JPH0715251U - 狭凹状部加工用サンダ - Google Patents

狭凹状部加工用サンダ

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JPH0715251U
JPH0715251U JP4683293U JP4683293U JPH0715251U JP H0715251 U JPH0715251 U JP H0715251U JP 4683293 U JP4683293 U JP 4683293U JP 4683293 U JP4683293 U JP 4683293U JP H0715251 U JPH0715251 U JP H0715251U
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サンディングベルトの偏向運動のみでは対処
できない位置に形成される狭凹状部の研磨加工を可能と
するとともに、クランプによる保持には不向きな被加工
物の保持を可能とする。 【構成】 本考案の狭凹状部加工用サンダ1は、支持架
台2に対しその中央にワーク支承装置10、そしてこの
ワーク支承装置10を挟んでその左右にトリミング装置
20とサンディング加工盤30とを対向するように配
し、このうちワーク支承装置10は被加工物Wを回転自
在でなお且つ一定方向に摺動自在とし、一方、サンディ
ング加工盤30はこのワーク支承装置10に支承される
被加工物Wの摺動方向と直交する方向に摺動し、サンデ
ィングベルトBの走行軌道を少なくとも接触作用部にお
いて尖端状に設定し、前記研摩加工と併せて被加工物W
の面取り加工をトリミング装置20によって行えるよう
にしたことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の目的】 【産業上の利用分野】
本考案は無端状のサンディングベルトを走行させ、被加工物の周囲を研摩加工 する装置に関するものであって、特に被加工物の加工部位が狭く窪んでいる場合 にあっても支障なく加工することのできる狭凹状部加工用サンダに係るものであ る。
【0002】
【考案の背景】
ほぼ二等辺三角形状の走行軌道を設定してサンディングベルトを走行させ、走 行軌道の底辺中央において、被加工物と接触し、被加工物の表面研摩を行うサン ダが広く用いられている。これらは例えばテーブルの縁のように被加工面がほぼ 直線状または凸状のコーナー部である場合には問題なく加工ができるが、狭い凹 部を有するような被加工物を摺擦するような場合、例えば卓球用ラケット等を加 工対象とする場合、サンディングベルトの加工作用部位がそれほど突出していな いため、被加工物の凹凸に無理なく対応し摺擦してゆくことができなかった。
【0003】 本出願人はこのような従来の問題点を解決するため、すでに特願平5−674 45号「狭凹状部加工用サンダ」の出願に及んでいる。このものはサンディング ベルトの接触作用部においてサンディングベルトの走行軌道を尖端状に設定し、 サンディングベルトの被加工物に対する接触方向を偏向自在に構成することで、 上記問題点の解決を図ったものである。
【0004】 しかしこのサンダの場合、被加工物を上下からクランプするという保持手段を とっているため、ギターのボックス部のように構造上、強度的に弱く、このよう な保持手段には不向きな被加工物にあっては使用できないという問題があった。 具体的には、この種の保持手段を使用し、強くクランプすれば被加工物は損傷を 受けることとなり、逆にクランプを弱くすれば被加工物の保持が不完全となると いう問題があった。また前記サンダにあっては、二基のサンディング加工盤を対 向的に配し、粗さの違うサンディングベルトを用いることにより二種類の研摩加 工を行える旨の記載はあるが、研摩加工と併せて面取り加工をも行える旨につい ては開示されていない。更に前記サンダにあっては、サンディングベルトの接触 方向を偏向自在に構成しているが、このようにした場合、サンディングベルトが 被加工物の周面に直角に摺接しなくなり、被加工物に対する作用圧力がアンバラ ンスとなってしまうという問題もあった。
【0005】
【開発を試みた技術的事項】
本考案はこのような背景を考慮してなされたものであって、サンディングベル トの作用方向を一定線上とし、ワーク支承装置に被加工物を回転自在に支承する 機能を付与することによって被加工物の加工部位の形状が狭い凹状の場合であっ ても、サンディングベルトが忠実にその形状に沿って摺擦を行えるようにすると ともに、クランプによる保持には不向きな構造の被加工物の保持を可能にし、な お且つ研摩加工に加え、面取り加工をも行えるようにした新規なサンダの開発を 試みたものである。
【0006】
【考案の構成】 【目的達成の手段】
すなわち本出願に係る第一の考案たる狭凹状部加工用サンダは、一部に狭凹状 部を有して成る被加工物の周面に対し、所定の走行軌道上を走行駆動する無端帯 状のサンディングベルトを摺接して前記被加工物の周面を研摩加工する装置にお いて、前記研摩加工装置は支持架台の中央付近に設けられ、被加工物を回転自在 に支承するとともに、被加工物を一定方向に摺動するワーク支承装置と、支持架 台上を前記被加工物の摺動方向と直交する方向に摺動し、被加工物の周面形状に 応じて接近離反するとともに、前記サンディングベルトの走行軌道が少なくとも 接触作用部において尖端状に設定されるサンディング加工盤と、前記ワーク支承 装置を挟んでサンディング加工盤と対向する位置に設けられ、被加工物の上下周 縁部の面取り加工を行うトリミング装置とを具えていることを特徴として成るも のである。
【0007】 また本出願に係る第二の考案たる狭凹状部加工用サンダは、前記要件に加え、 前記トリミング装置は支持架台上を前記被加工物の摺動方向と直交する方向に摺 動し、被加工物の周面形状に応じて接近離反するとともに、前記被加工物の加工 作用面に臨む位置には、被加工物の上下周縁部の面取り加工を直接行うトリミン グカッタと被加工物周縁部の上面、下面及び側面に当接する倣いローラとを具え ていることを特徴として成るものである。
【0008】 更にまた本出願に係る第三の考案たる狭凹状部加工用サンダは、前記要件に加 え、前記ワーク支承装置には被加工物底面を吸着保持する吸着機構が設けられて いることを特徴として成るものである。 そしてこれら考案の構成を手段として前記目的を達成しようとするものである 。
【0009】
【考案の作用】
すなわち本出願に係る第一の考案にあっては、回転自在に被加工物を支承する とともに、サンディングベルトの走行軌道を少なくともその接触作用部において 尖端状に設定するという構成をとっている。これによって被加工物を回転させな がら研摩加工することにより被加工物の研摩加工面に対し常にサンディングベル トの接触作用部を直角に臨ませることが可能となり、狭凹状部の形成方向に左右 されることなくこの狭凹状部の研摩加工を行うことができる。 また本出願に係る第一の考案では、サンディング加工盤と対向する位置にトリ ミング装置を具える構造をとっている。これによりサンディングベルトの摺接に 伴う研摩加工に加え、被加工物周縁の面取り加工をも併せて行うことが可能とな る。
【0010】 また本出願に係る第二の考案にあっては、トリミング装置を被加工物の摺動方 向と直交する方向に摺動させ、被加工物の加工作用面に臨む位置にトリミングカ ッタ及び倣いローラを設けている。これにより被加工物の円滑な回転を可能にす るほか、加工時に生ずる水平方向及び垂直方向の被加工物のブレやガタつきも防 止できる。
【0011】 更に本出願に係る第三の考案にあっては、ワーク支承装置に吸着機構を設けて いる。これによりギターのボックス部のようにクランプには適しない強度的に弱 い被加工物の保持にも対処できる。
【0012】
【実施例】
以下本考案の狭凹状部加工用サンダについて図面に基づいて具体的に説明する 。なお説明にあたっては本考案の狭凹状部加工用サンダの構造について説明し、 次いでその作動態様について説明する。図中、符号1に示すものが本考案の狭凹 状部加工用サンダであって、このものは支持架台2に対しその中央付近にワーク 支承装置10、そしてこのワーク支承装置10を挟んでその左右にトリミング装 置20とサンディング加工盤30とを具えることによって成っている。
【0013】 以下これら各部材について更に詳しく説明する。まず支持架台2はアングル材 または角パイプ等を適宜筐体上に組み合わせ、必要に応じてこれにパネル等を貼 設して成るものである。またこのような支持架台2は前記ワーク支承装置10、 トリミング装置20及びサンディング加工盤30とに対応してワーク支承装置用 支持架台2Aと、トリミング装置用支持架台2Bとサンディング加工盤用支持架 台2Cとに大別される。
【0014】 このうち図1、2において中央に位置するワーク支承装置用支持架台2Aには 、その上面にワークテーブル用ガイドレール3が図1、2中、奥行方向に向かっ て二本敷設されるものであって、更にこのワーク支承装置支持架台2Aにはワー クテーブル11を摺動し、その上方に位置するワーク載置台15を回転駆動する 駆動ユニット12が設けられる。また図1、2において前記ワーク支承装置用支 持架台2Aを挟んで、その左右に設けられるトリミング装置用支持架台2Bとサ ンディング加工盤用支持架台2Cとのその上面には図1、2中、左右方向(前記 ワークテーブル用ガイドレール3と直交する方向)にそれぞれトリミング装置用 ガイドレール4とサンディング加工盤用ガイドレール5とが二本ずつ敷設されて いるほか、その左右の上部端面にはトリミング装置20を摺動駆動する摺動モー タM20とサンディング加工盤30を摺動駆動する摺動モータM30とがそれぞれ設 けられる。
【0015】 次にこのようにして成る支持架台2に対して設けられるワーク支承装置10、 トリミング装置20及びサンディング加工盤30について説明する。まずワーク 支承装置10は、被加工物Wを下方から支承するとともに、被加工物Wを回転及 び図1、2中、奥行方向に摺動する働きをするものであって、前記ワークテーブ ル用ガイドレール3に係合し、摺動するワークテーブル11に対し、以下述べる 諸部材を設けて成る。
【0016】 すなわちワークテーブル11の中心にはホルダ取付口11aが開口されていて 、このホルダ取付口11aにはシャフトホルダ13が取り付けられる。またこの シャフトホルダ13には、ベアリングを介して回転自在に回転軸14が内嵌合す るものであって、この回転軸14の上端には、これと一体にワーク載置台15が 設けられる。
【0017】 また前記ワークテーブル11の下面には、メネジブロック16が設けられてい て、ワーク支承装置支持架台2Aに設けられる駆動ユニット12の一部であるス クリューシャフト17に螺合している。なお前述した駆動ユニット12は摺動駆 動ユニット12aと回転駆動ユニット12bとに大別されるものであって、この うち摺動駆動ユニット12aは前述したスクリューシャフト17を含み、このス クリューシャフト17に接続され回転を伝える摺動モータM11を駆動源として成 る。一方、回転駆動ユニット12bは前述した回転軸14に接続され回転を伝え る回転モータM12を駆動源として成る。
【0018】 このほかワーク支承装置10には以下述べるような吸着機構18が設けられる 。すなわち前記ワーク載置台15の天面には吸引口18aが設けられ、この吸引 口18aと連通する吸引経路18bがワーク載置台15の内部に形成されるとと もに、この吸引経路18bに対しては更に外部に向けて延長経路18cが接続さ れ、この延長経路18cに対しサクションポンプPを接続することで吸着機構1 8は成っている。
【0019】 次にトリミング装置20について説明する。トリミング装置20は前記トリミ ング装置用ガイドレール4に係合し、図1、2中、左右方向に摺動する走行架台 21に対し上下及びこの走行架台21と同方向に摺動自在に加工ヘッド22を設 けることにより成る。そしてこの加工ヘッド22の先端被加工物W寄りの被加工 物Wの加工作用面に臨む位置には、被加工物Wの上下周縁部の面取り加工を直接 行うトリミングカッタ24と、被加工物W周縁部の上面、下面及び側面に当接す る倣いローラ23が遊転自在に設けられる。
【0020】 このうちトリミングカッタ24は加工ヘッド22に設けられるトリミングモー タMT の出力軸先端に設けられる駆動プーリ25とトリミングカッタ24の回転 軸に設けられる従動プーリ26との間に中継ベルト27を懸張することによって トリミングモータMT の動力伝達を図る構成となっている。
【0021】 次にサンディング加工盤30について説明する。本実施例では一例としてサン ディング加工盤30はワーク支承装置10を挟んでトリミング装置20に対向的 に一基設けられた場合について説明しているが、トリミング装置20と共に二基 以上設けるようにしてもよい。サンディング加工盤30の主要装置は直接加工作 用を担うサンディングユニット31であり、このものが被加工物Wの周面形状に 応じて進退して、所望の形状に加工することができるように構成されている。
【0022】 このサンディング加工盤30は、まずその下部に設けられた可動台盤32をサ ンディング加工盤用支持架台2C上面に設けられるサンディング加工盤用ガイド レール5に案内されるように設置する。これにより、被加工物Wの大きさにより サンディング加工盤30を加工位置に向かって進退自在に移動させて、大まかな 位置決めを行う。具体的にはトリミング装置20の左右への摺動駆動と同じよう に、前記サンディング加工盤用支持架台2Cに設けられる摺動モータM30により 回転するスクリューシャフト33に螺合するメネジブロック34を可動台盤32 の下面に設けることにより、サンディング加工盤用ガイドレール5上を被加工物 W側に向かって接近離反できるように構成されている。この可動台盤32の上面 には、スライドレール35を前記サンディング加工盤用ガイドレール5と同方向 に二本平行に設け、その側傍にスライドシリンダ36をスライドレール35と平 行に設ける。
【0023】 そして前記可動台盤32のスライドレール35上にスライドテーブル37がス ライド自在に設けられるものであって、スライドシリンダ36の伸縮によりスラ イドし、サンディングベルトBが被加工物Wに向かって進退し得る構成となって いる。
【0024】 更にスライドテーブル37の上面には支持コラム38を設け、この支持コラム 38の上端にベルト支持台38aを形成する。ベルト支持台38aの上面被加工 物W側には支持ブラケット38bを立ち上げ、上面反対側には側面コの字状のス ライドガイド39が取り付けられる。
【0025】 そして支持ブラケット38bに対しコンタクトロールユニット40を接続部4 0aにおいて設定角度調節自在に取り付ける。コンタクトロールユニット40は 、一例として側面コの字状のロール支持部材41に対し、その軸受部において小 径円筒形のコンタクトロール42を回転自在に保持して成る。また支持コラム3 8には適宜の取付ブラケット43を介して被加工物W側に倣いコロ44が設けら れている。因みにこの倣いコロ44は、前記ワーク支承装置10におけるワーク 載置台15下部の倣いモデル15aに当接し、その周面形状データの読み取り及 び被加工物Wへの必要以上の接近を回避する機械的ストッパとしての役割を担う ものである。
【0026】 一方スライドガイド39は上下にガイドホルダ39aを有し、そこに側面矩形 枠状の駆動体フレーム45をスライド自在に取り付ける。このものは水平に配置 された上下二本のスライドロット46と、その一端部に設けたシリンダ受板47 と、他端に設けた駆動体支持板48とによって全体が側面矩形状となるように構 成されている。そしてテンションシリンダ49を前記スライドガイド39のほぼ 中央部に設け、このテンションシリンダ49の摺動ロッド先端を前記シリンダ受 板47に取り付ける。また駆動体支持板48にベルト駆動モータMb を出力軸が 上方に向かうように取り付け、その出力軸に大径のベルト駆動ローラ50を設け る。
【0027】 そしてこのベルト駆動ローラ50とコンタクトロール42との間にサンディン グベルトBが懸張され、テンションシリンダ49により一定のテンションが維持 される。この張設されたサンディングベルトBの形状は上面より見て、コンタク トロール42の部位において尖端状の走行軌道が形成されている。なおサンディ ングベルトBはベースとなるベルト素材に対し、その表面に研摩粒を固着させて 成るものであり、この研摩面において被加工物Wの表面を研摩加工する。そして サンディング加工盤30を二基設けた場合は、一方に粗加工用のサンディングベ ルトBを張設し、もう一方に仕上加工用のサンディングベルトBを張設すること ができる。
【0028】 またこのようなサンディング加工盤30における加工側先端のコンタクトロー ル42の近傍には図6に示すような前記トリミング装置20における倣いローラ 23と同様の構成の倣いローラ51を設けるようにすることもできる。因みにこ のような倣いローラ51を設ければ被加工物Wの加工作用部に生ずる垂直方向の ブレが更に抑制される。更に図示は省略するが、補機的装置としてクリーナ装置 を設けることも可能である。これは一例としてブラシをサンディングベルトBに 接触させ、掃き取られる研摩粉塵を吸引装置により吸い取るものである。
【0029】 また図7において符号60に示すものは、被加工物Wをワーク載置台15上に 載置する際の位置出しをする位置出し装置である。このものは前記ワーク支承装 置10におけるワークテーブル11上に支持フレーム61を立ち上げ、この支持 フレーム61に対し、被加工物Wを挟持し、位置出しを行うチャッキングユニッ ト62を設けて成る。なおこのチャッキングユニット62は、被加工物Wを挟持 する動作をすることはもちろんのほか、前記支持フレーム61に設けられる駆動 機構63によりワークテーブル11のスライド方向並びにこれに直交する方向及 び上下方向に移動し得るように構成されている。
【0030】 本考案たる狭凹状部加工用サンダ1は以上述べたような具体的な構成を有する ものであって、これを作動させる一例として自動制御による手法がとり得る。例 えば被加工物Wの外形仕上がり寸法を直交座標系により入力し、この情報は数値 制御装置において極座標系に変換され、変換されたデータに基づきサンディング 加工盤30の左右方向の移動距離、ワークテーブル11の奥行方向の移動距離・ 速度、そして回転数等を決定させて作動させる。そしてこれらの数値を基にして サンディング加工盤30の駆動制御、ワーク支承装置10の駆動制御、トリミン グ装置20の駆動制御のほか、クリーナ装置並びに位置出し装置60を作動させ る制御が行われる。
【0031】 次に更に詳しく被加工物W周縁の実際の研摩加工の作動状態について説明する 。最初に加工の準備段階について述べると、まず数値制御装置における操作盤面 上のキーボードにより被加工物Wの外形仕上がり寸法を入力する。
【0032】 次にワーク載置台15の下部に被加工物Wの倣いモデル15aを設置し、その 上に適宜の高さのワーク載置台15をスペーサとして載置した上で位置出し装置 60により位置出しをしてワーク載置台15上に被加工物Wを載置する。この被 加工物Wとしては、特に図示のギターのボックス部のように平面形状が複雑で、 狭く窪んだ周面形状を有する部位が種々の方向から形成されており、なお且つ強 度的に弱く、保持手段の難しいものに適する。
【0033】 そしてサクションポンプPを駆動して被加工物Wの底面を吸着保持した後、数 値制御装置における始動スイッチを押す。するとサンディングベルトBは回転し 始め、数値制御装置により定められた所定の加工位置まで摺動モータM30の駆動 によりサンディング加工盤30は前進する。またこれと同時にこのサンディング 加工盤30と対向する位置にあるトリミング装置20も数値制御装置により定め られた所定の加工位置まで摺動モータM20の駆動により前進する。そしてワーク 支承装置10も摺動モータM11及び回転モータM12の駆動により所定の原点位置 まで移動する。
【0034】 そしてワーク支承装置10におけるワークテーブル11の摺動ストローク、回 転角度並びにトリミング装置20及びサンディング加工盤30との摺動ストロー クとの同期をとりながら、被加工物Wの周面の研摩加工及び被加工物Wの周縁部 の面取り加工を併せて行い、被加工物Wの複雑な周面全周を所定の寸法に仕上げ ていく。このときサンディングベルトBは少なくとも接触作用部において尖端状 の走行軌道が設定されているため、被加工物Wの特に凹部が狭くなっている部位 に至ってもサンディングベルトBは忠実にその形状に沿って摺擦を行う。
【0035】 そして更に研摩仕上がりをより正確なものとするため、補助的に倣いコロ44 が倣いモデル15aの形状に沿って応動することにより、被加工物Wへのサンデ ィングベルトBの追従を更に円滑にする。
【0036】 またこれらの研摩加工中、クリーナ装置も稼働して、研摩粉塵を集塵しておけ ば、サンディングベルトBの目が詰まって思うような研摩加工ができなくなった り、周囲に粉塵が飛び散るのも防止できる。
【0037】 そして被加工物Wの周縁部全周の面取り加工並びに研摩加工が終了すると、サ ンディング加工盤30とトリミング装置20は再び原点位置まで後退し、ワーク 支承装置10の摺動、回転も停止し、吸着機構18による吸着保持を解除する。 以下前記動作を繰り返し、すべての被加工物Wの加工を行う。
【0038】
【考案の効果】
本考案の狭凹状部加工用サンダ1は以上述べたような構成を有するものであっ て、このような構成を有することによって以下のような効果を発揮する。 すなわち本出願に係る第一の考案にあっては、回転自在に被加工物Wを支承す るとともに、サンディングベルトBの走行軌道を少なくともその接触作用部にお いて尖端状に設定するという構成をとっている。これにより被加工物Wを回転さ せながら研摩加工を行うことが可能となり、ワーク支承装置10におけるワーク テーブル11の回転角度、摺動ストロークとサンディング加工盤30の摺動スト ロークとの同期をとれば被加工物Wの研摩加工面に対し常にサンディングベルト Bの接触作用面を直角に一定の研摩状態で臨ませることが可能となる。またこの ことは狭凹状部の形成方向にかかわらず狭凹状部の研摩加工を可能にするもので あり、これにより研摩加工できる被加工物Wの範囲はより一層拡大できる。
【0039】 また本出願に係る第一の考案では、これに加えて前記サンディング加工盤30 と対向する位置にトリミング装置20を具える構造をとっている。これによりサ ンディングベルトBの摺接に伴う研摩加工に加え、被加工物W周縁の面取り加工 をも併せて行うことが可能となり、加工能率、加工時間の短縮化に寄与し得る。
【0040】 更に本出願に係る第二の考案にあっては、サンディング加工盤30と同様、ト リミング装置20を被加工物Wの摺動方向と直交する方向に摺動させる構成をと っているから、ワーク支承装置10におけるワークテーブル11の回転角度、摺 動ストロークと、このトリミング装置20の摺動ストロークとの同期をとれば被 加工物Wの周面に直角にトリミングカッタ24及び倣いローラ23を臨ませるこ とができる。 また倣いローラ23によって被加工物W周縁部の上面、下面及び側面に当接す る構成をとっているから、加工時に生ずる被加工物Wの水平方向及び垂直方向の ブレやガタつきはこの倣いローラ23によっても多少の防止効果は期待できる。 このほか図6に示すようにサンディング加工盤30側にも倣いローラ51を設け ておけば加工作用面側に生ずる垂直方向のブレやガタつきも更に抑制される。
【0041】 更に本出願に係る第三の考案にあっては、ワーク支承装置10に吸着機構18 を設けている。これによりギターのボックス部のようにクランプによる保持手段 には強度的に不向きな被加工物Wの保持をも可能にし、この点でも加工対象とな る被加工物Wの範囲を広げている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の狭凹状部加工用サンダの使用状態を示
す斜視図である。
【図2】同上正面図である。
【図3】同上平面図である。
【図4】同上サンディング加工盤を拡大して示す正面図
である。
【図5】同上右側面図である。
【図6】サンディング加工盤側にも倣いローラを設けた
実施例を示す正面図である。
【図7】吸着機構並びに位置出し装置を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 狭凹状部加工用サンダ 2 支持架台 2A ワーク支承装置用支持架台 2B トリミング装置用支持架台 2C サンディング加工盤用支持架台 3 ワークテーブル用ガイドレール 4 トリミング装置用ガイドレール 5 サンディング加工盤用ガイドレール 10 ワーク支承装置 11 ワークテーブル 11a ホルダ取付口 12 駆動ユニット 12a 摺動駆動ユニット 12b 回転駆動ユニット 13 シャフトホルダ 14 回転軸 15 ワーク載置台 15a 倣いモデル 16 メネジブロック 17 スクリューシャフト 18 吸着機構 18a 吸引口 18b 吸引経路 18c 延長経路 20 トリミング装置 21 走行架台 22 加工ヘッド 23 倣いローラ 24 トリミングカッタ 25 駆動プーリ 26 従動プーリ 27 中継ベルト 30 サンディング加工盤 31 サンディングユニット 32 可動台盤 33 スクリューシャフト 34 メネジブロック 35 スライドレール 36 スライドシリンダ 37 スライドテーブル 38 支持コラム 38a ベルト支持台 38b 支持ブラケット 39 スライドガイド 39a ガイドホルダ 40 コンタクトロールユニット 40a 接続部 41 ロール支持部材 42 コンタクトロール 43 取付ブラケット 44 倣いコロ 45 駆動体フレーム 46 スライドロッド 47 シリンダ受板 48 駆動体支持板 49 テンションシリンダ 50 ベルト駆動ローラ 51 倣いローラ 60 位置出し装置 61 支持フレーム 62 チャッキングユニット 63 駆動機構 B サンディングベルト M11 摺動モータ M12 回転モータ M20 摺動モータ M30 摺動モータ Mb ベルト駆動モータ MT トリミングモータ P サクションポンプ W 被加工物

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部に狭凹状部を有して成る被加工物の
    周面に対し、所定の走行軌道上を走行駆動する無端帯状
    のサンディングベルトを摺接して前記被加工物の周面を
    研摩加工する装置において、前記研摩加工装置は支持架
    台の中央付近に設けられ、被加工物を回転自在に支承す
    るとともに、被加工物を一定方向に摺動するワーク支承
    装置と、支持架台上を前記被加工物の摺動方向と直交す
    る方向に摺動し、被加工物の周面形状に応じて接近離反
    するとともに、前記サンディングベルトの走行軌道が少
    なくとも接触作用部において尖端状に設定されるサンデ
    ィング加工盤と、前記ワーク支承装置を挟んでサンディ
    ング加工盤と対向する位置に設けられ、被加工物の上下
    周縁部の面取り加工を行うトリミング装置とを具えてい
    ることを特徴とする狭凹状部加工用サンダ。
  2. 【請求項2】 前記トリミング装置は支持架台上を前記
    被加工物の摺動方向と直交する方向に摺動し、被加工物
    の周面形状に応じて接近離反するとともに、前記被加工
    物の加工作用面に臨む位置には、被加工物の上下周縁部
    の面取り加工を直接行うトリミングカッタと被加工物周
    縁部の上面、下面及び側面に当接する倣いローラとを具
    えていることを特徴とする請求項1記載の狭凹状部加工
    用サンダ。
  3. 【請求項3】 前記ワーク支承装置には被加工物底面を
    吸着保持する吸着機構が設けられていることを特徴とす
    る請求項1または2記載の狭凹状部加工用サンダ。
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