシ上に
    ワークを載置せしめた状態でブラシ又はワークのどちら
    か一方に振動を与える振動手段を設けてなことを特徴と
    するバリ取り機。
  2. 【請求項2】 フレーム上に前後,左右方向へ適宜な間
    隔で上方へ付勢した付勢部材を設け、各付勢部材上にブ
    ラシを植毛したブラシ支持部材を設け、前記ブラシ上に
    外形はワークの外形よりやや小さくかつ加工穴はワーク
    の中抜き穴よりやや大きいテンプレートを載置せしめる
    と共に、このテンプレート上に加工穴に中抜き穴がほぼ
    合致すべくワークを設け、このワーク又はブラシのとち
    らか一方に振動を与える振動手段を設けてなることを特
    徴とするバリ取り機。
  3. 【請求項3】 フレーム上に前後,左右方向へ適宜な間
    隔で上方へ付勢した付勢部材を設け、各付勢部材上にブ
    ラシを植毛したブラシ支持部材を設け、前記ブラシ上に
    外形はワークの外形よりやや小さくかつ加工穴はワーク
    の中抜き穴よりやや大きいテンプレートを載置せしめる
    と共に、このテンプレート上に加工穴に中抜き穴がほぼ
    合致すべくワークを設け、このワークを吸着せしめる複
    数の吸着手段を備えたストレッチを上下動自在に設ける
    と共に、このストレッチを水平方向へ振動を与える振動
    手段を設けてなることを特徴とするバリ取り機。
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